JPH0720236A - トランスポンダ装置 - Google Patents

トランスポンダ装置

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JPH0720236A
JPH0720236A JP5293672A JP29367293A JPH0720236A JP H0720236 A JPH0720236 A JP H0720236A JP 5293672 A JP5293672 A JP 5293672A JP 29367293 A JP29367293 A JP 29367293A JP H0720236 A JPH0720236 A JP H0720236A
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data
unit
signal
response
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JP5293672A
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English (en)
Inventor
Herbert Meier
メイヤー ハーバート
Martin Sellmeir
ゼルメイヤー マーチン
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Texas Instruments Deutschland GmbH
Original Assignee
Texas Instruments Deutschland GmbH
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K7/00Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns
    • G06K7/0008General problems related to the reading of electronic memory record carriers, independent of its reading method, e.g. power transfer
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/59Responders; Transponders
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S13/00Systems using the reflection or reradiation of radio waves, e.g. radar systems; Analogous systems using reflection or reradiation of waves whose nature or wavelength is irrelevant or unspecified
    • G01S13/74Systems using reradiation of radio waves, e.g. secondary radar systems; Analogous systems
    • G01S13/75Systems using reradiation of radio waves, e.g. secondary radar systems; Analogous systems using transponders powered from received waves, e.g. using passive transponders, or using passive reflectors
    • G01S13/751Systems using reradiation of radio waves, e.g. secondary radar systems; Analogous systems using transponders powered from received waves, e.g. using passive transponders, or using passive reflectors wherein the responder or reflector radiates a coded signal
    • G01S13/758Systems using reradiation of radio waves, e.g. secondary radar systems; Analogous systems using transponders powered from received waves, e.g. using passive transponders, or using passive reflectors wherein the responder or reflector radiates a coded signal using a signal generator powered by the interrogation signal
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 対象が所定の領域にあることを、非接触で、
ある範囲に渡って検出することができるトランスポンダ
装置を開示する。 【構成】 呼掛部(10)はRFプログラミングシーケ
ンスとRF呼掛けパルスを送信し、応答部(12)は呼
掛部(10)からのデータを受信器(130)で受信し
てデータで変調したRF搬送波を呼掛部(10)に送り
返す、トランスポンダ装置である。更に応答部(12)
は、RF呼掛けパルスに含まれるエネルギーを貯蔵する
エネルギーアキュムレータ(136)と、RF呼掛けパ
ルスの出力レベルの減少を検知するとRFしきい値信号
を送るバースト終了検出器(142)と、かき鳴らし回
路(196)からの信号を受けると励信するRF呼掛け
パルスに含まれる周波数で動作するRF搬送波発生器
(130)と、RF搬送波を変調するのに用いる制御信
号を与える回路手段(198、200)を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は一般にトランスポンダ
に関するもので、少なくとも一つのRF呼掛けパルスを
応答部に送信する呼掛部と、これに応じて記憶している
データを変調されたRF搬送波の形で前記呼掛部に送り
返す応答部を備える。この発明の呼掛部は更に応答部に
データを送信し、応答部はこれに応じて受信したデータ
に従って活動を開始する。
【0002】
【従来の技術】その装置または機器を備える対象が所定
の位置にあることを、非接触である距離範囲で確認すな
わち検出することのできる装置または機器に対する需要
が大きい。このような装置または機器に記憶されている
データ、またはその動作特性を変える(すなわち装置ま
たは機器を「プログラム」する)という別の要求もあ
る。
【0003】例えば対象に独特に割り当てられまた装置
または機器に記憶されている識別情報を、非接触である
距離範囲内で要求し、例えば対象を確認できることが望
ましい。また特定の対象が所定の読出し範囲内にあるか
どうかを決定したい。また、対象に直接アクセスできな
くても温度や圧力などの物理的パラメータを対象にまた
は対象内のユニットに直接呼び掛けたい場合もある。例
えば所望の型の装置または機器を動物に取りつければ、
直接接触することなしに呼掛け場所で常に確認すること
ができる。
【0004】また装置を携帯する人についてアクセスチ
ェックができる装置、すなわち所定の確認データを呼掛
部に返すことができる応答部を持っている人だけが特定
の領域に出入りできるようにする装置に対する要求があ
る。この場合、装置の製作においてはデータ転送の保護
が非常に重要な要因である。
【0005】このような装置が必要とされる更に別の例
は計算機で制御する工業生産であって、作業者の介入な
しに部品を貯蔵所から取り出し、製作場所に輸送し、組
み立てて最終製品にする。この場合には、個々の部品に
取りつけておいて部品を予備品の貯蔵所から検出して取
り出すことのできる装置が必要である。
【0006】これに関連して望ましいのは、応答部を製
作した後でその特性を非接触で更新できることである。
例えば応答部の同調周波数を変更して、システムの機能
を最適にする手段を持つことが望ましい。全ての応答部
を同じ方法で製作し、動作周波数やその他のパラメータ
を変えることによって応答部を特注化することができる
ことが望ましい。上に述べた例またはその他の例におい
て、応答部の特性を更新するには創意のある考えが用い
られる。
【0007】別の例は、応答部を非接触で検査する手段
を実現することである。これは呼掛部が検査命令を応答
部に送って、検査結果を応答部から受けるものである。
更に別の応用は、一つまたは複数のセンサを操作する応
答部の命令デコーダに命令を送り、またはそこからパラ
メータを受信することを含む。更に別の応用は、応答部
に応答部アドレスをやはり非接触で送信して、応答部の
不揮発性メモリに記憶することである。このような応用
では、応答部は入来するRF呼掛け信号を監視して、そ
の対応するアドレス信号を受けた後の照会にだけ応答す
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】これに関連して望ましい
のは、応答部を製作した後でその特性を非接触で更新で
