JPH07202834A - 簡易型携帯電話システムのシステム情報と音声の多重方式 - Google Patents

簡易型携帯電話システムのシステム情報と音声の多重方式

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JPH07202834A JP5336194A JP33619493A JPH07202834A JP H07202834 A JPH07202834 A JP H07202834A JP 5336194 A JP5336194 A JP 5336194A JP 33619493 A JP33619493 A JP 33619493A JP H07202834 A JPH07202834 A JP H07202834A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易型携帯電話（ＰＨＰ）システムにおい
て、基地局に必ず必要であったＡＤＰＣＭ／ＰＣＭ変換
器を交換機側に持たせ、さらにエラー情報を各スロット
に乗せ、補間処理を交換機側で行うようにすることによ
り、ＩＳＤＮ網の回線交換機上は全くＰＨＰシステムを
意識せず、通常のＤチャネルによる手順をそのまま実行
出来、ネットワークには一切手を付けずに改良したＰＨ
Ｐシステムを構築する。 【構成】 ＩＳＤＮ網の６４ｋｂｐｓの伝送速度を持つ
Ｂチャネルを、前半の３２ｋｂｐｓ分と後半の３２ｋｂ
ｐｓ分とに分け、このシステムの無線区間で用意されて
いる３２ｋｂｐｓＡＤＰＣＭの音声データを前記２つに
分けたＢチャネルのいづれか一方に多重し、また、この
音声データもしくはシステムに関する情報を残りのＢチ
ャネルに多重して伝送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、簡易型電話システム
（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｈａｎｄｙ ＰｈｏｎｅＳｙｓｔ
ｅｍ：ＰＨＰシステム）に関し、特に公衆回線との接続
に関する。
【０００２】
【従来の技術】ＰＨＰシステムにおいて、無線区間で３
２ｋｂｐｓＡＤＰＣＭの通話路が４スロット用意されて
いる。この通話路をＩＳＤＮ加入者インタフェースの２
Ｂ＋Ｄ回線に接続する場合、図５に示すように、ＴＤＭ
Ａ／ＴＤＤで無線区間を介して送られてきたデータを送
受信機５１で受信し、各通話スロットごとにデータを分
離し、３２ｋｂｐｓＡＤＰＣＭデータをそれぞれＢ’１
からＢ’４のように取り出し、３２ｋｂｐｓデータ受信
レジスタＴ１１〜Ｔ１４へ入力する。入力されたデータ
は、それぞれ３２ｋｂｐｓＡＤＰＣＭから６４ｋｂｐｓ
μーｌａｗＰＣＭへ変換する第一の変換器５２１ないし
５２４を通して６４ｋｂｐｓμーｌａｗＰＣＭのデータ
Ｂ１ないしＢ４に変換され、６４ｋｂｐｓデータ送信レ
ジスタ５６１ないし５６４へ送られる。これらのデータ
は、２Ｂ＋Ｄの加入者インタフェースに乗せられるため
に、２組づつ（例えばＢ１とＢ２の組とＢ３とＢ４の
組）に分けられてＳインタフェース５８１、５８２に渡
され、加入者回線に接続交換される。
【０００３】一方、有線側からの呼は、Ｓインタフェー
ス５８１、５８２からの逆ルートで、６４ｋｂｐｓμー
ｌａｗＰＣＭから３２ｋｂｐｓＡＤＰＣＭへ変換する第
二の変換器５５１から５５４を通して無線回線に接続さ
れる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ＩＳＤＮ加入者インタ
フェースは、Ｂチャネルにおいて６４ｋｂｐｓの伝送能
力を持っている。それに対し、３２ｋｂｐｓの伝送能力
しかないＰＨＰシステムのデータを接続するために、６
４ｋｂｐｓにわざわざ変換して伝送する従来の技術で
は、Ｂチャネルの有効利用が図れなくなくなる。
