JPH07209349A - 周波数測定方法および周波数測定装置 - Google Patents
周波数測定方法および周波数測定装置Info
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- JPH07209349A JPH07209349A JP1998894A JP1998894A JPH07209349A JP H07209349 A JPH07209349 A JP H07209349A JP 1998894 A JP1998894 A JP 1998894A JP 1998894 A JP1998894 A JP 1998894A JP H07209349 A JPH07209349 A JP H07209349A
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- vehicle speed
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- measurement time
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 通常は安定な表示で、急速な車速の変化には
追従性よく車速表示できる車速測定装置とする。 【構成】 適用例として、カウンタ2で入力パルス信号
SIを計数して車速を測定する。前回計数値に基づく前
回車速を出力レジスタ3に保持して表示し、前々回の表
示車速をN−2回表示車速レジスタ5に記憶させる。表
示車速差検出器6が両車速の差の絶対値を算出し、この
算出結果に基づいて測定時間短縮乗数設定部7が測定時
間短縮乗数Mおよび今回の測定時間T/Mを設定する。
タイミングコントローラ1はT/Mの間カウンタ2に計
数させ、表示車速演算部4がこの計数値に測定時間短縮
乗数Mを乗じて今回の表示車速を算出する。 表示車速
差が大のときは測定時間を短縮して短時間間隔で車速値
が刻々表示でき、変化が小さいときは十分な測定時間に
より精度の高い安定した車速値が得られる。
追従性よく車速表示できる車速測定装置とする。 【構成】 適用例として、カウンタ2で入力パルス信号
SIを計数して車速を測定する。前回計数値に基づく前
回車速を出力レジスタ3に保持して表示し、前々回の表
示車速をN−2回表示車速レジスタ5に記憶させる。表
示車速差検出器6が両車速の差の絶対値を算出し、この
算出結果に基づいて測定時間短縮乗数設定部7が測定時
間短縮乗数Mおよび今回の測定時間T/Mを設定する。
タイミングコントローラ1はT/Mの間カウンタ2に計
数させ、表示車速演算部4がこの計数値に測定時間短縮
乗数Mを乗じて今回の表示車速を算出する。 表示車速
差が大のときは測定時間を短縮して短時間間隔で車速値
が刻々表示でき、変化が小さいときは十分な測定時間に
より精度の高い安定した車速値が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパルス信号の周波数を測
定する周波数測定方法および装置に関する。
定する周波数測定方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の周波数測定装置として、例えば特
開昭64−18074号公報に開示され、図4に示すよ
うなものがある。図4において、計数手段101は、入
力されるパルスをアップダウンカウンタにより計数し、
出力リフレッシュ時間間隔T/n(nは自然数)毎に更
新、再起動される。ここでTは周波数測定精度に必要な
時間に設定される。また、判定手段102はパルス数の
変化を判定し、それに応じた数値m(2の乗数)を演算
制御手段103に送る。計数手段101の計数値をCと
すると、演算制御手段103により出力リフレッシュ時
間間隔T/n毎にC(1−1/m)の演算が行なわれて
計数手段101が更新され再起動される。
開昭64−18074号公報に開示され、図4に示すよ
うなものがある。図4において、計数手段101は、入
力されるパルスをアップダウンカウンタにより計数し、
出力リフレッシュ時間間隔T/n(nは自然数)毎に更
新、再起動される。ここでTは周波数測定精度に必要な
時間に設定される。また、判定手段102はパルス数の
変化を判定し、それに応じた数値m(2の乗数)を演算
制御手段103に送る。計数手段101の計数値をCと
すると、演算制御手段103により出力リフレッシュ時
間間隔T/n毎にC(1−1/m)の演算が行なわれて
計数手段101が更新され再起動される。
【0003】ここで、上記計数手段101の出力は、格
納手段104に格納され、時間間隔T/n毎に出力され
るようになっている。判定手段102では、定常走行中
はm=16の値を出力し、これに基づいて演算制御手段
103でC(1−1/16)の演算が施される。すなわ
ち、この場合には各出力リフレッシュ時間間隔T/nで
カウントアップされて計数されたアップダウンカウンタ
の計数値CからC/16だけ減算され、(15/16)
Cが新しい出力値として出力される。
納手段104に格納され、時間間隔T/n毎に出力され
るようになっている。判定手段102では、定常走行中
はm=16の値を出力し、これに基づいて演算制御手段
103でC(1−1/16)の演算が施される。すなわ
ち、この場合には各出力リフレッシュ時間間隔T/nで
カウントアップされて計数されたアップダウンカウンタ
の計数値CからC/16だけ減算され、(15/16)
Cが新しい出力値として出力される。
【0004】また、このあとに急加速が行なわれれば、
判定手段102はm=32を出力し、演算制御手段10
3はC(1−1/32)の演算を行なう。逆に急減速で
あればm=8とされ、演算はC(1−1/8)となる。
