JPH07208367A - ローリングピストン型圧縮機 - Google Patents

ローリングピストン型圧縮機

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JPH07208367A
JPH07208367A JP194194A JP194194A JPH07208367A JP H07208367 A JPH07208367 A JP H07208367A JP 194194 A JP194194 A JP 194194A JP 194194 A JP194194 A JP 194194A JP H07208367 A JPH07208367 A JP H07208367A
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JP
Japan
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vane
roller
peripheral surface
cylinder
sliding
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Pending
Application number
JP194194A
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English (en)
Inventor
Takeshi Kono
雄 幸野
Isao Hayase
功 早瀬
Takeshi Odajima
毅 小田島
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】ローリングピストン型圧縮機において、ベーン
とローラとを一体化し、ベーン・滑動部材・シリンダ間
の摺動部または、ローラ・クランクピン部間の摺動部の
表面を、焼き付きが発生しにくく、馴染性のよい材料を
用いた構造とする。 【効果】信頼性の高いローリングピストン型圧縮機を提
供する事ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はローリングピストン型の
容積型機械に係り、特に、冷凍機や空気調和機の冷凍サ
イクル用として用いるのに好適なローリングピストン型
圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】特に、冷凍空調用圧縮機では圧縮機の作
動気体である冷媒ガスは、オゾン層の保護の観点から従
来のクロロフルオロカーボンやハイドロクロロフルオロ
カーボンのように塩素を含有することによりそれ自体に
摺動部の摩耗を防止する効果を有する冷媒から、ハイド
ロフルオロカーボンの様に塩素を含有しない冷媒に変更
される傾向にあり、線接触部の信頼性低下が懸念されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では、ベー
ンとローラ接触部に線接触部ができて油膜ができにくく
摩耗が発生しやすい問題があった。
【0004】本発明の目的は、ローリングピストン型圧
縮機において、摺動面を全て面接触化し信頼性の高いロ
ーリングピストン型圧縮機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明はベーンとローラとを、ベーンの平行な2平
面とローラの円筒状外周面(以下、単に外周面)の中心
軸とが互いに平行となる状態で一体成形し、そのベーン
部分を前記シリンダの円筒状内周面(以下、単に内周
面)の外側に前記内周面の中心軸と平行な中心軸を持っ
て形成した孔部に挿入し、前記ベーン部分と前記孔部と
の間に前記ベーンの平面部に滑動可能に当接する平面部
と前記孔部の内周面に滑動可能に当接する外周面とを有
する滑動部材を組み込み、更に、ベーン・滑動部材・シ
リンダ間の摺動部または、ローラ・クランクピン部間の
摺動部の表面を、焼き付きが発生しにくく、馴染性のよ
い材料とする。
【0006】
【作用】上記の課題を解決するための手段の構造におい
て、ベーンとローラ一体部材は、滑動部材の平面とクラ
ンクピン部の円筒面の両方に支持されるが、部品寸法誤
差や組立誤差により両方の支持部が同時に完全な面接触
するのは困難であり、初期的にいずれか一方に片当たり
が生じると思われる。本発明では、それらの片当たりが
発生すると思われる摺動部表面を焼き付きにくく馴染性
のある材料としてあるので、運転開始後、初期的な焼き
付き事故が起こらず速やかに片当たり部が馴染んで面接
触化する。部品の寸法誤差や組立て誤差により発生する
片当たりが無くなれば、本発明のローラ・ベーン一体型
機構には、従来のローラ・ベーン別体型の様に線接触部
がなく、全ての摺動部を完全な面接触で構成でき、摺動
面圧が大幅に低減できるので特に冷凍空調用圧縮機に適
用された場合摩耗,焼き付きを抑制し、従来の冷媒はも
とより、オゾン層保護の観点から将来使用される可能性
のある塩素を含有しない冷媒中においても信頼性の確保
をはかる事が出来る。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図4によ