【０００５】また、４通話スロット分もの６４ｋｂｐｓ
μーｌａｗＰＣＭから３２ｋｂｐｓＡＤＰＣＭへ変換す
る第一の変換器および３２ｋｂｐｓＡＤＰＣＭから６４
ｋｂｐｓμーｌａｗへ変換する第二の変換器を基地局内
にも受けなければならず、回路規模が大きくなるととも
に、基地局設備全体も大きなものになってしまう。
【０００６】そのほか、ＰＨＰシステムでは、無線回線
でデータエラーが発生した場合、そのデータ部分を含
む、１バーストデータを捨てるように規定している。し
たがって誤り訂正は行わないことになっている。しか
し、音声データは、ＡＤＰＣＭとなっており、過去のデ
ータからの差分情報のみがそれに当たる。すると１バー
ストデータが届かない場合、データをただ止めてしまう
と前記第一の変換器で次にデータが受かったときに、デ
ータを再生できなくなってしまう。これを防ぐために、
通常ダミーデータを置き換えたりしてなんらかの形でデ
ータを補間することが試みられる。また、より高度に補
間をし受信者に違和感を与えないような処理を行う場合
もある。利用者は、より自然な通話を望むはずである。
しかし、補間作業をより高度に行うためには、回路規模
が大きくなり、停電時にバッテリによりバックアップす
るために、消費電流等も大きな問題となってくる。ま
た、従来の方式では、データにエラーが発生したかどう
かは、基地局のみがわかることであり、その情報を交換
機側に送る手段もなかったために、基地局内で補間作業
を行わなければならなかった。
【０００７】基地局がより高度化されるにつれ、筐体全
体もより大きくなってしまう。筐体全体が大きくなると
いうことは、マイクロセル運用を考えているＰＨＰシス
テムにおいて、基地局設置工事のしやすさを阻害し、安
全性等の面でも問題が発生する。事業者は、それに伴う
費用の増加が見込まれる。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明の簡易型携帯電話
システムのシステム情報と音声の多重方式は、ＩＳＤＮ
網の６４ｋｂｐｓの伝送速度を持つＢチャネルを、前半
の３２ｋｂｐｓ分と後半の３２ｋｂｐｓ分とに分け、こ
のシステムの無線区間で用意されている３２ｋｂｐｓＡ
ＤＰＣＭの音声データを前記２つに分けたＢチャネルの
いづれか一方に多重し、また、この音声データもしくは
システムに関する情報を残りのＢチャネルに多重して伝
送することをすることを特徴とする。
【０００９】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。
【００１０】図１は本発明の基本となる、３２ｋｂｐｓ
ＡＤＰＣＭとＰＨＰシステム情報を多重分離するシステ
ムの構成図である。Ａ局において、発信者Ｔ１１の音声
あるいは３２ｋｂｐｓの音声以外の送信データをＢ’１
とする。このデータとＰＨＰシステム情報ｄ１を一つの
ペアとしてひとつのＢチャネルに多重し送信する。
【００１１】Ｂ局においては、多重されたデータをＢ’
１とｄ１とに分離し利用する。
【００１２】図２は本システムを用いたＰＨＰ網の構成
例を示す図である。基地局２１はＰＨＰ端末２２との間
で無線通信機能を有するとともに、ＩＳＤＮ網２５との
有線通信機能を有する。また、ＰＨＰ交換機２３は基地
局２１からの呼を他のＰＨＰ基地局（図示せず）もしく
は、そのほかの一般公衆回線網端末２４からの呼をＰＨ
Ｐ基地局２１に接続する機能を有する。
【００１３】本ネットワークの動作は、ＰＨＰ端末２２
から発信された呼は、ＰＨＰ基地局２１を呼び出し、そ
の基地局２１は自分の属する上位のＰＨＰ交換機２３を
呼び出す。交換機２３により正式なＩＳＤＮ用フォーマ
ットに変換され公衆網接続される。そして、一般公衆回
線網端末２４との通信を成立させる。点線のルートがこ
れに当たる。ＰＨＰ基地局２１とＰＨＰ交換機２３との
間も６４ｋｂｐｓのデータなのでＩＳＤＮ網により接続
