JPH07212658A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

Info

Publication number
JPH07212658A
JPH07212658A JP6006351A JP635194A JPH07212658A JP H07212658 A JPH07212658 A JP H07212658A JP 6006351 A JP6006351 A JP 6006351A JP 635194 A JP635194 A JP 635194A JP H07212658 A JPH07212658 A JP H07212658A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
sample
point defect
hold
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6006351A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoji Kokubo
智司 小久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP6006351A priority Critical patent/JPH07212658A/ja
Publication of JPH07212658A publication Critical patent/JPH07212658A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 CCDの経時変化により点欠陥の発生位置が
変わったり、新たな点欠陥が発生したり、あるいは点欠
陥が消滅したりする状況にも迅速にしかも正確に対応可
能となり、常に点欠陥が発生している箇所に正確に補正
がなされる。 【構成】 撮像装置に電源を投入する毎に、初期状態と
して点欠陥検知モードとなり、絞り機構2を全閉状態に
した上で、CCD3出力が異常レベルを示す点欠陥の画
素位置を検知してメモリ8に記憶し、電源がOFF状態
になるまで、この記憶データに基づいて点欠陥の発生個
所のCCD3出力を前の画素のレベルで補正し、電源が
OFF状態になるとメモリ8の内容はクリアされること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオカメラやカメラ
一体型VTRのように、固体撮像素子(CCD)にて被
写体を撮像して得られた撮像映像信号を得る装置に関
し、特に撮像映像信号中のCCDの点欠陥の影響を受け
た部分の補正処理回路に関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオカメラやカメラ一体型VTRに用
いられているCCDの短所の一つとして、点欠陥があ
る。即ち、点欠陥を有するCCDをビデオカメラに用い
ると、撮像画面上に被写体とは関係なく白い点または黒
い点が現れ、見苦しい画面となる。この点欠陥の主な原
因は、CCD製造プロセス上での不純物の混入により、
この点欠陥が生じている箇所でCCD出力が白方向(白
点)あるいは黒方向(黒点)への異常出力となることに
よる。
【0003】この点欠陥を除去する方法として、完全に
不純物が取り除かれたCCDを選別すれば最良である
が、実際にこのような選別を行えば、CCDの歩留まり
が著しく悪くなり、ビデオカメラ自体のコストアップに
つながる。
【0004】そこで、次善の策として、例えば特開昭6
1−51670号公報(G11B20/18)が提案さ
れている。この従来技術は、CCDの良品判別機(CC
Dテスタ)により実際に試験的にCCDによる撮像を行
い、この撮像出力中での画素毎に出力レベルを監視し
て、点欠陥に伴う白あるいは黒の異常レベル及びその発
生箇所を点欠陥情報として記憶素子に記憶しておき、通
常の撮影状態での撮像映像信号を演算回路に入力し、先
に得られた点欠陥情報に基づいて、点欠陥が生じる画素
の映像信号を補正しようとするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、CCDの点
欠陥には、CCD自体の使用時間により出力レベルが変
化したり、CCDを使用している間に、点欠陥が生じた
り、逆に消滅したりするといったように経時変化が存在
する。そこで、このような点欠陥を前記従来技術のよう
