JPH07209349A - 周波数測定方法および周波数測定装置 - Google Patents

周波数測定方法および周波数測定装置

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JPH07209349A
JPH07209349A JP1998894A JP1998894A JPH07209349A JP H07209349 A JPH07209349 A JP H07209349A JP 1998894 A JP1998894 A JP 1998894A JP 1998894 A JP1998894 A JP 1998894A JP H07209349 A JPH07209349 A JP H07209349A
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Japan
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vehicle speed
frequency
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time
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JP1998894A
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Inventor
Akiyoshi Uejima
章義 上島
Kunio Nakaaze
邦雄 中畔
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Measuring Frequencies, Analyzing Spectra (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 通常は安定な表示で、急速な車速の変化には
追従性よく車速表示できる車速測定装置とする。 【構成】 適用例として、カウンタ2で入力パルス信号
SIを計数して車速を測定する。前回計数値に基づく前
回車速を出力レジスタ3に保持して表示し、前々回の表
示車速をN−2回表示車速レジスタ5に記憶させる。表
示車速差検出器6が両車速の差の絶対値を算出し、この
算出結果に基づいて測定時間短縮乗数設定部7が測定時
間短縮乗数Mおよび今回の測定時間T/Mを設定する。
タイミングコントローラ1はT/Mの間カウンタ2に計
数させ、表示車速演算部4がこの計数値に測定時間短縮
乗数Mを乗じて今回の表示車速を算出する。 表示車速
差が大のときは測定時間を短縮して短時間間隔で車速値
が刻々表示でき、変化が小さいときは十分な測定時間に
より精度の高い安定した車速値が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパルス信号の周波数を測
定する周波数測定方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の周波数測定装置として、例えば特
開昭64−18074号公報に開示され、図4に示すよ
うなものがある。図4において、計数手段101は、入
力されるパルスをアップダウンカウンタにより計数し、
出力リフレッシュ時間間隔T/n(nは自然数)毎に更
新、再起動される。ここでTは周波数測定精度に必要な
時間に設定される。また、判定手段102はパルス数の
変化を判定し、それに応じた数値m(2の乗数)を演算
制御手段103に送る。計数手段101の計数値をCと
すると、演算制御手段103により出力リフレッシュ時
間間隔T/n毎にC(1−1/m)の演算が行なわれて
計数手段101が更新され再起動される。
【0003】ここで、上記計数手段101の出力は、格
納手段104に格納され、時間間隔T/n毎に出力され
るようになっている。判定手段102では、定常走行中
はm=16の値を出力し、これに基づいて演算制御手段
103でC(1−1/16)の演算が施される。すなわ
ち、この場合には各出力リフレッシュ時間間隔T/nで
カウントアップされて計数されたアップダウンカウンタ
の計数値CからC/16だけ減算され、(15/16)
Cが新しい出力値として出力される。
【0004】また、このあとに急加速が行なわれれば、
判定手段102はm=32を出力し、演算制御手段10
