JPH08256804A - 撓曲制御可能なスポーツ用の靴 - Google Patents
撓曲制御可能なスポーツ用の靴Info
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- JPH08256804A JPH08256804A JP8016513A JP1651396A JPH08256804A JP H08256804 A JPH08256804 A JP H08256804A JP 8016513 A JP8016513 A JP 8016513A JP 1651396 A JP1651396 A JP 1651396A JP H08256804 A JPH08256804 A JP H08256804A
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A43—FOOTWEAR
- A43B—CHARACTERISTIC FEATURES OF FOOTWEAR; PARTS OF FOOTWEAR
- A43B5/00—Footwear for sporting purposes
- A43B5/04—Ski or like boots
- A43B5/0427—Ski or like boots characterised by type or construction details
- A43B5/0452—Adjustment of the forward inclination of the boot leg
- A43B5/0454—Adjustment of the forward inclination of the boot leg including flex control; Dampening means
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- Health & Medical Sciences (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Physical Education & Sports Medicine (AREA)
- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】シェル低部と、撓曲制御手段を介してこのシェ
ル低部に対し枢動/撓曲可能で、かつ該シェル低部上に
載置される胴部とを含むスポーツ用の靴を提供する。 【解決手段】撓曲制御手段20は、胴部4が枢動すると
き、互いに重なり合うとともに互いに相対移動する可動
部分22−24間に介装される粘性要素1から成り、粘
性摩擦によって撓曲制御を行う。この粘性要素1は可動
部分22−24間で無音かつ一定した制動を確保する。
ル低部に対し枢動/撓曲可能で、かつ該シェル低部上に
載置される胴部とを含むスポーツ用の靴を提供する。 【解決手段】撓曲制御手段20は、胴部4が枢動すると
き、互いに重なり合うとともに互いに相対移動する可動
部分22−24間に介装される粘性要素1から成り、粘
性摩擦によって撓曲制御を行う。この粘性要素1は可動
部分22−24間で無音かつ一定した制動を確保する。
Description
【0001】本発明は、スポーツ用の靴(とりわけ、少
なくとも部分的に硬質のシェル低部を有するスキー靴)
に関する。このようなスポーツ用の靴は、シェル低部
と、該シェル低部上に載置される、少なくとも部分的に
枢動(すなわち、撓曲)可能な胴部とを含み、かつ「撓
曲制御用手段」と呼ばれる手段を用いてシェル低部に対
し胴部の枢動(すなわち、撓曲)を制御することが望ま
れる。
なくとも部分的に硬質のシェル低部を有するスキー靴)
に関する。このようなスポーツ用の靴は、シェル低部
と、該シェル低部上に載置される、少なくとも部分的に
枢動(すなわち、撓曲)可能な胴部とを含み、かつ「撓
曲制御用手段」と呼ばれる手段を用いてシェル低部に対
し胴部の枢動(すなわち、撓曲)を制御することが望ま
れる。
【0002】公知となっているこの種のアルペンスキー
靴の大部分のものにおいて、撓曲制御手段は、靴胴部の
枢動による或る程度の移動の大きさに亙って、意識的に
またはスキー板の反作用により、靴胴部に対してスキー
ヤーの脚下部の支承で生じる応力を減衰させることがで
きる装置から成る。通常、この撓曲制御装置には、弛緩
するとスキー靴の胴部をその初期位置に戻すためにエネ
ルギーを十分に放出する、弾性変形可能な手段が使用さ
れる。したがって、この制御装置は、一般に「弾性戻し
(renvoi elastique)」と呼ばれる能力(すなわち、ス
キー靴がその初期位置および/または初期形状を急速に
回復する能力)を保証する。例として、靴胴部の後方区
域または前方区域に位置するこの種の撓曲制御手段を備
えたスキー靴について記載しているアメリカ合衆国特許
第3,619,914号およびフランス国特許第255
7776号を引用することができる。これら諸装置は、
靴胴部を構成する少なくとも1の枢動部分とシェル低部
との間に直接介在する。ばねのような弾性手段は、圧縮
されることによりシェル低部に対して前方へ向かう靴胴
部の枢動を阻止し、圧縮自体によりエネルギーを蓄積す
る。靴胴部が前方へ向けて撓曲すればするほど該弾性装
置の弾性抵抗が大きくなるので、該弾性手段は、撓曲に
対して変化する柔軟性をスキー靴の胴部に付与する漸増
作用を有する。このことにより、靴胴部がシェル低部上
で後方支承の初期位置にあるとき、靴胴部は、スキーヤ
ーが自分の脚下部で感知する前に、或る程度の大きさで
前方へ向けて非常に容易に撓曲できる。
靴の大部分のものにおいて、撓曲制御手段は、靴胴部の
枢動による或る程度の移動の大きさに亙って、意識的に
またはスキー板の反作用により、靴胴部に対してスキー
ヤーの脚下部の支承で生じる応力を減衰させることがで
きる装置から成る。通常、この撓曲制御装置には、弛緩
するとスキー靴の胴部をその初期位置に戻すためにエネ
ルギーを十分に放出する、弾性変形可能な手段が使用さ
れる。したがって、この制御装置は、一般に「弾性戻し
(renvoi elastique)」と呼ばれる能力(すなわち、ス
キー靴がその初期位置および/または初期形状を急速に
回復する能力)を保証する。例として、靴胴部の後方区
域または前方区域に位置するこの種の撓曲制御手段を備
えたスキー靴について記載しているアメリカ合衆国特許
第3,619,914号およびフランス国特許第255
7776号を引用することができる。これら諸装置は、
靴胴部を構成する少なくとも1の枢動部分とシェル低部
との間に直接介在する。ばねのような弾性手段は、圧縮
されることによりシェル低部に対して前方へ向かう靴胴
部の枢動を阻止し、圧縮自体によりエネルギーを蓄積す
