JPH05335671A - レーザ装置用放電回路 - Google Patents

レーザ装置用放電回路

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JPH05335671A
JPH05335671A JP16405192A JP16405192A JPH05335671A JP H05335671 A JPH05335671 A JP H05335671A JP 16405192 A JP16405192 A JP 16405192A JP 16405192 A JP16405192 A JP 16405192A JP H05335671 A JPH05335671 A JP H05335671A
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JP
Japan
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preionization
capacitor
discharge
main discharge
preliminary ionization
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JP16405192A
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Kazu Mizoguchi
計 溝口
Junichi Fujimoto
准一 藤本
Noriaki Itou
仙聡 伊藤
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 放電励起型レーザ装置の出力特性を改善す
る。 【構成】 予備電離モジュール40a〜40nのそれぞ
れを、予備電離用コンデンサC1 と、このコンデンサC
1 に直列接続した予備電離用コンデンサC2 とスパーク
ギャップ16との並列回路とから構成し、これらの予備
電離モジュール40a〜40nをピーキングコンデンサ
12に並列に接続する。そして、コンデンサC1 、C2
の容量値を適宜に選択することにより、スパークギャッ
プ16の予備電離開始時期を遅らせて主放電開始時期に
近づける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体デバイス製造用
の露光光源や機械加工用の光源などに用いられる放電に
より励起を行うレーザ装置に係り、特にTEA CO2
レーザ、N2レーザ、エキシマレーザ等のパルス放電励
起レーザ装置の放電回路に関する。
【0002】
【従来の技術】気体レーザ装置の多くは、レーザ媒質を
励起する場合、放電励起が行われている。ところで、気
体レーザ装置の一種であるエキシマレーザ装置において
は、レーザ媒質である放電ガスとして高気圧のフッ素ガ
スや塩素ガス等のハロゲンガスを使用している。これら
のハロゲンガスは高圧、かつ電気的に負性であるため、
励起に有効なグローモードの放電(主放電)を安定して
運転することが非常に困難である。このため、エキシマ
レーザ装置においては、主放電が不安定になる以前に放
電を終了させるため、放電回路のインダクタンスを小さ
くするとともに、主放電の前に予備電離と呼ばれる、主
放電の種となる電子を蒔く放電のための予備電離発生回
路が必要不可欠である。そして、特開平3−25798
0号公報には、図9に示したようなエキシマレーザ装置
用放電回路が開示してある。
【0003】図9に示した放電回路は、主放電電極10
にピーキングコンデンサ12と、予備電離用コンデンサ
14と予備電離用スパークギャップ16との直列回路と
が並列に接続してある。また、予備電離用コンデンサ1
4とスパークギャップ16との直列回路に充電コイル2
0が並列に接続してある。充電コイル20の一端は、さ
らに充電コンデンサ22に接続してある。そして、充電
コンデンサ22は、コイル24を介して直流高圧電源2
8に接続してあるとともに、一側を接地したサイラトロ
ン30の他側に接続してある。
【0004】このように構成してある放電回路は、充電
コンデンサ22がコイル26、充電コイル20を介して
直流高圧電源28によって充電される。そして、充電コ
ンデンサ22は、サイラトロン30がトリガ信号の入力
により導通状態になると、サイラトロン30を通して放
電し、充電コンデンサ22に蓄えられた電荷がピーキン
グコンデンサ12を急速に充電する。
【0005】ピーキングコンデンサ12が充電され、端
子電圧が予備電離用スパークギャップ16の放電開始電
圧に高まると、スパークギャップ16にスパークが発生
し、予備電離用コンデンサ14がピーキングコンデンサ
12とともに充電される。また、スパークギャップ16
においてスパークが発生すると、スパークに伴う放電紫
外線が主放電電極10および主放電空間を照射し、主放
電空間に存在するガスを光電離、光電効果などによって