3はC(1−1/32)の演算を行なう。逆に急減速で
あればm=8とされ、演算はC(1−1/8)となる。
これらはそれぞれ、C(1−1/16+1/32)、C
(1−1/16−1/16)と表わすことができ、計数
値の変化方向への追従度を高めて精度よく車速を指示す
るとともに、車速変動に対する指示値の応答性の向上を
図ろうとするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで例えば自動車
の車速計測手段として用いることを考えると、従来のこ
のような周波数測定装置にあっては、車輪がスリップし
たときに、パルス数の定常→増大→定常と推移する瞬間
的な変動が観測される。このとき、判定手段では一定の
リフレッシュ時間T/n毎に上記パルス数変化に応じた
値mを設定し、これに基づいて演算が行なわれるので、
その変動が忠実に表示され、車速には変化が無いのにメ
ータ表示だけが変動してしまう現象を招くこととなり、
車速メータの視認性を低下させるという問題がある。
【0006】また、リフレッシュ時間間隔T/n毎に、
繰り返して周波数測定を行なうから、一定時間T/n毎
にしか表示周波数は更新されない。そのため、実周波数
の変化に対して表示遅延を生じることがあり、この点か
らも視認性を低下させるという問題がある。したがっ
て、本発明は、このような従来の問題点に着目し、急速
な周波数の変化に対する周波数表示の追従性を向上させ
ながら、しかも通常は安定した表示により視認性を向上
させた周波数測定方法および周波数測定装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため請求項1に記載
の本発明は、測定時間内に入力するパルス数の計数値に
基づいて該パルスの周波数を求める周波数測定方法にお
いて、前回計数値以前の第1の計数値とそれより前の第
2の計数値との間の差の絶対値に基づいて測定時間短縮
乗数Mを設定し、基準測定時間Tを測定時間短縮乗数M
で除した値T/Mを今回の前記測定時間とし、該T/M
の測定時間内の計数値に前記測定時間短縮乗数Mを乗じ
た値に基づいて今回の周波数を求める周波数測定方法と
した。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、図1に示
すように、入力パルス信号を計数するカウンタ10と、
前回計数値に基づく前回周波数を保持する出力レジスタ
30と、前々回周波数を記憶する前々回周波数レジスタ
40と、前記前回周波数と前々回周波数の差の絶対値を
算出する周波数差検出手段50と、前記差の絶対値を基
に測定時間短縮乗数Mを設定する測定時間短縮乗数設定
手段60と、基準測定時間Tを前記測定時間短縮乗数M
で除した値T/Mを前記カウンタが今回計数を行なう測
定時間として設定する測定時間設定手段70と、前記T
/Mの測定時間における前記カウンタの今回計数値に前
記測定時間短縮乗数Mを乗じた値に基づいて、今回周波
数を求める周波数演算手段20とを有する周波数測定装
置とした。
【0009】
【作用】過去の測定結果の変化度合に基づいて測定時間
短縮乗数Mを設定し、測定時間を基準測定時間Tを測定
時間短縮乗数Mで除した値T/Mとして変化させる。こ
れにより周波数の変化が大きいときは測定時間が短縮さ
れて、変化に迅速に追従した測定結果が得られる。とく
に請求項2のものでは、出力レジスタ30に保持された
前回周波数と、前々回周波数レジスタ40に記憶された
前々回周波数から、周波数差検出手段50が周波数の変
化度合を周波数の差の絶対値として算出し、測定時間短
縮乗数設定手段60がこの差の絶対値を基に測定時間短
縮乗数Mを設定する。これを用いて測定時間設定手段7
0が測定時間T/Mを設定する。そして周波数演算手段
20において、カウンタによるT/Mの測定時間におけ
る計数値に測定時間短縮乗数Mを乗じた値に基づいて、
今回周波数が求められる。これにより、瞬間的な誤動作
を防止しながら、急速なパルス周波数の変化に対応する
ことができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2は本発明を車速測定装置に適用した実施例を
示す。まず、タイミングコントローラ1が設けられ、こ
れは後述するカウント時間Tn毎に、演算実行要求信号
D1、ラッチ信号L1、ラッチ信号L2、車速差検出要
