JP3357558B2 - 通話制御方法 - Google Patents

通話制御方法

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JP3357558B2
JP3357558B2 JP34183096A JP34183096A JP3357558B2 JP 3357558 B2 JP3357558 B2 JP 3357558B2 JP 34183096 A JP34183096 A JP 34183096A JP 34183096 A JP34183096 A JP 34183096A JP 3357558 B2 JP3357558 B2 JP 3357558B2
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浩一 江上
清人 永田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロセル方式
の移動通信を含むセルラ通信において、同一基地局のエ
リア内に存在している移動局間の通話を当該基地局で折
り返して実現する通話制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来より提案されているマイクロ
セル方式の移動通信システムの概略構成を示す概念図で
ある。この図において、1はマイクロセルの基地局、2
は当該基地局1がカバーする無線エリア(以後、自局エ
リア)であり、自局エリア2内には移動可能な移動局
A,Bが存在している。上記基地局1は、ISDN回線
等の加入者デジタル回線3を介してISDN等の公衆網
4に接続され、公衆網4、あるいは公衆網4に接続され
た移動通信網(以後、移動網)5を介して、移動局A,
Bと固定電話機または自局エリア2外の移動局との通信
を実現する。
【0003】次に、同一の自局エリア2内に存在してい
る移動局A,B間の通話時の信号の流れについて説明す
る。ただし、以降の説明において、加入者デジタル回線
3はISDN回線であり、ユーザ情報伝送用の複数のB
チャネル、および複数のBチャネルの制御用であるDチ
ャネルを備えているものとする。
【0004】移動局A,B間の通話時に送受される信号
は、発着呼等の制御情報を含んだ制御信号と、音声やデ
ータ等のユーザ情報を含んだ情報信号とに大別される。
前者の制御信号は、公衆網4と各移動局A,Bとの間で
送受される信号であり、各移動局A,Bと基地局1との
間にあっては制御チャネルを介して送受され、基地局1
と公衆網4との間にあっては加入者デジタル回線3のD
チャネルを介して伝送される。このDチャネルは自局エ
リア2内の各移動局に共通して使用される。
【0005】これに対して、後者の情報信号は、各移動
局A,B間で送受される信号であり、各移動局A,Bと
基地局1との間にあっては移動局毎に動的に割り当てら
れた情報チャネルを介して送受され、基地局1と公衆網
4との間にあっては加入者デジタル回線3のBチャネル
を介して伝送される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に、音
声通話時には、各移動局が送受する制御信号の量は加入
者デジタル回線3のDチャネルの容量に比較して十分に
小となる。したがって、1つのDチャネルで、十分に多
くの移動局の制御信号を伝送することができる。これに
対して、音声通話中の移動局が送受する情報信号の量
は、加入者デジタル回線3のBチャネルの容量に比較し
て十分に小さいとは言えず、Bチャネルの容量が通信の
ボトルネックとなる可能性が高い。
【0007】特に、図7における移動局A,B間の通話
のように同一エリア内での移動局間の通話では、基地局
に接続された加入者デジタル回線のBチャネルの使用量
は、エリア外への通話あるいはエリア外からの通話時の
2倍となるので、通話数がさほど多くないにも関わらず
Bチャネルが不足するという事態を招きやすい。もちろ
ん、ある基地局においてBチャネルが不足している場合
には、エリア外への通話およびエリア外からの通話はも
ちろん、当該エリア内の移動局間の通話すら、新たに成
立することはない。
【0008】もちろん、基地局に接続する加入者デジタ
ル回線の情報信号用のチャネル(Bチャネル)容量を増