することが可能になっている。また、回線交換の場合も
ＰＨＰ網であることを意識せずに、通常の呼接続手順に
より、ＰＨＰ基地局２１とＰＨＰ交換機２３を自由なル
ートで接続することができる。
【００１４】一般回線からの呼の場合、始めにＰＨＰ交
換機２３が呼び出されて、ＰＨＰ交換機２３において自
分の管轄するエリア内の基地局に対して発呼をかけＰＨ
Ｐ端末２２を呼び出す。一点鎖線のルートがこれに当た
る。
【００１５】以下、図３によりＰＨＰ基地局２１の詳細
を説明する。
【００１６】ＰＨＰ基地局２１は、ＰＨＰ端末２２から
のデータを受信機３１が受信するとデータ品質検査部３
２でデータの品質を評価する。ここでは、ユニークワー
ドエラーやＣＲＣエラーを判定し音声データの有効性を
判断する。エラーが発生した場合その旨を情報生成部３
３に報告する。この結果に基づき情報生成部３３では、
エラーフラグを準備する。このほか情報生成部３３では
トラフィック情報や位置登録情報、基地局のヘルス情報
等を制御部３４の指示によりＰＨＰシステム情報として
まとめる。一方、ＰＨＰ端末２２からのデータは、エラ
ーの如何にかかわらず速度調整部３５により一度蓄えら
れ、６４ｋｂｐｓの速度で順次呼び出される。このと
き、Ｂチャネルに３２ｋｂｐｓ分の空きが発生し、その
部分に情報生成部３３によりつくられた情報を多重器３
６により多重する。情報生成部３３により作られる情報
には、同時に多重する３２ｋｂｐｓのデータに対する情
報とシステム全体に対する情報がある。
【００１７】ＰＨＰ基地局２１が網からの呼を受けた場
合分離器３７において音声データとＰＨＰシステム情報
とに分離器３７により分離され、音声データは送信機３
８に、情報データは情報抽出部３９を通って基地局制御
部３４に渡され利用する。
【００１８】次に図４によりＰＨＰ交換機の詳細を説明
する。
【００１９】ＰＨＰ交換機２３は、ＰＨＰ端末機からの
呼を受け取ると、分離器４１により音声等のデータとシ
ステムデータとに分離する。音声データを音声処理部４
２に入力し、システム情報を情報抽出部４３に入力す
る。情報抽出部４３では最初に、同時に多重されてきた
音声等のデータに関する情報を処理する。具体的には、
エラーフラグが立っているかどうかを音声処理部４２に
報告する。音声処理部４２では、３２ｋｂｐｓＡＤＰＣ
Ｍから６４ｋｂｐｓμーｌａｗＰＣＭへの変換器４２２
においてＰＣＭデータに変換をすると共に、情報抽出部
４３よりエラーフラグを受け取った場合、ＡＤＰＣＭデ
ータ補間器４２１およびＰＣＭデータ補間器４２３によ
り音声の補間処理を行う。エラーフラグが検出されなか
った場合は、受信したデータをそのままＰＣＭに変換し
ＩＳＤＮ網に送出する。
【００２０】情報送出部４３ではその他に受け取ったシ
ステム情報を、制御部４４に送り、制御部４４でそのデ
ータを利用する。
【００２１】公衆網からの呼をＰＨＰ交換機で受け取っ
た場合、６４ｋｂｐｓμーｌａｗＰＣＭから３２ｋｂｐ
ｓＡＤＰＣＭへの変換器４２４によりＡＤＰＣＭデータ
に変換した後に、システム情報と共に多重器４２５によ
り多重し、ＩＳＤＮ網を経由してＰＨＰ基地局へ送出さ
れる。
【００２２】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、３２ｋｂ
ｐｓの音声もしくはその他のデータとＰＨＰシステム情
報を６４ｋｂｐｓの回線に多重することにより、ＩＳＤ
Ｎ回線の有効利用を図っている。
【００２３】また、基地局においてＡＤＰＣＭからＰＣ
Ｍへの変換器およびＰＣＭからＡＤＰＣＭへの変換器が
必要なくなる。そして、データのクオリテイ情報も同時
に多重するために、従来基地局でなければできなかっ
た、音声補間処理機能も基地局に持つ必要がなくなり、
基地局のハード・ソフトともに軽くすることができ、よ
り小型な基地局を作ることができる。
