JPH07206642A - 育毛剤及びこれを含有する頭髪用の化粧料 - Google Patents

育毛剤及びこれを含有する頭髪用の化粧料

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JPH07206642A
JPH07206642A JP138894A JP138894A JPH07206642A JP H07206642 A JPH07206642 A JP H07206642A JP 138894 A JP138894 A JP 138894A JP 138894 A JP138894 A JP 138894A JP H07206642 A JPH07206642 A JP H07206642A
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hair
cosmetic
hair growth
growth agent
present
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JP138894A
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Masanori Okada
正紀 岡田
Yasunori Inaoka
靖規 稲岡
Kunio Tsuji
邦郎 辻
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Pola Chemical Industries Inc
Original Assignee
Pola Chemical Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 育毛効果に優れ、且つ、高い安全性を有する
育毛剤及びこれを含有する頭髪用の化粧料を提供する。 【構成】 下記一般式(I)で表されるアセトフェノン
誘導体を育毛剤とし、また、この育毛剤を頭髪用の化粧
料に、好ましくは0.0001〜10重量%配合する。 【化1】 ただし、(I)式中、R1、R2、R3は、それぞれ独立
して短鎖長アルキル基を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、育毛剤及びこれを含有
する頭髪用の化粧料に関し、詳しくは、アセトフェノン
誘導体からなる育毛剤及びこれを含有する頭髪用の化粧
料に関する。
【0002】
【従来の技術】いつまでも豊富で黒く美しい頭髪を維持
することは、老若男女を問わず、多くの人の願いであっ
た。しかしながら、社会的なストレスや対人関係でのス
トレス等、ストレスの多い現代社会においては、かかる
ストレスが頭髪へ悪影響を及ぼし、脱毛症などの頭髪に
係わるトラブルを抱える人の数は、毎年うなぎ登りに増
大している。
【0003】この様な状況を反映して、これまでに、ヨ
クイニン、イチョウ、ショウガなどの生薬抽出エキス、
ビタミンEやアロキサジン、アデノシン−3’,5’−
サイクリックモノフォスフェート(c−AMP)などが
育毛剤として開発されてきた。
【0004】しかしながら、これらの育毛剤は、いずれ
も育毛作用が今一つである上に、なかには、ブームを呼
んだいわゆる101の様に、皮膚炎などの副作用をおこ
す等、安全上好ましくないものもあり、今のところ、実
用に耐えるものは得られていない。そこで、育毛作用に
優れ、且つ、安全性の優れた育毛剤の開発が望まれてい
た。
【0005】一方、アセトフェノン誘導体が育毛作用を
有することは知られていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記観点か
らなされたものであり、育毛効果に優れ、且つ、高い安
全性を有する育毛剤及びこれを含有する頭髪用の化粧料
を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために、各種化学物質について、育毛作用を
指標に、広くスクリーニングを重ねた結果、一般式
(I)で表されるアセトフェノン誘導体が優れた発毛促
進作用を有することを見出し、本発明を完成させた。
【0008】すなわち本発明は、下記一般式(I)に表
されるアセトフェノン誘導体からなる育毛剤及びこれを
含有する頭髪用の化粧料である。
【0009】
【化3】
【0010】ただし、(I)式中、R1、R2、R3は、
それぞれ独立して短鎖長アルキル基を示す。以下、本発
明を詳細に説明する。
【0011】<1>本発明の育毛剤 本発明の育毛剤は、一般式(I)で表されるアセトフェ
ノン誘導体からなる。ここで、前記一般式(I)で表さ
れる化合物中R1、R2、R3は、それぞれ独立して短鎖
