JPH07201574A - インダクタおよびその製造方法 - Google Patents
インダクタおよびその製造方法Info
- Publication number
- JPH07201574A JPH07201574A JP33687093A JP33687093A JPH07201574A JP H07201574 A JPH07201574 A JP H07201574A JP 33687093 A JP33687093 A JP 33687093A JP 33687093 A JP33687093 A JP 33687093A JP H07201574 A JPH07201574 A JP H07201574A
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- JP
- Japan
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- linear
- plated
- ferrite
- conductor
- groove
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- Pending
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- Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 金属線材をフェライトコアに巻いてコイルを
形成するという構造の採用ではなく、より生産性の良い
手段でインダクタを構成する。 【構成】 円柱型のフェライトコア1の円筒面に螺旋状
の溝2があらかじめ形成されており、その螺旋溝2に無
電解メッキによる螺旋状メッキ導体3が連続して埋め込
まれている。また、フェライトコア1の両端面には螺旋
状メッキ導体3の両端にそれぞれつながった端子部メッ
キ導体4が前記無電解メッキと同時に形成されている。
形成するという構造の採用ではなく、より生産性の良い
手段でインダクタを構成する。 【構成】 円柱型のフェライトコア1の円筒面に螺旋状
の溝2があらかじめ形成されており、その螺旋溝2に無
電解メッキによる螺旋状メッキ導体3が連続して埋め込
まれている。また、フェライトコア1の両端面には螺旋
状メッキ導体3の両端にそれぞれつながった端子部メッ
キ導体4が前記無電解メッキと同時に形成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、フェライト部品にコ
イル導体を組み合わせたインダクタに関し、特に、金属
線材によるコイル巻線を用いない非巻線型のインダクタ
およびその製造方法に関する。
イル導体を組み合わせたインダクタに関し、特に、金属
線材によるコイル巻線を用いない非巻線型のインダクタ
およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フェライト製のコア部品にコイル導体を
組み合わせてなるインダクタが電子装置の回路部品とし
てさまざまな目的で使用されている。もちろん、目的に
応じてインダクタの機能、特性、形態はさまざまであ
る。電子回路部品についての一般的な課題であるが、イ
ンダクタについても、超小型化、プリント配線板への実
装のしやすさ(最近では表面実装が主流になってい
る)、量産性の向上、信頼性の向上などが要求される。
組み合わせてなるインダクタが電子装置の回路部品とし
てさまざまな目的で使用されている。もちろん、目的に
応じてインダクタの機能、特性、形態はさまざまであ
る。電子回路部品についての一般的な課題であるが、イ
ンダクタについても、超小型化、プリント配線板への実
装のしやすさ(最近では表面実装が主流になってい
る)、量産性の向上、信頼性の向上などが要求される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】さまざまな形態がある
ものの、従来のインダクタはフェライトコアに金属線材
を巻いてコイルとする基本構造になっている。線材をコ
アに巻く作業を自動化した機械もあるが、巻線作業は面
倒であり、その自動化も難しく、従ってその量産性の向
上にも限界がある。特に多品種少量生産の場合にはコア
の形態や巻線形態もさまざまに変化するため、インダク
タを効率良く生産することができなかった。
ものの、従来のインダクタはフェライトコアに金属線材
を巻いてコイルとする基本構造になっている。線材をコ
