JPH07205360A - ガスバリヤ性積層フイルムの製造方法 - Google Patents

ガスバリヤ性積層フイルムの製造方法

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JPH07205360A
JPH07205360A JP6003110A JP311094A JPH07205360A JP H07205360 A JPH07205360 A JP H07205360A JP 6003110 A JP6003110 A JP 6003110A JP 311094 A JP311094 A JP 311094A JP H07205360 A JPH07205360 A JP H07205360A
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JP
Japan
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film
laminated film
gas barrier
heat treatment
carboxyl group
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JP6003110A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Kubota
哲哉 久保田
Shigenobu Yoshida
重信 吉田
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C71/00After-treatment of articles without altering their shape; Apparatus therefor
    • B29C71/02Thermal after-treatment
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2023/00Use of polyalkenes or derivatives thereof as moulding material
    • B29K2023/04Polymers of ethylene
    • B29K2023/06PE, i.e. polyethylene
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
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  • Thermal Sciences (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ケイ素酸化物薄膜層を有する透明プラスチッ
クフイルムが本来持つガスバリヤ性を低下させることな
く、かつ、ケイ素酸化物薄膜層面にアンカーコート剤等
を使用せずに、カルボキシル基を含有するポリオレフィ
ン系樹脂との密着強度に優れたガスバリヤ性積層フイル
ムの製造方法に関する。 【構成】 少なくとも片面にケイ素酸化物薄膜層を有す
る透明プラスチックフイルムよりなる基材フイルムのケ
イ素酸化物薄膜層面に、押出機で溶融押出したカルボキ
シル基を含有するポリオレフィン系樹脂を積層して得た
積層フイルムを熱処理してガスバリヤ性積層フイルムを
製造するにあたり、カルボキシル基を含有するポリオレ
フィン系樹脂の溶融押出温度を250℃以上300℃以
下の範囲で選び、かつ、得られた積層フイルムの熱処理
を、熱処理温度を40℃以上70℃以下の範囲で選ぶこ
とを特徴とするガスバリヤ性積層フイルムの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスバリヤ性積層フイ
ルムの製造方法に関する。詳しくは、少なくとも片面に
ケイ素酸化物の薄膜層を有する透明プラスチックフイル
ムよりなる基材フイルムのケイ素酸化物薄膜層面(以
下、この薄膜層面を「SO面」という。)にアンカーコ
ート剤等を使用せずに、押出機で溶融押出したカルボキ
シル基を含有するポリオレフィン系樹脂を積層する方法
に関し、基材フイルムが本来持つガスバリア性を低下さ
せることなく、かつ、SO面とカルボキシル基を含有す
るポリオレフィン系樹脂との密着強度に優れたガスバリ
ヤ性積層フイルムの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、プラスチックフイルムは、食
品、医薬品、化学薬品およびその他物品の包装用資材と
