JPH07201012A - 消去ヘッド - Google Patents

消去ヘッド

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JPH07201012A
JPH07201012A JP35537893A JP35537893A JPH07201012A JP H07201012 A JPH07201012 A JP H07201012A JP 35537893 A JP35537893 A JP 35537893A JP 35537893 A JP35537893 A JP 35537893A JP H07201012 A JPH07201012 A JP H07201012A
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JP
Japan
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gap
grindstone
core
erasing
gap length
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Application number
JP35537893A
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English (en)
Inventor
Masaru Sato
大 佐藤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ギャップ長の精度の向上を図ることができる
とともに、容易に製造することが可能な消去ヘッドを提
供する。 【構成】 中グリ加工されたコアブロックに対して所定
の幅を有する砥石により溝入れを行い、この溝内に融着
ガラスを充填して消去ギャップを形成する。前記溝の幅
は上記消去ギャップのギャップ長に対応することから、
溝入れを行う際に使用する砥石の幅を適宜選定すれば、
ギャップ長が任意に設定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばオーディオテー
プレコーダやビデオテープレコーダ(VTR)用等の消
去ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】一般にオーディオテープレコーダやビデ
オテープレコーダ(VTR)用等の消去ヘッドとして
は、一対の磁気コアがガラス融着により接合されて形成
されたものが使用されている。
【0003】この消去ヘッドにおいて、例えばシングル
ギャップの場合、フロントコア部は以下のようにして製
造される。即ち、先ず、図23に示すように、フェライ
ト等からなる一対のコアブロックA,Bの一方の面に所
定の刃形を有する砥石101によりそれぞれ切削加工を
施し、これらコアブロックA,Bの両面研磨を行った
後、フロントコア中グリ加工を行う。
【0004】続いて、図24に示すように、上記コアブ
ロックA,Bの加工面を突き合わせ面として組み立て、
所定の融着治具102に固定して、フロントギャップ側
に融着用のガラス棒103をそれぞれ挿入しガラス融着
により両者を接合する。
【0005】そして、図25に示すように、接合一体化
されたコアブロックA,Bを所定の位置で切断する。分
離後、得られた磁気コア104のデプス側(図中、斜線
部分)を研削し(図26)、更にテープとの摺接がなさ
れるヘッド面を円弧状に研磨して(図27)、図28に
示すようなフロントコア部105を得ることができる。
【0006】従って、このような消去ヘッドにおいて
は、一対のコアブロックA,B同士の突き合わせ面間に
生ずる隙間に融着ガラスが流し込まれることにより磁気
ギャップが形成されるので、ギャップ長は上記フロント
コア中グリ加工時の溝の深さg(図23参照。)によっ
て決まる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
に一対のコアブロックA,Bを組み合わせ融着ガラスに
より接合一体化してフロントコア部を形成する方法で
は、ギャップ長の精度が出しにくく、それに応じて得ら
れる消去ヘッドの消去率にバラツキが生じるといった問
題が起こる。
【0008】また、この場合、ガラス融着を行う際に、
図29に示すように、組み立てられたコアブロック11
6を固定するための融着治具117が必要となるが、こ
の融着治具の材質がコア材であるフェライトと異なる膨
張係数を有するために、設計時に慎重に考慮しない限り
融着時(ガラス融着温度600℃以上)に大きなストレ
スが加わり、得られた消去ヘッドにおいてはフェライト
にヒビが発生して不良となる虞れがある。このため、従
来の方法では、容易に消去ヘッドを製造することができ
ない。また、この方法においては、ガラス融着後、上記
融着治具にガラスが付着することがあるので、メンテナ
ンスが必要である。
【0009】これに対し、上述のような融着治具を用い
ずにガラス融着によるギャップ形成を行い、セミダブル
ギャップ或いはダブルギャップの消去ヘッドを製造する