アに巻く作業を自動化した機械もあるが、巻線作業は面
倒であり、その自動化も難しく、従ってその量産性の向
上にも限界がある。特に多品種少量生産の場合にはコア
の形態や巻線形態もさまざまに変化するため、インダク
タを効率良く生産することができなかった。
【0004】この発明は前述した従来の問題点に鑑みな
されたもので、その目的は、金属線材をフェライトコア
に巻いてコイルを形成するという構造の採用ではなく、
より生産性の良い手段で製作できるようにしたインダク
タおよびその製造方法を提供することにある。
されたもので、その目的は、金属線材をフェライトコア
に巻いてコイルを形成するという構造の採用ではなく、
より生産性の良い手段で製作できるようにしたインダク
タおよびその製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係るインダク
タは、線状穴または線状溝を有するフェライト部品に無
電解メッキを施して、前記線状穴または線状溝を埋める
線状メッキ導体を形成するとともに、この線状メッキ導
体につながる端子部メッキ導体を前記フェライト部品の
所定部分に形成したものである。
タは、線状穴または線状溝を有するフェライト部品に無
電解メッキを施して、前記線状穴または線状溝を埋める
線状メッキ導体を形成するとともに、この線状メッキ導
体につながる端子部メッキ導体を前記フェライト部品の
所定部分に形成したものである。
【0006】またインダクタの製造方法として、第2の
発明では、線状溝を有するフェライト部品の全表面に無
電解メッキを施した後、そのフェライト部品の所定部分
の外表面を研磨してその部分のメッキ導体膜を除去する
ことで、前記線状溝を埋める線状メッキ導体を残置形成
するようにした。
発明では、線状溝を有するフェライト部品の全表面に無
電解メッキを施した後、そのフェライト部品の所定部分
の外表面を研磨してその部分のメッキ導体膜を除去する
ことで、前記線状溝を埋める線状メッキ導体を残置形成
するようにした。
【0007】さらに第3の発明の製造方法では、線状溝
を有するフェライト部品における前記線状溝と端子形成
部分を除いた表面部分をマスキングしてメッキされない
ようにした後、このフェライト部品に無電解メッキを施
して、前記線状溝を埋める線状メッキ導体とそれにつな
がる端子部メッキ導体とを形成するようにした。
を有するフェライト部品における前記線状溝と端子形成
部分を除いた表面部分をマスキングしてメッキされない
ようにした後、このフェライト部品に無電解メッキを施
して、前記線状溝を埋める線状メッキ導体とそれにつな
がる端子部メッキ導体とを形成するようにした。
【0008】
【作用】前記線状穴または線状溝を施そうとするコイル
巻線のパターンで形成しておけば、その線状穴または線
状溝を埋めるように形成された線状メッキ導体がコイル
導体となり、同時に端子部メッキ導体も形成される。第
2の発明の製造方法では、当初は線状溝以外にもメッキ
が施されるが、フェライト部品の外表面を研磨すること
で不要部分のメッキ導体膜が除去される。第3の発明の
製造方法では、線状溝と端子部分を除く部分には当初か
らメッキされない。
巻線のパターンで形成しておけば、その線状穴または線
状溝を埋めるように形成された線状メッキ導体がコイル
導体となり、同時に端子部メッキ導体も形成される。第
2の発明の製造方法では、当初は線状溝以外にもメッキ
が施されるが、フェライト部品の外表面を研磨すること
で不要部分のメッキ導体膜が除去される。第3の発明の
製造方法では、線状溝と端子部分を除く部分には当初か
らメッキされない。
【0009】
【実施例】この発明の第1実施例による円筒型インダク
タの構成を図1に示している。円柱型のフェライトコア
1の円筒面に螺旋状の溝2があらかじめ形成されてお
り、その螺旋溝2に無電解メッキによる螺旋状メッキ導
体3が連続して埋め込まれている。また、フェライトコ
ア1の両端面には螺旋状メッキ導体3の両端にそれぞれ
つながった端子部メッキ導体4が前記無電解メッキと同
時に形成されている。
タの構成を図1に示している。円柱型のフェライトコア
1の円筒面に螺旋状の溝2があらかじめ形成されてお
り、その螺旋溝2に無電解メッキによる螺旋状メッキ導
体3が連続して埋め込まれている。また、フェライトコ
ア1の両端面には螺旋状メッキ導体3の両端にそれぞれ
つながった端子部メッキ導体4が前記無電解メッキと同
時に形成されている。
【0010】図1のインダクタは第2の発明の方法によ
りつぎのように製作される。螺旋溝2を形成したフェラ
