JPH0720320Y2 - ガレージ扉 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案はガレージの出入り口に設けるガレージ扉の構造
に関するものである。

［従来の技術］ この種のガレージ扉にあっては第７図に示すように横枠
１と縦枠２よりなる扉枠に格子材３を複数本設けた扉体
４の縦枠２にアーム５の先端を装着し、左右に立設した
支柱６に支柱６の内側面側でアーム５の基端を回転自在
に装着してあり、扉体４を縦方向に向けて閉塞し、扉体
４を上方で横方向を向けて開放するようになっていた。

［考案が解決しようとする課題］ 第７図に示す従来例の場合手動で開閉するものであるた
め支柱６の幅が狭く、扉体４を閉じた状態で前面側から
見ると扉体４の両側で支柱６が殆ど覆われて外観が悪く
ないが、第８図に示すように支柱６に幅の広い支柱6aを
用いると、支柱6aが扉体４の側端から大きくはみ出し外
観が悪くなるという問題がある。つまり、近年この種の
ガレージ扉は電動で駆動されるようになってきて支柱６
に駆動機構が内装されるようになってきたが、駆動機構
を内装すると第８図に示すように一方に幅の広い支柱6a
を用いなければならなく、前面側から見た場合扉体４の
端部より支柱6aが第８図に示すＡ寸法はみ出るという問
題があった。このとき扉体４の幅を上記Ａ寸法長いもの
を用いれば支柱6aを隠すことができるが、アーム４の先
端は縦枠２にしか連結できないので、幅の広い扉体４を
用いることができなかった。

本考案は叙述の点に鑑みてなされたものであって、本考
案の目的とするところは幅の広い支柱も覆うことができ
る幅の広い扉体を用いてもアームの先端を連結できて外
観よくできるガレージ扉を提供するにある。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するため本考案ガレージ扉は、内部に駆
動機構を内装して幅が広い方の支柱6aに装着するアーム
５の先端手前に外側方に屈曲する屈曲部７を設けてこの
アーム５の先端を扉体４の縦枠２に連結した。

［作用］ アーム５の先端手前を屈曲部７にて屈曲させて先端を外
側方に位置させたことにより支柱6aを覆う幅の広い扉体
４を用いて縦枠２にアーム５の先端を連結できる。