方法として、例えば図30乃至図33に示す方法が提案
されている。
【0010】即ち、この方法においては、図30に示す
ように、先ず長方体状をなすフェライトブロック110
の一主面110aと反対側の面110bを片面研磨した
後、該一主面110aに、所定の刃形を有する砥石11
3により平板状のセンターコア111を嵌合配設するた
めのギャップ形成用溝112を底面より開口側に亘って
その開口幅が段階的に広くなるような階段状をなす溝と
して切削加工する。そして、上記センターコア111を
両面研磨する。
【0011】次いで、図31に示すように、上記フェラ
イトブロック110のギャップ形成用溝112に、その
底面に対して垂直にセンターコア111を挿入する。そ
して、図32に示すように、上記ギャップ形成用溝11
2のうち傾斜を有する側壁面112a,112aと上記
センターコア111の両主面111a,111aとの間
に融着用のガラス棒114,114をそれぞれ配設した
後、所定の条件にて加熱を行う。
【0012】これにより、上記ガラス棒114,114
が溶け出して上記ギャップ形成用溝112の底面へと次
第に流れ込み、冷却後上記フェライトブロック110と
上記センターコア111とが一体的に固定される。
【0013】続いて、これら一体化されたフェライトブ
ロック110とセンターコア111とから構成される磁
気コアのデプス側を研削し、更にテープとの摺接がなさ
れるヘッド面を円弧状に研磨して、図33に示すような
フロントコア部115を得ることができる。
【0014】従って、この消去ヘッドにおいては、上記
フェライトブロック110に設けられたギャップ形成用
溝112の側壁面と上記センターコア111の両主面間
の隙間2つのギャップが形成される。
【0015】ところが、この方法においては、上記セン
ターコア111を上記ギャップ形成用溝112内に挿入
する際に、該センターコア111を上記ギャップ形成用
溝112の底面に対して完全に垂直に配設することは困
難であり、例えば図34に示すように、若干傾いた状態
で配設される。
【0016】このために、上述のようにヘッド面を図中
点線で示すように円弧状に研磨すると、円研仕上げ高さ
hの寸法のズレに応じて2つのギャップg1 ,g2 のギ
ャップ長にバラツキが生じてしまう。即ち、円研仕上げ
高さhが高くなると、図中左側のギャップg1 のギャッ
プ長が長くなり、図中右側のギャップg2 のギャップ長
は短くなる。従って、得られる消去ヘッドにおいて、ギ
ャップ長の精度の向上を図ることは難しい。
【0017】そこで、本発明は、このような実情に鑑み
て提案されたものであって、ギャップ長の精度の向上を
図ることができるとともに、容易に製造することが可能
な消去ヘッドを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の消去ヘッドは、
上述の目的を達成するために提案されたものである。即
ち、本発明は、一対の磁気コアが融着ガラスにより接合
されて消去ギャップが形成されてなる消去ヘッドにおい
て、上記消去ギャップが砥石により切削加工されてなる
ことを特徴とするものである。
【0019】
【作用】一対の磁気コアが融着ガラスにより接合されて
消去ギャップが形成されてなる消去ヘッドにおいて、上
記消去ギャップが砥石により切削加工されることによ
り、該砥石の幅に応じて上記消去ギャップのギャップ長
が任意に決められる。また、上記砥石により切削加工さ
れて形成された溝内に上記融着ガラスを充填させること
により、従来より使用されている融着治具を必要とせず
にギャップ形成を行うことができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例により説明す
るが、本発明がこの実施例に限定されるものではないこ
とは言うまでもない。本実施例は、ビデオテープレコー
ダ(VTR)用の消去ヘッドにおいて、消去ギャップ部
を砥石により切削加工した例である。
【0021】先ず、本実施例にかかる消去ヘッドの構成
について説明する。即ち、この消去ヘッドは、図1に示
すように、ビデオテープに記録されたオーディオ信号及
びビデオ信号をテープの全幅に亘って同時に消去し、且
つ消し残しが無いようにするために消去ギャップg1
2 が2つ設けられた,所謂2ギャップ構成を有する。
【0022】この消去ヘッドは、ビデオテープとの摺接
面となる磁気記録媒体摺接面に所定間隔で平行に設けら
れた2つの消去ギャップg1 ,g2 を構成するフロント
コア1と、該フロントコア1とにより閉磁路を構成する
バックコア2と、コイルボビン3に巻装されたコイル4
と、これらフロントコア1、バックコア2及びコイル4
とを有するヘッド部の磁気記録媒体摺接面部分を外部に
臨ませるようにして該ヘッド部を収納するホルダー10
とから構成されている。
【0023】上記フロントコア1は、センターコア5
と、該センターコア5を挟んでその両側に設けられるサ
イドコア6,7とからなる。上記センターコア5は、断
面略矩形状の長方形となされたフェライトからなり、そ
の一主面にセンダストよりなる金属磁性膜8が全幅に亘
