JPH07204002A - 懸架型前部覆いを有するスキー靴 - Google Patents

懸架型前部覆いを有するスキー靴

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JPH07204002A
JPH07204002A JP6316557A JP31655794A JPH07204002A JP H07204002 A JPH07204002 A JP H07204002A JP 6316557 A JP6316557 A JP 6316557A JP 31655794 A JP31655794 A JP 31655794A JP H07204002 A JPH07204002 A JP H07204002A
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sleeve
front cover
ski boot
foot
boot according
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JP6316557A
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Jean Paris
パリ ジャン
Bruno Pilon
ピロン ブルーノ
Louis Benoit
ベノア ルイ
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Salomon SAS
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    • A43BCHARACTERISTIC FEATURES OF FOOTWEAR; PARTS OF FOOTWEAR
    • A43B5/00Footwear for sporting purposes
    • A43B5/04Ski or like boots
    • A43B5/0427Ski or like boots characterised by type or construction details
    • A43B5/0452Adjustment of the forward inclination of the boot leg
    • A43B5/0454Adjustment of the forward inclination of the boot leg including flex control; Dampening means
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A43FOOTWEAR
    • A43BCHARACTERISTIC FEATURES OF FOOTWEAR; PARTS OF FOOTWEAR
    • A43B5/00Footwear for sporting purposes
    • A43B5/04Ski or like boots
    • A43B5/0427Ski or like boots characterised by type or construction details
    • A43B5/048Rear-entry skiboots

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  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physical Education & Sports Medicine (AREA)
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  • Sealing Devices (AREA)
  • Outer Garments And Coats (AREA)
  • Tents Or Canopies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 後部覆いとスリーブとから成る靴胴部がシェ
ル低部上に乗り、このシェル低部がそこに形成される上
部開口を閉鎖するための前部覆いを含む、後方履装型の
スキー靴を提供する。 【構成】 前部覆い(5)は可撓性を有して、前部支点
(14)と後部支点(16)との間に懸架状態で取り付
けられ、また前部覆い(5)とスリーブ(4)との重ね
