JPH07200792A - 印刷物検査装置 - Google Patents

印刷物検査装置

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JPH07200792A
JPH07200792A JP5354454A JP35445493A JPH07200792A JP H07200792 A JPH07200792 A JP H07200792A JP 5354454 A JP5354454 A JP 5354454A JP 35445493 A JP35445493 A JP 35445493A JP H07200792 A JPH07200792 A JP H07200792A
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JP
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printed matter
timing
image
inspection image
inspection
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Application number
JP5354454A
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English (en)
Inventor
Hideki Nakakuki
秀樹 中久木
Naoki Kasai
直樹 笠井
Makoto Asai
信 浅井
Ryohei Kumagai
良平 熊谷
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Ezel Inc
Toppan Inc
Original Assignee
Ezel Inc
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 サブピクセルの精度で画像サンプリングタイ
ミングと印刷物の走行タイミングを互いに同期化する。 【構成】 所定のピッチで配列され且つ連続的に走行す
る印刷物の絵柄を逐次取り込んで、得られた検査画像を
ピクセル単位で所定の基準画像と比較し、印刷物に発生
した異常をインラインで検出する。ロータリーエンコー
ダ5は印刷物の走行速度に応じてタイミングパルスを発
生する。ラインセンサ4はタイミングパルスに同期した
サンプリングパルスに応じて動作し、検査画像を生成す
る。処理回路6は抽出手段、演算手段、同期手段等を含
んでいる。抽出手段は予め指定された局部パタンを印刷
物の配列ピッチに合わせ検査画像から選択的に抽出す
る。演算手段は局部パタンを画像演算処理しサブピクセ
ル単位でその位置情報を逐次算出する。同期手段は、位
置情報に応じてサンプリングパルスの位相を微調整し印
刷物の配列ピッチ毎にサブピクセル単位でタイミングパ
ルスとの同期化を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は印刷物検査装置に関し、
所定のピッチで配列され且つ連続的に走行する印刷物の
絵柄を逐次取り込んで得られた検査画像を、ピクセル単
位(画素単位)で所定の基準画像と比較し、個々の印刷
物に発生した異常をインラインで検出するものである。
より詳しくは、印刷物の走行タイミングと絵柄の取り込
みタイミングとの同期制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ラインセンサを用いて連続的に走
行する印刷物をリアルタイムで検査するシステムが開発
されている。この様なシステムでは、印刷物の絵柄を一
ラインずつ線順次で読み取り検査画像を生成する。この
検査画像をピクセル毎に所定の基準画像と比較し、印刷
物に発生した異常を検出している。この場合、印刷物の
絵柄を一ライン毎の階調データ列として読み取るサンプ
リングタイミングと印刷物の走行速度との同期をとる事
