JPH072056B2 - 操作装置におけるエンド検出装置 - Google Patents

操作装置におけるエンド検出装置

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JPH072056B2
JPH072056B2 JP63310485A JP31048588A JPH072056B2 JP H072056 B2 JPH072056 B2 JP H072056B2 JP 63310485 A JP63310485 A JP 63310485A JP 31048588 A JP31048588 A JP 31048588A JP H072056 B2 JPH072056 B2 JP H072056B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、位置変更範囲が機械的に規制された被操作部
を操作するアクチュエータと、そのアクチュエータの作
動を制御する制御手段とが設けられた操作装置における
エンド検出装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、上記のような操作装置におけるエンド検出装置で
は被操作部がエンド位置に達したことを検出するように
リミットスイッチが設けられていた。そしてそのリミッ
トスイッチの検出情報に基づいて、被操作部がエンド位
置を越えて操作されないようにアクチュエータの作動を
制御するようになっていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術では、位置変更範囲の中でリミットスイッ
チが作動するようにリミットスイッチを取り付けるこ
と、及び、取付位置のズレや機械的なガタ等が存在する
ためリミットスイッチをエンドまである程度余裕のある
位置に取り付けることが要望される。
その結果、被操作部の位置変更範囲が狭くなるものであ
った。
かかる不都合を回避すべく、リミットスイッチでエンド
位置検出するのに代えて、前記アクチュエータを作動さ
せている時に被操作部が設定量位置変化しないことを検
出することにより、被操作部が位置変更範囲のエンドで
あると判別するようにする手段が考えられる。しかしな
がら、例えば被操作部に大なる負荷が作用している等に
より、被操作部が位置変更範囲の中央部に位置している
にもかかわらず、アクチュエータの作動中において被操
作部が設定量位置変化しないことがあり、上記手段で
は、このような状態でもエンドである判別されることに
なる。
このような誤ったエンド判別が行なわれると、被操作部
を適切に操作し難いものとなる。このため、エンド判別
を適切に行なえるエンド検出装置が望まれていた。
本発明の目的は上記実状に鑑みて為されたものであっ
て、その目的は、エンド判別を適切に行なえるエンド検
出装置を提供する点にある。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成するため、本発明による第1の特徴構成
は、位置変更範囲が機械的に規制された被操作部を操作
するアクチュエータと、そのアクチュエータの作動を制
御する制御手段とが設けられた操作装置におけるエンド
検出装置において、前記被操作部の位置を検出する位置
検出手段が設けられ、前記制御手段は、前記位置検出手
段の情報に基づいて、前記位置変更範囲内のうちの設定
エンド側領域内で前記被操作部をエンド側に操作する前
記アクチュエータの作動中に設定量の位置変化が無いと
エンドであると判別するように構成されていることであ
る。
本発明の第2の特徴構成は、前記制御手段は、前記位置
検出手段の情報に基づいて前記アクチュエータの作動中
において設定量の位置変化が無いことを判別するに伴っ
て前記アクチュエータを停止するように構成されている
ことである。
〔作用〕
第1の特徴構成による操作装置におけるエンド検出装置
