JPH07210203A - むだ時間補償制御装置 - Google Patents

むだ時間補償制御装置

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JPH07210203A
JPH07210203A JP180394A JP180394A JPH07210203A JP H07210203 A JPH07210203 A JP H07210203A JP 180394 A JP180394 A JP 180394A JP 180394 A JP180394 A JP 180394A JP H07210203 A JPH07210203 A JP H07210203A
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JP
Japan
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dead time
output
observer
controlled object
disturbance
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Pending
Application number
JP180394A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Nakano
義則 中野
Masakatsu Nomura
昌克 野村
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Meidensha Corp, Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Meidensha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 制御の安定化を図るとともにむだ時間の補償
を可能にしたものである。 【構成】 減算器11から出力される動作信号は目標応
答要素23に入力される。この目標応答要素23はむだ
時間補償部23A、応答部23Bおよびむだ時間補償部
23Aと応答部23Bの出力を加算する加算部23Cか
らなる。目標応答要素23の出力は加算部13の一端に
供給される。加算部13の他端には外乱オブザーバから
の推定外乱が供給される。むだ時間補償要素24は制御
対象の時定数Tpとオブザーバの時定数Tfとの積をオブ
ザーバのノミナル値Tmで除算した補償機能部24A
と、オブザーバの一次遅れ要素と微分要素とからなるフ
ィルタ部24Bと、応答部24Cおよび応答部24Cの
出力とフィルタ部24Bの出力を加算する加算部24D
から構成される。むだ時間補償要素24の出力は制御対
象部15に供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はプラントの適応制御等
に使用されるむだ時間を補償した制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】制御対象としては、機械、プロセス、シ
ステム等が考えられるが、ここでは特に、制御対象がプ
ラントである場合について説明する。但し、制御対象を
プラントに限定する必要はなく、外乱の抑制を主目的と
するプロセス制御を行う必要のあるシステムに適用可能
である。
【0003】周知のように、このようなプラントの制御
は制御器(調節計とも呼ばれる)を用いて行われる。こ
のような場合において、最良の制御性能を期待できるよ
うに、制御器の制御パラメータを調整することが必要と
なる。
【0004】当該技術分野で周知のように、このような
制御器には種々の形式のものがあるが、比例動作(P動
作)、積分動作(I動作)、積分動作(D動作)の3つ
が基本であり、これらが単独あるいは組み合わせて用い
られる。すなわち、 a)P動作のみを行うもので、制御パラメータとして比
例ゲインKPのみをもつ。このような制御器をP制御器
と呼ぶ。
【0005】b)I動作のみを行うもので、制御パラメ
ータとして積分項ゲインKIのみをもつ。このような制
御器をI制御器と呼ぶ。
【0006】c)P動作とI動作とを組み合わせたもの
で、制御パラメータとして比例ゲインKPと積分項ゲイ
ンKIとをもつ。このような制御器をPI制御器と呼
ぶ。
【0007】d)P動作とD動作とを組み合わせたもの
で、制御パラメータとして比例ゲインKPと微分項ゲイ
ンKDとをもつ。このような制御器をPD制御器と呼
ぶ。
【0008】e)P,I,Dの各動作を組み合わせたも
ので、制御パラメータとして比例ゲインKP、積分項ゲ
インKI、および微分項ゲインKDをもつ。このような制
御器をPID制御器と呼ぶ。
【0009】どの制御器を採用するかは、プラントに対
してどのような応答性を持たせるかによる。一般には、
P制御器、PI制御器、およびPID制御器のうちのい
ずれかが用いられ、そのうちでもPID制御器が多用さ
れる。何故なら、PID制御器は定常特性と速応性とを
同時に改善できるからである。
【0010】図2はP制御器(コントローラ)を持った
2自由度制御(外乱オブザーバ付加)装置で、図2にお
いて、11は入力指令xから制御対象(例えばプラン
ト)出力yを減算して、偏差を表す動作信号として出力
する減算器で、この減算器11の出力はP制御器12に
供給される。P制御器12は制御パラメータとしてコン
トローラ比例ゲインKpを持っている。また、P制御器
12は入力された動作信号に比例ゲインKpを掛けて、
出力に制御信号を送出する。この制御信号は第1の加算
器13に供給される。第1の加算器13には後述する外
乱オブザーバ14から推定外乱∧TL(以下推定外乱に
は記号∧を付す)が供給され、第1の加算器13は制御
信号と推定外乱∧TLとを加算して、第1の加算結果信
号を出力する。この加算結果信号は制御対象部15へ制
御対象入力として供給される。この制御対象入力は実際
の場合、これに減算器16で外乱TLが除去された状態
で制御対象17(TpS)に供給される。Tpは制御対象
の時定数である。制御対象入力と制御対象出力は外乱オ
ブザーバ14に供給される。この外乱オブザーバ14は
制御対象入力と制御対象出力とに基づいて、制御対象1