やし、最大同時通話数を十分に大きくすることも考えら
れるが、ISDN回線に限らず、加入者デジタル回線の
最大同時通話数を大きくすることはコスト高を招く。し
たがって、加入者デジタル回線の最大同時通話数をあま
り大きくし過ぎると、低コスト化(経済性)が損なわれ
てしまう。
【0009】本発明は上述した事情に鑑みてなされたも
のであり、コスト高を招くことなく最大同時通話数を大
とすることができる通話制御方法を提供することを目的
としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1記載の通話制御方法は、公衆網の回線
に接続された基地局がカバーする無線エリア内に存在し
ている移動局が、前記回線を介して通話する移動通信シ
ステムにおける通話制御方法において、 前記無線エリア
内に存在している複数の移動局間の通話時には、前記基
地局と移動局との間の情報チャネルを折り返すことで通
話内容である情報信号を前記基地局にて通話先の移動局
側へ折り返すことを特徴としている。
【0011】また、請求項2記載の通話制御方法は、請
求項1記載の通話制御方法において、前記基地局におけ
る前記通話先の移動局側への情報チャネルの折り返し時
に、通話中の移動局と前記基地局との間の各情報チャネ
ルの音声符号復号化レートが同一である場合には情報チ
ャネルをそのまま折り返し、異なる場合には音声符号復
号化レートを変換して情報チャネルを折り返すことを特
徴としている
【0012】また、請求項3に記載の通話制御方法は、
公衆網の回線に接続された基地局がカバーする無線エリ
ア内に存在している移動局が、前記回線を介して通話す
る移動通信システムにおける通話制御方法において、
記回線は情報信号伝送用のBチャネルとBチャネルの制
御用であるDチャネルとを備えたISDN回線であり、
前記無線エリア内に存在している複数の移動局間の通話
時には、通話制御用の制御情報を前記ISDN回線のD
チャネルを介して伝送するとともに、前記情報信号を前
記基地局にて通話先の移動局側へ折り返すことを特徴と
している
【0013】また、請求項4に記載の通話制御方法は、
請求項3記載の通話制御方法において、前記基地局にお
ける前記通話先の移動局側への情報信号の折り返し時
に、通話中の移動局と前記基地局との間の各情報チャネ
ルの音声符号復号化レートが同一である場合には情報信
号をそのまま折り返し、異なる場合には音声符号復号化
レートを変換して情報信号を折り返すことを特徴として
いる。 また、請求項5に記載の通話制御方法は、請求項
1または3記載の通話制御方法において、前記基地局と
移動局との間の情報チャネルに誤り訂正符号化を施し、
前記基地局における前記通話先の移動局側への前記情報
信号の折り返し時には、前記基地局にて前記情報信号に
誤り訂正復号化および誤り訂正符号化を施すことを特徴
としている。 また、請求項6に記載の通話制御方法は、
請求項1ないし5いずれかに記載の通話制御方法におい
て、前記基地局はマイクロセルの基地局であることを特
徴としている
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。なお、本明細書において
は、呼接続を行って情報信号を伝送する通信を「通話」
といい、音声通話のみならず、呼接続によるデータ通信
も「通話」に含まれる。
【0015】A:第1実施形態 図1は本発明の第1実施形態による通話制御方法を用い
たマイクロセル方式の移動通信システムの概略構成を示
す概念図であり、この図において、図7と共通する部分
には同一の符号を付し、その説明を省略する。この図に
示す移動通信システムが図7に示すものと異なる点は、
基地局1および移動局A,Bに代えて、基地局10およ
び移動局20,30を設けた点である。移動局20,3
0の要部の構成については後述するが、一般的な携帯電
話機と同様な回路構成で実現されている。また、基地局
10と移動局20,30との間の通信は、一般的なセル
ラ通信と同様のエアインタフェースに従って、前述の制
御チャネル(CCH:Control Channel)および通話
(情報)チャネル(TCH:Traffic Channel )等の無
線チャネルを介して行われる。
【0016】図2および図3は情報信号の処理に係る基