これらはそれぞれ、C(1−1/16+1/32)、C
(1−1/16−1/16)と表わすことができ、計数
値の変化方向への追従度を高めて精度よく車速を指示す
るとともに、車速変動に対する指示値の応答性の向上を
図ろうとするものである。
判定手段102はm=32を出力し、演算制御手段10
3はC(1−1/32)の演算を行なう。逆に急減速で
あればm=8とされ、演算はC(1−1/8)となる。
これらはそれぞれ、C(1−1/16+1/32)、C
(1−1/16−1/16)と表わすことができ、計数
値の変化方向への追従度を高めて精度よく車速を指示す
るとともに、車速変動に対する指示値の応答性の向上を
図ろうとするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで例えば自動車
の車速計測手段として用いることを考えると、従来のこ
のような周波数測定装置にあっては、車輪がスリップし
たときに、パルス数の定常→増大→定常と推移する瞬間
的な変動が観測される。このとき、判定手段では一定の
リフレッシュ時間T/n毎に上記パルス数変化に応じた
値mを設定し、これに基づいて演算が行なわれるので、
その変動が忠実に表示され、車速には変化が無いのにメ
ータ表示だけが変動してしまう現象を招くこととなり、
車速メータの視認性を低下させるという問題がある。
の車速計測手段として用いることを考えると、従来のこ
のような周波数測定装置にあっては、車輪がスリップし
たときに、パルス数の定常→増大→定常と推移する瞬間
的な変動が観測される。このとき、判定手段では一定の
リフレッシュ時間T/n毎に上記パルス数変化に応じた
値mを設定し、これに基づいて演算が行なわれるので、
その変動が忠実に表示され、車速には変化が無いのにメ
ータ表示だけが変動してしまう現象を招くこととなり、
車速メータの視認性を低下させるという問題がある。
【0006】また、リフレッシュ時間間隔T/n毎に、
繰り返して周波数測定を行なうから、一定時間T/n毎
にしか表示周波数は更新されない。そのため、実周波数
の変化に対して表示遅延を生じることがあり、この点か
らも視認性を低下させるという問題がある。したがっ
て、本発明は、このような従来の問題点に着目し、急速
な周波数の変化に対する周波数表示の追従性を向上させ
ながら、しかも通常は安定した表示により視認性を向上
させた周波数測定方法および周波数測定装置を提供する
ことを目的とする。
繰り返して周波数測定を行なうから、一定時間T/n毎
にしか表示周波数は更新されない。そのため、実周波数
の変化に対して表示遅延を生じることがあり、この点か
らも視認性を低下させるという問題がある。したがっ
て、本発明は、このような従来の問題点に着目し、急速
な周波数の変化に対する周波数表示の追従性を向上させ
ながら、しかも通常は安定した表示により視認性を向上
させた周波数測定方法および周波数測定装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため請求項1に記載
の本発明は、測定時間内に入力するパルス数の計数値に
基づいて該パルスの周波数を求める周波数測定方法にお
いて、前回計数値以前の第1の計数値とそれより前の第
2の計数値との間の差の絶対値に基づいて測定時間短縮
乗数Mを設定し、基準測定時間Tを測定時間短縮乗数M
で除した値T/Mを今回の前記測定時間とし、該T/M
の測定時間内の計数値に前記測定時間短縮乗数Mを乗じ
た値に基づいて今回の周波数を求める周波数測定方法と
した。
の本発明は、測定時間内に入力するパルス数の計数値に
基づいて該パルスの周波数を求める周波数測定方法にお
いて、前回計数値以前の第1の計数値とそれより前の第
2の計数値との間の差の絶対値に基づいて測定時間短縮
乗数Mを設定し、基準測定時間Tを測定時間短縮乗数M
で除した値T/Mを今回の前記測定時間とし、該T/M
の測定時間内の計数値に前記測定時間短縮乗数Mを乗じ
た値に基づいて今回の周波数を求める周波数測定方法と
した。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、図1に示
すように、入力パルス信号を計数するカウンタ10と、
前回計数値に基づく前回周波数を保持する出力レジスタ
30と、前々回周波数を記憶する前々回周波数レジスタ
40と、前記前回周波数と前々回周波数の差の絶対値を
算出する周波数差検出手段50と、前記差の絶対値を基
に測定時間短縮乗数Mを設定する測定時間短縮乗数設定
手段60と、基準測定時間Tを前記測定時間短縮乗数M
で除した値T/Mを前記カウンタが今回計数を行なう測
定時間として設定する測定時間設定手段70と、前記T
/Mの測定時間における前記カウンタの今回計数値に前
記測定時間短縮乗数Mを乗じた値に基づいて、今回周波
数を求める周波数演算手段20とを有する周波数測定装
置とした。
すように、入力パルス信号を計数するカウンタ10と、
前回計数値に基づく前回周波数を保持する出力レジスタ
30と、前々回周波数を記憶する前々回周波数レジスタ
40と、前記前回周波数と前々回周波数の差の絶対値を
算出する周波数差検出手段50と、前記差の絶対値を基
に測定時間短縮乗数Mを設定する測定時間短縮乗数設定
手段60と、基準測定時間Tを前記測定時間短縮乗数M
で除した値T/Mを前記カウンタが今回計数を行なう測
定時間として設定する測定時間設定手段70と、前記T
/Mの測定時間における前記カウンタの今回計数値に前
記測定時間短縮乗数Mを乗じた値に基づいて、今回周波
数を求める周波数演算手段20とを有する周波数測定装
置とした。
【0009】
【作用】過去の測定結果の変化度合に基づいて測定時間
短縮乗数Mを設定し、測定時間を基準測定時間Tを測定