合せ区域(8)はスキーヤーの足部の撓曲襞部に対応す
る区域の上方で、かつ上記シェル低部(1)上にあるス
リーブ(4)のヒンジ連結軸の位置(H)に適合した位
置に在るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、スリーブを形成する部分と後部
覆いとからなる靴胴部が上に乗るシェル低部がスキーヤ
ーの足前部の撓曲襞部に対応して延在する前部区域の閉
鎖用覆いを含む、硬質または半硬質のシェルを有する後
部挿入型のアルペンスキー靴に関する。本発明はまた靴
胴部の前部構造に関する。
【0002】この種のスキー靴において、硬質シェル
は、スキーヤーの脚下部の堅固な保持を保証し、かつ防
水と断熱を確立し、また、とりわけ脚下部とスキー板と
の間で実用上完全に剛直な支承を機械的に伝達するのを
確立するための最も有効な解決法である。その代わり、
この解決法は,脚下部に対する靴胴部の緊締および/ま
たは閉鎖手段を実にさまざまな形状の足に合わせてその
保持を行うために内部緊締手段の使用を必要とする。そ
のうえ、足が多数の関節を含むので、力の掛る運動時に
足の静止状態と力み状態との間で足が変化することを勘
案して、フィットする容積の内部緊締手段を決定するに
当っては、足の幅方向に約12mm、長さ方向に約5mm、
また踝の箇所における容積の増加による約2mmの変化を
考慮に入れることも必要となる。実際、内部緊締手段
は、足の理想的な保持のために、足が必要とする各種の
保持(しゃがみ込み、横向き姿勢、等)を保証しなけれ
ばならないと同時に、スキー実施中に力の入っている足
が窮屈さを覚えずに取り得る極度の姿勢に近づくのに必
要不可欠の自由度を与えることができる。この自由度は
血液の循環および/または神経の知覚を損なわないため
にも必要である。
【0003】上記のような公知となっている型式のスキ
ー靴における自由度の要求と相まって、脚下部と足部間
のさまざまな緊締の問題や足部の保持の問題を解決する
ために、靴胴部の構造に関して幾つもの提案がなされ
た。例として、欧州特許出願第479123号とドイツ
国特許出願第1963342号、および欧州特許第23
2218号とフランス国特許第2498431号各明細
書に記載のスキー靴を引用できる。
【0004】ドイツ国特許出願第1963342号の例
は、長手方向に開いたシェルを有するスキー靴に関し、
靴胴部の前部分は、シェル低部にヒンジ連結されるスキ
ー靴の端部部材から互にヒンジ連結した一連の複数の部
材で形成される。教示されているように、足の緊締と保
持は、上記部材と足上部との間に介装されるハニカム状
材料製のパッキンに対してスキー靴の端部部材を押圧す
ると共に、長手方向開口部を画定する密閉用小舌状部に
も作用する緊締用装置によって得られる。脚下部に対す
る靴胴部の緊締と保持に関しては、帯状部材が靴胴部の
前部分の上方部材を緊締し、この帯状部材はシェル低部
と一体の翼部上でシェル低部と共に実際にスリーブを構
成する。足部についてと同じく、脚下部の保持は、該脚
下部と靴胴部の構成要素(すなわち、後部覆いとスリー
ブとシェル低部の翼部)との間に介装したハニカム状パ
ッキンを介して行われる。
【0005】靴胴部の前部分のこの構造により、緊締は
かなり多様化するが、足は常時圧迫された状態にある。
実際、該前部分のヒンジ連結された諸部材は足上部に対
して垂直方向の移動を制限されていないので、該部材の
閉鎖用下方止め具と成るのは該足上部である。更に、ス
キー靴が閉鎖され、足が力み状態にあるとき、運動中の
足の寸法が変化すると、足に不可欠の自由度を得るため
に該部材を押し戻さなければならないのは足である。靴
胴部のこの種の構造はまた、特定のサイズについて、ス
キー靴毎におよび/またはスキーヤー毎に、スリーブを
形成する部材に対する脚下部の前方支承部のための一定
位置を保証し得ない。実際、足が靴胴部を構成する前方
諸部材の閉鎖用下方止め具は足によって構成されるの
で、「強い」足は「弱い」足よりもスリーブを高い位置
に置くことになる。また、スリーブ部材と足部上に位置
する諸部材との間の密閉性を薄いゴム製パッキンによっ
て解決しているので、靴胴部の前部構造の作成が複雑に
なることをも指摘しておく。
【0006】なお、スリーブを形成する部材が、ほぼ撓
曲襞部の区域上に位置する中間部材に対して踝関節の区
域内でヒンジ連結されることにより、スリーブ部材の前
方下縁部が中間部材の上縁部から離れる結果になる。し
たがって、該部材が前方で枢動するとすぐに、もはや前
