JPH07211966A - ガスレーザ発振器 - Google Patents

ガスレーザ発振器

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JPH07211966A
JPH07211966A JP301394A JP301394A JPH07211966A JP H07211966 A JPH07211966 A JP H07211966A JP 301394 A JP301394 A JP 301394A JP 301394 A JP301394 A JP 301394A JP H07211966 A JPH07211966 A JP H07211966A
Authority
JP
Japan
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discharge
electrode
electrodes
capacitor
voltage
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP301394A
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English (en)
Inventor
Ichiro Yamashita
一郎 山下
Toshiaki Katsura
敏明 桂
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07211966A publication Critical patent/JPH07211966A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型でより高効のよいガスレーザ発振器を得
る。 【構成】 主発振器と増幅器を有するガスレーザ発振器
において、単一の放電管内に設けられたアース電極1、
同アース電極に対向してそれぞれ設けられる第1の電極
2および第2の電極3、同第1の電極に対向する予備電
離ピン7、同予備電離ピンにつながれる第1のコンデン
サ6、第1の電極およびアース間につながれる第2のコ
ンデンサ4、第1および第2の電極間につながれる第3
のコンデンサ5、第2の電極およびアース間につながれ
る可飽和インダクタ8とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ分光装置等に適
用される発振部と増幅部を有する横方向放電励起のガス
レーザ発振器(エキシマレーザ、CO2 レーザ)に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の技術を図4および図5により説明
する。
【0003】図4にて、発振部30と増幅部30aとは
独立した放電管でほぼ同様に構成される。
【0004】発振部30において、放電管内には対向す
る電極21、22と、その近くの両側に予備電離ピン2
7、28がある。また放電管内のガスを循環させるファ
ン20がある。放電管の両側にはコンデンサ24があ
り、その一端子はピン28と電極22に接続している。
他端子は電極21と接続してアースされる。ピン27は
順次コイル、コンデンサ26の一端子、コイルを経てア
ースされる。増幅部30aもほぼ同様な構成になってい
る。両者のコンデンサ26、26aの他端子はスイッチ
29を経てアースされる。上記の電気回路は図5に示す
ようになる。
【0005】以上において、スイッチ29を閉じると、
コンデンサ26、26aに蓄えられていたエネルギーが
コンデンサ24、24aに移行する。このとき予備電離
ピン27、28と27aと28aで微小アーク放電が発
生し、放電部(電極21、22および21a、22aで
挟まれた空間)にアークから生じる紫外光を放射し、放
電部のガスを予備電離する。コンデンサ24、24aの
電圧は、エネルギーの移行に伴って上昇するが、その速
度はコンデンサ容量と回路の浮遊インダクタンスで決ま
り、これらの値が同じであればコンデンサ24、24a
の電圧は同じ速度で上昇する。電極21、22および2
1a、22aは各々コンデンサ24、24aの両端に接
続されているため、コンデンサ24、24aの電圧が放
電開始電圧に達すると、電極21、22および21a、
22aで放電が発生し、コンデンサ24、24aに移行
したエネルギーが放電部a、bに注入される。放電管内
のガスは、ガス循環ファン20、20aで循環される。
【0006】発振部30で得られるレーザ光を効率よく
増幅するためには、増幅部の30aの放電開始時間を3
0〜50ns遅らせる必要がある。放電開始時間を変える
方法として、放電管内のガス圧力、電極間距離を調整す
る方法が取られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術には次の
ような問題点があった。 (1)発振部、増幅部が独立した放電管であるため、装
置が大型となる。 (2)放電開始時間の調整は、主にガス圧力差で行われ
るため、ガスの劣化や、放電によって電極から発生する
金属微粒子等不純物が増加すると、放電開始電圧が変化
し、放電開始時間が初期設定からずれ、運転時間の増加