きることである。例えば応答部の同調周波数を変更し
て、システムの機能を最適にする手段を持つことが望ま
しい。全ての応答部を同じ方法で製作し、動作周波数や
その他のパラメータを変えることによって応答部を特注
化することが望ましい。上に述べた例またはその他の例
において、応答部の特性を更新するには創意のある考え
が用いられる。
【0009】別の例は、応答部を非接触で検査する手段
を実現することである。これは呼掛部が検査命令を応答
部に送って、検査結果を応答部から受けるものである。
更に別の応用は、一つまたは複数のセンサを操作する応
答部の命令デコーダに命令を送り、またはそこからパラ
メータを受信することを含む。更に別の応用は、応答部
に応答部アドレスをやはり非接触で送信して、応答部の
不揮発性メモリに記憶することである。このような応用
では、応答部は入来するRF呼掛け信号を監視して、そ
の対応するアドレス信号を受けた後の照会にだけ応答す
る。
【0010】上に概説した要求は、ここに開示する創意
的な考えによって満たすことができる。このような装置
が一般に用いられるためには、呼掛部または応答部は使
いやすくて小型で、実際に荒い取扱いに耐えるものが望
ましい。応答部は非常に小型で、検出する対象に容易に
取り付けまたは挿入できることが望ましい。
【0011】この発明は、上に述べた要求を満たし、必
要な応答装置を非常に経済的にかつ小型にすることによ
って、多様な目的特に多くの対象に応答部を取り付ける
ことができるようなトランスポンダ装置を提供する問題
に基づいている。応答部はエネルギー消費を低くし、あ
る時間経つと取り替えなければならないような電源を必
要としない構造にする。
【0012】この発明ではトランスポンダ装置のこの問
題を解決するため、RF呼掛けパルスに含まれるエネル
ギーを貯蔵するエネルギーアキュムレータを応答部内に
設ける。応答部は、RF呼掛けパルスの受信が終わり、
かつエネルギーアキュムレータに所定のエネルギー量が
あることを検出して、RF呼掛けパルスに含まれる周波
数で作動するRF搬送波発生器を励起させる手段を与え
る。更にRF搬送波を維持しかつ記憶しているデータを
呼掛部に送り返すRF搬送波を変調するのに用いる制御
信号を、発生する手段を備える。更に、応答部メモリに
記憶してよいデータでRF搬送波を変調する手段を備え
る。
【0013】この発明のトランスポンダ装置は、効率の
よい応答部を含む。すなわちピーク出力やデータ転送速
度が高く、記憶しているデータを呼掛部に返しまた呼掛
部から命令やデータを受けることができる。この発明の
望ましい実施態様では、情報を継続して数回送信するこ
とにより、送信の信頼性を増すことができる。転送時間
を非常に短くすることができるので、外部から転送への
干渉はほとんどない。転送速度が高いので、ドップラー
効果によって起こる干渉を受けることなく、高速で移動
する対象に応答部を取り付けることもできる。
【0014】
【実施例】ここで説明するトランスポンダ装置は、呼掛
部10と応答部12を含む。呼掛部10は、操作者が携
帯することができ、キー14を押すとRF呼掛けパルス
を送信するようになっていることが望ましい。またこの
呼掛部10は、RF信号を受信し、前記信号に含まれる
情報を検出することができる。
【0015】RF信号は応答部12から来る。この実施
例では、応答部12はRF呼掛けパルスの送信に答え
て、望ましくは呼掛けパルスと同じ周波数を持つRF信
号を送り返す。RF信号を応答部12で、周波数シフト
キーイング(FSK)変調を用いてデータで変調するこ
とが望ましい。呼掛部10に関連して、静止した基礎部
16がある。呼掛部10、応答部12、基礎部16の機
能とそれらの相互作用について以下に詳細に説明する。
先ずこれらの装置の構造を説明する。
【0016】呼掛部10は、機能シーケンスの制御を行
うマイクロプロセッサ18を中心制御部として含む。R
F発振器20は、マイクロプロセッサ18の出力22の
信号によって動作を開始するとすぐRF発振する。RF
発振器20の出力信号は、スイッチ24と増幅器26を
経由して、またはスイッチ28と増幅器30を経由し
て、結合コイル32に与えられる。スイッチ24と28
は、それぞれマイクロプロセッサ18の出力34と36
からの信号によって制御される。
【0017】結合コイル32には、コイル38とコンデ
ンサ40から成る共振回路のコイル38が結合する。コ
イル38とコンデンサ40に直列に、スイッチ42と抵
抗器44の並列回路を接続し、更に抵抗器44と接地と
の間にスイッチ46を設ける。スイッチ42と46は、
マイクロプロセッサの出力48と50からの対応する出
力信号によって制御される。スイッチ46が閉じると、
コイル38とコンデンサ40で構成する共振回路は並列
共振回路として動作し、スイッチ46が開くと直列共振
回路として動作する。コイル38は送信および受信コイ
ルとして動作し、発振器20から供給されるRF呼掛け
パルスを送信し、応答部12から送り返されるRF信号
を受信する。
【0018】共振回路が受信したRF信号は二つの増幅
器52と54に与えられる。これらの増幅器は受信した
RF信号を増幅し、また制限してパルスを整形する。こ
れらの増幅器には、必要な受信選択性を与える並列共振
回路56を接続する。増幅器54の出力はクロック発生
器58に接続する。クロック発生器58は与えられた信
号からクロック信号を発生し、これをマイクロプロセッ
サ18の入力60に送る。
【0019】更に増幅器54の出力信号は復調器62に
与えられる。復調器62は与えられた信号を復調し、マ
イクロプロセッサ18の入力64に送る。
【0020】受信したRF信号に含まれる情報は復調器
62で復調した後、マイクロプロセッサ18を経由して
ランダムアクセスメモリ(RAM)66に送って記憶す
る。マイクロプロセッサ18とRAM66の間に双方向
接続68を設け、マイクロプロセッサ18からRAM6
6へ情報を入力し、また逆方向に情報を転送することが
できる。RAM66に記憶する情報は、ジャック70で
取り出すことができる。
【0021】マイクロプロセッサ18から信号を受ける
ディスプレイ部72により、操作者は受信したRF信号
に含まれるデータを見ることができる。
【0022】呼掛部10は携帯用なので、電源として充
電可能な電池74を備える。スイッチ76を閉じると、
電池74の出力電圧は呼掛部10内の選択されたチップ
の「+」と表した端子に供給される。しかし供給電圧
は、マイクロプロセッサ18で制御される別のスイッチ
78を経由して、二つの増幅器52と54、クロック発
生器58、復調器62にも供給される。これにより、こ
れらの回路要素に電源を供給して、全動作サイクル中の
所定の期間だけ活動状態にすることができる。
【0023】コイル80で誘導し、整流器82で整流
し、コンデンサ84で平滑化した電圧で電池74を充電
することができる。この電圧は、基礎部16内のコイル
112を経由してコイル80に誘導することが望まし
い。充電センサ86により、充電電圧がコイル80に誘
導されたこと、すなわち電池74の充電が起こっている
ことを検出し、対応するメッセージ信号をマイクロプロ
セッサ18の入力88に送る。
【0024】マイクロプロセッサ18の出力92からの
信号で制御する別のスイッチ90が閉じると、RF発振
器20の出力信号は増幅器94を経由して結合コイル9
6に与えられる。スイッチ90は一般に、RF呼掛けパ
ルスを応答部12に送って、応答部12との間のデータ
の転送を開始させるのに用いる。
【0025】変調器98によりRF発振器20を変調す
ることができる。このために必要な変調信号は、マイク
ロプロセッサ18の出力102からの信号によって制御
されるスイッチ100を経由して、マイクロプロセッサ
から変調器98に与えられる。マイクロプロセッサ18
からの変調信号は、スイッチ100を閉じると結合コイ
ル104にも与えられる。
【0026】また図1に示す基礎部16は静止部であっ
て、ジャック106を経由して主電源網に接続する。電
源108内で充電電圧発生器110に与える動作電圧が
発生し、充電電圧発生器110の出力信号はコイル11
2に与えられる。スイッチ114を電源108と充電電
圧発生器110との間に設ける。呼掛部10を基礎部1
6の上に置くと必ずスイッチ114が閉じる。この様子
を図1では、呼掛部10の境界線にある一種の操作ボタ
ン記号116で示している。
【0027】コイル112と80は基礎部と呼掛部10
に空間的に配置され、呼掛部10を基礎部16の上に置
くと、変圧器の一次巻線と二次巻線と同じように働く。
このようにして、電池74は必要な回数だけ非接触で充
電することができる。
【0028】呼掛部10のコイル96と104は、呼掛
部10を基礎部16の上に置くとコイル118に空間的
に近接するように配置される。このようにして一方では
コイル96とコイル104の間、他方ではコイル118
との間の非接触信号送信が可能になる。復調器120は
コイル118から入来する信号を復調する。
【0029】図2に示す第1の実施例の応答部12は、
RF呼掛けパルスの受信用としてコイル132とコンデ
ンサ134を備える並列共振回路130を含む。並列共
振回路130にはコンデンサ136を接続し、エネルギ
ーアキュムレータとして動作する。更に、並列共振回路
130をRFバス138に接続する。共振回路130
は、この技術でよく知られているように、受信器および
送信器として動作する。
【0030】クロック再生回路140はRFバス138
