JPH07207973A

JPH07207973A - 機械式駐車装置

Info

Publication number: JPH07207973A
Application number: JP498294A
Authority: JP
Inventors: Morinobu Nishiura; 盛展西浦
Original assignee: Shin Meiva Industry Ltd
Current assignee: Shinmaywa Industries Ltd
Priority date: 1994-01-21
Filing date: 1994-01-21
Publication date: 1995-08-08

Abstract

(57)【要約】【目的】中段パレットの剛性を低下させると共に、装置
全体の小型化を図る。【構成】横方向に複数の入出庫スペースNS，NS，…を有
する入出庫階層NSR が設けられている。該入出庫階層NS
R の下方に形成され且つ上記入出庫スペースNS，NS，…
の下方に位置する複数の駐車スペースTS，TS，…を有す
る下部駐車階層TSR1が設けられている。そして、該下部
駐車階層TSR1の各駐車スペースTS，TS，…に配置され且
つ該駐車スペースTSと入出庫スペースNSとの間で昇降自
在に設けられた下段パレットP1が設けられている。更
に、該各下段パレットP1の前部及び後部の両側部に立設
された支柱71，71，…の上端に支持されて入出庫階層NS
R の前部及び後部において横方向に延びる２列の走行レ
ール73，73が設けられている。加えて、上記入出庫スペ
ースNSに設けられて上記走行レール73，73上を横方向に
移動する中段パレットNPが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、機械式駐車装置に関
し、特に、入出庫階層と下部駐車階層とを備えた駐車装
置に係るものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、この種の機械式駐車装置に
は、特開昭６３−２６１０７０号公報に開示されている
ように、中段に入出庫階層が設けられると共に、該入出
庫階層の上方に上部駐車階層が、下方に下部駐車階層が
それぞれ設けられ、上記入出庫階層には横方向に複数の
入出庫スペースが、各駐車階層には横方向に複数の駐車
スペースがそれぞれ形成された３段式のものがある。更
に、上記入出庫階層には、入出庫スペースより１つ少な
い複数の中段パレットが横行自在に設けられる一方、各
駐車階層には、各駐車スペースに対応して複数の上段パ
レット及び下段パレットが昇降自在に設けられている。
そして、上記入出庫階層において、各中段パレットを適
宜に横方向に移動させて１つの空スペースを形成し、こ
の空スペースを利用して上段パレット及び下段パレット
を昇降させ、各駐車スペースに車両を入出庫するように
している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述した機械式駐車装
置において、入出庫階層における中段パレットは、２列
の走行レール上を移動するようになっており、この走行
レールは、枠組に取付けられていた。しかし、これで
は、上記下段パレットが入出庫スペースと下部駐車スペ
ースとの間で昇降するので、この下段パレットが干渉し
ないように走行レールを設ける必要があり、この結果、
該走行レールを支持する枠組の枠柱を下段パレットより
前方及び後方に配置しなければならず、装置全体が大型
化するという問題があった。特に、上記下部駐車階層
は、建物のピット内に形成されるので、大きなピットス
ペースを要するという問題があった。その上、上記中段
パレットを前端部と後端部とで支持するので、車両を搭
載した場合の荷重点（車両の車輪位置）と中段パレット
の支持点（走行レール位置）とが離れることになり、パ
レット剛性を大きくする必要があるという問題があっ
た。

【０００４】そこで、上記ピット内の枠柱と、入出庫階
層及び上部駐車階層の枠柱とを分割し、ピット内の枠柱
を下段パレットの前後端より内側に配置することが考え
られるが、その際、中段パレットの走行レールは、建物
の躯体や枠組に設ける必要がある。従って、この躯体に
走行レールを設ける場合は、躯体自体の精度を向上させ
る必要があり、また、枠組に走行レールを設ける場合に
は、横方向のスパンが大きくなり、枠組自体の剛性を向
上させる必要があるという他の新たな問題が生ずること
になる。