に伴いレーザ光の品質が低下する。(増幅効率が低下す
る) (3)発振部は増幅部よりも早く放電させる必要がある
ため、ガス圧力を低くし、放電開始電圧が増幅部より小
さく設定される。このため、発振部のエネルギー移行効
率および発振効率が増幅部より低くなり、最適化が難し
い。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため次の手段を講ずる。
【0009】すなわち、主発振器と増幅器を有するガス
レーザ発振器において、単一の放電管内に設けられたア
ース電極と、同アース電極に対向してそれぞれ設けられ
た第1の電極および第2の電極と、同第1の電極に対向
する予備電離ピンと、同予備電離ピンにつながれた第1
のコンデンサと、上記第1の電極およびアース間につな
がれた第2のコンデンサと、上記第1および第2の電極
間につながれた第3のコンデンサと、上記第2の電極お
よびアース間につながれた可飽和インダクタとを設け
る。
【0010】
【作用】上記手段において、高圧電源によってチャージ
された第1のコンデンサがアースされると、予備電離ピ
ンを放電させるとともに第2と第3のコンデンサをチャ
ージする。このとき可飽和インダクタを流れる電流は飽
和方向に流れ、インダクタンスは小さいので、第3のコ
ンデンサは第2のコンデンサと同じ速さで同等にチャー
ジされる。第2のコンデンサと第3のコンデンサは逆極
性にチャージされるので、第2の電極は高電位にならな
い。第1の電極には第2のコンデンサの充電電圧がかか
り、予備電離ピンの放電により発せられる紫外線によっ
て放電空間が予備電離されているので、放電する。第2
のコンデンサのエネルギーが注入され、その電圧が減小
すると、第3のコンデンサにより第2の電極に電圧が加
わり始める。第2のコンデンサのエネルギーのうち放電
で消費されないものは、この回路の浮遊インダクタンス
の作用で第2のコンデンサを逆極性で再充電する。この
充電電圧は第3のコンデンサに加わり、第2の電極は急
速に電圧が上昇する。そして、放電する。このとき直列
の第2と第3のコンデンサからエネルギーが注入され
る。
【0011】以上のようにして、第2の電極は、第1の
電極が放電した後に放電する。また第2の電極の電圧は
高くその電圧上昇時間は、第1の電極および第2のコン
デンサで構成される放電回路の時定数で決まり、短い。
このため、第2の電極間の放電開始電圧はガスの劣化や
不純物に左右されにくく、第1の電極の放電との遅延時
間は安定する。従って、第1の電極放電を発振部とし、
第2の電極の放電を増幅部とすることにより、安定なレ
ーザ出力が得られる。
【0012】また単一の管の内に各電極が設けられるの
で、装置が小型化できる。
【0013】
【実施例】上記記載の本発明の一実施例を図1〜図3に
より説明する。
【0014】図1にて、放電管内にアース電極1が設け
られる。アース電極1に対向して左右に第1の電極2
が、下方に第2の電極3が設けられる。また上方には放
電管内のガス循環用のファン10が設けられる。また第
1の電極2に対向して予備電離ピン7が設けられる。
【0015】予備電離ピン7は順次コイル、第1のコン
デンサ6、スイッチ9を経てアースされる。コンデンサ
6のコイル側端子はコイルを経てアースされる。またス
イッチ9側端子はDC電源13につながれる。
【0016】アース電極1はアースされる。第1の電極
2はそれぞれ第2のコンデンサ4を経てアースされる。
またそれぞれ第3のコンデンサ5と可飽和インダクタ8
を経てアースされる。第3のコンデンサ5の可飽和イン
ダクタ8側は放電管の一部に固定されているので、電気
的には互にショートされている。上記の電気回路を図2
に示す。
【0017】以上において、アース電極1を中心に、第
1と第2の電極2、3がアース電極1に対向し、放射状
に配置され、ファン10で循環されるガスは、各電極間
を容易に流れる。このため放電によって生じる不純物は
放電部11、12から取り除かれる。
【0018】第1のコンデンサ6はDC電源13によっ
て+30kVに充電される。スイッチ9を閉じると、コ
ンデンサ6のエネルギーは第2と第3コンデンサ4、5
に移行する。コンデンサ4への移行電流はi1 、コンデ
ンサ5への移行電流はi2 として図2、図3に示してい
る。エネルギー移行時、可飽和インダクタ8のコアはバ
イアス電流iB 14によって飽和状態に設定されている
ため、インピーダンスは小さく、コンデンサ5への移行
電流i2 は、コンデンサ4への移行電流i1 と同じ速度
で流れる。また、エネルギー移行電流は予備電離ピン7
通過時に、電極2との間にある微小ギャップでアーク放
電を発生させ、これから発せられる紫外光によって放電
空間(各電極間の空間)が予備電離される。
【0019】このエネルギー移行電流によって充電され
るコンデンサ4と5の極性は逆になる。従って、電極
1、3間には電圧が印加されない。電極1、2間にはコ
ンデンサ4の充電電圧と同じ電圧が印加される。コンデ
ンサ4の電圧が放電開始電圧に達すると放電11が発生
し、放電電流i3 が流れる。コンデンサ4のエネルギー
が放電11に注入され電圧が減少すると、電極1、3間