る。靴胴部が前方へ向けて撓曲すればするほど該弾性装
置の弾性抵抗が大きくなるので、該弾性手段は、撓曲に
対して変化する柔軟性をスキー靴の胴部に付与する漸増
作用を有する。このことにより、靴胴部がシェル低部上
で後方支承の初期位置にあるとき、靴胴部は、スキーヤ
ーが自分の脚下部で感知する前に、或る程度の大きさで
前方へ向けて非常に容易に撓曲できる。
【0003】したがって、スキー実施中、撓曲の開始に
あたって良好な弾性保持のこの感覚がないと、スキーヤ
ーは、靴胴部に常に感知でき、かつ正しい支承を見出し
得るよう、過度に身を屈曲させるに至る。このような運
動において、スキーヤーは前方へ向けて均衡を失う。こ
のことは、その後の後方支承の回復に支障をきたす。
あたって良好な弾性保持のこの感覚がないと、スキーヤ
ーは、靴胴部に常に感知でき、かつ正しい支承を見出し
得るよう、過度に身を屈曲させるに至る。このような運
動において、スキーヤーは前方へ向けて均衡を失う。こ
のことは、その後の後方支承の回復に支障をきたす。
【0004】そのうえ、前方へ向かう靴胴部の撓曲を生
じた応力がなくなると、弾性手段は直ちに弛緩して靴胴
部がシェル低部に支承される後方への復帰を引き起こ
す。弾性手段の弛緩速度を妨げ、または抑制する要素が
全くないので、この手段は圧縮されることによって蓄積
されたエネルギーのほぼ全部を放出して、急激な弾性戻
しを生ずる。この挙動は、靴の胴部を迅速に後方支承さ
せるための配慮に応えるものであるが、靴胴部をまっ直
ぐに立て直すこと(したがって、スキーヤーの脚下部)
の引き起こしを早めることにより、後方へ向けてスキー
ヤーの均衡が失われる。
じた応力がなくなると、弾性手段は直ちに弛緩して靴胴
部がシェル低部に支承される後方への復帰を引き起こ
す。弾性手段の弛緩速度を妨げ、または抑制する要素が
全くないので、この手段は圧縮されることによって蓄積
されたエネルギーのほぼ全部を放出して、急激な弾性戻
しを生ずる。この挙動は、靴の胴部を迅速に後方支承さ
せるための配慮に応えるものであるが、靴胴部をまっ直
ぐに立て直すこと(したがって、スキーヤーの脚下部)
の引き起こしを早めることにより、後方へ向けてスキー
ヤーの均衡が失われる。
【0005】別の公知の撓曲制御手段は、上述した装置
に類似する弾性変形可能な手段を使用し、かつ靴胴部と
シェル低部との間に介在する摩擦装置および/または手
段に連設される。
に類似する弾性変形可能な手段を使用し、かつ靴胴部と
シェル低部との間に介在する摩擦装置および/または手
段に連設される。
【0006】フランス国特許第2564710号および
第2256734号各明細書は、この種の組み合わせを
教示している。フランス国特許第2256734号の例
において、互いに移動する靴胴部とシェル低部の諸部分
は瓦状に重なり合って、互いに滑動可能であり、かつ弾
性変形可能な手段を含む撓曲制御手段を介して連結され
る。この種の構造では、靴胴部とシェル低部の諸部分が
瓦状に重なり合うことにより、或る程度の大きさの乾性
滑り摩擦(frottements de glissement a sec)を生
じ、この摩擦は靴胴部の撓曲を引き起こすエネルギーの
一部分および応力が中止するとき弾性手段によって放出
されるエネルギーの一部分を吸収する。
第2256734号各明細書は、この種の組み合わせを
教示している。フランス国特許第2256734号の例
において、互いに移動する靴胴部とシェル低部の諸部分
は瓦状に重なり合って、互いに滑動可能であり、かつ弾
性変形可能な手段を含む撓曲制御手段を介して連結され
る。この種の構造では、靴胴部とシェル低部の諸部分が
瓦状に重なり合うことにより、或る程度の大きさの乾性
滑り摩擦(frottements de glissement a sec)を生
じ、この摩擦は靴胴部の撓曲を引き起こすエネルギーの
一部分および応力が中止するとき弾性手段によって放出
されるエネルギーの一部分を吸収する。
【0007】実際、撓曲制御装置は、弾性戻しを緩和す
るとともに靴胴部の撓曲抵抗を増加させる滑り摩擦によ
り、その働きが抑制される。他方、休止時に、この装置
は、静的および動的摩擦係数の部分的な相違により、瓦
状に重なり合っている表面間に「付着」効果を生じる。
したがって、脚下部と靴胴部との間に介在し得る僅かな
応力は、アメリカ合衆国特許第3,619,914号お
よびフランス国特許第2557776号各明細書に教示
の公知例におけるように、単に漸増する作用をもつ撓曲
制御手段および/または装置に比べて確実な利点をもた
らすこの「付着」効果によりその大部分が減衰される。
るとともに靴胴部の撓曲抵抗を増加させる滑り摩擦によ
り、その働きが抑制される。他方、休止時に、この装置
は、静的および動的摩擦係数の部分的な相違により、瓦
状に重なり合っている表面間に「付着」効果を生じる。
したがって、脚下部と靴胴部との間に介在し得る僅かな
応力は、アメリカ合衆国特許第3,619,914号お
よびフランス国特許第2557776号各明細書に教示
の公知例におけるように、単に漸増する作用をもつ撓曲
制御手段および/または装置に比べて確実な利点をもた
らすこの「付着」効果によりその大部分が減衰される。
【0008】しかしながら、滑動部材間の狭い瓦状の重
ね合わせに関して、フランス国特許第2256734号
明細書による構成は、これらの部材が受けることになる
応力および圧力と相容れる最適な滑動の質を維持するた
めに、該滑動部材間の合わせ目を完璧にしなければなら
ない。また、該滑動部材は、磨耗が最小限であるように
(したがって、摩擦によって殆ど変化しないように)、
極めて良好な機械的特性を有する材料で製作されなけれ
ばならない。さらに、この移動する部材は足および/ま
たは脚下部を包むためにあるので、該部材に与えなけれ
ばならない特定の形状あるいはまた複雑な形状を考慮に
入れて、これら部材を調整する必要がある。このため、
製造コストが著しく増大する。
ね合わせに関して、フランス国特許第2256734号
明細書による構成は、これらの部材が受けることになる
応力および圧力と相容れる最適な滑動の質を維持するた
めに、該滑動部材間の合わせ目を完璧にしなければなら
ない。また、該滑動部材は、磨耗が最小限であるように
(したがって、摩擦によって殆ど変化しないように)、
極めて良好な機械的特性を有する材料で製作されなけれ
ばならない。さらに、この移動する部材は足および/ま
たは脚下部を包むためにあるので、該部材に与えなけれ
ばならない特定の形状あるいはまた複雑な形状を考慮に
入れて、これら部材を調整する必要がある。このため、
製造コストが著しく増大する。
【0009】フランス国特許第2564710号に記載
の例は、フランス国特許第2256734号に比べて、
上述した欠点にかなり満足すべき解決をもたらす。実