【０００５】本発明は、斯かる点に鑑みてなされたもの
で、入出庫パレットの剛性を低下させると共に、装置全
体の小型化を図ることを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明が講じた手段は、駐車パレットに入出庫パ
レットの走行レールを設けるようにしたものである。具
体的に、請求項１に係る発明が講じた手段は、先ず、車
両の入出庫レベルに形成され且つ横方向に複数の入出庫
スペースを有する入出庫階層と、該入出庫階層の下方に
形成され且つ上記入出庫スペースに対応して該入出庫ス
ペースの下方に位置する複数の駐車スペースを有する下
部駐車階層とが設けられている。そして、該下部駐車階
層の各駐車スペースに配置され且つ該駐車スペースと入
出庫スペースとの間で昇降自在に設けられた駐車パレッ
トが設けられている。更に、該各駐車パレットの前部及
び後部の両側部に立設された支柱の上端に支持されて入
出庫階層の前部及び後部において横方向に延びる２列の
走行レールが設けられている。加えて、上記入出庫スペ
ースに設けられて上記走行レール上を横方向に移動する
入出庫パレットが設けられた構成としている。また、請
求項２に係る発明が講じた手段は、上記請求項１の発明
における走行レールに代えて、各駐車パレットの前部又
は後部の両側部に立設された支柱の上端に支持されて入
出庫階層の前部又は後部において横方向に延びる１列の
可動走行レールと、上記入出庫階層と同一レベルで躯体
又は枠組に設けられて上記可動走行レールと平行に横方
向に延びる１列の固定走行レールとが設けられた構成と
している。また、請求項３に係る発明が講じた手段は、
上記請求項１又は２の発明において、支柱に支持される
走行レールは、上方に伸長可能な弾性部材を介して支柱
に取付けられた構成としてる。

【０００７】

【作用】上記の構成により、請求項１に係る発明では、
駐車パレットに設けられた走行レール上を入出庫パレッ
トが移動することになり、また、請求項２に係る発明で
は、駐車パレットに設けられた可動走行レール上と躯体
或いは枠組に設けられた固定走行レール上とを入出庫パ
レットが移動することになる。この結果、上記下部駐車
階層における奥行き長さを小さくすることができると共
に、入出庫パレットの支持点と荷重点との間隔が小さく
なり、該入出庫パレットの剛性を大きくする必要がな
い。また、請求項３に係る発明では、上記走行レールが
弾性部材を介して支柱に取付けられているので、該走行
レールが上方に伸長して変位することにより、組立て誤
差等を吸収することになる。

【０００８】

【発明の効果】従って、請求項１に係る発明によれば、
上記駐車パレットに２列の走行レールを設けるようにし
たゝめに、走行レールを支持する支柱及び駐車パレット
を支持する枠柱を該駐車パレットの前後端より内側に配
置することができるので、駐車スペースの奥行き長さを
小さくすることができ、装置全体の小型化を図ることが
できる。また、上記入出庫パレットの支持点を車両の荷
重点に近接させることができるので、該入出庫パレット
の剛性を低下させることができる。また、上記走行レー
ルを躯体等に設けないので、躯体の精度に影響さること
がないことから、走行レールの設置精度を向上させるこ
とができる。また、請求項２に係る発明によれば、少な
くとも１列の走行レールを入出庫パレットに設けるよう
にしたゝめに、請求項１の発明と同様に、駐車スペース
の奥行き長さを小さくすることができ、装置全体の小型
化を図ることができると共に、入出庫パレットの剛性を
低下させることができる。また、請求項３に係る発明に
よれば、上記走行レールを弾性部材を介して支柱に取付
けるようにしたゝめに、上下方向の組立て誤差等を吸収
することができるので、上記駐車パレットや走行レール
の設置精度等をより向上させることができる。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図１及び図２に示すように、Ａは３段式の
機械式駐車装置であって、建物の躯体B1に形成されたピ
ットB2内に設置され、該躯体B1に鉄骨の枠組１が設けら
れている。そして、該機械式駐車装置Ａは、下側から順
に、駐車専用の下部駐車階層TSR1と、車両CRの入出庫及
び駐車を行う入出庫レベルの入出庫階層NSR と、駐車専
用の上部駐車階層TSR2とが形成されている。上記入出庫
階層NSR は、水平に並ぶ３つの入出庫スペースNS，NS，
NSを有し、それぞれの入出庫スペースNS，NS，NSに車両
CRが入出庫するようになっている。上記３つの入出庫ス
ペースNS，NS，NSのうち、２つの入出庫スペースNS，NS
には、車両搭載用の入出庫パレットである中段パレット
NP，NPが収納され、１つが中段パレットNPが収納されて
いない空スペースAS（図１では中央の入出庫スペースN
S）となっている。そして、車両CRは、各入出庫スペー
スNSに対して後進で入庫し、前進で出庫するようになっ
ている。上記下部駐車階層TSR1は、３つの入出庫スペー
スNS，NS，NSにそれぞれ対応して配置された３つの駐車
スペースTS，TS，TSを有し、各駐車スペースTS，TS，TS
には、車両搭載用の駐車パレットである下段パレットP
1，P1，P1が収納されている。また、上記上部駐車階層T
SR2は、それぞれ３つの駐車スペースTS，TS，TSを有
し、各駐車スペースTS，TS，TSには、車両搭載用の駐車
パレットである上段パレットP2，P2，P2が収納されてい
る。そして、上記下段パレットP1及び上段パレットP2
は、それぞれ収納されている駐車スペースTSと該駐車ス
ペースTSの上側又は下側に位置する入出庫スペースNSと
の間で昇降するようになっている。

