JPH07212906A - 車両の制御装置 - Google Patents

車両の制御装置

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JPH07212906A
JPH07212906A JP6003055A JP305594A JPH07212906A JP H07212906 A JPH07212906 A JP H07212906A JP 6003055 A JP6003055 A JP 6003055A JP 305594 A JP305594 A JP 305594A JP H07212906 A JPH07212906 A JP H07212906A
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JP
Japan
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axis
torque command
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command
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JP6003055A
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Keiji Ishida
啓二 石田
Toshiyuki Koike
敏行 小池
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用電力の使用効率向上、先頭車付近での車
輪の空転、滑走発生の減少を図ることができるように複
数の主回路制御装置を個別に制御する。 【構成】 統括出力トルク指令制御部7は、各車軸に対
する出力トルク指令制御プログラムを内蔵しており、回
数記録部5からの各軸の空転滑走発生回数及び主幹制御
器1からの所望トルク指令に基づいて、各主回路制御装
置2a〜2dに対する出力トルク指令を決定して出力す
る。各主回路制御装置2a〜2dに対する出力トルク指
令は、各軸の空転滑走発生回数が多いほどその値が小さ
くなるように演算決定される。また、車輪の研磨等を行
って、車輪の状態等が変化した場合、回数記録部5内の
記録は、操作部6を使用して消去され、各車軸の空転滑
走回数が“0”にリセットされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の主回路制御装置
を搭載した車両の制御装置に係り、特に、複数の主回路
制御装置のそれぞれを個別に制御する車両の制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】複数の主回路制御装置を備えた車両の制
御は、主幹制御器からの指令を引き通し線により各主回
路制御装置に与え、全主回路制御装置を均一に制御する
ように行われるのが一般的であった。これに対して、エ
ネルギー効率、車両性能等の向上を目的として、複数の
主回路制御装置のそれぞれを個別に制御する車両の制御
装置が提案されている。
【0003】この種の車両の制御装置に関する従来技術
として、例えば、特開平4−340302号公報等に記
載された技術が知られている。この従来技術は、所要電
力が小さいときに、一部の主回路制御装置のコンバータ
を停止して、車両全体としての発熱量を抑制し使用電力
の効率向上を図るというものである。
【0004】また、他の従来技術として、例えば、特開
平4−150708号公報等に記載された技術が知られ
ている。この従来技術は、中間車の出力トルク配分を大
きくするように、複数の主回路制御装置を個別に制御す
ることにより、先頭車付近における車輪の空転滑走の発
生を減少させるというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術は、それ
以前の全主回路制御装置を均一に制御し、各車軸に均一
にトルクを発生させていた車両の制御に比較して、特定
の車軸に出力トルクを集中させる制御を行うことにな
る。このため、前記従来技術は、車輪の研磨状態等によ
り空転、滑走が発生しやすい車軸がある場合に、その車
軸に出力トルクを集中させるような制御が行われること
があり、車輪の空転、滑走が発生しやすくなってしまう
という問題点を有している。
