JPH0720400B2 - 誘導電動機のトルク変動補償装置 - Google Patents
誘導電動機のトルク変動補償装置Info
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- JPH0720400B2 JPH0720400B2 JP1259379A JP25937989A JPH0720400B2 JP H0720400 B2 JPH0720400 B2 JP H0720400B2 JP 1259379 A JP1259379 A JP 1259379A JP 25937989 A JP25937989 A JP 25937989A JP H0720400 B2 JPH0720400 B2 JP H0720400B2
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- magnetic flux
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はインバータによる3相誘導電動機のトルク制御
装置、特に二次抵抗値を補正して温度変化によるトルク
変動を補償する装置に関するものである。
装置、特に二次抵抗値を補正して温度変化によるトルク
変動を補償する装置に関するものである。
誘導電動機(以下IMと略称する)の制御P3においては近
年インバータ制御が一般的であるが、過渡応答などの問
題からベクトル制御が脚光を浴びており、例えば、昭和
63年8月に社団法人電気学会から発行された昭和63年電
気学会産業応用部門全国大会講演論文集の第361〜364頁
に掲載された論文、「誘導電動機の二次磁束制御に基づ
くトルク制御法とその特性」などにも発表されている。
年インバータ制御が一般的であるが、過渡応答などの問
題からベクトル制御が脚光を浴びており、例えば、昭和
63年8月に社団法人電気学会から発行された昭和63年電
気学会産業応用部門全国大会講演論文集の第361〜364頁
に掲載された論文、「誘導電動機の二次磁束制御に基づ
くトルク制御法とその特性」などにも発表されている。
第2図はベクトル制御によるIMの制御系の一例のブロッ
ク図であり、この図によって従来技術によるトルク制御
装置を説明する。
ク図であり、この図によって従来技術によるトルク制御
装置を説明する。
第2図において、直流電源1よりPWMインバータ(以下I
NVと略称する)2を介してIM3に給電する。
NVと略称する)2を介してIM3に給電する。
電流検出部4はU相電流iUとV相電流iVを検出し、式
(1)によって一次電流ベクトル に変換する。
(1)によって一次電流ベクトル に変換する。
回転角検出器5はIM3の回転子回転角θMを検出する。
二次磁束演算部6は、一次電流ベクトル と回転子回転角θMを入力し、式(2)により二次鎖交
磁束ベクトル を演算する。
磁束ベクトル を演算する。
ただし、Sはラプラス演算子、MはIMの相互インダクタ
ンス、T2は二次の時定数である。
ンス、T2は二次の時定数である。
ここで、時定数T2は式(3)で表わされる。
T2=L2/R2 ……(3) ただし、L2はIMの二次インダクタンス、R2はIMの二次抵
抗値である。
抗値である。
すべり周波数演算部7は、トルク指令τ*と二次磁束演
算部6で得られた二次鎖交磁束ベクトル を入力し、式(4)よりすべり角周波数Sを演算す
る。
算部6で得られた二次鎖交磁束ベクトル を入力し、式(4)よりすべり角周波数Sを演算す
る。
インバータ制御部8は、一次電流ベクトル 二次鎖交磁束ベクトル ,回転子回転角θM,すべり角周波数Sおよび磁束指令
φ2 *を入力し、二次鎖交磁束ベクトル が磁束指令φ2 *の大きさを保ちながら(=S+
M)の回転角周波数で回転するようなINV2のスイッチン
グ信号SGを演算し出力する。ただし、Mは回転子回転
角θMの回転角周波数であり、θMの時間微分値であ
る。よって、は二次鎖交磁束ベクトル の回転角周波数となる。
φ2 *を入力し、二次鎖交磁束ベクトル が磁束指令φ2 *の大きさを保ちながら(=S+
M)の回転角周波数で回転するようなINV2のスイッチン
グ信号SGを演算し出力する。ただし、Mは回転子回転
角θMの回転角周波数であり、θMの時間微分値であ
る。よって、は二次鎖交磁束ベクトル の回転角周波数となる。
かようにして、インバータ制御部8はINV2にスイッチン