【００１０】上記駐車装置Ａには、下段パレットP1を昇
降させる第１昇降装置７と、上段パレットP2を昇降させ
る第２昇降装置９とが設けられている。該第２昇降装置
９は、各上段パレットP2毎に設けられており、枠組１の
左右２個の保持フレーム11，11にそれぞれ設けられて上
段パレットP2を左右両側から吊持する４本の吊持用チェ
ーン13，13，…と、該吊持用チェーン13，13，…を駆動
する駆動チェーン15を備えている。該駆動チェーン15
は、スプロケット17，19を巻回して正逆回転可能なブレ
ーキ付きモータ23で駆動されるように構成されている。
更に、２本の吊持用チェーン13，13の一端は駆動チェー
ン15に、他端はスプロケット25を巻回して上段パレット
P2の前側に連結され、他の２本の吊持用チェーン13，13
の一端は駆動チェーン15に、他端はスプロケット25を巻
回して上段パレットP2の後側に連結されている。そし
て、上記吊持用チェーン13，13，…は、同時に同じ長さ
だけ巻出し及び巻取りがなされ、上段パレットP2を水平
に昇降するようになっている。

【００１１】また、上記第１昇降装置７は、図１に示す
ように、２箇所の隣り合う２つの駐車スペースTS，TSの
間に設けられている。左側の第１昇降装置７は、左側の
下段パレットP1及び中央の下段パレットP1を、右側の第
１昇降装置７は、右側の下段パレットP1を、それぞれ駐
車スペースTSとその上側の入出庫スペースNSとの間で昇
降させるように構成されている。上記各第１昇降装置７
は、一対のチェーン移動手段27，27を備え、該各チェー
ン移動手段27はピットB2内に立設された２本の枠柱1a，
1aにそれぞれ設けられている。上記チェーン移動手段27
は、枠柱1a内の上部及び下部に設けられたスプロケット
31，33に無端チェーン35が巻回されて成り、上記スプロ
ケット31が駆動軸37に連結されている。該駆動軸37に
は、正逆回転可能なブレーキ付きモータ43が動力伝達機
構45を介して連結されている。上記昇降用チェーン35，
35には、図示しないが、１個の係止部材が設けられてい
る。そして、上記各第１昇降装置７は、図１において、
昇降用チェーン35，35を反時計回りに循環させることに
よって係止部材が右側の下段パレットP1に下方から係合
し、該右側の下段パレットP1を上昇させ、また、昇降用
チェーン35，35を時計回りに循環させることによって係
止部材は上記右側の下段パレットP1から離脱した後、左
側の下段パレットP1に係合し、該左側の下段パレットP1
を上昇させるように構成されている。

【００１２】また、各下段パレットP1には、図１に示す
ように、該下段パレットP1を水平に保持する水平保持機
構59が設けられている。該水平保持機構59は、２本のバ
ランスチェーン61，61が下段パレットP1における下面の
左右両側に設けられたスプロケット63，63を巻回して成
り、上記バランスチェーン61の一端は上記枠柱1aの上端
部に、他端がピットB2の底面に固定されている。そし
て、上記下段パレットP1が上下動すると、２個のスプロ
ケット63，63がバランスチェーン61に沿って移動するこ
とにより、下段パレットP1が水平に保持されている。

