JPH07209885A - 電子写真用有機感光体の塗布方法とその装置 - Google Patents

電子写真用有機感光体の塗布方法とその装置

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JPH07209885A
JPH07209885A JP489794A JP489794A JPH07209885A JP H07209885 A JPH07209885 A JP H07209885A JP 489794 A JP489794 A JP 489794A JP 489794 A JP489794 A JP 489794A JP H07209885 A JPH07209885 A JP H07209885A
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JP
Japan
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coating
tank
coating liquid
amount
overflow
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Pending
Application number
JP489794A
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English (en)
Inventor
Yukio Takano
幸雄 高野
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】印字不良の原因となる塗布ムラをなくし、円筒
状導電性基体全面にわたり均一な塗布を可能とし良好な
印字品質が得られる電子写真用有機感光体の塗布方法と
その装置を得る。 【構成】塗布液6がオーバーフローし常時塗布液6が循
環している塗布槽1に、中空部を密閉した円筒状導電性
基体5を浸漬し、その後引き上げて表面に感光層を形成
する工程において、塗布液6のオーバーフロー量が一定
量となるように流量調整バルブ10を有するバイパス配
管系9を設け、塗布液循環供給量を制御することとす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、円筒状導電性基体表
面に浸漬法により有機感光層の薄膜を形成する電子写真
用有機感光体の塗布方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真用有機感光体は、アルミニウム
などからなる円筒状導電性基体の表面に、有機感光材料
を含有する塗布液を塗布して感光層を形成することによ
り製造される。塗布方法としては浸漬塗布法、スプレー
塗布法、リングコート法などがあるが、比較的均一に任
意の塗膜を得ることができ、多数の円筒状導電性基体に
同時に塗布することができる浸漬塗布法が一般的に採用
されている。
【0003】この発明に係わる図1を参考にして説明す
る。図1はこの有機感光層の薄膜を形成する工程に用い
る塗布装置の構成図であり、従来は循環ポンプの出力を
制御するインバーター4が付加されていないものが通常
である。塗布液6を充填した塗布槽1と、円筒状導電性
基体5を浸漬させ、この円筒状導電性基体5を塗布槽1
より引き上げるための図示しない基体昇降装置と、塗布
槽1から溢れた塗布液6を一時的に貯留する塗布液タン
ク2と、塗布槽1と塗布液タンク2との間で塗布液6を
循環させながら、塗布槽1の液面を一定に保つ塗布循環
機構即ちオーバーフロー配管系7と循環ポンプ3を有す
る供給配管系8とを備えている。
【0004】従来この塗布液6の循環量は常時20(l
/min)であり円筒状導電性基体5を浸漬する場合
も、引き上げる場合も塗布液6の循環量は同量である。
塗布槽1に円筒状導電性基体5を浸漬する場合は円筒状
導電性基体5の内面に塗布液6が付着するのを防止する
ため、円筒状導電性基体5の両端を密閉しており、円筒
状導電性基体5の体積分の塗布液6がオーバーフローす
る。浸漬作業をしない状態ではこのオーバーフロー量
は、オーバーフロー配管系7の断面積の約半分程度流れ
るにすぎないが、円筒状導電性基体5を浸漬するときは
このオーバーフロー配管系7が満杯の状態で塗布液6が
流れている。つづいて円筒状導電性基体5を引き上げる
ときはそれにつれて円筒状導電性基体5の体積に相当す
る分、オーバーフロー面が低下する。この引き上げ速度
によってはオーバーフローをしなくなる。このため浸漬
時は浸漬速度を最大20mm/s、引き上げ時はオーバ
ーフローを確保される速度に調整している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の方法によれば、
塗布槽からの塗布液のオーバーフロー量が一定にコント
