JP3129358B2 - 育毛料 - Google Patents

育毛料

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JP3129358B2
JP3129358B2 JP05062127A JP6212793A JP3129358B2 JP 3129358 B2 JP3129358 B2 JP 3129358B2 JP 05062127 A JP05062127 A JP 05062127A JP 6212793 A JP6212793 A JP 6212793A JP 3129358 B2 JP3129358 B2 JP 3129358B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は育毛料に関し、詳しく
は、ヒドロキシベンズアルデヒドを含有し、育毛効果、
安定性及び安全性に優れた育毛料に関する。
【0002】
【従来の技術】現在提供される育毛料には、各種の生薬
抽出エキスや化合物等が配合されている。例えば、生薬
抽出エキスとしては、ヨクイニン、イチョウ、カシュウ
等の抽出エキス等(特公平1−13451号、特開平2
−48512号、特開平2−48514号の各公報等)
が、また、前記化合物としては、ビタミンE、アロキサ
ジン、ピリジンN−オキシド、アデノシン−3’,5’
−サイクリックモノフォスフェート等(特開昭64−5
6608号、特開平1−261321号、特開平−20
4406号の各公報等)を使用したものが報告されてい
る。
【0003】しかし、これらの生薬抽出エキスあるいは
化合物は、顕著な育毛効果を示すものがほとんどなく、
また、ある程度効果を有するものには、皮膚炎を起こす
程刺激が強く連続使用が困難である等の欠点があった。
【0004】ところで、ヒドロキシベンズアルデヒド又
はその誘導体、例えば3、4−ジヒドロキシベンズアル
デヒドが、発色助剤として染毛料に使用されており(特
開昭53−130443号公報)、また、ヒドロキシベ
ンズアルデヒドが染毛剤に使用されている(特開昭56
−29515号公報)が、ヒドロキシベンズアルデヒド
あるいはその誘導体が優れた育毛作用を有することは知
られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
提供されている育毛料は、育毛効果や安全生の点で問題
があった。本発明は、かかる観点からなされたものであ
り、育毛効果に優れ、かつ長期にわたる使用にも十分耐
え得る安全性を備えた育毛料を提供することを課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために鋭意研究を行った結果、ヒドロキシベン
ズアルデヒドあるいはその誘導体が、育毛作用に優れ、
しかも満足できる安定性及び安全性を有することを見い
出し、本発明に至った。
【0007】すなわち本発明は、化2で表されるヒドロ
キシベンズアルデヒド及び/又はその誘導体を含有する
ことを特徴とする育毛料である。
【0008】
【化2】
【0009】但し、上式において、X1、X2、X3
4、X5は、H、OH又はORを表し、これらのうち少
なくとも1つはOHである。尚、Rは炭素数1〜10の
脂肪族炭化水素基を表す。
【0010】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
用いるヒドロキシベンズアルデヒド又はその誘導体とし
ては、例えば2−ヒドロキシベンズアルデヒド、3−ヒ
ドロキシベンズアルデヒド、4−ヒドロキシベンズアル
デヒド、2,3−ジヒドロキシベンズアルデヒド、2,
4−ジヒドロキシベンズアルデヒド、2,5−ジヒドロ
キシベンズアルデヒド、3,4−ジヒドロキシベンズア
ルデヒド、2,3,4−トリヒドロキシベンズアルデヒ
ド、2,4,6−トリヒドロキシベンズアルデヒド、
3,4,5−トリヒドロキシベンズアルデヒド、2,
3,4,5−テトラヒドロキシベンズアルデヒド等、及
びこれらのヒドロキシベンズアルデヒドのアルコキシ化
合物例えば、2−メトキシベンズアルデヒド、3−エト
キシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド、3−メトキシ