しての用途があるが、このような用途には酸素バリヤ性
や水蒸気バリヤ性が優れていることが要求される。この
ような性質を具備したプラスチックフイルムとしては、
ポリビニルアルコールやエチレンービニルアルコール
共重合体のフイルムなど、それ自体高度なガスバリヤ性
をもつプラスチックフイルム、基体のプラスチックフ
イルムにポリビニリデンクロライドをコーティングして
基体フイルムの酸素バリヤ性を改良したフイルム、基
体のプラスチックフイルムにアルミニウム箔を積層する
かまたはアルミニウムの蒸着膜を形成したフイルムなど
が使用されてきた。
【0003】しかし、ポリビニリデンクロライドをコー
ティングしたフイルムでは比較的ガスバリヤ性が低く、
ポリビニルアルコールやエチレンービニルアルコール共
重合体のフイルムでは、乾燥状態では優れたガスバリヤ
性を有するものの、高湿度条件下ではガスバリヤ性が悪
化し、また、アルミニウム箔を積層したりアルミニウム
の蒸着膜を形成したフイルムは、内容物の視認性に欠
け、さらに電子線を反射するために電子レンジによって
被包装物を加熱することができない等の問題点があっ
た。
【0004】そこで、ガスバリヤ性に優れ、湿度の影響
も少なく、透明であり、電子レンジ適性をもつケイ素酸
化物を蒸着したプラスチックフイルムが提案されてい
る。これを包装材料として使用する場合には、袋や容器
等を作成するためヒートシールできるシーラントフイル
ムを積層したり、また、他のプラスチックフイルム、紙
等を積層して機械的強度を向上させて使用するのが一般
的である。しかし、ケイ素酸化物を蒸着したプラスチッ
クフイルムの場合は、そのSO面に他のプラスチックフ
イルム等を積層する際に、ケイ素酸化物を蒸着したフイ
ルムが本来持つガスバリヤ性能が低下したり、密着強度
が弱く包装材料としては使用できない等の問題があっ
た。
【0005】これらの問題を解決するために、種々の方
法が提案されている。例えば、特開昭49ー34984
号公報には、SO面にアンカーコート処理剤としてオル
ガノファンクショナルシラン系化合物を塗布した後、被
覆樹脂層を設ける方法が開示され、特開平5ー1315
90号公報には、SO面にシランカップリング剤を塗布
した後、被覆樹脂層を設ける方法が開示され、さらに、
特開昭60ー203431号公報には、ウレタン系接着
剤を用いることにより被覆樹脂層との接着性を改善する
方法がそれぞれ開示されている。
【0006】しかし、これら従来法に従い、アンカーコ
ート処理剤やウレタン接着剤を使用する場合には、加工
時に多量の有機溶媒を使用することになるために、作業
環境衛生上好ましくない等の欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、少なくとも
片面にケイ素酸化物の薄膜層を有する透明プラスチック
フイルムよりなる基材フイルムのSO面にカルボキシル
基を含有するポリオレフィン系樹脂を積層する方法にお
いて、従来技術に存する上記の諸問題を排除した方法を
提供すべく鋭意検討した結果、本発明を完成するに至っ
たものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも片
面にケイ素酸化物の薄膜層を有する透明プラスチックフ
イルムよりなる基材フイルムのケイ素酸化物薄膜層面
に、押出機で溶融押出したカルボキシル基を含有するポ
リオレフィン系樹脂を積層して得た積層フイルムを熱処
理してガスバリヤ性積層フイルムを製造するにあたり、
カルボキシル基を含有するポリオレフィン系樹脂の溶融
押出温度を250℃以上300℃以下の範囲で選び、か
つ、得られた積層フイルムの熱処理を、熱処理温度を4
0℃以上70℃以下の範囲で選ぶことを特徴とするガス
バリヤ性積層フイルムの製造方法に関する。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おける基材フイルムは、透明プラスチックフイルムの少
なくとも片面にケイ素酸化物の薄膜層を有するフイルム
である。この透明プラスチックフイルムとは、具体的に
は、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度
ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポロプロピ
レン、エチレンープロピレン共重合体、エチレンー酢酸
ビニル共重合体等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリビニルアルコール、ポリアミ
