JPH0720441B2 - 皮革しぼ跡を形成したプラスチックヒールの製造方法 - Google Patents

皮革しぼ跡を形成したプラスチックヒールの製造方法

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JPH0720441B2
JPH0720441B2 JP63029832A JP2983288A JPH0720441B2 JP H0720441 B2 JPH0720441 B2 JP H0720441B2 JP 63029832 A JP63029832 A JP 63029832A JP 2983288 A JP2983288 A JP 2983288A JP H0720441 B2 JPH0720441 B2 JP H0720441B2
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    • A43B21/20Heels; Top-pieces or top-lifts characterised by the material plastics

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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
  • Treatment And Processing Of Natural Fur Or Leather (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、婦人靴及び紳士靴のヒールに係るもので、特
に、実際に皮革材をその皮革材の断面を除く面を表面と
して直接巻着縫合した状態をプラスチックのヒールだけ
で現出して豪華なヒールとした皮革しぼ跡を形成したプ
ラスチックヒールとその製造方法に関する。
(従来の技術) 婦人用革靴等に使用されるプラスチック製のヒール表面
を皮革材にて装飾する場合、従来では、ヒール材表面に
天然皮革や合成皮革を巻着してヒール表面を被覆する手
段が採られている。この場合、所定形状のヒール材表面
に、手作業にて皮革材を巻き付け、これを接着すること
でヒール表面を装飾するものであった(「図解靴の辞
典」靴商工新聞社発行のP64、P96参照)。
一方、ヒール表面を装飾するこの外の方法としては、ヒ
ール表面に凸状模様を表示したプレートを貼着し、この
プレート上面に極薄の皮革材を被覆接着し、次に、プレ
ートの凸状模様を研磨して皮革材表面からこの凸状模様
を表出させる方法が特公昭58−54805号公報に記載され
ている。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、プラスチック製のヒール材に、皮革材を被覆
する従来の手段では、個々のヒール材に手作業で加工し
なければならず、生産性が極めて悪く、靴の製造コスト
を高める不都合があった。
また、ヒール部分は靴の中でも傷付き易い部分に位置し
ており、ヒールを被覆した皮革の破損が著しく、このヒ
ールの修理が頗る多いものになっている。特に、被覆材
に、キップやカーフ等の天然皮革を使用した場合には、
皮革素材が柔らかいために、擦傷や切傷等が極めて生じ
易く、また、耐水性に欠けるので、この天然皮革が一旦
水を被ると天然皮革表面の艷や弾性が失われて見映えを
損ねるといった問題点もあった。
更に、ヒール表面に凸状模様を表示したプレート上面に
極薄の皮革材を被覆接着し、プレートの凸状模様を研磨
する方法では、プレートの研磨工程が煩雑で生産性が悪
い上に、この研磨工程によって皮革材表面を傷付ける虞
があり、高級な皮革材表面の質感を充分に活かすことが
できないといった不都合がある。
そこで本発明は、上述の種々の問題点を解消すべく創出
されたもので、 天然皮革の高級な質感を損なわず、あたかも天然皮革
を被覆したヒールと全く変わらない外観をプラスチック
のヒールで現出し、 ヒール表面の強度及び耐水性、耐熱性に優れ、擦傷や
切傷等の破損を防止することで、耐用年数を飛躍的に延
長し、 従来この種の天然皮革を貼付けたヒールの製造コスト
と比較して大幅なコストダウンを図ることが可能な皮革
しぼ跡を形成したプラスチックヒールの製造方法の提供