［実施例］ 扉体４は第１図（ａ）に示すように上下の横枠１と左右
の縦枠２よりなる扉枠に格子材３を多数本装着して格子
状に形成されている。扉体４の縦枠２のアーム５取り付
け側の面には上下方向に亘って凹溝８を凹設してあり、
凹溝８の開口の両側には内方に向けて突出する係止片９
を上下方向に亘って形成してある。この凹溝８内には上
取り付け板10と下取り付け板11とを上下に移動自在に内
装してあり、上取り付け板10と下取り付け板11とが係止
片９にて開口側に抜けないようになっている。この上取
り付け板10と下取り付け板11とには雌ねじ孔12を設けて
ある。アーム５は上アーム5aと下アーム5bとにより構成
され、上アーム5aの先端部が扉体４の両側の縦枠２の上
部に連結され、下アーム4bの先端部が両側の縦枠２の中
部に連結されるようになっている。上アーム4a及び下ア
ーム4bの基端は接続具で接続され、左右に立設した支柱
６に支柱６の内側面側で上記接続具を回転自在に装着し
てある。上記左右の支柱６のうち一方の支柱は幅の広い
支柱6aで内部に駆動機構を内装してあり、駆動機構にて
アーム５を回転駆動できるようになっている。上記扉体
４は幅の広い支柱6aを覆うように幅の広いものとなって
いる（第７図に示す従来例のものよりＡ寸法だけ幅が広
くなっている）。アーム５の上アーム5a及び下アーム5b
は第２図に示すように基部部材13と中間部材14と先端部
材15とで構成されている。基部部材13と中間部材14とは
中間部材14の挿入部33を基部部材13の先端部内に挿入
し、ねじ具17を基部部材13の外面から挿入部33のねじ孔
18に螺合することにより接続されている。支柱5a側に用
いる上アーム5a及び下アーム5bの中間部材14には外側方
に屈曲する屈曲部７を有している。中間部材14と先端部
材15との間は角度調節部を介して連結してある。先端部
材15には円盤状の連結部20を有し、中間部材14には円盤
状の被連結部21を有しており、連結部20及び被連結部21
の中央にピン孔22を穿孔してある。連結部20には第５図
に示すようにリング部23を突設してあり、リング部23の
外周には嵌合突部34を周方向に複数個突設してある。被
連結部21には第６図に示すようにリング部23が嵌合する
凹所24を設けてあり、凹所24の外周に上記嵌合突部34が
嵌合する嵌合凹部25を複数個突設してある。この連結部
20と被連結部21とはリング部23が凹所24に嵌まると共に
嵌合突部34が嵌合凹部25に嵌合するように重ね、ピン孔
22に挿通した締結ピン26を締結することにより連結され
る。このとき嵌合突部34と嵌合凹部25とが嵌合する位置
を周方向に変えることにより中間部材14と先端部材15を
連結する角度を自在に調整できて先端部材15を扉体４の
縦枠２に円滑に連結できる。先端部材15には取り付け片
27を設けてあり、取り付け片27には左右方向に長孔28を
有している。取り付け片27の先端面には長孔28の上下位
置でスペーサ部29を突設してあり、スペーサ部29を係止
片９間に挿入できるようになっている。この先端部材15
の取り付け片27は縦枠２に当接されてスペーサ部29が係
止片９間に挿入され、上アーム5aの取り付け片27は上取
り付け板10に対応させられ、下アーム5bの取り付け片27
は下取り付け板11に対応させられ、長孔28から雌ねじ孔
12にねじ具30を螺合し、取り付け片27と上取り付け板10
や下取り付け板11とで係止片９を挟持して取り付けられ
る。上アーム5aの取り付け片27を取り付けるとき、縦枠
２の目印31と取り付け片27の目印32とを合致させること
により標準の位置に簡単に位置決めして取り付けること
ができ、またこの標準の位置に対して上下に位置調整す
ることにより簡単に所定の位置に位置を合わせて取り付
けることができる。上記のようにして第１図に示すよう
なガレージ扉が組み立てられるが、幅の広い支柱6aのあ
る側では上アーム5a及び下アーム5bに屈曲部７を有して
いるため前面側から見て支柱6aを覆う幅の広い扉体４を
用いても縦枠２に上アーム5a及び下アーム5bの先端部材
15の取り付け片27を連結できる。

［考案の効果］ 本考案は叙述の如く内部に駆動機構を内装して幅が広い
方の支柱に装着するアームの先端手前に外側方に屈曲す
る屈曲部を設けてこのアームの先端を扉体の縦枠に連結
しているので、幅が広い支柱も覆い得る幅の広い扉体を
用いてもアームの先端を扉体の縦枠に連結できるもので
あって、扉体の閉塞時に前面側から見て幅の広い支柱も
扉体で覆われ、外観よく施工できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）（ｂ）（ｃ）は本考案ガレージ扉の一実施
例の正面図、側面図及び平面図、第２図は同上の要部の
一部切欠一部分解斜視図、第３図は同上のアームを示す
分解斜視図、第４図（ａ）（ｂ）（ｃ）（ｄ）は同上の
アームの先端部材と中間部材を示す平面図、正面図、側
面図及び背面図、第５図（ａ）は同上の先端部材を示す
斜視図、第５図（ｂ）は第５図（ａ）とは異なる方向か
ら見た斜視図、第６図（ａ）は同上の中間部材の斜視
図、第６図（ｂ）は第６図（ａ）と異なる方向から見た
一部切欠斜視図、第７図（ａ）（ｂ）（ｃ）は従来例の
正面図、側面図及び平面図、第８図は従来例の欠点を説
明する平面図であって、２は縦枠、４は扉体、５はアー
ム、6,6aは支柱、７は屈曲部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】扉体の両側の縦枠にアームの先端を連結
   し、夫々のアームの基端を支柱の内側面側で支柱に回転
   自在に装着し、扉体が縦方向を向いた状態が閉塞状態で
   扉体が上方で横方向を向いた状態が開放状態であるガレ
   ージ扉において、内部に駆動機構を内装して幅が広い方
   の支柱に装着するアームの先端手前に外側方に屈曲する
   屈曲部を設けてこのアームの先端を扉体の縦枠に連結し
   て成るガレージ扉。