【0006】本発明の目的は、使用電力の使用効率向
上、先頭車付近での車輪の空転、滑走発生の減少を図る
ことのできる複数の主回路制御装置のそれぞれを個別に
制御する車両の制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、各車軸の空転、滑走を検出する空転滑走検出部と、
空転滑走の発生回数を記録する回数記録部と、その回数
データに基づいて各主回路制御装置を制御する統括出力
トルク指令制御部とを設け、この制御部が空転、滑走回
数の多い車軸にトルクを集中しないように各主回路制御
装置を制御するようにすることにより達成される。
【0008】
【作用】空転滑走検出部は、車輪の研磨状態等により空
転、滑走が発生しやすくなっている車軸を、空転、滑走
の発生回数を数えることにより検知し、統括出力トルク
指令制御部は、その車輪の軸にトルクが集中しないよう
に、各主回路制御装置を制御することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明による車両の制御装置の一実施
例を図面により詳細に説明する。
【0010】図1は本発明の一実施例による車両の制御
装置の構成を示すブロック図、図2は各車軸に対して出
力トルク指令を与える制御プログラムの処理動作を説明
するフローチャートである。図1に示す本発明の一実施
例は、駆動軸を4軸持ち、従って、推進用の電動機及び
主回路制御装置の対からなる駆動制御ユニットも4単位
備える電気車に本発明を適用した場合の例である。図1
において、1は主幹制御器、2a〜2dは主回路制御装
置、3a〜3dは推進用の電動機、4a〜4dは各軸の
空転滑走の発生を検出する空転滑走検出部、5は空転滑
走回数記録部、6は操作部、7は統括出力トルク指令制
御部である。
【0011】図1に示す本発明の一実施例において、主
幹制御器1は、運転士により所望のトルク指令を指定す
るように操作され、その操作情報を統括出力トルク指令
制御部7に出力する。主回路制御装置2a〜2dは、統
括出力トルク指令制御部7からの各出力トルク指令に相
当するトルクを発生するように車軸を駆動する電動機3
a〜3dを制御する。空転滑走検出部4a〜4dは、駆
動される各車軸の空転滑走の発生を検出し、回数記録部
5は、前記空転滑走検出部4a〜4dで検出された各車
軸の空転滑走の発生回数を軸毎に積算しその回数を記録
している。また、操作部6は、前記回数記録部5に記録
された回数データを消去する操作を行うために使用され
る。
【0012】前述において、主回路制御装置、電動機、
空転滑走検出部の組によるセットは、駆動される車軸
(図1に1軸〜4軸として示している)対応に設けられ
ており、例えば、複数の車両が連結されている列車等に
おいては、前述のセットが異なる車両の被駆動軸のそれ
ぞれに設けられることになる。
【0013】統括出力トルク指令制御部7は、各車軸に
対する出力トルク指令制御プログラムを内蔵しており、
回数記録部5からの各軸の空転滑走発生回数及び主幹制
御器1からの所望トルク指令に基づいて、各主回路制御
装置2a〜2dに対する出力トルク指令を決定して出力
する。また、車輪の研磨等を行って、車輪の状態等が変
化した場合、回数記録部5内の記録は、操作部を使用し
て消去され、各車軸の空転滑走回数が“0”にリセット
される。
【0014】次に、図2に示すフローを参照して各軸出
力トルク指令制御プログラムの手段動作の詳細を説明す
る。
【0015】なお、フローチャート内に示される各変数
の意味は次の通りである。 N1:1軸空転滑走回数の全車軸の空転滑走回数の総和
に対する割合 N2:2軸空転滑走回数の全車軸の空転滑走回数の総和
に対する割合 N3:3軸空転滑走回数の全車軸の空転滑走回数の総和
に対する割合 N4:4軸空転滑走回数の全車軸の空転滑走回数の総和
に対する割合 TC:所望出力トルク指令 TM1:1軸最大出力トルク TM2:2軸最大出力トルク TM3:3軸最大出力トルク TM4:4軸最大出力トルク TL1:1軸出力トルク制限値 TL2:2軸出力トルク制限値 TL3:3軸出力トルク制限値 TL4:4軸出力トルク制限値 TL2314:2軸、3軸、1軸、4軸の合計出力トルク制
限値 TC1:1軸出力トルク指令 TC2:2軸出力トルク指令 TC3:3軸出力トルク指令 TC4:4軸出力トルク指令 K:空転・滑走発生回数を考慮した係数(1≧K≧0) (1)前車両に対する所望出力トルク指令TC を取り込