を目的とする。
(問題点を解決するための手段) 上述の目的を達成すべく本発明は、所定のヒール形状に
形成したマスターモデル5に、皮革材6そのものをその
皮革材6の断面を除く面を表面として直接巻着して皮革
材6にてヒールを形成した状態と同様に縫合する第1工
程と、マスターモデル5を被覆した皮革材6表面を溶融
シリコン剤で被覆してこのシリコンを硬化させることで
巻着された皮革材6及びその皮革材6の縫合跡の表面の
凹凸を反転したシリコン型9を形成する第2工程と、前
記シリコン型9内に石膏を流入して硬化させシリコン型
9から表面に皮革材6及び皮革材6の縫合跡の凹凸を転
写した石膏モデル10を成型する第3工程と、石膏モデル
10の回りに溶融金属を流し込み、これを硬化させて金型
を形成することで石膏モデル10から皮革材6及び皮革材
6の縫合跡の凹凸を反転した金型11を形成する第4工程
と、この金型11にプラスチック材を流入して硬化させ脱
型することでその金型11から、表面に皮革材6及び皮革
材6の縫合跡の凹凸を転写したプラスチック製ヒールを
成型する第5工程とからなる。
又、所定のヒール形状に形成したマスターモデル5に、
皮革材6そのものを巻着して皮革材6にてヒールを形成
した状態と同様に縫合する工程を含むこの外の製造手段
としては、所定のヒール形状に形成したマスターモデル
5に、皮革材6をその皮革材6の断面を除く面を表面と
して直接巻着する第1工程と、皮革材6を巻着したマス
ターモデル5を電解槽12に入れ、電気鋳造によってマス
ターモデル5の皮革材6表面にマスターモデル5表面の
皮革材6及び皮革材6の縫合跡の凹凸を反転した金型11
を形成する第2工程と、この金型11にプラスチック材を
流入して硬化させ脱型することでその金型11から、表面
に皮革材6及び皮革材6の縫合跡の凹凸を転写したプラ
スチック製ヒールを成型する第3工程とからなることを
問題解消のための手段とする。
(作用) 上記のように構成された本発明は、所定のヒール形状に
形成したマスターモデル5に、皮革材6をその皮革材6
の断面を除く面を表面として直接巻着して皮革材6にて
ヒールを形成した状態と同様に縫合する第1工程と、マ
スターモデル5を被覆した皮革材6表面を溶融シリコン
剤で被覆してこのシリコンを硬化させることで巻着され
た皮革材6及びその皮革材6の縫合跡の表面の凹凸を反
転したシリコン型9を形成する第2工程と、前記シリコ
ン型9内に石膏を流入して硬化させシリコン型9から表
面に皮革材6及びその皮革材6の縫合跡の凹凸を転写し
た石膏モデル10を成型する第3工程と、石膏モデル10の
回りに溶融金属を流し込み、これを硬化させて金型を形
成することで石膏モデル10から皮革材6及びその皮革材
6の縫合跡の凹凸を反転した金型11を形成する第4工程
と、この金型11にプラスチック材を流入して硬化させ脱
型することでその金型11から、表面に皮革材6及びその
皮革材6の縫合跡の凹凸を転写したプラスチック製ヒー
ルを成型する第5工程とにより、或いは、所定のヒール
形状に形成したマスターモデル5に、皮革材6そのもの
をその皮革材6の断面を除く面を表面として直接巻着し
て皮革材6にてヒールを形成した状態と同様に巻着する
第1工程と、皮革材6を巻着したマスターモデル5を電
解槽12に入れ、電気鋳造によってマスターモデル5の皮
革材6表面にマスターモデル5及びその皮革材6の縫合
跡の表面の凹凸を反転した金型11を形成する第2工程
と、この金型11にプラスチック材を流入して硬化させ脱
型することでその金型11から、表面に皮革材6及びその
皮革材6の縫合跡の凹凸を転写したプラスチック製ヒー
ルを成型する第3工程とにより、皮革材6の細かな凹凸
やその皮革材6の縫合跡を金型11内に形成し、これによ
り成形されたプラスチック製ヒールは、ヒール表面に、
マスターモデル5に皮革材6そのものをその皮革材6の
断面を除く面を表面として直接巻着して皮革材6にてヒ
ールを形成した状態と同様に縫合することで形成したマ
スターを基準に反転成型された反転金型11で加圧成形す
ることで成形した皮革材のしぼ跡2と、皮革材6の縫合
跡3とが、ヒールに皮革材6を巻着縫合した如きの装飾
を構成するため、プラスチックだけで、あたかも、皮革
