JPH07205140A - ワイヤーソーのウェーハ取出方法 - Google Patents

ワイヤーソーのウェーハ取出方法

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JPH07205140A
JPH07205140A JP6000732A JP73294A JPH07205140A JP H07205140 A JPH07205140 A JP H07205140A JP 6000732 A JP6000732 A JP 6000732A JP 73294 A JP73294 A JP 73294A JP H07205140 A JPH07205140 A JP H07205140A
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wafer
cutting
wire
slice base
work
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JP6000732A
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Shinji Shibaoka
伸治 芝岡
Shiyouzou Katamachi
省三 片町
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Tokyo Seimitsu Co Ltd
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Tokyo Seimitsu Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28DWORKING STONE OR STONE-LIKE MATERIALS
    • B28D5/00Fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material; apparatus or devices therefor
    • B28D5/0058Accessories specially adapted for use with machines for fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material
    • B28D5/0082Accessories specially adapted for use with machines for fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material for supporting, holding, feeding, conveying or discharging work

Abstract

(57)【要約】 【目的】ウェーハに疵を付けることなく、また溝付きロ
ーラの溝を破壊することなく、しかも効率的に切断後の
ウェーハを取り出す。 【構成】スライスベース32と半導体インゴット28を
低温溶解接着剤33で接着し、半導体インゴット28を
ワイヤー列15で多数の薄板状のウェーハ34に切断
後、低温溶解接着剤33をワーク送りテーブル26に内
蔵したヒータ36で加熱溶融する。これにより、切断さ
れたウェーハ34はスライスベース32から剥離される
ので、剥離したウェーハ34をバスケット42に受け取
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はワイヤーソーのウェーハ
取出方法に係り、特に半導体インゴットをワイヤー列で
多数の薄板状のウェーハに切断終了後、ウェーハを取出
すワイヤーソーのウェーハ取出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤーソーで円柱状の半導体インゴッ
トを多数の薄板状のウェーハに切断する場合、スライス
ベースが側面に添着された半導体インゴットを切断送り
方向に移動させて、複数の溝付きローラに巻掛けられて
走行するワイヤー列にスライスベースの反対側から押し
当てると共に、走行するワイヤー列に砥粒を含む加工液
を供給しながら切断する。そして、従来、切断されたウ
ェーハを取出す方法は、前記切断送り方法とは逆方向に
半導体インゴットを移動させることによりワイヤー列を
半導体インゴットの切断溝から抜いた後、作業者の手に
より切断後のウェーハを取り出していた。
【0003】しかし、この方法は、半導体インゴットの
切断溝に詰まっている切粉や加工液の砥粒を洗浄液で除
去しながらワイヤー列を切断溝から抜かなくてはならな
いため、洗浄作業とワイヤーの抜き作業に多くの手間と
時間がかかるという欠点がある。また、ワイヤー列を切
断溝から抜く時にウェーハ面に疵が付き易いという欠点
がある。
【0004】このことから、特公昭61─125767
号公報及び特公昭61─182761号公報のワイヤー
ソーのウェーハ取出方法が提案されている。これらの方
法は、ワイヤー列で半導体インゴットを切断したあと、
