JPH07204662A - シアン化物及び/又は不安定な重金属シアノ錯体を含有する水溶液の解毒の制御法 - Google Patents

シアン化物及び/又は不安定な重金属シアノ錯体を含有する水溶液の解毒の制御法

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JPH07204662A
JPH07204662A JP6317257A JP31725794A JPH07204662A JP H07204662 A JPH07204662 A JP H07204662A JP 6317257 A JP6317257 A JP 6317257A JP 31725794 A JP31725794 A JP 31725794A JP H07204662 A JPH07204662 A JP H07204662A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シアン化物及び/又は不安定な重金属シアノ
錯体を含有する水溶液の解毒を制御する方法。 【構成】 (i)8.5〜12の範囲のpH値で、処理
すべき水溶液へホルムアルデヒド源を連続的又は周期的
に添加し、その際、遊離の及び遊離されたシアン化物を
グリコニトリルに変え、かつ引き続き、(ii)8.5
〜12の範囲のpH値で、過酸化水素源を連続的又は周
期的に添加することにより、グリコニトリルを過加水分
解し、その際、酸化還元電位を測定し、一定に保たれた
pH値で酸化還元電位がもはや高まらない場合に添加を
終了する工程よりなり、その際、工程(i)の間に、p
H値を、酸のpH調節添加により実質的に一定に保ち、
かつこれによりpH値がもはや高まらない場合に、ホル
ムアルデヒドの添加を終了する。 【効果】 シアン化物を予め測定することなく、ホルム
アルデヒド及び過酸化水素のもっとも僅かな使用で好適
な解毒結果が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シアン化物及び/又は
不安定シアノ錯体、殊に亜鉛シアノ錯体を含有する水溶
液、殊に排水の解毒の制御法に関し、その際、第1工程
で、遊離の及びシアノ錯体から遊離されたシアン化物を
ホルムアルデヒド又はホルムアルデヒドを遊離する化合
物の添加によりグリコニトリルに変え、かつ第2工程
で、過酸化水素のための源の添加により、グリコニトリ
ルを過加水分解(Perhydrolyse)により分解する。
【0002】
【従来の技術】種々異なる産業範囲で、例えば鉱坑産業
で、硬質化工場(Haertereibetrieben)および電気メッキ
工場で生じるシアン化物排水を、過酸素化合物、例えば
殊に過酸化水素及び過硫酸塩の使用下で解毒すること
は、従来公知である。解毒のための反応時間を短縮する
ために、しばしば、重金属触媒の共用が必要である(フ
ランス国特許(FR−PS)第1564915号明細書
参照)。重金属触媒の共用の欠点は、これらが、シアン
化物解毒の終了の前に、過酸化水素の分解に幾度も触媒
作用し、従って、著しい解毒度が得られないことであ
る。重金属触媒の使用下でのこれらの方法のもう一つの
欠点は、処理すべき排水中に含有される有用物質の、十
分に純粋な形での回収、例えばシアン化亜鉛メッキから
の排水からの亜鉛の回収が妨げられるか、又は困難にな
ることである。
【0003】もう一つの方法によれば、シアン化物溶液
の解毒のために、過酸化水素を、ホルムアルデヒドと組
合せて使用する(米国特許(US)第3617582号
明細書)。反応は2工程で進行し、その際、第1工程
で、グリコニトリルと称されるホルムアルデヒド−シア
ノヒドリンを形成する。第2工程は、過酸化水素の使用
下での過加水分解であり、その際、グリコニトリルをグ
