JP2003112339A - 射出成形用金型 - Google Patents

射出成形用金型

Info

Publication number
JP2003112339A
JP2003112339A JP2001307804A JP2001307804A JP2003112339A JP 2003112339 A JP2003112339 A JP 2003112339A JP 2001307804 A JP2001307804 A JP 2001307804A JP 2001307804 A JP2001307804 A JP 2001307804A JP 2003112339 A JP2003112339 A JP 2003112339A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
pin
runner
ejector pin
cavity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001307804A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryoji Kitai
亮次 北井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP2001307804A priority Critical patent/JP2003112339A/ja
Publication of JP2003112339A publication Critical patent/JP2003112339A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】エジェクタピンの突き出し時間の無駄を無く
し、樹脂製品の形状に関係なく確実にゲートカットを行
え、部品の破損も防止する。 【解決手段】固定側型と可動側型の型閉時において型相
互間に、製品形状キャビティとランナとサイドゲートが
形成され、固定側型と可動側型のいずれか一方に、樹脂
製品を離すためのキャビティ側エジェクタピン及びラン
ナで成形される樹脂成形部分を離すためのランナ側エジ
ェクタピンとを備えるエジェクト機構を有している射出
成形用金型において、エジェクト機構6が樹脂成形部分
52に当接して樹脂成形部分52を樹脂製品51から離
れる方向に押し出すゲートカットピン7を備え、キャビ
ティ側エジェクタピン8とランナ側エジェクタピン9と
ゲートカットピン7が連動して進退動作するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂の射出成形な
どに用いられる射出成形用金型であって、固定側型と可
動側型とを互いに開閉可能とし、型閉時において型相互
間に、製品形状のキャビティと、成形材料通路の一部と
なるランナ及びランナとキャビティを連通させるサイド
ゲートが形成され、固定側型と可動側型のいずれか一方
に、固定側型または可動側型から樹脂製品を離すための
キャビティ側エジェクタピン及びランナにより成形され
る樹脂成形部分を離すためのランナ側エジェクタピンと
を備えるエジェクト機構を有している射出成形用金型に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、射出成形用金型の一つとして
特開平7−52205号公報にも開示されているよう
に、固定側型Aと可動側型Bとを用いて、型閉時におい
て型相互間に製品形状のキャビティCと、成形樹脂材料
通路の一部となるランナD及びランナDとキャビティC
を連通するサイドゲートEを形成したものがある(図
4)。
【0003】さらに、図4に示す射出成形用金型では、
キャビティCにより成形される樹脂製品を押し出すため
のキャビティ側エジェクタピンFと、ランナDにより成
形される樹脂成形部分を押し出すためのランナ側エジェ
クタピンGとを備えるエジェクト機構Hを設けている。
【0004】エジェクト機構Hのキャビティ側エジェク
タピンFとランナ側エジェクタピンGは、固定側型Aと
可動側型Bの型開閉方向(図4において上下方向)に進
退するように可動側型B内に配設されており、ランナD
からキャビティCへ樹脂を供給するときは、キャビティ
側エジェクタピンFとランナ側エジェクタピンGをキャ
ビティCおよびランナDから後退させて金型分割面から
突出しないように可動側型B内に位置させるようにして
いる。
【0005】そして、キャビティC内に樹脂が充填され
