JPH07205217A - 射出成形機における成形品排出方法並びに成形品排出装置 - Google Patents

射出成形機における成形品排出方法並びに成形品排出装置

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JPH07205217A
JPH07205217A JP226794A JP226794A JPH07205217A JP H07205217 A JPH07205217 A JP H07205217A JP 226794 A JP226794 A JP 226794A JP 226794 A JP226794 A JP 226794A JP H07205217 A JPH07205217 A JP H07205217A
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JP
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molded product
mold
ejector
cavity
rod
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JP226794A
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English (en)
Inventor
Chuzo Shimizu
忠三 清水
Osamu Nakazawa
修 中沢
Takeo Abe
武雄 阿部
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Sankyo Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Kasei Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特開平5−177674号に示されるような
発想、即ち型開き位置に対応してエジェクタロッドを突
出制御することにより成形物の落下位置を制御するとい
う発想に基づいて、極めて簡易な改良を施すことにより
複数個取りされる各成形品を振り分け排出できる成形品
振り分け方法を提供すること。 【構成】 可動部1が離形可動して金型bを型開きする
に際して、その型開き途中で、エジェクタ装置2により
エジェクタロッド3A・3Bを所定量突出させて、少な
くとも前記一方のキャビティー4A内の成形品5Aを離
脱させて落下排出させ、少なくとも他方のキャビティー
4B内の成形品5Bを前記保持機構6により落下排出さ
せずに保持支承し、更に型開きを進めてその型開き途中
若しくは型開き終了位置で、前記エジェクタ装置2によ
りエジェクタロッド3A・3Bを前記保持限界突出量以
上に更に突出させて少なくとも前記他方のキャビティー
4B内の成形品5Bを保持機構6から係脱させて落下排
出させる射出成形機における成形品排出方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形機における成
形品排出方法並びに成形品排出装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】射出成形機では、型締めされた金型内の
キャビティーへスプルー部,ランナー部などの湯道部を
介して射出ノズルから溶融樹脂を注入し、キャビティー
内の樹脂を硬化(若しくは固化)して成形品を成形する
が、この場合湯道部内で不要成形物(スプルーランナ
ー)も成形される。
【0003】従来、この射出成形機の成形品の排出にお
いては、この金型を型開きしキャビティー内へエジェク
タ装置によりエジェクタロッドを突出し、このエジェク
タロッドによりキャビティー内から成形品を突き出して
離脱させ落下排出させるが、これと共にスプルーランナ
ーもスプルー押し出しロッドを突出させて落下排出させ
ている。
【0004】従来、このような射出成形機において、成
形品とスプルーランナーとを振り分けて両者の混合を避
けるために、振り分けロボットなどで一方を取り出し、