材6を巻て縫合したような形状となって装飾的効果を向
上させ得るものとなる。従って、プラスチック製のヒー
ルであっても、そのプラスチックだけであたかも実際の
ヒールに直接皮革材6そのものを巻着縫合したような状
態をそのまま現出するものである。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図は本発明のプラスチックヒールの製造方法により
形成したヒールを使用した靴の完成状態を示しており、
プラスチックで成型されたヒール材1の表面に天然皮革
のしぼ跡2が加圧形成されている。このとき、ヒール材
1の表面を所定塗料にて着色しても良いし、また、ヒー
ル材1表面に使用する色彩のプラスチックを用いてヒー
ル材1を形成することも可能である。特に、ヒール材1
表面を後から着色する場合には、着色材を自由に選択で
きる利点がある。一方、ヒール材1表面に使用する色彩
のプラスチック材を使用してヒール材1を成型した場合
には、ヒール材1表面に擦傷や切傷等が生じた場合でも
ヒール材1表面の色落ちを防止する効果がある。
第2図では、完成したプラスチック製ヒールの正面を示
し、皮革材6を縫合した際に生じる縫目8を型取った縫
合跡3を、ヒール材1表面に形成してある。
ここで、ヒール材1表面に、天然皮革のしぼ跡2と皮革
材6を縫合した際に生じる縫目8を型取った縫合跡3と
を形成するには、ヒール材1のマスターモデル5に皮革
材6そのものをその皮革材6の断面を除く面を表面とし
て直接巻着して皮革材6にヒールを形成した状態と同様
に縫合することで形成したマスターを基準に反転成型さ
れた反転金型11で加圧成形することで成形し、それによ
り、皮革材6のしぼ跡2と、皮革材6の縫合跡3とが、
ヒール材1に皮革材6を巻着縫合した如きの装飾を構成
する。このように、ヒール材1表面にしぼ跡2と縫合跡
3とを形成することで、より一層、皮革を巻着縫合した
状態に酷似すものとなる(第3図は同断面図)。
そこで、この発明の皮革しぼ跡を形成したプラスチック
ヒール材の製造方法は、第4図に示すように、第1工程
は、同図(I)で示す所定のヒール形状に形成したマス
ターモデル5の表面に皮革材6そのものをその皮革材6
の断面を除く面を表面として直接巻き付けして皮革材6
にてヒールを形成した状態と同様に縫合し、これを被覆
する。この際、皮革材6の被覆作業は従来通り手作業に
て行い、皮革材6の縫目8も所定位置に形成する。マス
ターモデル5の材質は、木材の使用を予定しているが、
この外、アクリル樹脂やカーボン材、或いは金属材等そ
の材質は問わない。
次に第2工程は、同図(II)で示す如く、マスターモデ
ル5を被覆した皮革材6表面を更に溶融シリコン剤で被
覆し、このシリコンを硬化させることで巻着された皮革
材6及びその皮革材6の縫合跡の表面の凹凸を反転した
シリコン型9を形成する。
第3工程は、同図(III)に示す如く、第2工程で形成
したシリコン型9内に石膏を流入して硬化させ、シリコ
ン型9から表面に皮革材6及び皮革材6の縫合跡の凹凸
を転写した石膏モデル10を形成する。
そして、第4工程は、同図(IV)に示す如く、石膏モデ
ル10の回りに溶融金属を流し込み、これを硬化させて石
膏モデル10から皮革材6及び皮革材6の縫合跡の凹凸を
反転した金型11を形成する。この際、溶融金属は亜鉛合
金やアルミ合金等の使用を予定しているがこの外の金属
材でも良い。
最後に第5工程は、同図(V)に示す如く、第4工程で
形成した金型11内にプラスチック材を流入して表面に皮
革材6及び皮革材6の縫合跡の凹凸を転写したヒール材
1を脱型成型する。このとき、必要に応じて、成形後の
ヒール材1表面にアクリル樹脂等の塗料を塗装しても良
い。また、ヒール材1表面に使用する色のプラスチック
材を金型11内に流入することで、この塗装工程を省略す
ることもできる。ここで、プラスチック材は、例えば、
ABS樹脂やポリプロピレンを用いるもので、前記金型11
内で硬化する樹脂材を用いるものである。
第5図(I)乃至(III)は、所定のヒール形状に形成
したマスターモデル5に、皮革材6をその皮革材6の断
面を除く面を表面として巻着して皮革材6にてヒールを
形成した状態と同様に縫合する工程を含むこの外の製造
工程を示すもので、シリコン型9や石膏モデル10の代わ