て冷却固化された後に型が開かれると、キャビティ側エ
ジェクタピンFとランナ側エジェクタピンGを金型分割
面から突き出すことにより、樹脂製品および樹脂成形部
分を押し上げて可動側型Bから離型するようになってい
る。
【0006】図4に示す射出成形装置では、可動側型B
内に設けた空間部JにエジェクタプレートKを上下動可
能に設けるとともに、このエジェクタプレートKにキャ
ビティ側エジェクタピンFとランナ側エジェクタピンG
の下端部を支持して、エジェクタプレートKの底面側に
設けるエジェクタロッドLの上下動作により、エジェク
タプレートKを介してキャビティ側エジェクタピンFと
ランナ側エジェクタピンGを上下動させるようにしてい
る。
【0007】ところで、図4に示す射出成形装置では、
キャビティ側エジェクタピンFとランナ側エジェクタピ
ンGの作動タイミング(突出タイミング)を遅らせるこ
とにより、樹脂製品と樹脂成形部分とをサイドゲートE
において切断するようになっている。
【0008】具体的には、エジェクタプレートK内に、
ランナ側エジェクタピンGの下端部が配置される遅れ動
作用空間Mを形成し、この遅れ動作用空間Mの大きさ
を、ランナ側エジェクタピンGの下端部が上下動できる
大きさとするとともに、一端部がランナ側エジェクタピ
ンGの底面に当接し、他端部が可動側型Bの空間部Jの
内壁面に当接するようにエジェクタプレートKに貫通さ
れる上下位置規制用ピンNを可動側型B内に設けてい
る。
【0009】そして、ランナDからキャビティCへ樹脂
を供給するときは、キャビティ側エジェクタピンFとラ
ンナ側エジェクタピンGをキャビティCおよびランナD
から後退させるため、エジェクタプレートKを最下位置
まで下げておく。このとき、ランナ側エジェクタピンG
は、上下位置規制用ピンNの当接により所定の位置に位
置決めされる。
【0010】つぎに、キャビティC内に樹脂が充填され
て型を開いた後は、キャビティ側エジェクタピンFとラ
ンナ側エジェクタピンGを金型分割面から突き出すため
に、エジェクタプレートKを上昇させる。このとき、ラ
ンナ側エジェクタピンGは、下端部が遅れ動作用空間M
の底部に当たるまで上昇動作に移らないため、キャビテ
ィ側エジェクタピンFが上昇動作を始めた後に遅れてラ
ンナ側エジェクタピンGが上昇するようになっている。
【0011】ランナ側エジェクタピンGがキャビティ側
エジェクタピンFよりも遅れて動作するようにしている
ので、樹脂成形部分を可動側型Bの表面に密着させたま
ま、先に樹脂製品を可動側型Bの表面から突き上げるこ
とになるので、その時の引っ張り応力により応力が集中
するサイドゲートE部分において樹脂製品と樹脂成形部
分とが切断されることとなる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示す射出成形用金型では、キャビティ側エジェクタピン
Fとランナ側エジェクタピンGとに動作タイミングのズ
レが生ずるため、ランナ側エジェクタピンGの動作が遅
れる分だけ、成形工程にかかる時間が長くなるという不
具合が生ずる。
【0013】さらに、樹脂製品の形状が深さの浅いもの
であると、キャビティC部分における樹脂製品と可動側
型Bの表面との密着が弱くなるので型から樹脂製品が離
れ易くなり、キャビティ側エジェクタピンFで樹脂製品
を押し上げても、樹脂製品と樹脂成形部分との間に引っ
張り応力が働かず、樹脂製品と樹脂成形部分とをサイド
ゲートEにおいて切断できない場合が生ずる。
【0014】その上、図4に示す射出成形用金型では、
ランナ側エジェクタピンGの下端部を支持する上下位置
規制用ピンNは径が小さく、この上下位置規制用ピンN
のみでランナ側エジェクタピンG支持している構成とな
っているため、ランナDへの樹脂の流入時、ランナ側エ
ジェクタピンGにかかる樹脂圧に負けて上下位置規制用
ピンNが破損する虞がある。
【0015】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、エジェクタピンの突き出し時間の無駄を
無くし、樹脂製品の形状に関係なく確実にゲートカット
を行え、部品の破損も防止することができる射出成形用
金型を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載の射出成形用金型は、固定
側型と可動側型とを互いに開閉可能とし、型閉時におい
て型相互間に、製品形状のキャビティと、成形材料通路
の一部となるランナ及びランナとキャビティを連通させ