他方を自然落下排出するなどの方法が取られているが、
非常に厄介でコスト高となる問題があった。
【0005】そこで、例えば特開平5−177674号
に示すように、型開き途中でいずれか一方例えば成形品
をエジェクタロッドで突き出し排出し、型開き終了位置
で初めてスプルー押し出しロッドを突出してスプルーラ
ンナーを突き出し排出して振り分ける方法が提案されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一方、金型に複数のキ
ャビティーを設けて複数個の成形品を成形する場合に、
これら各成形品を金型から排出する際に振り分けできれ
ば、非常に作業能率が向上する。
【0007】そこで、本発明は、この特開平5−177
674号に示されるような発想、即ち型開き位置に対応
してエジェクタロッドを突出制御することにより成形物
の落下位置を制御するという発想に基づいて、極めて簡
易な改良を施すことにより複数個取りされる各成形品を
振り分け排出できる射出成形機における成形品排出方法
並びに成形品排出装置を提供することを目的とするもの
である。
【0008】即ち、出願人は一回の成形ショット毎に複
数個の成形品が成形排出される射出成形機において、成
形ショット毎に各成形品を簡単な方法で振り分けできな
いものかという点に着眼して研究を重ねた結果、前記発
想に基づき型開き位置に応じて順々各成形品をエジェク
タロッドで突き出し排出する考え方を発案した。
【0009】しかしながら、単にエジェクタロッドを制
御するように構成する発想では、各成形品毎に対応する
各エジェクタロッドを時間差を置いて駆動制御しなけれ
ばならず、金型構成(エジェクタ装置の駆動機構)が非
常に複雑となり、そのためコスト高となり、また量産性
に適しない。
【0010】そこで、金型構造を簡単な手法で改良する
だけで、各エジェクタロッド毎を時間差制御しなくても
確実に複数の成形品を振り分け排出できないかと試案
し、試作研究を重ねた結果、本発明を完成したものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0012】型締め装置で可動部1を離形可動して金型
bを型開きし、金型bの可動部1のキャビティー4内へ
エジェクタ装置2によりエジェクタロッド3を突出させ
て、キャビティー4内で成形された成形品5を離脱させ
て落下排出させる射出成形機における成形品排出方法に
おいて、前記一方のキャビティー4A内の成形品5Aが
離脱排出する突出量だけ前記エジェクタロッド3A・3
Bを突出しても他方のキャビティー4B内の成形品5B
は落下排出せずに支承保持され、且つ前記突出量より所
定突出量だけ前記エジェクタロッド3A・3Bが更に突
出して保持限界突出量を越えると係脱して成形品5Bが
落下排出する保持機構6を少なくとも前記他方のキャビ
ティー4Bに設け、前記可動部1が離形可動して金型b
を型開きするに際して、その型開き途中で、前記エジェ
クタ装置2によりエジェクタロッド3A・3Bを所定量
突出させて、少なくとも前記一方のキャビティー4A内
の成形品5Aを離脱させて落下排出させ、少なくとも他
方のキャビティー4B内の成形品5Bを前記保持機構6
により落下排出させずに保持支承し、更に型開きを進め
てその型開き途中若しくは型開き終了位置で、前記エジ
ェクタ装置2によりエジェクタロッド3A・3Bを前記
保持限界突出量以上に更に突出させて少なくとも前記他
方のキャビティー4B内の成形品5Bを保持機構6から
係脱させて落下排出させることを特徴とする射出成形機
における成形品排出方法に係るものである。
【0013】また、前記エジェクタ装置2に前記キャビ
ティー4A・4B内で成形される成形品5A・5Bとス
プルー部10などの湯道部内で成形されるスプルーランナ
ー7とを分断するゲートカットロッド8を設け、このエ
ジェクタ装置2よりゲートカットロッド8を突出させて
前記分断を行ってから前記型開き作動を行うように構成
したことを特徴とする請求項1記載の射出成形機におけ
る成形品排出方法に係るものである。
【0014】また、前記エジェクタ装置2に前記スプル