からRF信号を受けて、実質的に方形波のクロック信号
139を生成する。RFバス138に接続するバースト
終了検出器142は、RFバス138のRF搬送波の出
力レベルを監視する機能を持つ。このRF搬送波は、並
列共振回路130が呼掛部10からのRF呼掛けパルス
を受信するとRFバス138上に発生される。RFバス
138のRF搬送波の出力レベルが所定のしきい値より
下に落ちると、直ちにバースト終了検出器142は所定
の値のRFしきい値信号を出力する。
【0031】ダイオード144をRFバス138に接続
して、RF搬送波を整流し、コンデンサ136を充電す
る。コンデンサ136に蓄えられるエネルギーは、RF
呼掛けパルスに含まれるエネルギーに比例する。従って
RF呼掛けパルスを受信した後で、コンデンサ136で
DC電圧を除くことができる。
【0032】コンデンサ136に接続するツェナーダイ
オード146の機能により、取り出したDC電圧がダイ
オード146のツェナー電圧で定義される値を超えない
ようにする。集積回路など実際の応用では、電圧制限の
技術でよく知られているように多数の回路でツェナーダ
イオード146の機能を実現してもよい。ツェナーダイ
オード147の機能は、RFバス138の電圧が大きく
なり過ぎることを防ぐという同様な機能を持つ。最初に
応答部12に呼掛ける際に、呼掛部10は応答部12を
充電するという明かな目的でRF信号を応答部に送る。
これを充電相と呼ぶ。
【0033】パワーオンリセット回路(POR、図示せ
ず)は、開始検出回路154にPOR信号を与える。こ
のPOR回路はVccレベルを監視し、Vccレベル
が、あるDCしきい値より下のレベルから、あるDCし
きい値より上のレベルに上がると活動状態になる。一般
にPOR信号は、応答部の充電相内で起こる。POR回
路はこの技術でよく知られており、回路を既知の状態に
初期化するための「状態機械」として知られる回路のほ
とんど全ての種類に、共通に用いられている。
【0034】開始検出回路154は、POR信号を受け
るとバースト終了検出回路142の出力150を監視す
る。出力150にはバースト終了信号(EOB)が与え
られる。肯定的なパワーオンリセット信号に続いて肯定
的なEOBを受けると、開始検出回路154はスイッチ
156により出力をクロック再生回路140に切り換え
る。クロック再生回路140は、望ましくは共振回路1
30からの信号を整形して、望ましくは方形波の再生R
Fクロックを生成する。
【0035】開始検出回路154の出力は、次のPOR
を受けるまで正のままである。クロック再生器140以
外のトランスポンダの全ての部品は絶えずVcc電圧を
供給されるが、低電力CMOS技術を用いているので、
非活動状態(すなわちクロック再生器140が非活動状
態)ではほとんど電力を消費しないことが望ましい。
【0036】更に図2において、分割器158はクロッ
ク信号139を受けて、周波数を望ましくは8分割す
る。かき鳴らし回路192は、分割器158から受ける
分割されたクロック信号でトリガーされる度に瞬時パル
スを送り出すことが望ましい。このかき鳴らし回路19
2は共振回路130の振動を維持するもので、そのため
に電界効果トランジスタすなわちFET190を瞬時的
に導通させて、共振回路130と接地との間にRFバス
138を経由して導通路を形成し、共振回路が貯蔵コン
デンサ136から電気エネルギーを得るようにする。か
き鳴らし回路192は、ギターの弦をかき鳴らしてギタ
ーの弦の振動を維持するのと同じように共振回路130
の発振を維持するので、この名が比喩的に付けられてい
る。
【0037】この「かき鳴らし」動作はRFバス138
の電圧を一次的に下げるが、FET190のチャンネル
抵抗があるので、この短いパルスの持続時間に電圧をし
きい値より下げてバースト終了検出回路142を動作状
態にすることはない。第2分割器160は、クロック信
号139を再び2分割するので、分割器160の出力の
クロック周波数は元のクロック周波数の1/16であ
る。
【0038】更に図2において、望ましい実施例の読出
し回路について説明する。第2分割器160の出力を出
力シフトレジスタ172のシフトクロック入力176に
接続し、このレジスタ172により元のクロック周波数
の1/16だけデータをシフトする。出力シフトレジス
タ172は開始検出回路154の出力からの「ロード
_」信号をそのシフト/ロード_入力174に受ける
と、メモリ168からまたはデータバス220を経由し
てその他のソースから並列のロードを受ける。出力シフ
トレジスタ172のローディングに続いて、開始検出回
路154からの信号が正になり、レジスタ172のシフ
ト/ロード_入力174に「シフト」信号が入る。「シ
フト」信号が正のときにシフトクロック入力176にク
ロック信号を受けると、データは出力シフトレジスタに
おいて元のクロック信号の1/16だけシフトする。
【0039】図に示すように、データは出力シフトレジ
スタ172を通ってデータ路182を経由して再循環
し、またデータ路182を経由して、FETすなわち変
調器200のゲートに送られる。出力シフトレジスタの
データはある時間(ビット前時間)は低で、データをロ
ードするとそれに従って高または低であることが望まし
い。この実施例では、ビット前時間は呼掛部受信コイル
38が出力バースト過負荷(充電相)から回復する時間
を与えるのに用い、また以下に説明するように、読出し
機能と書込み機能とを識別するのに用いる。
【0040】出力シフトレジスタ172の出力が低いと
きはFET200は導通しない。出力シフトレジスタ1
72の出力が高いときはFET200は導通し、コンデ
ンサ198を共振回路130に接続してその共振周波数
を下げる。本質的にFET200は出力シフトレジスタ
172の制御の下にスイッチとして働き、コンデンサ1
98を接続しまたは切り離して、共振回路130の周波
数を変調する。このようにして共振回路130の共振周
波数すなわち搬送波周波数の周波数変調は、FET20
0に与えられるデータに応答して行われる。共振回路1
30の元の共振周波数が1ビットの間維持されれば、低
すなわち「ゼロ」信号を表す。元の並列共振回路130
とコンデンサ198とが並列になって新しい共振周波数
が1ビットの間に起こると、高すなわち「1」信号を表
す。
【0041】更に図2において、放電論理回路の動作を
説明する。第3分割器184は入力186に分割器16
0の出力を受けて、クロック信号を128分割する。望
ましいデータ送信ビット長が128なので、この例では
第3分割器184の分割率は128である。このビット
長が変われば、それに従って第3分割器184の分割率
を変えることが望ましい。
【0042】ダイオード210は分割器184からコン
デンサ212と抵抗器214の並列RC回路への一方向
電流を維持し、この並列回路は電界効果トランジスタす
なわちFET216のゲートの充電を既知の時間維持す
る。コンデンサ212は分割器184からダイオード2
10を通して充電してよいが、抵抗器214を通して放
電しなければならない。抵抗器214とコンデンサ21
2の並列回路によってFET216のゲートがしきい値
電圧を超えて維持されれば、FET216は蓄電コンデ
ンサ136から接地への低インピーダンス放電路とな
る。
【0043】このようにして、この場合には128ビッ
トの完全なデータフレームを応答部12から呼掛部10
に送信した後(読出し相)、応答部12に残ったエネル
ギーを充電コンデンサ136の短絡回路によって除去す
る。この動作により応答部は次の充電相の間正しく初期
化されているるので、次の充電が妨げられるような、定
義されないすなわち正しくない状態になることはない。
更にこの機能により、呼掛部10の領域内にある各応答
部12は、同じ開始条件を持つ。
【0044】更に図2に示す応答部12の回路におい
て、応答部12にデータを書き込んでよい(書込み機
能)回路について説明する。この発明の望ましい実施例
では、呼掛部10は図5に示すようにRF呼掛けパルス
をパルス休止変調(PPM)する。この信号はRFバス
138に出る。この技術でよく知られているように、パ
ルス休止変調システムは搬送波を交互に起動または非活
動化する。搬送波が非活動化期間中はバースト終了検出
器142はRFエネルギーが減少するのを検知して起動
する。開始検出回路154がPOR信号で使用可能にな
った後、開始検出回路154は開始ビット(図5参照)
によって発生する第1EOB信号で起動する。
【0045】この望ましい実施例では開始ビットを用い
るが、これは以下に説明するように搬送波オフ相がある
かないかによって各データビット状態を送信するからで
ある。しかし、開始ビットを送信する必要がない他の実
施例も可能である。「オフ」相と呼ぶ搬送波が非活動化
している時間は、読み出し相のビット前時間より短い。
この特定の要件をこの実施例で用いるのは、オフ相の間
に出力シフトレジスタ172がシフトを始めるからであ
る。しかしビット前時間はオフ相よりも長いので、出力
シフトレジスタはゼロ出力以外ではシフトしない。従っ
て事実上FET200は起動も反転もせず、RFバス1
38以上の搬送波の不必要な変調は起こらない。
【0046】搬送波が戻ると、EOB信号は非活動化す
る。EOB信号の起動と非活動化により、入力シフトレ
ジスタ228の入力であるデータ入力226にデータ列
を与える。EOBの遷移にかかわらず、開始検出回路1
54は新しいPOR信号を受けるまでは出力を活動状態