ド、ポリカーボネートなどのフイルムが挙げられる。こ
れらの透明プラスチックフイルムは未延伸フイルム、一
軸延伸フイルムまたは二軸延伸フイルムであってもよ
い。この内、強度や寸法安定性などの点から二軸延伸フ
イルムが好適であり、またフイルムの厚さは、取り扱い
やすさを考えると3〜400μmの範囲が好ましい。
【0010】透明プラスチックフイルムの少なくとも片
面にケイ素酸化物の薄膜層を形成するには、真空蒸着
法、スパッタリング法、イオンプレーティング法または
プラズマCVD法等の従来から知られているいずれの方
法によって形成してもよい。ケイ素酸化物としては、S
iOまたはSiO2が挙げられるが、これらに限定され
るものではない。ケイ素酸化物薄膜層の厚さは5〜50
0nmの範囲で選ばれる。5nmより薄いと、ガスバリヤ性
が不充分であり、500nmより厚いと透明性が悪く、ま
た、フイルムにカールが発生しやすく、薄膜層自体に亀
裂や剥離が生じやすく、好ましくない。透明プラスチッ
クフイルムにケイ素酸化物の薄膜層を形成する際、透明
プラスチックフイルムと薄膜層との密着性を向上させる
ために、透明プラスチックフイルムの表面に、あらかじ
めコロナ放電処理、低温プラズマ処理、シランカップリ
ング剤塗布、飽和ポリエステルとイソシアネートの混合
物を塗布する等の表面処理を施すことができる。
【0011】本発明方法によるときは、前記基材フイル
ムのSO面に押出機で溶融押出したカルボキシル基を含
有するポリオレフィン系樹脂を積層する。ここで、カル
ボキシル基を含有するポリオレフィン系樹脂としては、
例えば、エチレンーアクリル酸共重合体、エチレンーメ
タクリル酸共重合体等のエチレンと不飽和カルボン酸と
の共重合体、エチレンーアクリル酸メチル共重合体、エ
チレンーアクリル酸エチル共重合体等のエチレンーアク
リル酸エステル共重合体、エチレンーメタクリル酸メチ
ル共重合体等のエチレンーメタクリル酸エステル共重合
体、エチレンーアクリル酸共重合体またはエチレンーメ
タクリル酸共重合体のカルボキシル基をナトリウムまた
は亜鉛等の金属で中和したアイオノマー樹脂等が挙げら
れる。カルボキシル基を含有するポリオレフィン系樹脂
には、本発明の目的に支障のない範囲であれば、熱安定
剤、紫外線吸収剤、安定剤、顔料、帯電防止剤、滑剤、
無機微粒子、金属微粒子等を添加することができる。
【0012】基材フイルムのSO面に、カルボキシル基
を含有するポリオレフィン系樹脂を押出機で溶融押出し
積層するには、エクストルージョン・ラミネート法によ
る。すなわち、押出機で溶融したカルボキシル基を含有
するポリオレフィン系樹脂を、Tダイの細いスリットか
ら押出し、基材フイルムのSO面上に積層した後、冷却
・固化する方法である。
【0013】本発明方法によるときは、カルボキシル基
を含有するポリオレフィン系樹脂を押出機で溶融押出し
する際、溶融押出温度を250℃以上300℃以下の範
囲で選ぶ必要がある。250℃未満では、積層時に樹脂
切れ等が起こるばかりでなく、充分な密着強度が得られ
ないし、また300℃を越える場合は、積層直後の急冷
により溶融状態にある樹脂が収縮しSO面にクラック等
が生じ、充分なバリヤ性能を有した積層フイルムが得ら
れないので好ましくない。
【0014】カルボキシル基を含有するポリオレフィン
系樹脂を押出機で溶融押出しする際に、SO面と積層が
行われる直前のカルボキシル基を含有するポリオレフィ
ン系樹脂面をオゾンに接触させることにより、SO面と
カルボキシル基を含有するポリオレフィン系樹脂の表面
との密着性を向上させることもできる。積層されたカル
ボキシル基を含有するポリオレフィン系樹脂の厚さは、
5〜100μmの範囲が好ましい。
【0015】本発明方法によるときは、上記方法で得ら
れた積層フイルムを熱処理するが、その際の熱処理温度
を40℃以上70℃以下の範囲で選ぶ必要がある。熱処
理は、SO面とカルボキシル基を含有するポリオレフィ
ン系樹脂との密着強度を向上させるために必要な処理で
ある。この熱処理温度が40℃未満では、長時間熱処理
を行っても充分な密着強度が得られず、かりに得られた
としても長時間かかるために経済的に好ましくない。ま
た、熱処理温度が70℃を越えるとカルボキシル基を含
有するポリオレフィン系樹脂の軟化、収縮等により外観
および性能不良が生じて好ましくない。
【0016】熱処理操作は、基材フイルムのSO面上
に、カルボキシル基を含有するポリオレフィン系樹脂を
押出機で溶融押出し、積層した後、冷却ロールによって
冷却固化させてロール状に巻いたものを、ロールごとオ
ーブン等の通常の温度制御が可能な乾燥機の中に入れて