電離し、放電空間に主放電の種となる初期電子がばらま
かれる。
【0006】ピーキングコンデンサ12と予備電離用コ
ンデンサ14とが主放電電極10の放電開始電圧まで充
電されると、スパークギャップ16のスパークによる予
備電離によってコンディショニングされている主放電空
間にグロー放電が急速に開始し、主放電電流がパルス状
大電流として主放電電極10、10間に流れ、主放電が
発生する。主放電が発生するとレーザ媒質が放電励起さ
れ、レーザ媒質から誘導放出された光が共振器光学系に
よりレーザ光として取り出される。
【0007】上記した放電回路は、ピーキングコンデン
サと予備電離用コンデンサとを分離して作動させるた
め、スパークギャップ16を形成している予備電離電極
の電流を主放電電流と独立に変化させ得る特長を有して
いる。そして、南アフリカ大学のH.M.Bergmann等は、こ
の放電回路によれば、出力エネルギーに余り影響を与え
ることなく予備電離用コンデンサ14の容量をピーキン
グコンデンサ12の1/10程度にすることができ、こ
れによって予備電離電極の寿命を著しく延ばすことがで
きる旨を報告している("High Repetition Rate High P
ower Excimer La-sers";SPIE Vol.1023 Eximer Laser a
nd Application(1988))。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の放電回路は、出力への影響が小さいと言うもの
の、H.M.Bergmann等が上記の文献に示したように、特に
KrFガスを用いた装置において、小出力の領域におけ
る出力特性の悪化が著しく、またXeClガスを用いた
場合、大出力の装置において出力特性の悪化が大きくな
るという不具合がある。
【0009】しかも、上記の放電回路は、ショット毎の
パルスエネルギーの変動が大きくなるという不具合も発
生していた。さらに、上記の回路は、主放電電極10の
主放電開始電圧とスパークギャップ16の予備電離スパ
ーク開始電圧とが独立に動作するため、長期間の運転を
行うと、電極の消耗などにより、それぞれの放電開始電
圧が変化し、予備電離と主放電とのタイミングがずれ、
装置の性能が劣化する欠点がある。このため、従来は、
レーザチャンバを定期的に分解し、電極の交換および電
極間隔の調整等を行わなければならず、メンテナンスが
容易でなく、稼働率を低下させる原因ともなっていた。
【0010】本発明は、前記従来技術の欠点を解消する
ためになされたもので、出力特性を改善することができ
るレーザ装置用放電回路を提供することを目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】ハロゲンガスを用いたエ
キシマレーザにおいては、ガスの電子付着効果が大き
く、予備電離によって生成した電子がある速度でハロゲ
ンガスに捕らえられてしまう。従って、エキシマレーザ
においては、予備電離光の存在による電子の発生速度と
ハロゲンガスによる電子の捕捉速度との競合により主放
電開始時の初期電子密度が決定し、レーザ出力の特性を
大きく左右する。すなわち、主放電開始時の初期電子密
度が大きいほど、出力の悪化を改善でき、出力の変動も
小さくなって出力特性を向上することができる。
【0012】一方、電子の生成に寄与する予備電離スパ
ーク電流の大きさは、予備電離用コンデンサの容量と予
備電離用コンデンサの充電時間により決まる。しかし、
予備電離用コンデンサの容量を過剰に大きくしたり充電
時間を長くすると、スパークギャップ電極の消耗を早め
て寿命が短くなり、また発生させた電子の利用効率が小
さくなって出力特性を低下させ、さらに主放電の繰り返
し間隔が長くなるなど、装置の性能を低下させる。
【0013】そこで、発明者等は、レーザ装置の出力特
性を改善するために、種々の実験を行った結果、予備電
離用コンデンサを複数に分割し、この分割したコンデン
サの一部にスパークギャップを構成する予備電離電極を
並列接続すると、コンデンサの容量を変えることによ
り、主放電に影響を与えることなくスパークギャップに
よるスパークの開始時期を主放電の開始時期に近づける
ことができ、出力特性を改善することができることを見
出した。
【0014】本発明は、上記の知見に基づいてなされた
もので、主放電電極にピーキングコンデンサが並列接続
してあるレーザ装置用放電回路において、直列接続した
複数の予備電離用コンデンサと、これらの予備電離用コ
ンデンサの一部と並列に接続した予備電離電極とを有す
る予備電離モジュールを、前記ピーキングコンデンサに
並列接続したことを特徴としている。
【0015】複数の予備電離用コンデンサの少なくとも
1つは、容量を変えられるものであることが望ましい。
また、複数の予備電離用コンデンサの少なくとも1つは
貫通コンデンサとし、予備電離電極を、貫通コンデンサ
の貫通端子とスリーブ端子とに接続することができる。