ワイヤー列を走行させたままでスライスベースの長手方
向(切断送り方向に対して直交する方向)に切込みを入
れることによりウェーハを取り出せるようにしている。
これにより、ワイヤーを半導体インゴットの切断溝から
抜く必要がないので、前記した欠点が解消される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公昭
61─125767号公報及び特公昭61─18276
1号公報のワイヤーソーのウェーハ取出方法は、切断さ
れたウェーハを取り出す為に、切断終了後にスライスベ
ースの長手方向への切込みを行う。これにより、溝付き
ローラの溝側面に走行するワイヤー列が押し付けられる
ため、溝の磨耗が促進されて溝が破壊されるという欠点
がある。そして、溝が破壊されるとワイヤー列の走行が
安定しなくなる為、ワイヤーソーの切断精度が低下する
という問題が発生する。また、切断されたウェーハには
スライスベースの切片が付いているので、ウェーハから
スライスベースを剥離する剥離工程が必要になる。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、ウェーハに疵を付けることなく、また溝付きロ
ーラの溝を破壊することなく、しかも効率的に切断後の
ウェーハを取り出すことのできるワイヤーソーのウェー
ハ取出方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成する為に、スライスベースがその側面に添着された被
加工物を、走行するワイヤー列に前記スライスベースの
反対側から押し当てると共に、前記ワイヤー列に砥粒を
含む加工液を供給しながら前記被加工物を多数の薄板状
のウェーハに切断した後、切断したウェーハを取り出す
ワイヤーソーのウェーハ取出方法に於いて、前記スライ
スベースと前記被加工物とを低温溶解接着剤で接着する
と共に、被加工物を切断終了後に前記低温溶解接着剤を
加熱溶融し、前記加熱溶融によりスライスベースから剥
離する多数のウェーハを受け装置に受け取ることを特徴
とする。
【0008】
【作用】本発明によれば、スライスベースと被加工物を
低温溶解接着剤で接着し、被加工物をワイヤー列で多数
の薄板状のウェーハに切断した後に、前記低温溶解接着
剤を加熱溶融する。例えば、スライスベースを支持する
ワークブロック又はワークブロックを支持するワーク固
定ブロックに設けた発熱体で前記低温溶解接着剤を加熱
溶融するか、或いはインゴットの切断終了後に、加温し
た加工液を走行する前記ワイヤー列に供給することによ
り加工液の熱で前記低温溶解接着剤を加熱溶融する。
【0009】これにより、切断されたウェーハはスライ
スベースから剥離されるので、剥離したウェーハを受け
装置に受け取る。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係るワイヤーソーのウェーハ
取出方法の好ましい実施例を詳説する。図1及び図2
は、本発明のワイヤーソーのウェーハ取出方法の第1実
施例を適用するワイヤーソー10の概略構成図で、図1
は被加工物を多数の薄板状のウェーハに切断した切断終
了時の状態を示し、図2は、切断されたウェーハを取り
出す取出時の状態を示す。
【0011】図1に示すように、略3角形を形成するよ
うに配設された3本の溝付きローラ12、12、12周
面に所定のピッチで形成された多数の溝に、1本のワイ
ヤー14が所定の張力で順次巻掛けられてワイヤー列1
5(図2参照)が形成されると共に、ワイヤー14の両
端は図示しない供給リールと巻取リールに接続される。
そして、供給リールから供給されるワイヤー14は高速
(600m/分以上)で走行しながら巻取リールに巻き
取られる。また、高速走行するワイヤー列15には、砥
液供給ノズル16から砥粒(通常、GC♯600〜♯1
000程度のものが使用される)を含む加工液18が供
給され、受けタンク20に溜まった加工液18は、貯留
タンク22に排出されたあと循環ポンプ24により再び
砥液供給ノズル16に循環される。
【0012】また、ワイヤー列15の上方には、ワーク
送りテーブル26が切断送り方向(図中Y−Y方向)に
移動可能に設けられると共に、ワーク送りテーブル26
のワイヤー14側には、被切断部材である円柱状の半導
体インゴット28が、ワークブロック30とスライスベ
ース32を介して支持される。そして、スライスベース
32と半導体インゴット28とは低温な所定温度に加熱
されると溶融する低温溶解ワックス33で接着するよう
にした。ちなみに、スライスベース32とワークブロッ
ク30は低温で溶融しない通常の接着剤で接着され、ワ
ークブロック30とワーク固定テーブル26とは、ワー
ク送りテーブル26に形成された蟻溝26Aに、その蟻
溝26Aに対応するように形成されたワークブロック3
0の突起部30Aが嵌合固定される。これにより、ワー
ク送りテーブル26を切断送り方向に移動させると、半
導体インゴット28は高速走行するワイヤー列15に押
し当てられ、ワイヤー列15に供給される加工液18の
砥粒によるラッピンブ作用により、図2に示すように半