に電圧が印加され始める。コンデンサ4に蓄えられてい
たエネルギーの内、放電11で消費されないエネルギー
はコンデンサ4を逆極性で再充電する。この極性はコン
デンサ5の極性と同方向であるため、電極1、3間には
コンデンサ5と、再充電されたコンデンサ4の電圧を加
えた電圧が印加される。コンデンサ5のエネルギーは、
可飽和インダクタ8を通って放電11に流れようとする
が、この電流は移行電流i2 とは逆方向であるため、可
飽和インダクタ8のコアは未飽和状態となりインピーダ
ンスが非常に大きくなる。このため、この電流は阻止さ
れ、コンデンサ5のエネルギーは減少しない。従って電
極1、3間にはエネルギー移行時よりも大きな電圧が印
加され、放電12が発生すると放電電流i4 が流れ、コ
ンデンサ4、5の直列回路から放電12にエネルギーが
注入される。
【0020】このとき図1に示すように放電11部が左
右に2分割され、並列回路構成になっているので、コン
デンサ4のエネルギー反転時間が早くなる。(電極1、
3間の電圧立上り速度が早くなる)以上のように、電極
1、3間には、電極1、2間で放電が発生しない限り電
圧は印加されない。また電極1、3間の電圧はより高圧
となりその上昇時間は、電極1、2およびコンデンサ4
で構成される放電回路の特定数で決まり、通常50ns程
度と短い。このため、電極1、3間の放電開始電圧はガ
スの劣化や不純物等に左右されにくく、電極1、2間の
放電との遅延時間は安定する。従って、電極1、2間の
放電を発振部とし、電極1、3間の放電を増幅部とする
ことにより、安定なレーザ出力が得られる。
【0021】また単一の放電管内に、アース電位の電極
1を中心として、それに対向して電極2、3を放射状に
設置することにより、装置の小型化が図れる。さらに機
能的には増幅部の放電を発振部の放電から所定の遅延時
間を設けて発生させることができ、かつガスの循環は良
好に行われ、高性能がえられる。
【0022】
【発明の効果】以上に説明したように本発明は次の効果
を奏する。 (1)単一の放電管内にアース電極を中心にそれに対向
して第1および第2の電極を放射状に設置することによ
り小型化できる。また、単一放電管内において、アース
電極と第1の電極およびアース電極と第2の電極間に放
電を、遅延時間を設定して発生させることができ、さら
にガス循環を効率よく行うことができるので、高性能が
えられる。 (2)直列に接続され、逆極性で充電される第2および
第3コンデンサを第1および第2の電極につなぎ、この
回路に可飽和インダクタを使用することにより、第1の
電極の放電後に所定の遅延時間で第2の電極が放電で
き、かつ後者の放電電圧は高く急峻になる。従って、こ
の放電はガスの劣化や不純物の影響を受けず安定とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の断面図および系統図であ
る。
【図2】同実施例の電気回路図である。
【図3】同実施例の作用説明図である。
【図4】従来例のエキシマレーザの断面図および系統図
である。
【図5】同従来例の電気回路図である。
【符号の説明】
1 アース電極 2 第1の電極(発振部) 3 第2の電極(増幅部) 4、5、6 コンデンサ 7 予備電離ピン 8 可飽和インダクタ 9 スイッチ 10 ファン 11 放電(発振部) 12 放電(増幅部) 13 DC電源 14 可飽和インダクタ用バイアス電流

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主発振器と増幅器を有するガスレーザ発
    振器において、単一の放電管内に設けられたアース電極
    と、同アース電極に対向してそれぞれ設けられた第1の
    電極および第2の電極と、同第1の電極に対向する予備
    電離ピンと、同予備電離ピンにつながれた第1のコンデ
    ンサと、上記第1の電極およびアース間につながれた第
    2のコンデンサと、上記第1および第2の電極間につな
    がれた第3のコンデンサと、上記第2の電極およびアー
    ス間につながれた可飽和インダクタとを備えてなること
    を特徴とするガスレーザ発振器。
JP301394A 1994-01-17 1994-01-17 ガスレーザ発振器 Withdrawn JPH07211966A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP301394A JPH07211966A (ja) 1994-01-17 1994-01-17 ガスレーザ発振器

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JP301394A JPH07211966A (ja) 1994-01-17 1994-01-17 ガスレーザ発振器

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JPH07211966A true JPH07211966A (ja) 1995-08-11

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010403