JPH07213922A - ヘテロポリ酸塩系触媒からの触媒成分の回収方法 - Google Patents

ヘテロポリ酸塩系触媒からの触媒成分の回収方法

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JPH07213922A
JPH07213922A JP6014438A JP1443894A JPH07213922A JP H07213922 A JPH07213922 A JP H07213922A JP 6014438 A JP6014438 A JP 6014438A JP 1443894 A JP1443894 A JP 1443894A JP H07213922 A JPH07213922 A JP H07213922A
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正郎 鈴木
Takeo Ito
武生 伊藤
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健一 佐野
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】本発明は、使用済みのヘテロポリ酸塩系触媒よ
り、遊離酸生成に悪影響を及ぼすCs、Rb、Tl、K
を完全に分離して、12型ヘテロポリ酸を効率よく、かつ
純粋に回収する方法を提供する。 【構成】この回収方法は、1)一般式 Am(8-n)-m
(XM1240)(ここにAはCs、Rb、Tlまたは
K、XはPまたはSi、MはWまたはMo、nはXがP
のとき5で、Siのとき4、mはXがPのとき1〜3の
整数で、Siのとき1〜4の整数を示す)で表されるヘ
テロポリ酸塩系触媒に、Na/Mの原子比が 0.5〜 1.0
の水酸化ナトリウムを加えて加熱分解した後、Na型強
酸性陽イオン交換樹脂と接触させて、Cs、Rb、Tl
またはKを選択的に分離する第一の工程と、2)第一の
工程で分離したCs、Rb、TlまたはKを 0.5モル濃
度以上の硫酸で溶離させて、それぞれの硫酸塩として回
収する第二の工程と、3)Cs、Rb、TlまたはKを
分離したヘテロポリ酸のNa塩溶液を、H型強酸性陽イ
オン交換樹脂で処理して12型ヘテロポリ酸として回収す
る第三の工程とからなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エチレンと酢酸との気
相反応による酢酸エステルの合成触媒、低級脂肪酸エス
テルの合成触媒、イオン交換樹脂の代替えとしての固体
酸触媒等、各種の反応に有用な、ヘテロポリ酸塩系触媒
からの触媒成分の回収方法に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】Keggin(ケギン)型リンタングステン
酸、ケイタングステン酸等の有するプロトンの一部また
は全部をイオン半径の大きい( 1.1Å以上)金属と置換
したヘテロポリ酸塩系触媒は、近年、上記の各種反応触
媒として有効なことが認められ、工業化を目的として活
発な研究が進められている(特開平4-139148号、4-1391
49号、5-255185号、5-65248 号、5-294894号、5-301842
号各公報参照)。これらの使用済みの触媒には、高価な
W、Mo、Cs、Rb、Tlなどが多量に含まれてい
る。この組成の一例を挙げると、次の通りである。 ・リンタングステン酸のCs塩: WO3 …30〜85%、Cs2 O…5〜15%、P25 …2
〜3%。 ・ケイタングステン酸のCs塩: WO3 …30〜85%、Cs2 O…5〜15%、SiO2 …2
〜3%。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、ヘテロポリ酸
の有するプロトンの一部または全部をイオン半径 1.1Å
以上の金属、例えばCs、Rb、Tl、K等で置換され
たヘテロポリ酸塩の固体触媒は、極めて難溶性または不
溶性であり、これらの塩は強塩基によってのみ完全に解
