JPH09173101A - 調節可能な胴部を有する靴 - Google Patents

調節可能な胴部を有する靴

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JPH09173101A
JPH09173101A JP8274430A JP27443096A JPH09173101A JP H09173101 A JPH09173101 A JP H09173101A JP 8274430 A JP8274430 A JP 8274430A JP 27443096 A JP27443096 A JP 27443096A JP H09173101 A JPH09173101 A JP H09173101A
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upper element
area
shoe
flexible
rear area
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JP8274430A
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Louis Benoit
ベノア ルイ
Pascal Pallatin
パラティン パスカル
Thomas Saillet
サイェ トマス
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Salomon SAS
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Salomon SAS
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A43FOOTWEAR
    • A43BCHARACTERISTIC FEATURES OF FOOTWEAR; PARTS OF FOOTWEAR
    • A43B5/00Footwear for sporting purposes
    • A43B5/04Ski or like boots
    • A43B5/0427Ski or like boots characterised by type or construction details
    • A43B5/0429Adjustment of the boot to calf or shin, i.e. fibula, tibia
    • A43B5/0433Adjustment of the boot to calf or shin, i.e. fibula, tibia to the width of calf or shin, i.e. fibula, tibia

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physical Education & Sports Medicine (AREA)
  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 靴底2と靴胴部3とを有するシェル低部1を
含むスポーツ靴における改良を提供する。 【解決手段】 この靴胴部は、スキーヤーの脚下部22
を締め付けるため帯状部材に取り付けた少なくとも1の
緊締装置4と、その後部分20に、脚下部の後部区域1
2の形状に適合できるようにする調節手段とを備える。
本発明によれば、このようなスポーツ靴では、その靴胴
部3が、シェル低部上に取り付けられ、かつ連結部材1
5により可撓性上方要素23に接続される硬質下方要素
13を有し、この下方要素は緊締装置4を有する少なく
とも1の帯状部材5と、少なくとも1の変形可能な部分
14とを備えている。変形可能な部分14は、脚下部2
2に対して該帯状部材5を締め付けることにより、該変
形可能な区域14が脚下部の後部区域12に押し付けら
れて、その形状に適合するよう、下方要素13の背面区
域11に対応して連結部材15の上方に位置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、シェル低部上に取り付けられ、
かつ緊締装置によってスキーヤーの脚下部を緊締するた
めの靴胴部が、その後部分に、該脚下部の後部区域の形
状に適応できる少なくとも1の調節手段を備える、硬質
シェル型のスポーツ靴の改良を目的とする。
【0002】例えば欧州特許第229638号、フラン
ス国特許第2613914号およびアメリカ合衆国特許
第3,945,135号各明細書に記載されているこの
種の公知のスポーツ靴は、少なくとも1の緊締装置によ
りスキーヤーの脚下部を締め付けるための靴胴部が上に
取り付けられるシェル低部を含む。この靴胴部は、その
後部分に、脚下部の後部区域の形状に適合できる少なく
とも1の調節手段を備え、かつ各分岐部がスキーヤーの
踝(くるぶし)区域に対応する区域においてヒンジ連結
部によりシェル低部に連結され、また背面区域がほぼ脹
ら脛(ふくらはぎ)の低部区域の高さまで上方へ垂直に
伸びるほぼ半割管(demi-tube)の形状を呈する鐙(あ
ぶみ)形の硬質下方要素を有する。