行うことができる。この際の熱処理時間は、24〜96
時間の範囲で選択することができる。熱処理時間が24
時間未満であれば、熱処理しても密着強度の向上が顕著
ではなく、また、96時間以上では熱処理効果により密
着強度は向上するが効率が悪く経済性に劣るので好まし
くない。
【0017】本発明方法によって得られたガスバリヤ性
積層フイルムは、そのまま、または他のプラスチックフ
イルムまたは紙と積層して、袋状容器、箱状容器等に加
工されて、食品、医薬品、化学薬品の包装用資材として
使用することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の内容および効果を実施例によ
り更に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を越えな
い限り以下に記載の例に限定されるものではない。な
お、以下の例において、酸素透過度、水蒸気透過度、密
着強度および外観の評価は、次の方法によって行ったも
のである。評価結果を表1に示した。 〈酸素透過度(cc/m2・24H・atm)〉温度25
℃、相対湿度90%の条件下、モダンコントロール社製
のOX−TRAN TWINの測定装置を使用して、J
IS K 7126B法に準拠して測定した。 〈水蒸気透過度(g/m2・24H)〉温度40℃、相対
湿度90%の条件下、モダンコントロール社製のPER
MATRAN−W1Aの測定装置を使用して、ASTM
F1249−90法に準拠して測定した。 〈密着強度(g/15mm)〉
【0019】積層フイルムから幅15mm、長さ100mm
の短冊状の試験片を切りだし、この試験片について基材
フイルムとカルボキシル基を含有するポリオレフィン系
樹脂フイルムとの界面を剥離し、両剥離面をそれぞれオ
ートグラフ(JIS K 7127に準じる試験装置)
の固定つかみ具と可動つかみ具とに、つかみ具間距離5
0mmで取り付けて、つかみ具を引張り速度300mm/mi
nで50mm移動させ、この間にひずみ計に記録されたチ
ャートを記録開始後15%と85%の部分に垂直に線を
引き、両区間をさらに4等分し垂直線を引き、記録線と
垂直線との交点を5点読み取り、この平均値を密着強度
とした。 〈外観〉肉眼により評価した。
【0020】実施例1 市販のケイ素酸化物蒸着フイルム(三菱化成(株)製、
商品名:テックバリアH、厚さ12μm)のSO面に、
エチレンーアクリル酸共重合樹脂(三菱油化(株)製、
商品名:ユカロンEAA A221M)を押出機で押出
温度280℃で溶融させ、エクストルージョン・ラミネ
ート法によって、厚さ30μmの積層を形成し、冷却・
固化して積層フイルムを得た。
【0021】このようにして得た積層フイルムを、その
後、温度60℃のオーブン中で72時間熱処理を行な
い、目的の積層フイルムを得た。熱処理を行った積層フ
イルムについて、前記した方法により酸素透過度、水蒸
気透過度および密着強度を測定し、外観を肉眼で評価
し、結果を表1に示した。
【0022】実施例2 実施例1に記載の例において、表1に示したように溶融
押出温度および熱処理温度を代えたほかは、同例におけ
ると同様な方法で積層フイルムを得た。熱処理を行った
積層フイルムについて、前記した方法により酸素透過
度、水蒸気透過度および密着強度を測定し、外観を肉眼
で評価し、結果を表1に示した。
【0023】実施例3 実施例1に記載の例において、表1に示したように溶融
押出温度、熱処理温度およびエチレンーアクリル酸共重
合樹脂をエチレンーエチルアクリレート共重合樹脂(三
井・デュポン・ポリケミカル(株)製、商品名:エバフ
レックスEEAA−712)に代えたほかは、同例にお
けると同様な方法で積層フイルムを得た。熱処理を行っ
た積層フイルムについて、前記した方法により酸素透過
度、水蒸気透過度および密着強度を測定し、外観を肉眼
で評価し、結果を表1に示した。
【0024】実施例4 実施例1に記載の例において、表1に示したように溶融
押出温度、熱処理温度およびエチレンーアクリル酸共重
合樹脂をアイオノマー樹脂(三井・デュポン・ポリケミ
カル(株)製、商品名:ハイミランHー1652)に代
えたほかは、同例におけると同様な方法で積層フイルム
を得た。熱処理を行った積層フイルムについて、前記し
た方法により酸素透過度、水蒸気透過度および密着強度
を測定し、外観を肉眼で評価し、結果を表1に示した。
【0025】実施例5 実施例1に記載の例において、表1に示したように溶融
押出温度、熱処理温度およびエチレンーアクリル酸共重
合樹脂をエチレンーメタクリル酸共重合樹脂(三井・デ
