JPH07211519A - 電圧非直線抵抗器 - Google Patents
電圧非直線抵抗器Info
- Publication number
- JPH07211519A JPH07211519A JP6003944A JP394494A JPH07211519A JP H07211519 A JPH07211519 A JP H07211519A JP 6003944 A JP6003944 A JP 6003944A JP 394494 A JP394494 A JP 394494A JP H07211519 A JPH07211519 A JP H07211519A
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- JP
- Japan
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- oxide
- voltage
- linear resistor
- resistor
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- Pending
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- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 立ち上がり電圧の安定した電圧非直線抵抗器
を提供することを目的とするものである。 【構成】 本発明は素子を酸化亜鉛を主成分とし、副成
分として、６〜７μｍの酸化ビスマスと平均粒径３〜
３．５μｍの酸化スズを添加したもので形成するもので
ある。
を提供することを目的とするものである。 【構成】 本発明は素子を酸化亜鉛を主成分とし、副成
分として、６〜７μｍの酸化ビスマスと平均粒径３〜
３．５μｍの酸化スズを添加したもので形成するもので
ある。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は特に低電圧用の電圧非直
線抵抗器に関するものである。
線抵抗器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、電圧非直線抵抗器の素子は酸化亜
鉛を主成分とし、副成分として酸化ビスマス、酸化アン
チモン、酸化クロム、酸化コバルト、酸化マンガン、酸
化ニッケル、酸化チタン、酸化スズを少量加え、これら
を混合、造粒、成形、焼成して形成されていた。この電
圧非直線抵抗器は優れた電圧非直線性を示すことが知ら
れており、電気回路に於ける異常電圧（サージ）を抑制
するために広く実用に供されている。電圧非直線抵抗器
の非直線性は、酸化亜鉛粒子の粒界に形成されるショト
キバリアに起因すると考えられている。そこで焼結体１
mm当たりの立ち上がり電圧がＶ1mA／mmで表わされ、種
々の立ち上がり電圧を有する電圧非直線抵抗器が作られ
ている。立ち上がり電圧は焼結体中の粒界層の数によっ
て決まる。従って、低電圧回路に用いられる電圧非直線
抵抗器は焼結体の厚みを薄くするか、酸化亜鉛粒子径を
十分大きくする必要がある。しかし、厚みを薄くするこ
とは焼結体の機械的強度が低く割れを発生する問題が有
り実用的でない。そこで機械的強度を保持して実用的に
するために、酸化亜鉛粒子径を大きくし、焼結体の厚み
を１mm程度にして立ち上がり電圧Ｖ1mAを制御してい
た。
鉛を主成分とし、副成分として酸化ビスマス、酸化アン
チモン、酸化クロム、酸化コバルト、酸化マンガン、酸
化ニッケル、酸化チタン、酸化スズを少量加え、これら
を混合、造粒、成形、焼成して形成されていた。この電
圧非直線抵抗器は優れた電圧非直線性を示すことが知ら
れており、電気回路に於ける異常電圧（サージ）を抑制
するために広く実用に供されている。電圧非直線抵抗器
の非直線性は、酸化亜鉛粒子の粒界に形成されるショト
キバリアに起因すると考えられている。そこで焼結体１
mm当たりの立ち上がり電圧がＶ1mA／mmで表わされ、種
々の立ち上がり電圧を有する電圧非直線抵抗器が作られ
ている。立ち上がり電圧は焼結体中の粒界層の数によっ
て決まる。従って、低電圧回路に用いられる電圧非直線
抵抗器は焼結体の厚みを薄くするか、酸化亜鉛粒子径を
十分大きくする必要がある。しかし、厚みを薄くするこ
とは焼結体の機械的強度が低く割れを発生する問題が有
り実用的でない。そこで機械的強度を保持して実用的に
するために、酸化亜鉛粒子径を大きくし、焼結体の厚み
を１mm程度にして立ち上がり電圧Ｖ1mAを制御してい
た。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成におい
て、酸化亜鉛粒子径を大きくかつ整えることが難しく、
大量生産する際、ロット間において立ち上がり電圧Ｖ
1mA／mmのバラツキが発生するという問題点を有してい
た。
て、酸化亜鉛粒子径を大きくかつ整えることが難しく、
大量生産する際、ロット間において立ち上がり電圧Ｖ
1mA／mmのバラツキが発生するという問題点を有してい
た。
【０００４】本発明はロット間のバラツキを抑制して、
安定した立ち上がり電圧を有する電圧非直線抵抗器を提
供することを目的とするものである。
安定した立ち上がり電圧を有する電圧非直線抵抗器を提
供することを目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、酸化亜鉛を主成分とし、副成分として平
均粒径６〜７μｍの酸化ビスマスと平均粒径３〜３．５
μｍの酸化スズを用い、これらの主、副成分により素子
を形成するものである。
に、本発明は、酸化亜鉛を主成分とし、副成分として平