7に作用する外乱TLを推定し、推定外乱∧TLを出力す
る。すなわち、外乱オブザーバ14は外乱推定ユニット
として動作する。
【0011】外乱オブザーバ14は第1及び第2のフィ
ルタ18及び19と、減算器20とから構成される。第
1のフィルタ18はオブザーバの時定数Tfを持つ一次
遅れ要素として表される。換言すれば、第1のフィルタ
18の伝達関数Gf1(S)は下記の数式1で表され
る。
【0012】
【数1】
【0013】第1のフィルタ18には制御対象入力が供
給され、この制御対象入力に応答して、第1のフィルタ
18は第1のフィルタ出力を送出する。また、第2のフ
ィルタ19はオブザーバの時定数Tfを持つ一次遅れ要
素とオブザーバのノミナル値Tmを持つ微分要素とが直
列接続された要素で表される。すなわち、第2のフィル
タ19の伝達関数Gf(S)は下記の数式2で表され
る。
【0014】
【数2】
【0015】第2のフィルタ19には制御対象出力が供
給され、この制御対象出力に応答して第2のフィルタ1
9は第2のフィルタ出力を送出する。第1のフィルタ出
力と第2のフィルタ出力とは減算器20に供給される。
減算器20は、第1のフィルタ出力から第2のフィルタ
出力を減算し、推定外乱∧TLを出力する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】図2における制御対象
は1/TpSの形であるが、実際のプラント等の制御対
象は殆どむだ時間を含んだ構成になっている。図3は制
御対象17にむだ時間要素21が設けられた2自由度制
御装置の構成図である。この図3のように制御対象にむ
だ時間要素が入った時、外乱オブザーバを付加すると、
図示符号22で囲んだ部分の伝達関数は次の数式3のよ
うになる。
【0017】
【数3】
【0018】また、入力xから出力yまでの伝達関数は
次式の数式4のようになる。
【0019】
【数4】
【0020】数式4の分母の特性方程式にむだ時間が入
った形となるため、制御が不安定になるとともに、外乱
オブザーバを用いた場合むだ時間を補償することができ
なかった。なお、図3において、図2と同一部分は同一
符号を付して示した。
【0021】この発明は上記の事情に鑑みてなされたも
ので、制御の安定化を図るとともにむだ時間の補償を可
能にしたむだ時間補償制御装置を提供することを目的と
する。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、入力指令に基づいて制御対象を制御
するものにおいて、前記入力指令から制御対象出力を減
算して偏差を表す動作信号を送出する減算器と、この減
算器から出力される動作信号が供給され、この動作信号
が目標とする応答の一定値に達するようにする目標応答
要素と、前記制御対象への入力と制御対象からの出力と
の基づいて前記制御対象に作用する外乱を推定し、推定
外乱を出力する外乱推定手段と、この外乱推定手段から
の推定外乱と前記目標応答要素からの出力とを加算し
て、その加算結果信号を前記制御対象の入力とする加算
器と、この加算器から出力される加算結果信号が入力さ
れて演算され、出力にむだ時間を補償した信号を得て前
記制御対象へ供給するむだ時間補償要素とを備えたこと
を特徴とするものである。
【0023】
【作用】減算器から出力される動作信号が目標応答要素
に入力されると、ここで、目標の例えば63%応答にな
るようにする。この応答出力を推定外乱と加算し、この
加算結果信号をむだ時間補償して制御対象に入力する
と、外乱推定手段を用いた場合でもむだ時間を補償する
ことができる。
【0024】
【実施例】以下この発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1はこの発明の一実施例を示すブロック図
で、図2および図3と同一部分は同一符号を付して示
す。減算器11から出力される動作信号は目標応答要素
23に入力される。この目標応答要素23はオブザーバ
のノミナル値Tmと微分要素の積を一次遅れ要素で割っ
た応答部23A、むだ時間を一次遅れ要素で割ったむだ
時間補償部23Bおよび応答部23Aとむだ時間補償部
23Bの出力を加算する加算部23Cからなる。目標応
答要素23の出力は加算部13の一端に供給される。加
算部13の他端には外乱オブザーバからの推定外乱が供
給される。24はむだ時間補償要素で、このむだ時間補
償要素24は制御対象の時定数Tpとオブザーバの時定
数Tfとの積をオブザーバのノミナル値Tmで割った機能
部24Aと、微分要素をオブザーバの一次遅れ要素で割
った機能部24Bと、むだ時間を一次遅れ要素で割った
むだ時間補償部24Cおよびこのむだ時間補償部24C
の出力と機能部24Bの出力を加算する加算部24Dか
ら構成される。むだ時間補償要素24の出力は制御対象
部15に供給される。制御対象部15は減算器16とむ
だ時間を制御対象の時定数Tpと積分要素の積で割った
むだ時間部15Aから構成される。
【0025】上記のように構成すると、2自由度制御に
おいて、外乱オブザーバを用いた場合、むだ時間を補償
することができないとされていたことが可能となる。す
なわち、むだ時間補償要素24を制御対象部15の入力
側に設けたときの伝達関数G1(S)は次式で表され
る。
【0026】
【数5】
【0027】また、目標の63%応答がT(S)になる
ような目標応答要素23を全体の閉ループに設けたの
で、目標の応答Tで設計できるようになった。ここで、
全体の閉ループ伝達関数G2(S)を次式に示す。
【0028】
【数6】
【0029】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
むだ時間が入った場合でも、制御が不安定になることな
く、2自由度制御において、外乱オブザーバも用いても
むだ時間を補償することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すブロック構成図。
【図2】従来の2自由度制御を示すブロック構成図。
【図3】むだ時間入りの制御対象での2自由度制御を示
すブロック構成図。
【符号の説明】
11…減算器 13…加算器 15…制御対象部 18…第1フィルタ 19…第2フィルタ 20…減算器 23…目標応答要素 24…むだ時間補償要素