って被着形成されてなる。
【0024】一方、上記サイドコア6,7は、上記フロ
ントコア1と同様にフェライトからなり、該フロントコ
ア1の両面にそれぞれ融着ガラス9によって接合一体化
されることにより、その対向面にそれぞれ消去ギャップ
1 ,g2 が形成される。
【0025】また、上記バックコア2は、上記センター
コア5とサイドコア6,7にそれぞれ面接触するセンタ
ー脚部2aとサイド脚部2b,2cを有した断面略E字
をなすフェライトよりなるブロックとして形成されてい
る。上記センター脚部2aは上記センターコア5と、一
方のサイド脚部2bはこれと対向する上記サイドコア6
と、他方のサイド脚部2cはこれと対向する上記サイド
コア7とそれぞれ磁気的に接触することにより、これら
フロントコア1とバックコア2とによって閉磁路が構成
されている。
【0026】そして、上記センター脚部2aとセンター
コア5とを取り囲むようにして上記コイルボビン3に巻
装されたコイル4が設けられている。かかるコイルボビ
ン3は、上記センター脚部2aを内部に挿通させるに足
る大きさとされた貫通孔を有し、その貫通孔に上記セン
ター脚部2aを挿通させるようになっている。なお、こ
のコイルボビン3の周囲に巻装されたコイル4は、情報
信号に基づいた電気信号をヘッドに供給するとともに、
ビデオテープに記録された磁気信号を装置側の回路に伝
達する役目をする。
【0027】このように構成されたヘッド部は、長手方
向を横に配置した長方体状をなすホルダー10に、その
フロントコア1の磁気記録媒体摺動面が外方に露出する
ようにして収納されている。また、このホルダー10の
底面には、上記コイルボビン3に巻装されたコイル4の
端子を導出するための端子ピン11,12が設けられた
端子台が設けられている。
【0028】ところで、この消去ヘッドの上記フロント
コア1は、以下の手順に従って作製される。先ず、図3
に示すように、長方体状をなすフェライトブロック13
の一主面13aに円弧状の刃形を有する砥石14を用い
てフロントコア中グリ加工を施す。
【0029】続いて、図4に示すように、中グリ加工さ
れた上記フェライトブロック13の一主面13aに、所
定の間隔を有して刃先が突出した形状の砥石15により
ギャップ形成用溝16a,16bを長手方向にブロック
全体に亘って形成する。上記ギャップ形成用溝16a,
16bは、上述の中グリ加工により上記フェライトブロ
ック13の一主面13a上に設けられた円弧状の溝内の
2ヵ所に互いに離間して形成され、その開口幅が上記消
去ギャップg1 ,g2 のギャップ長に対応するように断
面略矩形状をなす溝として互いに平行に形成される。
【0030】ここで、上記砥石15としては、番数が#
600番以上(平均粒径30μm以下)のダイヤモンド
砥石が好適であり、研削盤からの駆動による砥石回転数
は約5000分-1程度とされることが望ましい。
【0031】また、この砥石15の幅は、形成すべき消
去ギャップのギャップ長に応じて適宜選定されることが
好ましいが、通常の消去ギャップのギャップ長を考慮す
ると、50〜120μm程度とされることが好ましい。
このように、砥石の幅を適宜選択することにより、上記
消去ギャップg1 ,g2 のギャップ長に対応する上記ギ
ャップ形成用溝16a,16bの幅を任意に調節するこ
とができる。これにより、上記消去ギャップg1 ,g2
のギャップ長の精度を向上させることが可能となり、該
ギャップ長の差による消去率のバラツキが生じるのを防
止することができる。
【0032】そして、図5に示すように、上記フェライ
トブロック13に設けられたギャップ形成用溝16a,
16b上に融着用のガラス棒17a,17bを配置し、
これを所定の条件下で加熱する。この加熱処理によって
上記ガラス棒17a,17bが溶け出して上記ギャップ
形成用溝16a,16b内の底面へと次第に流れ、図6
に示すように、冷却後上記ギャップ形成用溝16a,1
6b内に融着ガラス18が充填されたかたちとなる。
【0033】次いで、このフェライトブロック13の一
主面13a側(デプス側)より平面研磨を行って図6中
斜線部を研削加工し、更にこの一主面13aと反対側の
面13bに対して図6中点線で示す位置まで円弧状に切
削加工を施す。この結果、図7に示す如きフロントコア
1が作製される。
【0034】そして、バックコア4を作製し、これにコ
イル4を巻装したコイルボビン3を嵌合配設した後、上
記フロントコア1と磁気的に接続することにより、本実
施例のヘッド部が作製される。
【0035】以上、本発明を適用した具体的な消去ヘッ
ドの実施例について説明したが、本発明は上述の実施例
に限定されることなく種々の変更が可能である。例え
ば、上述の実施例は、所謂セミダブルギャップの消去ヘ
ッドの例であるが、本発明はダブルギャップ、シングル
ギャップの消去ヘッドに適用することも可能である。
【0036】即ち、ダブルギャップの消去ヘッドの場
合、図8に示すように、長方体状をなすフェライトブロ
ック23の一主面23aに対するフロントコア中グリ工
程において、所定の間隔をあけて設けられた2つの円弧
状の刃形を有する砥石24を用いる。