際、ここに教示される構造は移動する部材間の調整と摩
擦の問題を解決し、かつ製造コストを著しく低減させ
る。この目的のために、移動する部材の軌道と該部材の
構成材料を考慮に入れて、接続兼滑動用要素を靴胴部と
シェル低部との間に取り付ける。
の例は、フランス国特許第2256734号に比べて、
上述した欠点にかなり満足すべき解決をもたらす。実
際、ここに教示される構造は移動する部材間の調整と摩
擦の問題を解決し、かつ製造コストを著しく低減させ
る。この目的のために、移動する部材の軌道と該部材の
構成材料を考慮に入れて、接続兼滑動用要素を靴胴部と
シェル低部との間に取り付ける。
【0010】それとは反対に、撓曲の制御に関して、問
題の構造はそれほど満足すべきものではない。なぜなら
ば、この構造は該部材の軌道に作用することにより、靴
胴部の枢動の堅さを徐々に変化させることを提案してい
るに過ぎず、その結果、少なくとも1の部材が他の部材
に対して係合する軌道に沿って移動し、これにより撓曲
制御のための特定の弾性装置とともに補完的に、あるい
は非補完的に移動するからである。このような配置構成
の結果、靴胴部の枢動に対する抵抗は開始時に比較的弱
く、かつ弾性変形可能な手段だけを用いるアメリカ合衆
国特許第3,619,914号およびフランス国特許第
2557776号の撓曲制御装置の場合のように次第に
強くなる。事実、フランス国特許第2564710号に
よるこの構造において、靴胴部は、応力を増大させるこ
となしに、またとりわけスキーヤーが応力を自分の脚下
部で感知することなしに、或る一定の大きさで前方へ撓
曲することができる。さらに、この弾性装置が滑動要素
に連設される場合、弾性戻しは前述のように急激であ
り、かつ、スキーヤーが、前方に向かう大きな撓曲のの
ち、後方支承状態に戻るとき、スキーヤーの均衡を失わ
せようとする。
題の構造はそれほど満足すべきものではない。なぜなら
ば、この構造は該部材の軌道に作用することにより、靴
胴部の枢動の堅さを徐々に変化させることを提案してい
るに過ぎず、その結果、少なくとも1の部材が他の部材
に対して係合する軌道に沿って移動し、これにより撓曲
制御のための特定の弾性装置とともに補完的に、あるい
は非補完的に移動するからである。このような配置構成
の結果、靴胴部の枢動に対する抵抗は開始時に比較的弱
く、かつ弾性変形可能な手段だけを用いるアメリカ合衆
国特許第3,619,914号およびフランス国特許第
2557776号の撓曲制御装置の場合のように次第に
強くなる。事実、フランス国特許第2564710号に
よるこの構造において、靴胴部は、応力を増大させるこ
となしに、またとりわけスキーヤーが応力を自分の脚下
部で感知することなしに、或る一定の大きさで前方へ撓
曲することができる。さらに、この弾性装置が滑動要素
に連設される場合、弾性戻しは前述のように急激であ
り、かつ、スキーヤーが、前方に向かう大きな撓曲のの
ち、後方支承状態に戻るとき、スキーヤーの均衡を失わ
せようとする。
【0011】さらに、撓曲制御手段が乾性摩擦による制
御装置のみからなる他のスキー靴も知られている。フラ
ンス国特許第2073201号および欧州特許第135
184号各明細書には、この種の装置が記載されてい
る。該装置には、靴胴部とシェル低部の可動部分間に介
装され、かつ摩擦力を変える(したがって、靴胴部の撓
曲に対する抵抗を変える)ために圧力を調節できる摩擦
要素が使用されている。
御装置のみからなる他のスキー靴も知られている。フラ
ンス国特許第2073201号および欧州特許第135
184号各明細書には、この種の装置が記載されてい
る。該装置には、靴胴部とシェル低部の可動部分間に介
装され、かつ摩擦力を変える(したがって、靴胴部の撓
曲に対する抵抗を変える)ために圧力を調節できる摩擦
要素が使用されている。
【0012】該装置は、シェル低部に対する靴胴部の撓
曲の大きさを決定する止め具の区域により制限される限
定された大きさの機能を有する。該装置は、靴胴部の撓
曲の位置および前方または後方へ向かうその撓曲の方向
に関係なく、原則として常に同じ制動力を対向させるこ
とにより、靴胴部を制動可能にする。このようにして、
該装置は、比較的一定した柔軟性を靴胴部に付与し、し
たがって、撓曲の初期においても、該装置が絶えず対抗
する比較的高い抵抗力が存在するので、靴胴部に加わる
弱い応力を同様に減衰させることにより、脚下部に感知
できる保持感をスキーヤーにもたらす。そのうえ、該装
置は前方への撓曲後に靴胴部の弾性復帰をもたらさない
ので、スキーヤーが均衡を失うようなことはない。
曲の大きさを決定する止め具の区域により制限される限
定された大きさの機能を有する。該装置は、靴胴部の撓
曲の位置および前方または後方へ向かうその撓曲の方向
に関係なく、原則として常に同じ制動力を対向させるこ
とにより、靴胴部を制動可能にする。このようにして、
該装置は、比較的一定した柔軟性を靴胴部に付与し、し
たがって、撓曲の初期においても、該装置が絶えず対抗
する比較的高い抵抗力が存在するので、靴胴部に加わる
弱い応力を同様に減衰させることにより、脚下部に感知
できる保持感をスキーヤーにもたらす。そのうえ、該装
置は前方への撓曲後に靴胴部の弾性復帰をもたらさない
ので、スキーヤーが均衡を失うようなことはない。
【0013】しかしながら、このような装置は、摩擦要
素である弾性変形可能な手段間に介在する乾性摩擦によ
り作用するという事実、および該手段の接触圧力を変え
るために相互に調節可能な多数の部材を使用するという
事実から生ずる幾つかの欠点を有する。事実、これら弾
性手段は、それらが摩擦する面との「付着効果」を避け
ることができないので、該弾性手段が介装される面の間
で靴胴部とシェル低部の部分との正確な調整を必要とす
る。さらに、この種の撓曲制御手段は、とりわけ摩擦要
素が金属製または硬質プラスチック製であれば、きしみ
のような不愉快な摩擦音を発生する。
素である弾性変形可能な手段間に介在する乾性摩擦によ
り作用するという事実、および該手段の接触圧力を変え
るために相互に調節可能な多数の部材を使用するという
事実から生ずる幾つかの欠点を有する。事実、これら弾
性手段は、それらが摩擦する面との「付着効果」を避け
ることができないので、該弾性手段が介装される面の間
で靴胴部とシェル低部の部分との正確な調整を必要とす
る。さらに、この種の撓曲制御手段は、とりわけ摩擦要
素が金属製または硬質プラスチック製であれば、きしみ
のような不愉快な摩擦音を発生する。
【0014】本発明は靴の1可動部材を他の1部材に対
して移動させるための改良された制御手段を用いて、従
来の撓曲制御手段の欠点を解決するために提案されるも
ので、この改良型制御手段は簡単に使用でき、靴の全空