が重要である。基準画像を線順次で撮像した時のサンプ
リングタイミングと、検査画像を線順次で撮像した時の
サンプリングタイミングとの間に同期的なズレがあると
正確な検査を行なう事ができない。同期関係を無視し
て、単純に基準画像と検査画像をピクセル単位で比較し
ていくと、絵柄のエッジ部で著しい差異を生じ、正常な
印刷物を異常と誤判定する可能性がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】通常、ロータリエンコ
ーダを用いて画像のサンプリングタイミングと印刷物の
走行タイミングを同期化している。ロータリエンコーダ
は印刷物の走行速度に応じてタイミングパルスを逐次発
生する。このタイミングパルスを分周して画像読み取り
用のサンプリングパルスを作成する。しかしながら現実
には、ロータリエンコーダの取り付け位置のズレ、印刷
物の走行速度変動、テンション変動等の誤差要因によ
り、完全な同期をとる事は困難である。この為、従来の
インライン検査システムでは、絵柄のエッジ部を選択的
にマスクし、非検査領域として除外する方法が採られて
いる。従って、非検査領域に異常が発生しても検出でき
ないという課題があった。
【0004】例えば、現在主流となっている方式の1つ
であるグラビア印刷においては、所謂ドクターカスと称
する印刷欠陥がエッジ部に現われる。このドクターカス
は印刷用紙の走行方向に垂直なエッジ部の画線領域から
非画線領域に向って短くスジ状に発生する欠陥であっ
て、出現頻度が比較的大きい。グラビア印刷では凹版の
版胴をインク壺にドブ漬けし、ドクターと呼ばれる刃で
余分なインクを掻き取った後、版胴から印刷用紙にイン
クを転写する。このドクターで掻き取る前に微細な異物
が付着したり、ドクター自身にカケ等があると、上述し
た印刷欠陥が生じる。即ち、グラビア印刷では、従来同
期合わせが完全に行なえない為非検査領域として除外し
た部分に、印刷欠陥が多発する事になる。
【0005】走行タイミングとサンプリングタイミング
を互いに同期する点に加えて、印刷物の配列ピッチと検
査画像の取り込み開始時点を合わせる必要がある。一般
に、印刷物と検査画像は1対1に対応させる事が多く、
検査画像は版サイズと一致している。従って、検査装置
をグラビア印刷機等に取り付ける場合には、版胴の1回
転毎に出力される版胴信号を用いる事で、ラインセンサ
の検査画像読み取り開始時点を印刷物の配列ピッチに合
わせる事ができる。しかしながら、検査装置を巻き返し
検品機やスリッター機等に取り付ける場合には、版胴信
号の様な印刷物の配列ピッチに応じた信号は存在しな
い。この様な場合には、従来作業者が印刷物の配列ピッ
チを予め検査装置にセットし、ロータリエンコーダから
出力されるタイミングパルスを配列ピッチ分だけカウン
トして検査画像読み取り開始時点の合わせ込みを行なっ
ていた。しかしながら、走行中の印刷用紙にはテンショ
ンが掛っており、実際の配列ピッチは変動している。従
って、予め検査装置にセッティングされた配列ピッチデ
ータを用いると、正確な合わせ込みを行なう事ができな
い。
【0006】なお、印刷物の配列ピッチに応じた読み取
り開始時点の合わせ込み及び印刷物の走行速度に対する
線順次サンプリングタイミングの同期化に関しては、例
えば特開平4−221443号公報に開示されている様
に、絵柄とは別に設けられたマークを利用する方法が知
られている。絵柄の余白部に印刷したマークを専用のフ
ォトセンサで読み取り、絵柄を正確に同期して取り込む
ものである。しかしながら、絵柄や印刷用紙幅が変更さ
れる毎に、マーク読み取り用のフォトセンサの位置を移
動させる必要がある等、実用上問題が多い。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した従来の技術の課
題を解決する為、以下の手段を講じた。即ち、本発明に
かかる印刷物検査装置は基本的に、所定のピッチで配列
され且つ連続的に走行する印刷物の絵柄を逐次取り込ん
で得られた検査画像を、ピクセル単位で所定の基準画像