【0037】そして、図9に示すように、中グリ加工さ
れた上記フェライトブロック23の一主面23aに、所
定の間隔を有して刃先が突出した形状の砥石25により
ギャップ形成用溝26a,26bを長手方向にブロック
全体に亘って形成する。上記ギャップ形成用溝26a,
26bは、上述の中グリ加工により上記フェライトブロ
ック23の一主面23a上に設けられた円弧状の2本の
溝の最も底部に相当する部分にそれぞれ形成され、その
開口幅が消去ギャップg1 ,g2 のギャップ長に対応す
るように断面略矩形状をなす溝として形成される。
【0038】続いて、これらギャップ形成用溝26a,
26b上に融着用のガラス棒を配置してガラス融着を行
った後、デプス研削、円研を施すことにより、図10に
示す如きフロントコア21が作製される。
【0039】このようにして作製されたフロントコア2
1は、図11に示すように、図11中点線で示す位置で
それぞれ切断され、得られた各フロントコアチップ22
を、図12に示すように、コイル27が巻装されたセン
ター脚部26a及びサイド脚部26b,26cを有する
断面E字状のバックコア26と個々に組み合わせ、これ
を図13に示すように、ホルダー28内にそれぞれ収納
して、チャンネルイレーズヘッドへ応用することができ
る。
【0040】また、シングルギャップの消去ヘッドの場
合では、図15に示すように、円弧状の刃形を有する砥
石34を用いてフェライトブロック33の一主面33a
に対してフロントコア中グリ加工を施した後、図16に
示すように、上述の中グリ加工により上記フェライトブ
ロック33の一主面33a上に設けられた円弧状の溝の
最も底部に相当する部分に薄刃の砥石35によりギャッ
プ形成用溝36を長手方向にブロック全体に亘って形成
する。
【0041】この時、図14に示すように、上記砥石3
5の砥石幅Tは、後述の消去ギャップgのギャップ長に
対応する上記ギャップ形成用溝36の開口幅と略等しく
なるように選定される。これにより、上記消去ギャップ
gのギャップ長の精度を向上させることができる。
【0042】続いて、図17に示すように、上記ギャッ
プ形成用溝36上に融着用のガラス棒37を配置してガ
ラス融着を行って、図18に示すように、上記ギャップ
形成用溝36内に融着ガラス38を充填せしめ、次いで
図18中斜線部分をデプス研削するとともに、図18中
点線で示す位置まで円研を施すことにより、図19に示
す如き消去ギャップgを有するフロントコア31が作製
される。
【0043】この他、シングルギャップの消去ヘッドと
して、例えば図20に示すような内部に略長方体状の開
口部を有する断面矩形状のフェライトコア43を使用
し、このフェライトコア43の一主面43aに対して上
述の砥石35により溝入れして消去ギャップを形成した
もの等においても、本実施例と同様の効果を得ることが
できる。
【0044】また、本発明においては、図21及び図2
2に示すように、フェライトブロック51,52に対す
るフロントコア中グリ加工時の切削加工形状を変化さ
せ、所定の刃形を有する砥石を適宜選択して用いて、上
記フェライトブロック51,52の任意の位置に任意の
数の溝53,54入れを行うことにより、複数個のギャ
ップ形成を同時に行うことも可能である。
【0045】いずれも場合においても、砥石による切削
加工により形成された溝内に融着ガラスを充填して、こ
れを消去ギャップとすることにより、融着治具を用いず
にギャップ形成を行うことができる。このため、従来の
ような融着時における融着治具とコア材の熱膨張係数の
差によって生じるヒビ等の問題を解消することができる
とともに、工程数を著しく減少させることができ、大幅
な加工時間の短縮化、コストの低減化を図ることができ
る。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
においては、フロントコア中グリ加工後の砥石による切
削加工時に、使用する砥石の幅を変化させることによっ
て得られる消去ヘッドのギャップ長を任意に設定するこ
とができるので、ギャップ長の精度が向上する。この結
果、ギャップ長の違いによる消去率のバラツギが抑えら
れ、信頼性に優れた消去ヘッドを製造することができ
る。
【0047】また、本発明においては、上述のように砥
石による切削加工により形成された溝内に融着ガラスを
充填し、これを消去ギャップとしているので、融着治具
を必要とせず、また工程数を大幅に少なくすることがで
きる。従って、本発明によれば、消去ヘッドの製造にか
かる加工時間の短縮化を図ることができるとともに、コ
ストの低下を図ることができる。
【0048】更に、本発明によれば、上記砥石による切
削加工時に複数の溝入れを行うことによって複数個のギ
ャップを容易に形成することができる。また、本発明
は、従来の方法により消去ヘッドを製造する場合よりも
加工中の廃材を少なくすることができるので、材料費の
削減を図る上でも有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる消去ヘッドの一構成例を示す分
解斜視図である。