【0003】これらの靴において、調節手段は、靴胴部
の後方硬質部分と一体であり、該硬質部分は緊締装置に
しっかりと固定され、かつスキーヤーの脚下部の後部区
域に対応して延在する。該調節手段は固有の装置(すな
わち、緊締装置から独立した装置)により予め調整が可
能であり、該緊締装置は靴胴部の閉鎖を確実にするため
に靴胴部の後方硬質部分のみに固定される。例えば、フ
ランス国特許第2613914号、アメリカ合衆国特許
第3,945,135号および欧州特許第229638
号各明細書に教示されるような、いわゆる「後部から足
を挿入する」リャ・エントリー型のスキー靴、あるいは
調節/固定が、通常、靴胴部と脚下部との間に介装され
るスペーサーによって行われる「前部から足を挿入す
る」フロント・エントリー型のスキー靴のいずれにして
も、靴胴部の後方硬質部分を前部へ接近させたり、また
逆方向へ移動させたりしても、調節手段の予備調整状態
を変更させることはない。
【0004】この独立性の結果、靴胴部を閉鎖すると
き、脚下部の形状に影響を及ぼす可能性のあるその後の
変化または変更を、スキーの実施中または不意に発生す
る場合に、自動的に考慮に入れることは不可能となる。
【0005】このことは、とりわけ、調節のための予備
調整を脚下部に直接行うときに起こるのに対し、スキー
を実施するとき、スキーヤーは脚下部を覆う様々な厚さ
の衣類を使用する。
【0006】このことは、また、スキーヤーが自分の脚
下部に包帯類を巻き付けて保護するときにも起こること
である。したがって、上述した公知のスキー靴において
は、予備調整時と使用時との間に脚下部の形状に感知で
きる変更をもたらす変化があるたびごとに(それも靴胴
部の緊締・閉鎖装置の使用とは別個に)、調節のための
新たな調整を行う必要がある。ところで、該緊締・閉鎖
装置の緊締力はまた、不意に変更を余儀なくされる場合
がある。そのような場合とは、スキーヤーが例えばスキ
ー競技に出場する直前、または「ゲレンデ外スキー」を
するとき難しいコースにに入る直前に自分の脚下部の保
持を強化する必要がある場合、あるいは、逆に寛いだス
キーをするためにより一層自由度をもつため、および/
または例えば血液の循環に関する生理的な問題(冷え)
ないしは予期しない形で起こり得る神経的な問題(筋肉
の痙攣)による場合である。
【0007】したがって、これらスキー靴における靴胴
部の調節と閉鎖の変化を良く考慮に入れるためには、調
節手段と緊締装置に関与することが常に必要である。さ
らに、フランス国特許第2613914号とアメリカ合
衆国特許第3,945,135号各明細書による場合の
ように、調節手段が踵からふくらはぎに至る大きな区域
に亙って延在するスキー靴の場合、スキーの実施時に、
踵区域がある靴胴部の下部分とふくらはぎの基部に位置
する上部分との間で調節と緊締を加減することが望まし
いことがある。実際、靴胴部の該両端部間では、脚下部
はアキレス腱や突出した骨部等の多かれ少なかれ敏感な
接触区域や、ふくらはぎの筋肉塊のように、気温に応じ
て嵩が多少なりとも変化し得る接触区域を有する。
【0008】ところで、このキー靴は、基本的に靴胴部
の後方硬質部分と共働する緊締装置を有する。したがっ
て、単に緊締装置に作用することにより、調節手段に沿
って緊締力を選択的に変化させることができない。
【0009】本発明は、前述のスキー靴の諸欠点を排除
することを目的とし、かつ、緊締装置の使用に当たっ
て、また該緊締装置が及ぼす緊締力に応じて、調節手段
に沿って該緊締力を配分可能とすることにより、脚下部
の形状に対する調節手段と該脚下部での靴胴部の閉鎖と
を同時に保証する改良を提案する。
【0010】本発明によれば、硬質シェル型スポーツ靴
は、少なくとも1の緊締装置を用いてスポーツマンの脚
下部を緊締するための、靴胴部が上に乗るシェル低部を
含み、該靴胴部は、その後部分に、脚下部の後部区域の
形状に適合できるようにする少なくとも1の調節手段を
備えるとともに、鐙(あぶみ)形状の硬質下方要素を有
し、その分岐部の各々が踝の区域に対応する区域におい
てヒンジ連結部を介してシェル低部に連結され、かつそ
の背面区域がほぼふくらはぎの低部区域の高さまで上方
へ垂直に延在するおおよそ半割管の形状を付与する。こ
のスポーツの特徴とするところは、靴胴部の硬質下方要
素が少なくとも1の弾性変形可能な部分を該背面区域に
有する締め環の形をした可撓性上方要素を備えるととも
に、下方要素と上方要素相互の連結を保証する少なくと
も1の連結部材の上方に位置すること;および該可撓性
上方要素が該要素の変形可能部分から出ている緊締装置
を備える少なくとも1の帯状部材を含むことに在る。こ
のようにして、該上方要素は、一方では、脚下部の周囲
長を考慮に入れてスポーツマンの脚下部を緊締すること
により靴胴部を閉鎖可能にし、また他方では、その可撓
性により、また上方要素とともに連結部材の上方に位置
するその変形可能な部分により、調節手段を構成し、該
調節手段は該脚下部の後部区域に押圧可能であり、した
がって脚下部の後部区域に形状に適合可能である。
【0011】一実施態様によれば、硬質下方要素は、そ
の硬質背面区域から出ている、緊締装置付きの可撓性帯