グ信号SGを供給してINV2を制御することにより、IM3の
出力トルクτをすべり周波数演算部7が入力するトルク
指令τ*に高速に追従させるものである。
グ信号SGを供給してINV2を制御することにより、IM3の
出力トルクτをすべり周波数演算部7が入力するトルク
指令τ*に高速に追従させるものである。
この種の従来技術においては、二次鎖交磁束ベクトル およびすべり角周波数Sを演算する際にそれぞれ式
(2),(4)を用いるようなものであり、また時定数
T2は式(3)で表わされ、どちらも二次抵抗値R2より演
算されている。
(2),(4)を用いるようなものであり、また時定数
T2は式(3)で表わされ、どちらも二次抵抗値R2より演
算されている。
この二次抵抗値R2はIMの温度によって変化するものの、
一般にその検出は困難なためある温度で代表される一定
値R2Cが演算に用いられていた。
一般にその検出は困難なためある温度で代表される一定
値R2Cが演算に用いられていた。
本発明は上述したような点に鑑み、特に演算で用いる二
次抵抗値と実際の二次抵抗値がIMの温度変化により一致
しなくなる要因を解消するため、二次抵抗値を推定し、
温度変動による二次抵抗値の変化とともに演算で用いる
二次抵抗値を変化させるようにしてなるものである。そ
の二次抵抗値の推定方式はつぎの如くである。
次抵抗値と実際の二次抵抗値がIMの温度変化により一致
しなくなる要因を解消するため、二次抵抗値を推定し、
温度変動による二次抵抗値の変化とともに演算で用いる
二次抵抗値を変化させるようにしてなるものである。そ
の二次抵抗値の推定方式はつぎの如くである。
定常的な二次鎖交磁束ベクトルの大きさは式(5)で表
わされる。
わされる。
これは、次式(2)に を代入し、式(3)を代入することによって求められ
る。ここで、I1は一次電流ベクトルの大きさであり、ま
た定常的な解析なためI1,,Mは時間的に変化しな
いものとする。
る。ここで、I1は一次電流ベクトルの大きさであり、ま
た定常的な解析なためI1,,Mは時間的に変化しな
いものとする。
そして、検出または演算によって実際の二次鎖交磁束ベ
クトルが得られるとすると、その大きさ は同様に式(6)となる。
クトルが得られるとすると、その大きさ は同様に式(6)となる。
ただし、R2Rは実際の二次抵抗値である。さらに、式
(5),(6)を2乗してそれの差を求めると、式
(7)となる。
(5),(6)を2乗してそれの差を求めると、式
(7)となる。
この式(7)の(R2R 2−R2 2)の係数は必ず零以上の値
なため、演算で用いる二次抵抗値R2が実際の二次抵抗値
R2Rより小さい場合、 は必ず正の値となり、 はR2を増やせばR2Rに近ずくことを意味する。また、反
対に(R2>R2R)のとき なため、 はR2を減らせばR2Rに近づくことを意味している。つま
り、式(8)のように式(7)を積分することによって
R2をR2Rに近づけることができる。
なため、演算で用いる二次抵抗値R2が実際の二次抵抗値
R2Rより小さい場合、 は必ず正の値となり、 はR2を増やせばR2Rに近ずくことを意味する。また、反
対に(R2>R2R)のとき なため、 はR2を減らせばR2Rに近づくことを意味している。つま
り、式(8)のように式(7)を積分することによって
R2をR2Rに近づけることができる。
ただし、R2Cは従来技術で用いていた一定な二次抵抗値
であり、kは積分ゲインである。
であり、kは積分ゲインである。
つぎに、式(8)より二次抵抗値を推定する場合、 を演算しなければならなく、それについて説明する。
二次鎖交磁束ベクトルは、一次電流ベクトル と回転子回転角θMから式(2)より演算されるが、他
に一次電圧ベクトル と一次電流ベクトル から式(9)を用いても演算される。
に一次電圧ベクトル と一次電流ベクトル から式(9)を用いても演算される。
ただし、R1はIMの一次抵抗値である。
式(9)は二次抵抗値を含まず、L1,L2,M,R1が実際のも
のと等しいならば、次式(9)で演算される二次鎖交磁
束ベクトルは実際の二次鎖交磁束ベクトル と等価であり、式(9)の を式(8)で用いる実際の二次鎖交磁束ベクトルとす
る。
のと等しいならば、次式(9)で演算される二次鎖交磁
束ベクトルは実際の二次鎖交磁束ベクトル と等価であり、式(9)の を式(8)で用いる実際の二次鎖交磁束ベクトルとす
る。
しかし、式(9)は積分演算を含んでおり、インバータ