求信号D2、リセット信号RSの順に各信号を出力す
る。タイミングコントローラ1は上記各信号を出力した
後、タイミングコントローラ1自体にリセットをかけ
る。入力パルス信号SIをカウントするカウンタ2が設
けられ、上記タイミングコントローラ1からのリセット
信号RSによりカウント値をリセットする。
【0011】さらにタイミングコントローラ1に接続さ
れて、出力レジスタ3、表示車速演算部4、N−2回表
示車速レジスタ5、表示車速差検出器6および測定時間
短縮乗数設定部7が設けられている。測定時間短縮乗数
設定部7は、基準測定時間Tを後述する測定時間短縮乗
数Mで除算した値(T/M)を周波数測定時間として設
定し、タイミングコントローラ1はこのT/Mの間カウ
ンタ2で入力パルスをカウントさせる。表示車速演算部
4は、演算実行要求信号D1を受けて、カウンタ2のカ
ウント値に測定時間短縮乗数Mを乗じた値を演算する。
これは短縮された測定時間でのカウント値を基準測定時
間当たりの値に直すものである。
【0012】出力レジスタ3は、ラッチ信号L2に従
い、表示車速演算部4の演算実行結果をラッチする。そ
してここにラッチされたデータ(N−1回表示車速)を
出力データSOとして、車速が表示されるようになって
いる。N−2回表示車速レジスタ5は、出力レジスタ3
に記憶されているデータをラッチ信号L1を受けて記憶
する。ここに記憶されたN−2回表示車速データは、現
在表示中のN−1回表示車速データに対する前回表示の
データとなる。表示車速差検出器6は、車速差検出要求
信号D2に従い、N−2回表示車速レジスタ5と出力レ
ジスタ3とに格納されている各データの差の絶対値を表
示車速差として出力する。
【0013】測定時間短縮乗数設定部7は表示車速差検
出器6の出力を監視し、表示車速差に応じて測定時間短
縮乗数Mを決定し、上述のように測定時間T/Mの設定
を行う。表示車速演算部4は発明の周波数演算手段を、
N−2回表示車速レジスタ5が前々回周波数レジスタ
を、表示車速差検出器6が周波数差検出手段を、それぞ
れ構成している。また、測定時間短縮乗数設定部7およ
びタイミングコントローラ1により、測定時間短縮乗数
設定手段と測定時間設定手段が構成されている。
【0014】図3は、上記車速測定装置における動作の
タイミングチャートである。ここでは、入力パルス信号
(実車速)SIが、40Km/hから80Km/hへ、
40Km/h分変化した場合と、その後80Km/hか
ら20Km/hへ、60Km/h分変化した場合を例に
説明する。速度メータの視認性は、速度変化が僅かであ
れば追従性より測定精度が重視され、速度変化が急速の
場合には測定精度より追従性が重要になる。そこで、測
定時間短縮乗数設定部7では、表示車速差が0Km/h
から10Km/h未満のとき、測定時間短縮乗数をM=
1とし、表示車速差が10Km/hから40Km/h未
満のときはM=2、そして40Km/h以上のときには
M=3に設定する。
【0015】図3において、(a)は入力パルス信号S
Iを、(c)はカウンタのカウント値を、(e)は表示
車速を、そして(f)は実車速を示す。なお、(b)に
はタイミングコントローラ1から出力されるリセット信
号その他の信号を一括して各回1パルスで代表させて示
してある。まず、(f)に示す実車速が、時刻t8を境
に40Km/hから80Km/hへ40Km/h分変化
し、(e)の表示車速は、時刻t0までは40Km/h
であったものとし、時刻t0における入力パルス信号の
カウント値が(c)に示すようにCn、そして測定時間
短縮乗数がMn=1であったとする。
【0016】時刻t0において、表示速度演算部4は、
タイミングコントローラ1からの演算実行要求信号D1
を受けて、表示車速Cn×Mn(40Km/h)を演算
する。一方、N−2回表示車速レジスタ5はラッチ1信
号に従って出力レジスタ3に記憶されていた表示車速C
n-1×Mn-1を記憶する。これが前々回のカウント値に
基づく車速となる。次いで、出力レジスタ3は、ラッチ
2信号を受けて、表示速度演算部4で演算した上記表示
車速Cn×Mn(40Km/h)を記憶する。この記憶
されたN−1回すなわち前回のカウント値に基づくCn
×Mnが(d)に示す出力データSOとして図示しない
表示部へ送出され、(e)の表示車速は40Km/hと
表示される。
【0017】表示車速差検出器6は、出力レジスタ3に