地局10および移動局20,30の機能構成を示すブロ
ック図であり、以下、これらの図を参照して、折り返し
通話時以外の情報信号の処理、折り返し通話時の情報信
号の処理について説明する。なお、制御信号の処理につ
いては、従来のシステム(図7参照)における処理と同
一であるので、その説明を省略する。
【0017】A−1:折り返し通話時以外の情報信号の
処理 ここでは、一例として、移動局20と自局エリア2外の
移動局または固定電話機との通話、および移動局30と
自局エリア2外の移動局または固定電話機との通話が同
時に成立している場合の基地局10における情報信号の
処理について説明する。
【0018】図3の移動局20において、使用者の音声
はマイク21によって収録され、音声符号復号化手段
(以後、CODEC)22によって音声符号化された
後、変調手段23で変調され、送信手段24によって送
信される。これと同様の処理が移動局30においても行
われる。
【0019】図2の基地局10では、受信手段11aが
移動局20,30からの無線信号を複数の無線チャネル
を介して受信すると、この受信信号を復調手段12aが
復調することにより、移動局20に対応した信号と移動
局30に対応した信号とが多重された信号(以後、多重
信号)が得られる。なお、信号の多重方式は任意であ
り、CDMAやTDMA、FDMA等、任意のアクセス
制御方式を採用可能である。復調手段12aによって復
調された多重信号は多重分離手段13で移動局毎の信号
(分離信号)に分離され、これらの分離信号がCODE
C14a,14bによって音声復号化される。この復号
化において、TCH形式の分離信号はPCM形式の音声
信号(以後、PCM音声信号)に変換される。CODE
C14a,14bから出力された上りの各PCM音声信
号はDSU(Digital Service Unit)15によって加入
者デジタル回線3のBチャネルへ送出される。
【0020】一方、DSU15が加入者デジタル回線3
のBチャネルを介して各移動局宛の信号を受け取ると、
受け取った各信号(下りのPCM音声信号)をCODE
C14a,14bが音声符号化し、TCH形式の分離信
号に変換する。なお、DSU15がCODEC14a,
14bに対して信号を振り分ける処理は、デジタル回線
3のDチャネルを介して受け取った制御信号に基づいて
行われる。CODEC14a,14bから出力された下
りの各分離信号は、多重分離手段13で多重され、変調
手段12bで変調され、送信手段11bによって無線チ
ャネルを介して各移動局20,30へ送信される。
【0021】図3の移動局30において、受信手段35
が基地局10からの無線信号を受信すると、この受信信
号を復調手段36が復調し、CODEC32が音声復号
化する。そして、復号化された音声信号がスピーカ37
へ供給され、移動局20の使用者の音声が再生される。
これと同様な処理が移動局20においても行われる。
【0022】A−2:折り返し通話時の情報信号の処理 これに対して、同一の自局エリア2内の移動局20と移
動局30との通話は、折り返し通話となる。本実施形態
では、折り返し通話を実現する基地局10の態様とし
て、PCM音声信号を折り返す態様と、TCH形式の分
離信号を折り返す態様とがある。
【0023】A−2−:PCM音声信号を折り返す態
様 PCM音声信号を折り返す態様では、CODEC14
a,14bとDSU15との間の処理が上述した処理と
相違する。具体的には、上述の処理ではCODEC14
aからDSU15へ供給されていた上りのPCM音声信
号は、本態様ではDSU15に供給されることなく、下
りのPCM音声信号としてCODEC14bへ供給され
る。すなわち、移動局20側からの情報信号は、DSU
15を介さずに、移動局30側へ折り返される。移動局
30側から移動局20側への情報信号にも上述と同様な
処理が行われるので、移動局20,30間の通話におけ
る情報信号は、DSU15まで上ることなく送受され
る。
【0024】A−2−:TCH形式の分離信号を折り
返す態様 TCH形式の分離信号を折り返す態様では、多重分離手
段13とCODEC14a,14bとの間の処理が、前
述した折り返し通話時以外の情報信号の処理と相違す
る。具体的には、前述の処理では多重分離手段13から
CODEC14aへ供給されていた上りのTCH形式の