時間短縮乗数Mで除した値T/Mとして変化させる。こ
れにより周波数の変化が大きいときは測定時間が短縮さ
れて、変化に迅速に追従した測定結果が得られる。とく
に請求項2のものでは、出力レジスタ30に保持された
前回周波数と、前々回周波数レジスタ40に記憶された
前々回周波数から、周波数差検出手段50が周波数の変
化度合を周波数の差の絶対値として算出し、測定時間短
縮乗数設定手段60がこの差の絶対値を基に測定時間短
縮乗数Mを設定する。これを用いて測定時間設定手段7
0が測定時間T/Mを設定する。そして周波数演算手段
20において、カウンタによるT/Mの測定時間におけ
る計数値に測定時間短縮乗数Mを乗じた値に基づいて、
今回周波数が求められる。これにより、瞬間的な誤動作
を防止しながら、急速なパルス周波数の変化に対応する
ことができる。
短縮乗数Mを設定し、測定時間を基準測定時間Tを測定
時間短縮乗数Mで除した値T/Mとして変化させる。こ
れにより周波数の変化が大きいときは測定時間が短縮さ
れて、変化に迅速に追従した測定結果が得られる。とく
に請求項2のものでは、出力レジスタ30に保持された
前回周波数と、前々回周波数レジスタ40に記憶された
前々回周波数から、周波数差検出手段50が周波数の変
化度合を周波数の差の絶対値として算出し、測定時間短
縮乗数設定手段60がこの差の絶対値を基に測定時間短
縮乗数Mを設定する。これを用いて測定時間設定手段7
0が測定時間T/Mを設定する。そして周波数演算手段
20において、カウンタによるT/Mの測定時間におけ
る計数値に測定時間短縮乗数Mを乗じた値に基づいて、
今回周波数が求められる。これにより、瞬間的な誤動作
を防止しながら、急速なパルス周波数の変化に対応する
ことができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2は本発明を車速測定装置に適用した実施例を
示す。まず、タイミングコントローラ1が設けられ、こ
れは後述するカウント時間Tn毎に、演算実行要求信号
D1、ラッチ信号L1、ラッチ信号L2、車速差検出要
求信号D2、リセット信号RSの順に各信号を出力す
る。タイミングコントローラ1は上記各信号を出力した
後、タイミングコントローラ1自体にリセットをかけ
る。入力パルス信号SIをカウントするカウンタ2が設
けられ、上記タイミングコントローラ1からのリセット
信号RSによりカウント値をリセットする。
する。図2は本発明を車速測定装置に適用した実施例を
示す。まず、タイミングコントローラ1が設けられ、こ
れは後述するカウント時間Tn毎に、演算実行要求信号
D1、ラッチ信号L1、ラッチ信号L2、車速差検出要
求信号D2、リセット信号RSの順に各信号を出力す
る。タイミングコントローラ1は上記各信号を出力した
後、タイミングコントローラ1自体にリセットをかけ
る。入力パルス信号SIをカウントするカウンタ2が設
けられ、上記タイミングコントローラ1からのリセット
信号RSによりカウント値をリセットする。
【0011】さらにタイミングコントローラ1に接続さ
れて、出力レジスタ3、表示車速演算部4、N−2回表
示車速レジスタ5、表示車速差検出器6および測定時間
短縮乗数設定部7が設けられている。測定時間短縮乗数
設定部7は、基準測定時間Tを後述する測定時間短縮乗
数Mで除算した値(T/M)を周波数測定時間として設
定し、タイミングコントローラ1はこのT/Mの間カウ
ンタ2で入力パルスをカウントさせる。表示車速演算部
4は、演算実行要求信号D1を受けて、カウンタ2のカ
ウント値に測定時間短縮乗数Mを乗じた値を演算する。
これは短縮された測定時間でのカウント値を基準測定時
間当たりの値に直すものである。
れて、出力レジスタ3、表示車速演算部4、N−2回表
示車速レジスタ5、表示車速差検出器6および測定時間
短縮乗数設定部7が設けられている。測定時間短縮乗数
設定部7は、基準測定時間Tを後述する測定時間短縮乗
数Mで除算した値(T/M)を周波数測定時間として設
定し、タイミングコントローラ1はこのT/Mの間カウ
ンタ2で入力パルスをカウントさせる。表示車速演算部
4は、演算実行要求信号D1を受けて、カウンタ2のカ
ウント値に測定時間短縮乗数Mを乗じた値を演算する。
これは短縮された測定時間でのカウント値を基準測定時
間当たりの値に直すものである。
【0012】出力レジスタ3は、ラッチ信号L2に従
い、表示車速演算部4の演算実行結果をラッチする。そ
してここにラッチされたデータ(N−1回表示車速)を
出力データSOとして、車速が表示されるようになって
いる。N−2回表示車速レジスタ5は、出力レジスタ3
に記憶されているデータをラッチ信号L1を受けて記憶
する。ここに記憶されたN−2回表示車速データは、現
在表示中のN−1回表示車速データに対する前回表示の
データとなる。表示車速差検出器6は、車速差検出要求
信号D2に従い、N−2回表示車速レジスタ5と出力レ
ジスタ3とに格納されている各データの差の絶対値を表
示車速差として出力する。
い、表示車速演算部4の演算実行結果をラッチする。そ
してここにラッチされたデータ(N−1回表示車速)を
出力データSOとして、車速が表示されるようになって
いる。N−2回表示車速レジスタ5は、出力レジスタ3
に記憶されているデータをラッチ信号L1を受けて記憶
する。ここに記憶されたN−2回表示車速データは、現
在表示中のN−1回表示車速データに対する前回表示の
データとなる。表示車速差検出器6は、車速差検出要求
信号D2に従い、N−2回表示車速レジスタ5と出力レ
ジスタ3とに格納されている各データの差の絶対値を表
示車速差として出力する。
【0013】測定時間短縮乗数設定部7は表示車速差検
出器6の出力を監視し、表示車速差に応じて測定時間短