周波数が低いと積分ドリフトによって演算誤差が大きく
なる。
周波数が低いと積分ドリフトによって演算誤差が大きく
なる。
よって、時間t0から時間(t0+Δt)間の二次鎖交磁束
ベクトルの変化分 を式(10),(11)で求める。これにより、その変化分
検出期間Δtが小さいと、積分ドリフトの問題を解消し
得る。
ベクトルの変化分 を式(10),(11)で求める。これにより、その変化分
検出期間Δtが小さいと、積分ドリフトの問題を解消し
得る。
ここで、 はそれぞれ時間t0,(t0+Δt)の二次鎖交磁束ベクト
ルであり、同様に はそれぞれ時間t0,(t0+Δt)の一次電流ベクトルで
ある。
ルであり、同様に はそれぞれ時間t0,(t0+Δt)の一次電流ベクトルで
ある。
二次鎖交磁束ベクトルは定常状態において回転してお
り、ベクトルの頂点は円軌道を描く。その半径は二次鎖
交磁束ベクトルの大きさと等しい。
り、ベクトルの頂点は円軌道を描く。その半径は二次鎖
交磁束ベクトルの大きさと等しい。
二次鎖交磁束ベクトルは定常状態において回転してお
り、ベクトルの頂点は円軌道を描く。その半径は二次鎖
交磁束ベクトルの大きさと等しい。
り、ベクトルの頂点は円軌道を描く。その半径は二次鎖
交磁束ベクトルの大きさと等しい。
二次鎖交磁束ベクトルの変化分の大きさはその円の円周
上のある地点から内角ωΔtをとる円周上の他の地点ま
での弦の長さであり、これは、式(111),(112)で表
すことができる。
上のある地点から内角ωΔtをとる円周上の他の地点ま
での弦の長さであり、これは、式(111),(112)で表
すことができる。
ここで、ωは二次鎖交磁束ベクトルの回転角周波数であ
り、定常状態では、演算によって得られた二次鎖交磁束
ベクトル の回転角周波数と実際の二次鎖交磁束ベクトル の回転角周波数とは一致し、同じ記号ωで表すことがで
きる。
り、定常状態では、演算によって得られた二次鎖交磁束
ベクトル の回転角周波数と実際の二次鎖交磁束ベクトル の回転角周波数とは一致し、同じ記号ωで表すことがで
きる。
式(111),(112)より、大きさの2乗の差において であれば必ず ,また は必ず なため、式(8)変わりに式(12)によって二次抵抗値
の推定を行える。
の推定を行える。
さらに、変化分検出期間Δtが一定であると、インバー
タ周波数が低くなるにつれて が小さくなり、二次抵抗値推定速度が遅くなるため、 がほぼ一定値になるように変化分検出期間Δtを、イン
バータ周波数の逆数に比例するように可変とする。ただ
し、積分ドリフトが無視できるような短い期間を抑える
必要がある。
タ周波数が低くなるにつれて が小さくなり、二次抵抗値推定速度が遅くなるため、 がほぼ一定値になるように変化分検出期間Δtを、イン
バータ周波数の逆数に比例するように可変とする。ただ
し、積分ドリフトが無視できるような短い期間を抑える
必要がある。
また、式(11)の一次抵抗値R1も二次抵抗値と同様に温
度によって変化し、そのR1を一定値とみなして式(11)
の演算をすると、式(11)の は実際の二次鎖交磁束ベクトルの変化分とみなされなく
なる。
度によって変化し、そのR1を一定値とみなして式(11)
の演算をすると、式(11)の は実際の二次鎖交磁束ベクトルの変化分とみなされなく
なる。
そこで、一次抵抗値の変動の割合を、例えば二次抵抗値
の変動の割合と等しいとみなし、式(13)のように一次
抵抗値の変動も補正する。
の変動の割合と等しいとみなし、式(13)のように一次
抵抗値の変動も補正する。
ただし、R1Cは実際の二次抵抗値がR2Cである温度での実
際の一次抵抗値である。
際の一次抵抗値である。
さらにまた、トルク指令τ*が零のとき式(4)よりす
べり角周波数Sは零となり、式(7)の(R2R 2−
R2 2)の係数は零となる。そして、トルク指令τ*が零
のときはR2RとR2が等くなくても、式(12)の被積分値 は零となり、二次抵抗値の推定ができない。そればかり
か、トルク指令τ*が零のときはR2RとR2が等しくて
も、少しの演算誤差で が零とならず、間違って二次抵抗値の推定をする可能性
がある。よって、トルク指令τ*が零のときは二次抵抗
の推定積分演算をしないようにする。
べり角周波数Sは零となり、式(7)の(R2R 2−
R2 2)の係数は零となる。そして、トルク指令τ*が零
のときはR2RとR2が等くなくても、式(12)の被積分値 は零となり、二次抵抗値の推定ができない。そればかり