間内に容易に組み込め、しかも製造コストが低く、かつ
互いに比較的可動な部材間でほぼ一定した静かな制動を
行う。
して移動させるための改良された制御手段を用いて、従
来の撓曲制御手段の欠点を解決するために提案されるも
ので、この改良型制御手段は簡単に使用でき、靴の全空
間内に容易に組み込め、しかも製造コストが低く、かつ
互いに比較的可動な部材間でほぼ一定した静かな制動を
行う。
【0015】この目的のために、本発明によるスポーツ
用の靴は、シェル低部と、該シェル低部上に乗る少なく
とも部分的に枢動可能または撓曲可能な靴胴部とを含
み、該シェル低部に対する靴胴部の枢動/撓曲は少なく
とも1の撓曲制御手段の作用に従い、この撓曲制御手段
は、靴胴部の枢動時に互いに重なり合うとともに、互い
に相対移動する靴の可動部分間に介装される粘性材料か
らなる要素で構成され、それにより靴胴部の撓曲が往復
する2方向に作用する粘性摩擦による撓曲制御を行うこ
とを特徴とする。
用の靴は、シェル低部と、該シェル低部上に乗る少なく
とも部分的に枢動可能または撓曲可能な靴胴部とを含
み、該シェル低部に対する靴胴部の枢動/撓曲は少なく
とも1の撓曲制御手段の作用に従い、この撓曲制御手段
は、靴胴部の枢動時に互いに重なり合うとともに、互い
に相対移動する靴の可動部分間に介装される粘性材料か
らなる要素で構成され、それにより靴胴部の撓曲が往復
する2方向に作用する粘性摩擦による撓曲制御を行うこ
とを特徴とする。
【0016】この種の粘性材料は、靴胴部の撓曲状態と
撓曲方向に関係なく、運動の開始時から、スキーヤーの
脚下部で感知できる靴胴部の撓曲運動を抑制する。事
実、制動/減衰は応力の速さに応じて変化する。すなわ
ち、応力の速度が高ければ高いほど制動が強くなり、低
ければ低いほど弱くなる。さらに、この材料は、靴胴部
とシェル低部間により大きな密封性をもたらすととも
に、可動部分間の正確な調整を不必要にする。
撓曲方向に関係なく、運動の開始時から、スキーヤーの
脚下部で感知できる靴胴部の撓曲運動を抑制する。事
実、制動/減衰は応力の速さに応じて変化する。すなわ
ち、応力の速度が高ければ高いほど制動が強くなり、低
ければ低いほど弱くなる。さらに、この材料は、靴胴部
とシェル低部間により大きな密封性をもたらすととも
に、可動部分間の正確な調整を不必要にする。
【0017】粘性材料でできた要素は、靴胴部の壁部と
シェル低部の壁部との間で、スキー実施中の靴胴部の撓
曲の大きさに関係なく、その被覆が恒常的である区域内
に、また同様に、外部へ向けて開放されない区域、特に
スキーヤーの脚下部と足に対して靴胴部および/または
シェル低部の緊締と調節を行うための装置が配設される
区域内に介装されるのが好ましい。
シェル低部の壁部との間で、スキー実施中の靴胴部の撓
曲の大きさに関係なく、その被覆が恒常的である区域内
に、また同様に、外部へ向けて開放されない区域、特に
スキーヤーの脚下部と足に対して靴胴部および/または
シェル低部の緊締と調節を行うための装置が配設される
区域内に介装されるのが好ましい。
【0018】したがって、この粘性材料でできた要素
は、踵区域内に、または靴の一側および/または両側区
域内に、あるいはスキーヤーの足の上部および/または
脚下部の前部に対応する靴の前方区域内に配設すること
ができる。
は、踵区域内に、または靴の一側および/または両側区
域内に、あるいはスキーヤーの足の上部および/または
脚下部の前部に対応する靴の前方区域内に配設すること
ができる。
【0019】互いに重なり合う靴胴部とシェル低部の可
動部分間に介装されるペースト状の粘性材料でできた要
素は柔軟な接合部を構成し、この接合部は該要素が広が
る隣接面の間に容易かつ完全に適合するとともに、その
こと自体により密封性を保証する。該要素の粘性はその
厚さを薄くできるようにするので、非常に単純化され、
かつ嵩張らない構造(例えば、浅い凹部)内に該要素を
配置することが容易であり、したがって靴の全体空間内
に容易に組み込むことができる。該粘性要素は2の可動
部分間に保持されているので、ほとんど無音の滑り摩擦
を保証するとともに、可動部材が移動するたび毎に該要
素を一層広げようとするので、或る程度の抵抗に対抗す
る。該要素の粘性の程度および/または使用する表面に
より、該粘性要素は、内部流動または摩擦に多かれ少な
かれ抵抗する。したがって、選択の仕方によっては多少
なりとも強力な制動または減衰を考えることができ、こ
の選択は、いずれの場合にも、ほぼ一定の抵抗を伴っ
て、靴胴部とシェル低部の可動部分を両方向に移動させ
るという機能上の利点を有する。
動部分間に介装されるペースト状の粘性材料でできた要
素は柔軟な接合部を構成し、この接合部は該要素が広が
る隣接面の間に容易かつ完全に適合するとともに、その
こと自体により密封性を保証する。該要素の粘性はその
厚さを薄くできるようにするので、非常に単純化され、
かつ嵩張らない構造(例えば、浅い凹部)内に該要素を
配置することが容易であり、したがって靴の全体空間内
に容易に組み込むことができる。該粘性要素は2の可動
部分間に保持されているので、ほとんど無音の滑り摩擦
を保証するとともに、可動部材が移動するたび毎に該要
素を一層広げようとするので、或る程度の抵抗に対抗す
る。該要素の粘性の程度および/または使用する表面に
より、該粘性要素は、内部流動または摩擦に多かれ少な
かれ抵抗する。したがって、選択の仕方によっては多少
なりとも強力な制動または減衰を考えることができ、こ
の選択は、いずれの場合にも、ほぼ一定の抵抗を伴っ
て、靴胴部とシェル低部の可動部分を両方向に移動させ
るという機能上の利点を有する。
【0020】さらに、粘性要素は、その粘稠性により、
隣接面に多かれ少なかれ付着し、かつ、強く、短い衝撃
または付勢に際し、滑動を可能にするのに先立って強い
抵抗力を示すという利点を有する。したがって、この粘
性要素は、前方ならびに後方へ向かう撓曲のいずれの場
合にも同じく、強度が低く、かつ靴胴部とシェル低部間
に介入する短い応力または衝撃をも減衰可能にする。
隣接面に多かれ少なかれ付着し、かつ、強く、短い衝撃
または付勢に際し、滑動を可能にするのに先立って強い
抵抗力を示すという利点を有する。したがって、この粘
性要素は、前方ならびに後方へ向かう撓曲のいずれの場
合にも同じく、強度が低く、かつ靴胴部とシェル低部間
に介入する短い応力または衝撃をも減衰可能にする。
【0021】一実施態様によれば、粘性要素からなる撓
曲制御手段は、場合により撓曲の大きさと応力の強さを
調節できるとともに、シェル低部に対して後方支承状態
にある靴胴部の弾性戻しを保証することができる撓曲制
御用弾性装置に連設される。これにより、該粘性要素は
過激な弾性戻しを緩和し、かつ撓曲の開始時の緩んでい
る感じおよび/または頼りない感じを無くする。