状部材を備える。この配置構成は、上方可撓性要素から
成る靴胴部の閉鎖兼調節手段に作用することなしに、脚
下部の前部区域(とりわけ、屈曲襞部と足甲部)の近傍
に作用することにより、下方要素の高さで脚下部の保持
を向上可能にする。
【0012】別の一実施態様によれば、硬質下方要素の
鐙形部材の分岐部は、踵区域の高さよりもかなり高い或
る高さまで該要素の背面区域の方向に縮小し、かつふく
らはぎの基部区域まで、同じく硬質の自由端部で終わる
単一の垂直延長部を介して背面区域内に伸び出る前に水
平肩部を形成する。
【0013】補完的に、この可撓性上方要素は、その背
面区域において、下方へ開いている垂直の切り込みを有
して作られる。この場合、弾性変形可能な部分は切り込
みが施されていない部分に位置する。該切り込みは2の
側面を画定し、下方要素と上方要素相互の羽重ねによる
取り付けを可能にし、該上方要素の側面は、少なくとも
部分的に下方要素の鐙形部材の分岐部を覆うのに対し、
該下方要素の垂直延長部は、該上方要素の背面区域の切
り込みが施されていない部分を覆う。
【0014】この実施態様において、上記と同じく、硬
質下方要素との連結が弾性変形可能な部分の下方(例え
ば、側面と鐙形部材の分岐部との間)に設けられるが、
該変形可能な部分の上方で、自由端部と上方要素の背面
区域の切り込みが施されていない部分との間にも設けら
れる。
【0015】したがって、少なくとも1の帯状部材が緊
締装置を備え、かつ上方要素の背面区域の該変形可能な
部分から出ており、またスポーツマンの脚下部および靴
胴部の前部分に対して締め付けられていると、該上方要
素は、その連結点間の変形可能な部分の箇所で曲がり、
その結果この上方要素は、緊締装置が及ぼす緊締力と脚
下部の形状に応じて該脚下部の後部区域に幾分接近し、
かつ押し当てられ、これにより調節を実現する。
【0016】やはり上記の実施態様によれば、可撓性上
方要素は、その背面区域から出ていて、しかも該背面区
域まで伸びる切り込みによって互いに分離される、緊締
装置を備えた2の可撓性帯状部材で実現できる。このよ
うにして作られる切り込みは、帯状部材間に撓曲により
容易に変形可能な接続部分を残す。
【0017】このような構造の結果、2の帯状部材間の
緊締力を変えることにより、緊締力が最も強い箇所で可
撓性上方要素の変形可能な部分がより多く変形しようと
する。したがって、この場合、調節手段を構成する可撓
性上方要素に属するこの変形可能な部分に沿って緊締力
および調節を変化させることができる。
【0018】本発明のその他の特徴は、例として、可能
な幾つかの実施態様を示す添付の概略図を参照して、以
下の記載を読むことにより明らかとなろう。
【0019】図1に示すスキー靴は、靴胴部3の後部分
20から出ている可撓性帯状部材5を備える、公知の型
式の緊締装置4によって装着者(すなわち、スキーヤ
ー)の脚下部を緊締するための靴胴部3と靴底2を有す
るシェル低部1を含む。この靴胴部3は、踝部に対応す
る区域において、分岐部13′が各々ヒンジ連結部6に
よって該シェル低部1に固定される鐙形の硬質下方要素
13を介してシェル低部1に連結され、該下方要素13
の鐙形部材の背面区域11は、参照番号12で示すよう
に、ほぼふくらはぎの基部の高さまで(すなわち、少な
くともアキレス腱を覆う高さまで)上方へ向けて延在す
るほぼ半割管形状を呈する。
【0020】一特徴によれば、硬質下方要素13は、締
め環形状の可撓性上方要素23を備え、この締め環に対
して該硬質下方要素が連結部材15を用いて該上方要素
に連結され、このようにして下方要素13と上方要素2
3がスキー靴の胴部3を形成する。締め環形状の上方要
素23は、靴胴部3の緊締兼閉鎖用帯状部材5(この場
合は2の帯状部材)を含み、かつ、その背面区域21
に、下方要素13の背面区域11に対応して位置する弾
性変形可能な部分14を有し、この背面区域11を該弾
性変形可能な部分14が部分的に、かつ連結部材15の
上方で覆う。この弾性変形可能な部分14は、上方要素
23の背面区域21まで延在する切り込み16によって
互いに分離される2の帯状部材5間に存在する物質のブ
リッジ(すなわち、接続部分)で形成される。
【0021】この配置構成により、上方要素23は、一
方では、脚下部の前部区域(すなわち、形状の変化が最
も少ない脛骨区域19)に対応して、帯状部材5と緊締
装置4とから成る閉鎖用要素と、また他方では、とりわ
けふくらはぎの筋肉塊と、その高さ位置と、脚下部の外
側面および内側面上で多かれ少なかれ際立っている横断
方向の曲面とによる、最も著しい形状の変化を呈する後
方区域12に対応して変形可能な部分14とを有する。
【0022】したがって、緊締装置4と帯状部材5を使
用して靴胴部3を閉鎖するとき、可撓性上方要素23は
脛骨区域19に支承されることにより脚下部の周囲長に
合わせることができ、また連結部材15の上方に位置す
るとともに、切り込み16によって弱められている変形
可能な部分14の弾性変形により、ふくらはぎの基部の
形状に適合できる。実際、図示の構造例において、可撓
性上方要素23は脚下部の頸骨区域19に直接支承され
るのではなく、軸8を中心として枢動可能に取り付けら
れる側方延長部38を部分的に覆う半割管形状の前部覆