のままにし、従ってスイッチ156を経由してクロック
再生回路140への出力を維持する。
【0047】第4分割器162は第2分割器160から
クロック信号を受けてこれもクロック信号を16分割
し、入力シフトレジスタ228のクロック入力227に
入力クロック信号を与える。望ましい実施例では、デー
タ書込み速度は共振周波数すなわち受信クロック周波数
の1/256である。
【0048】データが安定しているときは、データを入
力シフトレジスタ228にシフトする手段がなければな
らない。これは次のようにして行われる。ANDゲート
155を経由して開始検出回路154で第4分割器16
2を起動する。バースト終了検出回路142が連続的な
各「ゼロ」ビットすなわち「低」ビットを受けると、バ
ースト検出回路の出力150は正になる。この正の信号
をANDゲート155の負論理入力に送る。負論理入力
はこの技術でよく知られているように、ANDゲート1
55の入力の「丸印」で表す。AND機能の定義によ
り、ANDゲート155の出力は負になり、第4分割器
162をクリアして、入力クロックと入力データとを同
期させる。
【0049】入力シフトレジスタ228にある種のビッ
トの組合わせがあると、終了検出回路234はデータフ
レームが終了したことを検出し、命令デコーダ230が
プログラミング命令をすでに受けていれば、プログラミ
ング論理232を起動する。次にデータを入力シフトレ
ジスタ228からメモリ168へ、または並列データバ
ス220を経由して他のメモリへ転送する。データを転
送するメモリは、電気的消去可能プログラム可能ROM
(EEPROM)であることが望ましい。
【0050】バースト終了検出器142は一般に、パル
ス休止変調(PPM)復調器として動作する。無線通信
技術では多くの他の変調方式が知られており、バースト
終了検出器の代わりに他の復調器をそれらの他の方式に
用いてよい。
【0051】またこの望ましい実施態様では、試験論理
236を経由して試験シーケンスを開始する。試験論理
236は命令デコーダ230から信号を、またデータバ
ス220からデータを受け、論理回路設計の分野で共通
に実現されている多くの試験ルーチンを開始してよい。
これらの試験ルーチンの結果をデータバス220に出
し、シフトレジスタ172により電界効果トランジスタ
200を経由して変調回路に出力してよい。
【0052】この発明の望ましい実施例では、プログラ
ム可能な同調網238が設けられている。このプログラ
ム可能な同調網238は、並列のコンデンサ網240を
切り換えて動作する。各コンデンサ240は電界効果ト
ランジスタすなわちFET242を通して接地に接続す
る。各電界効果トランジスタはラッチ244に接続し、
ラッチ244は命令デコーダ230からのラッチ信号2
46の制御の下に、メモリ168から、またはデータバ
ス220を経由して命令デコーダ230から、データを
受けてラッチする。
【0053】電界効果トランジスタ242を導通の「オ
ン」状態に切り換えると、関連するコンデンサ240は
並列共振回路130に並列に接続する。この追加された
コンデンサにより、並列共振回路130の共振周波数が
下がる。電界効果トランジスタ242を非導通の「オ
フ」状態に切り換えると、関連するコンデンサ240は
浮遊して並列共振回路130には影響を与えない。この
技術で知られているように、FET/コンデンサの対2
40、242の網238によって、各コンデンサ240
の相対値の組合わせに従って、追加するコンデンサの値
をいろいろ変えることができる。または、ラッチ244
はワンタイムプログラム可能(OTP)メモリであって
よい。この場合はデータを固定して記憶し、この装置を
恒久的にプログラムしてプログラム可能な同調網238
の値を設定してよい
【0054】ここに挙げた実施例に開示した分割器の分
割率は、各設計の特殊性に合うように選ぶ。分割率は、
設計したタスクを最適に実行できるように、各場合毎に
計算しなければならない。
【0055】図3に示す第2の望ましい実施例の応答部
12aは、図2に示した第1の実施例の応答部12と実
質的に同様である。第2の実施例の応答部12aの一般
機能および読出し機能は、第1の実施例の応答部12に
ついて上に述べたものと同じであることが望ましい。書
込み機能は、第1の実施例の応答部12に関連して上に
述べたものとはやや異なる。
【0056】第2の実施例の応答部12aの書込み機能
を図3に示す。書込み操作の詳細については、図6に関
連して後で詳細に説明する。第2の実施例の応答部12
aに特有の部品について説明する。第1の実施例の応答
部12と同じように、バースト終了検出器142はRF
バス138に接続し、RFバス138でのRF搬送波の
出力レベルを監視する機能を持つ。並列共振回路130
が呼掛部10からRF呼掛けパルスを受けると、RF搬
送波がRFバス138に発生する。RFバス138のR
F搬送波の出力レベルが所定のしきい値より下に落ちる
とすぐ、バースト終了検出器142は所定の値のRFし
きい値信号を出力する。
【0057】第2の望ましい実施態様の応答部12aが
異なるところは、受信したデータビットが「ゼロ」ビッ
トか「1」ビットかを、RF搬送波が非活動化の時間に
よって決定することである(すなわちパルス幅変調、P
WM)。例えば搬送波の非活動化の時間が6クロックサ
イクルより小さければ、データを「ゼロ」すなわち
「低」と定義する。搬送波の非活動化の時間が6クロッ
クサイクルより大きければ、データを「1」すなわち
「高」と定義する。もちろんビットの定義は逆にしても
よい。第1の実施例の場合のように、開始ビットを発生
する開始ビット回路154を使ってもよいが、各データ
ビットは何らかの信号の遷移を含んでいて実際のデータ
状態は信号の遷移の継続時間に依存しているので、開始
ビットは必要ない。
【0058】RFしきい値検出回路142の出力150
は、この実施例では入力シフトレジスタ228の入力ク
ロック信号として用いられる。入力シフトレジスタ22
8が入力クロックの立上がり端を用いるとし、また搬送
波が非活動化の期間はRFしきい値検出回路142が
「高」信号であるとすれば、RFしきい値検出回路 1
42の出力150はインバータ216で反転してから入
力シフトレジスタ 228に入る。これにより入力シ
フトレジスタ228に入るデータは、入力クロック信号
でラッチされているときに有効である。
【0059】入力シフトレジスタ228のデータ入力2
26に入る入力データは、第1の実施例で用いた分割器
162とは異なる機能で動作する6分割の分割器162
aから与えられる。分割器162aは、共振周波数の1
/16のクロック信号が分割器160から出力されると
きに、そのクロック遷移を数える。
【0060】分割器162aは、RFしきい値検出器の
出力150を使用可能/クリア_入力に受ける。通常こ
の入力は低に保持されており、分割器はクリア状態であ
る。バースト終了検出器142からの「高」信号が来る
と、分割器162aはクロック遷移を数え始める。「ゼ
ロ」信号の場合はパルス長は6クロックサイクルより小
さいと定義されており、分割器162aは最大カウント
に達することはなく、従って「高」にはならない。バー
スト終了検出器142の出力150はパルスの長さにか
かわらず遷移するので、インバータ216を通るEOB
は入力シフトレジスタ226に「ゼロ」をロードする。
【0061】しかし「1」信号の場合はパルス長が6サ
イクルより大きいと定義すれば、分割器162aは最大
カウントに達して出力は「高」になる。従って入力クロ
ック227が入力シフトレジスタ228に遷移すると、
入力データ226信号によって「1」をロードする。正
しいデータフレームを受けると、また命令デコーダ23
0が次のプログラミング命令を検出していれば、終了検
出回路234は入力クロックの数を数えてプログラミン
グ論理232を起動する。前と同じようにデータを、入
力シフトレジスタ228からメモリ168へ、または並
列データバス220を経由して他のメモリへ転送する。
データを転送するメモリは、電気的消去可能プログラム
可能ROM(EEPROM)であることが望ましい。
【0062】試験命令を開始したり同調回路の周波数を
プログラムしたりする別の機能は、第1の実施例で述べ
たのと同じ方法で容易に行うことができる。例示した実
施例の各種の変形や組合わせおよびこの発明の別の実施
例は、この説明を参照すればこの技術に精通した人には
明かである。従って特許請求の範囲は、このような修正
または実施例を全て含むものである。
【0063】トランスポンダ装置の部品の構成について
説明したので、装置の動作状態で起こる過程について説
明する。標準の呼掛け方式の装置の動作状態について
は、1991年2月13日出願の米国特許番号5,05
3,774に述べられているので参照されたい。以下に
述べるのは、応答部12、12aの呼掛けおよびプログ
ラミング中の装置の動作状態である。
【0064】図2と図3に図示した応答部12、12a
は比較的多数の対象に関連するものであり、かつ応答部
12、12aは呼掛部10を用いて個々にアドレスし呼
掛けるものとする。図4は、どの時間にどの組立体が活
動状態であって動作サイクル中に役目を果たしているか
を示すものである。左側に示す数字は関連する特定の組
立体の参照数字であり、動作状態の各時間はそれぞれ横
線に沿って示す。
【0065】呼掛け動作を行うには、操作者は呼出部1
0を基礎部16から取り外して、時刻t0 でスイッチ7
6を閉じる。その結果電池74は、装置内の選択された