曲制御手段は、場合により撓曲の大きさと応力の強さを
調節できるとともに、シェル低部に対して後方支承状態
にある靴胴部の弾性戻しを保証することができる撓曲制
御用弾性装置に連設される。これにより、該粘性要素は
過激な弾性戻しを緩和し、かつ撓曲の開始時の緩んでい
る感じおよび/または頼りない感じを無くする。
【0022】別の一実施態様において、該粘性要素は、
可動部分の1つに属する、例えば鞘状部材のような凹部
内に設置され、また、例えばプランジャーのような別の
部材は、可動部分の一端部を介してその他端部に固定さ
れるとともに、該粘性要素内に進入するプランジャーの
他端部を介して該凹部内に滑り嵌合する。
可動部分の1つに属する、例えば鞘状部材のような凹部
内に設置され、また、例えばプランジャーのような別の
部材は、可動部分の一端部を介してその他端部に固定さ
れるとともに、該粘性要素内に進入するプランジャーの
他端部を介して該凹部内に滑り嵌合する。
【0023】なお、プランジャーは撓曲性を備えている
のが有利で、靴胴部が前方へ向けて枢動すると、このプ
ランジャーは粘性摩擦に加わる弾性抵抗力をもって靴胴
部に対抗する。
のが有利で、靴胴部が前方へ向けて枢動すると、このプ
ランジャーは粘性摩擦に加わる弾性抵抗力をもって靴胴
部に対抗する。
【0024】この種の構造の場合、プランジャーは撓曲
を制御するための弾性手段の役割を果たす。このプラン
ジャーは、とりわけシェル低部に対して靴胴部を後方支
承させる弾性戻しを保証するとともに、粘性要素により
制動される。このようにして減衰される弾性戻しはスキ
ーヤーの均衡を失わせるようなことはない。
を制御するための弾性手段の役割を果たす。このプラン
ジャーは、とりわけシェル低部に対して靴胴部を後方支
承させる弾性戻しを保証するとともに、粘性要素により
制動される。このようにして減衰される弾性戻しはスキ
ーヤーの均衡を失わせるようなことはない。
【0025】一変形態様によれば、粘性要素は靴胴部お
よび/またはシェル低部の比較的可動性を有する部分の
一方に不動固定される2の部材間に介装され、また、他
の可動部分に固定される部材(すなわち、プランジャ
ー)は該部材間を通過する。これら2の部材は滑動自在
に設けられる。したがって、該部材が固定されたままで
あると、粘性要素は隣接する全表面に作用する。それに
反して、該部材の一方または両方が自由に滑動すると
き、該粘性要素は該2の部材の一方の面に対してのみ働
くか、あるいはその両方の面に対して全く働かなくな
る。したがって、この配置構成は、粘性要素の付勢を受
ける表面を選択することにより、粘性摩擦の値を変える
ことができるようにする。
よび/またはシェル低部の比較的可動性を有する部分の
一方に不動固定される2の部材間に介装され、また、他
の可動部分に固定される部材(すなわち、プランジャ
ー)は該部材間を通過する。これら2の部材は滑動自在
に設けられる。したがって、該部材が固定されたままで
あると、粘性要素は隣接する全表面に作用する。それに
反して、該部材の一方または両方が自由に滑動すると
き、該粘性要素は該2の部材の一方の面に対してのみ働
くか、あるいはその両方の面に対して全く働かなくな
る。したがって、この配置構成は、粘性要素の付勢を受
ける表面を選択することにより、粘性摩擦の値を変える
ことができるようにする。
【0026】粘性要素を構成する材料はどのような種類
のものであっても良く、例えば40℃で20ないし1,
500ポアズの粘度を有するものでよい。約400ポア
ズの粘度が有利である。材料はまた粗パラフィンあるい
は有機グリースでもよい。
のものであっても良く、例えば40℃で20ないし1,
500ポアズの粘度を有するものでよい。約400ポア
ズの粘度が有利である。材料はまた粗パラフィンあるい
は有機グリースでもよい。
【0027】いずれにせよ、本発明は、例としてスキー
靴に適用する複数の実施態様を示す添付の概略図を参照
して、以下の説明を読むことにより、より良く理解され
よう。
靴に適用する複数の実施態様を示す添付の概略図を参照
して、以下の説明を読むことにより、より良く理解され
よう。
【0028】図1から図11までに示すスキー靴は、粘
性要素1のような粘性摩擦型の撓曲制御手段を備え、か
つそれ自体公知の方法で靴底3を含むシェル低部2とこ
のシェル低部2に対して軸5を中心として少なくとも部
分的に枢動可能な1または複数の部分からなる靴胴部4
を有する。靴胴部の枢動は、図5から図7までを参照し
て後述するヒンジ連結部の働きをする薄い区域を中心と
する靴胴部の弾性変形によって得ることもできる。「シ
ェル型」と言われるこのスキー靴はプラスチック材料で
製作され、かつ靴胴部4に対してスキーヤーの脚下部
(図示しない)を支承することにより誘発される応力を
減衰させるための少なくとも1の公知型式の撓曲制御用
弾性手段をも含み、この弾性手段は、一般に「剛度」と
呼ばれる靴胴部の撓曲の値を決定する。
性要素1のような粘性摩擦型の撓曲制御手段を備え、か
つそれ自体公知の方法で靴底3を含むシェル低部2とこ
のシェル低部2に対して軸5を中心として少なくとも部
分的に枢動可能な1または複数の部分からなる靴胴部4
を有する。靴胴部の枢動は、図5から図7までを参照し
て後述するヒンジ連結部の働きをする薄い区域を中心と
する靴胴部の弾性変形によって得ることもできる。「シ
ェル型」と言われるこのスキー靴はプラスチック材料で
製作され、かつ靴胴部4に対してスキーヤーの脚下部
(図示しない)を支承することにより誘発される応力を
減衰させるための少なくとも1の公知型式の撓曲制御用
弾性手段をも含み、この弾性手段は、一般に「剛度」と
呼ばれる靴胴部の撓曲の値を決定する。
【0029】図1の場合、この撓曲制御用弾性手段は、
実際、シェル低部2と靴胴部4の前方被覆区域におい
て、それらに固有の撓曲性をもって構成される。事実、
靴胴部4の前方下縁部4’は、屈曲ひだ部にほぼ対応し
てシェル低部2の湾曲部2’上に支承され、また靴胴部
4は、踝(くるぶし)区域でその軸5を中心として枢動
できる。このことにより、前方へ向かういかなる撓曲
も、軸5に中心を有する円形軌道に沿って、該下縁部
4’を多かれ少なかれ湾曲部2’に係合させ、応力が残
る限り、該下縁部と湾曲部は互いに滑動して弾性変形す
る。弛緩すると、湾曲部2’と下縁部4’は緩み、かつ
ほぼ初期の位置に戻り、靴胴部4はシェル低部2の止め
具6に対して後方支承の状態で立ち上がる。
実際、シェル低部2と靴胴部4の前方被覆区域におい
て、それらに固有の撓曲性をもって構成される。事実、
靴胴部4の前方下縁部4’は、屈曲ひだ部にほぼ対応し
てシェル低部2の湾曲部2’上に支承され、また靴胴部
4は、踝(くるぶし)区域でその軸5を中心として枢動