に、予め実験により点欠陥のレベル及び発生位置を決定
してしまうと、経時変化に対応できず、不適当な補正が
為されることになる。
【0006】また、個々のCCDについて良品判別機で
の分析により予め記憶素子に点欠陥情報をCCDに1:
1に対応させるには、ビデオカメラの組立て工程及び製
造工程において、作業上の負担が大きく、生産性が著し
く悪化する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、CCD出力で
ある撮像信号の黒レベル期間の所定の第1タイミングに
て第1サンプルホールドパルスを発し、撮像信号の入射
光に依存する信号期間の所定の第2タイミングにて第2
サンプルホールドパルスを発するタイミング信号発生手
段と、第1サンプルホールドパルスに同期して撮像信号
をサンプルホールドする第1サンプルホールド手段と、
第2サンプルホールドパルスに同期して撮像信号をサン
プルホールドする第2サンプルホールド手段と、第2サ
ンプルホールドパルスに同期して第1サンプルホールド
手段出力をサンプルホールドする第3サンプルホールド
手段と、第2サンプルホールド手段出力及び第3サンプ
ルホールド出力の差を算出する減算手段と、電源投入直
後の点欠陥検出モードにおいて、絞り機構にてCCDへ
の入射光の入射を遮断した状態で、CCDの画素毎に減
算手段出力と所定の基準レベルを比較して、基準レベル
を越える画素を点欠陥画素と判断し点欠陥画素の位置を
検出する点欠陥位置検出手段と、点欠陥画素の位置を点
欠陥位置情報として記憶する記憶手段と、点欠陥検出モ
ードに引き続く通常撮影モードにおいて、点欠陥位置情
報に応じて点欠陥画素に対応するタイミングにおいて第
2サンプルホールドパルスの第2及び第3サンプルホー
ルド手段への入力を遮断するゲート手段を備えることを
特徴とする。特に点欠陥位置検出手段は減算手段出力と
基準レベルを比較する比較手段と、CCDの駆動クロッ
クパルスをカウントして各画素の位置に対応するカウン
ト値を発するカウンタより成ることを特徴とする。
【0008】また、別の手段として、CCD出力である
撮像信号の黒レベル期間の所定の第1タイミングにて第
1サンプルホールドパルスを発し、撮像信号の入射光に
依存する信号期間の所定の第2タイミングにて第2サン
プルホールドパルスを発するタイミング信号発生手段
と、第1サンプルホールドパルスに同期して撮像信号を
サンプルホールドする第1サンプルホールド手段と、第
2サンプルホールドパルスに同期して撮像信号をサンプ
ルホールドする第2サンプルホールド手段と、第2サン
プルホールドパルスに同期して第1サンプルホールド手
段出力をサンプルホールドする第3サンプルホールド手
段と、第2サンプルホールド手段出力及び第3サンプル
ホールド出力の差を算出する減算手段と、減算手段出力
より垂直及び水平同期信号を付加した映像信号を作成す
る信号処理手段と、電源投入直後の点欠陥検出モードに
おいて、絞り機構にてCCDへの入射光の入射を遮断し
た状態で、CCDの画素毎に映像信号と所定の基準レベ
ルを比較して、基準レベルを越える画素を点欠陥画素と
判断し、点欠陥画素の位置を検出する点欠陥位置検出手
段と、点欠陥画素の位置を点欠陥位置情報として記憶す
る記憶手段と、点欠陥検出モードに引き続く通常撮影モ
ードにおいて、点欠陥位置情報に応じて点欠陥画素に対
応するタイミングにおいて第2サンプルホールドパルス
の第2及び第3サンプルホールド手段への入力を遮断す
るゲート手段を備えることを特徴とし、特に点欠陥位置
検出手段は映像信号と基準レベルを比較する比較手段
と、水平同期信号にてリセットされ所定のクロックパル
スをカウントして各画素の水平方向の位置に対応するカ
ウント値を発する水平カウンタと、垂直同期信号にてリ
セットされ水平同期信号をカウントして各画素の垂直方
向の位置に対応するカウント値を発する垂直カウンタよ
り成ることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明は上述のように構成したので、撮像装置
に電源を投入する毎に、CCDの点欠陥の発生個所を新
たに検知でき、この新しい検知結果に基づいて点欠陥の
補正が逐次為される。
【0010】
【実施例】以下、図面に従い本発明の一実施例について
説明する。図1は本発明の一実施例に係わるビデオカメ
ラのカメラ部の要部ブロック図である。
【0011】図1において、1は集光用のレンズ、2は