−4−エトキシベンズアルデヒド、3−エトキシ−2−
ヒドロキシベンズアルデヒド、3−オクトキシ−2−ヒ
ドロキシベンズアルデヒド等が挙げられる。これらは、
市販品をそのまま使用することができる。
【0011】本発明の育毛料は、上記ヒドロキシベンズ
アルデヒド及び/又はその誘導体の1種又は2種以上を
含有するものである。上記化合物の含有は、育毛料全
量に対して、0.01〜10重量%含有することが好ま
しい。含有量がこの範囲よりも少ないと、十分な育毛効
果が期待できない。また、含有量がこの範囲よりも多す
ぎると、育毛料としての安定性が低下することがあるの
で、上記範囲で配合することが好ましい。
【0012】本発明の育毛料は、剤型は特に限定され
ず、ヘアトニック、ヘアローション、ヘアクリーム、ヘ
アトリートメント、スカルプトリートメント、シャンプ
ー、リンス、ポマード等種々の剤型に適用でき、従来の
育毛料と同様に製造することができる。また、育毛料に
使用される通常の成分、例えば、炭化水素類、ロウ類、
油脂類、エステル類、高級脂肪酸、高級アルコール、界
面活性剤、香料、色素、防腐剤、抗酸化剤、紫外線防御
剤、アルコール類、pH調製剤、及び本発明にあった薬
効成分など適宜選択して使用することができる。さら
に、ヒドロキシベンズアルデヒド又はその誘導体以外の
育毛成分を併用してもよい。
【0013】
【作用】本発明の育毛料に用いるヒドロキシベンズアル
デヒド及びその誘導体の作用を説明する。
【0014】<1>毛成長促進作用 初めに、ヒドロキシベンズアルデヒド及びその誘導体の
毛成長促進作用を、動物を用いた試験により説明する。
【0015】(1)試料 試料として、後記表1に示したように、ヒドロキシベン
ズアルデヒド又はその誘導体を各種濃度で含む70%エ
タノール溶液、あるいはビタミンEの70%エタノール
溶液を用いた。また、対照として70%エタノールを使
用した。
【0016】(2)試験方法 9週令のC3Hマウス5匹を1群とし、7群のマウスの
背部を2.0×2.0cmの広さに除毛し、翌日その除
毛部位に上記試料を0.04g塗布した後、14日目に
毛成長度のレベルを肉眼により、以下の基準で評価し
た。
【0017】 − : 対照群のマウスの毛の生え方が同程度 ± : 対照群のマウスの毛の生え方より僅かに早い + : 対照群のマウスの毛の生え方より明らかに早い ++: 対照群のマウスの毛の生え方より著しく早い
【0018】<2>安定性 表1の試料1〜12を密封し、40℃で3カ月放置する
ことにより、以下の基準により安定性の評価を行った。
結果を表2に示す。
【0019】◎ : 変色・変臭がなく安定 ○ : 僅かに変色・変臭が認められるがほぼ安定 △ : 変色変臭が明らかに認められる × : 変色・変臭が著しい
【0020】<3>結果 上記試験の結果を表1に示す。この結果から明らかなよ
うに、ヒドロキシベンズアルデヒドは、0.01%程度
の量で、優れた著しい毛成長促進作用を示し、この作用
は従来用いられているビタミンEより顕著であることが
わかる。また、各種ヒドロキシベンズアルデヒドの誘導
体も、同様に優れた毛成長促進作用を有することが明ら
かである。
【0021】本発明の育毛料は、ヒドロキシベンズアル
デヒド及び/又はその誘導体が、毛根を刺激し、毛包周
囲の血行をより盛んにし、代謝を活発にする結果、毛生
促進、ふけ防止、脱毛予防等の育毛効果を有するものと
推測される。
【0022】また、ヒドロキシベンズアルデヒド及びそ
の誘導体を含む溶液は、比較的高温に長期間保存して
も、変色・変臭がなく、安定であることがわかる。但
し、濃度が高くなり過ぎると安定性が低下することがあ
る。
【0023】
【表1】
【0024】
【実施例】以下に、本発明の育毛料の実施例を説明す
る。尚、以下の配合量は、重量%である。
【0025】
【実施例1、2】 ヘアトニック 初めに、本発明の育毛料として、ヘアトニックにおける
実施例を説明する。 <1>製法 表2に示す各原料を、加温装置付き撹拌容器にとり、5
0℃にて加温混合溶解し、可溶化を行って、実施例1、
2及び比較例1のヘアトニックを得た。
【0026】
【表2】
【0027】<2>評価 上記で得られた各ヘアトニックについて、毛生促進効果
を調べるため、ヒトを対象とした実使用テストを行っ
た。