ーランナー7を押し出して落下排出せしめるスプルー押
し出しロッド9を設け、前記一方のキャビティー4A内
の成形品5Aを排出する前記可動部1の型開き位置及び
前記他方のキャビティー4B内の成形品5Bを排出する
前記可動部1の型開き位置と異なる型開き位置で、スプ
ルー押し出しロッド9を突出せしめてスプルーランナー
7を落下排出させることを特徴とする請求項1若しくは
請求項2記載の射出成形機における成形品排出方法に係
るものである。
【0015】また、型締め装置で可動部1を離形可動し
て金型bを型開きし、金型bの可動部1のキャビティー
4内へエジェクタ装置2によりエジェクタロッド3を突
出させてキャビティー4内で成形された成形品5を離脱
させて落下排出させる射出成形機における成形品排出装
置において、前記一方のキャビティー4A内の成形品5
Aが離脱排出する突出量だけ前記エジェクタロッド3A
・3Bを突出しても他方のキャビティー4B内の成形品
5Bは落下排出せずに支承保持され、且つ前記突出量よ
り所定突出量だけ前記エジェクタロッド3A・3Bが更
に突出して保持限界突出量を越えると係脱して成形品5
Bが落下排出する保持機構6を少なくとも前記他方のキ
ャビティー4Bに設け、その型開き位置に応じて前記エ
ジェクタ装置2によるエジェクタロッド3A・3Bの突
出量を制御し得るように構成したことを特徴とする射出
成形機における成形品排出装置に係るものである。
【0016】また、前記エジェクタ装置2に前記キャビ
ティー4A・4B内で成形される成形品5A・5Bとス
プルー部10など湯道部内で成形されるスプルーランナー
7とを分断するゲートカットロッド8を設け、このエジ
ェクタ装置2よりゲートカットロッド8を突出させて前
記分断を行い得るように構成したことを特徴とする請求
項4記載の射出成形機における成形品排出装置に係るも
のである。
【0017】また、前記エジェクタ装置2に前記スプル
ーランナー7を押し出して落下排出せしめるスプルー押
し出しロッド9を設け、前記型開き位置に応じて前記エ
ジェクタ装置2によるエジェクタロッド3A・3B並び
にスプルー押し出しロッド9の突出時並びに突出量を制
御し得るように構成したことを特徴とする請求項4若し
くは請求項5記載の射出成形機における成形品排出装置
に係るものである。
【0018】
【作用】請求項4〜6記載の成形品排出装置の作動を説
明する。
【0019】請求項4記載の発明においては、可動部1
を離形可動して金型bを型開きするに際して、その型開
き途中で、エジェクタ装置2によりエジェクタロッド3
A・3Bが所定量突出し、少なくとも前記一方のキャビ
ティー4A内の成形品5Aがこのエジェクタロッド3A
により突き出されて離脱して落下排出し、少なくとも他
方のキャビティー4B内の成形品5Bは保持機構6によ
り落下排出せずに保持支承される。
【0020】更に型開きを進めてその型開き途中若しく
は型開き終了位置で、前記エジェクタ装置2によりエジ
ェクタロッド3A・3Bを保持機構6により設定される
保持限界突出量以上に更に突出し、少なくとも前記他方
のキャビティー4B内の成形品5Bが保持機構6から係
脱して落下排出する。
【0021】また、請求項5記載の発明においては、前
記エジェクタ装置2に前記キャビティー4A・4B内で
成形される成形品5A・5Bとスプルー部10などの湯道
部内で成形されるスプルーランナー7とを分断するゲー
トカットロッド8を設け、このエジェクタ装置2よりゲ
ートカットロッド8が突出して前記分断を行ってから前
記型開き作動が行われる。
【0022】また、請求項6記載の発明においては、前
記エジェクタ装置2に前記スプルーランナー7を押し出
して落下排出せしめるスプルー押し出しロッド9を設
け、前記一方のキャビティー4A内の成形品5Aを排出
する前記可動部1の型開き位置及び前記他方のキャビテ
ィー4B内の成形品5Bを排出する前記可動部1の型開
き位置と異なる型開き位置で、スプルー押し出しロッド
9が突出してスプルーランナー7が落下排出する。
【0023】
【実施例】本実施例は適宜上説明を簡略するため、金型
b内にキャビティー4を二ヶ所設け、成形ショット毎に