分離信号は、CODEC14aに供給されることなく、
デジタル変換回路16を介して下りのTCH形式の分離
信号として多重分離手段13へ供給される。すなわち、
移動局20側からの情報信号は、CODEC14aを介
さずに、移動局30側へ折り返される。移動局30側か
ら移動局20側への情報信号にも上述と同様な処理が行
われるので、移動局20,30間の通話における情報信
号は、CODEC14a,14bまで上ることなく送受
される。
【0025】なお、デジタル変換回路16は、音声符号
復号化のレートを変換するために設けられており、移動
局20,30の音声符号復号化のレートが同一の場合に
はスルーとなるが、異なる場合にはレートの変換処理を
行う。なお、音声符号復号化のレートとしては、フルレ
ート(11.2kbps)、ハーフレート(5.6kb
ps)、およびクオータレート(2.8kbps)等が
あるが、本実施形態におけるデジタル変換回路16は、
フルレートおよびハーフレートの変換を行うものとす
る。また、スルーとするか変換処理を行うかの判断は、
通話開始時に、各移動局20,30が使用可能なレート
を判断することで行われる。
【0026】以上説明したように、本発明の第1実施形
態によれば、同一の自局エリア2内に存在している2つ
の移動局間の通話において、情報信号を基地局で折り返
すようにしているので、加入者デジタル回線の情報信号
伝送用チャネルを使用せずに済む。したがって、情報信
号伝送用チャネルの容量が限られている場合には最大同
時通話数を大きくすることが、最大同時通話数が限られ
ている場合には情報信号伝送用チャネルの容量を小さく
することができる。
【0027】また、基地局において音声符号復号化のレ
ートを移動局毎にフルレートとハーフレートとの間で切
り換え可能とし、フルレートとハーフレートとの変換を
可能としたことで、例えば、一方の移動局がフルレート
のみをサポートし、他方の移動局がフルレートおよびハ
ーフレートをサポートしている場合には、一方の移動局
に対してはフルレート、他方の移動局に対してはハーフ
レートの音声符号復号化を適用することができる。すな
わち、両移動局に対してフルレートの音声符号復号化を
適用する場合に比較して、周波数利用効率を25%向上
させることができる。
【0028】B:第2実施形態 図4は本発明の第2実施形態による通話制御方法を用い
たマイクロセル方式の移動通信システムの概略構成を示
す概念図であり、この図において、図1と共通する部分
には同一の符号を付し、その説明を省略する。図4に示
す移動通信システムが図1に示すものと異なる点は、基
地局10および移動局20,30に代えて、基地局40
および移動局50,60を設けた点である。なお、移動
局50,60は、移動局20,30と同様に、一般的な
携帯電話機と同様な回路構成で実現されている。以下、
図5および図6を参照し、第1実施形態と異なる部分に
着目して第2実施形態について説明する。なお、図5お
よび図6は折り返し通話時の情報信号の処理に係る基地
局40および移動局50,60の機能構成を示すブロッ
ク図であり、図2および図3と共通する部分には同一の
符号を付してある。
【0029】移動局50,60間の折り返し通話時に
は、図6の移動局50において、マイク21によって収
録された使用者の音声信号は、CODEC22によって
音声符号化され、誤り訂正符号/復号化手段51によっ
て誤り訂正符号化され、変調手段23へ供給され、以
後、図3の移動局20における処理と同様な処理が行わ
れる。もちろん、上述と同様の処理が移動局60におい
ても行われる。
【0030】図5の基地局40では、受信手段11aが
移動局50,60からの無線信号を複数の無線チャネル
を介して受信すると、図2の基地局10における処理と
同様な処理が行われ、多重分離手段13から上りの訂正
前信号が出力される。各移動局50,60に対応した上
りの訂正前信号は、誤り訂正符号/復号化手段41a,
41bによって誤り訂正復号化される。すなわち、上り
の各訂正前信号は、誤り訂正符号/復号化手段41a,
41bにおいて誤り訂正処理を施され、上りの訂正後信
号として出力される。これにより、各移動局50,60
から基地局40までの通信経路において情報信号中に発
生したデータ誤りが訂正される。