メカ的な絞り機構、3はCCDイメ−ジャ、4はCCD
3出力よりノイズを除去するノイズ除去動作と点欠陥の
発生時点で点欠陥の影響を補正する点欠陥補正動作を実
行する相関二重サンプリング回路(CDS回路)、6は
通常撮影モードにおいてCDS回路4出力を信号処理し
て映像信号を作成する信号処理回路、7は点欠陥検知モ
ードにおいてCDS回路4出力に点欠陥が生じている場
合にその発生位置を検知する点欠陥検知回路、8は点欠
陥がどの画素にて生じているかを示す点欠陥位置情報を
記憶するメモリ、9はメモリ8に記憶されている点欠陥
位置情報に基づいて後段のゲート回路11の開閉を制御
するゲート制御回路、10はCCD3を駆動するクロッ
ク及びCDS回路4に2種類のサンプルホールドパルス
を出力するタイミングパルス発生回路である。また、1
2はカメラ部への電力供給を制御する電源釦、13は電
源釦12の出力を受けてカメラ部を作動させ、カメラ部
を点欠陥検知モードと通常撮影モードのいずれかにモー
ド設定するマイクロコンピュータ(マイコン)である。
【0012】このカメラ部での各動作は電源釦12の操
作によりカメラ部に電力供給が為された時点で開始さ
れ、電源釦12をONしたことがマイコン13に認識さ
れると、マイコン13はカメラ部を点欠陥検知モードに
初期設定する。
【0013】この点欠陥検知モードでは、マイコン13
は信号処理回路6を非作動にし、同時に絞り機構2を完
全に閉状態にする。従って、レンズ1にて集光された被
写体からの入射光は、絞り機構2によりCCD3への通
過を阻止される。これにより、全く暗い状態での撮像出
力がCCD3より後段のCDS回路4に出力されること
になる。
【0014】ここで、CCDイメ−ジャ3は多数のイメ
ージセンサに結合された垂直シフトレジスタとこれらの
垂直シフトレジスタの終端に結合された水平シフトレジ
スタからなる所謂インターライン方式で、タイミングパ
ルス発生回路10からのクロック信号により駆動する。
【0015】CDS回路4は、CCD3出力からノイズ
成分を除去して有効な信号成分のみをできるだけ高いS
/Nで取り出す周知のノイズ除去動作を、タイミングパ
ルス発生回路10からのタイミングパルスにより実行す
ると共に、後述するように点欠陥に対する補正動作も併
せて実行する。
【0016】ここで、ノイズ除去動作に先だってCCD
3からの出力形態について簡単に説明する。イメージセ
ンサにて1フィールド期間の所定の露光時間において光
電変換して得られた電荷は、垂直シフトレジスタ内を転
送されて、垂直シフトレジスタの終端に配された水平シ
フトレジスタに入力され、この水平シフトレジスタ内の
電荷は、1H(水平走査期間)をかけてCCD3の外部
に出力される。
【0017】この出力に際して、水平シフトレジスタの
最終段まで送られた電荷はフローティングディフュ−ジ
ョン(FD)へと転送された上で、外部に導出される。
これを図示したものが図2であり、AのタイミングでP
GパルスをHレベルにして電極PGをONさせると、F
DはPD(プリチャ−ジドレインバイアス)の電位に充
電される。次にBのタイミングでPGパルスをLレベル
にして電極PGをOFFにすると、この状態ではFDは
ハイインピ−ダンスに浮いていることになる。次にCの
タイミングで電極H1に対応する井戸のポテンシャルが
浅くなり、電荷はFDへ移る。ここでFDの等価容量C
によりV=Q/Cの割合で電圧に変換されてCCD外に
出力される。そして、再びAのタイミングとなり、H1
のポテンシャルが深くなって電極PGはONする。この
ようにFDの電位は転送される電荷の量に比例して変化
し、これを出力回路のソースフォロワで受けてCCD出
力とする。尚、図2のH1、H2は2相駆動を為す場合
の2種類の電極を表している。
【0018】ところで、FDでの雑音として、ソ−スフ
ォロアの雑音とフローティングディフュ−ジョンのリセ
ット時、即ち電極PGをONさせる際の雑音があり、特
に後者の雑音はKTC雑音と呼ばれ、全ての雑音の中で
特に支配的なものである。尚、このKTC雑音について
は、昭和61年11月3日付けラジオ技術社発行の文献
「CCDカメラ技術」のP66にも記載があるように周
知のものである。
【0019】CCD出力信号の波形は図3のように示さ
れるが、この図から明らかなように、横軸の時間軸はリ
セット期間TR、ゼロレベル期間T0、信号期間TSの
3期間に分かれ、前述のKTC雑音はリセット期間TR
にて電圧レベルV0として現れる。そこで、通常のCD