離する。したがって、この使用済み触媒を回収する手法
の主眼は、如何にして最も経済的かつ完全に分離するか
にある。従来、この点について種々の提案がなされてい
るが、その分離方法を大別すると次の通りである。 1)アルカリ金属の水酸化物、炭酸塩等とMO3 (MはW
またはMo)と反応して水溶性塩を作る物質を、使用済
み触媒に加えて分解後、その溶液のpHを調整し、塩化
マグネシウム、アンモニウム塩を加えてP、Si等を沈
殿分離した溶液について、Ca+2との複分解反応によ
り、W、Moをカルシウム塩として回収し、Cs、Rb
等はミョウバン法で回収する方法。 2)ヘテロポリ酸のRb塩等を水酸化ナトリウム溶液に溶
解し、そのpHを無機鉱酸で調整し、H型陽イオン交換
樹脂と接触してRb+ とNa+ とを相互に吸着させ、溶
離によりRb+ とNa+ とを分離する方法。
【0004】上記1)法は、回収したCaWO4 を単独で
タングステン系ヘテロポリ酸の原料またはタングステン
のアルカリ金属塩、例えばタングステン酸ナトリウム、
タングステン酸アンモニウムとする場合、CaWO4
塩酸、硝酸などの無機鉱酸により高温で分解し、黄色の
タングステン酸に精製分離しなければならない。すなわ
ち、この方法では多量の酸、アルカリを消費し、多量の
塩類を排出する結果となる。さらに、本発明者らが、こ
のようにして分離した原料を用いて、12−リンタングス
テン酸、12−リンモリブデン酸、12−ケイタングステン
酸および12−ケイモリブデン酸を合成したところでは、
50〜100ppmのCs+ 、Rb+ 、Tl+ が結晶に混入し、
水溶液に重大な悪影響を及ぼすことが判明した。上記2)
法は、本発明者らの実験によると、100ppm以上のCs+
濃度では樹脂中で再度Csm3-m(PW1240)、Cs
m4-m(SiW1240)が生成し白濁した。また、その
ほかのRb、Tlイオンも同様の挙動を示した。一般論
として、陽イオン交換樹脂に対する選択性は、イオン価
が等しい場合には原子番号の大きさに比例して大きくな
る筈であるが、事実はこれに反して、Na+ とCs+
Rb+ 、Tl+ 、K+ の相互吸着分離は成立しなかっ
た。
【0005】したがって、本発明の目的は、12型ヘテロ
ポリ酸を 1.1Å以上のイオン半径を持つCs、Rb、T
l、K等で置換した、使用済みのモリブデン、タングス
テン系ヘテロポリ酸塩より、遊離酸生成に悪影響を及ぼ
すCs、Rb、Tl、K等を完全に分離して、12型ヘテ
ロポリ酸を効率よく、かつ純粋に回収する方法を提供す
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
の解決のため鋭意研究を重ねた結果、一般式: Am3-m(PM1240)(ここにMはWまたはMo、A
はCs、Rb、TlまたはK、mは1〜3の整数を示
す)または Am4-m(SiM1240)(ここにMはWまたはMo、
AはCs、Rb、TlまたはK、mは1〜4の整数を示
す)で示される白色微粉体触媒に、Na/Mの原子比が
0.5〜 1.0の範囲の水酸化ナトリウムを加えて加熱分解
した後、Na型強酸性陽イオン交換樹脂と接触させるこ
とにより、Cs、Rb、Tl、K等を選択的に分離し、
得られたリンタングステン酸のNa塩、リンモリブデン
酸のNa塩、ケイタングステン酸のNa塩またはケイモ
リブデン酸のNa塩について、H型強酸性陽イオン交換
樹脂のH+ とNa+ とを交換すると、12型ヘテロポリ酸
が効率よく、しかも純粋に回収できること、またCs、
Rb、Tl等の高価な元素は硫酸で溶離し硫酸塩として
回収できることを見出し、本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明によるヘテロポリ酸塩系
触媒からの触媒成分の回収方法は、 1)一般式 Am(8-n)-m (XM1240)(ここにA
はCs、Rb、TlまたはK、XはPまたはSi、Mは
WまたはMo、nはXがPのとき5で、Siのとき4、
mはXがPのとき1〜3の整数で、Siのとき1〜4の
整数を示す)で表されるヘテロポリ酸塩系触媒に、Na