み、空転・滑走回数を考慮した係数Kを、まず、“1”
に設定する(ステップF101、F102)。
【0016】(2)予め設定されている各被駆動軸に与
えることができる最大出力トルクと各軸の空転滑走回数
の全車軸の空転滑走回数の総和に対する割合とから各軸
に与えることができる軸出力トルク制限値TL1〜TL4
計算する。なお、この計算は、全ての軸の空転滑走回数
が“0”の場合、各軸の空転滑走回数の全車軸の空転滑
走回数の総和に対する割合を“0”として行われる(ス
テップF103)。
【0017】(3)次に、4軸のそれぞれに前述で算出
した出力トルク制限値を出力した場合の総合の出力トル
ク制限値である2軸、3軸、1軸、4軸の出力を加算し
た出力トルク制限値TL2314 を計算し、この2軸、3
軸、1軸、4軸出力トルク制限値TL2314 が所望出力ト
ルク指令TC 以上となっているか否かをチェックする
(ステップF104、F105)。
【0018】(4)ステップF105のチェックで、2
軸、3軸、1軸、4軸出力トルク制限値TL2314 が所望
出力トルク指令TC 以上となっていれば、各軸の出力ト
ルク制限値内の出力を各軸に指令すれば、全体の出力ト
ルクを所望出力トルク指令TCとすることができるの
で、各軸への出力トルク指令TC1〜TC4を計算して出力
して処理を終了する。この計算は、所望出力トルク指令
C と2軸、3軸、1軸、4軸出力トルク制限値T
L2314 との比に、各軸の出力トルク制限値を乗算するこ
とにより、所望出力トルク指令TC を各軸の出力トルク
制限値に応じて按分するように行われる(ステップF1
06)。
【0019】(5)ステップF105のチェックで、2
軸、3軸、1軸、4軸出力トルク制限値TL2314が所望
出力トルク指令TC未満の場合、各軸の出力トルク制限
値内の出力を各軸に指令しても、全体の出力トルクを所
望出力トルク指令TC とすることができないので、空転
滑走に対するトルク制限の考慮を弱めるため、空転・滑
走発生回数を考慮した係数Kから0.01を減じて、係
数Kの値が“0”以上であることを確認してステップ1
03以降の処理を繰返し実行する(ステップF107、
F108)。
【0020】(6)ステップF108で、係数Kの値が
負となった場合、すなわち、空転滑走に対するトルク制
限を全く考慮しなくても、所望出力トルク指令TC を実
現することができない場合、所望トルク指令TC の異常
入力等があったとして、各軸への出力トルク指令TC1
C4を“0”に設定して処理を終了する(ステップF1
09)。
【0021】次に、前述した本発明の一実施例の動作を
具体的に説明する。
【0022】図3は各軸の空転滑走回数の全車軸の空転
滑走回数の総和に対する割合の例を示す図、図4は図3
の場合の各軸に対する出力トルク指令の大きさを説明す
る図、図5は各軸の空転滑走回数の全車軸の空転滑走回
数の総和に対する割合の他の例を示す図、図6は図5の
場合の各軸に対する出力トルク指令の大きさを説明する
図である。
【0023】いま、図3に示すように、全ての駆動軸に
空転滑走が発生していないものとし、1軸〜4軸の軸最
大出力トルクが等しいものとする。そして、所望出力ト
ルク指令TC が、最大値の1/4〜4/4に1/4ずつ
変化させられたとする。この場合の各軸への出力トルク
指令TC1〜TC4は、図4に示すように、全部同一の出力
トルク指令となり、それぞれが、軸最大出力トルクの1
/4〜4/4となる。
【0024】また、図5に示すように、軸1に25%、
軸3に75%の空転滑走が発生し、他の軸2、4に空転
滑走が生じていないものとする。前述と同様に、所望出
力トルク指令TC が、最大値の1/4〜3/4に1/4
ずつ変化させられたとすると、各軸への出力トルク指令
C1〜TC4は、図6に示すように、軸1、軸3への出力
トルク指令が、その空転滑走の発生率に応じて小さく設
定され、軸2、軸4への出力トルク指令が、その分増加
させられることになる。
【0025】但し、所望出力トルク指令TC が、最大値
の4/4とされた場合には、全軸に軸最大出力トルクが
指令値として与えられることになる。
【0026】前述した本発明の一実施例によれば、所望
出力トルク指令TCが出力最大トルクより小さいとき、
空転滑走の多い軸への出力トルク指令を他の軸への出力
トルク指令より小さくすることができるので、各軸に均
