JPH0720674U - プリペイドカード発売機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パチンコホールにおける開放台整理券発行の
ための効率的手段を備えたプリペイドカード発売機を提
供する。 【構成】 パチンコ玉貸し出し用のプリペイドカード発
売機において、所定金額以上の高額購入者に対し解放台
整理券をプレミヤムとして付与するための整理券発行手
段を具備したことを特徴とする。さらに、好ましくは、
前記開放台整理券の材料はプリペイドカードの材料と同
一であって、前記発行手段の記録部はプリペイドカード
の記録部と併用している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はパチンコホールにおいて、パチンコ玉を貸し出す際に使用されるプ リペイドカードを発売する発売機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、パチンコホールにおいては、パチンコ玉を借りるためプリペイドカ ードを購入する。この際、高額購入者にプレミヤムを与えることが行われている 。プレミヤムとしては、購入額の５％程度のパチンコ玉を余計に与えるとか、玉 が良く出ている開放台（その日にパチンコ玉が良く出ているパチンコ台に限らず 、その日前に良く出ていたパチンコ台も含まれる場合もある。）を優先的に使用 させる等の行為が行われている。特に、後者の場合高額購入者はホールが発行し ている開放台整理券を貰うために並んだり、待ったりする必要がある。また、こ の整理券は厚紙に整理番号をマジックインキ等で書いた番号札等であって、これ を店員が直接手渡しているのが現状である。一方、整理券を貰った者は開放台の 前に席をとり、その整理券を店員に手渡すと、開放台の打止め状態を解除すると いう作業が行われている。

【０００３】 さらに、近年、開放台整理券を発行する装置の考案が公開実用新案公報昭５９ ー１１４１８５号及び昭５９ー１１９８７９号に記載されている。前者はパチン コゲーム機を集中管理する装置であって、パチンコゲーム機の１台当たりの打ち 込み球総数と賞球総数の差が一定数（打止数）に達したときにそのパチンコゲー ム機を打ち止めにし、その打ち止めされたパチンコゲーム機の台番号等を印字し た整理券を自動的に発行する装置である。これによると、高額購入者はその整理 券を手渡しで貰い、その開放台の前でこれを店員に手渡し、打ち止め状態を解除 して貰ってその開放台でプレイすることになる。

【０００４】 後者の公報に記載されている考案は、同じく、パチンコゲーム機を集中管理す る装置であるが、後者の考案は更にその整理券をその装置に装着するとそのパチ ンコゲーム機の打止め状態を自動的に解除するものである。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、開放台整理券を貰うために並んで待っているのは遊技者にとって苦痛 であるだけでなく、店員も本業務から見れば余計な手渡作業が必要となって負担 となる。そこで、本考案は上記課題を解決した装置を提供することを目的として いる。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記した問題点を解決するため、本考案は、パチンコ玉貸し出し用のプリペイ ドカード発売機において、所定金額以上の高額購入者に対し解放台整理券をプレ ミヤムとして付与するための整理券発行手段を具備したことを特徴とする。

【０００７】

【作用】

本考案は上記のように構成されているので、プリペイドカード購入者が一定額 の金額以上の購入額を選択すると整理券発行手段がプレミヤムとして開放台整理 券を発行する。

【０００８】

【実施例】

本考案の実施例について説明する。 図１は、実施例のプリペイドカード発売機の正面図である。図１において、プ リペイドカード発売機本体１の正面パネルには紙幣挿入口３ａ、硬貨挿入口３ｂ ，金額表示器５、金額選択ボタン７、釣り銭返却口９、プリペイドカードおよび 整理券を送出する送出口１１およびスピーカシステム１３が設けられている。ま た、発売機本体１の内部の適所にプリペイドカードおよび整理券の発行を兼ねた 発行手段２１が設けられている。

【０００９】 図２はこの実施例の操作手順を示したフローチャートである。図２において、 ステップＳ１（以下、ステップを省略し単にＳ１と云う。）で貨幣（硬貨及び紙 幣）を挿入すると、Ｓ２で貨幣の金額を識別し、Ｓ３でその金額を表示する。Ｓ ４で購入者は購入金額ボタンを選択し、押す。Ｓ５でその貨幣の金額と購入額の 大小を判断し、その金額が購入額より大きい場合はＳ６で釣り銭（硬貨及び紙幣 ）を返却し、同額の場合はそのままＳ７実行する。また購入額がその金額より大 きい場合はＳ１１で、例えば「別の金額ボタンを押して下さい。」の音声を発す る。Ｓ７で購入額のプリペイドカードを発行する。Ｓ８では購入額と一定額（プ レミヤとして整理券を発行する額）と比較し、一定額より大きいか等しい場合は Ｓ９で開放台整理券を発行し、Ｓ１０でその整理券についての説明を音声として 発する。一定額より小さい場合はそのまま終了する。

【００１０】 図３は本実施例における発行手段２１の構成を示した図である。図３において 、取付パネル２３にカバー２５が設けられており、カバー２５の左端及び右端は 各々ピン２７ａ，２７ｂで回転自在に設けられている。カバー２５の内部にはプ リペイドカードと整理券の双方に使用されるドラム状に巻いた用紙３１が軸２９ に回転自在に装着されている。用紙３１の自由端は第一ガイド３３にガイドされ ながらピンチロール３５によって外側に引き出される。ピンチロール３５の手前 の適所に記録部３７が設けられている。またピンチロール３５の後ろのカバー２ ５付近に用紙切断用カッター３９が設けられている。切断された用紙をガイドす るための第２ガイド４１と搬送部４３がカバー２５の外側に一端が互いに近接し た状態で設けられている。搬送部４３の出口端には第３ガイド４５が設けられて いる。なお、上記発行手段以外の構成は公知の技術によって構成できる。