導体インゴット28を多数の薄板状のウェーハ34、3
4…に切断する。
【0013】また、ワーク送りテーブル26にはヒータ
36が内蔵され、このヒータ36の発熱制御、温度制御
等は、ケーブル38を介して接続されたコントローラ4
0で行われる。これにより、コントローラ40からの指
示でヒータ36が発熱すると、ワーク固定テーブル26
を加熱する熱は、ワークブロック30、スライスベース
32を介して低温溶解接着剤33を加熱する。
【0014】また、半導体インゴット28の切断終了位
置には、切断された多数の薄板状のウェーハ34を受け
取るバスケット42が配設され、バスケット42は受け
タンク20に支持されたバスケット台46に載置され
る。また、バスケット42は、上面が開放された矩形状
に形成されると共に、バスケット42内の側面と底面に
はウェーハ34を疵つけないようにクッション部材48
が設けられている。
【0015】また、図2に示すように、バスケット42
の近傍には、半導体インゴット28をワイヤー列15で
切断する切断加工エリアからバスケット42に収納され
たウェーハ34を搬出するウェーハ搬出装置50が設け
られ、ケーブル51を介してコントローラ40に接続さ
れる。このウェーハ搬出装置50は、主として基台5
2、移動台54、チャック部56とで構成される。そし
て、基台52の上に配設されたレール58に沿って図中
X−X方向に走行するリニアベアリング60を介して移
動台54が設けられる。また、移動台54のバスケット
42側の面には縦方向にレール62が配設され、このレ
ール62に沿って図中矢印64方向に走行するリニアベ
アリング66にチャック部56が支持される。このチャ
ック部56を構成する上下のフック56A、56Aは図
中矢印68方向に拡縮可能な構造を有し、バスケット4
2のウェーハ搬出装置50側に形成された突起部70を
把持できるようになっている。そして、ウェーハ搬出装
置50の作動は、コントローラ40により制御される。
これにより、移動台54がバスケット42側に接近し、
チャック部56のフック56Aが縮動作してバスケット
42の突起部70を把持し、この状態で移動台54が後
退することによりバスケット42に収納されたウェーハ
34は切断加工エリアから搬出される。
【0016】次に、上記の如く構成されたワイヤーソー
10を用いて本発明のワイヤーソーのウェーハ取出方法
を説明する。先ず、被加工物である半導体インゴット2
8を支持するワーク送りテーブル26が、切断送り方向
に移動して半導体インゴット28を高速走行するワイヤ
ー列15に押し当てると共に、砥液供給ノズル16から
ワイヤー列15に加工液18を供給しながら半導体イン
ゴット28を多数の薄板状のウェーハ34に切断する。
この時の切断終了位置は、図2に示すように、ワイヤー
列15がスライスベース32の途中まで切り込むように
する。
【0017】次に、この状態でワーク送りテーブル26
に内蔵されたヒータ36を所定温度に発熱させ、ワーク
ブロック30、スライスベース32を介してスライスベ
ース32とワーク28を接着している低温溶解接着剤3
3を加熱する。これにより、低温溶解接着剤33が加熱
溶融されるので、スライスベース32からウェーハ34
が剥離され、剥離された多数のウェーハ34はバスケッ
ト42内に収納される。
【0018】次に、ウェーハ搬出装置50の移動台54
がレール58上を走行してバスケット42側に接近し、
フック56Aがバスケット42に略当接する。次に、フ
ック56Aが縮動作してバスケット42の突起部70を
把持すると、移動台54はレール58上を後退して元の
位置まで退避する。これにより、バスケット42に収納
されはウェーハ34は切断加工エリアから搬出され、図
示しない次の工程に送られる。そして、次の半導体イン
ゴット28を切断する前に、空のバスケット42が切断
加工エリアに搬入される。
【0019】このように、本発明のワイヤーソーのウェ
ーハ取出方法によれば、スライスベース32と半導体イ
ンゴット28を低温溶解接着剤33で接着し、半導体イ
ンゴット28をワイヤー列15で多数の薄板状のウェー
ハ34に切断した後に低温溶解接着剤33を加熱溶融
し、切断されたウェーハ34をスライスベース32から
剥離させると共に、剥離したウェーハ34をバスケット
42内に受け取るようにした。これにより、本発明のワ
イヤーソーのウェーハ取出方法は、以下の効果を奏する
ことができる。
【0020】半導体インゴット28の切断終了後にワ
イヤー列15を切断溝72から抜く必要がないので、ウ
ェーハ34に疵を付けることがなく効率的にウェーハ3
4を取り出すことができる。従って、ウェーハ34の品
質が向上すると共に、歩留りの向上を図ることができ
る。 特公昭61─125767号公報及び特公昭61─1
82761号公報のワイヤーソーのウェーハ取出方法の
ように、ウェーハ34を取り出す為に、ワイヤー14列
を切断送り方向に対して直交する方向に移動させて、ス
ライスベース32に切り込みを入れる必要がないので、
溝付きローラ12の溝を破壊することがない。従って、
溝付きローラ12の寿命が長くなると共に、溝が破壊さ
