JPH07210029A - 電子写真装置用の感光体ドラムおよびその製造方法 - Google Patents

電子写真装置用の感光体ドラムおよびその製造方法

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JPH07210029A
JPH07210029A JP1995194A JP1995194A JPH07210029A JP H07210029 A JPH07210029 A JP H07210029A JP 1995194 A JP1995194 A JP 1995194A JP 1995194 A JP1995194 A JP 1995194A JP H07210029 A JPH07210029 A JP H07210029A
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photosensitive
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photoconductor
photosensitive drum
cylinder
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Takahiro Yasunaga
隆弘 安永
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子写真装置において、画像形成に寄与しな
い部分の長さを短くして感光体ドラムを小さくし、ひい
ては、装置本体の小型化とともに低コスト化を図る。 【構成】 感光体ドラム30を、感光体筒31と、その
感光体筒31の両端内に設けるフランジ32・32とで
構成する。感光体筒31は、円筒状の感光体基体35
と、その感光体基体35の外周に均一な厚さに設ける感
光層36とからなる。感光体基体35は、その両端35
a・35aの外径を軸方向外向きに漸次小さく形成す
る。そして、フランジ32・32の小径部32bを感光
体筒31の両端内に軸方向外方から内向きに圧入し、感
光体筒31の外径をその全長に渡って等しくしてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、レーザプリンタ・レ
ーザ複写機・レーザファクシミリなど、電子写真方式に
よってシートに画像を記録する電子写真装置に適用しう
る。詳しくは、その電子写真装置において、シートに転
写する画像を形成する感光体ドラムおよびその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば図9に示すような感光体
ドラム1を製造する場合は、円筒状の感光体基体2の外
周面を旋削することにより、その感光体基体2の外径を
その全長に渡って等しくし、その後、感光体基体2の外
周に均一な厚さの感光層3を設けることにより、感光体
筒4を形成し、それから、その感光体筒4の両端内に、
軸方向外方から内向きにそれぞれ段付フランジ5・5の
小径部5aを圧入することにより、感光体ドラム1をつ
くり上げていた。
【0003】また、そのような方法で製造する従来の感
光体ドラム1は、段付フランジ5・5をより強く感光体
筒4に取り付けるために、小径部5aの外径Dを感光体
筒4の内径dより大きくした構成とする。このため、感
光体ドラム1は、小径部5aを感光体基体2の両端内に
圧入したとき、感光体筒4の両端の外径が図中符号aで
示す範囲で軸方向外向きに漸次大きくなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、従来で
は、電子写真装置でその感光体ドラム1に画像を形成す
るとき、感光体筒4のaの範囲を用いると、きれいな画
像を形成することができないから、感光体筒4の外径の
等しい図9中符号bで示す範囲を用いて画像を形成しな
ければならない。このため、画像形成に寄与しない部分
が感光体筒4の全長で2a分長くなって感光体ドラム1
が大きくなり、ひいては装置本体が大型化するとともに
高コスト化するという問題があった。
【0005】そこで、この発明の目的は、電子写真装置
において、画像形成に寄与しない部分の長さを短くして
感光体ドラムを小さくし、ひいては装置本体の小型化と
ともに低コスト化を図ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため、請求項1に記
載の電子写真装置用の感光体ドラム30は、たとえば以
下の図示実施例において示すとおり、両端35a・35
aの外径を軸方向外向きに漸次小さくする円筒状の感光