方では案内されなくなり、スキーヤーの脚下部が前方へ
支承されると、もはや横断方向に変形することができ
る。したがって、靴胴部のこの種の前部構造は、前方へ
向かう実質的に一方向でかつ剛直な機械的伝達を保証し
ない。
【0007】欧州特許第232218号明細書に記載の
スキー靴の例では同じ欠点が現れる。なぜならば、スリ
ーブが、撓曲襞部/足甲部の区域に密封性を付与すると
いう機能をもつ可撓な被覆部材を用いて単にシェル低部
に連結される中央部分では誘導されることなしに、踝関
節の区域内でシェル低部に固定的にヒンジ連結されるか
らである。したがって、スリーブ上で横断方向に向けら
れる付勢力は、踝関節の区域内にあるシェル低部上でス
リーブのヒンジ連結部以外から相殺され得ない。スリー
ブに対するスキーヤーの脚下部の支承区域とヒンジ連結
部との間隔が離れれば離れるほど、スリーブは捩れたり
あるいは横断方向に撓曲したりする危険性があることは
明白である。
【0008】脚下部の保持(したがって、該脚下部上で
のスキー靴の閉鎖)に関して、別の緊締手段が、内部緊
締手段から独立して、靴胴部の高部分内でスリーブ部材
を後部覆いに接続する。この種のスキー靴において、前
部覆いは内部足保持を行わず、特定の内部緊締手段を用
いる必要がある。
【0009】それとは対照的に、フランス国特許第24
98431号明細書に記載のスキー靴は、シェル低部上
でスリーブの固定用フラップの下端部に担持される緊締
用帯状部材により足の係留と保持をそれ自体で確立する
閉鎖用前部覆いを有する。それに対して、ドイツ国特許
出願第1963342号明細書に記載のスキー靴におけ
るように、前部覆いは下方へ向かう移動が制限されるの
ではなく、したがって足の上部を常時圧迫して、血液の
循環または神経の知覚を損なう可能性を創り出す。更
に、前部覆いが緊締用帯状部材を担持するスリーブの下
に位置しているので、前方へ向かう該スリーブの移動
は、帯状部材が該前部覆いに加える緊締力を同時に増加
させ、これにより著しく増加した圧迫が足に掛かってく
る。
【0010】欧州特許出願第479123号によれば、
スキー靴は、内部足緊締手段を備え、かつ側方連結用滑
動装置の止め具上で低位置が制限される閉鎖用前部覆い
を有し、前部覆いの後部垂直延長部がスリーブと同等の
役割を果たす。この種のスキー靴では、足の保持と脚下
部の保持のための緊締の区別が実現しているが、スリー
ブと共に一部材として作られる前部覆いが側方連結部の
滑動装置によって課される制限内で浮動性を有するの
で、スキーヤーの脚下部の支承によって前方へ向かう該
スリーブの撓曲は、スキーヤーの足甲部に圧力の変化を
引き起す。
【0011】本発明は、特殊な部材を付け加えることな
しにスリーブと覆いとの間の良好な密封性を確立するこ
とによって、またスリーブへの支承により、前方へ向け
てスキーヤーの脚下部が撓曲するとき、足甲部の区域に
おける圧力の変化を回避することによって、スリーブと
閉鎖用前部覆いとを備えた後方履装型のスキー靴におけ
る足保持の問題を解決することを目的とする。この目的
のために、本発明は、足に不可欠な自由度を与えるとと
もに、肉体を圧迫しない足の保持および/または内部緊
締を実現させることを提案する。本発明はまた、スリー
ブの枢動に同調して、閉鎖用前部覆いに対してスリーブ
を常に確実に案内することにより、スリーブに対する脚
下部の支承の機械的な伝達を改善することを目的とす
る。
【0012】本発明によるスキー靴は、後部覆いとスリ
ーブとからなる靴胴部がシェル低部上に乗る後方履装型
のもので、足部区域内に設けられる前方上部開口の閉鎖
用前部覆いを備えている。この前部覆いは、その上縁部
により部分的にスリーブの前方下縁部の下に嵌合するま
で、脚下部へ向けて上昇しながら、撓曲襞部の区域まで
足前部に対応して延在するほぼ全区域を被覆する細長い
形状を呈する。このスキー靴の特徴は、スリーブがスキ
ーヤーの踝部のヒンジ連結軸と、最大限、該前部覆いの
上縁部と該スリーブの下縁部の重ね合せ区域のヒンジ連
結軸にほぼ対応する高さとの間に含まれる高さHにおい
て、シェル低部と一体の垂直翼部に対し固定用脚部でヒ
ンジ連結により接続されること、および前部覆いが、一
方ではスキー靴の先端区域内に位置する前部支点、また
他方ではスリーブのヒンジ連結軸に近接して位置する後
部支点との間に懸架されることである。
【0013】一特徴によれば、前部覆いは少なくとも撓
曲襞部の区域において該前部覆い上を横断方向に伸び、
かつ該前部覆いの両側でシェル低部に固定的に位置する