均粒径６〜７μｍの酸化ビスマスと平均粒径３〜３．５
μｍの酸化スズを用い、これらの主、副成分により素子
を形成するものである。
【０００６】
【作用】この構成により、副成分として添加する酸化ビ
スマスと酸化スズが素子中の粒界層を制御し、安定した
立ち上がり電圧を有する電圧非直線抵抗器が得られる。
スマスと酸化スズが素子中の粒界層を制御し、安定した
立ち上がり電圧を有する電圧非直線抵抗器が得られる。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の一実施例について説明する。
まず、原材料として、酸化ビスマス０．５ｍｏｌ％、酸
化コバルト０．７ｍｏｌ％、酸化マンガン０．５ｍｏｌ
％、酸化アンチモン０．０５ｍｏｌ％、酸化ニッケル
０．５ｍｏｌ％、酸化クロム０．１ｍｏｌ％、酸化チタ
ン０．４ｍｏｌ％、酸化スズ０．２５ｍｏｌ％、硝酸ア
ルミ０．０３ｍｏｌ％、残部を酸化亜鉛として、立ち上
がり電圧Ｖ1mA／mmが４０Ｖになるように組成比率をき
めた。原材料の平均粒径は酸化ビスマス６〜７μｍの範
囲、酸化コバルト０．７μｍ、酸化マンガン１．２μ
ｍ、酸化アンチモン３．５μｍ、酸化ニッケル０．４３
μｍ、酸化クロム０．６５μｍ、酸化チタン０．５２μ
ｍ、酸化スズ３〜３．５μｍでかつ灼熱減量０．０４〜
０．１１％とした。これら準備した原材料を混合、造粒
して造粒粉を得た。得られた造粒粉を８００kg／cm2の
圧力で、直径１３mm、厚み１．２mmの成形体を得た。得
られた成形体を１２６０℃の温度で焼成し、焼結体の両
面に銀電極を焼き付けて、電圧非直線抵抗器を得た。こ
れらの一連の操作を繰り返し１０ロットの電圧非直線抵
抗器を作成した。こうして得た電圧非直線抵抗器と従来
の電圧非直線抵抗器の立ち上がり電圧Ｖ1mA／mmを測定
し、（表１）に示す。
まず、原材料として、酸化ビスマス０．５ｍｏｌ％、酸
化コバルト０．７ｍｏｌ％、酸化マンガン０．５ｍｏｌ
％、酸化アンチモン０．０５ｍｏｌ％、酸化ニッケル
０．５ｍｏｌ％、酸化クロム０．１ｍｏｌ％、酸化チタ
ン０．４ｍｏｌ％、酸化スズ０．２５ｍｏｌ％、硝酸ア
ルミ０．０３ｍｏｌ％、残部を酸化亜鉛として、立ち上
がり電圧Ｖ1mA／mmが４０Ｖになるように組成比率をき
めた。原材料の平均粒径は酸化ビスマス６〜７μｍの範
囲、酸化コバルト０．７μｍ、酸化マンガン１．２μ
ｍ、酸化アンチモン３．５μｍ、酸化ニッケル０．４３
μｍ、酸化クロム０．６５μｍ、酸化チタン０．５２μ
ｍ、酸化スズ３〜３．５μｍでかつ灼熱減量０．０４〜
０．１１％とした。これら準備した原材料を混合、造粒
して造粒粉を得た。得られた造粒粉を８００kg／cm2の
圧力で、直径１３mm、厚み１．２mmの成形体を得た。得
られた成形体を１２６０℃の温度で焼成し、焼結体の両
面に銀電極を焼き付けて、電圧非直線抵抗器を得た。こ
れらの一連の操作を繰り返し１０ロットの電圧非直線抵
抗器を作成した。こうして得た電圧非直線抵抗器と従来
の電圧非直線抵抗器の立ち上がり電圧Ｖ1mA／mmを測定
し、（表１）に示す。
【０００８】
【表１】
【０００９】表１を見ると、本実施例における電圧非直
線抵抗器は、立ち上がり電圧のバラツキが規格４０Ｖに
対し、１０％以内であるのに対し、従来のものは、バラ
ツキが１５％と大きいことがわかる。
線抵抗器は、立ち上がり電圧のバラツキが規格４０Ｖに
対し、１０％以内であるのに対し、従来のものは、バラ
ツキが１５％と大きいことがわかる。
【００１０】
【発明の効果】以上、本発明は、従来のものと比較する
と、安定した立ち上がり電圧を有する電圧非直線抵抗器
を提供することができる。
と、安定した立ち上がり電圧を有する電圧非直線抵抗器
を提供することができる。
Claims (2)
- 【請求項１】 素子と、前記素子の表面に設けた一対の
電極とを備え、前記素子は、酸化亜鉛を主成分とし、こ
の主成分に、平均粒径６〜７μｍの酸化ビスマスと平均
粒径３〜３．５μｍの酸化スズとからなる副成分を添加
させたもので形成された電圧非直線抵抗器。 - 【請求項２】 灼熱減量０．０４〜０．１１％の酸化ビ
スマスと酸化スズを用いる請求項１記載の電圧非直線抵
抗器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6003944A JPH07211519A (ja) | 1994-01-19 | 1994-01-19 | 電圧非直線抵抗器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6003944A JPH07211519A (ja) | 1994-01-19 | 1994-01-19 | 電圧非直線抵抗器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07211519A true JPH07211519A (ja) | 1995-08-11 |
Family
ID=11571239
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6003944A Pending JPH07211519A (ja) | 1994-01-19 | 1994-01-19 | 電圧非直線抵抗器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07211519A (ja) |
-
1994
- 1994-01-19 JP JP6003944A patent/JPH07211519A/ja active Pending
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