できる。このことにより、前方へ向かういかなる撓曲
も、軸5に中心を有する円形軌道に沿って、該下縁部
4’を多かれ少なかれ湾曲部2’に係合させ、応力が残
る限り、該下縁部と湾曲部は互いに滑動して弾性変形す
る。弛緩すると、湾曲部2’と下縁部4’は緩み、かつ
ほぼ初期の位置に戻り、靴胴部4はシェル低部2の止め
具6に対して後方支承の状態で立ち上がる。
【0030】図示のスキー靴は前部開閉型(フロント・
エントリー型)であるので、撓曲制御手段の粘性要素1
は踵区域7に配設され、かつ靴胴部4とシェル低部2の
それぞれの壁部14と12の間に介装される。該壁部1
4と12は常時重なり合い、かつ、靴胴部4がシェル低
部2に対して枢動するとき、互いに相対的に往復移動す
る。したがって、該壁部14と12は、粘性要素1と接
触し、かつ、それらの相対運動以外では該粘性要素によ
り並進運動を抑制される、比較的可動な部分を構成す
る。この粘性要素は、靴胴部4の前方撓曲および後方撓
曲に際して、運動の方向に広がるよう付勢されるので、
浅い収容部11を壁部12または14のいずれか一方に
設けると有利である。
エントリー型)であるので、撓曲制御手段の粘性要素1
は踵区域7に配設され、かつ靴胴部4とシェル低部2の
それぞれの壁部14と12の間に介装される。該壁部1
4と12は常時重なり合い、かつ、靴胴部4がシェル低
部2に対して枢動するとき、互いに相対的に往復移動す
る。したがって、該壁部14と12は、粘性要素1と接
触し、かつ、それらの相対運動以外では該粘性要素によ
り並進運動を抑制される、比較的可動な部分を構成す
る。この粘性要素は、靴胴部4の前方撓曲および後方撓
曲に際して、運動の方向に広がるよう付勢されるので、
浅い収容部11を壁部12または14のいずれか一方に
設けると有利である。
【0031】図2に示すスキー靴は後方開閉型(リヤ・
エントリー型)および/または中央開閉型(センター・
エントリー型)で、その靴胴部4は撓曲制御用弾性手段
によりシェル低部2上の所定位置に保持される後部開閉
型覆い27とスリーブ26を有する。この弾性手段は、
軸5とリベット25でシェル低部2上に錨着固定される
可撓脚部20から成る。前述したように、この撓曲制御
用弾性手段は、前方撓曲による弾性抵抗に対抗し、かつ
弛緩と同時に弾性戻しをもたらす。後部覆い27は靴胴
部4とシェル低部2の後部分を大きく開放するので、粘
性要素1は、靴胴部4のスリーブ26とシェル低部2の
それぞれの壁部24と22との間で、スキー靴の壁部の
少なくとも一方側に配設される。したがって、靴胴部4
の撓曲に際し、粘性要素1は、該粘性要素と接触する可
動部分である壁部24と22との間に保持されたままと
なる。前述のように、粘性要素1を収容部11内に配置
すると有利である。
エントリー型)および/または中央開閉型(センター・
エントリー型)で、その靴胴部4は撓曲制御用弾性手段
によりシェル低部2上の所定位置に保持される後部開閉
型覆い27とスリーブ26を有する。この弾性手段は、
軸5とリベット25でシェル低部2上に錨着固定される
可撓脚部20から成る。前述したように、この撓曲制御
用弾性手段は、前方撓曲による弾性抵抗に対抗し、かつ
弛緩と同時に弾性戻しをもたらす。後部覆い27は靴胴
部4とシェル低部2の後部分を大きく開放するので、粘
性要素1は、靴胴部4のスリーブ26とシェル低部2の
それぞれの壁部24と22との間で、スキー靴の壁部の
少なくとも一方側に配設される。したがって、靴胴部4
の撓曲に際し、粘性要素1は、該粘性要素と接触する可
動部分である壁部24と22との間に保持されたままと
なる。前述のように、粘性要素1を収容部11内に配置
すると有利である。
【0032】図3および図4において、スキー靴は同じ
く後方開閉型であるが、この構造態様では、前部覆い
(すなわち、スリーブ)36が撓曲制御用弾性手段30
によりシェル低部2上の所定位置に保持される。該弾性
手段30は、多かれ少なかれ撓曲性を有するバー31と
スリーブ36の前方下縁部の支承用止め具になるバー3
1上で位置調節可能なカーソル33とを含む。この装置
は、スリーブ36が前方へ向けて枢動するように付勢さ
れると、弾性的に撓曲し、かつ、応力が掛からなくなる
と、該スリーブ36を後方へ向けてその初期位置に戻す
ことができる。このような装置の過度の作用を緩和する
ために、粘性摩擦型の撓曲制御手段がシェル低部2の前
方上部分で靴胴部4と向かい合わせに使用される。この
目的のために、スリーブ36は小舌状部34を備え、こ
の小舌状部は、その自由端により、シェル低部2上に固
定され、かつ粘性要素1が多少なりとも満たしてある中
空部(すなわち、鞘状部)32内を滑動する。互いに相
対移動が可能なこれら両部分は、この場合、スリーブ3
6とシェル低部2の壁部内で1の部材で製作することが
できるか、あるいはこれら両部分に取り付けることがで
きる小舌状部34と鞘状部32とから成る。
く後方開閉型であるが、この構造態様では、前部覆い
(すなわち、スリーブ)36が撓曲制御用弾性手段30
によりシェル低部2上の所定位置に保持される。該弾性
手段30は、多かれ少なかれ撓曲性を有するバー31と
スリーブ36の前方下縁部の支承用止め具になるバー3
1上で位置調節可能なカーソル33とを含む。この装置
は、スリーブ36が前方へ向けて枢動するように付勢さ
れると、弾性的に撓曲し、かつ、応力が掛からなくなる
と、該スリーブ36を後方へ向けてその初期位置に戻す
ことができる。このような装置の過度の作用を緩和する
ために、粘性摩擦型の撓曲制御手段がシェル低部2の前
方上部分で靴胴部4と向かい合わせに使用される。この
目的のために、スリーブ36は小舌状部34を備え、こ
の小舌状部は、その自由端により、シェル低部2上に固
定され、かつ粘性要素1が多少なりとも満たしてある中
空部(すなわち、鞘状部)32内を滑動する。互いに相
対移動が可能なこれら両部分は、この場合、スリーブ3
6とシェル低部2の壁部内で1の部材で製作することが
できるか、あるいはこれら両部分に取り付けることがで
きる小舌状部34と鞘状部32とから成る。
【0033】図5と図6の靴は、靴胴部4とシェル低部
2から出ている翼部46との間に設けられるほぞ40と
スロット41とからなる弾性嵌合装置を介して、シェル
低部2に鎖錠可能な靴胴部4を含む。靴胴部4は前方で
開放できるとともに、シェル低部2の踵区域内で軸47
にヒンジ連結される。スキー実施位置でスキーヤーの脚
下部に対して閉じるとき、シェル低部2の側面に固定し
てある側方止め具48は、靴胴部4を固定する。
2から出ている翼部46との間に設けられるほぞ40と
スロット41とからなる弾性嵌合装置を介して、シェル
低部2に鎖錠可能な靴胴部4を含む。靴胴部4は前方で
開放できるとともに、シェル低部2の踵区域内で軸47