緊締手段により、前部覆いの前部支点と後部支点との間
にある中央部分の弾性変形を可能にする或る程度の撓曲
性を有する。したがって、足部に支承される必要なしに
足の上部に対して多かれ少なかれ窪んでいる覆いの中央
部の位置を正確に調節すること、また、このことによ
り、血液の循環または神経の知覚を損なうことなく静止
位置と負荷位置との間で寸法の変化を受け入れるため足
部にとって不可欠な自由度を付与することができる。
【0014】別の一特徴によれば、スリーブは、シェル
低部の翼部上にあるヒンジ連結軸を中心として、或る一
定の大きさの角度に従って前方へ撓曲できるように設け
られる。スリーブのヒンジ連結軸を中心として回転する
ので、このスリーブの前方下縁部の高さhが低くなる形
で現れるこの撓曲の大きさは、該縁部の円形軌道が撓曲
の終わりにおいてのみ嵌合できるよう撓曲襞部に対応し
て位置する前部覆いの湾曲区域との関連で限定されるの
が好ましい。
【0015】構造上の他の特徴と詳細は、本発明による
スキー靴の幾つかの実施態様を例として示す添付の概略
図を参照して以下の説明を読むことにより明らかとなろ
う。
【0016】図1aと図2に示すスキー靴は後部から足
を挿入する型式のもので、後部覆い3とスリーブ4とで
製作した靴胴部2が上に乗るシェル低部1は、スリーブ
が設けられ、かつ踵部から少なくとも足部区域まで延在
する長手方向上部開口6の閉鎖用前部覆い5を含む、全
体構造を有する。この開口部6は、図1bと図1cに示
すように、少なくとも足部区域内で、それらの自由端部
で部分的に重なり合うか、あるいは単に互に間隔を残し
てシェル低部1の側面を伸び出させる横断方向小舌状部
1′でもって製作できる。実際に、シェル低部のこれら
諸部分による足上部を包むために選択される実施態様が
どのようなものであれ、これら諸部分および/または横
断方向小舌状部と足部との間に従来からある快適性と内
装のための部材(発泡材料製のスペーサー、内靴、布、
等)を介在させる。
【0017】他方では、シェル低部1は、少なくともス
キーヤーの踝区域に対応する区域内で伸びている垂直翼
部7と共に製作される。したがって、垂直翼部7は、シ
ェル低部1の長手方向軸を横切る方向に、踵部ではスキ
ー靴着脱のためにヒンジ連結部18を中心とする傾動に
よって格納できる後部覆い3と、足の前部区域で所定位
置に固定したままとなっている前部覆い5ならびに靴胴
部2の上部のスリーブ4により閉鎖されるU字状断面輪
郭を画定する。したがって、この種のスキー靴の胴部2
の前部の全体構造は、撓曲襞部の上方に位置する区域8
内で部分的に重なり合うように設けられるスリーブ4と
前部覆い5を含む。公知の型式の緊締手段9と10がス
キー靴を閉鎖し、かつ脚下部と足部の係留と保持を異な
る度合いで確保する。例えば、この緊締手段9はスリー
ブ4と後部覆い3との間で作用し、また緊締手段10は
前部覆い5に対して作用する。スリーブ4に関して、該
スリーブは、その翼部4′によってシェル低部1の翼部
7を部分的に被覆する湾曲した樋状を呈し、リベット1
2により該翼部7に枢動可能状態に接続される2の固定
用フラップ11を介してその下部分に伸び出ており、中
央切り欠き部13が、特に前部覆い5で被覆されるスキ
ーヤーの足甲部と撓曲襞部の全区域を自由にする。該前
部覆いは細長い形状で作成され、かつスリーブ4の切り
欠き部13の前方下縁部13′へ向けて上昇し、その上
方縁部5′が切り欠き部の下に嵌入し、撓曲襞部の区域
まで爪先部に対応して延在する区域のほぼ全体を被覆す
る。本発明によれば、この前部覆い5は、スキー靴の端
部15区域内に位置する例えばリベットまたは互に嵌合
する部分のような前部支点14と、図示の例ではスリー
ブ4のヒンジ連結軸12の箇所に位置し、それと合流す
る後部支点16との間に懸架状態で取り付けられる。前
部覆いが或る一定の撓曲性を備えており、したがって、
その支点14と16間に懸架状態で取り付けられている
ので、初期の弛緩状態に戻そうとする支承の反作用に対
当して、緊締手段10により足上部の方向に弾性変形を
引き起するのは容易である。もちろん、前部覆い5の正
中区域、したがって撓曲襞部に最も近接する緊締手段1
0が最も有効である。この緊締手段10は明らかに前部
覆い5上を横断方向に延在するはずであり、またその両
端を介してシェル低部1の両側に固定されるはずであ
る。
【0018】特に図3から明らかな、本発明によるスキ
ー靴のこの構造例の一構造的特徴によれば、スリーブ4