縮乗数Mを決定し、上述のように測定時間T/Mの設定
を行う。表示車速演算部4は発明の周波数演算手段を、
N−2回表示車速レジスタ5が前々回周波数レジスタ
を、表示車速差検出器6が周波数差検出手段を、それぞ
れ構成している。また、測定時間短縮乗数設定部7およ
びタイミングコントローラ1により、測定時間短縮乗数
設定手段と測定時間設定手段が構成されている。
出器6の出力を監視し、表示車速差に応じて測定時間短
縮乗数Mを決定し、上述のように測定時間T/Mの設定
を行う。表示車速演算部4は発明の周波数演算手段を、
N−2回表示車速レジスタ5が前々回周波数レジスタ
を、表示車速差検出器6が周波数差検出手段を、それぞ
れ構成している。また、測定時間短縮乗数設定部7およ
びタイミングコントローラ1により、測定時間短縮乗数
設定手段と測定時間設定手段が構成されている。
【0014】図3は、上記車速測定装置における動作の
タイミングチャートである。ここでは、入力パルス信号
(実車速)SIが、40Km/hから80Km/hへ、
40Km/h分変化した場合と、その後80Km/hか
ら20Km/hへ、60Km/h分変化した場合を例に
説明する。速度メータの視認性は、速度変化が僅かであ
れば追従性より測定精度が重視され、速度変化が急速の
場合には測定精度より追従性が重要になる。そこで、測
定時間短縮乗数設定部7では、表示車速差が0Km/h
から10Km/h未満のとき、測定時間短縮乗数をM=
1とし、表示車速差が10Km/hから40Km/h未
満のときはM=2、そして40Km/h以上のときには
M=3に設定する。
タイミングチャートである。ここでは、入力パルス信号
(実車速)SIが、40Km/hから80Km/hへ、
40Km/h分変化した場合と、その後80Km/hか
ら20Km/hへ、60Km/h分変化した場合を例に
説明する。速度メータの視認性は、速度変化が僅かであ
れば追従性より測定精度が重視され、速度変化が急速の
場合には測定精度より追従性が重要になる。そこで、測
定時間短縮乗数設定部7では、表示車速差が0Km/h
から10Km/h未満のとき、測定時間短縮乗数をM=
1とし、表示車速差が10Km/hから40Km/h未
満のときはM=2、そして40Km/h以上のときには
M=3に設定する。
【0015】図3において、(a)は入力パルス信号S
Iを、(c)はカウンタのカウント値を、(e)は表示
車速を、そして(f)は実車速を示す。なお、(b)に
はタイミングコントローラ1から出力されるリセット信
号その他の信号を一括して各回1パルスで代表させて示
してある。まず、(f)に示す実車速が、時刻t8を境
に40Km/hから80Km/hへ40Km/h分変化
し、(e)の表示車速は、時刻t0までは40Km/h
であったものとし、時刻t0における入力パルス信号の
カウント値が(c)に示すようにCn、そして測定時間
短縮乗数がMn=1であったとする。
Iを、(c)はカウンタのカウント値を、(e)は表示
車速を、そして(f)は実車速を示す。なお、(b)に
はタイミングコントローラ1から出力されるリセット信
号その他の信号を一括して各回1パルスで代表させて示
してある。まず、(f)に示す実車速が、時刻t8を境
に40Km/hから80Km/hへ40Km/h分変化
し、(e)の表示車速は、時刻t0までは40Km/h
であったものとし、時刻t0における入力パルス信号の
カウント値が(c)に示すようにCn、そして測定時間
短縮乗数がMn=1であったとする。
【0016】時刻t0において、表示速度演算部4は、
タイミングコントローラ1からの演算実行要求信号D1
を受けて、表示車速Cn×Mn(40Km/h)を演算
する。一方、N−2回表示車速レジスタ5はラッチ1信
号に従って出力レジスタ3に記憶されていた表示車速C
n-1×Mn-1を記憶する。これが前々回のカウント値に
基づく車速となる。次いで、出力レジスタ3は、ラッチ
2信号を受けて、表示速度演算部4で演算した上記表示
車速Cn×Mn(40Km/h)を記憶する。この記憶
されたN−1回すなわち前回のカウント値に基づくCn
×Mnが(d)に示す出力データSOとして図示しない
表示部へ送出され、(e)の表示車速は40Km/hと
表示される。
タイミングコントローラ1からの演算実行要求信号D1
を受けて、表示車速Cn×Mn(40Km/h)を演算
する。一方、N−2回表示車速レジスタ5はラッチ1信
号に従って出力レジスタ3に記憶されていた表示車速C
n-1×Mn-1を記憶する。これが前々回のカウント値に
基づく車速となる。次いで、出力レジスタ3は、ラッチ
2信号を受けて、表示速度演算部4で演算した上記表示
車速Cn×Mn(40Km/h)を記憶する。この記憶
されたN−1回すなわち前回のカウント値に基づくCn
×Mnが(d)に示す出力データSOとして図示しない
表示部へ送出され、(e)の表示車速は40Km/hと
表示される。
【0017】表示車速差検出器6は、出力レジスタ3に
記憶された表示車速40Km/h(Cn×Mn)とN−
2回表示車速レジスタ5に記憶されている表示車速40
Km/h(Cn-1×Mn-1)の差(40−40=0Km
/h)を算出する。そして、測定時間短縮乗数設定部7
は、表示車速差0Km/hに基づいて、測定時間短縮乗
数としてMn+1=1を設定し、今回の周波数測定時間T
n+1を次のように算出する。 Tn+1=T/Mn+1=T/1=T ここで、Tは基準測定時間であり、装置の分解能から要
求される周波数測定に必要な時間である。
記憶された表示車速40Km/h(Cn×Mn)とN−
2回表示車速レジスタ5に記憶されている表示車速40
Km/h(Cn-1×Mn-1)の差(40−40=0Km
/h)を算出する。そして、測定時間短縮乗数設定部7