にヒンジ連結される。スキー実施位置でスキーヤーの脚
下部に対して閉じるとき、シェル低部2の側面に固定し
てある側方止め具48は、靴胴部4を固定する。
【0034】靴の背部区域においてほぼ弾性嵌合装置4
0−41と止め具48の間を横断方向に伸びる撓曲用ス
リット49は、該弾性嵌合装置40−41と止め具48
との間に存在するブリッジ45の材料の弾性変形によ
り、かつ仮想軸5をほぼ中心として靴胴部4が前方へ撓
曲できるようにするため設けられる。この構造は、実質
的に、シェル低部に対する靴胴部の撓曲手段と撓曲制御
用弾性手段とを構成する。
0−41と止め具48の間を横断方向に伸びる撓曲用ス
リット49は、該弾性嵌合装置40−41と止め具48
との間に存在するブリッジ45の材料の弾性変形によ
り、かつ仮想軸5をほぼ中心として靴胴部4が前方へ撓
曲できるようにするため設けられる。この構造は、実質
的に、シェル低部に対する靴胴部の撓曲手段と撓曲制御
用弾性手段とを構成する。
【0035】シェル低部2上に(例えば、ヒンジ連結軸
47上に)固定される小舌状部44は、靴胴部4の背部
区域に垂直に延在し、かつその自由端を介して、該靴胴
部4と一体の中空部42内に滑動可能に係合する。図3
と図4の例と同じく、この中空部42は多かれ少なかれ
粘性要素1で満たされる。この構造において、可動性を
有する部分は小舌状部44と中空部42とから成る。
47上に)固定される小舌状部44は、靴胴部4の背部
区域に垂直に延在し、かつその自由端を介して、該靴胴
部4と一体の中空部42内に滑動可能に係合する。図3
と図4の例と同じく、この中空部42は多かれ少なかれ
粘性要素1で満たされる。この構造において、可動性を
有する部分は小舌状部44と中空部42とから成る。
【0036】一変形実施態様によれば、小舌状部44
は、図7に示すように、靴胴部4とともに1の部材で作
ることができるが、その機能は同一のままである。
は、図7に示すように、靴胴部4とともに1の部材で作
ることができるが、その機能は同一のままである。
【0037】場合により、この小舌状部44は、粘性要
素1に対して運動を緩和するためのその作用と同時に撓
曲制御にも参加するよう多少なりとも撓曲性を有するよ
うになっている。
素1に対して運動を緩和するためのその作用と同時に撓
曲制御にも参加するよう多少なりとも撓曲性を有するよ
うになっている。
【0038】図8から図11に示すスキー靴は前方開閉
型(フロント・エントリー型)で、その胴部4は、小舌
状部54と2の部材55、56との間に介装される粘性
要素1によりその軸5を中心とする撓曲運動が減衰さ
れ、全体は靴胴部4に固定される鞘状部51内に位置す
る。なお、この小舌状部はこれら2部材間を自由に滑動
する。この場合、相対的に移動可能な部分とは、部材5
5と56および小舌状部54を指す。突起57’を備え
るリバース部材57を鞘状部51上に配置することが可
能である。すなわち、図8と図9の場合には、この突起
57’は該部材55と56に形成される対応する孔に係
留され、また図10の別の場合には、リバース部材を1
80゜反転させることにより、部材55と56は突起5
7’から解放される。したがって、突起57’が部材5
5と56に係留されているとき、前方へ向かう靴胴部4
の撓曲により、図9に示すように、小舌状部54は粘性
要素1が占める全面上で摩擦摺動を余儀なくされる。そ
れとは反対に、図10のように、部材55と56が鞘状
部51に対して最早固定されなくなると、前方へ向かう
靴胴部4の撓曲は、小舌状部54が粘性要素1で摩擦さ
れることなしに、該鞘状部51内における該部材55と
56の自由な滑動を引き起こすに過ぎない。したがっ
て、この調節の場合、粘性摩擦による撓曲制御手段は無
力になる。
型(フロント・エントリー型)で、その胴部4は、小舌
状部54と2の部材55、56との間に介装される粘性
要素1によりその軸5を中心とする撓曲運動が減衰さ
れ、全体は靴胴部4に固定される鞘状部51内に位置す
る。なお、この小舌状部はこれら2部材間を自由に滑動
する。この場合、相対的に移動可能な部分とは、部材5
5と56および小舌状部54を指す。突起57’を備え
るリバース部材57を鞘状部51上に配置することが可
能である。すなわち、図8と図9の場合には、この突起
57’は該部材55と56に形成される対応する孔に係
留され、また図10の別の場合には、リバース部材を1
80゜反転させることにより、部材55と56は突起5
7’から解放される。したがって、突起57’が部材5
5と56に係留されているとき、前方へ向かう靴胴部4
の撓曲により、図9に示すように、小舌状部54は粘性
要素1が占める全面上で摩擦摺動を余儀なくされる。そ
れとは反対に、図10のように、部材55と56が鞘状
部51に対して最早固定されなくなると、前方へ向かう
靴胴部4の撓曲は、小舌状部54が粘性要素1で摩擦さ
れることなしに、該鞘状部51内における該部材55と
56の自由な滑動を引き起こすに過ぎない。したがっ
て、この調節の場合、粘性摩擦による撓曲制御手段は無
力になる。
【0039】図6から図11までの例において、粘性摩
擦型撓曲制御手段1は、靴胴部4の上方背面区域内に配
設され、小舌状部44と54は、その自由端部が上方へ
向けられる。この制御手段1が靴胴部4の下方背面区域
内に適合可能なことは明白であり、この場合、小舌状部
44と54は、その自由端部を介して、鞘状部42と5
1内を下方へ向けて進入する。このようにして、粘性要
素1はその自重で同じく所定位置に保持される。
擦型撓曲制御手段1は、靴胴部4の上方背面区域内に配
設され、小舌状部44と54は、その自由端部が上方へ
向けられる。この制御手段1が靴胴部4の下方背面区域
内に適合可能なことは明白であり、この場合、小舌状部
44と54は、その自由端部を介して、鞘状部42と5
1内を下方へ向けて進入する。このようにして、粘性要
素1はその自重で同じく所定位置に保持される。
【0040】図11で分かるような改良によれば、リバ
ース部材57は突起57’よりも短い突起58を備えて
もよく、その結果、係留状態では滑動部材の一方55だ
けを固定する。靴胴部4が前方へ向けて撓曲すると、小
舌状部54は突起58により固定される部材55だけと
摩擦する。
ース部材57は突起57’よりも短い突起58を備えて
もよく、その結果、係留状態では滑動部材の一方55だ
けを固定する。靴胴部4が前方へ向けて撓曲すると、小
舌状部54は突起58により固定される部材55だけと
摩擦する。
【0041】粘性要素の適用はスキー靴に限定されるも
のではなく、少なくとも部分的に硬質のシェル低部と、
同じく少なくとも部分的に硬質の靴胴部とを含み、また
特にシェル低部に対して枢動または撓曲可能な硬質カラ
ーを含み、かつシェル低部に対して前方または後方へ靴