では、位置変更範囲内のうちの設定エンド側領域内で被
操作部が位置変化が無いとエンドであると判断するか
ら、通常、機械的に規制された位置変更範囲全体にわた
って被操作部を確実に操作することができると共に、位
置変更範囲の中央部で位置変化が無い場合には被操作部
がエンドにきて停止しているのではないと判断できるの
で、その位置変更範囲の中央部での誤ったエンド判別が
行なわれるのを回避して、適確なエンド検出を行なえ
る。
第2の特徴構成による操作装置におけるエンド検出装置
では、位置変更範囲のエンドはもちろんのこと、位置変
更範囲の中央部においても、アクチュエータの作動中に
おいて設定量の位置変化が無いと、アクチュエータを停
止させるものであるから、アクチュエータやそれと被操
作部との連係機構等に過負荷を与えて損傷が生じるトラ
ブルを回避できる。
〔発明の効果〕
従って、第1の特徴構成による操作装置におけるエンド
検出装置では、被操作部を位置変更範囲の全体に亘って
操作するのに有効となると共に、エンドを確実に検出で
きる。
第2の特徴構成による操作装置におけるエンド検出装置
では、故障を生じる虞れの少ない安全性のすぐれたもの
にすることができる。
〔実施例〕
以下、本発明を脱穀装置の選別制御装置に適用した実施
例を図面に基づいて説明する。
第6図に示すように、クローラ走行装置(1)を備えた
機体(V)の上部に、脱穀装置(2)が搭載され、且
つ、刈取部(3)が前記機体(V)の前部に付設され
て、コンバインが構成されている。
前記刈取部(3)は、引き起こし装置(4)、穀稈の株
元を切断する刈刃(5)、及び、刈取穀稈を機体後方に
搬送する搬送装置(6)とを備えている。
第7図に示すように、前記機体(V)に搭載されたエン
ジン(E)の出力が、ベルトテンション式の脱穀クラッ
チ(7)を介して前記脱穀装置(2)に伝動され、且
つ、ベルトテンション式の走行クラッチ(8)を介して
前記クローラ走行装置(1)の走行用変速装置(9)に
伝動されている。
又、前記走行用変速装置(9)に伝動される出力の一部
が、ベルトテンション式の刈取クラッチ(10)を介して
前記刈取部(3)に伝動されている。
但し、詳述はしないが、前記機体(V)の前後進切り換
え並びに車速は、前記走行用変速装置(9)を手動操作
することにより、人為的に調節されることになる。
第8図に示すように、前記脱穀装置(2)は、扱胴(1
1)を収納する扱室(A)、前記刈取部(3)から供給
される横倒れ姿勢の穀稈を挾持搬送するフィードチェー
ン(12)、排塵用の横断流ファン(13)、トウミ(14)
と揺動選別板(15)とからなる選別装置(B)、穀粒回
収用の1番口(16)、及び、選別回収した二番物を前記
扱室(A)に還元させるための穀粒回収用の2番口(1
7)の夫々を備えている。
前記扱室(A)の下部には、穀粒選別用の受網(18)が
設けられ、前記扱室(A)の終端部には、前記扱室
(A)内に残存する処理物を排出する排出口(19)が開
口されている。
但し、以下の説明において、前記受網(18)を漏下する
処理物及び前記排出口(19)を通して排出される処理物
を、前記扱室(A)からの漏下処理物と総称する。
前記揺動選別板(15)は、前記トウミ(14)の上方に位
置するグレンパン(20)、そのグレンパン(20)に引き
続いて位置するチャフシーブ(21)、そのチャフシーブ
(21)に引き続いて位置するストローラック(22)、前
記チャフシーブ(21)の始端側の下方に位置する補助グ
レンパン(23)、及び、その補助グレンパン(23)に引
き続いて位置するグレンシーブ(24)の夫々を備え、そ
れらが左右一対の側板(25)の間に取り付けられてい
る。
尚、第8図中、(S1)は、前記フィードチェーン(12)
にて搬送される穀稈層の厚み(D)に基づいて前記扱室
(A)への穀稈供給量(Q)を検出する穀稈供給量検出
手段としての供給量検出用センサ、(26)は前記排出口