か、トルク指令τ*が零のときはR2RとR2が等しくて
も、少しの演算誤差で が零とならず、間違って二次抵抗値の推定をする可能性
がある。よって、トルク指令τ*が零のときは二次抵抗
の推定積分演算をしないようにする。
つまり、式(12)の積分ゲインkを式(14)のようにす
べり角周波数の絶対値|S|に比例させ、(τ*=0)
で(k=0)となるようにする。
べり角周波数の絶対値|S|に比例させ、(τ*=0)
で(k=0)となるようにする。
k=kp|S| ……(14) ただし、kpはkの比例ゲインである。
なお、トルク指令τ*が零のときに二次抵抗の推定が誤
ってもトルク変動にはならないが、実際の二次鎖交磁束
ベクトルの大きさが指令値に等しくならず、指令値より
も大きくなったならばIMの損失が大きくなり、IMが過熱
されることになる。
ってもトルク変動にはならないが、実際の二次鎖交磁束
ベクトルの大きさが指令値に等しくならず、指令値より
も大きくなったならばIMの損失が大きくなり、IMが過熱
されることになる。
かくの如き技術思想に基くものにより、IMの一次電圧を
検出して一次電圧ベクトル を演算し、一次電流ベクトル とともに、式(11)より実二次鎖交磁束ベクトルの変化
分を演算する。
検出して一次電圧ベクトル を演算し、一次電流ベクトル とともに、式(11)より実二次鎖交磁束ベクトルの変化
分を演算する。
また、式(2),(10)によって二次抵抗値を用いた二
次鎖交磁束ベクトルの変化分を演算し、それらの変化分
の大きさが等しくなるように、式(12)の積分演算によ
って二次抵抗値の推定を行う。さらに、式(10),(1
1)の変化分検出期間Δtをインバータ周波数によって
変化させ、式(11)で用いる一次抵抗値R1を式(13)で
補正するものとなし、よって、低いインバータ周波数時
でも正確に二次抵抗値の推定が行うものとなる。
次鎖交磁束ベクトルの変化分を演算し、それらの変化分
の大きさが等しくなるように、式(12)の積分演算によ
って二次抵抗値の推定を行う。さらに、式(10),(1
1)の変化分検出期間Δtをインバータ周波数によって
変化させ、式(11)で用いる一次抵抗値R1を式(13)で
補正するものとなし、よって、低いインバータ周波数時
でも正確に二次抵抗値の推定が行うものとなる。
かようにして、IMの実際の二次抵抗値がIMの温度変化に
より変動しても、それに追従するように式(3)や式
(4)のトルク制御の演算で用いる二次抵抗値を変化さ
せることができ、二次抵抗値一定のもとでのトルク制御
におけるIMの温度変化によるトルク変動を補償すること
ができる。
より変動しても、それに追従するように式(3)や式
(4)のトルク制御の演算で用いる二次抵抗値を変化さ
せることができ、二次抵抗値一定のもとでのトルク制御
におけるIMの温度変化によるトルク変動を補償すること
ができる。
また、二次抵抗値推定においても、トルク指令が零のと
き二次抵抗値推定を大きく誤ることなく、式(12)の積
分ゲインをすべり角周波数の絶対値に比例させることに
より、二次抵抗推定の誤差を最小限にできる。
き二次抵抗値推定を大きく誤ることなく、式(12)の積
分ゲインをすべり角周波数の絶対値に比例させることに
より、二次抵抗推定の誤差を最小限にできる。
本発明をさらに実施例図面を参照して詳述する。
第1図は第2図に類して表した本発明が適用された一実
施例を示すもので、6′は二次磁束演算部、7′はすべ
り周波数演算部、8′はインバータ制御部、9は電圧検
出部、10は実磁束変化分演算部、11は磁束変化分演算
部、12は抵抗値推定部である。図中、第2図と同符号の
ものは同じ構成部分を示す。すなわち、第1図において
は、第2図に示した例とは符号6′,7′,8′部分で機能
付加されてなり、符号9,10,11,12部分が付設された構成
の点で相違している。
施例を示すもので、6′は二次磁束演算部、7′はすべ
り周波数演算部、8′はインバータ制御部、9は電圧検
出部、10は実磁束変化分演算部、11は磁束変化分演算
部、12は抵抗値推定部である。図中、第2図と同符号の
ものは同じ構成部分を示す。すなわち、第1図において
は、第2図に示した例とは符号6′,7′,8′部分で機能
付加されてなり、符号9,10,11,12部分が付設された構成
の点で相違している。
かかる構成の機能はつぎの如くである。