二個の成形品5A・5Bが成形され、またこのキャビテ
ィー4A・4Bはスプルー部10を境にした左右にランナ
ー部11を介して配設され、このスプルー部10並びにラン
ナー部11内でスプルーランナー7(不要成形物)が成形
される射出成形機において本発明を適用したもので、請
求項1〜6記載のすべての発明に属するものである。
【0024】本実施例の請求項1〜3記載の発明に属す
る成形品排出方法をこの排出方法に基づいて作動する本
実施例の成形品排出装置の構成並びにその作動を説明す
ることにより合わせて以下に説明する。
【0025】本実施例の構成について説明する。
【0026】一方の(二個のうち一側の)キャビティー
4A内の成形品5Aが離脱排出する突出量だけエジェク
タロッド3A・3Bを突出しても他方の(二個のうち他
側の)キャビティー4B内の成形品5Bは落下排出せず
に支承保持され、且つ前記突出量より所定突出量だけ前
記エジェクタロッド3A・3Bが更に突出して保持限界
突出量を越えると係脱して成形品5Bが落下排出する保
持機構6を前記他方のキャビティー4Bにのみ設け、そ
の型開き位置に応じて前記エジェクタ装置2によるエジ
ェクタロッド3A・3Bの突出量を制御し得るように構
成している。
【0027】また、前記エジェクタ装置2に前記キャビ
ティー4A・4B内で成形される成形品5A・5Bとス
プルー部10などの湯道部内で成形されるスプルーランナ
ー7とを分断するゲートカットロッド8を設け、このエ
ジェクタ装置2よりゲートカットロッド8を突出させて
前記分断を行い得るように構成している。
【0028】また、更に前記エジェクタ装置2に前記ス
プルーランナー7を押し出して落下排出せしめるスプル
ー押し出しロッド9を設け、前記型開き位置に応じて前
記エジェクタ装置2によるエジェクタロッド3A・3B
並びにスプルー押し出しロッド9の突出時並びに突出量
を制御し得るように構成している。
【0029】本実施例における保持機構6について説明
する。
【0030】本実施例の保持機構6は、他方のキャビテ
ィー4Bに成形品5Bを貫通する固定保持ピン6Aを設
け、成形品5Bがエジェクタ装置2のエジェクタロッド
3Bによりキャビティー4Bから押し出し離脱する際に
この固定保持ピン6Aをガイドとして成形品5Bがキャ
ビティー4Bから離脱移動するがこの固定保持ピン6A
が貫通孔6Bを貫通して成形品5Bを支承しているため
に、成形品5Bは落下排出せずに保持支承されるように
構成している。
【0031】従って、この固定保持ピン6Aが貫通孔6
Bから抜けて成形品5Bが抜け外れるまでエジェクタロ
ッド3Bにより成形品5Bが押し出し移動すると、始め
てこの成形品5Bが固定保持ピン6Aより係脱して成形
品5Bが落下排出するように構成している。
【0032】従って、この固定保持ピン6Aの突出長が
保持機構6におけるエジェクタロッド3Aの保持限界突
出量を決定することとなる。尚、図中符号6Cは金型b
の固定側に形成した受孔である。
【0033】従って、本実施例の成形品排出装置は次の
ように作動する。
【0034】図1に示すように射出ノズル12から型締め
装置により型締められている金型b内へ溶融樹脂13が注
入され、この溶融樹脂13は湯道部であるスプルー部10並
びに左右に分岐したランナー部11を介して左右のキャビ
ティー4A・4B内へ注入され、冷却硬化される。
【0035】その後、先ず図2で示されているようにエ
ジェクタ装置2の駆動シリンダ装置2'の作動により第
一移動プレート2Aが前進する。そしてその第一移動プ
レート2Aに設けたゲートカットロッド8が突出し、キ
ャビティー4A・4B内の樹脂とランナー部11内の樹脂
とを分断カットし、成形品5A・5Bとスプルーランナ
ー7とを分断する。
【0036】この作動と共にトグル装置で構成された型
締め装置が型開き可動して可動部1が離形可動し、金型
bがパーティングラインから開いて行く。
【0037】この型開き途中において、先ず図3に示す
ような型開き途中位置で一旦可動部1の型開き可動が停
止すると共に、エジェクタ装置2が作動して前記第一移