【0031】上りの各訂正後信号は、折り返し通話時で
なければ、CODEC14a,14b、DSU15を介
して加入者デジタル回線3に送出されるが、折り返し通
話時には、相対する移動局60,50に対応した下りの
訂正前信号として誤り訂正符号/復号化手段41a,4
1bへ供給され、ここで誤り訂正符号化される。こうし
て生成された下りの各訂正後信号は、多重分離手段13
へ供給され、以降、図2の基地局10における処理と同
様の処理が行われる。すなわち、移動局50,60間の
通話における情報信号は、CODEC14a,14bま
で上ることなく折り返される。
【0032】図6の移動局60において、受信手段35
が基地局40からの無線信号を受信すると、この受信信
号は、復調手段36によって復調され、誤り訂正符号/
復号化手段61によって誤り訂正復号化され、CODE
C32によって音声復号化される。以後、図3の移動局
30における処理と同様の処理が行われ、移動局50の
使用者の音声が再生される。もちろん、移動局50にお
いても、上述と同様な処理が行われる。
【0033】以上説明したように、本発明の第2実施形
態によれば、第1実施形態と同様な効果が得られるとと
もに、基地局40において、移動局50(あるいは移動
局60)からの情報信号を基地局40で誤り訂正復号化
して誤り訂正した後に、再度誤り訂正符号化して移動局
60(あるいは移動局50)へ折り返すようにしたの
で、基地局40において誤り訂正符号/復号化を行わず
に折り返す場合に比較して、誤り訂正符号化から誤り訂
正復号化までの距離的および時間的間隔を短くすること
ができる。したがって、情報信号中に訂正不可能な誤り
が発生する確率を低く抑制することができる。なお、基
地局40における折り返し位置は、CODEC14a,
14bとDSU15との間であってもよい。
【0034】C:その他 なお、上述した各実施形態では、同一の自局エリア内で
の折り返し通話数を1とした例を挙げたが、基地局の能
力が許せば、2以上とすることも可能である。また、加
入者デジタル回線は、基地局での折り返し通話によって
情報信号伝送用のチャネル容量を節約できるものであれ
ばよく、ISDN回線に限定されるものではない。ま
た、音声通話に適用した例を挙げたが、これに限定され
るものではなく、大量の情報信号を伝送する必要のある
通信に適用可能である。さらに、第1実施形態と第2実
施形態とを組み合わせることも可能である。さらに、マ
イクロセル方式の移動通信システムのみならず、通常の
セルを用いるセルラ通信システムや、PHS(パーソナ
ル・ハンディホン・システム)にも適用可能である。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基地局の同一エリア内に存在している移動局間の通話に
おいては、音声等の情報信号が基地局にて折り返される
ので、基地局に接続された回線の使用量を低減すること
ができる。したがって、通信品質の低下を招くことな
く、基地局に接続された回線の容量を移動局数に比較し
て十分に小とすることができる。あるいは、コスト高を
招くことなく、一つの基地局が実現し得る最大同時通話
数を十分に大とすることができる。すなわち、最終的に
は、設備コストおよび通信コストを削減することができ
る(請求項1)。
【0036】また、既存のISDN回線のDチャネルに
ついては従来と同様に使用するので、通信システムの構
成を大きく変更せずに済むという利点がある(請求項
2)。さらに、基地局において音声符号復号化のレート
を変換できるので、遅い方の移動局に合わせる必要がな
い。例えば、フルレートとハーフレートとを変換する場
合には、フルレートのみで通信する場合に比べて、周波
数利用効率を25%向上させることができる(請求項
3)。
【0037】さらに、基地局において誤り訂正した後に
再び誤り訂正符号化して折り返すようにしたことによ
り、一方の移動局と基地局との間で発生した誤りを基地
局で訂正することができる。したがって、基地局で誤り
訂正せずに移動局間で一括して誤り訂正する場合に比べ
て通信品質の向上を図ることができる(請求項4)。ま
た、基地局に接続する回線として専用線を採用し難いマ
イクロセル形式の移動通信に適用すれば、大幅に設備コ