と比較し、個々の印刷物に発生した異常をインラインで
検出する。この際、印刷物の走行と絵柄の逐次取り込み
を互いに同期化する為、タイミング手段と、読み取り手
段と、抽出手段と、演算手段と、同期手段とを有してい
る。タイミング手段は印刷物の走行速度に応じてタイミ
ングパルスを発生するものであり、例えばロータリエン
コーダを含んでいる。読み取り手段は例えばラインセン
サからなり、該タイミングパルスに同期したサンプリン
グパルスに応じて動作し、線順次で絵柄を取り込み逐次
検査画像を生成する。抽出手段は絵柄内で予め指定され
た局部パタン(例えばエッジ部)を印刷物の配列ピッチ
に合わせて逐次検査画像から選択的に抽出する。演算手
段は抽出された局部パタンを画像演算処理しサブピクセ
ル単位でその位置情報を逐次算出する。最後に、同期手
段は該位置情報に応じてサンプリングパルスの位相を微
調整し、印刷物の配列ピッチ毎にサブピクセル単位でタ
イミングパルスとの同期化を行なう。
【0008】かかる構成を有する印刷物検査装置は印刷
機に組み込む事ができ、連続的に印刷された絵柄を逐次
リアルタイムで検査する。この場合には、印刷物が一ピ
ッチ分走行する毎に所定のゲート信号を外部的に生成す
るゲート手段が備えられている。このゲート手段は、例
えば版胴の1回転毎に出力される版胴信号に基いてゲー
ト信号を生成する。前記抽出手段は該ゲート信号に応じ
て逐次検査画像から前記局部パタンを選択的に抽出す
る。一方、上記印刷物検査装置は巻き返し検品機やスリ
ッター機に組み込む事もできる。この場合には版胴信号
に相当する信号は外部的に得られない。従って、先に得
られた検査画像から検出された局部パタンに応答して次
の検査画像に含まれる局部パタンに対応するゲート信号
を繰り返し内部的に発生するゲート手段を設けている。
前記抽出手段は該ゲート信号に応じて逐次検査画像から
前記局部パタンを選択的に抽出する。換言すると、印刷
物の配列ピッチと検査画像の読み取りが1対1の関係で
合わせ込まれている。
【0009】
【作用】本発明の第1側面によれば、絵柄に含まれる水
平エッジ部等を予め局部パタンとして指定する。ゲート
信号に応じてこの局部パタンを逐次検査画像から選択的
に抽出する。抽出された局部パタンは数ラインに及ぶピ
クセルデータを含んでいる。このピクセルデータを演算
処理しサブピクセル単位で局部パタンの位置情報を逐次
算出する。位置情報に応じてサンプリングパルスの位相
を微調整し、タイミングパルスとの精密な同期化を実現
している。例えば、高速のタイミングパルスを分周して
低速のサンプリングパルスが得られる。高速タイミング
パルスの1個分がサブピクセル単位に相当し、低速サン
プリングパルスの1個分がピクセル単位に相当する。こ
の場合、算出されたサブピクセル単位に相当するタイミ
ングパルスの個数分だけ、サンプリングパルスの位相を
微調整すれば良い。この位相調整は印刷物の配列ピッチ
毎に繰り返し行われる。
【0010】本発明の第2側面によれば、ゲート信号の
基準となる外部的な版胴信号が存在しない場合でも、予
め指定された局部パタンを利用して内部的にゲート信号
を作成している。このゲート信号に応じて局部パタンを
選択的に抽出する。換言すると、ラインセンサの直下を
局部パタンが通過する毎にゲート信号が出力され常に印
刷物の配列ピッチと合わせ込まされた状態で検査画像の
取り込み及び局部パタンの抽出が可能になる。
【0011】
【実施例】以下図面を参照して本発明の好適な実施例を
詳細に説明する。図1は本発明にかかる印刷物検査装置
の第1実施例を示す概略図であり、輪転印刷機に組み込
んだ例を表わしている。なお本発明にかかる印刷物検査
装置は輪転印刷機に限られるものではなく、例えば枚葉
印刷機にも適用できる事は勿論である。ロール状の巻き
取りボビン2から供給された帯状の印刷用紙3は輪転印
刷機1を走行し、カラー絵柄の印刷が連続的に行なわれ
る。検査装置は全色が印刷された後の状態を検査する
為、最終色印刷部の後段に取り付けられる。印刷用紙3