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力指令に基づいて制御対象を制御する
    ものにおいて、前記入力指令から制御対象出力を減算し
    て偏差を表す動作信号を送出する減算器と、この減算器
    から出力される動作信号が供給され、この動作信号が目
    標とする応答の一定値に達するようにする目標応答要素
    と、前記制御対象への入力と制御対象からの出力との基
    づいて前記制御対象に作用する外乱を推定し、推定外乱
    を出力する外乱推定手段と、この外乱推定手段からの推
    定外乱と前記目標応答要素からの出力とを加算して、そ
    の加算結果信号を前記制御対象の入力とする加算器と、
    この加算器から出力される加算結果信号が入力されて演
    算され、出力にむだ時間を補償した信号を得て前記制御
    対象へ供給するむだ時間補償要素とを備えたことを特徴
    とするむだ時間補償制御装置。
  2. 【請求項2】 目標応答要素はオブザーバのノミナル値
    mと微分要素の積を一次遅れ要素で割った応答部と、
    むだ時間を一次遅れ要素で割ったむだ時間補償部および
    応答部とむだ時間補償部の出力を加算する加算部とから
    構成されていることを特徴とする請求項1記載のむだ時
    間補償制御装置。
  3. 【請求項3】 むだ時間補償要素は制御対象の時定数T
    pとオブザーバの時定数Tfとの積をオブザーバのノミナ
    ル値Tmで割った第1機能部と、微分要素をオブザーバ
    の一次遅れ要素で割った第2機能部と、むだ時間を一次
    遅れ要素で割ったむだ時間補償部およびこのむだ時間補
    償部の出力と第2機能部の出力を加算する加算部から構
    成されていることを特徴とする請求項1記載のむだ時間
    補償制御装置。
JP180394A 1994-01-13 1994-01-13 むだ時間補償制御装置 Pending JPH07210203A (ja)

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JP180394A JPH07210203A (ja) 1994-01-13 1994-01-13 むだ時間補償制御装置

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JP180394A JPH07210203A (ja) 1994-01-13 1994-01-13 むだ時間補償制御装置

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JPH07210203A true JPH07210203A (ja) 1995-08-11

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ID=11511741

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JP180394A Pending JPH07210203A (ja) 1994-01-13 1994-01-13 むだ時間補償制御装置

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JP (1) JPH07210203A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019095904A (ja) * 2017-11-20 2019-06-20 シンフォニアテクノロジー株式会社 無駄時間補償装置及びそれを備えた共振抑制制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019095904A (ja) * 2017-11-20 2019-06-20 シンフォニアテクノロジー株式会社 無駄時間補償装置及びそれを備えた共振抑制制御装置

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