は、表示車速差0Km/hに基づいて、測定時間短縮乗
数としてMn+1=1を設定し、今回の周波数測定時間T
n+1を次のように算出する。 Tn+1=T/Mn+1=T/1=T ここで、Tは基準測定時間であり、装置の分解能から要
求される周波数測定に必要な時間である。
【0018】このあと、上記周波数測定時間Tn+1=T
だけ経過した時刻t1に、カウンタ2はタイミングコン
トローラ1からのリセット信号RSによりリセットされ
る。この時刻t1まで、(e)の表示車速は40Km/
hを表示し、時刻t1において、カウンタ2は周波数測
定時間Tn+1の間の入力パルス信号(a)をカウントし
て、今回のカウント値Cn+1が得られる。
だけ経過した時刻t1に、カウンタ2はタイミングコン
トローラ1からのリセット信号RSによりリセットされ
る。この時刻t1まで、(e)の表示車速は40Km/
hを表示し、時刻t1において、カウンタ2は周波数測
定時間Tn+1の間の入力パルス信号(a)をカウントし
て、今回のカウント値Cn+1が得られる。
【0019】再び、表示速度演算部4は、タイミングコ
ントローラ1からの演算実行要求信号を受けてCn+1×
Mn+1を算出する。ここでは、この算出結果が50Km
/hであったものとする。N−2回表示車速レジスタ5
は、タイミングコントローラ1からのラッチ1信号に従
い、出力レジスタ3にあったCn×Mn(=40Km/
h)を移管して記憶する。次いで、出力レジスタ3には
表示速度演算部4で演算した表示車速Cn+1×Mn+1
(=50Km/h)がラッチ2信号に応じて記憶され、
表示車速は50Km/hとなる。
ントローラ1からの演算実行要求信号を受けてCn+1×
Mn+1を算出する。ここでは、この算出結果が50Km
/hであったものとする。N−2回表示車速レジスタ5
は、タイミングコントローラ1からのラッチ1信号に従
い、出力レジスタ3にあったCn×Mn(=40Km/
h)を移管して記憶する。次いで、出力レジスタ3には
表示速度演算部4で演算した表示車速Cn+1×Mn+1
(=50Km/h)がラッチ2信号に応じて記憶され、
表示車速は50Km/hとなる。
【0020】表示車速差検出器6は、出力レジスタに記
憶された50Km/h(Cn+1×Mn+1)とN−2回表
示車速レジスタ5に記憶されている40Km/h(Cn
×Mn)との変化の絶対値|(50−40)|=10K
m/hを算出する。測定時間短縮乗数設定部7は、この
表示車速の差が10Km以上40Km未満に該当するの
で、測定時間短縮乗数としてMn+2=2を設定し、周波
数測定時間Tn+2を次のように算出する。 Tn+2=T/Mn+2=T/2 そして、カウンタ2は上記Tn+2の間入力パルス信号
(a)の計数を行なったところで、時刻t2にタイミン
グコントローラ1からのリセット信号RSによりリセッ
トする。
憶された50Km/h(Cn+1×Mn+1)とN−2回表
示車速レジスタ5に記憶されている40Km/h(Cn
×Mn)との変化の絶対値|(50−40)|=10K
m/hを算出する。測定時間短縮乗数設定部7は、この
表示車速の差が10Km以上40Km未満に該当するの
で、測定時間短縮乗数としてMn+2=2を設定し、周波
数測定時間Tn+2を次のように算出する。 Tn+2=T/Mn+2=T/2 そして、カウンタ2は上記Tn+2の間入力パルス信号
(a)の計数を行なったところで、時刻t2にタイミン
グコントローラ1からのリセット信号RSによりリセッ
トする。
【0021】時刻t2までのカウンタ2の入力パルス信
号のカウント値をCn+2を基に、表示速度演算部4は、
Cn+2×Mn+2を演算する。ここでは、Cn+2×Mn+2
が75Km/hであったものとする。N−2回表示車速
レジスタ5は、ラッチ1信号に従い、Cn+1×Mn+1を
記憶する。そして、出力レジスタ3には、表示速度演算
部4で演算したCn+2×Mn+2(=75Km/h)がラ
ッチ2信号に応じて記憶され、表示車速75Km/hが
表示される。
号のカウント値をCn+2を基に、表示速度演算部4は、
Cn+2×Mn+2を演算する。ここでは、Cn+2×Mn+2
が75Km/hであったものとする。N−2回表示車速
レジスタ5は、ラッチ1信号に従い、Cn+1×Mn+1を
記憶する。そして、出力レジスタ3には、表示速度演算
部4で演算したCn+2×Mn+2(=75Km/h)がラ
ッチ2信号に応じて記憶され、表示車速75Km/hが
表示される。
【0022】表示車速差検出器6は、出力レジスタ3の
表示車速75Km/h(Cn+2×Mn+2)とN−2回表
示車速レジスタ5の表示車速50Km/h(Cn+1×M
n+1)との表示車速差25Km/hを算出する。測定時
間短縮乗数設定部7は、この表示車速差が10Km以上
40Km未満であることから、測定時間短縮乗数をMn
+3=2と設定し、周波数測定時間をTn+3=T/2に設
定する。そして、カウンタ2は上記Tn+3の間入力パル
ス信号(a)の計数を行なったところで、時刻t3にタ
イミングコントローラ1からのリセット信号RSにより
リセットする。
表示車速75Km/h(Cn+2×Mn+2)とN−2回表
示車速レジスタ5の表示車速50Km/h(Cn+1×M
n+1)との表示車速差25Km/hを算出する。測定時
間短縮乗数設定部7は、この表示車速差が10Km以上
40Km未満であることから、測定時間短縮乗数をMn
+3=2と設定し、周波数測定時間をTn+3=T/2に設
定する。そして、カウンタ2は上記Tn+3の間入力パル
ス信号(a)の計数を行なったところで、時刻t3にタ
イミングコントローラ1からのリセット信号RSにより
リセットする。
【0023】時刻t3においても同様に、表示速度演算
部4はタイミングコントローラ1からの演算実行要求信
