JPH07203752A - 脱穀機の受網取付装置 - Google Patents

脱穀機の受網取付装置

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JPH07203752A
JPH07203752A JP6022038A JP2203894A JPH07203752A JP H07203752 A JPH07203752 A JP H07203752A JP 6022038 A JP6022038 A JP 6022038A JP 2203894 A JP2203894 A JP 2203894A JP H07203752 A JPH07203752 A JP H07203752A
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Sakae Sonoyama
栄 園山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 受網の着脱を奥側網に仮保持手段を設けた簡
潔な構成により、能率よく安全に行うことができる脱穀
機の受網取付装置を提供する。 【構成】 扱室2内に設けたガイドレール8,8に支持
し扱胴6の回転軌跡下方に沿わせた受網7を、扱口側網
7aと奥側網7bとに分割して挿脱可能に取り付けると
共に、上記奥側網7bの後端部を入口側板5及び出口側
板5a間に設けた受枠10に仮保持手段によって係脱可
能に係合支持させた脱穀機の受網取付装置としている。
また、奥側網7bの仮保持手段を奥側網7b前端部と受
枠10間で、互いに凹凸状に係合し引き出し方向への移
動を係止する一方向係合機構で構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は扱胴の受網を複数に分割
形成し、扱室内に挿脱可能に取り付ける脱穀機の受網取
付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】脱穀機の扱室内に装架した扱胴の回転軌
跡下方に沿って湾曲状に張設される受網は、目詰まりを
生ずると濾過選別性能が低下し良好な脱穀を行い難くな
る。また、育苗用の種子を採取する目的で脱穀を行う際
は、品種の異なる穀粒の混入を防止して脱穀をする必要
がある。このような場合には受網を機外に取外して完全
に清掃を行ったのち、再び挿入組付けを行うことにより
脱穀作業を行っている。この受網の挿脱は、扱胴と揺動
選別体との間の狭小な空隙において行われるが、従来の
脱穀機の受網も扱室内の奥側網と扱口側の扱口側網とが
分割形成されていて、入口及び出口側板に設けたガイド
レールに沿わせ扱口の前側から挿脱可能に構成されてお
り、図6に示すように上記扱口側網7a及び奥側網7b
は互いに通穴14aと係合ピン14とで係合するように
なっており、奥側網7bの前端部と扱口側網の後端部と
を夫々脱穀機機枠にボルト等の固定具で取り付けるよう
にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成の脱穀機
において受網の取り外しは、それぞれの固定具を解除し
扱口側網を手前側に引き出すことにより、奥側網をガイ
ドレール上で追動下降させて受網の取り外しを容易に行
うようにしている。然し、上記受網とガイドレール間に
藁屑等が詰まり込んだ状態においては、その引き出しが
困難となるので、作業者が扱室内奥の狭い空隙に手を差
し込みながら、前記藁屑等を除去したり受網を上下に揺
さぶったりして引き出すようにしているが、扱口側網を
ある程度引き出したとき奥側網が不用意に降下して手指
に損傷を与える等危険な問題がある。
【0004】また、この受網の組付け時には先ず奥側網
をガイドレールに挿入し、その後端部を扱口側網で押し
上げながら両者を適正位置に位置決め固定するとき、奥
側網の自重が扱口側網に掛かった状態となるため、位置
決めが行い難く煩雑な作業と手間を要する欠点がある。
本発明は上記従来の問題点を解消し、受網の着脱を奥側
網に仮保持手段を設けた簡潔な構成により、能率よく安
全に行うことができる脱穀機の受網取付装置を提供しよ
うとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、扱室2内に形成したガイドレール8,8に支
持し扱胴6の回転軌跡下方に沿わせた受網7を、扱口側
網7aと奥側網7bとに分割して挿脱可能に取り付けた
脱穀機1において、上記奥側網7bの後端部を入口側板
5及び出口側板5a間に設けた受枠10に、仮保持手段
によって所定位置で仮保持させるようにしている。ま
た、奥側網7bの仮保持手段を奥側網7b後端部と受枠
10間で、互いに凹凸状に係合し引き出し方向への移動
を係止する一方向係合機構によって構成したことを特徴
としている。
【0006】
【作用】上記した構成により、受網7の組付けはガイド
レール8,8間に奥側網7bを挿入し、次いで扱口側網
7aを挿入して扱室2の内奥後方側に向けて押動すると
奥側網7bは所定位置に至り、仮保持手段によって受枠
10に仮保持状態に位置決め支持されるので、扱口側網
7aに上記奥側網7bの重量を過大にかけることのない
状態で、奥側網7b及び扱口側網7aを簡単且つ安全な
操作で所定位置に確実に取り付けることができる。ま