ロールされていないため、円筒状導電性基体の浸漬・引
き上げに伴いオーバーフロー量が変化し、塗布槽液面の
振動あるいは塗布液の溶媒が蒸発して塗布槽上に形成さ
れたベーパー層の揺らぎが発生して塗布ムラが生じてい
る。これは感光体の外観欠陥を引き起こすばかりでな
く、電気特性ムラも引き起こし電子写真装置にこの感光
体を用いると画像濃度ムラなどを引き起こし印字不良の
原因ともなっている。
【0006】この発明は前記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は印字不良の原因となる塗布ムラ
をなくし、円筒状導電性基体全面にわたり均一な塗布を
可能とし良好な印字品質が得られる電子写真用有機感光
体の塗布方法とその装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明によれば前述の
目的は、塗布液がオーバーフローし常時塗布液が循環し
ている塗布槽に、中空部を密閉した円筒状導電性基体を
浸漬し、その後引き上げて表面に感光層を塗布形成する
工程において、塗布液のオーバーフロー量が一定量とな
るように塗布液循環供給量を制御する塗布方法により達
成される。
【0008】なお前記塗布方法に用いる塗布装置として
は、円筒状導電性基体表面に感光層を塗布形成する塗布
槽と、塗布槽からのオーバーフローした塗布液をオーバ
ーフロー配管系を介して受けて一時的に貯留する塗布液
タンクと、塗布液タンクと塗布槽とを循環ポンプを介し
て接続される供給配管系とを備え、さらに前記循環ポン
プが塗布液のオーバーフロー量を一定量となるように塗
布液循環供給量を制御するインバーターを備えた塗布装
置であってもよく。塗布液のオーバーフロー量を一定量
となるように塗布液循環供給量を制御する、塗布液タン
クと供給配管系の循環ポンプと塗布槽とを接続するバイ
パス配管系を設けた塗布装置でもよい。
【0009】
【作用】この発明の構成によれば、塗布液がオーバーフ
ローし常時塗布液が循環している浸漬槽に、中空部を密
閉した円筒状導電性基体を浸漬し、その後引き上げて表
面に感光層を形成する工程において、塗布液のオーバー
フロー量が一定量となるように制御したため、塗布槽液
面が常に安定しており塗布液の溶媒が蒸発して塗布槽上
に形成されたベーパー層が塗布槽液面の変動による影響
を受けなくなる。
【0010】
【実施例】
〔実施例1〕図1に基づいて説明する。図1はこの実施
例による有機感光層の薄膜を形成する工程に用いる塗布
装置の構成図であり、従来は循環ポンプ3の出力を制御
するインバーター4が付加されていない。インバーター
4を付加したのは中空部を密閉した円筒状導電性基体5
を浸漬する動作時に塗布槽1への塗布液供給量を減少
し、引き上げる動作時に塗布槽1への塗布液供給量を増
加することを容易に実現可能するためであり、インバー
ター4により循環ポンプ3の回転数を変更し循環ポンプ
3の吐出量を自由に変化させることができる。その他は
従来例と同様に、塗布液6を充填した塗布槽1と、円筒
状導電性基体5を浸漬させ、この円筒状導電性基体5を
塗布槽1より引き上げるための図示しない基体昇降装置
と、塗布槽1から溢れた塗布液6を一時的に貯留する塗
布液タンク2と、塗布槽1と塗布液タンク2との間で塗
布液6を循環させながら、塗布槽1の液面を一定に保つ
塗布循環機構即ちオーバーフロー配管系7と循環ポンプ
3を有する供給配管系8とを備えている。この実施例に
用いた円筒状導電性基体5の寸法は代表的なものとし
て、φ(直径)80×400 l(長さ)(mm)とし
た。この円筒状導電性基体5が浸漬されその体積に応じ
順次排出される塗布液6の分だけ循環量を循環ポンプ3
により減らしオーバーフロー量を一定とした。また円筒
状導電性基体5を引き上げる時も同様にして循環量を循
環ポンプ3により増加してオーバーフロー量を一定とし
て塗布をした。
【0011】このようにして得られた感光体を市販の電
子写真装置に装着して印刷し、良好な印字品質が得られ
た。 〔実施例2〕図2に基づいて説明する。図2はこの実施
例による有機感光層の薄膜を形成する工程に用いる塗布
装置の構成図であり、図1と異なるのはインバーター4
に替えて流量調整バルブ10を有するバイパス配管系9
を塗布液タンク2と供給配管系8の塗布槽1と循環ポン
プ3との間に設けたものである。循環ポンプ3は常時一
定量の塗布液6を循環している。
【0012】この実施例に用いた円筒状導電性基体5の
寸法は代表的なものとして、φ(直径)80×400
l(長さ)(mm)とした。この円筒状導電性基体5が
浸漬されその体積に応じ順次排出される塗布液6の分だ
け循環量を流量調整バルブ10により塗布液タンク2に
戻しオーバーフロー量を一定とした。また円筒状導電性
基体5を引き上げる時も同様にして循環量を流量調整バ
ルブ10により塗布液タンク2に戻すのを減らしオーバ
