JPH07210268A - 情報処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、印字用プリンタを情報処理装
置本体後方から側面に容易に引き出し可能としプリンタ
収納体を、情報処理装置本体から着脱可能にし、情報処
理装置本体単体で携帯用として使用可能にすることにあ
る。 【構成】情報処理装置本体中央に給紙口を設け、蓋を開
けた状態で蓋の手前から紙の供給ができるよう構成され
ている。また、印字用プリンタを情報処理装置本体後方
に設けられたプリンタ収納体からの出し入れを容易にす
るため、収納体に設けられたスライド機構とキャスタ機
構により構成されている。また、印字用プリンタを情報
処理装置本体から着脱可能とし、情報処理装置本体単体
で携帯用として使用できるように構成されている。 【効果】本発明によれば、操作性と携帯性を改良でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、パーソナルコンピュー
タや日本語ワードプロセッサのような情報処理装置に係
り、特に印字用プリンタ部の用紙セット時の操作性の向
上と本体の可搬性の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年急速に普及しているラップトップ形
のパーソナルコンピュータや日本語ワードプロセッサな
どの、いわゆる可搬形情報処理装置は、例えば実開昭61
−160526号公報に記載されているように、本体装置内部
に、開閉可能な蓋を設け、更に、キーボードなどの入力
装置のみならず、液晶表示装置をも収納している。近年
では、機能より操作性を重視した傾向が見られるが、ラ
ップトップ形のような、印字用プリンタの付いた情報処
理装置は、印字用プリンタが情報処理装置本体の後方に
配置されているのが大半であり、用紙をセットする際、
セットを容易にするため、例えば特開平5−8497 号公報
に記載されている図１のように、情報処理装置本体の後
部から印字用プリンタを情報処理装置本体の側面に引き
出したり、図３のように、２７０度回転移動して情報処
理装置本体の側面に回転移動したりして、情報処理装置
使用中にプリンタを表示装置の死角とならない位置まで
移動可能に改善している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術においては、操作性，携帯性を考えると、まだ改
善する必要がある。

【０００４】従来の情報処理装置は、情報処理装置本体
と印字用プリンタを分離することができず携帯性の点か
ら考えて不適当である。

【０００５】本発明の目的は、印字用プリンタを情報処
理装置本体後方からスライド機構により、側面に容易に
引き出し可能とし、更に、情報処理装置使用中に印字用
プリンタを表示器の死角とならない位置で、給紙ができ
るよう改善した情報処理装置を提供することにある。

【０００６】また、印字用プリンタを情報処理装置本体
から着脱可能にし、情報処理装置本体単体で携帯用とし
て使用可能にすることにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の情報処理装置は、印字用プリンタを収納す
るためのプリンタ収納体を情報処理装置本体の後方に着
脱可能に設け、前記プリンタ収納体に印字用プリンタを
容易にスライドできるようスライド機構とキャスタ機構
により構成されている。また、蓋を開けた状態で、表示
装置の手前から紙の供給ができるよう、情報処理装置の
表示装置の前に、給紙口が設けられている。

【０００８】

【作用】印字用プリンタをプリンタ収納体に設けられた
スライド機構とキャスタ機構により印字用プリンタをプ
リンタ収納体から容易に出し入れできる。また、情報処
理装置本体と印字用プリンタとプリンタ収納体を、それ
ぞれ独立した部品とし、着脱可能に接続することによ
り、情報処理装置本体単体で携帯用として使用できる。
また、情報処理装置の表示装置の前に給紙口があるた
め、蓋を開けた状態で蓋の手前から紙の供給ができ、操
作性を更に改善できる。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。

【００１０】図１，図２は本発明の一実施例構成を示す
ものであり、ラップトップ形のパーソナルコンピュータ
や日本語ワードプロセッサのような可搬形情報処理装置
において、液晶表示装置を有する蓋を開いた状態図を示
す。

【００１１】図において、１は情報処理装置本体を示
し、２はキーボードからの入力編集した内容を表示する
液晶表示装置であり、情報処理装置本体１に開閉自在に
取り付けられた蓋３に組み込まれ、その前面を液晶パネ
ル４により覆われている。５は入力編集した情報を記録
しておくための外部記憶装置で、通常フロッピーディス
クドライブ装置からなされ、本体上ケース６と本体下ケ
ース７の間に介在されている。また情報処理装置本体１
の前記本体ケースの後部には、入力編集した情報をプリ
ントアウトするための、印字用プリンタ８が搭載してい
る。また、情報処理装置本体１の中央には、給紙口１０
が設けられており、前記給紙口１０は蓋３を開けた状態
で用紙を供給できるようにし、見やすい位置で給紙でき
るようにしてある。給紙口１０から用紙が供給すること
により、情報処理装置本体１の後部に設けた給紙ローラ
によって、印字部へと用紙が送り込まれる構成となって
いる。また、給紙口１０は保護カバー１３によって保護
されており、異物などが入り込まないようになってい
る。

【００１２】図３，図４，図５に示すように、印字用プ
リンタ８は、情報処理装置本体１の後方に設けられたス
ライド機構により情報処理装置の右側面から引き出すこ
とができるようになっており、図４に示すように、印字
用プリンタを側面から引き出すことにより、用紙の供給
が印字用プリンタ８の手前から、紙ガイド１４に沿って
供給できるよう構成されている。また、給紙口１５が下
部にあるため、紙のカールが少なくなり、厚紙も使用で
きる。