記憶された表示車速40Km/h(Cn×Mn)とN−
2回表示車速レジスタ5に記憶されている表示車速40
Km/h(Cn-1×Mn-1)の差(40−40=0Km
/h)を算出する。そして、測定時間短縮乗数設定部7
は、表示車速差0Km/hに基づいて、測定時間短縮乗
数としてMn+1=1を設定し、今回の周波数測定時間T
n+1を次のように算出する。 Tn+1=T/Mn+1=T/1=T ここで、Tは基準測定時間であり、装置の分解能から要
求される周波数測定に必要な時間である。
【0018】このあと、上記周波数測定時間Tn+1=T
だけ経過した時刻t1に、カウンタ2はタイミングコン
トローラ1からのリセット信号RSによりリセットされ
る。この時刻t1まで、(e)の表示車速は40Km/
hを表示し、時刻t1において、カウンタ2は周波数測
定時間Tn+1の間の入力パルス信号(a)をカウントし
て、今回のカウント値Cn+1が得られる。
【0019】再び、表示速度演算部4は、タイミングコ
ントローラ1からの演算実行要求信号を受けてCn+1×
Mn+1を算出する。ここでは、この算出結果が50Km
/hであったものとする。N−2回表示車速レジスタ5
は、タイミングコントローラ1からのラッチ1信号に従
い、出力レジスタ3にあったCn×Mn(=40Km/
h)を移管して記憶する。次いで、出力レジスタ3には
表示速度演算部4で演算した表示車速Cn+1×Mn+1
(=50Km/h)がラッチ2信号に応じて記憶され、
表示車速は50Km/hとなる。
【0020】表示車速差検出器6は、出力レジスタに記
憶された50Km/h(Cn+1×Mn+1)とN−2回表
示車速レジスタ5に記憶されている40Km/h(Cn
×Mn)との変化の絶対値|(50−40)|=10K
m/hを算出する。測定時間短縮乗数設定部7は、この
表示車速の差が10Km以上40Km未満に該当するの
で、測定時間短縮乗数としてMn+2=2を設定し、周波
数測定時間Tn+2を次のように算出する。 Tn+2=T/Mn+2=T/2 そして、カウンタ2は上記Tn+2の間入力パルス信号
(a)の計数を行なったところで、時刻t2にタイミン
グコントローラ1からのリセット信号RSによりリセッ
トする。
【0021】時刻t2までのカウンタ2の入力パルス信
号のカウント値をCn+2を基に、表示速度演算部4は、
Cn+2×Mn+2を演算する。ここでは、Cn+2×Mn+2
が75Km/hであったものとする。N−2回表示車速
レジスタ5は、ラッチ1信号に従い、Cn+1×Mn+1を
記憶する。そして、出力レジスタ3には、表示速度演算
部4で演算したCn+2×Mn+2(=75Km/h)がラ
ッチ2信号に応じて記憶され、表示車速75Km/hが
表示される。
【0022】表示車速差検出器6は、出力レジスタ3の
表示車速75Km/h(Cn+2×Mn+2)とN−2回表
示車速レジスタ5の表示車速50Km/h(Cn+1×M
n+1)との表示車速差25Km/hを算出する。測定時
間短縮乗数設定部7は、この表示車速差が10Km以上
40Km未満であることから、測定時間短縮乗数をMn
+3=2と設定し、周波数測定時間をTn+3=T/2に設
定する。そして、カウンタ2は上記Tn+3の間入力パル
ス信号(a)の計数を行なったところで、時刻t3にタ
イミングコントローラ1からのリセット信号RSにより
リセットする。
【0023】時刻t3においても同様に、表示速度演算
部4はタイミングコントローラ1からの演算実行要求信
号D1に従って、カウンタ2が測定時間Tn+3の間に測
定した入力パルス信号のカウント値Cn+3と、測定時間
短縮乗数とから、Cn+3×Mn+3を演算する。この演算
結果は80Km/hになったものとする。一方、N−2
回表示車速レジスタ5は、タイミングコントローラ1か
らのラッチ1信号に従って、出力レジスタ3に格納され
ていたCn+2×Mn+2(=75Km/h)を記憶し、出
力レジスタ3は、コントローラ1からのラッチ2信号に
従って、表示速度演算部4で演算したCn+3×Mn+3を
記憶する。これにより、表示車速が80Km/hとな
る。
【0024】表示車速差検出器6は、出力レジスタに記
憶されている表示車速80Km/h(Cn+3×Mn+3)
とN−2回表示車速レジスタ5に記憶されている表示車
速75Km/hの差の絶対値|(80−75)|=5K
m/hを求める。そして測定時間短縮乗数設定部7は、