(19)に対向して配置される排出口用のグレンパン、
(27)はそのグレンパン(26)に引き続いて位置し、且
つ、横方向に並ぶ複数本の杆材であり、それらのグレン
パン(26)及び杆材(27)は前記揺動選別板(15)と共
に揺動されるようになっている。又、(28)は前記杆材
(27)上の処理物に作用する刃付き回転体である。
前記供給量検出センサ(S1)について説明すれば、前述
のように、前記脱穀装置(2)は、変速前の前記エンジ
ン(E)の出力で駆動されるようになっていることか
ら、前記フィードチェーン(12)による穀稈搬送速度
は、刈取速度に拘らず略一定の速度となる。従って、車
速つまり刈取速度が大なるほど刈取穀稈量が大になり、
その結果、単位時間当たりに前記フィードチェーン(1
2)で搬送される穀稈層の厚み(D)が大になる。つま
り、前記フィードチェーン(12)で搬送される穀稈層の
厚み(D)は、前記扱室(A)へ供給される穀稈供給量
(Q)に対応するのである。
説明を加えれば、第9図にも示すように、前記フィード
チェーン(12)で搬送される穀稈を下方に向かって押圧
挾持する搬送レール(12A)が、スプリング(12B)で下
方に向かって弾性付勢された状態で、搬送方向に沿って
設けられている。そして、前記搬送レール(12A)の搬
送始端側箇所に、その上下変位量をポテンショメータを
利用して検出する前記供給量検出センサ(S1)が付設さ
れ、もって、前記搬送レール(12A)の上下変化量を穀
稈層の厚み(D)として検出するように構成されてい
る。
前記選別装置(B)は、前記チャフシーブ(21)の間隔
(S)を大小に調節すると共に、前記トウミ(14)によ
る選別風量を強弱に調節することにより、前記扱室
(A)からの漏下処理物量の大小に応じて、選別状態を
調節自在に構成されている。
先ず、前記チャフシーブ(21)の間隔(S)を大小に調
節するための構成について説明する。
第10図乃至第12図に示すように、前記チャフシーブ(2
1)は、処理物移送方向に並置される帯板状部材
(a),(a′)にて構成され、そして、その帯板状部
材(a),(a′)の隣合うものの間に形成される間隔
(S)を変更調節自在に構成されている。
説明を加えれば、複数個の帯板状部材(a),(a′)
のうちの一つの帯板状部材(a′)の上端部が、前記左
右一対の側板(25)を貫通する支点軸(29)に外嵌さ
れ、且つ、その帯板状部材(a′)の下端側の両端部夫
々に、前記側板(25)に形成された長孔(b)を貫通す
る連結ピン(30)が止着されている。
前記支点軸(29)及び前記連結ピン(30)の夫々に外嵌
着される左右一対のリンク(31)が設けられ、その左右
一対のリンク(31)の一方に操作アーム(32)が取り付
けられている。
前記一つの帯板状部材(a′)を除く他の帯板状部材
(a)は、コの字状の取付金具(33)を用いて前記側板
(25)に取り付けられている。
つまり、前記コの字状の取付金具(33)は、上端側の軸
部分(33a)が前記側板(25)に貫通止着され、且つ、
下端側の軸部分(33b)が前記側板(25)に形成された
長孔(b)に貫通するように構成されている。そして、
前記他の帯板状部材(a)の下端側の両端部夫々が、前
記取付金具(33)の下端側の軸部分(33b)に外嵌着さ
れている。
前記連結ピン(30)及び複数個の取付金具(33)の下端
側の軸部分(33b)が、連係板(34)にて接続され、も
って、各帯板状部材(a),(a′)を、それらの上端
側を支点にして一体揺動させることにより、前記間隔
(S)を変更調節するように構成されている。
そして、前記間隔(S)を変更調節するためのチャフ調
節用の電動モータ(M1)が、前記脱穀装置(2)の固定
枠側に設けられ、前記間隔(S)が小となる閉じ側に付
勢するスプリング(35)が、前記操作アーム(32)に連
設され、その操作アーム(32)と、前記電動モータ
(M1)にて正逆転駆動される螺軸(36)に咬合するコマ