ュポン・ポリケミカル(株)製、商品名:ニュクレル
N−0908C)に代えたほかは、同例におけると同様
な方法で積層フイルムを得た。熱処理を行った積層フイ
ルムについて、前記した方法により酸素透過度、水蒸気
透過度および密着強度を測定し、外観を肉眼で評価し、
結果を表1に示した。
【0026】実施例6 実施例1に記載の例において、表1に示したように溶融
押出温度およびエチレンーアクリル酸共重合樹脂をエチ
レンーメチルメタクリレート共重合樹脂(住友化学
(株)製、商品名:アクリフトWD306−1)に代え
たほかは、同例におけると同様な方法で積層フイルムを
得た。熱処理を行った積層フイルムについて、前記した
方法により酸素透過度、水蒸気透過度および密着強度を
測定し、外観を肉眼で評価し、結果を表1に示した。
【0027】実施例7 実施例1に記載の例において、表1に示したように溶融
押出温度、熱処理温度およびエチレンーアクリル酸共重
合樹脂をエチレンーアクリル酸メチルコポリマー樹脂
(CHEVRON社製、商品名:POLY−ETH、P
E2205)に代えたほかは、同例におけると同様な方
法で積層フイルムを得た。熱処理を行った積層フイルム
について、前記した方法により酸素透過度、水蒸気透過
度および密着強度を測定し、外観を肉眼で評価し、結果
を表1に示した。
【0028】実施例8 実施例1に記載の例において、エチレンーアクリル酸共
重合樹脂(三菱油化(株)製、商品名:ユカロンEAA
A221M)を押出機で押出温度250℃で溶融さ
せ、エクストルージョン・ラミネート法によって、厚さ
15μmとなる条件で押出した面に、飽和ポリエステル
樹脂フイルム(積水化学(株)製、商品名:エスティ
ナ、P−320、厚さ40μm)を積層して3層の積層
フイルムを得た。得られた積層フイルムは、その後、4
0℃のオーブン中で72時間熱処理を行なった。熱処理
を行った積層フイルムについて、前記した方法により酸
素透過度、水蒸気透過度および密着強度を測定し、外観
を肉眼で評価し、結果を表1に示した。
【0029】実施例9 実施例1に記載の例において、エチレンーアクリル酸共
重合樹脂(三菱油化(株)製、商品名:ユカロンEAA
A221M)を押出機で押出温度300℃で溶融さ
せ、エクストルージョン・ラミネート法によって、厚さ
15μmとなる条件で押出した面に、ポリプロピレンフ
イルム(東京セロファン(株)製、商品名:トーセロC
P:タイプS、厚さ30μm)を積層して3層の積層フ
イルムを得た。得られた積層フイルムは、その後、60
℃のオーブン中で72時間熱処理を行なった。熱処理を
行った積層フイルムについて、前記した方法により酸素
透過度、水蒸気透過度および密着強度を測定し、外観を
肉眼で評価し、結果を表1に示した。
【0030】比較例1 実施例1に記載の例において、表1に示したように熱処
理温度を代えたほかは、同例におけると同様な方法で積
層フイルムを得た。得られた積層フイルムについて、前
記した方法により酸素透過度、水蒸気透過度および密着
強度を測定し、外観を肉眼で評価し、結果を表1に示し
た。
【0031】比較例2 実施例1に記載の例において、表1に示したように溶融
押出温度を代えて、熱処理を行わなかったほかは、同例
におけると同様な方法で積層フイルムを得た。得られた
積層フイルムについて、前記した方法により酸素透過
度、水蒸気透過度および密着強度を測定し、外観を肉眼
で評価し、結果を表1に示した。
【0032】比較例3 実施例1に記載の例において、表1に示したように溶融
押出温度、熱処理温度および熱処理時間を代えたほか
は、同例におけると同様な方法で積層フイルムを得た。
得られた積層フイルムについて、前記した方法により酸
素透過度、水蒸気透過度および密着強度を測定し、外観
を肉眼で評価し、結果を表1に示した。
【0033】比較例4 実施例6に記載の例において、表1に示したように溶融
押出温度、熱処理温度および熱処理時間を代えたほか
は、同例におけると同様な方法で積層フイルムを得た。
熱処理を行った積層フイルムについて、前記した方法に
より酸素透過度、水蒸気透過度および密着強度を測定
し、外観を肉眼で評価し、結果を表1に示した。
【0034】比較例5 実施例7に記載の例において、表1に示したように熱処
理温度を代えたほかは、同例におけると同様な方法で積
層フイルムを得た。熱処理を行った積層フイルムについ
て、前記した方法により酸素透過度、水蒸気透過度およ
び密着強度を測定し、外観を肉眼で評価し、結果を表1
に示した。
【0035】比較例6 実施例8に記載の例において、表1に示したように溶融