イトコア1の表面全体に水酸化ナトリウム水溶液を塗布
してから加熱し、フェライト表面をエッチングする。こ
のエッチング処理によりフェライトの表面が活性化す
る。その後ホウ素系還元剤を使用して無電解ニッケルメ
ッキを行い、つぎに無電解銅メッキを行う。これでフェ
ライトコア1の全表面にニッケル・銅の2層構造のメッ
キ金属膜が形成される。その後、このフェライトコア1
の外周面を研削盤などで研磨し、その最外周面のメッキ
金属膜を除去する。このとき螺旋溝2を埋めているメッ
キ金属は研磨によっても除去されることがなく、螺旋状
メッキ導体3として残置形成される。また、フェライト
コア1の両端面のメッキも残り、2つの端子部メッキ導
体4となる。これらの螺旋状メッキ導体3および端子部
メッキ導体4の表面には酸化防止処理としてたとえば金
メッキや半田メッキを施す。なお、螺旋溝2はフェライ
トコア1の成形、焼成後、研削盤などで形成することが
できる。
りつぎのように製作される。螺旋溝2を形成したフェラ
イトコア1の表面全体に水酸化ナトリウム水溶液を塗布
してから加熱し、フェライト表面をエッチングする。こ
のエッチング処理によりフェライトの表面が活性化す
る。その後ホウ素系還元剤を使用して無電解ニッケルメ
ッキを行い、つぎに無電解銅メッキを行う。これでフェ
ライトコア1の全表面にニッケル・銅の2層構造のメッ
キ金属膜が形成される。その後、このフェライトコア1
の外周面を研削盤などで研磨し、その最外周面のメッキ
金属膜を除去する。このとき螺旋溝2を埋めているメッ
キ金属は研磨によっても除去されることがなく、螺旋状
メッキ導体3として残置形成される。また、フェライト
コア1の両端面のメッキも残り、2つの端子部メッキ導
体4となる。これらの螺旋状メッキ導体3および端子部
メッキ導体4の表面には酸化防止処理としてたとえば金
メッキや半田メッキを施す。なお、螺旋溝2はフェライ
トコア1の成形、焼成後、研削盤などで形成することが
できる。
【0011】この発明の第2の実施例によるバルントラ
ンスの構成を図2に示している。この実施例のフェライ
トコア1は2つの穴1aと1bを有する眼鏡型であり、
その穴1aと1bの周辺部分に4相分のコイル巻線に相
当する線状メッキ導体3が形成されている。この線状メ
ッキ導体3は、前記実施例と同様にフェライトコア1に
あらかじめ形成されている線状溝2に埋め込まれた状態
で形成されている。また周知のように、バルントランス
の4相コイル巻線は相互に接続されており、合計5個の
端子がある。その5個の端子に相当する端子部メッキ導
体41、42、43、44、45がフェライトコア1の
所定位置に配設されている。なお、フェライトコア1に
おける端子部メッキ導体41、42、43、44、45
を配設する位置にはあらかじめ凹部が形成されており、
その凹部内に埋め込まれたメッキ導体が各端子部となっ
ている。このバルントランスの製作は前述した第2の発
明の方法によっている。つまり、コイル導体と端子のパ
ターンに合せて線状溝2および凹部を形成したフェライ
トコア1を製作し、その全表面に前記と同様にニッケル
・銅の2層構造のメッキ膜を形成した後、穴1aと1b
の内周面を研磨するとともに、コア1の外平面を研磨
し、不要部分のメッキ金属を除去することで、線状溝2
と前記凹部内のメッキ導体2、41、42、43、4
4、45を所定パターンで残置形成する。
ンスの構成を図2に示している。この実施例のフェライ
トコア1は2つの穴1aと1bを有する眼鏡型であり、
その穴1aと1bの周辺部分に4相分のコイル巻線に相
当する線状メッキ導体3が形成されている。この線状メ
ッキ導体3は、前記実施例と同様にフェライトコア1に
あらかじめ形成されている線状溝2に埋め込まれた状態
で形成されている。また周知のように、バルントランス
の4相コイル巻線は相互に接続されており、合計5個の
端子がある。その5個の端子に相当する端子部メッキ導
体41、42、43、44、45がフェライトコア1の
所定位置に配設されている。なお、フェライトコア1に
おける端子部メッキ導体41、42、43、44、45
を配設する位置にはあらかじめ凹部が形成されており、
その凹部内に埋め込まれたメッキ導体が各端子部となっ
ている。このバルントランスの製作は前述した第2の発
明の方法によっている。つまり、コイル導体と端子のパ
ターンに合せて線状溝2および凹部を形成したフェライ
トコア1を製作し、その全表面に前記と同様にニッケル
・銅の2層構造のメッキ膜を形成した後、穴1aと1b