S回路にて、ゼロレベルト期間T0の電位をクランプし
て信号期間TSでの信号レベルVSの信号をサンプルホ
ールドすることにより、KTC雑音を除去した信号が得
られる。
【0020】そこで、このCDS回路4の構成及び周知
のノイズ除去動作について説明する。CDS回路4は、
図4に示されるように、第1〜第3サンプルホールド
(S/H)回路41、42、43と減算器44から構成
され、第1S/H回路41及び第2S/H回路42にC
CD3出力が入力され、タイミングパルス発生回路10
にて発生される第1サンプルホールドパルス(SHP)
に同期してCCD3出力を第1S/H回路41にてサン
プルホールドし、同じくタイミングパルス発生回路10
にて発生される第2サンプルホールドパルス(SHD)
に同期してCCD3出力を第2S/H回路42にてサン
プルホールドし、更に、第1S/H回路41出力を第2
サンプルホールドパルス(SHD)に同期して第3S/
H回路43にてサンプルホールドし、減算器44にて第
2S/H回路42出力から第3S/H回路43出力を減
算するように動作する。
【0021】ここで、第1サンプルホールドパルス(S
HP)は図5の(b)のようにCCD3出力(図5
(a))のゼロ期間T0内の所定のタイミングで発生す
るように設定され、これにより、図5(d)に示すよう
に第1S/H回路41にてCCD3出力の黒レベルが検
出されることになる。また、第2サンプルホールドパル
ス(SHD)は図5の(c)のようにCCD3出力の信
号期間TSの所定のタイミングで発生するように設定さ
れ、これにより図5(f)に示すように第2S/H回路
42にて信号成分が検出されることになる。
【0022】ところで、第2S/H回路42出力から第
1S/H回路41出力を減ずれば有効な信号成分を得る
ことができるが、これらの信号にはサンプルホールドパ
ルスの漏れ込みによるノイズが含まれており、このまま
ではS/Nが悪い。そこで、図5(e)のように第1S
/H回路41出力を第3S/H回路43にて第2サンプ
ルホールドパルス(SHD)に同期してサンプルホール
ドすると、この第3S/H回路43出力のパルス漏れに
よるノイズの位相を第2S/H回路42出力に合わせる
ことができる。こうした上で、第2S/H回路42出力
から第3S/H回路43出力を減じれば、図5の(g)
のようにノイズが除去された信号成分を得ることができ
る。
【0023】この点欠陥検知回路7は、具体的には図6
のようにCDS回路4出力と所定の基準レベルErとを
レベル比較する比較回路71と、CCD3の電荷転送時
の駆動タイミング信号として用いられるクロック信号を
カウントすると共にイメージセンサの露光出力を垂直レ
ジスタに移行させるタイミングにてリセットされるカウ
ンタ72と、比較回路71出力によりカウンタ72のカ
ウント値をラッチするラッチ回路73から構成される。
【0024】この点欠陥検知モードでは、絞り機構2は
完全に閉状態にあるため、点欠陥がなければCDS回路
4出力は一定の低レベルを維持するはずであるが、点欠
陥が生じていれば図7に示すように、この点欠陥の発生
個所でCDS回路4出力が基準レベルEr(白点の点欠
陥の発生が生じる閾値であり実験により求められる値)
を上回る異常レベルを示すことになる。従って、比較回
路71は点欠陥が発生していない状態では常にL(ロ
−)レベルの比較結果を出力するが、点欠陥発生個所で
のみH(ハイ)レベルの比較結果を出力することにな
る。
【0025】ラッチ回路73は比較回路71からHレベ
ルの比較結果、即ち点欠陥の発生がが発見されたときに
のみ、カウンタ72のカウント値をラッチし、このラッ
チデータがメモリ8に点欠陥位置情報として記録され
る。尚、このメモリ8での点欠陥位置情報の記憶に際し
ては、メモリ8の容量を最小限に抑えるために、点欠陥
が生じている画素のみについて、その位置情報を記憶す
るようにすればよく、メモリ8の記憶容量の効率化が図
れ、更にメモリ8にCCD3の各画素に1:1に対応す
るアドレスを付与する必要がなくなり、CCD3のカメ
ラ部への組み込み工程に際しての負担を小さくできる。
【0026】こうして一画面分の全画素について点欠陥
の検知が完了すると、マイコン13は直ちにカメラ部を
点欠陥検知モードから通常撮影モードに移行させる。
尚、マイコン13がこの全画素についての点欠陥の検知
が完了したことを判断するのは、カウンタ72のカウン
ト値が所定値(全画素分に相当するカウント値で、予め