リコール酸アミドとグリコール酸に分解する。前記米国
特許(US)第3617582号明細書による方法で
は、解毒は9〜12.5の範囲のpH値で行なわれる。
ホルムアルデヒドは、水溶液の形又はホルムアルデヒド
を遊離する化合物の形、例えばパラホルムアルデヒドを
使用することができる。過酸化水素の代わりに、過酸化
水素を遊離する化合物、例えば過ホウ酸塩又は過炭酸塩
も、過加水分解のために使用することができる。ホルム
アルデヒド及び過酸化水素を、解毒すべき溶液のシアン
化物の予め測定した重量に対して、一定のモル比で添加
する。シアン化物含量が分かっていない溶液の解毒を制
御するための提案は、この書類中に示されていない;固
有の解毒の前には、常に、シアン化物含量を測定しなく
てはならなかった。しかしながら、まさに解毒法におい
て、実際には、解毒の前のシアン化物測定を省く、問題
なく制御可能な方法への関心がある。
【0004】米国特許(US)第4731232号明細
書からは、ホルムアルデヒドでの洗浄水の処理およびそ
れに引き続く過酸化水素の使用下での酸化工程に因る、
シアン化物を含有するガス洗浄水の洗浄法が公知であ
る。この方法では、ホルムアルデヒドの供給は、主流か
ら分かれた副流中で貴金属−及び参照電極の使用下で測
定されるシアン化物特異な酸化還元電位に依存して行な
われる。副流のpH値は、酸化還元電位のpH依存性故
に、7〜10に調節され、かつ一定に保たれる。付加的
に、副流に、銀イオンを導入する。過酸化水素の添加の
調節は、測定された酸化還元電位に依存して再び行なわ
れる。記載した方法の欠点は、測定された酸化還元電位
を介して、必要な化学薬品の添加の制御に限度が定めら
れていることである。それというのも、常に、1つの混
合電位のみが測定されるからである:殊に電気メッキ工
場で生じるような変動する組成の溶液の場合、前記の制
御技術は、しばしば十分ではない。それというのも、ホ
ルムアルデヒドの過小−又は過剰供給が生じうるからで
ある。それには、場合により、不十分な解毒度及び/又
は過剰の化学薬品消費が伴う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、ホルムアルデヒド及び過酸化水素の使用下でのシア
ン化物排水の自体公知の解毒法を、解毒を簡単かつ安全
な方法で制御することができ、従って、ホルムアルデヒ
ド及び過酸化水素のもっとも僅かな可能な使用で、好適
な解毒結果が得られるように改善することであった。
【0006】
【課題を解決するための手段】課題は、(i)8.5〜
12の範囲のpH値で、処理すべき水溶液へホルムアル
デヒドのための源を連続的又は周期的添加し、その際、
遊離の及び遊離されたシアン化物をグリコニトリルに変
え、かつ引き続き、(ii)8.5〜12の範囲のpH
値で、過酸化水素のための源を連続的又は周期的に添加
することにより、グリコニトリルを過加水分解し、その
際、酸化還元電位を測定し、一定に保たれたpH値で酸
化還元電位がもはや高まらない場合に添加を終了する工
程を包含する、シアン化物及び/又は不安定な重金属シ
アノ錯体、殊に亜鉛シアノ錯体を含有する水溶液、殊に
排水の解毒の制御法により解決され、これは、工程
(i)の間に、pH値を、酸のpH調節添加により実質
的に一定に保ち、かつこれによりpH値がもはや高まら
ない場合に、ホルムアルデヒドの添加を終了することよ
りなる。
【0007】工程(i)における制御は、グリコニトリ
ルの形成反応に基づいて可能である;CN~+H2CO+
2O⇒HOCH2CN+OH~。
【0008】特に、工程(i)におけるpH値も、工程
(ii)におけるpH値も、9〜11の範囲、殊に9.
5〜10.5の範囲である。pH値を実質的に一定に保
つという概念は、pH値が、調節された値と最大±0.