そして、ピーキングコンデンサには、予備電離モジュー
ルの複数を並列接続することができる。さらに、複数の
予備電離電極は、主放電電極の両側に千鳥状に配置する
とよい。
【0016】
【作用】上記の如く構成した本発明は、スパークギャッ
プを構成する予備電離電極と並列接続または直列接続し
た予備電離用コンデンサのいずれか一方または両方の容
量を変えると、予備電離モジュールの両端に印加される
電圧が同じであっても、予備電離電極間に印加される電
圧が変化する。
【0017】すなわち、予備電離電極間の放電開始電圧
(予備電離開始電圧)を一定に保持した場合、予備電離
用コンデンサの容量を変化させることにより、予備電離
が開始する時点での予備電離モジュール両端の電圧を変
化させることができ、予備電離用コンデンサの充電開始
電圧を主放電開始電圧に近づけることができる。例え
ば、図2(A)のように2つのコンデンサCA 、CB
直列に接続し、コンデンサCB と並列にスパークギャッ
プ16を形成し、このスパークギャップ16の放電開始
電圧を8kvに設定したとき、CA =20pF、CB
6.7pFであるとすると、放電開始時のAB間の電圧
ABは約3kvとなる。従って、AC間の端子電圧VAC
は、VABとVBCとの和であるから、約11kvとなる。
【0018】また、図2(B)のように、CA =20p
F、CB =11pF、VBC=8kvとすると、VAB≒4
kvとなり、VAC≒12kvとなる。そして、図2
(C)に示したように、CA =20pF、CB =17p
Fとし、VBC=8kvとすると、VAB≒7kvとなり、
AC=15kvとなる。すなわち、CB の容量を大きく
するほど、スパークギャップ16が予備電離を開始した
ときのAB端子間の電圧は大きくなり、図3に示したよ
うに、予備電離の開始時期が遅くなって主放電の開始時
期に近づく。
【0019】この結果、予備電離用コンデンサは、より
高い電圧で高速に充電されるとともに、スパークギャッ
プ16を流れる放電電流が大きくなって強い放電紫外線
が発生し、かつ予備電離が行われたあとの電子の付着が
起こる時間が短くなって、電子の付着損失も小さく抑え
ることができるため、主放電開始時の初期電子密度を大
きくでき、レーザ出力の悪化を改善できるとともに、放
電が安定して出力の変動も小さくでき、レーザ装置の出
力特性を向上することができる。
【0020】予備電離モジュール内の予備電離用コンデ
ンサの少なくとも1つを可変容量型にすると、予備電離
電極の消耗に伴い、予備電離開始電圧が変化して予備電
離のタイミングと主放電のタイミングとがずれたとき
に、可変容量コンデンサの容量を調節することにより両
者のタイミングを合わせることができ、レーザチャンバ
を分解することなく長期間所定の性能を維持することが
でき、メンテナンスの間隔を延ばして装置の稼働率を向
上できる。また、予備電離モジュールの予備電離用コン
デンサの1つを貫通コンデンサにし、このコンデンサの
貫通端子とスリーブ端子とに予備電離電極を取り付ける
と、構造を簡素化することができる。そして、主放電電
極の両側に配置した予備電離電極を、両側で交互に、す
なわち千鳥状に配置すると、主放電領域に発生させる電
子の密度を比較的均一にすることができる。
【0021】
【実施例】本発明に係るレーザ装置用放電回路の好まし
い実施例を、添付図面に従って詳説する。図1は、本発
明に係るレーザ装置用放電回路の一実施例を示したもの
である。
【0022】図1において、充電コンデンサ22は、一
方の端子がコイルLS を介してサイラトロン30に接続
してある。そして、充電コンデンサ22の他方の端子
は、ピーキングコンデンサ12の一側とコイルL1 とに
接続してある。ピーキングコンデンサ12の他側は、サ
イラトロン30とともに主放電電極10の下側の電極に
接続してあり、この下側主放電電極10とともに接地し
てある。
【0023】一側が充電コンデンサ22とピーキングコ
ンデンサ12とに接続してあるコイルL1 の他側は、コ
イルL2 を介して上側主放電電極10に接続してある。
そして、コイルL1 とコイルL2 との間には、ピーキン
グコンデンサ12と並列となっている複数の予備電離モ
ジュール40a〜40nの一側が接続してある。
【0024】各予備電離モジュール40a〜40nは、
同一の構造をしており、予備電離用コンデンサC1 、C
2 を直列接続したコンデンサ対と、コンデンサC2 に並
列接続した予備電離電極によって形成した予備電離用の
スパークギャップ16とから構成してある。そして、予
備電離用コンデンサC2 は容量調整用であって、可変容
量コンデンサからなり、静電容量を変化させることがで
きるようにしてある。また、複数のスパークギャップ1
6は、主放電電極10の両側に等間隔で配置してある。
なお、一側が上側の主放電電極10に接続され、他側が
接地してあるコイル20は、充電コイルである。
【0025】上記の如く構成した実施例においては、各
予備電離モジュール40a〜40nの予備電離用コンデ