表示車速差5Kmが10Km/h未満であるので、測定
時間短縮乗数をMn+4=1と設定し、周波数測定時間を Tn+4=T/Mn+4=T/1=T に設定する。カウンタ2は、上記Tn+4の間入力パルス
信号の計数を行なって、時刻t4にタイミングコントロ
ーラ1からのリセット信号RSによりリセットする。
【0025】次ぎに(f)の実車速が時刻t9を境に8
0Km/hから20Km/hへ60Km/h分変化した
場合について説明する。減速の場合も加速の場合と同様
の動作が行われ、時刻t4までは表示車速が80Km/
hとなっている。時刻t4において、カウンタ2はカウ
ント値Cn+4を得る。表示速度演算部4は、カウント値
Cn+4と先に設定した測定時間短縮乗数Mn+4より、C
n+4×Mn+4を演算する。この演算結果を40Km/h
とする。
【0026】N−2回表示車速レジスタ5は、タイミン
グコントローラ1からのラッチ信号L1に従って、出力
レジスタ3に格納されていたCn+3×Mn+3(=80K
m/h)を移管して記憶する。次いで、タイミングコン
トローラ1からのラッチ信号L2に従い、出力レジスタ
3に表示速度演算部4で演算したCn+4×Mn+4が記憶
される。こうして表示車速として40Km/h(Cn+4
×Mn+4)が表示される。
【0027】表示車速差検出器6は、出力レジスタ3に
記憶されている表示車速40Km/hと、N−2回表示
車速レジスタ5に記憶されている前回表示車速80Km
/h(Cn+3×Mn+3)との表示車速差|(40−8
0)|=40Km/hを算出する。そして、測定時間短
縮乗数設定部7は、表示車速の変化が40Km/hであ
るため測定時間短縮乗数をMn+5=3とし、周波数測定
時間を Tn+5=T/Mn+5=T/3 に設定する。この周波数測定時間Tn+5の間入力パルス
信号の計数を行なって、時刻t5に、カウンタ2はリセ
ットする。
【0028】時刻t5では、上述と同様にして、出力レ
ジスタ3にCn+5×Mn+5(例えば20Km/h)が記
憶され、20Km/hが表示される。表示車速の変化の
絶対値は|(20−40)|=20Km/hとなり、測
定時間短縮乗数Tn+6=2、周波数測定時間Tn+6=T
/2に設定される。そしてこのTn+6の間、上記20K
m/hの表示が継続されるとともに、カウンタ2が入力
パルス信号の計数を行なう。
【0029】時刻t6においては、出力レジスタ3にC
n+6×Mn+6が記憶され、これが20Km/hであれ
ば、当該値が表示される。表示車速差は|(20−2
0)|=0Km/hであるから、測定時間短縮乗数Mn
+7=1、周波数測定時間Tn+7=Tに設定される。そし
て測定時間Tn+7の間上記20Km/h(Cn+6×Mn
+6)が表示され、カウンタ2で入力パルス信号の計数が
行なわれた後リセットする。
【0030】図3の(g)、(h)は、対照のため同じ
実車速の変化に対する従来方式における入力パルス信号
のカウント値と表示車速を示している。従来方式では周
波数測定時間が一定とされているために、時刻t1から
t3間での間、あるいはt4からt6の間、表示車速が
固定されているのに対して、本実施例では時刻t2ある
いはt5において表示車速が切り替わっており、車速変
化に対する追従性が向上していることがわかる。
【0031】この実施例は以上のように構成され、今回
表示車速と前回表示車速の変化をチェックし、表示車速
差が大きいときは周波数測定時間を短縮し、表示車速差
が小さいときは周波数測定時間を長くするものとしたの
で、変化が小さいときは十分な測定時間をもって精度の
高い安定した車速値が得られ、また変化が大きいときに
は短時間間隔でその変化過程にある車速値が刻々表示さ
れるという効果がある。また、追従性を得るために従来
例のような入力パルスの計数結果をパルス数変化に応じ
た値mで補正する必要もないから、車両のスリップ等瞬
間的な変動にまで追従してしまう誤動作が防止される。
【0032】なお、実施例は自動車の車速測定装置に適
用したものについて説明したが、これに限定されず、例
えばエンジン回転数の計測その他にも有利に適用するこ
とができる。また、測定時間短縮乗数Mの値も適用対象
に応じて適宜設定することができる。
【0033】また、周波数演算手段としての実施例の表
示速度演算部4では、カウンタ2によるパルスのカウン
ト値(計数値)を基に車速を演算するものとしている