【００１３】一方、上記下段パレットP1には、本発明の
特徴として、図３〜図５に示すように、４本の支柱71，
71，…が立設されると共に、該支柱71，71，…の上端に
は、中段パレットNPの２本の走行レール73，73が支持さ
れている。そして、上記枠組１は、上述したように、入
出庫階層NSR 及び上部駐車階層TSR2に配置されて保持フ
レーム11を有する上部枠体1bと下部駐車階層TSR1に配置
される枠柱1aとに分離され、該枠柱1aは、上記下段パレ
ットP1の前端及び後端より内側に配置されている。上記
支柱71，71，…は、下段パレットP1の前部両側部と後部
両側部とに固定されており、下段パレットP1に車両CRを
搭載した際に該車両CRの車輪が位置する箇所にほゞ対応
して配置されている。そして、上記支柱71，71，…は、
下段パレットP1が下部駐車階層TSR1に位置する状態にお
いて、上端が入出庫階層NSR のフロア面に位置するよう
に形成されている。上記走行レール73，73は、前部両側
部の２本の支柱71，71と、後部両側部の２本の支柱71，
71とに支持されており、入出庫階層NSR の横方向（図１
において左右方向）に延びている。そして、上記各下段
パレットP1に設けられた各走行レール73，73は、該下段
パレットP1が下部駐車階層TSR1に位置する状態において
横方向に連続し、上記中段パレットNPのローラ91，91，
…が載置されて２台の中段パレットNP，NPが横方向に移
動できるようにしている。更に、上記走行レール73，73
は、支柱71，71，…が駐車車両CRの車輪位置にほゞ対応
しているので、中段パレットNPの搭載車両CRのほゞ車輪
位置に対応して中段パレットNPを走行支持するようにな
っている。更に、上記走行レール73，73において、図５
に示すように、互いに連続する端面75が斜めに形成され
ると共に、両端部下面は、枠柱1aの上端面に当接する支
持面77に形成されている。つまり、上記下段パレットP1
が下部駐車階層TSR1に位置する状態において走行レール
73，73の支持面77が枠柱1aに当接して該枠柱1aに走行レ
ール73，73が支持されている。また、上記走行レール7
3，73は、弾性支持手段81を介して支柱71，71，…に取
付けられており、該弾性支持手段81は、図４に示すよう
に、支柱71，71，…に設けられたピン83と走行レール7
3，73に設けられたピン85との間に弾性部材である引張
スプリング87が設けられて構成されている。そして、上
記下段パレットP1が下部駐車階層TSR1に位置する状態に
おいて走行レール73，73の支持面77が枠柱1aに当接する
ので、該走行レール73，73と支柱71，71，…の上端との
間に間隙Ｇが生じる一方、下段パレットP1が昇降中及び
入出庫階層NSR に位置する場合は、上記引張スプリング
87によって走行レール73，73は引張られてピン85が支柱
71，71，…の上端凹部89に係合し、間隙Ｇが存すること
なく走行レール73，73が支柱71，71，…に支持されてい
る。

【００１４】上記各中段パレットNPは、図６に示すよう
に、横移送手段93により隣り合う入出庫スペースNS，NS
間を移動するように設けられている。該横移送手段93
は、片側の２個のローラ91，91が連結された駆動軸95に
モータ97が取付けられてなり、該モータ97を駆動して中
段パレットNPを走行レール73，73に沿って横方向に移動
するように構成されている。

【００１５】次に、上記駐車装置Ａの作動について説明
する。先ず、上部駐車階層TSR2或いは下部駐車階層TSR1
に車両CRを入出庫させる場合、入出庫を行う駐車スペー
スTSの上方位置又は下方位置の入出庫スペースNSを空ス
ペースASとし、該空スペースASに上段パレットP2（下段
パレットP1）を移動させる。続いて、車両CRが上段パレ
ットP2（下段パレットP1）に入出車した後、該上段パレ
ットP2（下段パレットP1）をそれぞれの駐車スペースTS
に戻す。具体的に、図１では、空スペースASとなってい
る中央の入出庫スペースNSに上段パレットP2が移送され
て該上段パレットP2に車両CRが積込まれることになる。
一方、例えば、図１において、中央の上段パレットP2を
上昇させた後、下部駐車階層TSR1の右側駐車スペースTS
の車両CRを出庫する場合、その上の中段パレットNPを中
央部に横移動させた後、右側駐車スペースTSの下段パレ
ットP1を上昇させることになる。この様に、上記中段パ
レットNPを横移動させる場合、モータ97を駆動して走行
レール73，73上を移動させることになる。特に、この中
段パレットNPを横移動する際、上段パレットP2は上部駐
車スペースTSに、下段パレットP1は下部駐車スペースTS
に必ず配置されているので、該下段パレットP1に設けら
れた走行レール73，73は、入出庫階層NSR のフロア面に
横方向に連続して位置することになり、上記中段パレッ
トNPは支障なく移動することになる。