を抱き込む様に配置されたフリーローラ8に、ロータリ
エンコーダ5を取り付ける。ロータリエンコーダ5はフ
リーローラ8の1回転毎に多数のタイミングパルスを時
系列的に発生する。従って、このロータリエンコーダ5
が印刷物の走行速度に応じてタイミングパルスを発生す
るタイミング手段に相当している。このタイミングパル
スは処理回路6に供給される。又、印刷機からは版胴7
の1回転毎に版胴信号が出力され、処理回路6に供給さ
れる。この外部的に供給された版胴信号はゲート信号の
生成に用いられ、印刷物の配列ピッチを特定する。処理
回路6はタイミングパルス及び版胴信号に基いてサンプ
リングパルスを発生し、ラインセンサ4に供給する。ラ
インセンサ4はタイミングパルスに同期したサンプリン
グパルスに応じて動作し、線順次で絵柄を読み取り逐次
検査画像を生成する読み取り手段を構成する。具体的に
は、ラインセンサ4は印刷物の走行方向に直交して延在
し、ラインセンサ4を主走査方向(x)とし、印刷物の
走行方向を副走査方向(y)としてピクセル単位で検査
画像を取り込む。取り込まれた検査画像は処理回路6へ
転送され、印刷物の正常、異常の判定を行なう。判定結
果が異常の際は、アラーム、マーキング、リジェクト等
の対応処理が行なわれる。
【0012】処理回路6は上述した判定処理を行なう手
段に加えて、抽出手段、演算手段、同期手段を備えてい
る。抽出手段は絵柄内で予め指定された局部パタンを印
刷物の配列ピッチに合わせて逐次検査画像から選択的に
抽出する。演算手段は抽出された局部パタンを画像演算
処理しサブピクセル単位でその位置情報を逐次算出す
る。同期手段は該位置情報に応じてサンプリングパルス
の位相を微調整しタイミングパルスとの同期化を行な
う。以下これら手段の動作を図2ないし図5を参照して
詳細に説明する。
【0013】図2は印刷用紙3に沿って所定のピッチで
配列した印刷物の一例を表わしている。版胴信号の立ち
上がりと同時に版胴7の周囲長に相当する一ピッチ分だ
けラインセンサ4にて印刷物を読み取り対応する検査画
像を生成する。この検査画像はピクセル毎の濃淡レベル
に応じた画像信号として処理回路6に転送され、画像メ
モリに格納される。この動作により、一ピッチ分の検査
画像が得られる。
【0014】図3に示す様に、画像メモリに格納された
検査画像は画像表示回路を介してモニタTV13に映し
出される。モニタTV13上で、作業者は絵柄に含まれ
る局部パタンを指定する。本例ではエッジ部を指定して
おり画面上における座標位置(x,y)を入力する。同
期合わせ用として適当な局部パタンは、走行方向の濃度
勾配が大きく、印刷用紙が蛇行しても入力座標位置が変
わらないパタンが好ましい。この観点から、局部パタン
としては水平エッジが適している。
【0015】図4のタイミングチャートに示す様に版胴
信号からyに相当する分だけ遅延して、ゲート信号を生
成する。この様にすれば、毎回ゲート信号内に指定され
た局部パタンのエッジが存在する事になる。この期間内
でエッジを選択的に抽出し、ラインセンサ4の線順次走
査を毎回ここから開始する。これにより、印刷物の走行
方向におけるピッチ毎の同期合わせが行なわれる。
【0016】次に、エッジ抽出の手順について説明す
る。ゲート信号期間内で、ラインセンサ4から線順次で
転送されてくる画像信号の内、位置xに相当する画素の
輝度値(ピクセルデータ)だけを数ラインに渡って抜き
出して読み取る。iライン目の位置xにおけるピクセル
の輝度値をGi とする。先ず最初に以下の式で示す様
に、移動平均値Ui-1 を算出しノイズを除去する。 Ui-1 =(Gi-2 +2Gi-1 +Gi )/4 次に以下の式に従って平均値差分Di-1 を求める。 Di-1 =|Ui-2 −Ui-1 | ここで、Di-2 が所定の閾値以上で、且つDi-1 〜D
i-5 の内の最大値であれば、これをエッジと判定する。
【0017】ここで得られたエッジ位置(i−2)はラ
インセンサ4のサンプリング間隔に対応した精度であ
り、ピクセル単位である。これよりさらに細かい精度で