実験により求められている値)に達した時に完了信号を
マイコン13に供給することにより可能になるが、これ
以外にもイメージセンサの露光出力が再度、垂直レジス
タに移行されるタイミングをCCDの起動信号にて認識
することによっても実現可能である。
【0027】通常撮影モードでは、信号処理回路6を作
動させ、逆に点欠陥検知回路7を非作動にしてメモリ8
の点欠陥位置情報の更新は禁止される。また、同時に絞
り機構2の強制的な閉状態を解除して図示省略の露出制
御回路を作動せしめる。この露出制御回路は撮像映像信
号中の輝度信号の平均値が最適露出状態が実現される基
準値に一致するように機械的に入射光量を制御するもの
である。
【0028】次にこの通常撮影モードでのカメラ部の動
作について説明する。レンズ1を経た入射光は絞り機構
2にて最適露出状態を維持するように光量が調節された
上で、CCD3上に結像されて光電変換され、撮像信号
として後段のCDS回路4に入力される。
【0029】CDS回路4は、前述と同様に撮像信号か
らノイズを除去するノイズ除去動作を実行するが、点欠
陥が生じる画素に関しては、ノイズ除去動作と同時に点
欠陥補正動作を実行する。即ち、ゲート制御回路9がメ
モリ8に記憶されている点欠陥位置情報に基づいて第2
サンプルホールドパルス(SHD)のCDS回路4への
入力を制御し、点欠陥がない画素についてはゲート回路
11を開いて第2サンプルホールドパルスを無条件で通
過させ、前述のようなノイズ除去動作を行う。逆に点欠
陥がある画素についてはゲート回路11を閉じてこの画
素に対応する期間だけ第2サンプルホールドパルス(S
HD)のCDS回路4への入力を阻止する。
【0030】この場合のCDS回路4の各部の波形は、
図8のようになる。図8の(a)はCCD出力であり、
ある画素に点欠陥が生じていることを示している。図8
の(b)は第1サンプルホールドパルス(SHP)を示
し、このパルスにて(d)のようにCCD出力の黒レベ
ルがサンプルホールドされる。一方、第2サンプルホー
ルドパルス(SHD)は点欠陥発生画素においては図8
の(c)のように一時的に第2サンプルホールドパルス
(SHD)が欠落して歯抜け状態となり、これにより図
8の(f)のように第2S/H回路42ではCCD出力
の信号成分、即ち点欠陥による異常レベルのサンプルホ
ールドがこの欠落時点では為されず、第2S/H回路4
2出力には1回前のサンプルホールド値を保持される。
同様に図8の(e)のように第3S/H回路43でもこ
の欠落時のサンプルホ−ルドは為されない。従って、減
算器44にて第2S/H回路42から第3S/H回路4
3出力を減算すると、図8の(g)のようにその減算値
は点欠陥が発生する画素については1個前の画素の信号
で置換して点欠陥の補正をしたことになり、点欠陥によ
る異常レベルの発生が防止される。
【0031】こうしてCDS回路にてノイズ除去及び点
欠陥の補正が為された撮像信号は信号処理回路6にて周
知の信号処理が為され、水平及び垂直同期信号を付加し
て映像信号に変換されて出力される。
【0032】以上の点欠陥補正動作を伴う通常撮影モー
ドは、電源釦12を操作して電源OFF状態になるまで
メモリ8の点欠陥位置情報に基づいて継続され、電源が
OFFされるとメモリ8に記憶されている点欠陥位置情
報は消去される。そして、次に改めて電源がONされる
とカメラ部は再び通常撮影モードに先だって点欠陥検知
モードとなり新しい点欠陥位置情報がメモリ8に記憶さ
れ、これに基づいて点欠陥補正が実行される。
【0033】前記実施例では、点欠陥検知回路7での比
較回路71での基準レベルErとの比較の対象には、C
DS回路4出力を用いたが、信号処理回路6を点欠陥検
知モードにおいても作動させて、ここから得られる映像
信号と所定の基準レベルと比較することにより点欠陥位
置を検知することも可能である。
【0034】この場合、点欠陥検知回路7を図9の点欠
陥検知回路90にて置き換えられる。点欠陥検知回路9
0は、比較回路271と、水平同期信号(HS)にてリ
セットされ、CCD3を駆動する所定周期のクロックを
カウントして映像信号により形成される画面の水平方向
の画素位置を示す水平位置データを出力する水平カウン
タ91と、垂直同期信号(VS)にてリセットされ水平
同期信号をカウントして画面の垂直方向の画素位置を示
す垂直位置データを出力する垂直カウンタ92と、比較
回路271の比較結果により映像信号が基準レベルER