部材(37)とが、レリーズワイヤ(38)にて連動連結さ
れている。
尚、第10図中、(S2)は前記間隔(S)の調節状態を前
記コマ部材(37)の位置変化として検出するチャフ開度
検出用ポテンショメータであって、その操作アーム(3
9)の遊端部が、前記コマ部材(37)に連結されてい
る。
前記トウミ(14)による選別風量を強弱に調節するため
の構成について説明すれば、前記トウミ(14)は、その
回転数を変速して選別風量を変更調節できるように構成
されている。
説明を加えれば、第13図及び第14図に示すように、前記
トウミ(14)の回転軸(14A)に付設された入力プーリ
(41)が、左右一対のプーリ部分(41a),(41b)に分
割形成され、そして、その左右一対のプーリ部分(41
a),(41b)の間隔を変更調節して前記トウミ(14)の
回転数を変更調節するいわゆる割りプーリ式の変更装置
(42)に構成されている。
前記左右一対のプーリ部分(41a),(41b)の一方(41
a)は、前記回転軸(14A)に固着され、他方(41b)
は、前記回転軸(14A)の軸方向に摺動自在に外嵌され
ている。
但し、前記摺動側の他方のプーリ部分(41b)は、固定
側の一方のプーリ部分(41a)に付設の連結ピン(45)
にて連結され、前記両プーリ部分(41a),(41b)は、
一体回転しながら、且つ、その間隔を変更調節できるよ
うになっている。
前記両プーリ部分(41a),(41b)の間隔を変更調節す
る構成について説明すれば、前記摺動側のプーリ部分
(41b)のボス部にベアリング(46)を用いて取り付け
られた第1カム形成部材(47)と、前記脱穀装置(2)
の固定枠側に取り付けられた第2カム形成部材(48)と
の夫々に、前記第1カム形成部材(47)の回転に伴っ
て、前記両プーリ部分(41a),(41b)を遠近移動させ
るためのカム突起(47a),(48a)が形成されている
(第15図参照)。
そして、風量調節用の電動モータ(M2)が、前記脱穀装
置(2)の固定枠側に付設され、前記第1カム形成部材
(47)に、変速操作用の操作アーム(49)が付設され、
その操作アーム(49)と前記電動モータ(M2)にて正逆
転駆動される螺軸(50)に咬合するコマ部材(51)と
が、レリーズワイヤ(52)にて連動連結され、もって、
前記風量調節用の電動モータ(M2)にて前記第1カム形
成部材(47)が回転操作されて、前記トウミ(14)の回
転数を変更調節するように構成されている。
尚、第13図中、(43)は前記エンジン(E)の出力を前
記入力プーリ(41)に伝動する伝動プーリ、(44)はテ
ンションプーリ、(S3)は変速状態つまり選別風量を前
記両コマ部材(51)の位置変化として検出するトウミ風
量検出用ポテンショメータであって、その操作レバー
(53)の遊端部が、前記コマ部材(51)に連結されてい
る。
すなわち、前記両コマ部材(37),(51)が被操作部
(C)に、前記両電動モータ(M1),(M2)がアクチュ
エータ(M)に、前記両ポテンショメータ(S2),
(S3)が位置検出手段(K)に夫々対応しているのであ
る。
次に前記両アクチュエータ(M1),(M2)を作動させ
て、前記選別装置(B)の選別状態を制御するための制
御構成について説明する。
第1図に示すように、マイクロコンピユータ利用の制御
装置(H)が設けられ、その制御装置(H)に自動モー
ドと手動モードを選択する選択スイッチ(Sw)、前記脱
穀クラッチ(7)の入り操作に連動してONする脱穀スイ
ッチ(S0)、前記供給量検出センサ(S1)、前記チャフ
開度検出用ポテンショメータ(S2)、前記トウミ風量検
出用ポテンショメータ(S3)、前記選択スイッチ(Sw)
が手動モード状態にあるときに前記チャフ開度を手動設
定するためのチャフ開度調節用スイッチ(S4)、前記選
択スイッチ(Sw)が手動モード状態にあるときに前記ト