号D1に従って、カウンタ2が測定時間Tn+3の間に測
定した入力パルス信号のカウント値Cn+3と、測定時間
短縮乗数とから、Cn+3×Mn+3を演算する。この演算
結果は80Km/hになったものとする。一方、N−2
回表示車速レジスタ5は、タイミングコントローラ1か
らのラッチ1信号に従って、出力レジスタ3に格納され
ていたCn+2×Mn+2(=75Km/h)を記憶し、出
力レジスタ3は、コントローラ1からのラッチ2信号に
従って、表示速度演算部4で演算したCn+3×Mn+3を
記憶する。これにより、表示車速が80Km/hとな
る。
部4はタイミングコントローラ1からの演算実行要求信
号D1に従って、カウンタ2が測定時間Tn+3の間に測
定した入力パルス信号のカウント値Cn+3と、測定時間
短縮乗数とから、Cn+3×Mn+3を演算する。この演算
結果は80Km/hになったものとする。一方、N−2
回表示車速レジスタ5は、タイミングコントローラ1か
らのラッチ1信号に従って、出力レジスタ3に格納され
ていたCn+2×Mn+2(=75Km/h)を記憶し、出
力レジスタ3は、コントローラ1からのラッチ2信号に
従って、表示速度演算部4で演算したCn+3×Mn+3を
記憶する。これにより、表示車速が80Km/hとな
る。
【0024】表示車速差検出器6は、出力レジスタに記
憶されている表示車速80Km/h(Cn+3×Mn+3)
とN−2回表示車速レジスタ5に記憶されている表示車
速75Km/hの差の絶対値|(80−75)|=5K
m/hを求める。そして測定時間短縮乗数設定部7は、
表示車速差5Kmが10Km/h未満であるので、測定
時間短縮乗数をMn+4=1と設定し、周波数測定時間を Tn+4=T/Mn+4=T/1=T に設定する。カウンタ2は、上記Tn+4の間入力パルス
信号の計数を行なって、時刻t4にタイミングコントロ
ーラ1からのリセット信号RSによりリセットする。
憶されている表示車速80Km/h(Cn+3×Mn+3)
とN−2回表示車速レジスタ5に記憶されている表示車
速75Km/hの差の絶対値|(80−75)|=5K
m/hを求める。そして測定時間短縮乗数設定部7は、
表示車速差5Kmが10Km/h未満であるので、測定
時間短縮乗数をMn+4=1と設定し、周波数測定時間を Tn+4=T/Mn+4=T/1=T に設定する。カウンタ2は、上記Tn+4の間入力パルス
信号の計数を行なって、時刻t4にタイミングコントロ
ーラ1からのリセット信号RSによりリセットする。
【0025】次ぎに(f)の実車速が時刻t9を境に8
0Km/hから20Km/hへ60Km/h分変化した
場合について説明する。減速の場合も加速の場合と同様
の動作が行われ、時刻t4までは表示車速が80Km/
hとなっている。時刻t4において、カウンタ2はカウ
ント値Cn+4を得る。表示速度演算部4は、カウント値
Cn+4と先に設定した測定時間短縮乗数Mn+4より、C
n+4×Mn+4を演算する。この演算結果を40Km/h
とする。
0Km/hから20Km/hへ60Km/h分変化した
場合について説明する。減速の場合も加速の場合と同様
の動作が行われ、時刻t4までは表示車速が80Km/
hとなっている。時刻t4において、カウンタ2はカウ
ント値Cn+4を得る。表示速度演算部4は、カウント値
Cn+4と先に設定した測定時間短縮乗数Mn+4より、C
n+4×Mn+4を演算する。この演算結果を40Km/h
とする。
【0026】N−2回表示車速レジスタ5は、タイミン
グコントローラ1からのラッチ信号L1に従って、出力
レジスタ3に格納されていたCn+3×Mn+3(=80K
m/h)を移管して記憶する。次いで、タイミングコン
トローラ1からのラッチ信号L2に従い、出力レジスタ
3に表示速度演算部4で演算したCn+4×Mn+4が記憶
される。こうして表示車速として40Km/h(Cn+4
×Mn+4)が表示される。
グコントローラ1からのラッチ信号L1に従って、出力
レジスタ3に格納されていたCn+3×Mn+3(=80K
m/h)を移管して記憶する。次いで、タイミングコン
トローラ1からのラッチ信号L2に従い、出力レジスタ
3に表示速度演算部4で演算したCn+4×Mn+4が記憶
される。こうして表示車速として40Km/h(Cn+4
×Mn+4)が表示される。
【0027】表示車速差検出器6は、出力レジスタ3に
記憶されている表示車速40Km/hと、N−2回表示
車速レジスタ5に記憶されている前回表示車速80Km
/h(Cn+3×Mn+3)との表示車速差|(40−8
0)|=40Km/hを算出する。そして、測定時間短
縮乗数設定部7は、表示車速の変化が40Km/hであ
るため測定時間短縮乗数をMn+5=3とし、周波数測定
時間を Tn+5=T/Mn+5=T/3 に設定する。この周波数測定時間Tn+5の間入力パルス
信号の計数を行なって、時刻t5に、カウンタ2はリセ
ットする。
記憶されている表示車速40Km/hと、N−2回表示
車速レジスタ5に記憶されている前回表示車速80Km
/h(Cn+3×Mn+3)との表示車速差|(40−8
0)|=40Km/hを算出する。そして、測定時間短
縮乗数設定部7は、表示車速の変化が40Km/hであ
るため測定時間短縮乗数をMn+5=3とし、周波数測定
時間を Tn+5=T/Mn+5=T/3 に設定する。この周波数測定時間Tn+5の間入力パルス
信号の計数を行なって、時刻t5に、カウンタ2はリセ
ットする。
【0028】時刻t5では、上述と同様にして、出力レ
ジスタ3にCn+5×Mn+5(例えば20Km/h)が記
憶され、20Km/hが表示される。表示車速の変化の
絶対値は|(20−40)|=20Km/hとなり、測
定時間短縮乗数Tn+6=2、周波数測定時間Tn+6=T