は、前部覆い5とスリーブ4との重なり合う区域(すな
わち、該前部覆いの上縁部5′が該スリーブの下縁部1
3′の下に嵌入する区域)にほぼ対応して、スキーヤー
の踝関節の区域17の上部に位置する高さHの、その固
定用フラップ11によってヒンジ連結12される。他の
構造的特性によれば、重なり合う区域8は撓曲襞部の上
方で(すなわち、前部覆い5の最も湾曲した区域の上方
で)高さhの箇所に位置する。この高さhは、スリーブ
4が枢動するとき、ヒンジ連結部12を中心とする回転
をもたらす、前方下縁部13′の初期位置とそれが前方
へ最も傾動した位置との間における該前方下縁部の円弧
が撓曲の終わりにおいてのみ前部覆い5の湾曲区域に嵌
合できるような距離に対応しなければならない。実際、
図3に示すこの高さhは、少なくともスリーブ4に許さ
れる撓曲の大きさに対応しなければならない。したがっ
て、例えばスリーブ4の撓曲が終了するとき、前方下縁
部13′の嵌合を望まなければ、高さがh/2に対応す
る近似値で縁部13′を越える高さに位置する踝関節の
軸17に対して、距離Hで該スリーブのヒンジ連結部1
2を配設するのが有利である。本発明によるスキー靴の
前部分全体の構造的特徴により、一方では、スリーブ4
は静的にも動的(前方撓曲)にも前部覆い5に対して作
用せず、したがって前部覆い5に対し緊締手段10によ
って調節した緊締位置が一定であり、また他方では、前
部覆い5の上縁部5′とスリーブ4の前方下縁部13′
が同一の支承兼ヒンジ連結軸12−16を中心として枢
動するので、両者が重なり合う区域8において恒常的か
つ密接な接触が保たれることになる。区域8におけるこ
の緊密な重なり合いは、スリーブの前方下縁部13′が
前部覆い5の後方上縁部5′との接触から決して解放さ
れることがないので、該スリーブが前方へ向けて枢動す
るとき、実際にスリーブ4の恒常的な中央の案内を確保
し、かつ互の相対位置の独立性を保つ該覆いと該スリー
ブとの間により大きな密閉性をも確保する。実際、矢印
19で示すように足の方向に前部覆い5を締め付けると
き、前部覆いの上縁部5′が、干渉を受けることなく、
矢印20で示すようにスリーブ4の下縁部13′の下で
垂直方向に滑動することが分かる。明白に分かるよう
に、被覆区域8の高さは、前部覆い5の上縁部5′が辿
り得る最大垂直移動区域20よりも常に大きいように決
められる。
【0019】図4、図5および図6の例において、スキ
ー靴は、上述した諸図に示す基本構造に類似の基本構造
を有するので、該基本構造の構成要素の説明は繰り返さ
ない。これに対して、本実施態様では、前部覆い30が
スキー靴の端部15側の固定前部支点14と、スリーブ
34の固定用フラップ37のヒンジ連結軸32に近接し
て位置する、移動可能な後部支点36との間に懸架さ
れ、靴胴部33がスリーブ34と後部覆い3を含む。な
お、スリーブ34のヒンジ連結軸32は、今度は、スキ
ーヤーの踝関節の軸17に非常に近く、また明らかにス
リーブ34の下縁部34′と共に前部覆い30の上縁部
30′の重なり合い区域8の下方にある高さHの所にあ
る。この実施態様によれば、前部覆い30の後部支点3
6はスリーブ34の固定用フラップ37の各々に形成し
た傾斜部から成る。この傾斜部36はスキー靴の前部か
ら後方へ向けてその最も低い点から最も高い点へ斜めに
方向づけられ、それによりスリーブ34が前方へ向けて
枢動するとき、図5に破線で示すように、前部覆い5が
ほぼ並在する軌道に沿って、スリーブと同時にかつそれ
と同調して、強制的に移動させられる。したがって、こ
の特定の配置構成は、スリーブ34の下縁部34′が比
較的開放軌道を取るにも拘わらず、前部覆い30の上縁
部30′と同時に追従するのを確保でき、このようにし
て活動中の該スリーブ34の良好な中央の案内を確保で
きる。
【0020】逆に、前部覆い30が解放されると、図6
において矢印50で示すように、傾斜部により構成され
る支点36が、該前部覆いの中央部における弛緩と、該
傾斜部36上を僅かに逆上ることによる上方への弛緩を
同時に行うことができる。
【0021】本発明の範囲を逸脱することなく、後部挿
入型スキー靴の基本構造に種々の変更をもたらすことが
できるのは明かである。例えば、シェル低部1は浮き出
し(レリーフ)状に配設される支承部材40をその垂直
翼部7上に備えることができ、この支承部材に対しては
スリーブ4,34の後部分が、特にスキーヤーが後部覆
い3に支承されるとき該スリーブが閉鎖手段9によって
後方へ付勢されると、静止位置に支承される。