【００１１】 記録部３７は図示省略の印字部３７ａと磁気記録部３７ｂとを具備している。 印字部３７ａは用紙の白紙部に印字するためのもので、磁気記録部３７ｂは用紙 の磁気部分に磁気記録するためのものである。なお、磁気記録部３７ｂの代わり に穿孔機を使用しても良い。また、用紙は表面を白紙にし、裏面の一部に磁気部 分を設けたものでもよいし、表面の一部に磁気部を設ける構成にしても良い。さ らに、プリペイドカードの記録手段と整理券の記録手段を別々に設けた場合は、 整理券の用紙とプリペイドカードの用紙を別々のものとしてもよい。

【００１２】 図４は図３に記載の整理券発行手段２１の制御ブロック図を示す。図４におい て紙送り手段（３３、３５）、記録部（３７）、カッタ（３９）、整理券送出手 段（４１、４３）及び音声システム（１３）は各々バス４７を介してコントロー ルユニット４９に接続されており、それによって制御される。また前記バスには ＲＡＭ５１，ＲＯＭ５３が接続されている。なお、プリペイドカードの発行は図 示省略のプリペイドカード発行制御ユニットにより制御される。

【００１３】 整理券発行手段２１は上述したように構成されているので、以下のように機能 作用する。まず、コントロールユニット４９が発券信号を受けると記録部３７に データを含む所定の信号を送り、記録部３７は送られたデータを印字、記録する 。次に、該ユニットは紙送り手段３５に紙送り信号を送り、紙送り手段はその信 号を受けた後、一定長さだけ紙送りする。該ユニットは所定時間経過後、カッタ 部３９、整理券送出手段４３に信号を送り、カッタ部３９が切断した後送出手段 が整理券を送出する。整理券送出の際、該ユニットは整理券に関する必要な情報 を音声システム１３より発声させる。

【００１４】 発行された前記整理券の使用方法は各ホールで自由に定めることが出きる。例 えば、一日の中一回叉は数回一定時刻に開放できる台数分を該整理券を持ってい る者の中から適宜選択して提供することもできる。また、パチンコ台、或いはパ チンコ台の台間に設置した台間機に前記整理券に記載、記録された情報を自動的 に読みとる装置を設けた場合は、整理券を持っている者が自由にその整理券をそ の装置に挿入し、ホールが自動的に或いは手動でその打ち止め台を開放するよう にしても良い。また、一定金額の高額とは、例えば、三千円と五千円とか自由に 定めることが出きる。

【００１５】 なお、この考案は、上述の実施例に限定されることなくこの考案の思想を逸脱 しない範囲で適宜変形して実施することができるものである。例えば、本実施例 ではプリペイドカードと整理券の用紙を同一材料で構成したが、別々の材料で構 成してもよい。また、プリペイドカードの記録手段と整理券の記録手段は別々に 設けてもよい。さらに、整理券発行手段の印字方式はインパクトドット方式、ス タンプ方式、感熱印刷等であってもよい。

【００１６】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、プリペイドカードの高額購入者は並ん だり、待ったりすることなくプレミヤムとしての開放台整理券をプリペイドカー ド購入と同時に受け取ることが出来、一方店員は整理券を手渡す手間が省けると いう効果がある。さらに、発行手段とプリペイドカード発売機の記録手段を併用 した場合は特別の装置を設けることなく上記の効果が得られる。また、パチンコ 台等に整理券の読みとり装置を設けてパチンコ機を集中管理する場合には開放台 整理券を発行したことにより、店員に特別余分な作業も必要とせずに開放台を高 額購入者にサービスが出来るという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案を実施したプリペイドカード発売機の
書面図を示す。

【図２】 本実施例の全体の作業の流れを示すフローチ
ャートである。

【図３】 本実施例の発行手段の装置の構成を示した図
である。

【図４】 本実施例の発行手段の制御システムの構成を
示した図である。

【符号の説明】

１・・・プリペイドカード発売機本体 ３ａ，３ｂ・
・・貨幣挿入口 ５・・・金額表示器 ７・・・金額選
択ボタン ９・・・釣り銭返却口 １１・・・整理券
等送出口 １３・・・スピーカシステム ２１・・・整理
券発行手段 ２５・・・カバー ３１・・・整理
券等用紙 ３５・・・ピンチロール ３９・・・カッ
タ ４３・・・搬送ベルト

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 パチンコ玉貸し出し用のプリペイドカ
   ード発売機において、一定金額以上の高額購入者に対し
   開放台整理券をプレミヤムとして付与するための整理券
   発行手段を具備したことを特徴とするプリペイドカード
   発売機。
2. 【請求項２】 前記開放台整理券の材料はプリペイド
   カードの材料と同一であって、前記発行手段の記録部は
   プリペイドカードの記録部と併用していることを特徴と
   する請求項１記載のプリペイドカード発売機。
3. 【請求項３】 前記開放台整理券は、パチンコ台叉は
   パチンコ台の間に設置された台間機に設けられている整
   理券挿入口に挿入したときに、そのパチンコ台の打ち止
   め状態を解除するための情報が記録されていることを特
   徴とする請求項１叉は請求項２記載のプリペイドカード
   発売機。