り説明する。図1ないし図3に本発明の第一の実施例を
示す。図1は本発明の第一の実施例のローリングピスト
ン型圧縮機を示す断面図で、図2は図1におけるA−A
断面図、図3は圧縮機駆動用のモータを90°ずつ回転
させた場合の図2における各部品の動きの説明図で、図
4は本発明の第二の実施例のローリングピストン型圧縮
機のポンプ部分の拡大図である。
【0008】図1ないし図3に示す本発明の第一の実施
例において、シリンダ1には中央部に孔部1aが形成さ
れており、その両端部を閉塞する様に第一プレート部材
2と第二プレート部材3とがボルト4により固定されて
いる。その際、第一プレート部材2,第二プレート部材
3の中央部のボス部2a,3aに形成された孔部2b,
3bの中心軸が、シリンダ1の孔部1aの中心軸と同軸
となる様に固定されている。第一プレート部材2と第二
プレート部材3が固定されたシリンダ1の外周部はチャ
ンバ5に固定されている。チャンバ5には、また、圧縮
機駆動用モータのステータ部6が固定されている。ステ
ータ部6の内周には微小な隙間を介してロータ部7が存
在し一対の圧縮機駆動用モータを形成している。更にロ
ータ部7の内周にはクランクシャフト8が固定されてい
る。クランクシャフト8はプレート部材の孔部2b,3
bにより回転支持され、シリンダ1の孔部1a中に対応
した位置にその回転中心軸と偏心したクランクピン部8
aが形成されている。
【0009】ローラ9の外周の一か所には、ベーン10
が溶接等の方法で固定されているが、その際にベーン1
0の平行な二平面がローラ9の中心軸と平行となるよう
に固定されている。シリンダ1の円筒状内周面1aの外
側には円筒状内周面1aの中心軸と平行な中心軸を持つ
孔部1bが形成されており、孔部1bのシリンダ中心側
とその反対側とはそれぞれシリンダ中央部の空間と孔部
1bの外側に設けた別の空間11に連通している。ベー
ン10は孔部1bと空間11とに挿入されているが、ベ
ーン10と孔部1bとの間にはベーン10の平面部に滑
動可能に当接する平面部と孔部1bの内周面に滑動可能
に当接する外周面とを有する滑動部材12がベーン10
をはさみ込んで組み込まれており、この結果、ベーン1
0は孔部1bの中心軸に向かった進退運動と中心軸廻り
の揺動運動とが可能に、シリンダ1により支持されてい
る。ベーン10のローラ9との結合部と反対側の先端部
は空間11の中で運動しシリンダ1と干渉する事は無
い。
【0010】なお、滑動部材12は、カーボン材やカー
ボンの焼成材料に金属を溶浸させた材料等のカーボン系
材料またはポリイミド樹脂や4フッ化エチレン樹脂やそ
れらを焼結金属に含侵させた材料である樹脂系材料その
もので形成するか、金属で形成した後にカーボン系材料
または樹脂系材料のコーティングを施して形成してあ
る。
【0011】さて、圧縮機駆動用モータのロータ部7が
回転すると、これに固定されたクランクシャフト8も回
転する。これに伴いクランクシャフト8に偏心して形成
されたクランクピン部8aも回転し、ローラ9に公転運
動が与えられる。図3は圧縮機駆動用モータのロータ部
7が90°ずつ回転した時のローラ9とこれに一体にな
ったベーン10の運動を示した図であるが、ローラ9は
一体となったベーン10が常にシリンダの孔部1bの中
心線方向を向くようにクランクシャフト8のクランクピ
ン部8aの中心廻りに図4の面内で若干の角度だけ揺動
運動を行いながらその中心が公転運動をする。ベーン1
0はシリンダ1の孔部1bの中心軸方向の進退運動と中
心軸廻りの揺動運動を行うが、ベーン10とシリンダ1
の孔部1bとの間の隙間のシールは滑動部材12が挿入
される事により保たれる。従って、シリンダ1,ローラ
9,ベーン10および第一プレート部材2,第二プレー
ト部材3とにより密閉空間である圧縮室が形成され、圧
縮機駆動用モータのロータ部7の回転に伴い、図4の様
にその容積の増減を繰り返す。
【0012】チャンバ5の両端開口部には第一サイドチ
ャンバ13と第二サイドチャンバ14とが溶接されて、
全体として密閉容器を形成している。作動気体は吸入口
15より圧縮機内に流入し、シリンダ1に形成された吸
入通路1cを通過した後、圧縮室容積の増減により圧縮
室内で吸入・圧縮され、第二プレート部材3に形成され
た吐出ポート(図示せず)から吐出弁16,吐出弁押さ
え17を通過して吐き出される。その後、モータ室を通
過して第一サイドチャンバ13に設けられた吐出口18
から圧縮機外に流出する。
【0013】第一の実施例では、滑動部材12の平面部
と円筒面部の表面がカーボン系材料または樹脂系材料で
構成され、運転開始初期に焼き付く事がなく相手部材に
馴染みやすくなっているので、それらの接触面及びロー
ラ9とクランクピン部8aとの接触面とが初期的には同
時に密着出来なくても、一方の滑動部材12周りの接触
部が馴染む事により、短時間で同時に密着する事が可能
になる。本実施例では、初期的な片当たり部が無くなれ
ば線接触等で局部面圧が高くなる摺動部が無くなるので
従来構造に比べて耐久性を向上させる事が出来る。
【0014】次に図4に本発明の第二の実施例を示す。