エッジ位置を算出する為次のサブピクセル演算を行な
う。エッジ位置(i−2)とこれを挟んだ両側の差分値
i-3 ,Di-2 ,Di-1 の3点を以下の二次曲線で近似
しb値を求める。 Y=a(X−b)2 +c b値が、ピクセル単位を基準としたエッジ位置(i−
2)を起点とした時のサブピクセル単位でのエッジ位置
となる。このb値は以下の式により与えられる。なおα
は走行方向におけるラインセンサの分解能である。 b=α(Di-3 −Di-1 )/2(Di-3 −2Di-2 +D
i-1
【0018】この様にしてサブピクセル精度でエッジ位
置を求めたら、取り込み開始位置を補正する。図5に示
す様に、ロータリーエンコーダ5は高速のタイミングパ
ルスを出力する一方、処理回路6は低速のサンプリング
パルスをラインセンサ4に供給する。算出されたエッジ
位置bに相当する分だけサンプリングパルスの位相をシ
フトさせる。図5の例では、タイミングパルスを5分周
してサンプリングパルスを作成している。タイミングパ
ルスの1個分がサブピクセル単位に相当し、サンプリン
グパルスの1個分がピクセル単位に相当している。サブ
ピクセル単位で算出されたエッジ位置データに従って、
サンプリングパルスを1/5周期ずらす事により、位相
の微調整を行なった例を示している。
【0019】次に図6は、図1に示した処理回路6の具
体的な構成例を示すブロック図である。タイミング制御
部10では、ロータリーエンコーダ5から出力されたタ
イミングパルス、外部から供給された版胴信号、サブピ
クセル演算により算出されたエッジ位置データ等に基
き、サンプリングパルスを作成しラインセンサ4に供給
する。ラインセンサ4により取り込まれた画像信号はA
/D変換器9により、アナログ信号からデジタルデータ
に変換される。このデジタルデータとして取り込まれた
検出画像は判定部11に入力され、所定の基準画像と比
較する事により良否判定が行なわれる。なお、画像表示
回路12及びモニタTVが接続されており、所望の局部
パタンとなるエッジの指定入力に用いられる。
【0020】図7は、図6に示したタイミング制御部1
0に含まれるエッジ抽出手段及びサブピクセル演算手段
の具体的な構成例を示すブロック図である。CPU14
を動作させ、作業者が指定したエッジのx座標に相当す
るアドレスをXアドレスレジスタ15に設定する。Xア
ドレスカウンタ16はXアドレスレジスタ15に設定さ
れている値までクロック信号CLKをカウントすると、
キャリー信号CYを輝度値レジスタ17に出力する。輝
度値レジスタ17には、A/D変換された輝度値データ
(ピクセルデータ)が逐次入力されており、キャリー信
号CYが入力された時点における輝度値を保持する。輝
度値レジスタ17に保持された輝度値は輝度値読み取り
レジスタ18に出力される。輝度値読み取りレジスタ1
8はサンプリングタイミング、即ち前1ラインの入力が
終了した時点でこの値を保持する。この輝度値読み取り
レジスタ18の出力端子はCPU14のデータバスライ
ンに接続されている。CPU14は座標値xを有するピ
クセルに割り当てられた輝度値を各ライン毎に逐次得る
事ができる。この様にして得られた輝度値を基にソフト
ウェア処理により、サブピクセル精度でエッジ位置を算
出する。
【0021】図8は、図6に示したタイミング制御部1
0に含まれる同期手段の具体的な構成例を示すブロック
図である。ロータリーエンコーダ5から出力されたタイ
ミングパルスは分周カウンタ19によりカウントされ
る。一方CPU14は分周レジスタ20に所望の数値を
設定する。分周カウンタ19から出力されたカウント値
は比較器26にて、分周レジスタ20に設定された値と
比較され、一致した時サンプリングパルスを出力しライ
ンセンサ4に供給する。ここで、通常分周レジスタ20
は一定値に設定されており、ゲート信号期間内にサブピ
クセル精度で求めたエッジ位置に相当する位相シフト量
が決定された時、これに応じた周期だけ分周レジスタ2
0の設定を変える。