るサイドゲートが形成され、固定側型と可動側型のいず
れか一方に、固定側型または可動側型から樹脂製品を離
すためのキャビティ側エジェクタピンおよび固定側型ま
たは可動側型からランナで成形される樹脂成形部分を離
すためのランナ側エジェクタピンとを備えるエジェクト
機構を有している射出成形用金型において、エジェクト
機構は、前記樹脂成形部分に当接して、樹脂成形部分を
樹脂製品から離れる方向に押し出すゲートカットピンを
備えており、キャビティ側エジェクタピンとランナ側エ
ジェクタピンとゲートカットピンが連動して進退動作す
る構成とした。
【0017】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の射出成形用金型において、キャビティ側エジェ
クタピンとランナ側エジェクタピンとゲートカットピン
の進退動作を同時に行う構成とした。
【0018】さらに、請求項3に記載の発明は、請求項
1または請求項2に記載の射出成形用金型において、ゲ
ートカットピンがキャビティ側エジェクタピンの進退方
向に対して斜めに進退動作する構成とした。
【0019】そして、請求項4に記載の発明は、請求項
3に記載の射出成形用金型において、ゲートカットピン
のキャビティ側エジェクタピンの進退方向に対する傾斜
角度を10°から15°の範囲とした。
【0020】
【発明の実施形態】以下、本発明の射出成形用金型の実
施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、
本実施の形態にかかる射出成形用金型は、熱可塑性樹脂
を成形材料とする射出成形に用いられるものである。な
お、本発明は、単数の製品を成形するものに限らず、複
数の製品を一度に形成するものにも適用できる。
【0021】図1および図2は、射出成形用金型の部分
断面図であって、固定側型1と可動側型2を備えてお
り、図1および図2において可動側型2を固定側型1に
対して上下方向(以下、型開閉方向という)に移動させ
ることにより、図1に示す型閉状態と図2に示す型開状
態とに固定側型1と可動側型2を開閉するようになって
いる。
【0022】そして、型閉時において固定側型1と可動
側型2とにより製品形状のキャビティ3と、樹脂材料を
キャビティ3内に充填させるための成形材料通路の一部
となるスプル41、ランナ42、サイドゲート43が形
成されるようになっている。
【0023】キャビティ3は、固定側型1と可動側型2
を閉じたときに固定側型1の金型分割面11に形成する
凹状の製品形状の型部分と、可動側型2の金型分割面2
1に形成する凸状の製品形状の型部分とにより形成され
るようになっている。
【0024】樹脂供給路となるスプル41は固定側型1
に形成され、ランナ42とサイドゲート43とは、固定
側型1と可動側型2を閉じたときに、可動側型2の金型
分割面21に形成される凹状の通路型部分と、可動側型
2内に進退可能に配設されるゲートカットピン7の上面
部71に形成される凹溝72および段部73と、固定側
型1の平滑な金型分割面11とにより、互いに連通する
ように連続して形成されるようになっている。
【0025】なお、スプル41の金型分割面11側に形
成された出口は、ランナ42内に開口させている。
【0026】そして、可動側型2内には、図1から図3
に示すように、キャビティ3で形成された樹脂製品51
を可動側型2から押し出すための断面円形のキャビティ
側エジェクタピン8と、ランナ42で成形された樹脂成
形部分52を可動側型2から押し出すための断面円形の
ランナ側エジェクタピン9と、樹脂成形部分52に当接
して、固定側型1と可動側型2の開閉方向に対して樹脂
製品51から離れる斜め方向に樹脂成形部分52を押し
出すゲートカットピン7とを可動側型2に進退移動可能
に設けるエジェクト機構6を設けている。
【0027】これら、キャビティ側エジェクタピン8と
ランナ側エジェクタピン9とゲートカットピン7とは同
時に進退移動を行うようになっている。
【0028】さらに、本実施形態のエジェクト機構6に
ついて具体的に説明する。
【0029】前記したゲートカットピン7は、図3に示
している断面が厚み方向の断面であって、図3の前後方
向に厚み方向の最大幅よりも広い幅を有する板状に形成
されている。
【0030】さらに、ゲートカットピン7は、図3にお
ける前後方向で示されるピン幅を上下方向にわたり同一
幅のまま、厚み形状が下端側から上端に向けて徐々に厚
みが厚くなるように形成されており、厚みの厚い上部に