た、受網7を清掃等の必要により取り外す場合には、扱
口側網7aをガイドレール8に沿わせて前方側に移動さ
せると、奥側網7bは残置した状態で仮保持状態に係止
され、その自重による下降を的確に阻止されるので、作
業者は扱室2の下方に手を差し込み一方向係合機構によ
る仮保持を解除しながら、奥側網7bを容易に前方に引
き出すことができる。
【0007】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
脱穀機1は扱室2の前面に形成した扱口2aに沿って穀
稈挟持搬送用のフィードチェン3を設けると共に、殻粒
等の落下空隙を有し下方に揺動選別体4を配設してお
り、上記扱室2内には入口側板5及び出口側板5a間に
扱胴6を回転可能に装架し、該扱胴6の回転軌跡の外周
下方には湾曲状に沿わせた受網7を、前記入口及び出口
側板5,5a内壁に内向きに突設したL型のガイドレー
ル8間に装脱可能に支持させている。
【0008】図1,3,4に示す実施例において、前記
受網7は扱口側網7aと奥側網7bとの前後2分割状に
形成されており、その左右両端はガイドレール8,8間
に支持した状態で、扱口側網7a,奥側網7bの接合端
部分の下方を前記入口及び出口側板5,5a間に横設し
た受枠10で後述する仮保持手段を介して支架するよう
にしている。上記扱口側網7aはその後端部を扱口板9
の下部にボルト9aで締着すると共に、該扱口板9に固
着した取付台9b下端の取付ピン9cを脱穀機枠1aに
形成した取付孔1bに嵌合させることにより位置決めさ
れる。従って扱口2aは扱口側網7aの挿入操作の際、
同時に扱口板9が装着構成される利点がある。
【0009】そして、扱口板9及び取付台9bの裏面両
側端に設けた取付杆12,12・・を入口及び出口側板
5,5aに穿設した係止孔5b,5b・・に挿入係止す
ることにより取付け固定される。このとき扱口側網7a
はその前端部で奥側網7bの後端部を押接するように作
用する。尚、上記取付杆12はコイルスプリング13で
係合方向に向けて突出するように付勢されており、内側
点線方向に引くことにより係止孔5bとの係合が解除さ
れ、この状態から扱口側網7aを持ち上げ前記取付ピン
9cを取付孔1bから抜き、該奥側網7bを前方に引き
出して機外に簡単に取り外しをすることを可能としてい
る。
【0010】一方奥側網7bはその後端部に、前記扱口
側網7aの前端部に突設された位置決めピン14を嵌装
する通穴14aが穿設されると共に、網裏において所定
間隔を有し湾曲状に立設させた網枠15の後端下部に、
受枠10の係合孔10b間で凹凸状に係合離脱可能な仮
保持手段を構成する緩傾斜面15bと、係止面15cと
を有する一方向係合用の突起15aを形成している。ま
た奥側網7bの前端部には取付孔16に、ボルト16a
を挿通して藁切刃17aを有する取付フレーム17を締
着すると共に、該取付フレーム17の上面に突設した係
止ピン17bを、脱穀機枠1aに穿設した係合孔1dに
係脱可能に嵌挿して取り付けるようにしている。
【0011】この部における着脱操作は、扱口側網7a
による奥側網7bの押接動作により行うことができる。
1eは脱穀機枠1aに垂設したガイド板であり、上記取
付フレーム17の着脱操作を具合よく誘導案内するよう
にしている。またこの部の誘導案内は、天板1f或いは
上壁板1cを上方に開くことにより誘導操作してもよ
い。そして上記奥側網7bに形成した突起15aが係合
される受枠10は、その上面に略ヘ字形状の誘導面を形
成した受板10aを貼着すると共に、前記突起15aの
対向部位には係合孔10bを穿設している。
【0012】以上の構成により受網7の組付け及び取り
外しは、以下のように簡単且つ安全に能率よく着脱する
ことができる。先ず扱口2a側からガイドレール8,8
間に奥側網7bを挿入し、次いで扱口側網7aを挿入
し、上記奥側網7bをその通穴14aに扱口側網7aの
位置決めピン14を嵌合させた状態で扱空2の内奥後方
側に向けて押動する。このとき奥側網7bは突起15a
の緩傾斜面15bが受板10a上を摺接案内されて係合
孔10b内に嵌入され、係止面15cが該係合孔10b
に係止し、奥側網7bの降下を阻止するように所定位置
に仮保持状態に支持される。尚、奥側網7bはこれのみ
を予め手で仮保持状態に挿入固定し、この後扱口側網7
aを挿入するようにしてもよい。
【0013】この状態において、奥側網7bは係止ピン
17bを係合孔1dに嵌挿した状態で上記仮保持状態に
支持されているので、扱口側網7aに上記奥側網7bの
重量を過大にかけることのない状態で、取付ピン9c及
び取付杆12を脱穀機枠1aに容易に係合させ、奥側網
7bを脱穀機枠1aと扱口側網7bとで挟持状に具合よ
く固定でき、簡単且つ安全な操作で受網7の組付けを完
了される。また上記のようにして取付けられた受網7を
清掃等の必要により取り外す場合には、前述と逆な動作
で先ず、扱口側網7aをこれと一体的に設けた扱口板9
の取付杆12の係合を解除し、ガイドレール8に沿わせ
て前方側に移動させることにより、奥側網7bを仮保持
位置に残置した状態で、扱口側網7aを奥側網7bから
的確に分離させて扱口板9と共に一挙に機外に取り外
す。
【0014】次に奥側網7bの取り外しは、奥側網7b
の前端部が脱穀機枠1aに係合されて、突起15aが受