りに電気鋳造を利用した製造工程を示す工程図である。
すなわち、同図(I)の第1工程では、マスターモデル
5に皮革材6をその皮革材6の断面を除く面を表面とし
て巻着して皮革材6にてヒールを形成した状態と同様に
縫合する。このときのマスターモデル5の材質は、石膏
やシリコン等を予定しているが、基本的にはその材質は
問わないものであり、真鍮や鉄、ステンレスなど、導電
性が良好なものであれば電気鋳造に要する時間を大幅に
短縮することができる。
次に同図(II)の第2工程で、皮革材6を巻着したマス
ターモデル5を電解槽12に入れ、電気鋳造によってマス
ターモデル5の皮革材6表面にマスターモデル5表面の
皮革材6及び皮革材6の縫合跡の凹凸を反転した金型11
を形成する。
最後に、同図(III)の第3工程において、第2工程で
形成した金型11から表面に皮革材6及び皮革材6の縫合
跡の凹凸を転写したプラスチック製のヒール材1を成型
する。このとき、必要に応じて、成形後のヒール材1表
面にアクリル樹脂等の塗料を塗装する工程の有無は、前
記第3図で示した製造工程の場合と同様である。
(発明の効果) 本発明は上述の如く構成されていることにより、以下の
効果を奏する。
すなわち、所定のヒール形状に形成したマスターモデル
5に、皮革材6そのものをその皮革材6の断面を除く面
を表面として直接巻着して皮革材6にてヒールを形成し
た状態と同様に縫合する第1工程と、マスターモデル5
を被覆した皮革材6表面を溶融シリコン剤で被覆してこ
のシリコンを硬化させることで装着された皮革材6及び
その皮革材6の縫合跡の表面の凹凸を反転したシリコン
型9を形成する第2工程と、前記シリコン型9内に石膏
を流入して硬化させシリコン型9から表面に皮革材6及
び皮革材6の縫合跡の凹凸が転写した石膏モデル10を成
型する第3工程と、石膏モデル10の回りに溶融金属を流
し込み、これを硬化させて金型を形成することで石膏モ
デル10から皮革材6及び皮革材6の縫合跡の凹凸を反転
した金型11を形成する第4工程と、この金型11にプラス
チック材を流入して硬化させ脱型することでその金型11
から、表面に皮革材6及び皮革材6の縫合跡の凹凸を転
写したプラスチック製ヒールを成型する第5工程とから
なることにより、皮革材6の細かな凹凸や縫合跡を金型
11内にそのまま直接成形したのと同じように形成し得る
ものとなる。この結果、プラスチック自体が着色自在で
あるから、その天然皮革の高級な表面の質感を現出する
のに最適であるので、天然皮革の高級な質感は損なわ
ず、皮革材6をその皮革材6の断面を除く面を表面とし
て巻着縫合した従来のヒールと全く変わらない外観にな
る。その上、ヒール表面もプラスチックであるから、皮
革材6に比べて、ヒール表面の強度及び耐水性、耐熱性
が優れたものになり、擦傷や切傷等の破損を防止でき
る。
また、シリコン型9や石膏モデル10を使用しているか
ら、比較的容易に金型11を形成することができる。
更に、所定のヒール形状に形成したマスターモデル5
に、皮革材6そのものを巻着して皮革材6にてヒールを
形成した状態と同様に縫合する工程を含むこの外の製造
手段としては、所定のヒール形状に形成したマスターモ
デル5に、皮革材6をその皮革材6の断面を除く面を表
面として直接巻着する第1工程と、皮革材6を巻着した
マスターモデル5を電解槽12に入れ、電気鋳造によって
マスターモデル5の皮革材6表面にマスターモデル5表
面の皮革材6及び皮革材6の縫合跡の凹凸を反転した金
型11を形成する第2工程と、この金型11にプラスチック
材を流入して硬化させ脱型することでその金型から、表
面に皮革材6及び皮革材6の縫合跡の凹凸を転写したプ
ラスチック製ヒールを成型する第3工程とからなること
により、電気鋳造を利用したことで、皮革材6を巻着縫
合した従来のヒールと全く変わらない外観のプラスチッ
ク製ヒールを成形すべき極めて微細な凹凸形状でも再現
し得る金型11を形成できる利点があり、この様な金型11
で皮革材6を直接巻着縫合した状態の装飾をしたヒール
を量産できるから、実際に皮革材6を巻着縫合した従来
のヒールの製造コストと比較して大幅なコストダウンを
図ることが可能になる。
従って、このような本発明によれば、 特に、プラスチック自体が着色自在であるから、その