(白点の点欠陥の発生が認められる際の閾値で予め実験
により求められる)を上回る異常レベルを示すHレベル
の比較結果が出力されたときに水平及び垂直カウンタ9
1のカウント値をラッチするラッチ回路93、94から
成り、点欠陥を示すHレベルの比較出力が比較回路27
1から発せられると直ちに両ラッチ回路93、94にて
水平及び垂直位置情報をラッチして、両位置情報をセッ
トにしてメモリ8に記憶するように構成すればよい。
【0035】また、通常のビデオカメラでは映像信号の
輝度信号の水平方向の輪郭補正処理が為されるが、この
輪郭補正処理用の水平輪郭補正用信号を比較対象にする
こともできる。即ち、映像信号の立ち上がりエッジを強
調するようにして作成した水平輪郭補正用信号は絞り機
構2を完全に閉じた状態で得られる映像信号中の点欠陥
による立ち上がりエッジのみが強調され、ノイズ成分の
影響が映像信号自体よりも小さくなり都合がよい。
【0036】更に、CDS回路4出力をA/D変換器に
よりディジタル値に変換して、撮像信号をディジタル値
にて処理する、所謂ディジタルカメラにおいても採用で
き、この場合、CDS回路以降の信号処理はディジタル
的に処理される。
【0037】尚、前記実施例では、CCDとしてインタ
ーライン方式のものを用いたが、CDS回路を必要とす
るCCDであれば、フレームトランスファー方式等のも
のも使用可能であることは言うまでもない。
【0038】また、前記実施例では点欠陥としてCCD
出力が異常に高レベルとなる白点についての補正を説明
したが、異常に低レベルとなる黒点についての補正も可
能であり、この場合には、図10に示すように、点欠陥
検知回路7において、基準レベルEr2を点欠陥による
黒点の発生が認められる閾値に設定し、比較回路71へ
のCDS出力と基準レベルの印加端子を逆にした比較回
路171を設け、CDS出力が基準レベルEr2を下回
る時にHレベルの比較出力を発するように構成すれば、
このHレベルの比較出力の発生タイミングでカウンタ7
2のカウント値がラッチされ点欠陥の位置情報としてメ
モリ8に記憶されることになる。また、同様に図11に
示すように、点欠陥検知回路90において、基準レベル
ER2を点欠陥による黒点の発生が認められる閾値に設
定し、比較回路271への映像信号と基準レベルの印加
端子を逆にした比較回路371を設け、映像信号が基準
レベルER2を下回る時にHレベルの比較出力を発する
ように構成すれば、このHレベルの比較出力の発生タイ
ミングでカウンタ91、92のカウント値がラッチされ
点欠陥の位置情報としてメモリ8に記憶されることにな
る。さらに、図10のような黒点検知用の比較回路17
1と図6の白点検知用の比較回路71を夫々用意し、両
比較回路の論理和出力をラッチ回路73に出力するよう
に構成するか、あるいは図11の比較回路371と図9
の比較回路271を夫々用意し、両比較回路の論理和出
力をラッチ回路93、94に出力するように構成すれ
ば、白点及び黒点の両方の点欠陥が検知可能になる。
【0039】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、撮像装置に
電源を投入する毎に、点欠陥の発生位置を新たに検知し
て、CCDの経時変化により点欠陥の発生位置が変わっ
たり、新たな点欠陥が発生したり、あるいは点欠陥が消
滅したりする状況にも迅速に対応可能となり、常に点欠
陥が発生している箇所に正確に補正がなされ、撮像信号
あるいは映像信号に異常レベルが生じることを抑えるこ
とが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブロック図である。
【図2】CCDの水平転送と電圧の取り出し方法を説明
する図である。
【図3】CCD出力波形を示す図である。
【図4】本発明の一実施例の要部ブロック図である。
【図5】本発明の一実施例のCDS回路での点欠陥非発
生時の波形図である。
【図6】本発明の一実施例の点欠陥検知回路のブロック
図である。
【図7】点欠陥検出を説明する図である。
【図8】本発明の一実施例のCDS回路の点欠陥発生時
の波形図である。
【図9】本発明の他の実施例の点欠陥検知回路のブロッ
ク図である。
【図10】本発明の他の実施例の点欠陥検知回路のブロ
ック図である。
【図11】本発明の他の実施例の点欠陥検知回路のブロ
ック図である。