体基体35と、その感光体基体35の外周に設ける均一
な厚さの感光層36とで感光体筒31を形成し、その感
光体筒31の両端内に、軸方向外方から内向きにそれぞ
れフランジ32・32を圧入し、前記感光体筒31の外
径をその全長に渡って等しくしてなる、ことを特徴とす
る。
【0007】請求項2に記載の電子写真装置用の感光体
ドラム製造方法は、たとえば以下の図示実施例において
示すとおり、円筒状の感光体基体35の両端35a・3
5a内に、軸方向外方から内向きにそれぞれ円錐外面4
0aを有する保持具40を挿入することにより、それら
両端35a・35aの外径を軸方向外向きに漸次大きく
し、前記保持具40の芯軸40bを中心として該保持具
40を回転しながら前記感光体基体35の外周面を旋削
することにより、その感光体基体35の外径をその全長
に渡って等しくし、その後、前記保持具40を前記感光
体基体35から取り外すことにより、その感光体基体3
5の両端35a・35aの外径を自身の弾性によって軸
方向外向きに漸次小さくし、前記感光体基体35の外周
に均一な厚さの感光層36を設けることにより、感光体
筒31を形成し、それから、その感光体筒31の両端内
に、軸方向外方から内向きにそれぞれフランジ32・3
2を圧入することにより、前記感光体筒31の外径をそ
の全長に渡って等しくしてなる、ことを特徴とする。
【0008】
【作用】そして、この発明では、感光体筒31の外径を
その全長に渡って等しくし、画像形成のために感光体筒
31の長さ方向全域を有効に利用する。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照しつつ、この発明の実施例
につき説明する。図2には、請求項1に記載の感光体ド
ラムを備えるレーザプリンタの概略構成を示す。
【0010】図中符号10は、装置本体である。装置本
体10内には、ほぼ中央にドラム状の感光体11を配置
する。感光体11まわりには、矢示する回転方向に順
に、帯電器12・現像器14・転写器15・クリ−ニン
グ器16を配置する。装置本体10の図中右側には、給
紙カセット17・18を上下に各々着脱自在に取り付け
る。帯電器12の上側には、光書込み器13を配置し、
転写器15の右側には、レジストローラ19を配置す
る。そして、転写器15を挟んでレジストローラ19と
反対の側に、搬送器20および定着器21を順に並べて
配置する。
【0011】しかして、給紙ロ−ラ22・23を適宜選
択して駆動し、シートSを給紙カセット17・18内か
ら送り出し、レジストロ−ラ19に突き当てて止める。
他方、感光体11は、図2中時計方向に回転しながら帯
電器12で表面を帯電し、光書込み器13でレ−ザ−光
を照射してその表面に静電潜像を形成し、続いて現像器
14位置を通るとき静電潜像を可視像化する。そして、
その可視像とタイミングを合わせてレジストロ−ラ19
でシートSを感光体11に向けて送り出す。しかして、
感光体12上の可視像を、転写器15でシートSに転写
する。転写後、感光体11表面をクリ−ニング器16で
清掃する一方、シートSを、搬送器20で定着器21へ
と送り、その定着器21で画像を定着する。そして、排
紙路24を通して排紙スタック部25へと排出する。
【0012】ところで、感光体11は、感光体軸29
と、その感光体軸29を中心に回転するこの発明の感光
体ドラム30とからなる。感光体ドラム30は、詳しく
は図1に示すように、感光体筒31と、その感光体筒3
1の両端内に設けるフランジ32・32とで構成する。
【0013】感光体筒31は、筒状の感光体基体35
と、その感光体基体35の外周に均一な厚さに設ける感
光層36とからなる。
【0014】フランジ32・32は、外周段付で、大径
部32aと小径部32bとからなり、中心に前記感光体
軸29を挿通する軸孔32cを設けてなる。しかして、
感光体ドラム30は、円形突部32bを感光体筒31の
両端内に軸方向外方から内向きに圧入し、該感光体筒3
1の外径をその全長に渡って等しく形成してなる。
【0015】そして、記録時、この感光体ドラム30を
感光体軸29を中心として回転し、感光層36上に、シ
ートSに転写する画像を形成する。
【0016】さて、上述した感光体ドラム30を、請求
項2に記載の感光体ドラム製造方法により製造する場
合、図3に示すように、たとえば熱間加工などにより所
定厚さの円筒状に加工したアルミニウム等の材料からな
る感光体基体35を用い、まず、図4に示すように、そ
の感光体基体35の両端35a・35a内に、軸方向外
方から内向きにそれぞれ円錐外面40aを有する保持具
40・40を、その芯軸40b上に沿って挿入する。そ