一に出力トルク指令を行うよりも空転滑走の回数を減少
させることができる。
【0027】図7は各車軸に対して出力トルク指令を与
える制御プログラムの処理動作の他の例を説明するフロ
ーチャートであり、以下、この例の場合の処理動作を説
明する。この例は、低出力トルク時に動作させる主回路
制御装置の数を制限することにより使用電力の効率向上
及び中間車の出力トルク配分を大きくすることにより先
頭車付近での空転滑走の発生を減少させる制御を行うと
共に、本発明を適用した制御を行うものである。
【0028】なお、以下の説明において、各軸に、2
軸、3軸、1軸、4軸の順に優先順位が付けられてお
り、所望出力トルク指令の値が小さい場合、この優先順
位に従ってトルク指令が与えられる目的のとする。
【0029】そして、この例を実施するための車両の制
御装置の構成は、図1に示すものと同一の構成を有し、
統括出力トルク指令制御部7に図7のフローチャートで
示す処理を実行する各軸出力トルク指令制御プログラム
を内蔵している。なお、図7のフローチャート内に示さ
れる各変数の意味は、図2で説明したものに加えて次の
通りである。 TL23:2軸、3軸出力トルク制限値 TL231:2軸、3軸、1軸出力トルク制限値 (1)前車両に対する所望出力トルク指令TC を取り込
み、空転・滑走回数を考慮した係数Kを、まず、“1”
に設定する(ステップF201、F202)。
【0030】(2)予め設定されている各被駆動軸に与
えることができる最大出力トルクと各軸の空転滑走回数
の全車軸の空転滑走回数の総和に対する割合とから各軸
に与えることができる軸出力トルク制限値TL1〜TL4
計算する。なお、この計算は、全ての軸の空転滑走回数
が“0”の場合、各軸の空転滑走回数の全車軸の空転滑
走回数の総和に対する割合を“0”として行われる(ス
テップF203)。
【0031】(3)次に、所望出力トルク指令TC の大
きさに応じて、主回路制御装置の数を制限したときに、
どの軸にトルク指令を与えるかを決定するため、前述で
算出した出力トルク制限値を出力した場合の選択した軸
の出力トルクを加算した出力トルク制限値を算出する。
ここでは、2軸、3軸の出力を加算した出力トルク制限
値TL23 、2軸、3軸、1軸の出力を加算した出力トル
ク制限値TL231、2軸、3軸、1軸、4軸の出力を加算
した出力トルク制限値TL2314 を計算する(ステップF
204)。
【0032】(4)次に、2軸出力トルク制限値TL2
所望出力トルク指令TC 以上となっているか否かをチェ
ックし、2軸出力トルク制限値TL2が所望出力トルク指
令TC以上となっていれば、2軸出力トルク指令TC2
して、所望出力トルク指令TCを設定し、他の軸に対す
る出力トルク指令を“0”として処理を終了する(ステ
ップF205、F206)。
【0033】(5)ステップF205で、2軸出力トル
ク制限値TL2が所望出力トルク指令TC 以上でなけれ
ば、2軸、3軸出力トルク制限値TL23 が所望出力トル
ク指令TC 以上となっているか否かをチェックし、2
軸、3軸出力トルク制限値TL23が所望出力トルク指令
C 以上となっていれば、2軸出力トルク指令TC2とし
て、ステップF203で算出した2軸出力トルク制限値
L2を設定し、3軸出力トルク指令TC3として、所望出
力トルク指令TC から2軸出力トルク制限値TL2を減じ
たトルク指令を設定し、他の軸に対する出力トルク指令
を“0”として処理を終了する(ステップF207、F
208)。
【0034】(6)ステップF207で、2軸、3軸出
力トルク制限値TL23 が所望出力トルク指令TC 以上で
なければ、2軸、3軸、1軸出力トルク制限値TL231
所望出力トルク指令TC 以上となっているか否かをチェ
ックし、2軸、3軸、1軸出力トルク制限値TL231が所
望出力トルク指令TC 以上となっていれば、2軸出力ト
ルク指令TC2として、ステップF203で算出した2軸
出力トルク制限値TL2を設定し、3軸出力トルク指令T
C3として、ステップF203で算出した3軸出力トルク
制限値TL3を設定し、1軸出力トルク指令TC1として、
所望出力トルク指令TC から2軸出力トルク制限値TL2
と3軸出力トルク制限値TL3とを減じたトルク指令を設
定し、他の軸に対する出力トルク指令を“0”として処
理を終了する(ステップF209、F210)。