い7に支承され、該延長部はシェル低部1の側面を形成
する。肩部9が側方延長部36に設けられ、かつ前部覆
い7の後縁部10と向かい合わせに配設されて、該前部
覆い7がそれ自体を後方へ向けて枢動させようとする応
力を受けるとき、前部覆いの支承部兼止め具の役目をす
る。このことは、帯状部材5を該前部覆い7上で閉め直
すとき、介装した可撓性上方要素23を介してスキーヤ
ーが靴胴部3の後部にもたれ掛かる場合に当たる。
【0023】この種のスキー靴において、前方へ向かう
撓曲の制御は枢動軸8の手前に延在し、かつ点18にお
いて該枢動軸8から距離をおいて錨着される、前部覆い
7と一体の可撓性耳部17により有利に行うことができ
る。したがって、軸8と点18との間に含まれる間隔内
で、前部覆い7が耳部17を一緒に枢動するように付勢
するとき、耳部は或る程度抵抗して弾性的に変形でき
る。
【0024】次の図2と図3は、細いふくらはぎを有す
る脚下部22(図2参照)と太いふくらはぎを有する脚
下部22(図3参照)に適合する、図1のスキー靴を示
す。例として示すこれら2の場合において、可撓性帯状
部材5とその緊締装置4は、介在する前部覆い7を介し
て脚下部の脛骨区域19に支承されることにより、対象
となる脚下部22の周囲長に合わされ、各帯状部材は異
なる具合に変形可能な部分14を引っ張る。実際、体形
の変化は、ふくらはぎの筋肉の肉質の箇所よりも腱(と
りわけアキレス腱)の箇所では少ないので、最も高いと
ころにある帯状部材5は最も低いところにある帯状部材
5よりも一層緊締または弛緩される。したがって、これ
ら2の帯状部材5間におけるこの引張の相違は、背面区
域21に可撓性上方要素23の部分14の弾性変形を引
き起こし、その結果として、該帯状部材5を分離する切
り込み16の縁部の接近または離間を引き起こす。した
がって、細いふくらはぎを有する脚下部22に対する調
節に関して図2に示すように、最も高いところにある帯
状部材5は、可撓性上方要素23の背面区域21が該ふ
くらはぎの基部の区域12に押し当てられるまで締め付
けられる。そうすることにより、最も高いところにある
帯状部材5は、最も低いところにある帯状部材5に該低
位置にある帯状部材を連結する変形可能な部分14の前
方撓曲を引き起こし、かつ該切り込み16の縁部は脚下
部の前部区域19の側で接近し合う。それとは逆に、図
3に示すような太いふくらはぎに対して調節を行う場
合、可撓性上方要素23の背面区域21はふくらはぎの
基部の区域12に押し当てられ、靴胴部3が最も低い位
置にある帯状部材5によって脚下部上で閉鎖されるとす
ぐに、ふくらはぎの曲面の故に該ふくらはぎは部分14
を後方へ撓曲させる。後方へ撓曲することにより、可撓
性上方要素23の背面区域21は、同一の方向における
変形可能な部分14の撓曲、ならびに最も高い位置にあ
る帯状部材5と最も低い位置にある帯状部材5との離間
を引き起こす。その結果として、切り込み16の縁部は
脚下部の前部区域19で互いに遠ざかる。
【0025】図4に示す一変形実施態様によれば、スキ
ー靴の胴部3は、前述したように連結部材15(例えば
リベット)で互いに連結される硬質下方要素13と可撓
性上方要素23で形成されるが、該下方要素13と上方
要素23を互いに垂直方向に並進移動できるようにする
手段を補足的に備えている。該手段は、連結部材15を
通す箇所で硬質下方要素13内に設けられる細長スリッ
ト25から成り、その幅はもちろんその中を自由に滑動
できなければならない該連結部材15の横断面の幅より
少なくとも広いものである。このようにして、可撓性上
方要素23は、該細長スリット25の長さによって課さ
れる限度内で、該スリットとともに連結部材15を牽引
しながら細長スリット25内を並進移動できる。弾性手
段24を下方要素13と上方要素23に連接して、これ
ら両要素を一定の初期状態に保持し、かつ両者の並進運
動時に弾性抵抗を対抗させながら相互作用を行わせると
有利である。図示の構造の場合、弾性手段24を、上方
要素23から出ている下方支承用折り返し縁部26と下
方要素13から出ている上方支承用折り返し縁部27と
の間に介装する。
【0026】粘弾性要素を下方要素13と上方要素23
の重なり合う箇所間に介装してもよいことはもちろんで
ある。この種の配置構成は、一定の初期状態に戻すこと
なしに、両要素の並進移動の制動/緩衝を行う。
【0027】次の図5と図6に示すような他の変形態様
によれば、靴胴部33は、緊締装置4を有する可撓性帯
状部材5のみを含む可撓性上方要素23′と緊締装置4
を有する可撓性帯状部材5を同じく備える硬質下方要素
34とで構成することができる。このような構想に成る
靴胴部33は、図1、図2および図3を参照して記載さ
れた靴胴部3と同様の方法でスキーヤーの脚下部に対し
て調節され、かつ適合する。実際、ふくらはぎの基部の
形状の変化は、変形可能な部分14を含む可撓性上方要
素23′の背面区域21によって常に考慮に入れられて
おり、該変形可能な部分14は、下方要素34の背面区
域11に対応して、連結部材15の上方でそれぞれに近
接して位置したままとなる。実際、両帯状部材5は、切
り込みに相当するスリット16′により互いに分離され