本実施例では、第一の実施例で滑動部材12をカーボン
系材料または樹脂系材料で形成したかわりに、ローラ2
0の内周に同様のカーボン系材料または樹脂系材料で形
成された円筒部材19を固定し、円筒部材19の円筒状
内周面にクランクシャフト21のクランクピン部21aを
回転可能に嵌入してある。第二の実施例でもローラ20
とベーン22の一体部材は初期的には滑動部材12とク
ランクピン部21aとの二か所の支持部で同時に完全な
面接触をする事が困難であるが、一方のクランクピン部
21aによる支持部において、相手部材である円筒部材
19との接触部が、焼き付く事なく馴染む事により短時
間で同時に密着する事が可能である。従って、本実施例
でも線接触等で局部面圧が高くなる摺動部が無くなるの
で、第一の実施例と同様、従来構造に比べて耐久性を向
上させる事が出来る。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、ローリングピストン型
圧縮機において局部的に面圧の高い摺動部を無くするこ
とが出来、特に、冷凍空調用の圧縮機に使用された場
合、従来の冷媒だけでなく塩素を含有しない冷媒でも信
頼性のあるローリングピストン型圧縮機を提供すること
が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のローリングピストン型圧縮機
の側断面図。
【図2】図1におけるA−A断面図。
【図3】圧縮機駆動用のモータを90°ずつ回転させた
場合の図2における各部品の動きの説明図。
【図4】本発明の第二の実施例のローリングピストン型
圧縮機のポンプ部分の拡大図。
【符号の説明】
1…シリンダ、1a…円筒状内周面、2…第一プレート
部材、2a…ボス部、2b…孔部、3…第二プレート部
材、3a…ボス部、3b…孔部、4…ボルト、5…チャ
ンバ、6…モータのステータ部、7…モータのロータ
部、8…クランクシャフト、8a…クランクピン部、9
…ローラ、10…ベーン、13…第一サイドチャンバ、
14…第二サイドチャンバ、16…吐出弁、17…吐出
弁押さえ、18…吐出口。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内周面を持つシリンダと、前記シリンダの
    内周面の両端部を閉塞する複数のサイドプレートと、前
    記シリンダと前記複数のサイドプレートとに囲まれた空
    間の中でその外周面が前記シリンダの内周面と常に微小
    な隙間を維持しながら公転運動をするローラと、前記ロ
    ーラに公転運動を与える駆動機と、前記シリンダの内周
    面と前記ローラ外周面と前記複数のサイドプレートとに
    より囲まれた密閉空間を複数の密閉空間に仕切るベーン
    とを含み、前記ローラの公転運動に伴い前記複数の密閉
    空間のそれぞれの容積が変化する事を利用して気体の圧
    縮を行うローリングピストン型圧縮機において、前記ベ
    ーンと前記ローラとは、前記ベーンの平行な二平面と前
    記ローラ外周面の中心軸とが互いに平行となる状態で、
    結合もしくは一体成形し、そのベーン部分を前記シリン
    ダの前記内周面の外側に前記内周面の中心軸と平行な中
    心軸を持って形成した孔部に挿入し、前記ベーン部分と
    前記孔部との間に前記ベーンの平面部に滑動可能に当接
    する平面部と前記孔部の前記内周面に滑動可能に当接す
    る外周面とを有する滑動部材を組み込み、前記滑動部材
    とベーンとの当接部において少なくとも一方の当接面を
    カーボン系材料または樹脂系材料で形成した事を特徴と
    するローリングピストン型圧縮機。
JP194194A 1994-01-13 1994-01-13 ローリングピストン型圧縮機 Pending JPH07208367A (ja)

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JP (1) JPH07208367A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001182673A (ja) * 1999-12-22 2001-07-06 Hitachi Ltd 揺動ピストン形圧縮機
JP2004124948A (ja) * 2003-12-10 2004-04-22 Daikin Ind Ltd スイング圧縮機
JP2007205271A (ja) * 2006-02-02 2007-08-16 Daikin Ind Ltd 回転式流体機械

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001182673A (ja) * 1999-12-22 2001-07-06 Hitachi Ltd 揺動ピストン形圧縮機
JP2004124948A (ja) * 2003-12-10 2004-04-22 Daikin Ind Ltd スイング圧縮機
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