して、それら両端35a・35aの外径を軸方向外向き
に漸次大きくする。
【0017】次いで、芯軸40bを中心として保持具4
0・40を回転しながら、図5に示すように、感光体基
体35の外周面を旋削具41で旋削する。そして、図6
に示すように、感光体基体35の外周面を平滑に仕上
げ、その感光体基体35の外径をその全長に渡って等し
くする。
【0018】その後、保持具40を感光体基体35から
取り外す。すると、図7に示すように、感光体基体35
の両端35a・35aの外径を自身の弾性によって軸方
向外向きに漸次小さくする。
【0019】しかして、感光体基体35の外周面を洗浄
し、その外周面に付着した加工油や切り粉やゴミなどを
除去する。その洗浄後、図8に示すように、感光体基体
35の外周面に均一な厚さの感光層36を設けることに
より、感光体筒31を形成する。
【0020】それから、その感光体筒31の両端内に、
図1に示すように、軸方向外方から内向きにそれぞれフ
ランジ32・32の小径部32bを圧入する。そして、
その小径部32bにより感光体筒31の両端を軸方向外
向きに押し拡げることにより、その感光体筒31の外径
をその全長に渡って等しくする。こうして感光体ドラム
30をつくり上げる。
【0021】
【発明の効果】したがって、請求項1に記載の発明によ
れば、電子写真装置用の感光体ドラムにおいて、その感
光体筒の外径をその全長に渡って等しくし、画像形成の
ために感光体筒の長さ方向全域を有効に利用するから、
従来に比して画像形成に寄与しない部分の長さを短くし
て感光体ドラムを小さくし、ひいては装置本体の小型化
とともに低コスト化を図ることができる。
【0022】請求項2に記載の発明によれば、電子写真
装置用の感光体ドラム製造方法において、そのような感
光体ドラムを簡単にかつ確実に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の発明の一実施例である感光体
ドラムの縦断面図である。
【図2】その感光体ドラムを備えるレーザプリンタの全
体概略構成図である。
【図3】請求項2に記載の発明の一実施例である感光体
ドラム製造方法に使用する感光体基体の縦断面図であ
る。
【図4】その感光体ドラム製造方法において、保持具で
感光体基体を保持してその両端の外径を大きくする工程
を示す縦断面図である。
【図5】その感光体基体の外周面を旋削具で旋削する工
程を示す概略構成図である。
【図6】その旋削により感光体基体の外径をその全長に
渡って等しくし外周面を平滑に仕上げた状態を示す縦断
面図である。
【図7】その感光体基体の両端から保持具を取り外した
状態を示す縦断面図である。
【図8】その感光体基体の外周に感光層を設けた感光体
筒の縦断面図である。
【図9】従来の感光体ドラムの縦断面図である。
【符号の説明】
30 感光体ドラム 31 感光体筒 32 フランジ 35 感光体基体 35a 感光体基体の両端 36 感光層 40 保持具 40b 保持具の芯軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端の外径を軸方向外向きに漸次小さく
    する円筒状の感光体基体と、その感光体基体の外周に設
    ける均一な厚さの感光層とで感光体筒を形成し、その感
    光体筒の両端内に、軸方向外方から内向きにそれぞれフ
    ランジを圧入し、前記感光体筒の外径をその全長に渡っ
    て等しくしてなる、電子写真装置用の感光体ドラム。
  2. 【請求項2】 円筒状の感光体基体の両端内に、軸方向
    外方から内向きにそれぞれ円錐外面を有する保持具を挿
    入することにより、それら両端の外径を軸方向外向きに
    漸次大きくし、 前記保持具の芯軸を中心として該保持具を回転しながら
    前記感光体基体の外周面を旋削することにより、その感
    光体基体の外径をその全長に渡って等しくし、 その後、前記保持具を前記感光体基体から取り外すこと
    により、その感光体基体の両端の外径を自身の弾性によ
    って軸方向外向きに漸次小さくし、 前記感光体基体の外周に均一な厚さの感光層を設けるこ
    とにより、感光体筒を形成し、 それから、その感光体筒の両端内に、軸方向外方から内
    向きにそれぞれフランジを圧入することにより、前記感
    光体筒の外径をその全長に渡って等しくしてなる、 電子写真装置用の感光体ドラム製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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