動プレート2Aに続いてこの第一移動プレート2Aと共
に第二移動プレート2Bが所定量前進してこの第二移動
プレート2Bに設けたエジェクタロッド3A・3Aをキ
ャビティー4A・4B内へ一斉に突出し、成形品5A・
5Bを突き出し、キャビティー4A・4Bから離脱させ
る。
【0038】一方のキャビティー4Aの成形品5Aは、
この一方のエジェクタロッド3Aによりキャビティー4
Aから突き出されて落下排出する。
【0039】しかしながら、他方のキャビティー4Bの
成形品5Bはキャビティー4Bから離脱するが、保持機
構6の固定保持ピン6Aをガイドとして前方へスライド
移動するだけで、固定保持ピン6Aがこの成形品5Bの
貫通孔6Bに貫通した状態となっているために、成形品
5Bは固定保持ピン6Aに保持されて落下排出しない。
【0040】次に図4に示すように更に可動部1を型開
き可動して更に型を開いた位置で、更にエジェクタ装置
2を駆動させて、第二移動プレート2Bを前進させる
と、更にエジェクタロッド3A・3Bが突出し、この第
二移動プレート2Bの移動によってエジェクタロッド3
A・3Bが保持限界突出量を超え、成形品5Bは更に他
方のエジェクタロッド3Bによって突き出されることに
より、固定保持ピン6Aから抜け外れて落下排出され
る。
【0041】従って、前記一方の成形品5Aとこの他方
の成形品5Bとの落下排出位置が異なる位置となり、金
型排出時に自動的に振り分け排出されることとなる。
【0042】また、更に図5に示すように可動部1を型
開き終了位置まで型開きした位置でエジェクタ装置2を
駆動させて前記第一移動プレート2A,第二移動プレー
ト2Bと共に最前段の第三移動プレート2Cを前進させ
て、この第三移動プレート2Cに設けたスプルー押し出
しロッド9を突出させてスプルーランナー7を突き出し
落下排出させる。
【0043】従って、各成形品5A・5Bと共に更にス
プルーランナー7の落下排出位置を異ならせることがで
きることとなり、金型排出時に自動的に各成形品5A・
5Bと共にスプルーランナー7をも振り分け排出でき
る。
【0044】即ち、本実施例では三段階の型開き位置
で、異なる三ヶ所へ夫々三つの成形品(一方の成形品5
A,他方の成形品5B,不要成形物(スプルーランナー
7))を振り分けることができる。
【0045】尚、本実施例では二個取り射出成形機を用
いて説明したが、本発明においては三個或いはそれ以上
の成形品を振り分けることも可能である。
【0046】この場合は、各キャビティー4に設ける保
持機構6の固定保持ピン6Aの突出長を異ならせて夫々
保持限界突出量を設定し、数段階に分けた夫々の型開き
位置でエジェクタロッド3の突出量に応じて保持限界突
出量を超える成形品から順次落下排出させて振り分ける
ことができる。
【0047】また、本実施例では一方のキャビティー4
Aには保持機構6を設けていないが、双方のキャビティ
ー4A・4Bに保持機構6を設けて、保持機構6の固定
保持ピン6Aの突出長を異ならせて設計するようにして
も良い。
【0048】また、各成形品5が異なる形状であっても
保持機構6の固定保持ピン6Aの突出長を設定すること
により振り分け排出が可能となる。
【0049】また、保持機構6は本実施例に限られるも
のではなく、所定突出量を超えると成形品5を保持支承
できなく落下排出される保持限界突出量を決定できる構
成ならばどのようなものでも良く、例えば本実施例のよ
うに固定保持ピン6A方式を採用すると、成形品5に固
定保持ピン6Aの貫通孔6Bが形成されるが、これを避
けたい場合には、図6に示すように他方のキャビティー
4Bの側壁に保持壁6Dを対向状態に一体的に突出し、
エジェクタロッド3Bにより成形品5Bが突き出されて
もこの保持壁6D間に挾持保持されて落下排出しないよ
うに構成しても良く、この場合は保持壁6Dの突出長が
保持限界突出量を決定するものととなる。尚、図中符号
6Eは金型bの固定側に形成した保持壁6Dの受孔であ
る。
【0050】いずれのこの保持機構6の方式も簡易に保
持限界突出量を設定変更できる点で非常に秀れた構成で
ある。
【0051】また、本実施例では、位置センサを用いて
