JPH07214103A - 線材の圧延方法 - Google Patents

線材の圧延方法

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JPH07214103A
JPH07214103A JP6008071A JP807194A JPH07214103A JP H07214103 A JPH07214103 A JP H07214103A JP 6008071 A JP6008071 A JP 6008071A JP 807194 A JP807194 A JP 807194A JP H07214103 A JPH07214103 A JP H07214103A
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rolling
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Yoshitaka Nakamura
村 吉 孝 中
Toshihiko Kawamura
村 敏 彦 河
Mutsuaki Tagami
上 睦 明 田
Ienobu Fukuoka
岡 家 信 福
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 設備負荷を最適設計して、線材圧延機の設備
列を簡素化する。 【構成】 非駆動ロール7a,7bの半径R1およびロ
ール間隔2R+H1が所定の条件を満す非駆動ロール7
a,7bを、上流側の垂直ロール2aと下流側の水平ロ
ール3a,3bの間に設け、上流側の垂直ロール2aで
圧延された鋼材1が下流側の水平ロール3a,3bに安
定して噛き込めるように鋼材1を成形する。 【効果】 ミスロールが防止され安定した線材圧延が特
に圧延機を大型化することなく実現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼材に複数のスタンド
で圧延を施して線材を製造する圧延方法に関する。
【0002】
【従来技術】図2に、線材の生産工程の一部を示す。条
鋼用鋼片(ブルーム)をビレット圧延した後、取り出さ
れたビレットは、粗圧延,中間圧延,および仕上げ圧延
から構成される線材圧延を連続的に施された後、巻取ら
れ線材として取り出される。粗圧延,中間圧延,および
仕上げ圧延の各工程は、ロールを有する複数のスタンド
から構成されている。
【0003】図3に、図2に示す粗圧延を構成する複数
のスタンドの内から取り出した2つのスタンドの側面を
示す。なお、中間圧延においても同様の構成である。
【0004】鋼材1は、上流側の一対の垂直ロール2a
(垂直ロール2aと対になる他方の垂直ロールは鋼材1
をはさんで紙面の裏側,図示しない)および下流側の一
対の水平ロール3a,3bによって圧延される。垂直ロ
ール2aおよび水平ロール3a,3bは、駆動機構4〜
6によってそれぞれ駆動され矢印の方向に回転する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図3に示す従来の線材
圧延における1スタンドの圧延量は、圧延機の設備負荷
等による制約を受けるが、これ以外にもロール噛込角
(鋼材がロールに安定して噛み込むための角度)の制約
を受ける。ロール噛込角は、図3のθで示す角度であ
り、この値は水平ロール3の半径をR,水平ロール上流
側における鋼材1の断面の幅をH1,水平ロール下流側
における鋼材1の断面の幅をH2とした場合に、
【0006】
【数2】
【0007】で示される。
【0008】またロール噛込角θは、図4に示すよう
に、鋼材1とロール間の摩擦係数によって決定される。
ロールの噛み込みが安定して行われる範囲(摩擦係数が
0.5以下)は図4に示す斜線部分である。
【0009】よって、ロール噛込角が25度以下であれ
ばロールの噛み込みが安定して行われるが、ロール噛込
角が25度を超えると、たとえ圧延機の設備負荷的に余
裕のあるスタンドにおいても、鋼材1がロールに噛み込
み際にスリップ等が発生し、ミスロールを引き起こすた
め安定した圧延は困難である。
【0010】この問題を解決するため従来の圧延ロール
孔型の設計(Kal設計)はロール噛込角を重視した設
計となっている。これは、設備負荷的には充分すぎる設
計であり、またロール噛込角を25度以下にする目的の
ためスタンドを多段にする必要があるため圧延機は大型