【0028】薄毛症、脱毛症を訴える24名のパネラー
を、各8名づつ3群に分け、実施例1、2及び比較例1
のヘアトニックを連続6カ月使用させ、育毛促進効果及
び脱毛予防効果を評価した。使用方法は、通常のヘアト
ニックの使用法と同様に頭部にまんべんなく塗布する方
法を用い、1日2回使用した。
【0029】毛生促進効果の評価は、テスト終了時に、
うぶ毛、硬毛が増えてきたと感じたパネラーがどの程度
いたかを計測する方法で行った。また、脱毛予防評価
は、テスト終了時に、洗髪時の抜け毛の減少について申
告してもらう方法で行った。さらに、テスト終了時に、
頭皮の状態の改善や、ふけの発生の減少についても申告
してもらった。結果を表3に示す。
【0030】
【表3】
【0031】この結果から明らかなように、3−エトキ
シ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドを、2.5%ある
いは0.015重量%配合した実施例1及び実施例2の
ヘアトニックを使用した被検者のうち、うぶ毛を生じた
パネラー及び硬毛を生じたパネラーの割合が高く、抜け
毛が減少したパネラーも認められた。このように、本発
明の育毛料には育毛効果が認められた。
【0032】一方、3−エトキシ−4−ヒドロキシベン
ズアルデヒドを0.007%配合した比較例1のヘアト
ニックを使用した被検者では、毛生促進効果及び脱毛予
防効果はほどんど認められなかった。
【0033】また、テスト終了時に頭皮の状態が改善さ
れ、ふけの発生の減少を申告したパネラーは、実施例1
のヘアトニックでは名、実施例2では1名数えられた
が、比較例1では認められなかった。
【0034】さらに、使用テスト期間中に、いずれのパ
ネラーにも、頭皮の状態の悪化、炎症性の反応等の皮膚
障害は全く観察されなかったことから、本発明の育毛料
は、6カ月連続使用しても安全であることが確かめられ
た。
【0035】
【実施例3】 ヘアローション 表4Aの原料を、室温で撹拌して均一に溶解した後、同
様に溶解したBの原料を加え、さらにCの成分を添加し
てヘアローションを得る。
【0036】
【表4】
【0037】
【実施例4】 ヘアクリーム 表5Aの原料を80℃で混合溶解し、これを予め80℃
に加温溶解しておいたBの原料に徐々に加えて乳化す
る。これを40℃まで冷却し、Cの成分を添加してヘア
クリームを得る。
【0038】
【表5】
【0039】
【実施例5】 スカルプトリートメント 表6Aの原料を80℃で撹拌して均一に溶解する。これ
を同様に溶解しておいたBの原料に徐々に加え、乳化す
る。撹拌しながら40℃まで冷却し、Cの成分を加え、
さらにDの成分を加えて製品とする。
【0040】
【表6】
【0041】
【実施例6】 ヘアシャンプー 表7Aの原料を80℃で混合した後、40℃まで冷却
し、これに予め均質に溶解しておいたBの原料を加え、
さらにCの成分を添加して製品とする。
【0042】
【表7】
【0043】
【発明の効果】本発明の育毛料は、育毛効果に優れ、安
定性もよく、かつ長期にわたる使用にも十分耐え得る安
全性を備えている。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−29515(JP,A) 特開 昭57−31606(JP,A) 特開 昭62−108808(JP,A) 特開 昭63−166843(JP,A) 特開 平3−63213(JP,A) 特開 平6−48929(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化1で表されるヒドロキシベンズアルデ
    ヒド及び/又はその誘導体を含有することを特徴とする
    育毛料。 【化1】 但し、上式において、X1、X2、X3、X4、X5は、
    H、OH又はORを表し、これらのうち少なくとも1つ
    はOHである。尚、Rは炭素数1〜10の脂肪族炭化水
    素基を表す。
  2. 【請求項2】 前記ヒドロキシベンズアルデヒド及び/
    又はその誘導体の含有量が、育毛料全量に対し0.01
    〜10重量%であることを特徴とする請求項1記載の育
    毛料。
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