電圧検出部9は、一時電圧VU,VV,VWを検出し、次式の如
く一次電圧ベクトル を演算する。
く一次電圧ベクトル を演算する。
実磁束変化分演算部10は、電圧検出部9より一次電圧ベ
クトル 電流検出部4より一次電流ベクトル 抵抗値推定部12より一次抵抗値R1,インバータ制御部
8′より変化分検出期間Δtを入力し、式(11)により
実際の二次鎖交磁束ベクトルの変化分 を演算する。
クトル 電流検出部4より一次電流ベクトル 抵抗値推定部12より一次抵抗値R1,インバータ制御部
8′より変化分検出期間Δtを入力し、式(11)により
実際の二次鎖交磁束ベクトルの変化分 を演算する。
磁束変化分演算部11は、二次磁束演算部6′より二次鎖
交磁束ベクトル インバータ制御部8′より変化分検出期間Δtを入力
し、式(10)により二次鎖交磁束ベクトルの変化分 を演算する。
交磁束ベクトル インバータ制御部8′より変化分検出期間Δtを入力
し、式(10)により二次鎖交磁束ベクトルの変化分 を演算する。
抵抗値推定部12は、実磁束変化分演算部10より 磁束変化分演算部11より すべり周波数演算部7′よりすべり角周波数Sを入力
し、式(12)により二次抵抗値R2を推定し、同時に式
(13)で一次抵抗値R1を推定する。また、トルク指令τ
*を得て式(14)より式(12),(13)の積分ゲインk
を決定している。
し、式(12)により二次抵抗値R2を推定し、同時に式
(13)で一次抵抗値R1を推定する。また、トルク指令τ
*を得て式(14)より式(12),(13)の積分ゲインk
を決定している。
さらに、二次磁束演算部6′は電流検出部4より一次電
流ベクトル を入力して二次鎖交磁束ベクトル を演算するが、ここで抵抗値推定部12より入力した二次
抵抗推定値を用いるものである。すべり周波数演算部
7′も、式(4)によってすべり角周波数Sを演算す
るとき、抵抗値推定部12より入力した二次抵抗推定値を
用いるようにしてなる。インバータ制御部8′ば、第2
図に示したインバータ制御部8と同様に、二次鎖交磁束
ベクトル がφ2 *の大きさを保ちながら、(=S+M)の
回転角周波数で回転するようなINV2のスイッチング信号
SG′を出力するが、ここでインバータ周波数であるの
逆数に比例する変化分検出期間Δtも演算出力してい
る。
流ベクトル を入力して二次鎖交磁束ベクトル を演算するが、ここで抵抗値推定部12より入力した二次
抵抗推定値を用いるものである。すべり周波数演算部
7′も、式(4)によってすべり角周波数Sを演算す
るとき、抵抗値推定部12より入力した二次抵抗推定値を
用いるようにしてなる。インバータ制御部8′ば、第2
図に示したインバータ制御部8と同様に、二次鎖交磁束
ベクトル がφ2 *の大きさを保ちながら、(=S+M)の
回転角周波数で回転するようなINV2のスイッチング信号
SG′を出力するが、ここでインバータ周波数であるの
逆数に比例する変化分検出期間Δtも演算出力してい
る。
したがって、本実施例はかように格別な機能を発揮し得
るものであり、ここでは詳細説明は省略するが、従来技
術と同様にINV2によりIM3を駆動可能なことは言うまで
もない。
るものであり、ここでは詳細説明は省略するが、従来技
術と同様にINV2によりIM3を駆動可能なことは言うまで
もない。
以上説明したように本発明によれば、IMの温度変化によ
って抵抗値が変化しても演算に用いる抵抗値を同じよう
に変化させ、ベクトル制御における二次鎖交ベクトルと
すべり角周波数の演算がいかなる温度においても正確に
行い得る格別な補償装置を提供でき、IMの出力トルク変
動が除去された最適な電動機駆動装置を実現可能な装置
を提供できる。
って抵抗値が変化しても演算に用いる抵抗値を同じよう
に変化させ、ベクトル制御における二次鎖交ベクトルと
すべり角周波数の演算がいかなる温度においても正確に
行い得る格別な補償装置を提供でき、IMの出力トルク変
動が除去された最適な電動機駆動装置を実現可能な装置
を提供できる。
第1図は本発明が適用された一実施例の要部構成を示す
ブロック図、第2図は従来例の説明のため示したIMの制
御系の一例のブロック図である。 2……PWMインバータ(INV)、3……誘導電動機(I
M)、4……電流検出部、5……回転角検出器、6,6′…
…二次磁束演算部、8,8′……インバータ制御部、9…
…電圧検出部、10……実磁束変化分演算部、11……磁束
変化分演算部、12……抵抗値推定部。