段部73と凹溝72が形成されている。段部73は、ゲ
ートカットピン7の幅方向中央部にのみ形成され、この
段部73に連通するように傾斜面で構成される凹溝72
が形成されている。
【0031】そして、図1に示すように、ゲートカット
ピン7をキャビティ3およびランナ42から後退させて
いる状態で可動側型2と固定側型1を閉じたとき、ゲー
トカットピン7の平坦な上面部71でキャビティ3の一
部が形成され、凹溝72と固定側型1の金型分割面11
によりサイドゲート43が形成され、段部73でランナ
42の一部が形成されるようになっている。
【0032】さらに、可動側型2内に空間部22を形成
し、可動側型2の空間部22の上方に、キャビティ側エ
ジェクタピン8を挿通させる第1ピン孔23と、ランナ
側エジェクタピン9を挿通させる第2ピン孔24と、ゲ
ートカットピン7を挿通させる第3ピン孔25とを形成
している。
【0033】第1ピン孔23は、一端をキャビティ3に
開口させ、他端を空間部22に開口させており、第2ピ
ン孔24は、一端をランナ42に開口させ、他端を空間
部22に開口させており、第3ピン孔25は、一端をキ
ャビティ3およびランナ42に開口させ、他端を空間部
22に開口させている。
【0034】さらに、第1ピン孔23と第2ピン孔24
は、開口断面が円形で型開閉方向に延びるように形成さ
れており、第3ピン孔25は、図3に示すように、第1
ピン孔23と第2ピン孔24との間に形成されるととも
に、空間部22側開口からランナ42側開口部に向けて
ランナ42側開口部が第1ピン孔23から離れ、第2ピ
ン孔24に接近する方向に傾斜するように形成されてい
る。
【0035】第3ピン孔25のランナ42側開口部は、
ゲートカットピン7の後退時において、ゲートカットピ
ン7の上部によりほとんど隙間の無い状態で閉鎖される
大きさとしており、ランナ42への樹脂注入時に、第3
ピン孔25とゲートカットピン7との間に樹脂が入り込
まないようにしている。
【0036】そして、空間部22にエジェクタプレート
61を上下動可能に設け、空間部22の下部には、空間
部22内に進退可能なエジェクタロッド62を2本設け
て、エジェクタロッド62の上端部をエジェクタプレー
ト61の底面に圧接させて、エジェクタロッド62の上
下動作によりエジェクタプレート61を空間部22内に
おいて上下動させるようになっている。
【0037】また、空間部22に配設するエジェクタプ
レート61に、キャビティ側エジェクタピン8とランナ
側エジェクタピン9とゲートカットピン7の下端部が支
持されており、エジェクタロッド62の上下動作によ
り、エジェクタプレート61を介してキャビティ側エジ
ェクタピン8とランナ側エジェクタピン9とゲートカッ
トピン7を上下動させるようにしている。
【0038】エジェクタプレート61は、2枚の板61
a,61bを重ね合わして形成されており、2枚の板6
1a,61bの上側板61aにキャビティ側エジェクタ
ピン8とランナ側エジェクタピン9が挿通される挿通用
孔61c,61dを形成し、挿通用孔61c,61dに
キャビティ側エジェクタピン8とランナ側エジェクタピ
ン9を挿通させて段状になったキャビティ側エジェクタ
ピン8とランナ側エジェクタピン9の根元部を2枚の板
61a,61bで挟み込んで、キャビティ側エジェクタ
ピン8とランナ側エジェクタピン9を動かないようにエ
ジェクタプレート61に固定している。
【0039】さらに、エジェクタプレート61には、ゲ
ートカットピン7を揺動可能に支持するための支持穴6
1eを形成しており、この支持穴61e内に、ゲートカ
ットピン支持部材63を固定して、ゲートカットピン支
持部材63にゲートカットピン7の根元部を揺動可能に
支持させている。
【0040】ゲートカットピン支持部材63に支持され
たゲートカットピン7は、図3に示すように、実線で示
す後退位置から、二点破線(仮想線)で示す進出位置に
移動する際、ゲートカットピン支持部材63を支点とし
て多少揺動しながら第3ピン孔25内を摺動するような
っている。
【0041】つぎに、本実施形態の構成についてその作
用を説明する。樹脂成形にあたっては、図1に示すよう
に、固定側型1と可動側型2とを型閉した状態にして、
図示しない射出成形機のノズルから成形材料通路内へ溶
融した樹脂を射出する。この樹脂は、成形材料通路のス
プル41からランナ42に至り、ランナ42からサイド
ゲート43を介してキャビティ3内に流入される。