5及び特に±0.2単位より少なく相違することと理解
される。
【0009】第(i)工程での酸及び第(ii)工程で
の塩基の添加のために、通常、それぞれの貯蔵容器と結
合した計量ポンプ、又は磁気弁(Magnetventil)を、P−
(比例;proportional)、PI−(比例−積分;propor
tional-integral)又はPID−(比例−積分−微分;p
roportional-integral-differential)特性を有するp
H調節機により調節する。
【0010】第(ii)工程で、自体公知の方法で、過
酸化水素のための源を供給する。酸化の間に、pH値
は、塩基の添加なしには低下する。pH値の一定保持下
に、酸化の間に、酸化還元電位は、酸化が終了するまで
上昇する。Ag−電極及びサラミド(Thalamid)−参照電
極の使用下で、通常、最大電位は、大抵、650〜75
0mVの範囲である。
【0011】本発明による方法は、殊に、遊離シアン化
物含有排水、例えば、硬質化工業からのものを解毒する
ために、並びに電気メッキ工場での亜鉛メッキの際に生
じる亜鉛シアノ錯体を含有する排水を解毒するために適
当である。固有の解毒後に、水酸化亜鉛をpH値約9
で、簡単に分離し、かつ再使用に供することができる。
カドミウムシアノ錯体を含有する排水も、問題なく解毒
されうる。それというのも、これらの錯体、例えば亜鉛
シアノ錯体は、不安定な錯体であるからである。このよ
うな排水において、Ni、Cu、Ag及びAuのシアノ
錯体の少量の存在は妨げにならず、むしろこれらも解毒
される。
【0012】H22もしくはH2COのための源として
のH22−もしくはH2CO−水溶液の使用下で本発明
方法を実施するための有利な装置は、処理すべき水のた
めの導入管及び配水管を有する反応容器、混合装置、例
えば撹拌器又は循環ポンプ、pH−電極、酸化還元電極
並びにH2CO−もしくはH22−水溶液並びに酸及び
塩基及び必要な場合、活性剤のための貯蔵容器からの導
入管を包含する。供給管は、貯蔵容器が反応槽の上に配
置されているかぎり、特に調節弁、例えば磁気弁を備え
ていて、これは、測定されたpH値及び酸化還元電位に
依存して、制御板(Steuerschrank)を介して制御され
る。
【0013】本発明方法において、第1工程で、ホルム
アルデヒドのための源、特にホルムアルデヒド水溶液又
は反応条件下で解重合可能なオリゴマーホルムアルデヒ
ド又はパラホルムアルデヒドが使用される。有利には、
通常の安定剤、例えばメタノールも含有していてよい市
販の水性ホルムアルデヒド溶液は有利である。解毒すべ
き水溶液、例えば排水へのホルムアルデヒドのための源
の添加の間に、pH値は上昇する。pH値を実質的に一
定に保つことができるように、酸、通常、鉱酸、特に塩
酸又は硫酸を、当量で添加すべきである。
【0014】選択された制御の技術に応じて、(手で、
又はpH−調節機を用いて)酸を、連続的にクロックパ
ルスする(getaktet)か、又は他の方法で周期的に添加す
る。当量点の達成の際に(全ての遊離の及び選択された
条件下でシアノ錯体から遊離されるシアン化物は、グリ
コニトリルの形で存在する)、更にpH−変化は生じな
いので、この時点で、ホルムアルデヒドの供給も酸の供
給も終了する。従来公知の制御法で使用された酸化還元
電位とは異なり、pH値は、本発明方法において、第1
工程で、グリコニトリル形成反応によってのみ影響を及
ぼされる;ホルムアルデヒドの過剰供給又は過小供給
は、この方法で、避けられる。
【0015】本発明方法の第2工程において、過酸化水
素のための源、特に過酸化水素水溶液を、過加水分解の
ために使用する。しかしながら、過酸化水素の代わり
に、過酸化水素が水相中で遊離する他の過酸素化合物を
使用することもできる:これらの化合物のうち、過ホウ
酸塩、例えば殊に、一水和物又は四水和物の形の過ホウ
酸ナトリウム、並びに過炭酸ナトリウム(2Na2CO3
・3H22)は有利である;過ホウ酸塩は、そのものと
して添加されるか、又はその場で、ホウ酸塩のための
源、例えばホウ酸又はメタホウ酸塩及びH22から形成
されうる;そのものとして添加されるか又はアルカリ土
類金属イオン及びH22からその場で形成されうるアル
カリ土類金属過酸化物、例えば過酸化カルシウムも適当
である。任意の濃度の、殊にH22含有率35〜75重
量%を有する市販の濃度の水溶液としての過酸化水素を
使用するかぎり、前記の過ホウ酸塩又は過炭酸塩は、水
溶液又は懸濁液の形で又は固体塩の形で添加されうる。
過酸化水素のための源の添加の前又は間に、過酸化水素
のための安定剤、例えばマグネシウム塩、ケイ酸塩又は
リン酸塩の一連からのものも、作用量で、処理すべき排