【0035】(7)ステップF209で、2軸、3軸、
1軸出力トルク制限値TL231が所望出力トルク指令TC
以上となっていない場合、2軸、3軸、1軸、4軸出力
トルク制限値TL2314 が所望出力トルク指令TC 以上と
なっているか否かをチェックし、2軸、3軸、1軸、4
軸出力トルク制限値TL2314 が所望出力トルク指令TC
以上となっていれば、2軸出力トルク指令TC2として、
ステップF203で算出した2軸出力トルク制限値TL2
を設定し、3軸出力トルク指令TC3として、ステップF
203で算出した3軸出力トルク制限値TL3を設定し、
1軸出力トルク指令TC1として、ステップF203で算
出した1軸出力トルク制限値TL1を設定し、4軸出力ト
ルク指令TC4として、所望出力トルク指令TC から2軸
出力トルク制限値TL2、3軸出力トルク制限値TL3及び
1軸出力トルク制限値TL1を減じたトルク指令を設定
し、他の軸に対する出力トルク指令を“0”として処理
を終了する(ステップF211、F212)。
【0036】(8)ステップF211のチェックで、2
軸、3軸、1軸、4軸出力トルク制限値TL2314が所望
出力トルク指令TC未満の場合、各軸の出力トルク制限
値内の出力を各軸に指令しても、全体の出力トルクを所
望出力トルク指令TC とすることができないので、空転
滑走に対するトルク制限の考慮を弱めるため、空転・滑
走発生回数を考慮した係数Kから0.01を減じて、係
数Kの値が“0”以上であることを確認してステップ2
03以降の処理を繰返し実行する(ステップF213、
F214)。
【0037】(9)ステップF214で、係数Kの値が
負となった場合、すなわち、空転滑走に対するトルク制
限を全く考慮しなくても、所望出力トルク指令TC を実
現することができない場合、所望トルク指令TC の異常
入力等があったとして、各軸への出力トルク指令TC1
C4を“0”に設定して処理を終了する(ステップF1
09)。
【0038】前述したステップF208、F210、F
212の処理は、駆動する軸に対する出力トルク指令と
して、優先順位の高いものから順にその軸の出力トルク
制限値を与え、最後の軸に所望出力トルク指令TC から
それらを減じた残りの値をトルク指令として与えるとし
て説明したが、前述の処理は、図2で説明したステップ
F106と同様に、所望出力トルク指令TC を各軸の出
力トルク制限値に基づいて按分するようにしてもよい。
また、軸の優先順位は、前述に限らず任意に設定するこ
とができる。
【0039】次に、前述した本発明の一実施例の他の例
の動作を具体的に説明する。
【0040】図8は各軸の空転滑走回数の全車軸の空転
滑走回数の総和に対する割合の例を示す図、図9は図8
の場合の各軸に対する出力トルク指令の大きさを説明す
る図、図10は各軸の空転滑走回数の全車軸の空転滑走
回数の総和に対する割合の他の例を示す図、図11は図
10の場合の各軸に対する出力トルク指令の大きさを説
明する図である。
【0041】いま、図8に示すように、全ての駆動軸に
空転滑走が発生していないものとし、1軸〜4軸の軸最
大出力トルクが等しいものとする。そして、所望出力ト
ルク指令TC が、最大値の1/4〜4/4に1/4ずつ
変化させられたとする。
【0042】この場合、図9に示すように、所望出力ト
ルク指令TC が最大値の1/4のとき、2軸のみに軸最
大トルクが指令値として与えられ、所望出力トルク指令
Cが最大値の2/4のとき、2軸、3軸に軸最大トル
クが指令値として与えられる。また、所望出力トルク指
令TC が最大値の3/4のとき、2軸、3軸、1軸に軸
最大トルクが指令値として与えられ、所望出力トルク指
令TC が最大値の4/4のとき、2軸、3軸、1軸、4
軸に軸最大トルクが指令値として与えられることにな
る。
【0043】また、図10に示すように、軸1に25
%、軸3に75%の空転滑走が発生し、他の軸2、4に
空転滑走が生じていないものとする。前述と同様に、所
望出力トルク指令TC が、最大値の1/4〜3/4に1
/4ずつ変化させられたとする。 この場合、図11に
示すように、所望出力トルク指令TC が最大値の1/4
のとき、2軸のみに軸最大トルクが指令値として与えら
れる。所望出力トルク指令TC が最大値の2/4のと
き、空転滑走を発生していない2軸に軸最大トルクが指
令値として与えられ、3軸、1軸とに、その空転滑走の
発生割合に応じて、空転発生率の大きい軸に少ない値の