組立体に電源を供給する。呼掛け動作を開始するため操
作者がキー14を一時的に押すと(時刻t1 )、マイク
ロプロセッサ18の入力15はキー14を押している間
接地する。これによりマイクロプロセッサ18は出力2
2から信号を出して、RF発振器20を起動する(時刻
2 )。
【0066】同時にマイクロプロセッサ18が出力34
の信号によってスイッチ24を閉じるので、時間間隔A
の間、RF発生器20で発生した搬送波はスイッチ24
を経由して増幅器26で増幅した後、結合コイル32に
送られる。この搬送波により、コイル38とコンデンサ
40を備える共振回路が刺激されて発振する。
【0067】操作サイクルのこの相では、スイッチ42
と46は閉じている。コイル38は送信コイルとして動
作し、マイクロプロセッサ18の出力22から出る信号
の持続時間で定義される時間中、RF呼掛けパルスとし
てRF搬送波を送信する。マイクロプロセッサ18によ
って定義されるこの時間が終わると、RF発生器20動
作を停止する(時刻t3 )。
【0068】コイル38とコンデンサ40で形成する共
振回路の発振をできるだけ速く非周期的になくすため
に、マイクロプロセッサ18の出力48からの信号でス
イッチ42を一時的に開き(期間B)、抵抗器44は共
振回路の減衰抵抗として動作する。
【0069】スイッチ42を再び閉じるとスイッチ46
を開き(時刻t4 、期間Cの開始)、コイル38とコン
デンサ40を備える共振回路は直列共振回路に切り替わ
り、応答部12、12aからの応答を受ける準備ができ
る。スイッチ46を開くと同時にスイッチ78を閉じ、
電池74からクロック発生器58、復調器62、二つの
増幅器52と54へ電源電圧を供給する。期間Cの間、
呼掛部10は応答部12、12aから返ってくる信号を
受けることができる。
【0070】RF呼掛けパルスを送信するコイル38の
範囲内に応答部12、12aがあるとする。応答部1
2、12aの並列共振回路130のコイル132はRF
呼掛けパルスを受け、共振回路130は刺激されて発振
する。整流ダイオード144によりRFバス138の部
分138aのRF信号を整流し、コンデンサ136を直
流電流で充電する。この後の応答部12、12aの組立
体のエネルギー供給には、コンデンサ136に蓄えられ
たエネルギーだけを用いる。
【0071】RF呼掛けパルスの受信が終わると(時刻
3 )、RFバス138のRFレベルが落ち始める。バ
ースト終了検出器142がこの減少を検出して、出力レ
ベルが所定のレベルより下になると直ちに所定の値のE
OB信号を出力150に出す。開始検出回路154はP
OR信号を受けるとバースト終了検出回路142の出力
150を監視する。肯定のPOR信号に続いて肯定のE
OBを受けると、開始検出回路154はスイッチ156
を経由してクロック再生回路140に電力を切り換え
る。開始検出回路154の出力は、次のPORを受ける
まで正のままである。
【0072】更に開始信号と共にかき鳴らし回路192
をトリガーして、保持時間の間励起パルスを出して、電
界効果トランジスタ190を導通にする。その結果、コ
ンデンサ136からコイル132とRFバス138を経
由して接地への接続が形成される。その反動として励起
パルスの持続時間中、直流がコイル132を通って流
れ、並列共振回路130を刺激して共振周波数で発振さ
せる。従って並列共振回路130はRF搬送波発生器に
なる。
【0073】かき鳴らし回路192の出力の励起パルス
が終わると電界効果トランジスタ190は再び非導通に
なり、電流がコイル132を通って流れなくなる。しか
し並列共振回路130は高品質なのでRF搬送波発振は
すぐには終わらず、共振回路は減衰振動で発振を続け
る。
【0074】RF搬送波周波数を8分割する分割器15
8は、第2発振期間の後で信号をモノフロップ192に
出してトリガーする。保持時間中は、モノフロップ19
2は電界効果トランジスタ190に保持パルスを与え
る。保持時間中、かき鳴らし回路192からの保持パル
スにより、コイル132を通って電流が流れる。これは
エネルギーがRF搬送波発生器に短時間「注入された」
ことを意味する。分割器158を使うので、この注入効
果はRF搬送波の8振動周期毎に起こる。
【0075】データをメモリ168に固定して記憶し、
前記データを応答部12、12aに特有に割り当てると
する。前記データは例えば128ビットから成る。クロ
ック入力176に与えられるクロック信号のタイミング
で、メモリ168にある情報を出力シフトレジスタ17
2に転送する。出力シフトレジスタ172には全て12
8データビットの情報が含まれているので、この転送操
作には128パルスが必要である。またクロックパルス
を数えることにより、分割器184はデータの転送がい
つ完了したかを決定する。
【0076】分割器184は128パルスを受けると出
力188に信号を出し、ダイオード210を通してFE
T216へ送る。望ましいデータ送信ビット長は128
なので、この場合には第3分割器184の分割率は12
8である。このビット長が変われば、第3分割器184
の分割率はこれに従って変わることが望ましい。ダイオ
ード210は、コンデンサ212と抵抗器214の並列
RF組合わせに分割器184から一方向電流を流し続
け、このRC組合わせは電界効果トランジスタすなわち
FET216のゲートの充電を、既知の時間中保持す
る。ダイオード210によってコンデンサは分割器18
4から充電されるが、抵抗器214を通して放電しなけ
ればならない。
【0077】抵抗器214とコンデンサ212の並列組
合わせによってFET216のゲートがしきい値電圧よ
り高く維持されると、FET216は貯蔵コンデンサ1
36から接地への低インピーダンス放電路の働きをす
る。このようにして、この場合には128ビットの完全
なデータフレームを応答部12から呼掛部10に送信し
た後(読出し相)、応答部12に残るエネルギーは充電
コンデンサ136の短絡回路によって除去される。この
動作により応答部が次の充電相の間正しく初期化される
ので、次の充電が妨げられるような、定義されないすな
わち正しくない状態になることはない。更にこの機能に
より、呼掛部10の範囲内にある各応答部12は、同じ
開始条件を持つ。
【0078】読出し相では、第3分割器184の分割率
128により応答部12は128ビットを送信すること
ができる。しかし書込み相では各ビットを送るのに、よ
り多数のクロックサイクルが一般に必要である。従っ
て、分割器160から受けた128サイクルの時間内に
転送されるビット数は少なくなる。この時間内に伝送さ
れる実際のビット数は、選択された変調方式による。
【0079】クロックパルスをシフトレジスタ172の
シフトクロック入力176に供給すると、含まれている
情報は出力173から出て電界効果トランジスタ200
に供給される。シフトレジスタ172の出力173での
信号の2進値によって、電界効果トランジスタ200は
導通か非導通になる。電界効果トランジスタ200が導
通状態であれば、コンデンサ198は並列共振回路13
0に並列に接続し、その振動周波数はコンデンサ134
とコンデンサ198の容量値の和によって支配される。
しかし電界効果トランジスタ200が非導通であれば、
並列共振回路130が発振する周波数は、コンデンサ1
34の容量だけによって支配される。
【0080】シフトレジスタ172からのデータによっ
て制御されて電界効果トランジスタ200がオンとオフ
に切り替わることにより、並列共振回路130の発振周
波数の周波数シフトキーイングが起こる。これにより、
よく知られたRF搬送波のFSK変調を発生する。
【0081】実際に行った例ではRF発振器は125K
Hzの周波数で動作し、従って並列共振回路130もこ
の周波数に同調した。この周波数を用いると、メモリ1
68に記憶されている64ビットの情報を5msで呼掛
部10に送り返すことができた。RF呼掛けパルスを1
個送ると、応答部12、12aでのエネルギーが小さく
なって満足に動作しなくなる前に、15倍の情報を返す
ことができた。
【0082】次に応答部12、12aが、128ビット
から成る情報を並列共振回路130を経由して呼掛部1
0に返す条件を考える。上に述べたように、RF呼掛け
パルスの送信が終わった後、スイッチ46を開きスイッ
チ78を閉じることによって呼掛部10を受信状態に設
定した。
【0083】コイル38が受信した変調したRF搬送波
信号を、この回路では増幅器52と54で増幅し、クロ
ック発生器58と復調器62に送る。クロック発生器5
8は受信したRF信号から、マイクロプロセッサ18用
のクロック信号を発生する。復調器62は、応答部1
2、12aでFSK変調したRF搬送波信号を復調す
る。復調した信号をマイクロプロセッサ18の入力64
に与え、マイクロプロセッサ18は接続68を経由して
RAM66にこの信号を送る。同時に復調した情報を、
操作者に見えるようにディスプレイ部72で表示するこ
とができる。
【0084】実際には、コイル38からRF呼掛けパル
スを送信した時間に、呼掛部10の範囲内に応答部1
2、12aがいない場合があり得る。このときは、RF
呼掛け信号が終わってから所定の時間内に呼掛部10は
応答を受信しない。するとマイクロプロセッサ18は、
第1呼掛けパルスの送信の操作状態を元に戻す。
【0085】しかしマイクロプロセッサ18はスイッチ
24は閉じずに、出力36からの信号でスイッチ28を
閉じる(時刻t5 )。するとRF発振器20で発振した