押出温度、熱処理温度および熱処理時間を代えたほか
は、同例におけると同様な方法で積層フイルムを得た。
熱処理を行った積層フイルムについて、前記した方法に
より酸素透過度、水蒸気透過度および密着強度を測定
し、外観を肉眼で評価し、結果を表1に示した。
【0036】比較例7 実施例8に記載の例において、表1に示したように溶融
押出温度を代えて、熱処理温度を行わなかったほかは、
同例におけると同様な方法で積層フイルムを得た。熱処
理を行った積層フイルムについて、前記した方法により
酸素透過度、水蒸気透過度および密着強度を測定し、外
観を肉眼で評価し、結果を表1に示した。
【0037】
【表1】
【0038】表1中において、各略号は以下の意味であ
る。 EAA:エチレンーアクリル酸共重合樹脂 EEA:エチレンーエチルアクリレート共重合樹脂 EMA:エチレンーアクリル酸メチルコポリマー樹脂 EMAA:エチレンーメタクリル酸共重合樹脂 EMMA:エチレンーメチルメタクリレート共重合樹脂 表1より、次のことが分かる。 (1)本発明に係る製造方法によるガスバリヤ性積層フ
イルムは、酸素透過度および水蒸気透過度の値が小さ
く、ガスバリヤ性および水蒸気バリヤ性とも優れてお
り、さらに密着強度の値も400以上であり密着強度も
高いことが分かる(実施例1〜実施例9参照)。 (2)本発明に係る製造方法において、溶融押出温度が
本発明の範囲を越え、熱処理を行わなかったフイルム
は、密着強度は高いが、ガスバリヤ性および水蒸気バリ
ヤ性に劣ることが分かる(比較例2および比較例7参
照) (3)本発明に係る製造方法において、溶融押出温度ま
たは熱処理温度どちらか一方が本発明の範囲未満である
場合は、ガスバリヤ性および水蒸気バリヤ性は優れてい
るが密着強度が悪いことが分かる(比較例1、比較例
3、比較例4および、比較例6参照)。 (4)本発明に係る製造方法において、溶融押出温度が
本発明の範囲であり、熱処理温度が本発明の範囲を越え
る場合は、ガスバリヤ性、水蒸気バリヤ性および密着強
度は優れているが、フイルムにブロッキングが起こり製
品としては不良であった(比較例5参照)。
【0039】
【発明の効果】本発明は、次のように特別な効果を奏
し、その産業上の利用価値は極めて有利である。 1.本発明方法によると、基材フイルムが持つガスバリ
ヤ性および水蒸気バリヤ性の特性を低下させることな
く、積層フイルムの密着強度を向上させた積層フイルム
を工業的有利に製造することができる。 2.本発明方法によると、アンカーコート処理剤やウレ
タン接着剤等を使用しないので、作業環境衛生上の問題
が発生しない。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 31/26 7148−4F 31/30 7148−4F // B29L 9:00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも片面にケイ素酸化物の薄膜層
    を有する透明プラスチックフイルムよりなる基材フイル
    ムのケイ素酸化物薄膜層面に、押出機で溶融押出したカ
    ルボキシル基を含有するポリオレフィン系樹脂を積層し
    て得た積層フイルムを熱処理してガスバリヤ性積層フイ
    ルムを製造するにあたり、カルボキシル基を含有するポ
    リオレフィン系樹脂の溶融押出温度を250℃以上30
    0℃以下の範囲で選び、かつ、得られた積層フイルムの
    熱処理を、熱処理温度を40℃以上70℃以下の範囲で
    選ぶことを特徴とするガスバリヤ性積層フイルムの製造
    方法。
JP6003110A 1994-01-17 1994-01-17 ガスバリヤ性積層フイルムの製造方法 Pending JPH07205360A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002144465A (ja) * 2000-11-13 2002-05-21 Dainippon Printing Co Ltd バリア性フィルム
JP2002166486A (ja) * 2000-11-30 2002-06-11 Dainippon Printing Co Ltd バリア性フィルム
JP2002326335A (ja) * 2001-04-27 2002-11-12 Nihon Tokkyo Kanri Co Ltd グラビア印刷積層包装材の製造方法及びこの製造方法により製造された積層包装材

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