長アルキル基を表すが、これらの短鎖長アルキル基はい
ずれも、炭素数が1〜10であることが好ましく、更に
好ましくは1〜6であり、更に1〜4がより好ましい。
【0012】本発明の育毛剤を構成するアセトフェノン
誘導体は、アセトフェノンを出発物質として通常の反応
を利用して容易に得られる誘導体である。本発明の育毛
剤に用いるアセトフェノン誘導体としては、化4で表さ
れる3’,5’−ジメトキシアセトフェノン、化5で表
される3’,5’−ジメトキシプロピオフェノン、化6
で表される3’−エトキシ−5’−メトキシアセトフェ
ノン、化7で表される3’,5’−ジエトキシアセトフ
ェノン等が挙げられ、これらの化合物の1種を単独で用
いても、又は2種以上を混合して用いてもよい。
【0013】
【化4】
【0014】
【化5】
【0015】
【化6】
【0016】
【化7】
【0017】尚、上記アセトフェノン誘導体は何れも既
知物質であり、一般的な製造方法により得られる。ま
た、これらの化合物については合成品が市販されている
ので、本発明においては、これら市販品を用いることも
可能である。また、これらアセトフェノン誘導体のう
ち、本発明においては特に3’,5’−ジメトキシアセ
トフェノンが最も入手しやすく、安価である点で好まし
い。
【0018】<2>本発明の頭髪用の化粧料 本発明の頭髪用の化粧料は、上記一般式(I)で表され
るアセトフェノン誘導体の1種又は2種以上を育毛剤と
して配合したものである。配合量は、化粧料全量に対し
て、0.0001〜10重量%であることが好ましい。
配合量が0.0001重量%未満では、十分な発毛促進
効果が期待できず、10重量%を越えても効果は頭打ち
となり経済的でない。
【0019】本発明の頭髪用の化粧料の剤型は、特に限
定されるものではなく、例えば、ヘアトニック、シャン
プー、リンス、ポマード、ヘアローション、ヘアクリー
ム、ヘアトリートメント等の通常、頭髪用の化粧料とし
て用いられているものが挙げられる。これらの化粧料
は、一般式(I)で表されるアセトフェノン誘導体を配
合する以外は、通常の頭髪用の化粧料と同様の方法で製
造することができる。
【0020】また、本発明の頭髪用の化粧料には、通
常、頭髪用化粧料に適用される炭化水素類、ロウ類、油
脂類、エステル類、高級脂肪酸類、高級アルコール類、
界面活性剤類、香料、色素、防腐剤、抗酸化剤、紫外線
吸収剤、アルコール類、pH調整剤、及び各種目的に応
じた種々の薬効成分などが適宜選択されて配合される。
【0021】更に、本発明の発毛促進成分である、一般
式(I)に表されるアセトフェノン誘導体以外の発毛、
育毛成分、例えば、卵胞ホルモン、抹消血管血流促進
剤、局所刺激剤、角質溶解剤、抗脂漏剤、殺菌剤、代謝
賦活剤、酸素活性阻害剤、消炎剤、栄養剤、保湿剤等を
上記一般式(I)で表されるアセトフェノン誘導体と併
せて用いることもできる。
【0022】
【作用】本発明の育毛剤として用いる、一般式(I)で
表されるアセトフェノン誘導体について、3’,5’−
ジメトキシアセトフェノン(アルドリッチ社製)を用い
て、安全性及び発毛促進作用に関する試験を行った。
【0023】(1)急性毒性試験 6匹の5週齢雄性ICRマウス(体重25〜35g)の
それぞれに、上記3’,5’−ジメトキシアセトフェノ
ンを1g/kg経口投与した。投与後14日目に生死を
判定しLD50値を求めた。
【0024】結果は、どのマウスも死亡例を認めず、従
って、3’,5’−ジメトキシアセトフェノンのLD50
値は1g/kg以上と思われる。これより本発明の育毛
剤として用いるアセトフェノン誘導体の安全性が高いこ
とがわかる。
【0025】(2)経皮刺激試験(局所毒性試験) 6匹のハートレー系白色種モルモットの背部をそれぞれ
3cm四方に剃毛し、その剃毛部分に、上記3’,5’
−ジメトキシアセトフェノンの10重量%流動パラフィ
ン溶液を1日1回、0.05mlづつ5日間連続投与し
た。投与開始後6日目に、以下に示す本邦パッチテスト
基準(日本皮膚科学会)により、経皮刺激性を評価し
た。
【0026】−:無反応 ±:疑陽性反応 +:陽性反応 ++:浮腫を伴った反応 結果は全てのモルモットが−(無反応)を示した。これ
より、本発明の育毛剤として用いるアセトフェノン誘導
体は、安全性に優れていることがわかる。
【0027】(3)発毛促進作用 1群5匹づつの10週齢C3Hマウスの背部を2cm四
方に剃毛し、翌日、上記3’,5’−ジメトキシアセト
フェノンを表1に示す様な各種濃度で含有するエタノー
ル溶液、コントロールとしてエタノールを、それぞれ各
群のマウスの剃毛部に0.03mlづつ塗布した。塗布