/2に設定される。そしてこのTn+6の間、上記20K
m/hの表示が継続されるとともに、カウンタ2が入力
パルス信号の計数を行なう。
ジスタ3にCn+5×Mn+5(例えば20Km/h)が記
憶され、20Km/hが表示される。表示車速の変化の
絶対値は|(20−40)|=20Km/hとなり、測
定時間短縮乗数Tn+6=2、周波数測定時間Tn+6=T
/2に設定される。そしてこのTn+6の間、上記20K
m/hの表示が継続されるとともに、カウンタ2が入力
パルス信号の計数を行なう。
【0029】時刻t6においては、出力レジスタ3にC
n+6×Mn+6が記憶され、これが20Km/hであれ
ば、当該値が表示される。表示車速差は|(20−2
0)|=0Km/hであるから、測定時間短縮乗数Mn
+7=1、周波数測定時間Tn+7=Tに設定される。そし
て測定時間Tn+7の間上記20Km/h(Cn+6×Mn
+6)が表示され、カウンタ2で入力パルス信号の計数が
行なわれた後リセットする。
n+6×Mn+6が記憶され、これが20Km/hであれ
ば、当該値が表示される。表示車速差は|(20−2
0)|=0Km/hであるから、測定時間短縮乗数Mn
+7=1、周波数測定時間Tn+7=Tに設定される。そし
て測定時間Tn+7の間上記20Km/h(Cn+6×Mn
+6)が表示され、カウンタ2で入力パルス信号の計数が
行なわれた後リセットする。
【0030】図3の(g)、(h)は、対照のため同じ
実車速の変化に対する従来方式における入力パルス信号
のカウント値と表示車速を示している。従来方式では周
波数測定時間が一定とされているために、時刻t1から
t3間での間、あるいはt4からt6の間、表示車速が
固定されているのに対して、本実施例では時刻t2ある
いはt5において表示車速が切り替わっており、車速変
化に対する追従性が向上していることがわかる。
実車速の変化に対する従来方式における入力パルス信号
のカウント値と表示車速を示している。従来方式では周
波数測定時間が一定とされているために、時刻t1から
t3間での間、あるいはt4からt6の間、表示車速が
固定されているのに対して、本実施例では時刻t2ある
いはt5において表示車速が切り替わっており、車速変
化に対する追従性が向上していることがわかる。
【0031】この実施例は以上のように構成され、今回
表示車速と前回表示車速の変化をチェックし、表示車速
差が大きいときは周波数測定時間を短縮し、表示車速差
が小さいときは周波数測定時間を長くするものとしたの
で、変化が小さいときは十分な測定時間をもって精度の
高い安定した車速値が得られ、また変化が大きいときに
は短時間間隔でその変化過程にある車速値が刻々表示さ
れるという効果がある。また、追従性を得るために従来
例のような入力パルスの計数結果をパルス数変化に応じ
た値mで補正する必要もないから、車両のスリップ等瞬
間的な変動にまで追従してしまう誤動作が防止される。
表示車速と前回表示車速の変化をチェックし、表示車速
差が大きいときは周波数測定時間を短縮し、表示車速差
が小さいときは周波数測定時間を長くするものとしたの
で、変化が小さいときは十分な測定時間をもって精度の
高い安定した車速値が得られ、また変化が大きいときに
は短時間間隔でその変化過程にある車速値が刻々表示さ
れるという効果がある。また、追従性を得るために従来
例のような入力パルスの計数結果をパルス数変化に応じ
た値mで補正する必要もないから、車両のスリップ等瞬
間的な変動にまで追従してしまう誤動作が防止される。
【0032】なお、実施例は自動車の車速測定装置に適
用したものについて説明したが、これに限定されず、例
えばエンジン回転数の計測その他にも有利に適用するこ
とができる。また、測定時間短縮乗数Mの値も適用対象
に応じて適宜設定することができる。
用したものについて説明したが、これに限定されず、例
えばエンジン回転数の計測その他にも有利に適用するこ
とができる。また、測定時間短縮乗数Mの値も適用対象
に応じて適宜設定することができる。
【0033】また、周波数演算手段としての実施例の表
示速度演算部4では、カウンタ2によるパルスのカウン
ト値(計数値)を基に車速を演算するものとしている
が、これに限らず、出力レジスタやN−2回表示車速レ
ジスタにはカウント値に測定時間短縮乗数Mを乗じた値
を格納し、出力レジスタからの出力を後段で表示車速に
換算処理することもできる。とくに周波数の場合には、
その基準測定時間を表示単位時間と一致させたときに
は、カウント値あるいはカウント値にMを乗じた値がそ
のまま周波数値となる。したがって、本発明において周
波数演算手段はカウント値レベルで処理されたものを含
み、表示単位に換算処理するものに限定されないものと
する。
示速度演算部4では、カウンタ2によるパルスのカウン
ト値(計数値)を基に車速を演算するものとしている
が、これに限らず、出力レジスタやN−2回表示車速レ
ジスタにはカウント値に測定時間短縮乗数Mを乗じた値
を格納し、出力レジスタからの出力を後段で表示車速に
換算処理することもできる。とくに周波数の場合には、
その基準測定時間を表示単位時間と一致させたときに
は、カウント値あるいはカウント値にMを乗じた値がそ
のまま周波数値となる。したがって、本発明において周
波数演算手段はカウント値レベルで処理されたものを含
み、表示単位に換算処理するものに限定されないものと
する。
【0034】
【発明の効果】以上のとおり、本発明は過去2回の計数
結果の変化度合に基づいて測定時間短縮乗数Mを設定
し、測定時間を基準測定時間Tを測定時間短縮乗数Mで
除した値T/Mとして変化させるものとしたから、周波
数の変化が大きいときは測定時間が短縮されて、変化に