ーフロー量を一定として塗布をした。
【0013】このようにして得られた感光体を市販の電
子写真装置に装着して印刷し、良好な印字品質が得られ
た。 〔比較例1〕この発明に係わる図1を参考にして説明す
る。実施例1で使用した塗布装置のインバーター4がな
い塗布装置を用い、塗布液6を常時20(l/min)
循環して円筒状導電性基体5表面の塗布をした。円筒状
導電性基体5の浸漬・引き上げに伴い塗布槽1からの塗
布液6のオーバーフロー量が増減し、塗布槽1の液面が
振動しさらにベーパー層に揺らぎが発生した。その結果
感光体に塗布ムラが生じ外観品質も悪く電気特性にもム
ラが大きくでた。
【0014】このようにして得られた感光体を市販の電
子写真装置に装着して印刷した結果、画像濃度ムラがひ
どく良好な印字品質が得られなかった。
【0015】
【発明の効果】この発明によれば、塗布液のオーバーフ
ロー量を一定量に制御したため、円筒状導電性基体の浸
漬・引き上げに伴うオーバーフロー量が変化しなく、塗
布槽液面の振動あるいは塗布液の溶媒が蒸発して塗布槽
上に形成されたベーパー層の揺らぎが発生して起こる塗
布ムラが生じないので、円筒状導電性基体全面にわたり
均一な塗布を可能となり良好な印字品質の感光体が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この実施例による有機感光層の薄膜を形成する
塗布装置の構成図
【図2】他の実施例による有機感光層の薄膜を形成する
塗布装置の構成図
【符号の説明】
1 塗布槽 2 塗布液タンク 3 循環ポンプ 4 インバーター 5 円筒状導電性基体 6 塗布液 7 オーバーフロー配管系 8 供給配管系 9 バイパス配管系 10 流量調整バルブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塗布液がオーバーフローし常時塗布液が循
    環している塗布槽に、中空部を密閉した円筒状導電性基
    体を浸漬し、その後引き上げて表面に感光層を塗布形成
    する工程において、塗布液のオーバーフロー量が一定量
    となるように塗布液循環供給量を制御することを特徴と
    する電子写真用有機感光体の塗布方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の塗布方法により円筒状導電
    性基体表面に感光層を塗布形成する塗布槽と、塗布槽か
    らのオーバーフローした塗布液をオーバーフロー配管系
    を介して受けて一時的に貯留する塗布液タンクと、塗布
    液タンクと塗布槽とを循環ポンプを介して接続される供
    給配管系とを備え、さらに前記循環ポンプが塗布液のオ
    ーバーフロー量を一定量となるように塗布液循環供給量
    を制御するインバーターを備えていることを特徴とする
    電子写真用有機感光体の塗布装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の塗布方法により円筒状導電
    性基体表面に感光層を塗布形成する塗布槽と、塗布槽か
    らのオーバーフローした塗布液をオーバーフロー配管系
    を介して受けて一時的に貯留する塗布液タンクと、塗布
    液タンクと塗布槽とを循環ポンプを介して接続される供
    給配管系とを備え、さらに塗布液のオーバーフロー量を
    一定量となるように塗布液循環供給量を制御する、塗布
    液タンクと供給配管系の循環ポンプと塗布槽とを接続す
    るバイパス配管系を設けることを特徴とする電子写真用
    有機感光体の塗布装置。
JP489794A 1994-01-21 1994-01-21 電子写真用有機感光体の塗布方法とその装置 Pending JPH07209885A (ja)

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JP (1) JPH07209885A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007225867A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体の塗膜形成装置及び塗膜形成方法、電子写真感光体、それを用いた画像形成方法と画像形成装置及びプロセスカートリッジ

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007225867A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体の塗膜形成装置及び塗膜形成方法、電子写真感光体、それを用いた画像形成方法と画像形成装置及びプロセスカートリッジ

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