【0042】このとき、エジェクタロッド62の下動作
により、エジェクタプレート61を最下位置に位置させ
て、キャビティ側エジェクタピン8とランナ側エジェク
タピン9とゲートカットピン7とを図1において下方に
後退させて金型分割面21からそれぞれの先端部が突出
しないように可動側型2内に設ける第1ピン孔23、第
2ピン孔24、第3ピン孔25に位置させる。
【0043】そして、これらキャビティ3内に樹脂が充
填されると、図2示すように、冷却固化された後に型が
開かれ、エジェクタロッド62の上動作により、エジェ
クタプレート61を上動させてキャビティ側エジェクタ
ピン8とランナ側エジェクタピン9とゲートカットピン
7とを金型分割面21から突き出して、樹脂製品51お
よび樹脂成形部分52を可動側型2から押し上げて離形
する。
【0044】このとき、ゲートカットピン7は、第3ピ
ン孔25の傾斜面に沿って樹脂製品51から離れる方向
に斜めに上昇していくようになっている。その結果、ゲ
ートカットピン7の段部73で樹脂成形部分52が支持
された状態で、樹脂成形部分52が樹脂製品51から遠
ざかる方向に押し出され、サイドゲート43の樹脂製品
51への付け根部分において、引っ張り応力によりサイ
ドゲート43を含む樹脂成形部分52が樹脂製品51か
ら切断される。
【0045】以上のように、本実施形態によれば、キャ
ビティ側エジェクタピン8とランナ側エジェクタピン9
とゲートカットピン7とを同時に進退動作させながら、
樹脂成形部分52を樹脂製品51から確実に切断するこ
とができるので、成形工程にかかる時間が長くなるとい
う従来の不具合を解消できながら、樹脂成形部分52を
樹脂製品51から確実に切断することができる。
【0046】さらに、樹脂製品51の形状が深さの浅い
ものであっても、樹脂製品51を垂直方向に押し上げる
と同時に、ゲートカットピン7により樹脂成形部分52
を樹脂製品51から遠ざかる方向に強制的に押し出す構
成としているので、樹脂製品51から樹脂成形部分52
を引き離す方向に常に力を作用させることができる。そ
の結果、樹脂製品51と樹脂成形部分52とをサイドゲ
ート43において常に確実に切断することができる。
【0047】その上、本実施形態では、キャビティ側エ
ジェクタピン8とランナ側エジェクタピン9をエジェク
タプレート61に固定する構造としているので、ランナ
42への樹脂の注入時、ランナ側エジェクタピン9が破
損することなくランナ側エジェクタピン9で樹脂圧を受
け止めることができる。
【0048】さらに、ゲートカットピン7の進出方向で
ある、キャビティ側エジェクタピン8の進出方向に対す
る傾斜角度は、キャビティ側エジェクタピン8の進出方
向と同一方向となる傾斜角度0°でなければよく、好ま
しくは、キャビティ側エジェクタピン8の進出方向に対
して10°から15°の範囲が良い。
【0049】さらに、前記実施形態の金型は、1つのキ
ャビティ3に対してサイドゲート43を1つだけ設けた
が、1つのキャビティに対してサイドゲートを2つ以上
設けるものについても本発明を適用できる。
【0050】この場合、それぞれのサイドゲート43に
対してゲートカットピン7を設けるのであって、ゲート
カットピン7の進出側先端部が、常にキャビティ3から
遠ざかる斜め方向に突き出るように可動側型2または固
定側型1に設ける。
【0051】また、前記実施形態では、エジェクト機構
6を可動側型2に設けたが、必要に応じて固定側型に設
けてもよい。さらに、本発明は、熱可塑性樹脂の射出成
形用金型に限らず、他の成形材料、成形方法用の金型装
置にも適用できる。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、エジェクト機構は、エ
ジェクト機構は、前記樹脂成形部分に当接して、樹脂成
形部分を樹脂製品から離れる方向に押し出すゲートカッ
トピンを備えており、キャビティ側エジェクタピンとラ
ンナ側エジェクタピンとゲートカットピンが連動して進
退動作する構成としたから、キャビティ側エジェクタピ
ンとランナ側エジェクタピンとゲートカットピンとを連
動して進退動作させながら、ゲートカットピンにより樹
脂成形部分を樹脂製品から離す方向に押し出して樹脂成
形部分を樹脂製品から確実に切断することができる。
【0053】その結果、成形工程にかかる時間が長くな
るという従来の不具合を解消できながら、樹脂成形部分
を樹脂製品から確実に切断することができる。
【0054】さらに、樹脂製品の形状が深さの浅いもの