胴部が撓曲/枢動運動するのを制動したいと望む、例え
ばクロスカントリー用の靴、スケート用の靴、アイスス
ケート用の靴、サーフィン用の靴など、どのようなスポ
ーツ靴にも及ぶ。
のではなく、少なくとも部分的に硬質のシェル低部と、
同じく少なくとも部分的に硬質の靴胴部とを含み、また
特にシェル低部に対して枢動または撓曲可能な硬質カラ
ーを含み、かつシェル低部に対して前方または後方へ靴
胴部が撓曲/枢動運動するのを制動したいと望む、例え
ばクロスカントリー用の靴、スケート用の靴、アイスス
ケート用の靴、サーフィン用の靴など、どのようなスポ
ーツ靴にも及ぶ。
【図1】本発明による粘性型撓曲制御手段を備えたアル
ペンスキー靴を示す一部劈開縦断面立面図である。
ペンスキー靴を示す一部劈開縦断面立面図である。
【図2】本発明による粘性型撓曲制御手段を備えたアル
ペンスキー靴を示す一部劈開縦断面立面図である。
ペンスキー靴を示す一部劈開縦断面立面図である。
【図3】粘性型撓曲制御手段に連設される撓曲制御用弾
性装置を含む別のスキー靴を示す一部劈開縦断面立面図
である。
性装置を含む別のスキー靴を示す一部劈開縦断面立面図
である。
【図4】粘性型撓曲制御手段に連設される撓曲制御用弾
性装置を含む別のスキー靴を示す前方斜視図である。
性装置を含む別のスキー靴を示す前方斜視図である。
【図5】粘性型撓曲制御手段と共働する撓曲制御用弾性
装置を備えた、シェル低部に対して鎖錠可能な靴胴部を
有するスキー靴を示す一部劈開縦断面立面図である。
装置を備えた、シェル低部に対して鎖錠可能な靴胴部を
有するスキー靴を示す一部劈開縦断面立面図である。
【図6】粘性型撓曲制御手段と共働する撓曲制御用弾性
装置を備えた、シェル低部に対して鎖錠可能な靴胴部を
有するスキー靴の要部を示す一部劈開縦断面立面図であ
る。
装置を備えた、シェル低部に対して鎖錠可能な靴胴部を
有するスキー靴の要部を示す一部劈開縦断面立面図であ
る。
【図7】図5と図6の靴胴部の一変形実施態様を示す要
部縦断面側面図である。
部縦断面側面図である。
【図8】粘性型撓曲制御手段および付勢面を選択するこ
とによってその摩擦を調節するための別の実施態様を示
す一部劈開縦断面立面図である。
とによってその摩擦を調節するための別の実施態様を示
す一部劈開縦断面立面図である。
【図9】粘性型撓曲制御手段及び付勢面を選択すること
によってその摩擦を調節するための別の実施態様を示す
一部劈開縦断面立面図である。
によってその摩擦を調節するための別の実施態様を示す
一部劈開縦断面立面図である。
【図10】粘性型撓曲制御手段及び付勢面を選択するこ
とによってその摩擦を調節するための別の実施態様を示
す一部劈開縦断面立面図である。
とによってその摩擦を調節するための別の実施態様を示
す一部劈開縦断面立面図である。
【図11】粘性型撓曲制御手段及び付勢面を選択するこ
とによってその摩擦を調節するための別の実施態様を示
す一部劈開縦断面立面図である。
とによってその摩擦を調節するための別の実施態様を示
す一部劈開縦断面立面図である。
1 粘性要素 2 シェル低部 4 靴胴部 11 収容凹部 12,14,22,24 壁部 32,42 中空部材 34,44,54 小舌状部
Claims (10)
- 【請求項1】 シェル低部(2)と胴部(4)とを含
み、前記胴部は少なくとも部分的に枢動可能であるか、
または撓曲可能であり、前記シェル低部(2)に対する
前記胴部の枢動/撓曲は少なくとも1の撓曲制御手段の
作用に従うよう構成したスポーツ用の靴において、 1の撓曲制御手段は、前記胴部が枢動するとき、互いに
重なり合うとともに、互いに相対移動する靴の可動部分
(14−12、24−22、34−32、44−42、
54−55−56)の間に介装される粘性材料から成る
要素(1)で構成され、それにより付勢速度に応じて変
化する特性を有する粘性摩擦により撓曲制御を行うこと
を特徴とするスポーツ用の靴。 - 【請求項2】 前記粘性要素(1)が介装される前記可
動部分(14−12、24−22、34−32)は、前
記胴部(4)が枢動するとき、該胴部と該シェル低部
(2)の両者が常時重なり合う区域内で該胴部と該シェ
ル低部(2)の壁部により構成されることを特徴とする
請求項1によるスポーツ用の靴。 - 【請求項3】 前記粘性要素(1)が介装される前記可
動部分(34−32、44−42、54−55−56)
は、前記胴部(4)と前記シェル低部(2)上に取り付
けられ、かつ滑動によって互いに共働する部材から成る
ことを特徴とする請求項1によるスポーツ用の靴。 - 【請求項4】 前記粘性要素(1)は、前記壁部(14
−12、24−22、34−32)の一方内に形成され
る深さの浅い凹部(11)に配置され、前記壁部間に前
記粘性要素が介装されることを特徴とする請求項2また
は3によるスポーツ用の靴。 - 【請求項5】 前記粘性要素(1)が、前記可動部分の
一方(32、42)を構成する鞘状部のような中空部内
に配置されること;および一端部を介して固定される小
舌状部のような他方の部材が、前記粘性要素(1)内に
入り込むとともに前記可動部分の他方(34、44)を
構成する他端部を介して前記中空部内に滑り込み嵌合す
ることを特徴とする請求項3によるスポーツ用の靴。 - 【請求項6】 前記鞘状部(42)と小舌状部(44)
が、踵部の上方にまで延在する靴の背面区域上に位置す
ることを特徴とする請求項5によるスポーツ用の靴。 - 【請求項7】 前記小舌状部(34、44)が可撓性を
有し、かつ、靴胴部(4)の前方への撓曲に対抗するこ
とによって、またその後方への弾性方向転換を確実にす
ることによって撓曲制御用の弾性手段を構成し、前記小
舌状部の作用は前記粘性要素(1)により2の方向に緩
和されることを特徴とする請求項5または6によるスポ
ーツ用の靴。 - 【請求項8】 粘性摩擦による撓曲制御手段(1)が、
靴胴部(4)とシェル低部(2)との間で、少なくとも
靴の一方側に配設されることを特徴とする請求項1ない
し5のいずれか1によるスポーツ用の靴。 - 【請求項9】 粘性摩擦による撓曲制御手段(1)が、
靴装着者の足部の上部と脚低部の前部に対応して靴の前
部分上に配設されることを特徴とする請求項1ないし5
のいずれか1によるスポーツ用の靴。 - 【請求項10】 前記粘性要素(1)が小舌状部(5
4)のような部材と2の部材(55−56)との間に介
装され、前記小舌状部が両者間で滑動自在であること;
および前記2部材の少なくとも一方が前記小舌状部(5
4)と同一の方向に滑動自在で、粘性摩擦の値を変更で
きることを特徴とする請求項1、2または3によるスポ
ーツ用の靴。
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