【0022】図9は、本発明にかかる印刷物検査装置の
第2実施例を示す概略図である。本例では印刷物検査装
置は巻き返し検品機に取り付けられている。基本的な構
成は図1に示した第1実施例と同様であり、対応する部
分には対応する参照番号を付して理解を容易にしてい
る。図の右側から左側に向って走行している印刷用紙3
を抱き込む様にフリーローラ8が配置している。このフ
リーローラ8にはロータリーエンコーダ5が取り付けら
れており、フリーローラ8の1回転毎に多数のタイミン
グパルスを時系列的に発生する。このタイミングパルス
は処理回路6に供給される。処理回路6はタイミングパ
ルスに同期してサンプリングパルスをラインセンサ4に
供給する。ラインセンサ4はサンプリングパルスに応答
して印刷物の絵柄を線順次で読み取り、検査画像を処理
回路6に転送する。ここまでの構造は第1実施例と同様
である。第1実施例と異なる点は、処理回路6に外部か
ら版胴信号が入力されておらず、これに代えてゲート信
号を繰り返し内部的に発生するゲート手段を含んでいる
事である。
【0023】以下、この内部ゲート手段について重点的
に説明を加える。本実施例でも、第1実施例と同様に図
2及び図3に示した方法で、局部パタンとなる水平エッ
ジを指定する。印刷物の配列ピッチに合わせて検査画像
の取り込みを行なう為には、指定されたエッジ位置から
サンプリングを開始する。そして1ピッチ分に相当する
サンプリングパルスをカウントした位置にゲート信号を
作成し、ゲート期間中に次の検査画像のエッジ位置を求
める。さらにここからサンプリングを開始するという動
作を繰り返し行なう。
【0024】但し、このエッジ検出を常に行なっていな
いと、ゲート信号を開くタイミングが不明になるという
問題がある。例えば、印刷物の連続走行を停止し且つエ
ッジ検出も行なわないと、走行を再開する場合ゲート信
号を開くタイミングが決定できない。これを防ぐ為に
は、連続走行の再開時作業者はエッジ位置を再入力しな
ければならず、実用上極めて煩雑である。そこで、本実
施例では、作業者がエッジ位置を指定した時、エッシ位
置から2ライン分だけ後に位置する1ライン分の輝度値
データをメモリに記憶する様にしている。指定したエッ
ジ位置に相当するラインは濃度勾配が顕著であり輝度値
が安定しないのに対し、2ライン後の輝度値データは走
行方向に関し濃度勾配が少なくなっており、安定したデ
ータをメモリに記憶する事ができる。
【0025】続いて、連続走行が再開した時には、適当
なタイミングで検査画像の取り込みを開始する。最初の
取り込みと同時に以下のエッジ検出処理を行ない、ゲー
ト信号を開くタイミングの基準を直ちに自動的に求め
る。先ず、画像データを1ライン分取り込む毎に、先に
メモリに記憶した1ライン分の輝度データとの一致度を
算出する。一致度は以下の式により求められる。
【数1】 ここでラインセンサ4は1024ビット分のピクセルを
含んでいる。Ri はメモリに記憶されたi番目の輝度値
データ、Gi はラインセンサ4でサンプリングしたi番
目のピクセルの輝度値データである。この一致度を最初
の1ピッチに含まれるライン数分について求め、その最
小値Mminを決定する。この最小値を有するラインが
最も一致している度合の高いものである。この最小一致
度Mminに1以上の係数aを掛けた値を、水平ライン
マッチングの閾値Tとする。エッジ抽出及びサブピクセ
ル演算の際に、この水平ラインマッチングを併用する事
で、指定されたエッジである事を確認する。検査スター
ト時には、先ず上述した水平ラインマッチングにより指
定エッジを探索し、検出されたらそこからサンプリング
を開始する。1ピッチ分に相当するサンプリングパルス
をカウントした位置にゲート信号を作成し、ゲート期間
中にエッジ位置を求めて又そこからサンプリングを開始
するという動作を繰り返せば良い。これにより、配列ピ
ッチ毎の同期合わせが実現でき、一旦停止後検査再開時
における上述した問題も解決できる。なお、エッジ抽出
及びサブピクセル演算は第1実施例で説明したと同様に