枠10の係合孔10bに係止された仮保持状態に受け取
められ、その自重による下降を的確に阻止されているの
で、この状態において作業者は扱室2の下方に手を差し
込み、奥側網7bの後端部を図4(B)に示すように上
方に持ち上げて突起15aを係合孔10bから離脱させ
て、一方向係合機構による仮保持手段の支持を解除しな
がら前方に引き出すことにより、扱空2の内奥に位置す
る奥側網7bの取り出しを手指に怪我等を与えることな
く、簡単且つ安全に能率よく取り外すことができる。
【0015】次に図5に示す仮保持手段の第2実施例に
ついて説明する。この実施例では受枠10に固定された
受板10は、側面視における央部に一方向傾斜面10c
を有する突起部10dをプレス機械等により打ち出し形
成すると共に、該突起部10dに係合する係合片7cを
奥側網7bの後端部に垂下した網枠に兼ねている。そし
て扱口側網7a前端部の網枠7dには前記突起部10d
との接触を回避して通過させる切欠部7eを切開して、
同図(A)矢印に示すように扱口側網7aが奥側網7b
を所定位置まで押動挿入できるようにしている。
【0016】従って、この実施例における仮保持手段は
同図(B)に示すように、扱口側網7aによる押接が解
除されると奥側網7bはその自重によって下降し、網枠
の係合片7c部分が突起部10dに係止されることによ
り、既述第1実施例と同様に所定の仮保持位置に具合よ
く支持されて、受網7の取り外し作業を簡単な構成で安
全に行うと共に、組付け作業を能率よく遂行できるもの
である。
【0017】
【発明の効果】本発明は以上説明した構成により、組付
け時に奥側網は仮保持手段によってその下降を阻止する
ように支持されるので、扱口側網に奥側網の重量を過大
にかけることなく容易に取り付けることができるから、
受網の取り付け作業を簡単な操作で安全に能率よく行う
ことができる。また、受網の取り外し時に扱口側網が前
方に引き出されると、奥側網は受枠に仮保持状態に支持
され、その自重による下降を的確に阻止されるので、作
業者は扱口側網を完全に機外に除去した後、仮保持手段
による支持を解除しながら奥側網を簡単、且つ安全に能
率よく取り外すことができる。
【0018】さらに、上記仮保持手段を奥側網後端部と
受枠間で互いに凹凸状に係合し、引き出し方向への移動
を係止する一方向係合機構で構成することにより、奥側
網を手前側から所定の位置まで押動するだけで、奥側網
は所定の受枠に簡単に位置決めできる。また、奥側網は
一方向係合機構により仮保持状態に的確に支持されるか
ら扱口側網の取り外しが簡単となると共に、その凹凸係
合を外すだけの簡単な操作で奥側網の引き出しができる
から、狭小な脱穀機内における受網の着脱操作を安全で
能率よく行うことが可能となり、爾後の受網の清掃作業
等を良好に遂行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例を備えた脱穀機の断面図。
【図2】受網及び扱口板の取付状態を示す要部の側面
図。
【図3】受網の取付構成を示す分解斜視図。
【図4】(A)は仮保持手段を示す要部の断面図。
(B)は同図(A)の作用図。
【図5】(A)は他の実施例による仮保持手段を示す要
部の断面図。(B)は同図(A)の作用図。
【図6】従来例による扱口側網及び奥側網の接合部の構
成を示す側断面図。
【符号の説明】
1 脱穀機 1a 脱穀機枠 1d 係合孔 2 扱室 5 入口側板 5a 出口側板 6 扱胴 7 受網 7a 扱口側網 7b 奥側網 8 ガイドレール 9 扱口板 10 受枠 10a 受板 10b 係合孔 15 網枠 15a 突起 17 取付フレーム 17b 係止ピン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扱室内に形成したガイドレールに支持し
    扱胴の回転軌跡下方に沿わせた受網を、扱口側網と奥側
    網とに分割して挿脱可能に取り付けた脱穀機において、
    上記奥側網の後端部を入口及び出口側板間に設けた受枠
    に、仮保持手段によって所定位置で仮保持させることを
    特徴とする脱穀機の受網取付装置。
  2. 【請求項2】 奥側網の仮保持手段を該奥側網後端部と
    受枠間で、互いに凹凸状に係合し引き出し方向への移動
    を係止する一方向係合機構によって構成したことを特徴
    とする請求項1記載の脱穀機の受網取付装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014233237A (ja) * 2013-05-31 2014-12-15 ヤンマー株式会社 コンバイン
CN104429391A (zh) * 2014-11-21 2015-03-25 柳州美纳机械有限公司 花生脱粒机

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014233237A (ja) * 2013-05-31 2014-12-15 ヤンマー株式会社 コンバイン
CN104429391A (zh) * 2014-11-21 2015-03-25 柳州美纳机械有限公司 花生脱粒机

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