後14日目に、毛成長度のレベルを以下の基準により肉
眼観察により評価した。
【0028】−:コントロール群のマウスの毛の生え方
と同じ ±:コントロール群のマウスの毛の生え方よりわずかに
早い +:コントロール群のマウスの毛の生え方より明らかに
早い ++:コントロール群のマウスの毛の生え方より著しく
早い 結果を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】この結果より、本発明の育毛剤として用い
るアセトフェノン誘導体は、発毛促進作用に優れている
ことが明らかである。
【0031】
【実施例】以下に、上記一般式(I)で表されるアセト
フェノン誘導体を育毛剤として含有する本発明の頭髪用
の化粧料の実施例を説明する。尚、以下に用いる配合量
は全て重量部である。また、本発明の実施例に育毛剤と
して配合した3’,5’−ジメトキシアセトフェノン
は、アルドリッチ社製のものである。
【0032】
【実施例1】 ヘアローション 表2示す処方成分を秤りとり、室温で撹拌して可溶化し
ヘアローションを得た。
【0033】
【表2】
【0034】
【実施例2】 ヘアトニック 表3に示す処方成分を秤りとり、室温で撹拌して可溶化
しヘアトニックを得た。
【0035】
【表3】
【0036】
【実施例3】 ヘアクリーム 表4のA成分、B成分をそれぞれ80℃に加熱溶解し、
A成分にB成分を撹拌しながら、徐々に加え、更にC成
分を加えた後、冷却しヘアクリームを得た。
【0037】
【表4】
【0038】
【実施例4】 ヘアトリートメント 表5のA成分、B成分をそれぞれ80℃に加熱溶解し、
A成分にB成分を撹拌しながら、徐々に加え、更にC成
分を加えた後、冷却しヘアトリートメントを得た。
【0039】
【表5】
【0040】
【実施例5】 シャンプー 表6に示す処方成分を秤取り、80℃で加熱溶解し、冷
却しシャンプーを得た。
【0041】
【表6】
【0042】
【実施例6】 ヘアローション 表7に示す処方成分を秤りとり、室温で撹拌して可溶化
しヘアローションを得た。同様にして本発明の育毛剤を
含まない比較例のヘアローションを製造した。
【0043】
【表7】
【0044】<本発明の頭髪用の化粧料の評価>上記実
施例6及び比較例1のヘアローションを用いて、発毛促
進作用に関する実使用試験を行った。
【0045】禿頭症、薄毛に悩む36才〜54才の男性
パネラー40人を20人づつ2グループに分け、1グル
ープには、実施例6で得られたヘアローションを、もう
一方のグループには比較例1のヘアローションを、それ
ぞれ1日2回60日間連続使用してもらい、禿頭症、薄
毛の改善度を肉眼で判定した。
【0046】結果を表7の最下欄に示す。これにより、
本発明の頭髪用の化粧料は、本発明の育毛剤を含有しな
い頭髪用の化粧料に比べて、明らかに優れた禿頭症、薄
毛の改善作用を有することがわかる。
【0047】また、他の実施例について同様の評価を行
ったところ、これらについても優れた育毛作用を有する
ことが確認された。
【0048】
【発明の効果】本発明の育毛剤は、優れた発毛促進効果
を有すると共に安全性も高い。また本発明の頭髪用の化
粧料は、この育毛剤を含有することで、発毛促進作用に
優れるばかりでなく、長期間連続して安全に使用するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻 邦郎 静岡県静岡市池田1375−11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で表されるアセトフェ
    ノン誘導体からなる育毛剤。 【化1】 ただし、(I)式中、R1、R2、R3は、それぞれ独立
    して短鎖長アルキル基を示す。
  2. 【請求項2】 前記一般式(I)で表されるアセトフェ
    ノン誘導体が、化2で表される3’,5’−ジメトキシ
    アセトフェノンであることを特徴とする請求項1記載の
    育毛剤。 【化2】
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の育毛剤の1種又は
    2種以上を含有する頭髪用の化粧料。
  4. 【請求項4】 前記育毛剤の含有量が、化粧料全量に対
    して0.0001〜10重量%であることを特徴とする
    請求項3記載の頭髪用の化粧料。
JP138894A 1994-01-11 1994-01-11 育毛剤及びこれを含有する頭髪用の化粧料 Pending JPH07206642A (ja)

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