化し過剰投資となる。
【0011】そこで本発明は、設備負荷を最適設計して
圧延機設備列の簡素化を図ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の線材の圧延方法
は、鋼材に複数のスタンドで圧延を施して線材を製造す
る線材圧延方法において、少なくとも一つの上流側スタ
ンド(2a)とそれに続く次の下流側スタンド(3a,
3b)間に非駆動のロール(7a,7b)を設け、上流
側スタンド(2a)で圧延された鋼材(1)を非駆動の
ロール(7a,7b)で成形した後、下流側スタンド
(3a,3b)に搬送することを特徴とする。なお、カ
ッコ内の記号は、図面に示し後述する実施例の対応要素
を示す。
【0013】また、好ましい実施態様としては、非駆動
のロール(7a,7b)による鋼材(1)の成形は、非
駆動のロール(7a,7b)の半径R1,下流側スタン
ド(3a,3b)におけるロール半径をR,非駆動のロ
ール(7a,7b)下流側における鋼材(1)の、ロー
ル半径Rに平行な方向の断面幅をH1,非駆動のロール
(7a,7b)上流側における鋼材(1)の、ロール半
径Rに平行な方向の断面幅をH3,下流側スタンド(3
a,3b)により圧延された後の鋼材(1)の、ロール
半径Rに平行な方向の断面幅をH2とした場合、
【0014】
【数3】
【0015】と表せるθ1,θ2の値を25度以下として
鋼材(1)を下流側スタンド(3a,3b)に搬送する
ように成形する。
【0016】
【作用】これによれば、非駆動のロール(7a,7b)
は、上流側スタンド(2a)と下流側スタンド(3a,
3b)の間に設けられ上流側スタンド(2a)で圧延さ
れた鋼材(1)が下流側スタンド(3a,3b)に安定
して噛き込めるように、すなわち、下流側スタンド(3
a,3b)に進入する鋼材(1)の噛込角を25度以下
となるように鋼材(1)を成形するので、鋼材(1)は
下流側スタンド(3a,3b)に噛き込まれる際、スリ
ップによるミスロールが発生することなく安定した圧延
が行われる。
【0017】また、上流側スタンド(2a)で圧延され
た鋼材(1)の断面幅を、同じスタンド間隔で非駆動の
ロール(7a,7b)がないときと比較して大きく取れ
るため、設備列の簡素化が図れる。
【0018】更に、ロール(7a,7b)は非駆動より
その成形動力は上流側スタンド(2a)と下流側スタン
ド(3a,3b)にかかる駆動力によるため、非駆動の
ロール(7a,7b)で発生するエネルギーは上流側ス
タンド(2a)と下流側スタンド(3a,3b)で分担
されるので非駆動のロール(7a,7b)がない場合と
比較して下流側スタンド(3a,3b)の負担が軽減さ
れる。例えば、複数のスタンドのそれぞれのスタンド間
に非駆動のロール(7a,7b)を設置した場合、全体
として各スタンドにかかる動力分配は滑らかになる。
【0019】本発明の他の目的および特徴は図面を参照
した以下の実施例の説明により明らかになろう。
【0020】
【実施例】図1に、本発明を実施する一例を示す。これ
は、図3で示す従来例の圧延設備において、垂直ロール
2aと水平ロール3a,3b間に非駆動ロール7a,7
bを設置したものである。
【0021】非駆動ロール7a,7bは、水平ロール3
a,3bと平行であり、垂直ロール2aと水平ロール3
a,3bに駆動機構4〜6で与えられる動力に従って水
平ロール3a,3bと同じ方向に自由回転する。これに
より、非駆動ロール7a,7bによる圧延で発生するエ
ネルギーは上流側の垂直ロール2aと下流側の水平ロー
ル3a,3bで分担されるので非駆動ロール7a,7b
がない場合と比較して水平ロール3a,3bの負担が軽
減される。
【0022】本実施例では垂直ロール2aとしてOval孔
型ロールを,水平ロール3a,3bとしてRound孔型ロ
ールを使用した。よって、垂直ロール2aの下流側の鋼
材1の断面形状8は楕円形となり、水平ロール3a,3
bの下流側の鋼材1の断面形状9は円形となる。
【0023】非駆動ロール7a,7bは、水平ロール3
a,3bに鋼材1が25度以内(図4のグラフ)のロー
ル噛込角で進入するように鋼材1の断面幅を成形する。
また、非駆動ロール7a,7bに進入する鋼材1のロー
ル噛込角も25度以内である必要がある。よって、非駆
動ロール7a,7bは以下の式(1),(2)、
【0024】
【数4】
【0025】を満す半径R1および非駆動ロール間隔2