【符号の説明】 3 CCD 2 絞り機構 41 第1サンプルホールド回路 42 第2サンプルホールド回路 43 第3サンプルホールド回路 44 減算回路 7 点欠陥検知回路 90 点欠陥検知回路 8 メモリ 11 ゲート回路 6 信号処理回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光を光電変換して撮像信号を出力す
    るCCDと、 該CCDへの入射光量を調節する絞り機構と、 該撮像信号の黒レベル期間の所定の第1タイミングにて
    第1サンプルホールド信号を発し、前記撮像信号の入射
    光に依存する信号期間の所定の第2タイミングにて第2
    サンプルホールド信号を発するタイミング信号発生手段
    と、 前記第1サンプルホールド信号に同期して前記撮像信号
    をサンプルホールドする第1サンプルホールド手段と、 前記第2サンプルホールド信号に同期して前記撮像信号
    をサンプルホールドする第2サンプルホールド手段と、 前記第2サンプルホールド信号に同期して前記第1サン
    プルホールド手段出力をサンプルホールドする第3サン
    プルホールド手段と、 該第2サンプルホールド手段出力から前記第3サンプル
    ホールド出力を減ずる減算手段と、 点欠陥検出モードにおいて、前記絞り機構にて前記CC
    Dへの入射光の入射を遮断した状態で、前記CCDの画
    素毎に該減算手段出力と基準レベルを比較して、基準レ
    ベルを越える画素を点欠陥画素と判断し、該点欠陥画素
    の位置を検出する点欠陥位置検出手段と、 該点欠陥画素の位置を点欠陥位置情報として記憶する記
    憶手段と、 通常撮影モードにおいて、前記点欠陥位置情報に応じて
    点欠陥画素に対応するタイミングにおいて前記第2サン
    プルホールド信号の前記第2及び第3サンプルホールド
    手段への入力を遮断するゲート手段を備え、 電源投入直後に前記点欠陥検出モードが実行され、前記
    点欠陥検出モードが終了すると前記通常撮影モードが引
    き続き実行されることを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記点欠陥位置検出手段は前記減算手段
    出力と前記基準レベルを比較する比較手段と、前記CC
    Dの駆動クロックパルスをカウントして各画素の位置に
    対応するカウント値を発するカウンタよりなる請求項1
    記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 入射光を光電変換して撮像信号を出力す
    るCCDと、 該CCDへの入射光量を調節する絞り機構と、 該撮像信号の黒レベル期間の所定の第1タイミングにて
    第1サンプルホールド信号を発し、前記撮像信号の入射
    光に依存する信号期間の所定の第2タイミングにて第2
    サンプルホールド信号を発するタイミング信号発生手段
    と、 前記第1サンプルホールド信号に同期して前記撮像信号
    をサンプルホールドする第1サンプルホールド手段と、 前記第2サンプルホールド信号に同期して前記撮像信号
    をサンプルホールドする第2サンプルホールド手段と、 前記第2サンプルホールド信号に同期して前記第1サン
    プルホールド手段出力をサンプルホールドする第3サン
    プルホールド手段と、 該第2サンプルホールド手段出力から前記第3サンプル
    ホールド出力を減ずる減算手段と、 前記減算手段出力より垂直及び水平同期信号を付加した
    映像信号を作成する信号処理手段と、 点欠陥検出モードにおいて、前記絞り機構にて前記CC
    Dへの入射光の入射を遮断した状態で、前記CCDの画
    素毎に該映像信号と基準レベルを比較して、基準レベル
    を越える画素を点欠陥画素と判断し、該点欠陥画素の位
    置を検出する点欠陥位置検出手段と、 該点欠陥画素の位置を点欠陥位置情報として記憶する記
    憶手段と、 通常撮影モードにおいて、前記点欠陥位置情報に応じて
    点欠陥画素に対応するタイミングにおいて前記第2サン
    プルホールド信号の前記第2及び第3サンプルホールド
    手段への入力を遮断するゲート手段を備え、 電源投入直後に前記点欠陥検出モードが実行され、前記
    点欠陥検出モードが終了すると前記通常撮影モードが引
    き続き実行されることを特徴とする撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記点欠陥位置検出手段は前記映像信号