ブロック図、第2図は従来例の説明のため示したIMの制
御系の一例のブロック図である。 2……PWMインバータ(INV)、3……誘導電動機(I
M)、4……電流検出部、5……回転角検出器、6,6′…
…二次磁束演算部、8,8′……インバータ制御部、9…
…電圧検出部、10……実磁束変化分演算部、11……磁束
変化分演算部、12……抵抗値推定部。
Claims (2)
- 【請求項1】誘導電動機の一次電流を検出して一次電流
ベクトルを演算する電流検出演算手段と、前記誘導電動
機回転子の回転角を検出する回転角検出手段と、前記一
次電流ベクトルと回転角より二次鎖交磁束ベクトルを演
算する二次磁束演算手段と、トルク指令と前記二次磁束
演算手段の出力と二次抵抗とを用いてすべり角周波数を
演算するすべり周波数演算手段と、前記一次電流ベクト
ルと回転角と二次鎖交磁束ベクトルとすべり角周波数等
の情報から前記誘導電動機が与えられた指令のトルクを
発生する如く誘導電動機に供給する電圧ベクトルに対応
するインバータのスイッチング信号を演算出力するイン
バータ制御手段からなる誘導電動機のトルク制御装置に
おいて、前記誘導電動機の一次電圧を検出して一次電圧
ベクトルを演算する電圧検出演算手段と、前記一次電圧
ベクトルと一次電流ベクトルより二次鎖交磁束ベクトル
の変化分を演算する実磁束変化分演算手段と、前記二次
鎖交磁束ベクトルを得てその変化分を演算する磁束変化
分演算手段と、前記実磁束変化分演算手段と磁束変化分
演算手段の出力を入力してそれらの誤差を積分し前記誘
導電動機の二次抵抗値を推定する抵抗値推定手段とを設
け、該抵抗値推定手段出力を前記二次磁束演算手段およ
びすべり周波数演算手段に信号送出するようにしたこと
を特徴とする誘導電動機のトルク変動補償装置。 - 【請求項2】前記抵抗値推定手段出力の二次抵抗値信号
に定数を乗じることにより一次抵抗値を同時に補正する
ようにした請求項第1記載の誘導電動機のトルク変動補
償装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1259379A JPH0720400B2 (ja) | 1989-10-04 | 1989-10-04 | 誘導電動機のトルク変動補償装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1259379A JPH0720400B2 (ja) | 1989-10-04 | 1989-10-04 | 誘導電動機のトルク変動補償装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03124286A JPH03124286A (ja) | 1991-05-27 |
JPH0720400B2 true JPH0720400B2 (ja) | 1995-03-06 |
Family
ID=17333313
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1259379A Expired - Lifetime JPH0720400B2 (ja) | 1989-10-04 | 1989-10-04 | 誘導電動機のトルク変動補償装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0720400B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100442494B1 (ko) * | 2002-02-26 | 2004-07-30 | 엘지산전 주식회사 | 인버터의 토오크 제어장치 및 방법 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6032590A (ja) * | 1983-07-06 | 1985-02-19 | Fuji Electric Co Ltd | 誘導電動機のベクトル制御装置 |
-
1989
- 1989-10-04 JP JP1259379A patent/JPH0720400B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03124286A (ja) | 1991-05-27 |
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