所定の型開き位置で可動部1を一旦停止せしめるように
構成したが、型開き可動を低速として連続的に型開き可
動させて所定型開き位置で各成形品5A・5Bが落下排
出するように構成しても良い。
【0052】また、エジェクタ装置2についても適宜設
計し得るものである。
【0053】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、複
数個取りされる各成形品に対応したエジェクタロッドを
各ロッド毎に時間差制御することなく、単に金型のキャ
ビティーに保持機構を設けるだけで、各成形品を突き出
すエジェクタロッドを型開き位置に応じて前進駆動させ
て行くだけで、各成形品を振り分け排出でき、たとえ各
成形品の形状が異なってもこれに対応して保持機構を設
計してエジェクタロッドの保持限界突出量を設定するだ
けで振り分け排出できる秀れた射出成形機における成形
品排出方法並びに成形品排出装置となる。
【0054】また、前記エジェクタ装置に前記キャビテ
ィー内で成形される成形品とスプルー部などの湯道部内
で成形されるスプルーランナーとを分断するゲートカッ
トロッドを設け、このエジェクタ装置よりゲートカット
ロッドを突出させて前記分断を行ってから前記型開き作
動を行うように構成すれば、スプルーランナーと分断し
た成形品を振り分け排出でき、前記エジェクタ装置に前
記スプルーランナーを押し出して落下排出せしめるスプ
ルー押し出しロッドを設け、前記一方のキャビティー内
の成形品を排出する可動部の型開き位置及び他方のキャ
ビティー内の成形品を排出する可動部の型開き位置と異
なる型開き位置で、スプルー押し出しロッドを突出せし
めてスプルーランナーを落下排出させるようにすれば、
スプルーランナーを含めて各成形品を夫々すべて振り分
け排出できる秀れた射出成形機における成形品排出方法
並びに成形品排出装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の型閉め状態の説明断面図である。
【図2】本実施の型開き時の説明断面図である。
【図3】本実施例の第一型開き途中の一方の成形品が落
下排出する状態の説明断面図である。
【図4】本実施例の第二型開き途中の他方の成形品が落
下排出する状態の説明断面図である。
【図5】本実施例の型開き終了位置のスプルーランナー
が落下排出する状態の説明断面図である。
【図6】本実施例の保持機構の別例構成を示す説明断面
図である。
【符号の説明】
1 可動部 2 エジェクタ装置 3 エジェクタロッド 3A・3B エジェクタロッド 4 キャビティー 4A・4B キャビティー 5 成形品 5A・5B 成形品 6 保持機構 7 スプルーランナー 8 ゲートカットロッド 9 スプルー押し出しロッド 10 スプルー部 b 金型

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型締め装置で可動部を離形可動して金型
    を型開きし、金型の可動部のキャビティー内へエジェク
    タ装置によりエジェクタロッドを突出させて、キャビテ
    ィー内で成形された成形品を離脱させて落下排出させる
    射出成形機における成形品排出方法において、前記一方
    のキャビティー内の成形品が離脱排出する突出量だけ前
    記エジェクタロッドを突出しても他方のキャビティー内
    の成形品は落下排出せずに支承保持され、且つ前記突出
    量より所定突出量だけ前記エジェクタロッドが更に突出
    して保持限界突出量を越えると係脱して成形品が落下排
    出する保持機構を少なくとも前記他方のキャビティーに
    設け、前記可動部が離形可動して金型を型開きするに際
    して、その型開き途中で、前記エジェクタ装置によりエ
    ジェクタロッドを所定量突出させて、少なくとも前記一
    方のキャビティー内の成形品を離脱させて落下排出さ
    せ、少なくとも他方のキャビティー内の成形品を前記保
    持機構により落下排出させずに保持支承し、更に型開き
    を進めてその型開き途中若しくは型開き終了位置で、前