【００１６】以上のように、本実施例によれば、上記下
段パレットP1に２列の走行レール73，73を設けるように
したゝめに、走行レール73を支持する支柱71及び下段パ
レットP1を支持する枠柱1aを該下段パレットP1の前後端
より内側に配置することができるので、駐車スペースTS
の奥行き長さを小さくすることができ、装置全体の小型
化を図ることができる。また、上記中段パレットNPの支
持点を車両CRの荷重点に近接させることができるので、
該中段パレットNPの剛性を低下させることができる。ま
た、上記走行レール73，73を躯体B1等に設けないので、
躯体B1の精度に影響されることがないことから、走行レ
ール73，73の設置精度を向上させることができる。ま
た、上記走行レール73，73を弾性支持手段81を介して支
柱71，71，…に取付けるようにしたゝめに、上下方向の
組立て誤差等を吸収することができるので、より下段パ
レットP1や走行レール73，73の設置精度を向上させるこ
とができる。つまり、上記下段パレットP1が昇降等して
いる場合、引張スプリング87で走行レール73，73は支柱
71，71，…に当接して支持される一方、上記下段パレッ
トP1が下部駐車スペースTSに位置する場合、走行レール
73，73の両端部が枠柱1aに当接して該枠柱1aに支持され
るので、下段パレットP1の位置決め誤差の他、走行レー
ル73，73や支柱71，71，…等の組立て誤差を吸収するこ
とができる。

【００１７】尚、上記実施例において、２本の走行レー
ル73，73は共に下段パレットP1に設けるようにしたが、
請求項２の発明においては、前側の走行レール73或いは
後側の走行レール73のみを可動走行レールとして下段パ
レットP1に設け、他方の後側の走行レール73或いは前側
の走行レール73を固定走行レールとして躯体B1或いは枠
組１に設けるようにしてもよい。これによっても、従来
に比して、少なくとも片側の走行レール73を下段パレッ
トP1に設けるので、奥行き長さを短くすることができ
る。また、上記実施例においては、３段の機械式駐車装
置Ａについて説明したが、実施例における上部駐車階層
TSR2を設けていない入出庫階層NSR と下部駐車階層TSR1
とのみを有する２段の機械式駐車装置であってもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】機械式駐車装置の正面図である。

【図２】機械式駐車装置の断面側面図である。

【図３】下段パレットの斜視図である。

【図４】走行レールの要部を示す側面図である。

【図５】走行レールの要部を示す平面図である。

【図６】中段パレットの斜視図である。

【符号の説明】

1 枠組 1a 上部枠体 1b 枠柱 71 支柱 73 走行レール 81 弾性支持手段 87 引張スプリング B1 躯体 NSR 入出庫階層 TSR1 下部駐車階層 TSR2 上部駐車階層 NS 入出庫スペース TS 駐車スペース NP 中段パレット（入出庫パレット） P1 下段パレット（中段パレット） P2 上段パレット CR 車両

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】車両の入出庫レベルに形成され且つ横方
向に複数の入出庫スペースを有する入出庫階層と、該入出庫階層の下方に形成され且つ上記入出庫スペース
に対応して該入出庫スペースの下方に位置する複数の駐
車スペースを有する下部駐車階層と、該下部駐車階層の各駐車スペースに配置され且つ該駐車
スペースと入出庫スペースとの間で昇降自在に設けられ
た駐車パレットと、該各駐車パレットの前部及び後部の両側部に立設された
支柱の上端に支持されて入出庫階層の前部及び後部にお
いて横方向に延びる２列の走行レールと、上記入出庫スペースに設けられて上記走行レール上を横
方向に移動する入出庫パレットとを備えていることを特
徴とする機械式駐車装置。
【請求項２】車両の入出庫レベルに形成され且つ横方
向に複数の入出庫スペースを有する入出庫階層と、該入出庫階層の下方に形成され且つ上記入出庫スペース
に対応して該入出庫スペースの下方に位置する複数の駐
車スペースを有する下部駐車階層と、該下部駐車階層の各駐車スペースに配置され且つ該駐車
スペースと入出庫スペースとの間で昇降自在に設けられ
た駐車パレットと、該各駐車パレットの前部又は後部の両側部に立設された
支柱の上端に支持されて上記入出庫階層の前部又は後部
において横方向に延びる１列の可動走行レールと、上記入出庫階層と同一レベルで躯体又は枠組に設けられ
て上記可動走行レールと平行に横方向に延びる１列の固
定走行レールと、上記入出庫スペースに設けられて上記可動走行レール及
び固定走行レール上を横方向に移動する入出庫パレット
とを備えていることを特徴とする機械式駐車装置。
【請求項３】請求項１又は２記載の機械式駐車装置に
おいて、支柱に支持される走行レールは、上方に伸長可能な弾性
部材を介して支柱に取付けられていることを特徴とする
機械式駐車装置。