RF発振を、増幅器26よりゲインの高い増幅器30を
経由してコイル38に送る。その結果RF呼掛けパルス
の送信出力は高くなり、範囲が広くなる。そのため応答
部12、12aが範囲内にあって応答し、応答信号を返
す可能性が大きくなる(期間D)。
【0086】高出力のRF呼掛けパルスを繰り返し送信
するのは、第1パルスを送った後で応答部12、12a
が応答しない場合だけではない。というのは、応答部1
2、12aがすでに応答した場合でも、この繰返し送信
を行うことがある。これにより、呼掛部10の近くにあ
る応答部12、12aは第1RF呼掛け信号に応答し、
一方遠い距離にある12、12aは、高出力で送信され
るRF呼掛け信号に反応して応答することができる。
【0087】しかしこの可能性を用いるには、応答部の
中で、あるRF呼掛けパルスを受信し、ある期間応答伝
送サイクルを実行した後では、更に別のRF呼掛けパル
スを受信しないようにすることが必要である。こうすれ
ば、同じ応答部12、12aが連続して送信された二つ
のRF呼掛けパルスに応答するのを防ぐことができる。
【0088】実際に使用する場合は、それぞれ応答部1
2、12aを備える多くの対象に、呼掛部10がRF呼
掛けパルスを次々と送ってアドレスする。呼掛部10
は、応答部12、12aが返した情報を受けてRAM6
6に記憶する。各事例で説明した構成で、呼掛部10の
送信範囲内にある応答部12、12aがアドレスされ
る。
【0089】しかし、多数の応答部12、12aの中で
特定の応答部だけにアドレスして、記憶している情報を
送り返させることが望ましい場合がある。これを行うた
めに、応答部12、12aにプロセッサ202を設け
る。先ず呼掛部10は変調器98とマイクロプロセッサ
18により、特に起動したい応答部12、12aのアド
レスを用いて送信するRF呼掛けパルスを変調しなけれ
ばならない。
【0090】望ましくは前記プロセッサは、入力シフト
レジスタ228が受けてデータバス220に出したデー
タを監視し、データに含まれるアドレスが応答部12、
12aに固定的にまたは一時的に設定したアドレスと一
致するかどうかを決定する。プロセッサ202は一致し
たことを検出すると、その出力206にアドレス合致開
始信号を出す。前に述べた開始検出回路154に加えて
この信号により、開始信号をスイッチ164を通してク
ロック再生回路140に渡してデータを呼掛部10に送
り返すことができる。この方法により、応答部12、1
2aを備える多数の対象の中から、特定のアドレスを持
つものを特に探して見つけることができる。
【0091】実際の場合には、応答部12、12aの助
けにより比較的多数の呼掛けサイクルを行った後、比較
的多数の応答部12、12aから返された情報をRAM
66に記憶する。普通は評価のために、この情報を中央
データ処理部に転送しなければならない。その方法を以
下に説明する。
【0092】最も簡単な場合には、データをRAM66
のジャック70から取り出す。ジャック70は図1に多
極接続の代表として示している。前記ジャック70を経
由して、メモリ66に含まれる情報を技術者によく知ら
れた方法で呼び出してよい。
【0093】しかし図1に示すように、呼掛部10はR
AM66からの情報を非接触で基礎部にも送信してよ
い。最初呼掛部10は基礎部16の上に置いてあり、コ
イル96は基礎部16内のコイル118に空間的に近接
している。すでに上に述べたように、応答部12、12
aを基礎部16の上に置くと、スイッチ114も閉じて
(時刻t9 )電池74を充電する。
【0094】充電センサ86からの信号を用いて、マイ
クロプロセッサ18は呼掛部10が基礎部16の上に置
いてあることを知る。操作者がスイッチ76を閉じてキ
ー14を一時的に押すと、マイクロプロセッサは情報転
送サイクルを開始し、この間にRAMの内容を基礎部1
6に転送する。この情報は、基礎部16から出力214
を経由して中央データ処理部に転送してよい。
【0095】データ転送を開始するため、マイクロプロ
セッサはスイッチ100と90を閉じて(時刻t10)、
発振器20はRF搬送波を発振する。RAM66からの
情報をスイッチ100を経由して変調器98に送り、変
調器98はRF発振器20が発生するRF搬送波を変調
する。スイッチ90と増幅器94を経由して、変調した
RF搬送波はコイル118に結合したコイル96に達す
る。復調器120はRF搬送波を復調し、RAM66か
ら得られた情報をその出力214に出して、更に中央デ
ータ処理部に送る。
【0096】図1の破線内に、メモリ66からデータ処
理部へのデータ送信の別法を示す。この別法を用いる
と、呼掛部10の変調器98と基礎部16の復調器は必
要ない。それはデータ転送をRF搬送波の変調の形では
なく、直接すなわちコイル104と118を用いた低周
波信号を用いて行うからである。
【0097】応答部12、12aでは、受信したRF搬
送波に含まれるエネルギーを貯蔵して、記憶しているデ
ータを送り返すのに必要な組立体に供給するのに用いる
ことをすでに説明した。制御と同期に必要なクロック信
号はRF搬送波から得られる。これは応答部12、12
aでRF呼掛けパルスが終わった直後に発生する。クロ
ック信号をRF搬送波信号から得るので、送信側と受信
側の同期は極めてよい。この装置は周波数の変動に敏感
ではないので、校正は必要ない。
【0098】更に別の実施例では、応答部12、12a
はまたプロセッサ202を含んでよい。その目的を以下
に説明する。前記プロセッサ202はセンサ204から
入力信号を受ける。このセンサ204は、応答部12、
12aの環境の物理的パラメータ、例えば周囲温度や周
囲圧力などに応答する。プロセッサ202は、センサ2
04が決定したパラメータを表すデータをデータバス2
20に与えることができる。プロセッサ202は、復調
器212の出力210からの信号を入力208に受け
る。またはプロセッサ202は、命令デコーダ230の
制御の下にデータバス220のデータを受けてよい。
【0099】図4に関連して、図5にこの発明の実施例
のプログラミングシーケンスすなわち書込みサイクルの
タイミング図を示す。上に述べた充電期間すなわち期間
Aは書込みサイクルでも同じで、時刻t2 に始まって時
刻t3 に終わる。時刻t3 と新しい時刻t3 ’の間に、
新しいプログラミング期間を挿入する。呼掛部10から
応答部12、12aへのデータの伝送は、パルス休止変
調で知られる変調方式を用いて行う。このパルス休止変
調は応答部12、12aの共振回路130から出るもの
で、実際は振幅変調の形である。この変調は呼掛部10
で開始する。呼掛部10は前と同じように期間Aの間、
応答部12、12aを充電する。
【0100】さて、開始信号をマイクロプロセッサ18
の出力34の信号によって送信する。マイクロプロセッ
サ18はスイッチ24を一時的に開いてRF信号を休止
する。コイル38とコンデンサ40で形成する共振回路
の発振をできるだけ速く非同期的に消すために、マイク
ロプロセッサ18の出力48からの信号でスイッチ42
を一時的に開くと、抵抗器44は共振回路の減衰抵抗と
して動作する。この期間中応答部12、12aはRF信
号を継続的に受けないので、RF発振回路130の振幅
が減り始める。バースト終了回路142はこれを検知し
て、この振幅が減少した期間は正のディジタル信号(一
般に5ボルト)を出力150に出す。またはバースト終
了回路142に並列に別の復調回路を用いて、パルス休
止変調とは異なる方法を用いてRF搬送波を復調してよ
い。
【0101】図5に示すように、ディジタルビット窓
(点線で示す)の初めに負の電圧パルスがあると論理ゼ
ロ(L)とし、ディジタルビット窓の初めに負の電圧パ
ルスがないと論理1(H)としてよく、またはその逆で
もよい。データまたは命令を送信するパルスは、開始信
号と同じように呼掛部10で生成する。
【0102】入力シフトレジスタ228からデータバス
220を経由して命令またはデータとして受けるビット
のシーケンスを解釈する命令デコーダ230には、多く
の方式がある。例えば開始信号に続く最初の3ビットが
命令とする。命令に続く次の3ビットは、前の命令に関
連するデータである。図5に示すように、時刻t3 ’で
このプログラミング期間が終わる前にある期間を残し、
前に述べたようにメモリ168のプログラミングを実行
できるようにしなければならない。もちろんこの基本的
な方式は例示であり、入力シフトレジスタ228の出力
を解釈するのに多くの他の方式を用いることができる。
【0103】図4に関連して、図6にこの発明の別の実
施例のプログラミングすなわち書込みサイクルのタイミ
ング図を示す。この実施態様の動作は図5に示した実施
態様と実質的に同じであって、データビット窓(点線で
示す)の初めに第1の選択された長さの負の電圧パルス
があれば論理ゼロ(L)とし、データビット窓の初めに
第2の選択された長さの負の電圧パルスがあれば1
(H)とする。
【0104】他の多くの変調方式は、通信システム設計
の技術者には明かである。この実施例では開始ビットは
必要ない。というのは、第1データ期間に、図5で説明
した方法のような入力データ信号が遷移しないデータビ
ットが存在する可能性がないからである。
【0105】この発明の特長を組み込んだシステムの有
用な実施例は多数考えられるが、以下に少数の実施例を
説明する。例えばこの方法で、応答部12、12aが存
在する場所の周囲温度または周囲圧力を要求することが