の内周面を研磨するとともに、コア1の外平面を研磨
し、不要部分のメッキ金属を除去することで、線状溝2
と前記凹部内のメッキ導体2、41、42、43、4
4、45を所定パターンで残置形成する。
【0012】この発明の第3実施例によるビーズインダ
クタの構成を図3に示している。直方体のフェライト部
品5の中心に線状穴6が貫通形成されており、その線状
穴6にメッキ導体7が埋め込まれている。また、フェラ
イト部品5を貫通している線状メッキ導体7の両端がフ
ェライト部品5の両端面に達しているが、その両端面に
それぞれ端子部メッキ導体4が形成されている。このビ
ーズインダクタは巻数が1/2のインダクタであり、周
知のように電子回路のノイズフィルタとして使用され
る。このビーズインダクタは前述の第2の発明の製造方
法でも製作することができるが、第3の発明の製造方法
でも簡単に製作することができる。つまり、線状穴6を
貫通形成したフェライト部品5の中間部外周面を適当な
手段でマスキングして無電解メッキを行うことで、線状
メッキ導体7と端子部メッキ導体4が形成される。
クタの構成を図3に示している。直方体のフェライト部
品5の中心に線状穴6が貫通形成されており、その線状
穴6にメッキ導体7が埋め込まれている。また、フェラ
イト部品5を貫通している線状メッキ導体7の両端がフ
ェライト部品5の両端面に達しているが、その両端面に
それぞれ端子部メッキ導体4が形成されている。このビ
ーズインダクタは巻数が1/2のインダクタであり、周
知のように電子回路のノイズフィルタとして使用され
る。このビーズインダクタは前述の第2の発明の製造方
法でも製作することができるが、第3の発明の製造方法
でも簡単に製作することができる。つまり、線状穴6を
貫通形成したフェライト部品5の中間部外周面を適当な
手段でマスキングして無電解メッキを行うことで、線状
メッキ導体7と端子部メッキ導体4が形成される。
【0013】この発明の第4実施例による平板型インダ
クタの構成を図4に示している。フェライト板8の上面
に三角波型の線状溝9が形成されていて、この線状溝9
内に埋め込むように形成した線状メッキ導体10と、フ
ェライト板8の両端面にあって前記線状メッキ導体10
の両端につながった端子部メッキ導体11とを備えてい
る。この実施例は第2の発明の製造方法により製作する
のが良い。特にフェライト板8の上面全体に無電解メッ
キを行い、その平面を研磨することで、線状溝9内のメ
ッキ導体10を残す。この研磨でフェライト板8の上面
は高精度に平面に仕上り、この上にカバー用のフェライ
ト板12を接合すれば、高いインダクタンスを実現する
ことができる。
クタの構成を図4に示している。フェライト板8の上面
に三角波型の線状溝9が形成されていて、この線状溝9
内に埋め込むように形成した線状メッキ導体10と、フ
ェライト板8の両端面にあって前記線状メッキ導体10
の両端につながった端子部メッキ導体11とを備えてい
る。この実施例は第2の発明の製造方法により製作する
のが良い。特にフェライト板8の上面全体に無電解メッ
キを行い、その平面を研磨することで、線状溝9内のメ
ッキ導体10を残す。この研磨でフェライト板8の上面
は高精度に平面に仕上り、この上にカバー用のフェライ
ト板12を接合すれば、高いインダクタンスを実現する
ことができる。
【0014】この発明の第5の実施例による積層型イン
ダクタの構成を図5に示している。これは図4の平板型
インダクタを3層構造に重ねたものである。つまり、3
枚のフェライト板81、82、83の上面にそれぞれ波
型の線状溝9が形成され、その線状溝9に埋め込むよう
に形成した線状メッキ導体10が形成されている。そし
て3枚のフェライト板81、82、83を積層し、その
積層状態で各フェライト板81、82、83の線状メッ
キ導体10が直列接続されるように、フェライト板8
1、82、83の端面部分の各端子部メッキ導体の位置
およびパターンを工夫している。つまり、フェライト板
81の線状メッキ導体10の両端にそれぞれ端子部メッ
キ導体11aと11bが配設され、フェライト板82の
線状メッキ導体10の両端にそれぞれ端子部メッキ導体
11cと11dが配設され、フェライト板83の線状メ
ッキ導体10の両端にそれぞれ端子部メッキ導体11e
と11fが配設されている。3枚の積層状態において
は、11bがその上の11cと接続され、11dがその
上の11eと接続され、11aと11fが外部接続用端
子部となる。なお一番上の11fを11aと同じ一番下
