JPH0720362U - シャワートイレ用分岐水栓 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 給水管から便器洗浄タンクへの給水路を分岐
してシャワートイレ用の温水タンクへ供給する分岐水栓
において、工具を用いても配管接続が行いやすい構造を
提供し、配管不良によりる漏水等の問題発生を防止す
る。 【構成】 給水管からの給水を、便器洗浄タンクと温水
タンクとへ分岐して行う分岐水栓１において、給水管か
ら便器洗浄タンクへの給水路４を水栓本体２内に形成
し、この給水路４から分岐して温水タンクへ給水する分
岐水路９を形成する分岐吐水部３を水栓本体２に対して
回動自在に構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、シャワートイレ用分岐水栓の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、温水洗浄装置を備えたシャワートイレにおいては、図３に示すように、 給水管１６から便器洗浄タンクへの給水は、止水栓１７及び分岐水栓１８を介し て給水サプライ管１９に供給されている。一方、温水タンク２０への給水は、前 記分岐水栓１８の本体２１から分岐した分岐部２２の下端に接続された接続管２ ３を通して供給されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、従来のこの種の分岐水栓１８においては、止水栓１７と分岐水栓１８ との連結部分、前記分岐部２２と接続管２３との連結部分等は、６角ナット等の ソケット２４で固定されている。しかも、これら連結部分が近接した位置に設け られているために、これらソケット２４を締結する際のスパナ等の工具が扱いに くいとう問題があった。 このため、接続管２３が斜めに押し込まれる場合があり、漏水の原因となった りしていた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案に係るシャワートイレ用分岐水栓は、給水管からの給水を便器洗浄タン クと洗浄用温水タンクとへ分岐させる分岐水栓において、前記給水管から便器洗 浄タンクへの給水路が水栓本体に設けられ、該水栓本体に対して前記温水タンク への分岐吐水部が回動自在になされたものである。

【０００５】

【作用】

水栓本体に給水管から便器洗浄タンクへの給水路が設けられ、温水タンクへ給 水する分岐吐水部が前記水栓本体に対して回動自在になされているので、この分 岐吐水部に温水タンクへの接続管を連結する等の際に、スパナ等の工具を使用す る場合でも、水栓本体の他の連結部分に接続されるナット等に邪魔にならない位 置に回動させることができる。 これにより、接続管を強固に連結させることができるので、漏れを有効に防止 することができる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案に係るシャワートイレ用分岐水栓の実施例について図面を参照し て説明する。 図１は本考案に係るシャワートイレ用分岐水栓を示す一部断面した正面図であ る。 分岐水栓１は、便器洗浄タンクとシャワートイレ用の温水タンクとへ給水する 水栓であって、筒状の水栓本体２とＬ字状にアングル形成された分岐吐水部３と からなっている。

【０００７】 水栓本体２は、その内部に給水管から便器洗浄タンクへの給水路４が形成され ている。そして、水栓本体２の下部には止水栓が６角ナット５によって連結され 、その上部には便器洗浄タンクに連通するサプライ管が袋ナット等によって連結 される。 水栓本体２の中央部には、円形状の開口部６が形成され、この開口部６の周縁 部が単筒部７に形成されている。この単筒部７の内周面には、ネジ部８が形成さ れている。

【０００８】 前記分岐吐水部３は、シャワートイレ用の温水タンクへの給水部であり、その 内部には前記給水路４から分岐して分岐水路９が形成されている。分岐吐水部３ の基端部１０の外周面には前記単筒部７内のネジ部８と螺合するネジ部１１が形 成されている。さらに、この螺合部には、Ｏリング１２が介装され、分岐吐水部 ３は水栓本体２に対して回動自在に取り付けられている。分岐吐水部３の先端に は、袋ナット１３によって温水タンクへの接続管（図３参照）が連結される。

【０００９】 しかして、上記構成からなる分岐水栓１において、便器洗浄タンクへの給水路 ４を構成する水栓本体２に対して、温水タンクへの分岐水路９を構成する分岐吐 水部３が水栓本体２に対してＯリング１２を介して回動自在に取り付けられてい るので、例えば、図１（Ａ）の状態から（Ｂ）の状態へと１８０度上方へ回動さ せると、分岐吐水部３の先端に接続管を袋ナット１３で連結する場合でも、スパ ナ等の工具を止水栓の連結用の６角ナット５に干渉しないようにして作業できる 。このようにして、作業がし易いので、連結部の水漏れ等を発生させないように することができる。

【００１０】 また、水栓本体２を止水栓の上方に６角ナット５によって連結する場合も、図 １（Ａ）の状態から（Ｂ）の状態へと１８０度上方へ回動させることで、上記し たのと同様にして、分岐水栓部３の袋ナット１２に干渉されないで締結作業をす ることができる。 そして、上記した締結作業を終了すると、分岐吐水部３を再度図１（Ｂ）の状 態から（Ａ）の状態へ回動させて元の状態に戻せばよい。

【００１１】 図２は本考案に係る分岐水栓１を寒冷地で使用される便器に適用した場合に、 さらに水抜き栓を備えた場合の水抜き方向について示す概略図である。 すなわち、本考案の分岐水栓１においては、図２（Ａ）に示す壁給水の場合に は図１（Ａ）に示すような状態に回動させることで矢印方向１４に水抜きを行う ことが可能である。また、図２（Ｂ）に示す床給水の場合には、図１（Ｂ）に示 すような状態に回動させることで矢印方向１５に水抜きを行うことが可能となる 。

【００１２】

【考案の効果】

以上述べたように、本考案によれば、スパナ等の工具を用いてシャワートイレ 用の温水タンクへの配管接続を行う際でも、分岐吐水部を水栓本体に対して適宜 回動させることで、作業しやすい場所で締結作業を行うことができる。このため 、堅固な配管接続が可能であるので、配管が曲がって水漏れしたりするのを防止 できる。また、壁給水であろうと、床給水であろうと寒冷地での水抜き作業も簡 単にできるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るシャワートイレ用分岐水栓を示す
一部断面した正面図である。

【図２】本考案に係るシャワートイレ用分岐水栓におけ
る水抜き状態を説明する概略図である。

【図３】従来のシャワートイレ用分岐水栓を示す斜視図
である。

【符号の説明】

１…分岐水栓 ２…水栓本体 ３…分岐吐水部 ４…給水路 ９…分岐水路 １２…Ｏリング

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 給水管からの給水を便器洗浄タンクと洗
   浄用温水タンクとへ分岐させる分岐水栓において、前記
   給水管から便器洗浄タンクへの給水路が水栓本体に設け
   られ、該水栓本体に対して前記温水タンクへの分岐吐水
   部が回動自在になされたことを特徴とするシャワートイ
   レ用分岐水栓。