できる。このために、目的とする特定のパラメータを感
知するセンサ204を応答部12、12aに取り付けて
よい。センサ204がその出力信号をプロセッサ202
に渡すと、プロセッサ202はセンサの出力信号からデ
ータ値を発生し、データバス220を経由して、この例
の実施例ではRAMであるメモリ168に送る。このよ
うにして前記RAMに入力したデータを上述のように用
いて、シフトレジスタ172を経由して電界効果トラン
ジスタ200を制御し、RF搬送波を変調して送り返
す。または、メモリ168を全く迂回して、プロセッサ
202からシフトレジスタ 172に直接入力してよ
い。
【0106】プログラム可能なトランスポンダ装置が有
用な別の実施例は、組み立てた応答部12、12aを検
査する非接触手段を提供することを含む。この場合検査
データは、前に述べたように応答部12、12aに送信
してよい。前に述べたように、データは命令デコーダ2
30の命令の下にデータバス220に出してよい。命令
デコーダ230は検査シーケンスを開始して、その結果
をデータバス220に出す。シフトレジスタ172を用
いて、再び検査結果をデータバス220から送信してよ
い。
【0107】更に別の実施例では、組み立てた応答部1
2、12aを同調するための非接触手段を提供する。前
に述べたと同様に、命令デコーダ230の制御の下にデ
ータをデータバス220に出してよい。更に命令デコー
ダ230はデータを同調ラッチ244にラッチし、FE
T242を通して、選択されたコンデンサ240で共振
回路130を短絡してよい。これらの選択されたコンデ
ンサを共振回路 130に加えることにより、応答部
の同調周波数は選択された量だけ低くなる。
【0108】また別の実施例では、上に述べたように呼
掛部10が呼掛部10の送信範囲内にある多数の応答部
12、12aと共に動作してアドレスする方式を補っ
て、応答部12、12aを組み立てた後でアドレスを非
接触でプログラムすることができる。その場合、所望の
アドレスをメモリ168に納めて、呼掛部10から入来
するアドレスとプロセッサ202によって比較すること
ができる。
【0109】説明した応答部12、12aは、ほとんど
完全に集積回路として製作して、寸法を非常に小さくす
ることができる。コイル132、コンデンサ134、コ
ンデンサ136だけは、集積回路とは別の個々の構成要
素として設ける必要がある。図7は、個々の構成要素を
支持板上に配列する方法を示す。集積回路218とコン
デンサ134、136は、環状のコイル132で囲まれ
ている。この構成の応答部12、12aを、例えば大量
の予備品在庫の個々の予備品として設け、必要なときに
その中から個々の予備品を自動的に取り出すことができ
る。呼掛部10を用いて、在庫の中から予備品を探して
自動的に取り出す。
【0110】最初に述べたように、応答部12、12a
を例えば大きな群れの動物に取り付け、呼掛部10を用
いて動物を絶えず監視しチェックすることができる。応
答部12、12aの要素は非常に小さく作ることができ
るので、装置全体を小さなピンの形にして動物の皮膚の
下に植えることさえできる。これに相当する構造を図8
に示す。この例では、コイルを小さなフェライトコア2
20に巻いて感度を増すことができる。
【0111】データによって応答部搬送波を変調するに
は、FET200を用いて共振回路130と並列にコン
デンサを接続する。搬送波発生器として使えるものは多
数あり、その中の任意のものを用いて発生した搬送波を
変調することのできる変調器200は、他にいろいろ考
えることができる。
【0112】これまで、いくつかの望ましい実施例につ
いて詳細に説明した。この発明の範囲は、上に述べたも
のとは異なっても特許請求の範囲にある実施例も含むも
のである。
【0113】例えば表示装置は、陰極線管または他のラ
スタ走査装置、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレ
イなどでよい。「マイクロコンピュータ」という語は、
マイクロコンピュータはメモリを必要とするが、「マイ
クロプロセッサ」は必要としないという意味に用いられ
ている場合がある。ここでの用法は、これらの用語は同
意語であって同等なものを指す。「処理回路」または
「制御回路」という語は、ASIC(応用向け集積回
路)、PAL(プログラマブル・アレイロジック)、P
LA(プログラマブル・ロジックアレイ)、デコーダ、
メモリ、非ソフトウエア方式プロセッサ、その他の回
路、マイクロプロセッサまたはマイクロコンピュータを
含む任意の構成のディジタル計算機、またはこれらの組
合わせを含む。
【0114】記憶装置は、SRAM(スタティックRA
M)、DRAM(ダイナミッRAM)、疑似スタティッ
クRAM、ラッチ、EEPROM(電気的消去可能プロ
グラム可能なROM)、EPROM(消去可能プログラ
ム可能なROM)、レジスタ、またはこの技術で知られ
る任意の他の記憶装置を含む。含むという語は、この発
明の範囲を考慮して非網羅的という意味である。
【0115】実現するには、シリコン、ガリウム砒素、
またはその他の電子材料族の離散的構成要素または完全
な集積回路、および光学的または他の技術に基づいた形
式および実施例を用いることが考えられる。この発明の
各種の実施例は、ハードウエア、ソフトウエア、または
マイクロコード化ファームウエアを用いまたは実現する
ことができるものである。
【0116】この発明について例示の実施例を参照して
説明したが、この説明は制限的な意味に解釈してはなら
ない。例示の実施例の各種の変形や組合わせ、およびこ
の発明の他の実施例は、この説明を参照すればこの技術
に精通した人には明かである。従って特許請求の範囲
は、それらの修正または実施例を全て含むものである。
【0117】以上の説明に関して更に以下の項を開示す
る。 (1) トランスポンダ装置であって、 a) 少なくとも一つのRFプログラミングシーケンス
に続いて少なくとも一つのRF呼掛けパルスを送信する
呼掛部であって、 i) 少なくとも一つの前記RFプログラミングシ
ーケンスと少なくとも一つの前記RF呼掛けパルスを送
信する送信器と、 ii) 前記呼掛け信号が終わると読出しデータを受
信する受信器と、を備える前記呼掛部と、 b) 前記呼掛部から離れた位置にあって、前記RF送
信を受信し、少なくとも一つの前記呼掛けパルスを受信
するとこれに応答して前記呼掛部に読出しデータを返す
応答部であって、 i) 少なくとも一つの前記RFプログラミングシ
ーケンスと少なくとも一つの前記RF呼掛けパルスを受
信する応答部受信器と、 ii) 前記呼掛部から前記RFプログラミングシー
ケンスによって送信される書込みデータを復調する応答
部復調器と、 iii) 前記書込みデータによって修正されるメモリ
データを持つのに適した第1メモリと、 iv) 読出しデータを含む第2メモリと、 v) 前記RF送信の終了を検出するRFしきい値
検出器と、 vi) 前記RFしきい値検出器の制御の下にあっ
て、前記終了の前記検出により起動する応答部RF搬送
波発生器と、 vii) 前記第2メモリ手段からの前記読出しデータ
で前記RF搬送波を変調する応答部変調器と、を備える
前記応答部と、を備えるトランスポンダ装置。
【0118】(2) 前記RF搬送波発生器は並列の共
振回路を備える、第1項記載の装置。 (3) 前記並列共振回路は、前記RF呼掛けパルスも
受信する、第2項記載の装置。 (4) 前記応答部変調器は、前記並列共振回路にコン
デンサを接続するスイッチを備える、第2項記載の装
置。
【0119】(5) 前記応答部は、かき鳴らし信号を
与えるかき鳴らし回路を更に備え、前記かき鳴らし信号
は持続期間中は前記応答部搬送波発生器の発振を維持す
る、第1項記載の装置。 (6) 前記第1メモリおよび前記第2メモリは単一メ
モリである、第1項記載の装置。 (7) 前記単一メモリはEEPROMである、第1項
記載の装置。
【0120】(8) 前記読出しデータの少なくとも一
部は前記書込みデータから得られる、第1項記載の装
置。 (9) 前記応答部は、受信したRF送信に含まれるエ
ネルギーを貯蔵するエネルギーアキュムレータを更に備
える、第1項記載の装置。
【0121】(10) 前記応答部はクロック再生回路
を更に備える、第1項記載の装置。 (11) 前記クロック再生回路は、開始検出回路から
の開始信号によって使用可能になる、第10項記載の装
置。 (12) 前記クロック再生回路は、プロセッサからの
アドレス適合開始信号によって更に使用可能になる、第
11項記載の装置。
【0122】(13) 呼掛部と応答部の間の通信を行
う方法であって、 a) 前記呼掛部から前記応答部に送信されたRFエネ
ルギーによって非接触で応答部エネルギーアキュムレー
タにエネルギーを貯蔵し、 b) 前記呼掛部から前記応答部への少なくとも一つの
RFプログラミングシーケンスを送信し、 c) 前記呼掛部からの前記RFプログラミングシーケ
ンスによって送信された第1組のデータを前記応答部で
受信し、 d) 前記呼掛部から前記応答部へ少なくとも一つのR
F呼掛けパルスを送信し、 e) 前記RF呼掛けパルスの出力レベルが減少してい
ることを検出するとRFしきい値信号を起動し、 f) 前記RFしきい値信号の起動により、前記RF呼
掛けパルスの周波数を持つRF搬送波を励信し、 g) 前記RF搬送波を第2組のデータで変調し、 h) 前記変調されたRF搬送波を前記応答部から前記
呼掛部に送信する、段階を含む前記方法。