/Mの原子比が 0.5〜 1.0の範囲の水酸化ナトリウムを
加えて加熱分解し、その溶液をNa型強酸性陽イオン交
換樹脂と接触させて、Cs、Rb、TlまたはKを選択
的に分離する第一の工程と、 2)第一の工程で分離したCs、Rb、TlまたはKを
0.5モル濃度以上の硫酸で溶離させて、それぞれの硫酸
塩として回収する第二の工程と、 3)Cs、Rb、TlまたはKを分離したヘテロポリ酸
のNa塩溶液を、H型強酸性陽イオン交換樹脂で処理し
て12型ヘテロポリ酸として回収する第三の工程とからな
ることを特徴とするものである。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おいて対象となる触媒は、リンタングステン酸、ケイタ
ングステン酸、リンモリブデン酸およびケイモリブデン
酸のプロトンの全部または一部をCs、Rb、Tlまた
はKで置換したヘテロポリ酸塩を、活性成分等に担持し
た触媒であっても好適に適用される。本発明により上記
ヘテロポリ酸塩系触媒から触媒成分を回収する第一の工
程では、まず上記触媒を水酸化ナトリウムと接触させ
て、ヘテロポリ酸塩成分を分解抽出する。その際、Na
/Mの原子比が 0.5〜 1.0の範囲の水酸化ナトリウムを
使用するが、このとき原子比が 0.5未満ではヘテロポリ
酸塩を分解抽出することができず、また原子比が 1.0を
超えると抽出液が安定しない。好ましい実施態様では、
水酸化ナトリウムを用いて90℃以上で、上記ヘテロポリ
酸塩系触媒成分を分解抽出した後、濾過等により微量の
沈殿物を分離する。
【0009】つぎに、得られた溶液をNa型強酸性陽イ
オン交換樹脂柱に通すと、溶液中に存在する、Na+
Cs+ 、WO4 -2 およびPO4 -3 (以上、リンタングス
テン酸のCs塩の場合)、またはNa+ 、Cs+ 、WO
4 -2 およびSiO3 -2 (以上、ケイタングステン酸のC
s塩の場合)は、Na型強酸性陽イオン交換樹脂のNa
+ とCs+ が選択的に交換し、ヘテロポリ酸のNa塩溶
液となる。これはモリブデン系ヘテロポリ酸においても
同様である。本発明で用いられる強酸性陽イオン交換樹
脂としては、例えば、アンバーライトIR-120(ロームア
ンドハース社製、商品名)、ダウレックス50W-12(ダウ
ケミカル社製、商品名)、ダイヤイオンSK-1B (三菱化
成工業社製、商品名)等が挙げられる。接触の方法とし
ては、これら強酸性陽イオン交換樹脂をカラムに適当な
充填密度で充填してイオン交換柱を作り、得られた水溶
液を通流させる方法が好適である。また、イオン交換柱
を複数本連結した多段方式は高純度化、分離効率の点か
ら好ましい手法である。
【0010】本発明の第二の工程では、第一の工程で吸
着したイオン交換樹脂柱に 0.5モル濃度以上の硫酸を通
して溶離し、Cs、Rb、Tlの各元素を硫酸塩として
回収することができる。この際、 0.5モル濃度未満では
効率的な溶離ができない。さらに、本発明の第三の工程
では、第一の工程で吸着除去した溶出液、すなわちヘテ
ロポリ酸のNa塩をH型強酸性陽イオン交換樹脂柱に接
触させ、溶液中に存在するNa+ とH型イオン交換樹脂
のH+ とを交換すると同時に、イオン交換過程でKeggin
(ケギン)構造化させることにより、12−リンタングス
テン酸、12−ケイタングステン酸、12−リンモリブデン
酸または12−ケイモリブデン酸の水溶液を高純度、高収
率で回収することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の具体的態様を実施例によりさ
らに詳細に説明する。 実施例1 使用済みの触媒を、予め抜き取って分析したところ、次
の結果が得られた。 WO3 :85重量%、P25 : 2.2重量%、Cs2 O:
11重量%。 水酸化ナトリウム(試薬特級) 6.1gを含む水酸化ナト
リウム水溶液 500mlに上記触媒50gを加え、90℃以上で
加熱溶解し、冷却後濾過を行い、極少量の未溶解物を除
去し、溶解液 500mlを得た。この溶解液の組成はW:0.