ウミ風量を手動設定するためのトウミ風量調節用スイッ
チ(S5)、自動モードにおいて前記漏下処理物量(VO
L)に対応する目標選別状態を、例えば、稲であるか麦
であるか、あるいは濡れている穀稈であるか等の処理条
件に応じて補正するための条件設定用ポテンショメータ
(S6)、及び、制御作動をリセットするリセットスイッ
チ(S7)の夫々が接続されている。
尚、図中(P)は液晶表示器であって、第16図(イ)に
示すようにチャフ開度検出用ポテンショメータ(S2)及
びトウミ風量検出用ポテンショメータ(S3)の値をバー
グラフで表示するようになっている。又、手動モードで
エンドまで操作されると第16図(ロ)に示すように“モ
ータエンド!"と表示するようになっている。
そして、前記制御装置(H)は、予め設定記憶された情
報及び各種の入力情報に基づいて、前記アクチュエータ
(M1),(M2)を制御して、前記選別装置(B)の選択
状態を調節するように構成されている。
つまり、前記制御装置(H)を利用して前記アクチュエ
ータ(M1),(M2)の作動を制御する制御手段(100)
が構成されている。
自動モードにおける前記選別装置(B)の選別状態の調
節について説明すれば、刈取穀稈量が増大して前記脱穀
装置(2)に導入される穀稈量が多くなるほど、前記フ
ィードチェーン(12)で搬送される穀稈層の厚み(D)
が大になって前記扱室(A)における単位時間当たりの
扱処理量が増大することになる。その結果、前記フィー
ドチェーン(12)で搬送される穀稈層の厚み(D)が大
なるほど前記扱室(A)からの漏下処理物量(VOL)が
大になり、前記穀稈層の厚み(D)と前記扱室(A)か
らの漏下処理物量(VOL)とが対応すると見做すことが
できるのである。
そこで、基本的には、前記供給量検出センサ(S1)の検
出情報に基づいて、穀稈供給量(Q)が大なるほど漏下
処理物量(VOL)が大なる状態に対応する選別状態とな
るように、つまり、前記チャフシーブ(21)の開度が大
となり且つ前記トウミ(14)による選別風量が大となる
ように、トウミ風量とチャフ開度の両方を同時に自動調
節させるように構成してある。
但し、前記扱室(A)からの漏下処理物量(VOL)は、
前記扱室(A)への穀稈供給量(Q)のみならず、前記
選別装置(B)から前記扱室(A)に還元される二番物
の還元量(F)の影響を受けることから、前記二番物の
還元量(F)を検出する二番還元量検出手段(107)を
設けて、前記漏下処理物量(VOL)を、設定時間毎に検
出される前記穀稈供給量(Q)と設定還元量(F)の両
方に基づいて検出するようにしているのである。つま
り、前記選別装置(B)の選別状態が、前記扱室(A)
から漏下する実際の漏下処理物量(VOL)に応じた選別
状態となるようにしているのである。
ところで、前記供給量検出センサ(S1)にて穀稈層の厚
み(D)を検出された位置にある穀稈が、前記扱室
(A)にて扱処理され、それに対する漏下処理物が、前
記扱室(A)から漏下するのは、前記穀稈層の厚み
(D)の検出作動時点から前記脱穀装置(2)の作動特
性に応じて決まる前記第1設定時間(tx)後であり、そ
の漏下処理物に対応する二番物の漏下処理物が前記扱室
(A)から漏下するのは、更に所定時間後の前記第2設
定時間(td)後となる。
そこで、前記第1設定時間(tx)前までの前記穀稈供給
量(Q)を記憶する第1記憶手段としての第1メモリ
(108)と、前記第2の設定時間(td)前までの前記還
元量(F)とを記憶する第2記憶手段としての第2メモ
リ(109)を、前記制御装置(H)内のメモリ(図示せ
ず)を利用して、いわゆるFIFO式に構成すると共に、そ
の前記第1メモリ(108)及び第2メモリ(109)夫々の
記憶データが、設定時間毎に更新されるように、前記制
御装置(H)の制御ループが設定時間して予め設定され
た基準時間(0.5秒に設定してある)経過する毎に一巡
するようにしてある。