出力トルク指令が与えられる。
【0044】また、所望出力トルク指令TC が最大値の
3/4のとき、空転滑走を発生していない2軸、4軸に
軸最大トルクが指令値として与えられ、3軸、1軸と
に、その空転滑走の発生割合に応じて、空転発生率の大
きい軸に少ない値の出力トルク指令が与えられる。さら
に、所望出力トルク指令TC が、最大値の4/4とされ
た場合には、全軸に軸最大出力トルクが指令値として与
えられることになる。
【0045】前述した本発明の一実施例の他の制御例に
よれば、所望出力トルク指令TCが出力最大トルクより
小さいとき、動作させる主回路制御装置の数を制限する
ことにより電力使用の効率向上を図り、中間車の出力ト
ルク配分を大きくすることにより先頭車付近での空転滑
走の発生を減少させる制御を行うことができる。
【0046】前述した本発明の一実施例は、空転、滑走
の回数を分けずその合計により制御を行うとして説明し
たが、本発明は、これらを別々に積算し、空転の回数で
力行時の制御を、滑走の回数で制動時の制御を行うよう
にしてもよい。また、主回路制御装置は、さらに多数設
けられてもよい。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、空
転滑走の発生しやすくなっている軸を知り、その軸にト
ルクを集中させないように制御を行うことができるの
で、空転滑走の発生を減少させ、効率のよい車両の制御
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による車両の制御装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】各車軸に対して出力トルク指令を与える制御プ
ログラムの処理動作を説明するフローチャートである。
【図3】各軸の空転滑走回数の全車軸の空転滑走回数の
総和に対する割合の例を示す図である。
【図4】図3の場合の各軸に対する出力トルク指令の大
きさを説明する図である。
【図5】各軸の空転滑走回数の全車軸の空転滑走回数の
総和に対する割合の他の例を示す図である。
【図6】図5の場合の各軸に対する出力トルク指令の大
きさを説明する図である。
【図7】各車軸に対して出力トルク指令を与える制御プ
ログラムの処理動作の他の例を説明するフローチャート
である。
【図8】各軸の空転滑走回数の全車軸の空転滑走回数の
総和に対する割合の例を示す図である。
【図9】図8の場合の各軸に対する出力トルク指令の大
きさを説明する図である。
【図10】各軸の空転滑走回数の全車軸の空転滑走回数
の総和に対する割合の他の例を示す図である。
【図11】図10の場合の各軸に対する出力トルク指令
の大きさを説明する図である。
【符号の説明】
1 主幹制御器 2a〜2d 主回路制御装置 3a〜3d 電動機 4a〜4d 空転滑走検出部 5 回数記録部 6 操作部 7 統括出力トルク指令制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主幹制御器からの指令によって動作する
    複数の主回路制御装置を備えた車両の制御装置におい
    て、前記主回路制御装置により駆動される各軸の空転、
    滑走を検知する空転、滑走検出部と、その検出回数を記
    録する回数記録部と、その記録データにより各主回路制
    御装置への出力トルク指令を個別に制御する統括出力ト
    ルク指令制御部とを備えることを特徴とする車両の制御
    装置。
  2. 【請求項2】 前記統括出力トルク指令制御部は、空
    転、滑走の発生回数の多い軸に出力トルクを集中させな
    いように、主回路制御装置に対する指令を制御すること
    を特徴とする請求項1記載の車両の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記統括出力トルク指令制御部は、主幹
    制御器からの所望出力トルク指令の値が小さい場合、動
    作させる主回路制御装置の数を制限することを特徴とす
    る請求項1または2記載の車両の制御装置。
JP6003055A 1994-01-17 1994-01-17 車両の制御装置 Pending JPH07212906A (ja)

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