天然皮革の高級な表面の質感を現出するのに最適であ
り、天然皮革の高級な表面の質感を損なわず、あたかも
天然皮革を被覆したヒールと全く変わらない外観を呈
し、この種のプラスチック製ヒールとしては、プラスチ
ックそのものだけで従来は全く想像もつかなかった高級
感を醸し出すものを成形することができ、 成形されたヒールは、ヒール表面の強度及び耐水性、
耐熱性に優れ、擦傷や切傷等の破損を防止することで、
耐用年数を飛躍的に延長し、仮に、擦傷や切傷等が生じ
たとしてもプラスチックであるためその中の色も表面の
色と同じようにすることが可能であるから、天然皮革の
高級な表面の質感はそのまま保たれるものであり、 従来この種のヒールの製造コストと比較して大幅なコ
ストダウンを図ることが可能になるなどといった産業上
有益な種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は靴の斜視図、第2図は皮革材の縫合跡を示すヒ
ール正面図、第3図は平断面図、第4図(I)乃至
(V)は、シリコン型及び石膏モデルを使用した製造工
程を示す概略図、第5図(I)乃至(III)は電気鋳造
による製造工程を示す概略図である。 1……ヒール材、2……しぼ跡、3……縫合跡、4……
底部、5……マスターモデル、6……皮革材、7……し
ぼ、8……縫目、9……シリコン型、10……石膏モデ
ル、11……金型、12……電解槽。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−108049(JP,A) 特開 昭49−60(JP,A) 特開 昭48−60755(JP,A) 実開 昭48−5950(JP,U) 「図解靴の事典」,靴商工新聞社発行, 昭35.1.5P.64上欄第6〜15行P.96 下欄第19〜21行 「金型工作法」,日刊工業新聞社,昭 55.6.30.P.99第2〜7行,P.100 〜103,P.292〜297

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定のヒール形状に形成したマスターモデ
    ルに、皮革材そのものをその皮革材の断面を除く面を表
    面として直接巻着して皮革材にてヒールを形成した状態
    と同様に縫合することでマスターを成形する第1工程
    と、マスターモデルを被覆した皮革材表面を溶融シリコ
    ン剤で被覆してこのシリコンを硬化させることで巻着さ
    れた皮革材及びその皮革材の縫合跡の表面の凹凸を反転
    せしめたシリコン型を形成する第2工程と、前記シリコ
    ン型内に石膏を流入して硬化させシリコン型から表面に
    皮革材及びその皮革材の縫合跡の凹凸を転写した石膏モ
    デルを成型する第3工程と、石膏モデルの回りに溶融金
    属を流し込み、これを硬化させて金型を形成することで
    石膏モデルから皮革材及びその皮革材の縫合跡の凹凸を
    反転した金型を形成する第4工程と、この金型にプラス
    チック材を流入して硬化させ脱型することでその金型か
    ら、表面に皮革材及びその皮革材の縫合跡の凹凸を転写
    したプラスチック製ヒールを成型する第5工程とからな
    ることを特徴とする皮革しぼ跡を形成したプラスチック
    ヒールの製造方法。
  2. 【請求項2】所定のヒール形状に形成したマスターモデ
    ルに、皮革材そのものをその皮革材の断面を除く面を表
    面として直接巻着して皮革材にてヒールを形成した状態
    と同様に縫合する第1工程と、皮革材を巻着したマスタ
    ーモデルを電解槽に入れ、電気鋳造によってマスターモ
    デルの皮革材表面にマスターモデル表面の皮革材及びそ
    の皮革材の縫合跡の凹凸を反転した金型を形成する第2
    工程と、この金型にプラスチック材を流入して硬化させ
    脱型することでその金型から、表面に皮革材及びその皮
    革材の縫合跡の凹凸を転写したプラスチック製ヒールを
    成型する第3工程とからなることを特徴とする皮革しぼ
    跡を形成したプラスチックヒールの製造方法。
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