まで連続させるために、フェライト板81と82の端面
に端子部メッキ導体(図示省略)を設けている。また、
フェライト板83の上面にはカバー用フェライト板12
を重ねる。
ダクタの構成を図5に示している。これは図4の平板型
インダクタを3層構造に重ねたものである。つまり、3
枚のフェライト板81、82、83の上面にそれぞれ波
型の線状溝9が形成され、その線状溝9に埋め込むよう
に形成した線状メッキ導体10が形成されている。そし
て3枚のフェライト板81、82、83を積層し、その
積層状態で各フェライト板81、82、83の線状メッ
キ導体10が直列接続されるように、フェライト板8
1、82、83の端面部分の各端子部メッキ導体の位置
およびパターンを工夫している。つまり、フェライト板
81の線状メッキ導体10の両端にそれぞれ端子部メッ
キ導体11aと11bが配設され、フェライト板82の
線状メッキ導体10の両端にそれぞれ端子部メッキ導体
11cと11dが配設され、フェライト板83の線状メ
ッキ導体10の両端にそれぞれ端子部メッキ導体11e
と11fが配設されている。3枚の積層状態において
は、11bがその上の11cと接続され、11dがその
上の11eと接続され、11aと11fが外部接続用端
子部となる。なお一番上の11fを11aと同じ一番下
まで連続させるために、フェライト板81と82の端面
に端子部メッキ導体(図示省略)を設けている。また、
フェライト板83の上面にはカバー用フェライト板12
を重ねる。
【0015】この発明の第6実施例による積層型インダ
クタの構成を図6に示している。これは図5の実施例の
変形であり、フェライト板に渦巻き状の線状メッキ導体
を形成したものである。図6では2枚のフェライト板8
1と82を積層し、その上にカバー用フェライト板12
を重ねている。フェライト板81と82の上面には渦巻
き状の線状溝61が形成され、その溝内に埋め込まれる
ように渦巻き状の線状メッキ導体62が形成されてい
る。渦巻きの中心には上下に貫通する穴63が形成さ
れ、その穴内面にも中間端子部となるメッキ導体64が
形成されている。渦巻きの外側端部のメッキ導体62は
フェライト板81、82の端面のメッキ導体65につな
がっている。フェライト板81と82を重ね、渦巻き中
心のメッキ導体64同士を接続する。これで2つの渦巻
き状の線状メッキ導体62が直列接続される。
クタの構成を図6に示している。これは図5の実施例の
変形であり、フェライト板に渦巻き状の線状メッキ導体
を形成したものである。図6では2枚のフェライト板8
1と82を積層し、その上にカバー用フェライト板12
を重ねている。フェライト板81と82の上面には渦巻
き状の線状溝61が形成され、その溝内に埋め込まれる
ように渦巻き状の線状メッキ導体62が形成されてい
る。渦巻きの中心には上下に貫通する穴63が形成さ
れ、その穴内面にも中間端子部となるメッキ導体64が
形成されている。渦巻きの外側端部のメッキ導体62は
フェライト板81、82の端面のメッキ導体65につな
がっている。フェライト板81と82を重ね、渦巻き中
心のメッキ導体64同士を接続する。これで2つの渦巻
き状の線状メッキ導体62が直列接続される。
【0016】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明で
は、線状穴または線状溝を有するフェライト部品に無電
解メッキを施して、前記線状穴または線状溝を埋める線
状メッキ導体を形成するとともに、この線状メッキ導体
につながる端子部メッキ導体を前記フェライト部品の所
定部分に形成するので、従来のようにフェライト部品に
金属線材でコイル巻線を施すという面倒な構成・作業を
行わずに、無電解メッキによりコイル導体と端子部導体
を簡単に形成することができ、特に小型のインダクタを
従来より安価に生産することができる。
は、線状穴または線状溝を有するフェライト部品に無電
解メッキを施して、前記線状穴または線状溝を埋める線
状メッキ導体を形成するとともに、この線状メッキ導体
につながる端子部メッキ導体を前記フェライト部品の所
定部分に形成するので、従来のようにフェライト部品に
金属線材でコイル巻線を施すという面倒な構成・作業を
行わずに、無電解メッキによりコイル導体と端子部導体
を簡単に形成することができ、特に小型のインダクタを
従来より安価に生産することができる。
【図1】この発明の第1の実施例による円筒型インダク
タの構成図である。
タの構成図である。
【図2】この発明の第2の実施例によるバルントランス