であっても、樹脂製品をキャビティ側エジェクタピンで
押し上げると同時に、ゲートカットピンにより樹脂成形
部分を樹脂製品から遠ざかる方向に強制的に押し出すこ
とができるので、樹脂製品から樹脂成形部分を引き離す
方向に常に力を作用させることができる。その結果、樹
脂製品と樹脂成形部分とをサイドゲートにおいて常に確
実に切断することができる。
【0055】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の射出成形用金型において、キャビティ側エジェ
クタピンとランナ側エジェクタピンとゲートカットピン
の進退動作を同時に行う構成としたから、成形工程にか
かる時間をより短くすることができる。
【0056】さらに、請求項3に記載の発明は、請求項
1または請求項2に記載の射出成形用金型において、ゲ
ートカットピンがキャビティ側エジェクタピンの進退方
向に対して斜めに進退動作する構成としたから、ゲート
カットピンの斜め方向への進出により樹脂成形部分を樹
脂製品から離す方向に押し出すことができ、しかも、キ
ャビティ側エジェクタピンとランナ側エジェクタピンと
ゲートカットピンの進退動作機構を簡単にすることがで
きる。
【0057】そして、請求項4に記載の発明は、請求項
3に記載の射出成形用金型において、ゲートカットピン
のキャビティ側エジェクタピンの進退方向に対する傾斜
角度を10°から15°の範囲としたので、キャビティ
側エジェクタピンとランナ側エジェクタピンとゲートカ
ットピンの進退動作機構を、よりコンパクトにできなが
ら樹脂成形部分を樹脂製品から確実に切断することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の射出成形用金型の部分断面
図であって、樹脂が充填される前の型閉状態を示す。
【図2】本発明の射出成形用金型の部分断面図であっ
て、樹脂が充填された後に型が開かれた状態を示す。
【図3】図1の要部拡大断面図であり、二点破線部分で
描かれた部分は、型が開かれて樹脂製品および樹脂成形
部分が可動側型から離された状態を示す。
【図4】従来のサイドゲートを有する射出成形用金型の
一例を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 固定側型 2 可動側型 3 キャビティ 42 ランナ 43 サイドゲート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定側型と可動側型とを互いに開閉可能と
    し、型閉時において型相互間に、製品形状のキャビティ
    と、成形材料通路の一部となるランナ及びランナとキャ
    ビティを連通させるサイドゲートが形成され、固定側型
    と可動側型のいずれか一方に、固定側型または可動側型
    から樹脂製品を離すためのキャビティ側エジェクタピン
    および固定側型または可動側型からランナで成形される
    樹脂成形部分を離すためのランナ側エジェクタピンとを
    備えるエジェクト機構を有している射出成形用金型にお
    いて、エジェクト機構は、前記樹脂成形部分に当接し
    て、樹脂成形部分を樹脂製品から離れる方向に押し出す
    ゲートカットピンを備えており、キャビティ側エジェク
    タピンとランナ側エジェクタピンとゲートカットピンが
    連動して進退動作するようになされていることを特徴と
    する射出成形用金型。
  2. 【請求項2】キャビティ側エジェクタピンとランナ側エ
    ジェクタピンとゲートカットピンの進退動作を同時にす
    るようにしていることを特徴とする請求項1に記載の射
    出成形用金型。
  3. 【請求項3】ゲートカットピンがキャビティ側エジェク
    タピンの進退方向に対して斜めに進退動作するようにし
    ていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の射出成形用金型。
  4. 【請求項4】ゲートカットピンのキャビティ側エジェク
    タピンの進退方向に対する傾斜角度を10°から15°
    の範囲としていることを特徴とする請求項3に記載の射
    出成形用金型。