【００１３】次に、印字用プリンタ８のスライド機構
を、図８，図９に基づき詳細説明する。印字用プリンタ
８の右側面部に設けられた取っ手２０の裏側に装着され
たラッチ２１を手前に引くことによりラッチ２１と連動
して軸２２が回転することにより、軸２２に設けられた
歯車２３を介して、軸２２と垂直に設けられた軸２４と
連動して軸２４に設けられたストッパ２５が回転してロ
ックが解除される構造となっている。その状態で取っ手
２０部を手前に引くと、印字用プリンタ８の前後に設け
られたガイドバー２６が、スライド機構部の下部に設け
られた回転ローラ２７と案内レール２８に沿ってスライ
ドされる。この時、ガイドバー２６と案内レール２８の
面接触による抵抗を少なくするため、ガイドバー２６と
案内レール２８との接触面積を少なくするために、ガイ
ドバー２６の後方部の一部に摺動面の凸部２９を設け、
印字用プリンタ８をスライドさせることにより、凸部２
９が案内レール２８に沿って摺動するように構成されて
いる。このようにして、印字用プリンタ８が引き出され
る構造となっている。

【００１４】３２は、キャスタ機構であり印字用プリン
タ８を引き出した際、印字用プリンタ８の自重による傾
きを防止するために設けられており、印字用プリンタ８
を引き出すことにより、キャスタ３０はヒキバネ３１に
より情報処理装置本体１の下面と同一位置になるまで行
われ、所定の位置に位置付けされる。

【００１５】図９はこのようにキャスタ３０が位置付け
された状態を示す断面側面図である。また、キャスタ３
０の収納は、印字用プリンタ８をスライド収納すること
により、キャスタ３０も収納される構成となっている。

【００１６】次に、印字用プリンタ８の着脱機構の概略
について図６、図７に基づき詳細を説明する。

【００１７】本体上ケース６の後部に設けられた印字用
プリンタ８の着脱機構は、上記取付機構の断面を図７に
示す。情報処理装置本体は、鈎４１とバネ４２とを有す
るストッパ４３を備えており、印字用プリンタ８には、
爪４３が形成されている。

【００１８】取付時には、ストッパ４３の鈎４１は、印
字用プリンタ８の爪４４に引っ掛かり、印字用プリンタ
８と情報処理装置本体１とが接触した状態でロックす
る。情報処理装置本体後方の上面に設けられたロックボ
タン４５が押されると、ロックが解除される。印字用プ
リンタ８は、バネ４６を有するピン４７により、押し付
けられているため、ロックが解除されると、ピン４７の
バネ４６の働きにより、情報処理装置本体１から印字用
プリンタ８が切り離される。これにより、情報処理装置
本体単体を携帯用として使用できる状態となる。

【００１９】また、印字用プリンタ８は、ケーブル４８
により、情報処理装置本体１に接続できるので、図１１
に示すように、印字用プリンタ８を情報処理装置本体１
から離れた位置で使用することができる。

【００２０】

【発明の効果】本発明によれば、操作性と携帯性を改良
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の情報処理装置の蓋を開けた外観斜視図
である。

【図２】情報処理装置本体の給紙口部カバーを開けた外
観斜視図である。

【図３】印字用プリンタを情報処理装置側面から引き始
めた外観斜視図である。

【図４】印字用プリンタを情報処理装置側面からのスラ
イド完了状態図である。

【図５】スライド機構の詳細図である。

【図６】着脱部の外観斜視図である。

【図７】着脱機構部の断面詳細図である。

【図８】印字用プリンタの引出部のロック機構の詳細図
である。

【図９】印字用プリンタ引出時のキャスタ部の詳細図で
ある。

【図１０】印字用プリンタ収納時のキャスタ部の詳細図
である。

【図１１】印字用プリンタを情報処理装置本体から切り
離し、ケーブルで接続した状態図である。

【符号の説明】

１…情報処理装置本体、２…液晶表示装置、３…蓋、８
…印字用プリンタ、１０，１５…給紙口、２０…取っ
手、２７…回転ローラ、２８…案内レール、３０…キャ
スタ。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】本体内に入力装置であるキーボードとキー
   ボードからの入力を表示するための液晶表示装置と装置
   全体を制御するための制御基板と入力編集した情報を記
   録しておくための記憶装置等を搭載した上、更に本体後
   方に印字用プリンタを搭載し、情報処理装置使用中にプ
   リンタを表示装置の死角とならない位置まで移動可能に
   した情報処理装置において、印字用プリンタを収納する
   プリンタ収納体を情報処理装置本体後方に配置し、プリ
   ンタ収納体から印字用プリンタを容易にスライドさせる
   ためのスライド機構を有し、印字用プリンタを情報処理
   装置の側面からスムーズに出し入れ可能にしたプリンタ
   収納体を情報処理装置本体から着脱できることを特徴と
   する情報処理装置。
2. 【請求項２】請求項１において、情報処理装置本体後部
   にプリンタ収納体の着脱機構を設けたことを特徴とする
   情報処理装置。
3. 【請求項３】請求項１において、印字用プリンタにキャ
   スタ機構を装着したことを特徴とする情報処理装置。
4. 【請求項４】請求項１において、情報処理装置本体の液
   晶表示装置の前に印字用プリンタの給紙口を設けたこと
   を特徴とする情報処理装置。