そして、詳しくは後述するが、その基準時間毎に、前記
供給量検出センサ(S1)にて検出される穀稈層の厚み
(D)に基づいて穀稈供給量(Q)を算出すると共に、
最も古い記憶データを消去しながら算出した穀稈供給量
(Q)を前記第1メモリ(108)に記憶させ、且つ、後
述のように、前記第1設定時間(tx)前の前記穀稈供給
量(Q)に基づいて、前記還元量(F)の現時点におけ
る値を算出して、最も古い記憶データを消去しながら算
出した還元量(F)を前記第2メモリ(109)に記憶さ
せるようにしてある。
チャフ開度調節及びトウミ選別風量調節におけるエンド
検出について説明すると、前記両コマ部材(37),(5
1)の位置を検出する前記両ポテンショメータ(S2),
(S3)の検出値の上限側(R側)及び下限側(L側)に
夫々設定値(ER),(EL)が設けられ、それら設定値
(ER),(EL)よりエンド側を設定エンド側領域とす
る。
そして、前記両電動モータ(M1),(M2)を作動させる
時に設定量の位置変化が無いとエンドであか又はモータ
ロック状態であると判別するようになっている。
すなわち、設定エンド側領域内で前記両コマ部材(3
7),(51)をエンド側に操作している場合にはエンド
であると判別し、その他の場合にはモータロック状態と
判別するようになっている。また、どちらの場合にも前
記モータ(M1),(M2)の作動は停止される。(第2図
(ロ)参照) 次に、第2図(イ),(ロ)に示すフローチャートに基
づいて、制御装置(H)の動作を説明する。
制御が起動されるに伴って、先ず、各フラグをリセット
する。つまり、前記両コマ部材(37),(51)がエンド
にあると判別されたときにセットされるエンドフラグ、
及びモータロック状態と判別されたときにセットされる
ロックフラグの夫々をリセットする。
次に、前記選択スイッチ(Sw)の状態が判別され、手動
モードであればチャフ開度調節用スイッチ(S4)及びト
ウミ風量調節用スイッチ(S5)からの情報に基づいて、
前記モータ(M1),(M2)を駆動する後述のアクチュエ
ータ操作処理を行うようになっている。
但し、前記両コマ部材(37),(51)の位置がエンドに
あれば“モータエンド!"を表示する。そしてそれ以上エ
ンド側へ前記両モータ(M1),(M2)を駆動しないよう
になっている。
自動モードの場合には、ロックフラグをチェックしフラ
グがセットされていれば警報出力し、自動制御を停止す
るようになっている。
ロックフラグが“0であれば前記脱穀スイッチ(S0)が
ONであるか否か、つまり、前記脱穀装置(2)が運転状
態にあるか否かを判別する。
そして前記脱穀スイッチ(S0)がONである場合には、前
記基準時間(0.5秒)の間に、前記供給量検出センサ(S
1)にて検出される穀稈層の厚み(D)の平均値に基づ
いて、下記式(i)から現時点における穀稈供給量
(Q)を算出する。
Q=K1・D ……(i) 但し、K1は、予め設定された定数である。
そして、第3図(イ)に示すように、前記第1メモリ
(108)の記憶データを、最も古い値を消去しながら、
各記憶データを前記基準時間後のデータに順次更新し
て、求めた現時点の穀稈供給量(Q)の値を、前記第1
メモリ(108)の最新値(Q(0))として記憶させ
る。
同様にして、第3図(ロ)に示すように、前記第2メモ
リ(109)に記憶されている前記基準時間毎の還元量
(F)の値を、最も古いデータを消去しながら、各記憶
データを前記基準時間後のデータに順次更新する。
データを更新した後は、下記(ii)式にも示すように、
前記第1メモリ(108)に記憶されている前記第1設定
時間(tx)前の穀稈供給量(Q(tx))の値と、前記第
2メモリ(109)に記憶されている前記第2設定時間(t
d)前の還元量(F(td))の値とを加算した値を、前
記漏下処理物量(VOL)として算出する。
VOL=Q(tx)+F(td) ……(ii) つまり、この(ii)式に基づいて、前記漏下処理物量