【0123】(14) 該呼掛部から離れた位置にある
少なくとも一つのプログラム可能な応答部と通信する呼
掛部であって、 i) 制御回路と、 ii) 呼掛部搬送波発生器と、 iii) 前記呼掛部搬送波を変調する呼掛部変調器
と、 iv) 前記呼掛部変調器の出力を受信し、また前記
応答部をプログラムするために変調された書込みデータ
を備える少なくとも一つのRFプログラミングシーケン
スと前記応答部に呼び掛けて記憶している読出しデータ
をRF応答の形で返させるための少なくとも一つのRF
信号とを送信する送信器と、 v) 前記RF呼掛けパルスが終わると前記RF応
答を受信する受信器と、 vi) 前記RF応答からの前記読出しデータを復調
する呼掛部復調器と、を含む前記呼掛部。
【0124】(15) 呼掛部から離れた位置にある応
答部であって、 i) 前記呼掛部から少なくとも一つのRFプログ
ラミングシーケンスと少なくとも一つのRF呼掛けパル
スのRF送信を受信する応答部受信器と、 ii) 前記呼掛部から前記RFプログラミングシーケ
ンスによって送信される書込みデータを復調する応答部
復調器と、 iii) 前記書込みデータによって修正されるメモリ
データを持つのに適した第1メモリと、 iv) 読出しデータを含む第2メモリと、 v) 前記RF送信の終了を検知するRFしきい値
検出器と、 vi) 前記RFしきい値検出器の制御の下にあっ
て、前記終了の前記検出により起動する応答部RF搬送
波発生器と、 vii) 前記第2メモリ手段からの前記読出しデータ
で前記RF搬送波を変調する応答部変調器と、を備える
前記応答部。
【0125】(16) 少なくとも一つのRFプログラ
ミングシーケンスと少なくとも一つのRF呼掛けパルス
を送信する呼掛部(10)を持つトランスポンダ装置を
説明する。応答部(12)は、呼掛部(10)からのR
Fプログラミングシーケンスによって送信されるデータ
を受信する応答部受信器(130)を含む。応答部(1
2)はRF呼掛けパルスを受けると、呼掛部(10)か
らのプログラミングシーケンスによって修正されている
場合があるデータを、変調されたRF搬送波の形で呼掛
部(10)に送り返す。更に応答部(12)は、RF呼
掛けパルスに含まれるエネルギーを貯蔵する応答部エネ
ルギーアキュムレータ(136)と、RF呼掛けパルス
の出力レベルの減少を検知するとRFしきい値信号を送
るバースト終了検出器(142)を備える。更に応答部
(12)には、かき鳴らし回路(196)からの信号を
受けると励信する、RF呼掛けパルスに含まれる周波数
で動作する応答部RF搬送波発生器(130)を含む。
応答部(12)は更に、RF搬送波を維持しかつ送り返
すRF搬送波を記憶しているデータによって変調するの
に用いる制御信号を、RF搬送波発生器の出力信号から
与える、応答部回路手段(198、200)を備える。
【0126】関連特許の相互参照 以下の共通譲渡された特許を参考として示す。 特許番号 申請日 TI事例番号 5,053,774 1991年2月13日 TI−12797A
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のトランスポンダ装置の呼掛部と、前
記呼掛部と共に動作する基礎部のブロック回路図。
【図2】この発明のトランスポンダ装置の応答部のブロ
ック回路図。
【図3】この発明のトランスポンダ装置の応答部のブロ
ック回路図。
【図4】応答部メモリの内容を読む間、呼掛部と応答部
と基礎部の動作の個々の過程の間の時間関係を説明する
タイミング図。
【図5】図4に示す全体タイミング方式に関連して、応
答部メモリをプログラムするのに用いる変調方式を説明
するタイミング図。
【図6】図4に示す全体タイミング方式に関連して、応
答部メモリをプログラムするのに用いる別の変調方式を
説明するタイミング図。
【図7】応答部の第1の可能な実施態様。
【図8】応答部の第2の可能な実施態様。別に指示のな
い限り、異なる図面の対応する数字および符号は対応す
る部分を表す。
【符号の説明】
10 呼掛部 12、12a 応答部 14 キー 15 マイクロプロセッサ18の入力 16 基礎部 18 マイクロプロセッサ 20 発振器 22 マイクロプロセッサ18の出力 24 スイッチ 26 増幅器 28 スイッチ 30 増幅器 32 結合コイル 34、36 マイクロプロセッサ18の出力 38 コイル 40 コンデンサ 42 スイッチ 44 抵抗器 46 スイッチ 48、50 マイクロプロセッサの出力 52、54 増幅器 56 共振回路 58 クロック発生器 60 マイクロプロセッサ18の入力 62 復調器 64 マイクロプロセッサ18の入力 66 RAM 68 双方向接続 70 ジャック 72 ディスプレイ部 74 電池 76、78 スイッチ 80 コイル 82 整流器 84 コンデンサ 86 充電センサ 88 マイクロプロセッサ18の入力 90 スイッチ 92 マイクロプロセッサ18の出力 94 増幅器 96 コイル 98 変調器 100 スイッチ 102 マイクロプロセッサ18の出力 104 コイル 106 ジャック 108 電源 110 充電電圧発生器 112 コイル 114 スイッチ 116 操作ボタン 118 コイル 120 復調器 130 共振回路 132 コイル 134、136 コンデンサ 138 RFバス 139 クロック信号 140 クロック再生回路 142 バースト終了検出器 144 ダイオード 146、147 ツェナーダイオード 150 バースト終了検出器の出力 154 開始検出回路 155 ANDゲート 156 スイッチ 158 分割器 160 第2分割器 162、162a 第4分割器 164 スイッチ 168 メモリ 172 出力シフトレジスタ 174 出力シフトレジスタ172のシフト/ロード_
入力 176 出力シフトレジスタ172のシフトクロック入
力 182 データ路 184 第3分割器 188 分割器184の出力 190 FET 192 かき鳴らし回路 198 コンデンサ 200 FET 202 応答部12、12aのプロセッサ 204 応答部12、12aのセンサ 206 プロセッサ202の出力 208 プロセッサ202の入力 210 ダイオード 212 コンデンサ 214 応答部12、12aの抵抗器、基礎部の出力 216 FET、インバータ 218 集積回路 220 データバス 226 入力シフトレジスタのデータ入力 227 入力シフトレジスタのクロック入力 228 入力シフトレジスタ 230 命令デコーダ 232 プログラミング論理 234 終了検出回路 236 試験論理 238 プログラム可能な同調網 240 コンデンサの群 242 FET 244 ラッチ 246 ラッチ信号
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a) 少なくとも一つのRFプログラミ
    ングシーケンスに続いて少なくとも一つのRF呼掛けパ
    ルスを送信する呼掛部であって、 i) 少なくとも一つの前記RFプログラミングシ
    ーケンスと少なくとも一つの前記RF呼掛けパルスを送
    信する送信器と、 ii) 前記呼掛け信号が終わると読出しデータを受
    信する受信器と、を備える前記呼掛部と、 b) 前記呼掛部から離れた位置にあって、前記RF送
    信を受信し、少なくとも一つの前記呼掛けパルスを受信
    するとこれに応答して前記呼掛部に読出しデータを返す
    応答部であって、 i) 少なくとも一つの前記RFプログラミングシ
    ーケンスと少なくとも一つの前記RF呼掛けパルスを受
    信する応答部受信器と、 ii) 前記呼掛部から前記RFプログラミングシー
    ケンスによって送信される書込みデータを復調する応答
    部復調器と、 iii) 前記書込みデータによって修正されるメモリ
    データを持つのに適した第1メモリと、 iv) 読出しデータを含む第2メモリと、 v) 前記RF送信の終了を検出するRFしきい値
    検出器と、 vi) 前記RFしきい値検出器の制御の下にあっ
    て、前記終了の前記検出により起動する応答部RF搬送
    波発生器と、 vii) 前記第2メモリ手段からの前記読出しデータ
    で前記RF搬送波を変調する応答部変調器と、を備える
    前記応答部と、を備えるトランスポンダ装置。
  2. 【請求項2】 呼掛部と応答部の間の通信を行う方法で
    あって、 a) 前記呼掛部から前記応答部に送信されたRFエネ
    ルギーによって非接触で応答部エネルギーアキュムレー
    タにエネルギーを貯蔵し、 b) 前記呼掛部から前記応答部への少なくとも一つの
    RFプログラミングシーケンスを送信し、 c) 前記呼掛部からの前記RFプログラミングシーケ
    ンスによって送信された第1組のデータを前記応答部で
    受信し、 d) 前記呼掛部から前記応答部へ少なくとも一つのR
    F呼掛けパルスを送信し、 e) 前記RF呼掛けパルスの出力レベルが減少してい
    ることを検出するとRFしきい値信号を起動し、 f) 前記RFしきい値信号の起動により、前記RF呼
    掛けパルスの周波数を持つRF搬送波を励信し、 g) 前記RF搬送波を第2組のデータで変調し、 h) 前記変調されたRF搬送波を前記応答部から前記
    呼掛部に送信する、段階を含む前記方法。
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