れないので、ワイヤー14列の走行を安定させることが
できる。
【0021】ウェーハ34の取出操作のなかで、ウェ
ーハ34からスライスベース32を剥離する剥離操作を
同時に行うことができるので、従来必要であったウェー
ハ34からスライスベース32またはスライスベース3
2の切片を剥離する剥離工程を省略できる。従って、剥
離工程の設備が必要なくなるので、コストダウンを図る
ことができる。
【0022】切断されたウェーハ34を収納するバス
ケット42を、後工程(面取り機への供給まで)と共用
することにより、無人化ラインを構築することができ
る。 次に、本発明のワイヤーソーのウェーハ取出方法の第2
実施例を説明する。図3は、第2実施例を適用するワイ
ヤーソー10の概略構成図である。尚、第1実施例と同
じ部材、装置は同符号を付して説明する。
【0023】第1実施例との違いは、半導体インゴット
28とスライスベース32とを接着する低温溶解接着剤
33を、ワイヤー列15に供給する加工液18で加熱溶
融するようにした点である。即ち、貯留タンク22に貯
留された加工液18の循環系路は、第1の三方弁74に
より2方向の系路に分岐され、一方の系路は第2の三方
弁76を介して砥液供給ノズル16に至る第1の循環ラ
インを形成し、このラインは第1実施例と同じである。
また、他方の系路は加熱装置78及び第2の三方弁76
を介して砥液供給ノズル16に至る第2の循環ラインを
形成する。また、第1の三方弁74及び第2の三方弁7
6は、コントローラ40からの指示により制御され、加
工液18の循環ラインが選択される。また、加熱装置7
8では加工液18を所定の温度に加温する。
【0024】このように構成されたワイヤーソー10に
おいて、半導体インゴット28の切断は第1実施例と同
様に行われる。そして、半導体インゴット28を切断し
ている間、加工液18は第1の循環ラインを流れてワイ
ヤー列15に供給される。次に、半導体インゴット28
の切断が終了すると、加工液18は第2の循環ラインに
切り換えられ、加熱装置78で所定温度に加熱された加
工液18が走行するワイヤー列15に供給される。これ
により、加温された加工液18の熱で半導体インゴット
28とスライスベース32を接着する低温溶解接着剤3
3を溶融することができるので、第2実施例も第1実施
例と同様の効果を奏することができる。
【0025】次に、図4及び図5に従って、本発明のワ
イヤーソーのウェーハ取出方法の第3実施例を説明す
る。図4、図5は、第3実施例を適用するワイヤーソー
10の概略構成図で、図4は半導体インゴット28を多
数の薄板状のウェーハ34に切断した切断終了時の状態
を示し、図5は、切断されたウェーハ34を取り出す取
出時の状態を示す。尚、第1実施例、第2実施例と同じ
部材、装置には同符号を付して説明する。また、加工液
18の循環ラインは省略した。
【0026】第1実施例との違いは、第1実施例がワー
ク送りテーブル26をワイヤー列15に対して上から下
に移動させて半導体インゴット28を切断したのに対
し、第3実施例では、ワーク送りテーブル26をワイヤ
ー列15に対して下から上に移動させて半導体インゴッ
ト28を切断するようにした点と、ウェーハ搬出装置8
0を図5に示すように構成した点である。即ち、ウェー
ハ搬出装置80のチャック部82は4本のアーム84、
84…で構成され、このアーム84の外周にはクッショ
ン部材86が巻回されている。また、4本のアーム84
は図4の実線と破線で示すように、拡縮できる構造を有
している。
【0027】このように構成されたワイヤーソー10に
おいて、半導体インゴット28の切断は第1実施例と同
様に行われる。そして、切断終了後のウェーハ34を、
4本のアーム84で図4に示すように予め把持する。次
に、ワーク固定テーブル26に内蔵されたヒータ36を
所定温度まで発熱させ、ワークブロック30、スライス
ベース32を介してスライスベース32と半導体インゴ
ット28を接着している低温溶解接着剤33を加熱す
る。これにより、低温溶解接着剤33が加熱溶融される
ので、スライスベース32からウェーハ34が剥離さ
れ、剥離された多数のウェーハ34は4本のアーム84
に支持される。この時、アーム84には、クッション部
材86が巻回されているので、ウェーハ34が倒れない
ように支持することができる。そして、アーム84に支
持されたウェーハ34は、アーム84が取付られた移動
台54が後退することにより切断加工エリアから搬出さ
れる。これにより、第3実施例も第1実施例と同様の効
果を奏することができる。また、ウェーハ搬出装置80
を上記の如く構成したので、バスケット42が必要なく
なる。また、このウェーハ搬出装置80は、ワーク固定
テーブル26をワイヤー列15に対して上から下に移動
させて半導体インゴット28を切断する場合には適用さ
せることができる。
【0028】尚、第1実施例及び第3実施例では、低温
溶解接着剤33を加熱溶融するヒータ36をワーク送り
テーブル26に内蔵するようにしたが、ワークブロック
30に設けるようにしてもよい。また、ヒータ36では
なくて、低温溶解接着剤33に直接熱風を吹き付ける装