(VOL)を算出する処理が、前記処理物量検出手段(10
0)に対応することになる。
尚、前記データ更新処理は、前記脱穀スイッチ(S0)が
ONしている間のみ行われるようにしてある。従って、前
記第1メモリ(108)及び前記第2メモリ(109)の夫々
は、前記脱穀クラッチ(7)が次に入り操作されるに伴
って、切り操作する直前における前記漏下処理物量(VO
L)に対応する選別状態から制御を再開できるように、
切り操作する直前までの前記穀稈供給量(Q)と前記還
元量(F)の夫々の値を記憶保持する状態を続けること
になる。
前記漏下処理物量(VOL)を算出した後は、前記トウミ
風量検出用ポテンショメータ(S3)及び前記チャフ開度
調節用ポテンショメータ(S2)にて検出される現在のト
ウミ風量及びチャフ開度に基づいて、前記第1設定時間
(tx)前の穀稈供給量(Q(tx))の値に対応して、前
記扱室(A)に還元される二番物の還元率(K2)と、そ
の二番物のうちの一部が前記第2設定時間(td)後に再
度前記扱室(A)に還元される二番物の還元率(K4)と
を算出する。
但し、前記扱室(A)から漏下処理物の一部が前記扱室
(A)に二番物として還元されることになり、且つ、還
元された二番物に対応する漏下処理物の一部が、再度前
記扱室(A)に還元されることになる。
従って、前記両還元率(K2),(k4)は、夫々、1未満
の値となるものである。又、その値は、前記選別装置
(B)の選別状態に対応して略一定の値と見做すことが
できるので、第4図に示すように、選別状態に対応する
前記トウミ風量及びチャフ開度の夫々に対応させて、予
めマップ化してあり、前記トウミ風量検出用ポテンショ
メータ(S3)及び前記チャフ開度検出用ポテンショメー
タ(S2)による各検出値から対応する還元率夫々の値
を、還元率算出用マップから読み出させるようにしてあ
る。
次に、前記還元率算出用マップを参照して算出した還元
率(K2),(K4)の値と、前記第1設定時間(tx)前の
前記穀稈供給量(Q(tx))の値と、前記第2設定時間
(td)前の前記還元量(F(td))とに基づいて、下記
(iii)式から、現時点における還元量(F(0))の
値を算出して、その値を更新する。
(F(0))=K2・Q(tx)+K4・F(td)……(ii
i) つまり、この(iii)式に基づいて、現時点における還
元量(F(0))の値を算出する処理が、前記二番還元
量検出手段(107)に対応することになる。そして、上
記(iii)式からも明らかなように、前記穀稈供給量
(Q)に乗算する還元率(K2)が、1未満の第1設定値
に対応し、且つ、前記還元量(F)に乗算する還元率
(K4)が、1未満の第2設定値に対応することになる。
そして、前記算出した漏下処理物量(VOL)の値と、前
記条件設定用ポテンショメータ(S6)による設定値とに
基づいて、前記トウミ風量と前記チャフ開度夫々の目標
値を算出する。
但し、前記トウミ風量と前記チャフ開度夫々の目標値
は、第5図に示すように、前記還元率の算出と同様に、
予め、前記漏下処理物量(VOL)の値と前記条件設定用
ポテンショメータ(S6)による設定値とに対応させた状
態でマップ化して、前記制御装置(H)に記憶させてあ
り、その目標設定用のマップから前記目標値を読み出し
て設定することになる。
そして、前記トウミ風量と前記チャフ開度の目標値の夫
々を設定した後は、前記チャフ開度検出用ポテンショメ
ータ(S2)及び前記トウミ風量検出用ポテンショメータ
(S3)による検出値の夫々が、前記設定された目標値の
夫々となるように前記両モータ(M1),(M2)を駆動す
るアクチュエータ操作処理を行うことになる。
但し、前記両コマ部材(37),(51)の位置がエンドに
あれば、それ以上エンド側へ前記両モータ(M1),
(M2)を駆動しないようになっている。
アクチュエータ操作処理について説明を加えると第2図