【００２４】そのうえ、音声処理関係はすべて交換機側
で行うために、より高度な補間操作がおこなえる。その
ほか基地局内のヘルスチェックやトラヒック情報等も一
緒に多重できるためにより高度なサービスができるよう
になる。
【００２５】基本的に本システムは、６４ｋｂｐｓのデ
ータを用いているので、通常の呼接続手順、特にＤチャ
ネルの利用の仕方についての変更は全く必要がない。そ
のために、本方式はＩＳＤＮ網との親和性の高いシステ
ムである。
【００２６】特に、有線回線を所有していない事業者に
とっては、基本的な回線は既存のＩＳＤＮ網を借りるこ
とができ、基地局と交換機を用意するだけで安価にＰＨ
Ｐ事業に参画できるメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の原理図
【図２】本発明の一実施例のＰＨＰネットワークの構成
図
【図３】本発明における基地局の構成図
【図４】本発明における交換機の構成図
【図５】従来のＰＨＰ・ＩＳＤＮ網インタフェースを示
す図
【符号の説明】
２１ 基地局 ２２ ＰＨＰ端末 ２３ ＰＨＰ交換機 ２４ 一般公衆回線網端末 ３１ 受信機 ３２ データ品質検査部 ３３ 情報生成部 ３４ 基地局制御部 ３５ 速度調整部 ３６ 多重器 ３７ 分離器 ３８ 送信機 ４１ 分離器 ４２ 音声処理部 ４２１ ＡＤＰＣＭ音声補間器 ４２２ ＡＤＰＣＭからμーｌａｗＰＣＭへの変換器
（第一の変換器） ４２３ ＰＣＭデータ補間器 ４２４ μーｌａｗＰＣＭからＡＤＰＣＭへの変換器
（第二の変換器） ４２５ 多重器 ４３ 情報抽出部 ４４ 交換機制御部 ４５ 情報生成部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｈ０４Ｑ 7/22 7/24 7/26 7/30

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 簡易型携帯電話システムにおいて、ＩＳ
    ＤＮ網の６４ｋｂｐｓの伝送速度を持つＢチャネルを、
    前半の３２ｋｂｐｓ分と後半の３２ｋｂｐｓ分とに分
    け、このシステムの無線区間で用意されている３２ｋｂ
    ｐｓＡＤＰＣＭの音声データを前記２つに分けたＢチャ
    ネルのいづれか一方に多重し、また、この音声データも
    しくはシステムに関する情報を残りのＢチャネルに多重
    して伝送することを特徴とする簡易型携帯電話システム
    のシステム情報と音声の多重方式。
  2. 【請求項２】 請求項１記載の多重方式において、ＩＳ
    ＤＮ網からの呼を受け、Ｂチャネルを３２ｋｂｐｓＡＤ
    ＰＣＭデータと情報データとに分離する分離装置と、 移動局からの呼に対し、３２ｋｂｐｓＡＤＰＣＭ音声デ
    ータと情報データとを多重する装置を有する簡易型携帯
    電話システム基地局装置。
  3. 【請求項３】 請求項１記載の多重方式において、基地
    局からのＢチャネル多重データを３２ｋｂｐｓＡＤＰＣ
    Ｍ音声データと情報データとに分離する分離装置と、 ３２ｋｂｐｓＡＤＰＣＭ音声データ補間処理装置と、 端末装置どおし、あるいは端末装置と一般公衆網端末装
    置との回線交換機能を有し、 端末装置と一般公衆網端末装置との通話の場合、端末か
    らの呼に対して３２ｋｂｐｓＡＤＰＣＭから６４ｋｂｐ
    ｓμーｌａｗＰＣＭへの第一の変換器を通してＩＳＤＮ
    網に接続する装置と、 一般公衆網端末からの呼に対して、６４ｋｂｐｓμーｌ
    ａｗＰＣＭから３２ｋｂｐｓＡＤＰＣＭへの第二の変換
    器を通して基地局に接続する装置を有することを特徴と
    する簡易型携帯電話システムの交換機。
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