が、これに限らず、出力レジスタやN−2回表示車速レ
ジスタにはカウント値に測定時間短縮乗数Mを乗じた値
を格納し、出力レジスタからの出力を後段で表示車速に
換算処理することもできる。とくに周波数の場合には、
その基準測定時間を表示単位時間と一致させたときに
は、カウント値あるいはカウント値にMを乗じた値がそ
のまま周波数値となる。したがって、本発明において周
波数演算手段はカウント値レベルで処理されたものを含
み、表示単位に換算処理するものに限定されないものと
する。
【0034】
【発明の効果】以上のとおり、本発明は過去2回の計数
結果の変化度合に基づいて測定時間短縮乗数Mを設定
し、測定時間を基準測定時間Tを測定時間短縮乗数Mで
除した値T/Mとして変化させるものとしたから、周波
数の変化が大きいときは測定時間が短縮されて、変化に
迅速に追従した測定結果が得られる。また本発明の周波
数測定装置では、出力レジスタと前々回周波数レジスタ
に前回周波数と前々回周波数を格納し、これら周波数間
の差の絶対値を基に測定時間設定手段で測定時間短縮乗
数Mと測定時間T/Mを設定してカウンタの測定時間を
制御し、T/Mの測定時間における計数値に測定時間短
縮乗数Mを乗じた値に基づいて今回周波数を求めるもの
としたので、急速な周波数の変化に対する周波数表示の
追従性を向上させながら、しかも通常は安定した表示に
より視認性を向上するという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例を示すブロック図である。
【図3】実施例における動作タイミングを説明するタイ
ミングチャートである。
【図4】従来例の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 タイミングコントローラ 2 カウンタ 3 出力レジスタ 4 表示車速演算部(周波数演算手段) 5 N−2回表示車速レジスタ(前々回周波数レ
ジスタ) 6 表示車速差検出器(周波数差検出手段) 7 測定時間短縮乗数設定部 10 カウンタ 20 周波数演算手段 30 出力レジスタ 40 前々回周波数レジスタ 50 周波数差検出手段 60 測定時間短縮乗数設定手段 70 測定時間設定手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定時間内に入力するパルス数の計数値
    に基づいて該パルスの周波数を求める周波数測定方法に
    おいて、前回計数値以前の第1の計数値とそれより前の
    第2の計数値との間の差の絶対値に基づいて測定時間短
    縮乗数Mを設定し、基準測定時間Tを測定時間短縮乗数
    Mで除した値T/Mを今回の前記測定時間とし、該T/
    Mの測定時間内の計数値に前記測定時間短縮乗数Mを乗
    じた値に基づいて今回の周波数を求めることを特徴とす
    る周波数測定方法。
  2. 【請求項2】 入力パルス信号を計数するカウンタと、
    前回計数値に基づく前回周波数を保持する出力レジスタ
    と、前々回周波数を記憶する前々回周波数レジスタと、
    前記前回周波数と前々回周波数の差の絶対値を算出する
    周波数差検出手段と、前記差の絶対値を基に測定時間短
    縮乗数Mを設定する測定時間短縮乗数設定手段と、基準
    測定時間Tを前記測定時間短縮乗数Mで除した値T/M
    を前記カウンタが今回計数を行なう測定時間として設定
    する測定時間設定手段と、前記T/Mの測定時間におけ
    る前記カウンタの今回計数値に前記測定時間短縮乗数M
    を乗じた値に基づいて、今回周波数を求める周波数演算
    手段とを有することを特徴とする周波数測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009098076A (ja) * 2007-10-18 2009-05-07 Ono Sokki Co Ltd 回転計

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JP2009098076A (ja) * 2007-10-18 2009-05-07 Ono Sokki Co Ltd 回転計

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