【0022】スリーブ4,34はまた、そのヒンジ連結
軸12の下方にその固定用フラップ11の延長部41を
含むことができる。この延長部は或る程度の撓曲性を備
えて、固定部42により該ヒンジ連結軸12から距離を
置いて固定されると有利である。したがって、スリーブ
4,34が前方へ枢動するよう付勢されると、各延長部
41は撓曲性を有するビームのように挙動して、該スリ
ーブの撓曲を弾性的に制御する手段となる。
【0023】なお、図4、図5および図6に示すよう
に、スリーブ4,34の固定用脚部の延長部41は、足
部の緊締手段10の一部分となるよう、例えば足甲部す
なわち撓曲襞部上を逆上ることによって、その固定部4
2の下方に伸びることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明による懸架状態の前部覆いを備
え、該前部覆いの支点がシェル低部上に固定される閉鎖
されたスキー靴を示す側方立面図である。(b)は前部
覆いの区域におけるシェル低部の一実施態様を示す、
(a)のスキー靴をII−II線に沿って見た概略断面図で
ある。(c)は前部覆いの区域におけるシェル低部の一
実施態様を示す、(a)のスキー靴をII−II線に沿って
見た概略断面図である。
【図2】本発明による懸架状態の前部覆いを備え、該前
部覆いの支点がシェル低部上に固定される開放されたス
キー靴を示す側方立面図である。
【図3】緊締と開放の2の状態にある図1および図2の
スキー靴の懸架状態における前部覆いを示す要部縦断面
図である。
【図4】同じく本発明による、懸架状態の前部覆いを備
えるスキー靴を示す側方立面図で、この構造態様では、
可動支点がスリーブの側方フラップ上に位置する。
【図5】図4によるスキー靴のスリーブを示す一部縦断
面側面で、スリーブが前方へ枢動し、かつ足部保持位置
と足部解放位置との間にあるとき、足部保持位置と足部
撓曲位置との間における懸架状態の前部覆いの可能な挙
動を示す。
【図6】図4によるスキー靴のスリーブを示す一部縦断
面側面で、スリーブが前方へ枢動し、かつ足部保持位置
と足部解放位置との間にあるとき、足部保持位置と足部
撓曲位置との間における懸架状態の前部覆いの可能な挙
動を示す。
【符号の説明】
1 シェル低部 1′ 横断方向小舌状部 2,33 靴胴部 3 後部覆い 4,34 スリーブ 5,30 前部覆い 5′,30′ 上縁部 6 開口 7 垂直翼部 8 重ね合せ区域 9,10 緊締手段 11,37 固定用脚部 12,32 ヒンジ連結軸(リベット) 13′,34′ 前方下縁部 14 前部支点 15 先端部区域 16,36 後部支点 17 踝関節の軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ルイ ベノア フランス国.74330 ラ バルム ド シ ィンジー,シュマン ド マルセー 37

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後部覆い(3)とスリーブ(4,34)
    とから成る靴胴部(2,33)がシェル低部(1)の上
    に乗る後方履装型のスキー靴であって、足部区域内に設
    けられる前方上部開口の閉鎖用前部覆い(5,30)を
    備え、 前記前部覆い(5,30)は、上縁部(5′,30′)
    を介して部分的に前記スリーブ(4,34)の前方下縁
    部(13′,34′)の下に嵌合するまで脚下部へ向け
    て上昇しながら、撓曲襞部の区域まで足前部に対応して
    延在するほぼ全区域を覆う細長い形状を呈し、 締め付け手段(9,10)が脚下部に対する靴胴部
    (2)の閉鎖および足部の保持を異なる程度で確立し、 前記スリーブが、スキーヤーの踝関節の軸(17)と、
    最大限、前記前部覆いの上縁部(5′,30′)と前記
    スリーブ(4,34)の下縁部(13′,34′)とが
    重なり合う区域(8)にほぼ対応する箇所との間で或る
    高さ(H)を有する、シェル低部(1)と一体の垂直翼
    部(7)に対して固定用脚部(11,37)を介して軸
    (12,32)にヒンジ連結されること、および前記前
    部覆い(5,30)が、一方ではスキー靴の先端区域
    (15)に位置する前部支点(14)と、他方では前記
    スリーブのヒンジ連結軸(12,32)に近接して位置
    する後部支点(16,36)との間に懸架されることを
    特徴とするスキー靴。