    と前記基準レベルを比較する比較手段と、水平同期信号
    にてリセットされ所定のクロックパルスをカウントして
    各画素の水平方向の位置に対応するカウント値を発する
    水平カウンタと、垂直同期信号にてリセットされ水平同
    期信号をカウントして各画素の垂直方向の位置に対応す
    るカウント値を発する垂直カウンタより成る請求項2記
    載の撮像装置。
JP6006351A 1994-01-25 1994-01-25 撮像装置 Pending JPH07212658A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6006351A JPH07212658A (ja) 1994-01-25 1994-01-25 撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6006351A JPH07212658A (ja) 1994-01-25 1994-01-25 撮像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07212658A true JPH07212658A (ja) 1995-08-11

Family

ID=11635954

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6006351A Pending JPH07212658A (ja) 1994-01-25 1994-01-25 撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07212658A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014010375A1 (ja) 2012-07-10 2014-01-16 住友電気工業株式会社 撮像装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014010375A1 (ja) 2012-07-10 2014-01-16 住友電気工業株式会社 撮像装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4773179B2 (ja) 撮像装置
KR100421330B1 (ko) 고체촬상소자의결함검출장치
KR100880085B1 (ko) 촬상 장치 및 노이즈 제거 방법
US7262793B2 (en) Imager and image quality correcting method performing correction based on the output of different readout modes
JPH0335870B2 (ja)
US6046771A (en) Image sensing apparatus
US7365785B2 (en) Electronic camera
JPH07212658A (ja) 撮像装置
JP3238968B2 (ja) 固体撮像装置
JP3796421B2 (ja) 撮像装置及び撮像方法
JP2004172925A (ja) 電子カメラの暗電流補正装置および方法
JP3989112B2 (ja) 固体撮像装置の白キズ信号レベル抑制装置
JP4338133B2 (ja) 固体撮像装置および電子情報機器
JP3466672B2 (ja) 撮像装置
JP4208547B2 (ja) 電子カメラ
JP2004147207A (ja) 電子カメラ
JP2008295007A (ja) 撮像装置及び制御方法
JP3227809B2 (ja) 固体撮像素子の欠陥補正装置及び固体撮像装置
JP2010213173A (ja) 撮像装置
JP2003153092A (ja) 撮像装置
JP2006157341A (ja) 固体撮像素子のスミア補正方法、固体撮像素子の信号処理装置および撮像装置
JP3218801B2 (ja) 固体撮像素子の欠陥検出装置及びこれを用いた欠陥補正装置並びにカメラ
JP4898637B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP2007036332A (ja) 撮像装置及びその駆動方法
JP3368121B2 (ja) カラーテレビジョンカメラ