水に供給することができる。グリコニトリルの過加水分
解と共に、過酸化水素のための源により、第2工程で、
処理すべき排水中に含有されている他の酸化可能な物質
も酸化される。過酸化水素のための源の添加の間にpH
値を実質的に一定に保つために、かつそれにより添加の
終了をそれ以上高まらない酸化還元電位により認識する
ことができるように、連続して、クロックパルスされて
又は他の周期的な方法で、塩基を添加する。塩基として
は、通常、アルカリ性反応水溶液が使用され;有利に
は、アルカリ溶液、殊に苛性ソーダ溶液が使用される。
【0016】解毒の終了後に、必要な場合、pH値を更
に調節後に、存在する金属水酸化物スラッジを分離し、
かつ残る水をゴミ処理(排水溝又は生物学的浄化設備)
に供する。
【0017】本発明方法は、種々に組成されたシアン化
物排水の解毒の確実な制御を、バッチ式又は連続的な方
法で可能にする。解毒前にシアン化物を測定する必要は
ない。方法の第1工程の制御のために、ホルムアルデヒ
ドのための源及び酸のpH−調節添加は、化学薬品の過
剰供給を妨げるために、かつ過加水分解後に欠点のない
解毒が達成されるのに十分である。
【0018】酸化還元電位による方法の第1工程の従来
公知の制御の際に避けられなかった障害は、例えば、処
理すべき排水の組成が内容物に関して本質的に変化した
場合に、本発明方法においては生じない。必要な使用量
の酸は、シアン化物量と当量である量にすぎないので、
この量は、経済学的考察のために、ほとんど重要ではな
い。本発明方法が殊に有利に使用される電気メッキ工場
において、pH−調節及び監視のための装置並びに酸化
還元電位の測定のための装置が通常存在している。本発
明方法を実施するために、ホルムアルデヒドのための
源、過酸化水素のための源、酸及び塩基の供給のための
慣例の装置と慣例のpH−及びmV−調節機との組合せ
のみが必要である。
【0019】
【実施例】
比較例 CN~624mg/lの直接制御可能なシアン化物の含
量を有する電気メッキ排水を、公知の方法で、H22
水溶液(35重量%)を用いて、pH値約10で電位差
追跡下に、かつ活性剤(Aktivator CN、Degussa AG社)
の使用下で処理する。24時間かかって、シアン化物含
量は、DIN38405、D13.1により測定した場
合、1l当たり僅か直接測定可能なシアン化物123m
gまで、もしくは全CN~104mg/lまで低めるこ
とができた。添加量H22は、理論量の22倍であっ
た。電気メッキ排水の組成及び解毒の経過は、第1表か
ら見て取れる。
【0020】 第1表 処理前の排水の組成: 直接銀滴定により測定可能なシアン化物 CN~624mg/l 簡単に遊離可能なシアン化物 DIN38405、D13.2 CN~676mg/l 全シアン化物、DIN38405、D13.1 CN~676mg/l 銅 Cu1mg/l ニッケル Ni6.9mg/l 亜鉛 Zn450mg/l 銀 Ag0.13mg/l 鉄 Fe50mg/l クロム Cr34mg/l CSB O2940mg/l pH 12.4 鉄は、錯体鉄シアン化物として存在しない。それという
のも、D13.1及びD13.2は、同様のシアン化物
値を生じるからである。
【0021】反応経過;アクチベータCN(デグッサ
社)0.2mlの添加による電気メッキ排水2000m
lの処理。H22を連続的に添加した。
【0022】
【表1】
【0023】例1 比較例1による電気メッキ排水を、本発明により、先
ず、水性ホルムアルデヒド(37重量%)及び濃塩酸
で、しかもpH値10.3の保持下で交互に処理した。
引き続き、35重量%過酸化水素水溶液を連続的に、か
つ10重量%苛性ソーダ溶液を周期的に供給し、その
際、pH値を10.1に保持する。反応経過及び化学薬
品消費は、第2表から見て取れる。表中には、Ag−電
極及びサラミド−参照電極を用いて測定した場合に、工
程(i)及び(ii)の酸化還元電位の値も示されてい
る。
【0024】本発明による制御により使用されるホルム
アルデヒドの量は、簡単に遊離可能なシアン化物に対し
て、理論量の130%に相当した。過酸化水素(全部で
理論量の4.9倍量)の添加後に、簡単に遊離可能なシ
アン化物の含量を、9時間で、CN~3.8mg/lま
で低めることができた;この値は、更に13時間後に
(最終pH値9.85)、化学薬品の添加なしにCN~
2.1mg/lまで下がった。
【0025】第2表 電気メッキ排水200ml+アクチベータCN0.2m
l;HCl、H2CO及びNaOHの周期的添加;H2
2の連続添加。
【0026】反応経過:
【0027】
【表2】
【0028】排水1lあたり、次の化学薬品量を必要と