置を備えるようにしてもよい。また、第3実施例では、
低温溶解接着剤33の加熱溶融をヒータ36で行った
が、第2実施例のように、加温した加工液18で行って
もよい。また、本実施例では、3本の溝付けローラ12
で説明したが、この本数に限定されるものではない。ま
た、半導体インゴット28の例で説明したが、被加工物
は半導体インゴット28に限定されるものではない。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のワイヤー
ソーのウェーハ回収方法によれば、スライスベースと被
加工物を低温溶解接着剤で接着し、被加工物をワイヤー
列で多数の薄板状のウェーハに切断した後に低温溶解接
着剤を加熱溶融し、切断されたウェーハをスライスベー
スから剥離させるようにすると共に、剥離したウェーハ
を受け装置に受け取るようにした。これにより、本発明
のワイヤーソーのウェーハ取出方法は、以下の効果を奏
することができる。
【0030】被加工物の切断終了後にワイヤー列を切
断溝から抜く必要がないので、ウェーハに疵を付けるこ
となく効率的にウェーハを取り出すことができる。従っ
て、ウェーハの品質が向上すると共に、歩留りの向上を
図ることができる。 ウェーハを取り出す為に、ワイヤー列を切断送り方向
に対して直交する方向に移動させて、スライスベースに
切り込み入れる必要がないので、溝付きローラの溝を破
壊することがない。従って、溝付きローラの寿命が長く
なると共に、溝が破壊されないので、ワイヤー列の走行
を安定させることができる。
【0031】ウェーハの取出し操作のなかで、ウェー
ハからスライスベースの剥離する剥離操作を同時に行う
ことができるので、従来必要であったスライスベースの
剥離工程を省略できる。従って、剥離工程の設備が必要
なくなるので、コストダウンを図ることができる。 切断されたウェーハを収納する受け装置を、後工程
(面取り機への供給まで)と共用することにより、無人
化ラインを構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係るワイヤーソーのウェーハ取
出方法の第1実施例を適用するワイヤーソーの概略構成
図で、被加工物を多数の薄板状のウェーハに切断した切
断終了時の状態を示す。
【図2】図2は本発明に係るワイヤーソーのウェーハ取
出方法の第1実施例を適用するワイヤーソーの概略構成
図で、切断されたウェーハを取り出す取出時の状態を示
す。
【図3】図3は本発明に係るワイヤーソーのウェーハ取
出方法の第2実施例を適用するワイヤーソーの概略構成
図。
【図4】図4は本発明に係るワイヤーソーのウェーハ取
出方法の第3実施例を適用するワイヤーソーの概略構成
図で、被加工物を多数の薄板状のウェーハに切断した切
断終了時の状態を示す。
【図5】図5は本発明に係るワイヤーソーのウェーハ取
出方法の第3実施例を適用するワイヤーソーの概略構成
図で、切断されたウェーハを取り出す取出時の状態を示
す。
【符号の説明】
10…ワイヤーソー 12…溝付きローラ 14…ワイヤー 16…砥液供給ノズル 18…加工液 26…ワーク送りテーブル 28…ワーク 30…ワークブロック 32…スライスベース 33…低温溶解接着剤 34…ウェーハ 36…ヒータ 40…コントローラ 42…バスケット 50…ウエハ搬出装置 54…移動台 56…チャック部 74…第1の三方弁 76…第2の三方弁 78…加熱装置 84…アーム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スライスベースがその側面に添着された被
    加工物を、走行するワイヤー列に前記スライスベースの
    反対側から押し当てると共に、前記ワイヤー列に砥粒を
    含む加工液を供給しながら前記被加工物を多数の薄板状
    のウェーハに切断した後、切断したウェーハを取り出す
    ワイヤーソーのウェーハ取出方法に於いて、 前記スライスベースと前記被加工物とを低温溶解接着剤
    で接着すると共に、被加工物を切断終了後に前記低温溶
    解接着剤を加熱溶融し、 前記加熱溶融によりスライスベースから剥離する多数の
    ウェーハを受け装置に受け取ることを特徴とするワイヤ
    ーソーのウェーハ取出方法。
  2. 【請求項2】前記被加工物を切断終了後に、前記スライ
    スベースを支持するワークブロック又はワークブロック
    を支持するワーク送りテーブルに設けた発熱体で前記低
    温溶解接着剤を加熱溶融することを特徴とする請求項1
    のワイヤーソーのウェーハ取出方法。
  3. 【請求項3】前記被加工物を切断終了後に、加温した加
    工液を走行する前記ワイヤー列に供給することにより加
    工液の熱で前記低温溶解接着剤を加熱溶融することを特
    徴とする請求項1のワイヤーソーのウェーハ取出方法。
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Cited By (8)

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