ており、したがってどちらもスキーヤーの脚下部に対す
る靴胴部33の緊締と閉鎖に参加するにも拘わらず、互
いに独立して調節可能である。靴胴部33のこの構造に
おいて、可撓性上方要素23′は、硬質下方要素34に
対して並進移動する可能性なしに、連結部材15を介し
て該下方要素34に連結できる。図5に示す場合がそれ
に該当する。それに反して、図4に示す例のように、可
撓性上方要素23′は硬質下方要素34に対して並進移
動を可能にする手段24、25、26、27を備えるこ
とができる。
【0028】図7に示す構造の変形によれば、靴胴部4
3は、それぞれ緊締装置4付きの可撓性帯状部材5を備
える硬質下方要素44と可撓性上方要素45とを含み、
かつ、スキー靴のシェル低部1におけるそれぞれのヒン
ジ連結部6の他に、既知の連接手段40を用いて、該シ
ェル低部から出ている踵部保持用の可撓性垂直小舌状部
46に連結される。
【0029】靴胴部43が後方へ向けて傾動できるよう
にするため、下方要素44と上方要素45は、例えば下
方要素44に設けてある細長スリット41を通って小舌
状部46まで上方要素45の変形可能な部分14の下方
に延在する指状部材42により、互いに滑動可能に羽重
ねされる。連結部材15′は、スリット41の真横に指
状部材42内に通過させた横断方向の止めピンで構成す
ることができる。この配置構成により、後方および/前
方へ向けて靴胴部43が傾動するときに生じる、硬質下
方要素44に対する可撓性上方要素45の相対的並進運
動は、一方が枢軸6でシェル低部1にヒンジ連結され、
また、他方が組立手段40で小舌状部46に連結されて
いるので、妨害されることはない。そのうえ、図4と図
6に示す例のように、下方要素44と上方要素45を一
定の初期状態に維持するため、および両者が互いに並進
移動するとき、或る程度の弾性抵抗をもって対抗させる
ために、弾性手段をこれら下方要素44と上方要素45
に連接してもよい。
【0030】図8に示す本発明の別の一実施態様によれ
ば、靴胴部53は、同じく、該上方要素に属する弾性変
形可能な部分52の下方に位置し、かつその背面区域2
1に延在する連結部材56により互いに連結される硬質
下方要素54と可撓性上方要素55とを有するが、変形
可能な部分52の上方に配置される別の連結用部材57
を補足的にに備えている。緊締装置4付きの可撓性帯状
部材5は可撓性上方要素55の背面区域21から出てお
り、かつ図1を参照して記載したスキー靴の場合と同様
に、枢軸8に取り付けられ、かつ介装した前部覆い7に
より脚下部の前部区域19上で閉鎖される。したがっ
て、前部覆い7のための止め具兼後方支承の役目をす
る、シェル低部1の側方延長部36上に設けた肩部9
と、或る程度の弾性抵抗力で対抗させることにより前方
へ向かう該前部覆い7の撓曲の調節に参加する、点18
に錨着される可撓性耳部17とが図8に見られる。
【0031】この実施態様において、下方要素54と上
方要素55は、羽重ねされるようになっている。そうす
るためには、シェル低部1の側面上で枢軸6にヒンジ連
結される下方要素54の鐙形部材の分岐部54′を、踵
区域よりもかなり上方の或る高さまで、該下方要素54
の背面区域11の方向に縮小して水平肩部59を形成
し、次いで、ふくらはぎの基部区域12まで同じく硬質
の単一垂直延長部50を介して背面区域11に伸び出さ
せる。補完的に、全体形状が半割管状の可撓性上方要素
55は、その背面区域21において、下方へ向けて開い
ており、かつその低部が下方要素54の分岐部54′の
肩部59に支承されるようになっている側板60を画成
する垂直切り込み58を含む。したがって、可撓性上方
要素55が硬質下方要素54上に羽重ねされるとき、該
上方要素55の側板60は該下方要素54の鐙形部材の
分岐部54′を部分的に覆い、変形可能な部分52が位
置する該上方要素55の背面区域21は硬質垂直延長部
50の下に滑り込み、該上方要素55の切り込み58の
底部は、該分岐部54′の肩部59に支承される。ひと
たび羽重ねが行われると、下方要素54と上方要素55
は、側板60と、下方要素54の鐙形部材の分岐部5
4′との間で変形可能な部分52の下方に位置する連結
部材56により、また硬質垂直延長部50の自由端部6
1とそれと向かい合わせにある上方要素55の背面区域
21との間で変形可能な部分52の上方に配置される連
結部材57により、互いに連接される。前述の構造と同
じく、可撓性上方要素55は、好ましい変形可能な部分
52を画定するために上方要素55の背面区域21のす
ぐ近くまで延在する横断方向の切り込み49を有して製
作されるのが有利である。この切り込み49は連結部材
56と57のほぼ中間に位置し、かつ緊締装置4を有す
る可撓性帯状部材5は、そとき変形可能な部分52の箇
所において可撓性上方要素55に一体連結され、それに
より該切り込み49を掩蔽する。この構造により、帯状
部材5がスキーヤーの脚下部(図示されていない)に対
して閉じられるとき、前述の構造における、該脚下部の
周囲に対して同時に(すなわち、適合と緊締/閉鎖とい
う2の機能に共通な単一の操作により)脚下部の後部分
12の形状に適合するとともに調節を行う靴胴部53が