(ロ)に示すように、制御装置(H)の指示に基づいて
前記モータ(M1),(M2)を駆動する。そして、駆動前
の前記ポテンショメータ(S2),(S3)の値(P
(tx-1))と駆動後の値(P(tx))を比較する。その
差が設定量(d)より大きければ自動モードの場合には
目標値になるまで駆動する。次に各フラグをリセットし
てリターンする。
前記両数値(P(tx-1)),(P(tx))の差が前記設
定量(d)より小さければ、前記両コマ部材(37),
(51)をエンド側に操作している場合にはエンドである
と判断し、そのエンド方向に対応するフラグをセットす
る。その他の場合にはモータロック状態と判断し、ロッ
クフラグをセットするようになっている。
アクチュエータ操作処理を行った後は、予め設定された
基準時間が経過した否かを判別して、前記基準時間が経
過するに伴って、前記選択スイッチ(Sw)の操作状態を
判別する処理からの各処理を繰り返すことになる。
〔別実施例〕
上記実施例では、本発明をコンバインの選別制御装置に
適用した場合を示したが、各種操作装置におけるエンド
検出装置に適用できる。
又、上記実施例では、トウミ風量とチャフ開度との両方
を調節させて、選別装置(B)の選別状態を調節させる
ように構成した場合を例示したが、トウミ風量又はチャ
フ開度の何れか一方のみを調節させるようにしてもよ
い。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明にかかる操作装置におけるエンド検出装置
の実施例を示し、第1図は制御構成のブロック図、第2
図(イ),(ロ)は制御作動のフローチャート、第3図
(イ)は穀稈供給量の記憶処理の説明図、同図(ロ)は
還元量の記憶処理の説明図、第4図は還元率算出用マッ
プの説明図、第5図は目標値算出用マップの説明図、第
6図はコンバインの概略側面図、第7図は伝動系統図、
第8図は脱穀装置の切り欠側面図、第9図は供給量検出
センサの取り付け構成を示すフィードチェーン搬送始端
部箇所の概略側面図、第10図はチャフシーブの構成を示
す切り欠側面図、第11図はその要部拡大側面図、第12図
は帯板状部材の取り付け構造を示す展開平面図、第13図
はトウミの変速構造を示す要部側面図、第14図はトウミ
の入力プーリ部の切り欠正面図、第15図はカム形成部材
の展開平面図、第16図(イ),(ロ)は液晶表示器の表
示例を示す。 (C)……被操作部、(M)……アクチュエータ、
(K)……位置検出手段、(d)……設定量、(100)
……制御手段。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】位置変更範囲が機械的に規制された被操作
    部(C)を操作するアクチュエータ(M)と、そのアク
    チュエータ(M)の作動を制御する制御手段(100)と
    が設けられた操作装置におけるエンド検出装置であっ
    て、前記被操作部(C)の位置を検出する位置検出手段
    (K)が設けられ、前記制御手段(100)は、前記位置
    検出手段(K)の情報に基づいて、前記位置変更範囲内
    のうちの設定エンド側領域内で前記被操作部(C)をエ
    ンド側に操作する前記アクチュエータ(M)の作動中に
    設定量(d)の位置変化が無いとエンドであると判別す
    るように構成されている操作装置におけるエンド検出装
    置。
  2. 【請求項2】前記制御手段(100)は、前記位置検出手
    段(K)の情報に基づいて前記アクチュエータ(M)の
    作動中において設定量(d)の位置変化が無いことを判
    別するに伴って前記アクチュエータ(M)を停止するよ
    うに構成されている請求項1記載の操作装置におけるエ
    ンド検出装置。
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