ストおよび通信コストを低減することが期待できる(請
求項5)。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態による通話制御方法を
用いたマイクロセル方式の移動通信システムの概略構成
を示す概念図である。
【図2】 同システムにおける情報信号の処理に係る基
地局10の機能構成を示すブロック図である。
【図3】 同システムにおける情報信号の処理に係る移
動局20,30の機能構成を示すブロック図である。
【図4】 本発明の第2実施形態による通話制御方法を
用いたマイクロセル方式の移動通信システムの概略構成
を示す概念図である。
【図5】 同システムにおける折り返し通話時の情報信
号の処理に係る基地局40の機能構成を示すブロック図
である。
【図6】 同システムにおける折り返し通話時の情報信
号の処理に係る移動局50,60の機能構成を示すブロ
ック図である。
【図7】 従来より提案されているマイクロセル方式の
移動通信システムの概略構成を示す概念図である。
【符号の説明】
2…自局エリア、3…加入者デジタル回線、4…公衆
網、5…移動網、10…基地局、20…移動局、30…
移動局。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−33020(JP,A) 特開 平7−131400(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/24 - 7/26 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 公衆網の回線に接続された基地局がカバ
    ーする無線エリア内に存在している移動局が、前記回線
    を介して通話する移動通信システムにおける通話制御方
    法において、 前記無線エリア内に存在している複数の移動局間の通話
    時には、前記基地局と移動局との間の情報チャネルを折
    り返すことで通話内容である情報信号を前記基地局にて
    通話先の移動局側へ折り返すことを特徴とする通話制御
    方法。
  2. 【請求項2】 前記基地局における前記通話先の移動局
    側への情報チャネルの折り返し時に、通話中の移動局と
    前記基地局との間の各情報チャネルの音声符号復号化レ
    ートが同一である場合には情報チャネルをそのまま折り
    返し、異なる場合には音声符号復号化レートを変換して
    情報チャネルを折り返すことを特徴とする請求項1記載
    の通話制御方法
  3. 【請求項3】 公衆網の回線に接続された基地局がカバ
    ーする無線エリア内に存在している移動局が、前記回線
    を介して通話する移動通信システムにおける通話制御方
    法において、 前記回線は情報信号伝送用のBチャネルとBチャネルの
    制御用であるDチャネルとを備えたISDN回線であ
    り、 前記無線エリア内に存在している複数の移動局間の通話
    時には、通話制御用の制御情報を前記ISDN回線のD
    チャネルを介して伝送するとともに、前記情報信号を前
    記基地局にて通話先の移動局側へ折り返す ことを特徴と
    する通話制御方法
  4. 【請求項4】 前記基地局における前記通話先の移動局
    側への情報信号の折り返し時に、通話中の移動局と前記
    基地局との間の各情報チャネルの音声符号復号化レート
    が同一である場合には情報信号をそのまま折り返し、異
    なる場合には音声符号復号化レートを変換して情報信号
    を折り返す ことを特徴とする請求項3記載の通話制御方
  5. 【請求項5】 前記基地局と移動局との間の情報チャネ
    ルに誤り訂正符号化を施し、前記基地局における前記通
    話先の移動局側への前記情報信号の折り返し 時には、前
    記基地局にて前記情報信号に誤り訂正復号化および誤り
    訂正符号化を施すことを特徴とする請求項1または3記
    載の通話制御方法
  6. 【請求項6】 前記基地局はマイクロセルの基地局であ
    ることを特徴とする請求項1ないし5いずれかに記載の
    通話制御方法
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