得られるが、この場合は、2の連結部材56、57間の
変形により行われる。
【0032】図9に示すスキー靴の例において、靴胴部
53′は、1の帯状部材5の代わりに切り込み49によ
って分離される2の可撓性帯状部材5を備えるという点
で図8の靴胴部53と異なるだけである。このような靴
胴部53′の機能は、図1を参照して説明したように、
2の帯状部材5を有する靴胴部3にほぼ匹敵する。実
際、図10の細いふくらはぎに適合する場合、変形可能
な部分52は前方へ向けて撓曲し、かつ両帯状部材5を
分離する切り込み49の縁部は靴胴部の前部区域19内
で互いに接近する。逆に、図11に示す太いふくらはぎ
に適合する場合、変形可能な部分52は後方へ向けて撓
曲し、かつ両帯状部材5を分離する切り込み49の縁部
は、上方の帯状部材5がふくらはぎの基部の肉質部の曲
面に適合することにより、互いに遠ざかる。
【0033】それに対して、変形可能な部分52が連結
部材56、57間に位置するとともに係止されるので、
図10に示す前方へ向かう該部分52の撓曲はまた垂直
延長部50の方向の後退をも伴い、かつ図11に示す後
方へ向かう該部分52の撓曲は、該垂直延長部50の離
間を伴う。同様に、この組立の結果、帯状部材5の一方
および/または他方を介して生じる緊締応力を変えるこ
とにより、脚下部の後部分に対する可撓性上方要素5
5′の背面区域21の適合をも変更できることになる。
【0034】図12に示す一変形実施態様によれば、靴
胴部73は、その後部分20に、靴装着者の脚下部の後
部区域の形状に対して適合できるようにする調節手段を
備えている。この目的のために、スキー靴は、一方で
は、分岐部74′を有する鐙形の下部分がヒンジ連結部
6によりシェル低部1に連結される硬質下方要素74を
有し、また他方では、背面区域21に、少なくとも1の
変形可能な部分72を含む可撓性上方要素75を有す
る。前述したように、とりわけ図9を参照して述べたよ
うに、可撓性上方要素75は、その変形可能な部分72
の下方に位置する連結部材76を介して、また要素74
の上方に配置されるとともに硬質背面区域11上に位置
する連結部材77を介して連結される。それに対して、
緊締装置4を有する単一の可撓性帯状部材5はその背面
区域21から出て靴装着者の脚下部に対応し、靴の前部
区域19に対して閉じられる。シェル低部1に対する靴
胴部73の撓曲を阻害しないように、連結部材76を、
硬質下方要素74の背面区域11と可撓性上方要素75
の背面区域21との間で「サンドイッチ」状に挟持され
るシェル低部1の壁部に設けられる垂直スリット78内
に貫通させる。この配置構成は、さらに、変形可能な部
分72がシェル低部1で極く低部に延在し、したがって
靴装着者の脚部の後部輪郭と完全に合致する可撓性上方
要素75を設けることをも可能にする。
【0035】別の一特徴によれば、硬質下方要素74
は、靴胴部73の上方縁部を構成するために上方へ伸び
出るほぼ半割管の形状をしている。この目的のために、
該下方要素74は、靴胴部73の上部分を閉鎖するため
の可撓性帯状部材5と緊締装置4とを備える。この構造
の結果、硬質下方要素74の背面区域11は、可撓性上
方要素75の背面区域21の全体を包み込むことにな
る。
【0036】靴装着者の脚下部の後部分に対する可撓性
上方要素75の変形可能な部分72の形状の調整および
/または適合を容易にするために、連結部材76、77
の内のいずれか一方を、要素74の硬質背面区域11に
対して該部分72がある程度滑動できるようにすること
が好ましい。
【0037】例えば、図示の構造例において、リベット
から成る連結部材77は、可撓性上方要素75の背面区
域21に対応して設けられる細長スリット77′と共働
する。
【0038】靴胴部73の機能は、図1と図9を参照し
て説明したように、2の帯状部材5を有する靴胴部3ま
たは53′にほぼ匹敵する。実際、細いふくらはぎまた
は太いふくらはぎに対する適合に関しては、可撓性上方
要素75の変形可能な部分72は、靴の前方19へ向け
て方向付けられる湾曲部の方向に多少とも撓曲し、この
ことにより、背面区域21から出ている帯状部材5を硬
質要素74の帯状部材5に対して多少とも収斂する方向
または発散する方向に向ける。
【0039】もちろん、前述の靴胴部3、33、43、
53、73を他の靴(とりわけ、構造が横断方向折り返
し部または覆いにより解放できる前部分を有する靴、お
よび/またはさらに、シェル低部1に対する靴胴部3、
33、43、53、73の後方支承が、図1を参照して
述べたように、該シェル低部1の側面に位置する肩部9
上に前部覆い7の止め具の代わりに踵内区域の止め具に
より設けられる靴)に組み込まれるよう適合または変更
させ得ることはもちろんである。
【0040】実際、横断方向折り返し部によって解放で
きる前部分を有する靴を、例として図8から12までに
示す。すなわち、図示のように、横断方向折り返し部6
6−65は、靴の先端ならびに足の上方から、緊締用可
撓性帯状部材5(1または複数)が存在する脚下部の前
部区域19まで重なり合う。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施態様によるスキーヤーの脚下部の後