ンサC1 、C2 の静電容量値を適宜に選択することによ
り、前記したようにスパークギャップ16の放電開始時
期を遅らせ、主放電電極10の放電開始時期に近づける
ことができる。このため、コンデンサC1 、C2 の充電
時間が短くなり、スパークギャップ16間を流れるスパ
ーク電流が大きくなって、スパークギャップ16におい
て発生する放電紫外線の輝度が高くなり、主放電電極1
0、10間の主放電空間における予備電離生成速度が大
きくなる。しかも、予備電離開始から主放電開始までの
時間が従来より短いため、予備電離により生成された電
子のハロゲンガスによる捕捉も少なく、主放電開始時の
初期電子密度を大幅に高めることができる。
【0026】このように、実施例においては、初期電子
密度が大きくなるため、小出力の領域においても出力特
性の改善を図ることができ、また大出力の装置において
も出力特性の悪化をなくすことができる。しかも、主放
電開始時の初期電子密度が大きくなったことにより、シ
ョット毎のパルスエネルギーの変動をなくすことができ
る。そして、実施例は、予備電離用コンデンサC2 を可
変容量コンデンサによって構成してあるため、スパーク
ギャップ16を形成している予備電離電極が消耗し、予
備電離のタイミングと主放電のタイミングとがずれた場
合であっても、コンデンサC2 の容量を調節することに
より両者のタイミングを合わせることができ、電極間隔
の調整や電極の交換等のメンテナンス間隔を延長するこ
とが可能となって、メンテナンスの煩雑さが大幅に減少
するとともに、装置の稼働率を向上することができる。
【0027】なお、前記実施例においては、予備電離用
コンデンサC2 の容量を変化させる場合について説明し
たが、コンデンサC1 の容量を変化させてもよいし、コ
ンデンサC1 、C2 の両方の容量を変化させてもよい。
そして、前記実施例においては、1つの予備電離モジュ
ールを構成する予備電離用コンデンサが2つである場合
について説明したが、予備電離用コンデンサは3つ以上
であってもよい。
【0028】図4は、他の実施例を示したものである。
この図4に示した実施例は、ピーキングコンデンサ12
に並列接続した予備電離モジュール40の予備電離用コ
ンデンサC2 が貫通コンデンサ50によって構成してあ
る。この貫通コンデンサ50は、図5に示したように、
貫通端子52の周囲にAl2 3 、TiO2 などのセラ
ミックからなる誘電体54が設けてあり、この誘電体5
4の外周面に円筒状のスリーブ端子56が装着してあ
る。また、貫通端子52とスリーブ端子56とには、ス
パークギャップ16を形成している予備電離電極58、
59が取り付けてある。予備電離電極58、59は、対
向して配置され、予備電離電極59がアーム60を介し
てスリーブ端子56に電気的に接続してある。
【0029】このように構成した図4の実施例において
は、貫通コンデンサ50の貫通端子52とスリーブ端子
56とに予備電離電極58、59を取り付けたことによ
り、予備電離のタイミングとレーザチャンバ内に配設す
べき予備電離電極58、59への給電とを兼ねさせるこ
とができ、回路、構造の簡素化が図れる。また、貫通コ
ンデンサ50の容量値をコンデンサC1 の容量値の5%
以上であれば、前記実施例と同様に、スパークギャップ
16による予備電離の開始時期の遅延効果を期待するこ
とができる。
【0030】図6は、さらに他の実施例を示したもの
で、1つの貫通コンデンサ50に複数対の予備電離電極
を取り付けたものである。すなわち、貫通コンデンサ5
0の貫通端子52には、所定の間隔を隔てて予備電離電
極58a、58bが電極固定板62を介して取り付けて
ある。また、スリーブ端子56に接続したアーム60の
先端には、電極固定板64が取り付けてあり、この電極
固定板64に、予備電離電極58a、58bと対向した
予備電離電極59a、59bが固定してある。このよう
に1つの貫通コンデンサ50に複数対の予備電離電極を
取り付けると、コンデンサの数を減少させることがで
き、構造をより簡素にすることができる。
【0031】図7は、貫通コンデンサ50の容量を可変
にした実施例の構造を示したものである。本実施例にお
ける貫通コンデンサ50は、図7(A)に示したよう
に、スリーブ端子56が複数のリング66a、66b、
66c、……からなっている。図7(B)に図示したよ
うに、各リング66a、66b、66c、……を代表す
るリング66は、軸方向に沿ってスリット68が形成し
てあり、誘電体54への着脱が容易に行えるようにして
ある。このような構成をとることにより、貫通コンデン
サ50の容量を容易に調整することができる。
【0032】図8は、予備電離電極の配置例を示したも
のである。この実施例においては、主放電電極10の長
手方向の両側に配置した予備電離電極58、59が、主
放電電極10の両側において交互に、すなわち千鳥状を
なすように配列してある。予備電離電極58、59をこ
のように配置することにより、主放電電極10の長手方