  2. 【請求項2】 前記前部覆い(5,30)が、前記前部
    支点(14)と後部支点(16,36)との間で、弾性
    変形を可能にする或る程度の可撓性を有すること;およ
    び少なくとも撓曲襞部の区域で前記前部覆い上を横断方
    向に延在する締め付け手段(10)が該前部覆いの両側
    で前記シェル低部上に位置し、初期弛緩位置に該前部覆
    いを戻そうとする弾性支承のための反作用に対抗して、
    スキーヤーの足部の撓曲襞部へ接近する方向に、該前部
    覆いの弾性変形を生ずることを特徴とする請求項1によ
    るスキー靴。
  3. 【請求項3】 前記スリーブ(4,34)が、そのヒン
    ジ連結軸(12)を中心として回転しながら、スキーヤ
    ーの足部の撓曲襞部の方向に、撓曲の終わりに始まるほ
    ぼ最大限の軌道を描く前記前方下縁部(13′,3
    4′)の高さ(h)が低くなることによって現れる或る
    大きさの角度に応じて前方へ撓曲できることを特徴とす
    る請求項1または2によるスキー靴。
  4. 【請求項4】 前記前部覆い(5)の後部支点(16)
    が、前記シェル低部(1)と一体の翼部(7)上で、前
    記スリーブ(12)のヒンジ連結部により構成されるこ
    とを特徴とする請求項1,2または3によるスキー靴。
  5. 【請求項5】 前記前部覆い(30)の後部支点(3
    6)が、前記スリーブ(34)の固定用脚部(37)の
    接続兼ヒンジ連結軸(32)に近接して、前記脚部の各
    々に形成した傾斜部で構成されることを特徴とする請求
    項1,2または3によるスキー靴。
  6. 【請求項6】 前記前部覆い(5)の前部支点(14)
    が、固定した機械的接続部で構成されることを特徴とす
    る請求項1ないし5のいずれか1によるスキー靴。
  7. 【請求項7】 前記前部覆い(5,30)によって閉じ
    られるシェル低部(1)の前方上部開口(6)が、前記
    シェル低部(1)の側方を伸び出させ、かつスキーヤー
    の足部の上方の被覆部を形成する横断方向小舌状部
    (1′)により画定されることを特徴とする請求項1な
    いし6のいずれか1によるスキー靴。
  8. 【請求項8】 前記小舌状部(1′)がそれらの自由端
    により部分的に覆われ、かつ、両者間に、前記シェル低
    部(1)の前方上部開口(6)となる長手方向のスリッ
    トを画定することを特徴とする請求項7によるスキー
    靴。
  9. 【請求項9】 前記スリーブ(4,34)の固定用脚部
    (11,37)が、ヒンジ連結軸(12,32)の手前
    で、或る程度の可撓性を付与された延長部(41)を介
    して伸び出ており、前記延長部は前記ヒンジ連結軸(1
    2,32)から或る距離を置いて前記シェル低部(1)
    の対応する翼部(7)上で不動に固定(42)されるこ
    とを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1によるス
    キー靴。
  10. 【請求項10】 前記シェル低部(1)が、その垂直翼
    部(7)上に、レリーフ状の支承部材(40)を有し、
    前記スリーブが後方へ付勢されるとき、該支承部に対当
    して該スリーブ(4,34)の後部分が支承されること
    を特徴とする請求項1ないし9のいずれか1によるスキ
    ー靴。
JP6316557A 1993-12-24 1994-12-20 懸架型前部覆いを有するスキー靴 Withdrawn JPH07204002A (ja)

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FR9315945A FR2714270B1 (fr) 1993-12-24 1993-12-24 Chausure de ski à capot avant suspendu.

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US5517771A (en) 1996-05-21
EP0664968A1 (fr) 1995-08-02
EP0664968B1 (fr) 1998-03-04
ATE163508T1 (de) 1998-03-15
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