部分の形状に対する調節手段を有する靴胴部を含み、閉
鎖状態にあるスキー靴のようなスポーツ靴を示す立面図
である。
【図2】細い脚下部のスキーヤーに使用される調節手段
を備えた図1のスキー靴を示す立面図である。
【図3】太い脚下部のスキーヤーに使用される調節手段
を備えた図1のスキー靴を示す立面図である。
【図4】一変形実施態様による調節手段を含む靴胴部の
諸要素を示す一部断面立面図である。
【図5】一変形実施態様による調節手段を含む靴胴部の
諸要素を示す一部断面立面図である。
【図6】一変形実施態様による調節手段を含む靴胴部の
諸要素を示す一部断面立面図である。
【図7】シェル低部から出ている踵部保持用小舌状部に
連結される調節手段を有する靴胴部を含むスキー靴の後
部分の一部断面立面図である。
【図8】第二の実施態様による、スキーヤーの脚下部の
後部分の形状に適合させる調節手段を備えた靴胴部を含
む、閉鎖状態にあるスキー靴を示す立面図である。
【図9】第二の実施態様による、スキーヤーの脚下部の
後部分の形状に適合させる調節手段を備えた靴胴部を含
む、閉鎖状態にあるスキー靴を示す立面図である。
【図10】靴胴部が細い脚下部に対して閉鎖・適合させ
てある図9のスキー靴を示す立面図である。
【図11】靴胴部が太い脚下部に対して閉鎖・適合させ
てある図9のスキー靴を示す立面図である。
【図12】脚下部の後部分の形状に適合させる調節手段
の一変形実施態様を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 シェル低部 3、33、43、53、53′、73 靴胴部 4 緊締装置 5 可撓性帯状部 6 ヒンジ連結部 11 背面区域 12 アキレス腱 13、34、44、54、74 硬質下方要素 13′、54′、74′ 分岐部 14、52、72 弾性変形可能な部分 15、15′、56、76、77 連結部材 16、49 切り込み 20 後部分 23、23′、45、55、55′、75 可撓性上方
要素 24 弾性手段 25、77′ 細長スロット 40 連接手段 46 可撓性垂直方向小舌状部材 50 単一の垂直方向延長部 59 水平肩部 60 側板 61 自由端
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 パスカル パラティン フランス国.74600 セイノ,ラ フェル ム ド ヴュジー,ルート ド クァンタ ル,9 (72)発明者 トマス サイェ フランス国.74000 アネシー,リュ ド ラ ペ,22 ビス

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1の緊締装置(4)により靴
    装着者の脚下部を緊締するための、靴胴部(3、33、
    43、53、53′、73)が上に乗るシェル低部
    (1)を含み、前記靴胴部は、その後部分(20)に、
    脚下部の後部区域の形状に適合できるように少なくとも
    1の調節手段を備えるとともに、鐙形状の硬質下方要素
    (13、34、44、54、74)を有し、その分岐部
    (13′、54′、74′)の各々が踝区域に対応する
    区域においてヒンジ連結部(6)を介してシェル低部
    (1)に連結され、かつその背面区域(11)がほぼふ
    くらはぎの低部区域の高さまで上方へ向けて垂直に延在
    するおおよそ半割管の形状を付与する硬質の下方要素
    (13、34、44、54、74)を有する硬質シェル
    型スポーツ靴において、 前記靴胴部(3、33、43、53、53′、73)の
    硬質下方要素(13、34、44、54、74)は、少
    なくとも1の弾性変形可能な部分(14、52、72)
    をその背面区域(21)に有する締め環の形状をした可
    撓性上方要素(23、23′、45、55、55′、7
    5)を備え、前記弾性変形可能な部分は前記下方要素の
    背面区域(11)に対応し位置するとともに、前記下方
    要素と前記上方要素相互の連接を保証する少なくとも1
    の連結部材(15、15′、56、76)の上方に位置
    すること;および前記可撓性上方要素(23、23′、
    45、55、55′、75)は、緊締装置(4)を備え
    る少なくとも1の帯状部材(5)を含み、前記上方要素
    は、一方では、靴装着者の脚下部を締め付けることによ
    り靴胴部(3、33、43、53、53′、73)を閉
    鎖するためのものであり、また他方では、その可撓性に
    より、また前記下方要素(13、34、44、54、7
    4)とともに連結部材(15、56、76)の上方に位
    置するその変形可能な部分により調節手段を構成し、こ
    れにより前記脚下部の後部区域の形状に適合することを
    特徴とするスポーツ靴。
  2. 【請求項2】 前記上方要素(23、23′、45、5
    5、55′、75)と前記下方要素(13、34、4
    4、54、74)とが前記連結部材(15、56、7
    6)の箇所で少なくとも一部分について重なり合うこと
    を特徴とする請求項1によるスポーツ靴。