    記エジェクタ装置によりエジェクタロッドを前記保持限
    界突出量以上に更に突出させて少なくとも前記他方のキ
    ャビティー内の成形品を保持機構から係脱させて落下排
    出させることを特徴とする射出成形機における成形品排
    出方法。
  2. 【請求項2】 前記エジェクタ装置に前記キャビティー
    内で成形される成形品とスプルー部などの湯道部内で成
    形されるスプルーランナーとを分断するゲートカットロ
    ッドを設け、このエジェクタ装置よりゲートカットロッ
    ドを突出させて前記分断を行ってから前記型開き作動を
    行うように構成したことを特徴とする請求項1記載の射
    出成形機における成形品排出方法。
  3. 【請求項3】 前記エジェクタ装置に前記スプルーラン
    ナーを押し出して落下排出せしめるスプルー押し出しロ
    ッドを設け、前記一方のキャビティー内の成形品を排出
    する前記可動部の型開き位置及び前記他方のキャビティ
    ー内の成形品を排出する前記可動部の型開き位置と異な
    る型開き位置で、スプルー押し出しロッドを突出せしめ
    てスプルーランナーを落下排出させることを特徴とする
    請求項1若しくは請求項2記載の射出成形機における成
    形品排出方法。
  4. 【請求項4】 型締め装置で可動部を離形可動して金型
    を型開きし、金型の可動部のキャビティー内へエジェク
    タ装置によりエジェクタロッドを突出させてキャビティ
    ー内で成形された成形品を離脱させて落下排出させる射
    出成形機における成形品排出装置において、前記一方の
    キャビティー内の成形品が離脱排出する突出量だけ前記
    エジェクタロッドを突出しても他方のキャビティー内の
    成形品は落下排出せずに支承保持され、且つ前記突出量
    より所定突出量だけ前記エジェクタロッドが更に突出し
    て保持限界突出量を越えると係脱して成形品が落下排出
    する保持機構を少なくとも前記他方のキャビティーに設
    け、その型開き位置に応じて前記エジェクタ装置による
    エジェクタロッドの突出量を制御し得るように構成した
    ことを特徴とする射出成形機における成形品排出装置。
  5. 【請求項5】 前記エジェクタ装置に前記キャビティー
    内で成形される成形品とスプルー部など湯道部内で成形
    されるスプルーランナーとを分断するゲートカットロッ
    ドを設け、このエジェクタ装置よりゲートカットロッド
    を突出させて前記分断を行い得るように構成したことを
    特徴とする請求項4記載の射出成形機における成形品排
    出装置。
  6. 【請求項6】 前記エジェクタ装置に前記スプルーラン
    ナーを押し出して落下排出せしめるスプルー押し出しロ
    ッドを設け、前記型開き位置に応じて前記エジェクタ装
    置によるエジェクタロッド並びにスプルー押し出しロッ
    ドの突出時並びに突出量を制御し得るように構成したこ
    とを特徴とする請求項4若しくは請求項5記載の射出成
    形機における成形品排出装置。
JP226794A 1994-01-13 1994-01-13 射出成形機における成形品排出方法並びに成形品排出装置 Pending JPH07205217A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018171826A (ja) * 2017-03-31 2018-11-08 住友重機械工業株式会社 射出成形機
JP2020062778A (ja) * 2018-10-16 2020-04-23 トヨタ自動車株式会社 リアクトルの製造方法

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JP2020062778A (ja) * 2018-10-16 2020-04-23 トヨタ自動車株式会社 リアクトルの製造方法

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