向と幅方向とにおける主放電開始時の初期電子密度のば
らつきを小さくすることができる。
【0033】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、ピーキングコンデンサに並列接続した予備電離モジ
ュールを、直列接続した複数の予備電離用コンデンサ
と、これらコンデンサの一部に並列接続した予備電離電
極とから構成したことにより、予備電離電極による予備
電離の開始時期を遅らせ、主放電開始時期との間隔を小
さくできることにより、主放電開始時の初期電子密度が
大きくなって、レーザ出力の悪化を改善できる。さら
に、放電が安定して出力の変動も小さくでき、レーザ装
置の出力特性を向上することができる。
【0034】そして、予備電離モジュール内の予備電離
用コンデンサの少なくとも1つを可変容量型にすると、
予備電離電極の消耗に伴う予備電離のタイミングと主放
電のタイミングとがずれたときに、可変容量コンデンサ
の容量を調節することにより、レーザチャンバを分解す
ることなく両者のタイミングを合わせることができ、メ
ンテナンス間隔を長くして装置の稼働率を向上できる。
【0035】また、予備電離モジュールの予備電離用コ
ンデンサの1つを貫通コンデンサにし、このコンデンサ
の貫通端子とスリーブ端子とに予備電離電極を取り付け
ると、構造を簡素化することができる。そして、主放電
電極の両側に配置した予備電離電極を、両側で交互に、
すなわち千鳥状に配置すると、主放電領域に発生させる
初期電子密度を比較的均一にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るレーザ装置用放電回路の
回路図である。
【図2】本発明の原理の説明図である。
【図3】コンデンサの容量値を変えることにより、予備
電離の開始時期が変化する様子を示す図である。
【図4】貫通コンデンサを用いた実施例の回路図であ
る。
【図5】実施例に係る貫通コンデンサの詳細説明図であ
る。
【図6】貫通コンデンサに複数対の予備電離電極を取り
付けた実施例の説明図である。
【図7】可変容量型の貫通コンデンサの説明図である。
【図8】実施例に係る予備電離電極の配置状態を示す図
である。
【図9】従来のレーザ装置用放電回路の回路図である。
【符号の説明】
10 主放電電極 50 貫通コ
ンデンサ 12 ピーキングコンデンサ 52 貫通端
子 16 スパークギャップ 56 スリー
ブ端子 20 充電コイル 58,59
予備電離電極 22 充電コンデンサ 30 サイラトロン 40a〜40n 予備電離モジュール C1 、C2 予備電離用コンデンサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主放電電極にピーキングコンデンサが並
    列接続してあるレーザ装置用放電回路において、直列接
    続した複数の予備電離用コンデンサと、これらの予備電
    離用コンデンサの一部と並列に接続した予備電離電極と
    を有する予備電離モジュールを、前記ピーキングコンデ
    ンサに並列接続したことを特徴とするレーザ装置用放電
    回路。
  2. 【請求項2】 前記複数の予備電離用コンデンサの少な
    くとも1つは、容量が可変であることを特徴とする請求
    項1に記載のレーザ装置用放電回路。
  3. 【請求項3】 前記複数の予備電離用コンデンサの少な
    くとも1つは貫通コンデンサからなり、前記予備電離電
    極は、貫通コンデンサの貫通端子とスリーブ端子とに接
    続してあることを特徴とする請求項1または2に記載の
    レーザ装置用放電回路。
  4. 【請求項4】 前記予備電離モジュールの複数を前記ピ
    ーキングコンデンサに並列接続したことを特徴とする請
    求項1ないし3のいずれか1に記載のレーザ装置用放電
    回路。
  5. 【請求項5】 前記予備電離電極は、前記主放電電極の
    両側に千鳥状に配置したことを特徴とする請求項4に記
    載のレーザ装置用放電回路。
JP16405192A 1992-05-29 1992-05-29 レーザ装置用放電回路 Pending JPH05335671A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015039282A (ja) * 2013-02-12 2015-02-26 アスモ株式会社 回転電機
JP2016021813A (ja) * 2014-07-14 2016-02-04 アスモ株式会社 回転電機

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JP2015039282A (ja) * 2013-02-12 2015-02-26 アスモ株式会社 回転電機
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