36mol/L、P:0.03mol/L、Cs:0.08mol/LおよびN
a: 0.3mol/Lであった。つぎに、Na型強酸性陽イオ
ン交換樹脂:ダイヤイオン SK-1B(三菱化成社製、商品
名) 200mlを充填した内径19mm、高さ 800mmのガラス管
で作成したカラムに、上記の溶解液を流速 500ml/hで通
した後、さらにイオン交換水約 200mlを通してカラム内
を洗浄した。
【0012】イオン交換処理した流出液について、Cs
+ を分析したが検出されなかった。そこで、H型強酸性
陽イオン交換樹脂:アンバーライトIR-120(ロームアン
ドハース社製、商品名) 150mlを充填した内径19mm、高
さ 400mmのガラス管で作成したカラムの上部から、上記
Cs+ 除去液を流速 500ml/hで通して脱塩した。押出し
液を合わせた体積は約 700mlであった。この溶液中には
3(PW1240)・30H2 O結晶換算で 102gを含んでい
た。得られた12−リンタングステン酸水溶液を通常の方
法で濃縮、放冷、晶析し、固液分離後、12−リンタング
ステン酸結晶を得た。この結晶についてX線回折、赤外
線吸収スペクトル、示差熱分析および化学分析による同
定を行い、12−リンタングステン酸であることを確認し
た。次に、上記Cs吸着イオン交換樹脂に、溶離液とし
て 0.5モル濃度の硫酸を用いてCs+ を溶出させた。こ
の溶出液中にはCs+ として 4.5g含んでいた。回収率
は90%であった。
【0013】実施例2 使用済みの触媒を、予め抜き取って分析したところ、次
の結果が得られた。 WO3 :90重量%、SiO2 :1.97重量%、Cs2 :13
重量%。 水酸化ナトリウム(試薬特級)12.9gを含む水酸化ナト
リウム水溶液 1,000mlに上記触媒 100gを加え、90℃以
上で加熱溶解し、冷却後濾過を行い、極少量の未溶解物
を除去し、溶解液 1,000mlを得た。この溶解液の組成は
W: 0.388mol/L、Si:0.03mol/LおよびNa:0.33
mol/Lであった。つぎに、Na型強酸性陽イオン交換樹
脂:ダイヤイオン SK-1B(三菱化成社製、商品名) 400
mlを充填した内径30mm、高さ 800mmのガラス管で作成し
たカラムに、上記の溶解液を流速 500ml/hで通した後、
さらにイオン交換水約 400mlを通してカラム内を洗浄し
た。
【0014】イオン交換処理した流出液について、Cs
+ を分析したが検出されなかった。そこで、H型強酸性
陽イオン交換樹脂:アンバーライトIR-120(ロームアン
ドハース社製、商品名) 300mlを充填した内径30mm、高
さ 500mmのガラス管で作成したカラムに、上記Cs+
去液を流速 500ml/hで通して脱塩した。押出し液を合わ
せた体積は約 1,200mlであった。この溶液中にはH4(S
iW1240)・24H2 O結晶換算で 107gを含んでいた。
得られた12−ケイタングステン酸水溶液を通常の方法で
濃縮、放冷、晶析し、固液分離後、12−ケイタングステ
ン酸結晶を得た。この結晶についてX線回折、赤外線吸
収スペクトル、示差熱分析および化学分析による同定を
行い、12−ケイタングステン酸であることを確認した。
次に、上記Cs吸着イオン交換樹脂に、溶離液として1
モル濃度の硫酸を用いてCs+ を溶出させた。この溶出
液中にはCs+ として11g含んでいた。回収率は90%で
あった。
【0015】実施例3 使用済みの触媒を、予め抜き取って分析したところ、次
の結果が得られた。 Rb:10重量%、MoO3 :80.6重量%、P25
3.4重量%。 水酸化ナトリウム(試薬特級) 7.5gを含む水酸化ナト
リウム水溶液 500mlに上記触媒50gを加え、90℃以上で
加熱溶解し、冷却後濾過を行い、極少量の浮遊物を除去
し、溶解液約 500mlを得た。この溶解液の組成を分析し
たところ、Rb: 0.117mol/L、Mo:0.55mol/Lおよ
びP25 :0.02mol/Lであった。つぎに、Na型強酸
性陽イオン交換樹脂:アンバーライトIR-120(ロームア