迅速に追従した測定結果が得られる。また本発明の周波
数測定装置では、出力レジスタと前々回周波数レジスタ
に前回周波数と前々回周波数を格納し、これら周波数間
の差の絶対値を基に測定時間設定手段で測定時間短縮乗
数Mと測定時間T/Mを設定してカウンタの測定時間を
制御し、T/Mの測定時間における計数値に測定時間短
縮乗数Mを乗じた値に基づいて今回周波数を求めるもの
としたので、急速な周波数の変化に対する周波数表示の
追従性を向上させながら、しかも通常は安定した表示に
より視認性を向上するという効果を有する。
結果の変化度合に基づいて測定時間短縮乗数Mを設定
し、測定時間を基準測定時間Tを測定時間短縮乗数Mで
除した値T/Mとして変化させるものとしたから、周波
数の変化が大きいときは測定時間が短縮されて、変化に
迅速に追従した測定結果が得られる。また本発明の周波
数測定装置では、出力レジスタと前々回周波数レジスタ
に前回周波数と前々回周波数を格納し、これら周波数間
の差の絶対値を基に測定時間設定手段で測定時間短縮乗
数Mと測定時間T/Mを設定してカウンタの測定時間を
制御し、T/Mの測定時間における計数値に測定時間短
縮乗数Mを乗じた値に基づいて今回周波数を求めるもの
としたので、急速な周波数の変化に対する周波数表示の
追従性を向上させながら、しかも通常は安定した表示に
より視認性を向上するという効果を有する。
【図1】本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例を示すブロック図である。
【図3】実施例における動作タイミングを説明するタイ
ミングチャートである。
ミングチャートである。
【図4】従来例の構成を示すブロック図である。
1 タイミングコントローラ 2 カウンタ 3 出力レジスタ 4 表示車速演算部(周波数演算手段) 5 N−2回表示車速レジスタ(前々回周波数レ
ジスタ) 6 表示車速差検出器(周波数差検出手段) 7 測定時間短縮乗数設定部 10 カウンタ 20 周波数演算手段 30 出力レジスタ 40 前々回周波数レジスタ 50 周波数差検出手段 60 測定時間短縮乗数設定手段 70 測定時間設定手段
ジスタ) 6 表示車速差検出器(周波数差検出手段) 7 測定時間短縮乗数設定部 10 カウンタ 20 周波数演算手段 30 出力レジスタ 40 前々回周波数レジスタ 50 周波数差検出手段 60 測定時間短縮乗数設定手段 70 測定時間設定手段
Claims (2)
- 【請求項1】 測定時間内に入力するパルス数の計数値
に基づいて該パルスの周波数を求める周波数測定方法に
おいて、前回計数値以前の第1の計数値とそれより前の
第2の計数値との間の差の絶対値に基づいて測定時間短
縮乗数Mを設定し、基準測定時間Tを測定時間短縮乗数
Mで除した値T/Mを今回の前記測定時間とし、該T/
Mの測定時間内の計数値に前記測定時間短縮乗数Mを乗
じた値に基づいて今回の周波数を求めることを特徴とす
る周波数測定方法。 - 【請求項2】 入力パルス信号を計数するカウンタと、
前回計数値に基づく前回周波数を保持する出力レジスタ
と、前々回周波数を記憶する前々回周波数レジスタと、
前記前回周波数と前々回周波数の差の絶対値を算出する
周波数差検出手段と、前記差の絶対値を基に測定時間短
縮乗数Mを設定する測定時間短縮乗数設定手段と、基準
測定時間Tを前記測定時間短縮乗数Mで除した値T/M
を前記カウンタが今回計数を行なう測定時間として設定
する測定時間設定手段と、前記T/Mの測定時間におけ
る前記カウンタの今回計数値に前記測定時間短縮乗数M
を乗じた値に基づいて、今回周波数を求める周波数演算
手段とを有することを特徴とする周波数測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998894A JPH07209349A (ja) | 1994-01-20 | 1994-01-20 | 周波数測定方法および周波数測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998894A JPH07209349A (ja) | 1994-01-20 | 1994-01-20 | 周波数測定方法および周波数測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07209349A true JPH07209349A (ja) | 1995-08-11 |
Family
ID=12014565
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1998894A Withdrawn JPH07209349A (ja) | 1994-01-20 | 1994-01-20 | 周波数測定方法および周波数測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07209349A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009098076A (ja) * | 2007-10-18 | 2009-05-07 | Ono Sokki Co Ltd | 回転計 |
-
1994
- 1994-01-20 JP JP1998894A patent/JPH07209349A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009098076A (ja) * | 2007-10-18 | 2009-05-07 | Ono Sokki Co Ltd | 回転計 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010403 |