1+H1に設定している。
【0026】これによれば、垂直ロール2aの下流側の
鋼材1の断面幅H3は、同じスタンド間で非駆動ロール
7a,7bを設置しない場合の断面幅H1(図1の2点
鎖線で示した従来例)と比較してその差分(H3−H1
大きく取れる。
【0027】次に、ステンレス鋼の146mmφの鋼材1
をタンデム圧延し63mmφの鋼材1に圧延する実験を行
った結果を示す。なお、水平ロール3a,3bの半径R
を600mmとした。
【0028】非駆動ロール7a,7bを設けない従来例
の場合(図3においてH1=146mm,H2=63mm)で
は鋼材1が水平ロール3a,3bに噛み込み時点にスリ
ップしてミスロールが発生した。これに対し、非駆動ロ
ール7a,7b(半径R1を300mm,ロール間隔2R1
+H1を720mmとした)を設けた場合(図1において
3=146mm,H2=63mm)には鋼材1は安定して水
平ロール3a,3bに噛み込みミスロールの発生は皆無
であった。
【0029】なお、駆動機構4〜6の動力の大きさにも
関係するが、式(1),(2)の条件を満す限り非駆動
ロール7a,7bの半径R1を大きくすることにより鋼
材1の断面幅H3を更に大きくとることができる。ま
た、本実施例では一つのスタンド間に非駆動ロール7
a,7bを設けたが、式(1),(2)の条件を満す限
り非駆動ロール7a,7bと半径の異なる別の非駆動ロ
ールを直列に設けてもよく、図2に示す粗圧延,中間圧
延の複数スタンド間にそれぞれ非駆動ロール7a,7b
を設ける構成としてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上の通り本発明によれば、鋼材(1)
は下流側スタンド(3a,3b)に噛き込まれる際、ス
リップによるミスロールが発生することなく安定した線
材圧延が行われ、しかも設備列の簡素化が図れる。
【0031】更に、ロール(7a,7b)は非駆動より
その成形動力は上流側スタンド(2a)と下流側スタン
ド(3a,3b)にかかる駆動力によるため、非駆動の
ロール(7a,7b)で発生するエネルギーは上流側ス
タンド(2a)と下流側スタンド(3a,3b)で分担
されるので非駆動のロール(7a,7b)がない場合と
比較して下流側スタンド(3a,3b)の負担が軽減さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施する一例を示す側面図である。
【図2】 線材の生産工程の一部の概略を示す側面図で
ある。
【図3】 図2に示す粗圧延を構成する2つのスタンド
の構成概要を示す側面図である。
【図4】 ロール噛込角に対するロールと鋼材間の摩擦
係数の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1:鋼材 2a:垂直ロール 3a,3b:水平ロール 4〜6:駆動機構 7a,7b:非駆動ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B21B 37/16 (72)発明者 福 岡 家 信 東京都千代田区大手町2−6−3 新日本 製鐵株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼材に複数のスタンドで圧延を施して線材
    を製造する線材圧延方法において、 少なくとも一つの、上流側スタンドとそれに続く次の下
    流側スタンド間に非駆動のロールを設け、上流側スタン
    ドで圧延された鋼材を非駆動のロールで成形した後、下
    流側スタンドに搬送することを特徴とする線材の圧延方
    法。
  2. 【請求項2】前記非駆動のロールによる鋼材の成形は、
    非駆動のロール半径R1,前記下流側スタンドにおける
    ロール半径をR,非駆動のロール下流側における鋼材
    の、ロール半径Rに平行な方向の断面幅をH1,非駆動
    のロール上流側における鋼材の、ロール半径Rに平行な
    方向の断面幅をH3,下流側スタンドにより圧延された
    後の鋼材の、ロール半径Rに平行な方向の断面幅をH2
    とした場合、 【数1】 と表せるθ1,θ2の値を25度以下として鋼材を下流側
    スタンドに搬送するように成形する請求項1記載の線材
    の圧延方法。
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