【図2】本発明にかかる消去ヘッドの一構成例を示す斜
視図である。
【図3】本発明にかかる消去ヘッドの製造方法の一例を
説明するための図であり、フロントコア中グリ加工工程
を示す模式的な斜視図である。
【図4】砥石によるギャップ溝入れ工程を示す模式的な
斜視図である。
【図5】ガラス融着工程を示す模式的な断面図である。
【図6】デプス研削工程及び円研工程を示す模式的な断
面図である。
【図7】フロントコア完成工程を示す模式的な斜視図で
ある。
【図8】本発明を適用したダブルギャップ構成を有する
消去ヘッドの製造方法の一例を説明するための図であ
り、フロントコア中グリ加工工程を示す模式的な断面図
である。
【図9】砥石によるギャップ溝入れ工程を示す模式的な
断面図である。
【図10】フロントコア完成工程を示す模式的な斜視図
である。
【図11】本発明を適用した消去ヘッドの一応用例を説
明するための図であり、コアブロック切断工程を示す模
式的な斜視図である。
【図12】フロントコアとバックコアの組み立て工程を
示す模式的な斜視図である。
【図13】ホルダーへの収納工程を示す模式的な斜視図
である。
【図14】使用する砥石の幅とギャップ長との関係を説
明するための模式図である。
【図15】本発明を適用したシングルギャップ構成を有
する消去ヘッドの製造方法の一例を説明するための図で
あり、フロントコア中グリ加工工程を示す模式的な斜視
図である。
【図16】砥石によるギャップ溝入れ工程を示す模式的
な斜視図である。
【図17】ガラス融着工程を示す模式的な斜視図であ
る。
【図18】デプス研削工程及び円研工程を示す模式的な
断面図である。
【図19】フロントコア完成工程を示す模式的な斜視図
である。
【図20】本発明を適用した消去ヘッドの他の応用例を
説明するための図であり、砥石によるギャップ溝入れ工
程を示す模式的な斜視図である。
【図21】本発明を適用した複数個のギャップを有する
消去ヘッドの一例の砥石によるギャップ溝入れ工程を示
す模式的な断面図である。
【図22】本発明を適用した複数個のギャップを有する
消去ヘッドの他の例の砥石によるギャップ溝入れ工程を
示す模式的な断面図である。
【図23】従来の消去ヘッドの製造方法の一例を説明す
るための図であり、フロントコア中グリ加工工程を示す
模式的な斜視図である。
【図24】ガラス融着工程を示す模式的な断面図であ
る。
【図25】切断工程を示す模式的な断面図である。
【図26】デプス研削工程を示す模式的な断面図であ
る。
【図27】円研工程を示す模式的な断面図である。
【図28】フロントコア完成工程を示す模式的な斜視図
である。
【図29】コアブロックが融着治具に固定された状態を
示す斜視図である。
【図30】従来の消去ヘッドの製造方法の他の例を説明
するための図であり、フロントコア中グリ加工工程を示
す模式的な斜視図である。
【図31】センターブロック挿入工程を示す模式的な断
面図である。
【図32】ガラス融着工程を示す模式的な断面図であ
る。
【図33】フロントコア完成工程を示す模式的な斜視図
である。
【図34】センターブロックの傾きによるギャップ長と
円研高さの関係を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1・・・フロントコア 2a・・・センター脚部 2b,2c・・サイド脚部 3・・・コイルボビン 4・・・コイル 5・・・センターコア 6,7・・・サイドコア 9・・・融着ガラス g1 ,g2 ・・・消去ギャップ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の磁気コアが融着ガラスにより接合
    されて消去ギャップが形成されてなる消去ヘッドにおい
    て、上記消去ギャップが砥石により切削加工されてなる
    ことを特徴とする消去ヘッド。
JP35537893A 1993-12-29 1993-12-29 消去ヘッド Pending JPH07201012A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35537893A JPH07201012A (ja) 1993-12-29 1993-12-29 消去ヘッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35537893A JPH07201012A (ja) 1993-12-29 1993-12-29 消去ヘッド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07201012A true JPH07201012A (ja) 1995-08-04

Family

ID=18443591

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35537893A Pending JPH07201012A (ja) 1993-12-29 1993-12-29 消去ヘッド

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