した: 35重量%H22 10.9ml 37重量%H2CO 2.5ml アクチベータCN 0.1ml 濃縮HCl 3.1ml 10重量%NaOH 10.5ml。
【0029】例2 比較例による排水2lを、本発明により処理した。反応
の経過及び消費量は、表3から見て取れる。
【0030】例1との実質的な相違は、H22−溶液を
連続的にではなく、バッチ式に添加したことである。こ
れにより、簡単に遊離可能なシアン化物を、7.5時間
かかって、濾過していない試料中でCN~0.65mg
/lまで低めることができた。ホルムアルデヒドの消費
は理論量の130%に相当し、過酸化水素の消費量は理
論量の490%に相当する。残りのシアン化物(簡単に
遊離可能な)は、24時間後に、濾過していない試料中
にCN~0.33mg/l;処理した排水中の簡単に遊
離可能なCN~含量は濾過後にCN~0.15mg/l。
DIN38405 D13.1による全シアン化物含量
は、24時間後にCN~12.3mg/lであった。
【0031】 第3表 電気メッキ排水 2000ml アクチベータCN 0.2ml 反応経過:
【0032】
【表3】
【0033】排水1lあたり、次の化学薬品量を必要と
した: 35重量%H22 11.0ml 37重量%H2CO 2.5ml アクチベータCN 0.1ml 濃縮HCl 2.7ml 10重量%NaOH 11.0ml。
【0034】例3 第4表による組成物の電気メッキ排水を、本発明により
解毒した。反応経過、化学薬品消費及び結果は、第4表
から見て取れる。6.75時間後に、簡単に遊離可能な
シアン化物の量は、CN~1260mg/lからCN~
2.3mg/lまで低下したが、その際、H22−消費
量は、理論量の1.8倍であった。
【0035】 第4表 処理前の排水の組成: 直接銀滴定により測定可能なシアン化物 CN~1270mg/l 簡単に遊離可能なシアン化物 DIN38405、D13.2 CN~1260mg/l 全シアン化物、DIN38405、D13.1 CN~1410mg/l 銅 Cu1.8mg/l ニッケル <Ni0.5mg/l 亜鉛 Zn1100mg/l 銀 <Ag0.5mg/l 鉄 Fe18mg/l クロム <Cr0.5mg/l pH 12.9 反応経過;電気メッキ排水4000mlを、アクチベー
タCN0.4mlの添加により処理。
【0036】
【表4】
【0037】
【表5】
【0038】*)Oa−測定は、H22−試験ロッドを
用いて行なった。
【0039】結果: 簡単に遊離可能なシアン化物 DIN38405、D13.2 (濾過していない) CN~2.3mg/l 簡単に遊離可能なシアン化物 DIN38404、D13.2 (濾過した) CN~2.2mg/l 全シアン化物、DIN38405、D13.1 CN~146.0mg/l 簡単に遊離可能なシアン化物 20時間後、DIN38405 D13.2 (濾過していない) CN~1.3mg/l 排水1l当たりの化学薬品消費量 50重量%H22 5.0ml 37重量%H2CO 4.5ml アクチベータCN 0.1ml 濃縮HCl 17.5ml 10重量%NaOH 42.5ml。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(i)8.5〜12の範囲のpH値で、処
    理すべき水溶液へホルムアルデヒドのための源を連続的
    又は周期的に添加し、その際、遊離の及び遊離されたシ
    アン化物をグリコニトリルに変え、かつ引き続き、(i
    i)8.5〜12の範囲のpH値で、過酸化水素のため
    の源を連続的又は周期的に添加することにより、グリコ
    ニトリルを過加水分解し、その際、酸化還元電位を測定
    し、一定に保たれたpH値で酸化還元電位がもはや高ま
    らない場合に添加を終了する工程を包含する、シアン化
    物及び/又は不安定な重金属シアノ錯体を含有する水溶
    液の解毒の制御法において、工程(i)の間に、pH値
    を、酸のpH調節添加により実質的に一定に保ち、かつ
    これによりpH値がもはや高まらない場合に、ホルムア
    ルデヒドの添加を終了することを特徴とする、シアン化
    物及び/又は不安定な重金属シアノ錯体を含有する水溶
    液の解毒の制御法。
  2. 【請求項2】 工程(i)及び(ii)において、pH
    値を9.5〜10.5の範囲に調節し、かつ一定に保
    つ、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 pH調節を、P−、PI−又はPID調
    節機の使用下で行なう、請求項1又は2記載の方法。
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