の構成図である。
の構成図である。
【図3】この発明の第3の実施例によるビーズインダク
タの構成図である。
タの構成図である。
【図4】この発明の第4の実施例による平板型インダク
タの構成図である。
タの構成図である。
【図5】この発明の第5の実施例による積層型インダク
タの構成図である。
タの構成図である。
【図6】この発明の第6の実施例による積層型インダク
タの構成図である。
タの構成図である。
1 フェライトコア 2 線状溝 3 線状メッキ導体 4 端子部メッキ導体 41、42、43、44、45 端子部メッキ導体 5 フェライト部品 6 線状穴 7 線状メッキ導体 8 フェライト板 9 線状溝 10 線状メッキ導体 11 端子部メッキ導体 12 カバー用フェライト板 81、82、83 フェライト板 61 線状溝 62 線状メッキ導体
Claims (3)
- 【請求項1】 線状穴または線状溝を有するフェライト
部品に無電解メッキを施して、前記線状穴または線状溝
を埋める線状メッキ導体を形成するとともに、この線状
メッキ導体につながる端子部メッキ導体を前記フェライ
ト部品の所定部分に形成したことを特徴とするインダク
タ。 - 【請求項2】 線状溝を有するフェライト部品の全表面
に無電解メッキを施した後、そのフェライト部品の所定
部分の外表面を研磨してその部分のメッキ導体膜を除去
することで、前記線状溝を埋める線状メッキ導体を残置
形成することを特徴とするインダクタの製造方法。 - 【請求項3】 線状溝を有するフェライト部品における
前記線状溝と端子形成部分を除いた表面部分をマスキン
グしてメッキされないようにした後、このフェライト部
品に無電解メッキを施して、前記線状溝を埋める線状メ
ッキ導体とそれにつながる端子部メッキ導体とを形成す
ることを特徴とするインダクタの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33687093A JPH07201574A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | インダクタおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33687093A JPH07201574A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | インダクタおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07201574A true JPH07201574A (ja) | 1995-08-04 |
Family
ID=18303415
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33687093A Pending JPH07201574A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | インダクタおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07201574A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009033106A (ja) * | 2007-07-27 | 2009-02-12 | Taida Electronic Ind Co Ltd | 磁性素子の製造方法及び磁性素子 |
JP2010129757A (ja) * | 2008-11-27 | 2010-06-10 | Tdk Corp | 表面実装型バルントランス |
US9466589B2 (en) | 2014-03-18 | 2016-10-11 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Power module package including heat spreader and inductance coil |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP33687093A patent/JPH07201574A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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