JP2001307804A 2001-10-03 2001-10-03 射出成形用金型 Pending JP2003112339A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001307804A JP2003112339A (ja) 2001-10-03 2001-10-03 射出成形用金型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001307804A JP2003112339A (ja) 2001-10-03 2001-10-03 射出成形用金型

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003112339A true JP2003112339A (ja) 2003-04-15

Family

ID=19127212

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001307804A Pending JP2003112339A (ja) 2001-10-03 2001-10-03 射出成形用金型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003112339A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009297939A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Panasonic Corp 成形方法および金型装置
CN107877796A (zh) * 2017-12-05 2018-04-06 镒生电线塑料(昆山)有限公司 一种自动切割浇口的模具
CN111531818A (zh) * 2020-05-28 2020-08-14 广东铭利达科技有限公司 一种模内切水口装置和切水口方法
CN115816772A (zh) * 2022-11-11 2023-03-21 青岛海尔空调器有限总公司 成型模具

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009297939A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Panasonic Corp 成形方法および金型装置
CN107877796A (zh) * 2017-12-05 2018-04-06 镒生电线塑料(昆山)有限公司 一种自动切割浇口的模具
CN111531818A (zh) * 2020-05-28 2020-08-14 广东铭利达科技有限公司 一种模内切水口装置和切水口方法
CN115816772A (zh) * 2022-11-11 2023-03-21 青岛海尔空调器有限总公司 成型模具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009045896A (ja) アンダーカット部を有する椀状物品の射出成形方法。
CN110181776B (zh) 一种模内自动切料的注射模
JP2003112339A (ja) 射出成形用金型
CN210336751U (zh) 一种模内自动切料的注射模
KR101548518B1 (ko) 런너의 자동 분리기능을 갖는 사출 금형
JPH07223244A (ja) 樹脂成形用金型装置
JP2003245955A (ja) 射出成形金型
CN110385828B (zh) 模具装置
JPH04251724A (ja) 金型装置
JP6000134B2 (ja) モールド射出成形金型
JP2003245957A (ja) 射出成形金型
JP2004338127A (ja) 射出成形金型
CN216683131U (zh) 防粘模型模具
KR101464548B1 (ko) 게이트 자동절단 사출금형
JP2717758B2 (ja) 射出成形方法および射出成形用金型
KR200172928Y1 (ko) 사출금형
JP7145246B2 (ja) 射出成形装置及び該射出成形装置で得られる成形品のエジェクト方法
JP2002283418A (ja) 射出成形用金型
JPH09323342A (ja) 射出成形用金型
JP2000141427A (ja) 射出成形金型
JP2010105168A (ja) 多材射出成形装置および多材射出成形方法ならびに多材射出成形金型
JPH02164509A (ja) 射出成形金型
JPH0524079A (ja) ゲート切断機構付き金型装置
JP2003025392A (ja) プラスチック製品の射出成形方法
JP3589264B2 (ja) モールド金型構造におけるゲート切断装置