  3. 【請求項3】 前記下方要素(34、44、74)が緊
    締装置(4)を含む可撓性帯状部材(5)を備え、かつ
    前記上方要素(23′、45、75)とともに靴胴部の
    閉鎖に関与することを特徴とする請求項1または2によ
    るスポーツ靴。
  4. 【請求項4】 前記下方要素(13、34、44、7
    4)に対する前記上方要素(23、23′、45、7
    5)の少なくとも1の連結部材(15、77)が、垂直
    方向に向けられる細長スロット(25、77′)と滑動
    可能な連結を実現し、この滑動可能な連結により、前記
    下方要素(13、34、44、74)に対して前記上方
    要素(23、23′、45、75)を或る程度並進移動
    可能にするため、とりわけ垂直方向に並進移動可能にす
    ることを特徴とする請求項1、2または3によるスポー
    ツ靴。
  5. 【請求項5】 前記靴胴部の下方要素(13、34、4
    4)と上方要素(23、23′、45)間で弾性手段
    (24)が相互に作用して、前記両要素の並進移動に対
    し弾性抵抗をもって対抗することを特徴とする請求項4
    によるスポーツ靴。
  6. 【請求項6】 前記上方要素(45)が、前記シェル低
    部(1)から出ている踵保持のための垂直方向小舌状部
    材(46)に接続されることを特徴とする請求項1ない
    し5のいずれか1によるスポーツ靴。
  7. 【請求項7】 前記硬質下方要素(54)の鐙形部材の
    分岐部(54′)が、該下方要素の背面区域(11)の
    方向に、該分岐部が肩部(59)を形成する踵区域より
    明らかに大きい或る高さまで減少し、次いで、同じく硬
    質の単一垂直方向延長部(50)を介して、ふくらはぎ
    の基部区域(12)まで、前記背面区域内に伸び出るこ
    と;および前記可撓性上方要素(55、55′)が、そ
    の背面区域(21)に、2の側板(60)を画成する下
    方へ開いた垂直方向切り込み(58)を有し、前記下方
    要素(54)と前記上方要素(55、55′)は羽重ね
    により互いに立ち上がっており、前記上方要素(55、
    55′)の側板(60)が前記下方要素(54)の鐙形
    部材の分岐部(54′)を少なくとも部分的に覆うのに
    対して、該下方要素の垂直方向延長部(50)は、前記
    上方要素(55、55′)の切り込みを施してない背面
    区域(21)を覆い、少なくとも1の連結部が前記両要
    素間の羽重ね箇所に、すなわち、前記側板(60)と前
    記分岐部(54′)との間にある少なくとも1の連結部
    材(56)と、前記垂直方向延長部(50)の自由端
    (61)と前記上方要素(55、55′)の背面区域
    (21)との間にある少なくとも1の連結部材(57)
    とが向き合って存在する箇所に、設けられることを特徴
    とする請求項1ないし4のいずれか1によるスポーツ
    靴。
  8. 【請求項8】 前記上方要素(55、55′)の背面区
    域(21)を覆う垂直方向延長部(50)が、2の分岐
    部を有するフォーク状部材により終端し、前記分岐部は
    該上方要素(55、55′)の背面区域(21)の両側
    に延在することを特徴とする請求項7によるスポーツ
    靴。
  9. 【請求項9】 前記可撓性上方要素(23、55′)
    が、各々、緊締装置(4)を備えた2の可撓性帯状部材
    (5)を含み、前記帯状部材はその背面区域(21)か
    ら出ており、かつ、前記背面区域(21)まで延在して
    前記帯状部材(5)の間で撓曲により容易に変形可能な
    接合点の一部分を残す切り込み(16、49)により互
    いに分離され、前記接合点の部分が、脚下部の後部区域
    (12)の形状に前記可撓性上方要素(23、55′)
    を適合可能にする変形可能な部分(14、52)を構成
    することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1に
    よるスポーツ靴。
  10. 【請求項10】 前記可撓性上方要素(55)が半割管
    状の部材と、緊締装置(4)を有する帯状部材(5)と
    を含み、 前記半割管状の部材は、撓曲により容易に変形可能な接
    合点(52)の一部分のみを残して、その背面区域(2
    1)まで横断方向の切り込み(49)を有し、かつ前記
    鐙形部材の分岐部(54′)と前記下方要素(54)の
    垂直方向延長部(50)の自由端との間で垂直方向に延
    在し、 前記帯状部材(5)は前記接合点(52)の変形可能な
    部分に近接する前記半割管状の部材に一体連結されるこ
    とを特徴とする請求項7または8によるスポーツ靴。
JP8274430A 1995-10-20 1996-10-17 調節可能な胴部を有する靴 Pending JPH09173101A (ja)

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