ンドハース社製、商品名) 200mlを充填した内径19mm、
高さ 800mmのカラムに、上記の溶解液を流速 400ml/hで
通した後、イオン交換水約 150mlで押出して洗浄した。
【0016】イオン交換処理した流出液について、Rb
を分析したが検出されなかった。そこで、H型強酸性陽
イオン交換樹脂:ダイヤイオン SK-1B(三菱化成社製、
商品名) 150mlを充填した内径19mm、高さ 400mmのガラ
ス管で作成したカラムに、上記Rb除去液を流速 400ml
/hで通して脱塩した。押出し洗浄液を合わせた体積は約
700mlであった。この溶液中にはH3(PMo1240)・30
2 O結晶換算で54.6gを含み、その回収率は99.5%で
あった。このケギン型リンモリブデン酸水溶液を通常の
方法で濃縮、放冷、晶析し、固液分離後、得られた固体
リンモリブデン酸について、X線回折、赤外線吸収スペ
クトル、示差熱分析および化学分析による同定を行い、
ケギン構造を有するリンモリブデン酸であることを確認
した。次に、上記Rb吸着イオン交換樹脂に、溶離液と
して4モル濃度の硫酸 500mlを用いて、カラム上部より
流速 300ml/hで通液し、Rbを硫酸塩として溶出させ
た。この溶出液中にはRbとして 4.8g含んでいた。回
収率は96%であった。
【0017】
【発明の効果】本発明の回収方法によれば、12型ヘテロ
ポリ酸を 1.1Å以上のイオン半径を持つCs、Rb、T
l、K等で置換した、使用済みのモリブデン、タングス
テン系ヘテロポリ酸塩より、遊離酸生成に悪影響を及ぼ
すCs、Rb、Tl、K等を完全に分離して、12型ヘテ
ロポリ酸を効率よく、かつ純粋に回収することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 武生 東京都板橋区舟渡3丁目14番1号 日本無 機化学工業株式会社内 (72)発明者 佐野 健一 大分県大分市大字中の州2 昭和電工株式 会社大分研究所内 (72)発明者 宮原 邦明 大分県大分市大字中の州2 昭和電工株式 会社大分研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1)一般式 Am(8-n)-m (XM
    1240)(ここにAはCs、Rb、TlまたはK、Xは
    PまたはSi、MはWまたはMo、nはXがPのとき5
    で、Siのとき4、mはXがPのとき1〜3の整数で、
    Siのとき1〜4の整数を示す)で表されるヘテロポリ
    酸塩系触媒に、Na/Mの原子比が 0.5〜 1.0の範囲の
    水酸化ナトリウムを加えて加熱分解し、その溶液をNa
    型強酸性陽イオン交換樹脂と接触させて、Cs、Rb、
    TlまたはKを選択的に分離する第一の工程と、 2)第一の工程で分離したCs、Rb、TlまたはKを
    0.5モル濃度以上の硫酸で溶離させて、それぞれの硫酸
    塩として回収する第二の工程と、 3)Cs、Rb、TlまたはKを分離したヘテロポリ酸
    のNa塩溶液を、H型強酸性陽イオン交換樹脂で処理し
    て12型ヘテロポリ酸として回収する第三の工程とからな
    ることを特徴とするヘテロポリ酸塩系触媒からの触媒成
    分の回収方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007008729A (ja) * 2005-06-28 2007-01-18 Kimoto & Co Ltd ヘテロポリ酸塩、ヘテロポリ酸塩からなる酸触媒
JP2009022945A (ja) * 2007-06-20 2009-02-05 Mitsubishi Rayon Co Ltd 触媒製造用原料、その製造方法、触媒の製造方法及びメタクリル酸の製造方法
KR100904590B1 (ko) * 2008-01-30 2009-06-25 주식회사 효성 Thf 중합공정에서 텅스토인산 촉매 회수 방법

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