行なわれる。
【0026】図10は、図9に示した処理回路6の具体
的な構成例を示すブロック図である。基本的な構成は図
6に示した処理回路と同様であり、対応する部分には対
応する参照番号を付して理解を容易にしている。タイミ
ング制御部10ではロータリーエンコーダ5から出力さ
れたタイミングパルス及び検査画像から抽出されたサブ
ピクセル単位のエッジ位置に基いて、サンプリングパル
スを作成しラインセンサ4に供給する。先の第1実施例
と異なり、タイミング制御部10には外部から版胴信号
が供給されておらず、内部的にゲート信号を作成してい
る。ラインセンサ4から出力された画像信号はA/D変
換器9によりデジタルデータに変換された後、判定部1
1にて良否判定が行なわれる。
【0027】最後に、図11は図10に示したタイミン
グ制御部の具体的な構成例を示すブロック図である。一
部図7に示した先の例と類似しており、対応する部分に
は対応する参照番号を付して理解を容易にしている。即
ち、CPU14、Xアドレスレジスタ15、Xアドレス
カウンタ16、輝度値レジスタ17、輝度値読み取りレ
ジスタ18を備えており、先の例と同様にエッジ抽出及
びサブピクセル演算を行なう。新たに、Xアドレスカウ
ンタ21、ラインメモリ22、差分回路23、積算回路
24、一致度読み取りレジスタ25が付加されており、
前述した水平ラインマッチング処理を行なう。即ち、ラ
インメモリ22には指定されたエッジ位置近傍に位置す
るラインの輝度値データを格納しておく。そして検査画
像取り込み時に、Xアドレスカウンタ21でxアドレス
を作り、そのアドレスに対応するラインメモリ22の内
容(x座標で特定されるエッジライン上に位置する1ラ
イン分の輝度値データ)を取り出し、差分回路23に供
給する。差分回路23のもう一方の入力端子には、A/
D変換された検出画像の輝度値データがこれと同期して
1ライン毎に逐次入力される。これらの差分の絶対値を
積算回路24に逐次出力する。積算回路24では差分値
を1ライン分積算し、一致度読み取りレジスタ25に保
持する。保持された一致度の値はCPU14により読み
取られる。CPU14は読み取った一致度に基き前述し
た水平ラインマッチング処理を行なう。
【0028】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、予
め指定されたエッジ部を抽出し且つサブピクセル演算を
行なってサブピクセル単位の精度でエッジ部位置を求め
ている。このエッジ部位置情報に従って検査画像のサン
プリングタイミングを印刷物の走行タイミングに精密に
同期させている。これにより、検査画像と基準画像の位
置ズレを防止でき高精度で印刷物の良否判定が行なえる
という効果がある。又、従来の様にエッジ部を非検査領
域として除外する必要がなくなるので、多様な印刷欠陥
モードに対処する事が可能になるという効果が得られ
る。さらに、外部から供給される版胴信号がない場合で
も、指定されたエッジ部の繰り返し検出動作に従って内
部的にゲート信号を作成し、印刷物の走行ピッチと検査
画像取り込み開始時点を合わせ込む様にしている。これ
により、印刷物検査装置の汎用化並びに自動化が促進で
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる印刷物検査装置の第1実施例を
示す概要図である。
【図2】検査対象となる印刷物の一例を示す模式図であ
る。
【図3】印刷物の絵柄に含まれる局部パタンの指定動作
を表わす模式図である。
【図4】版胴信号とゲート信号との関係を示すタイミン
グチャートである。
【図5】タイミングパルスとサンプリングパルスの同期
化処理を模式的に表わしたタイミングチャートである。
【図6】図1に示した第1実施例に含まれる処理回路の
具体的な構成例を示すブロック図である。
【図7】図6に示したタイミング制御部に含まれるエッ
ジ抽出手段及びサブピクセル演算手段の一例を示すブロ
ック図である。
【図8】同じく図6に示したタイミング制御部に含まれ
る同期手段の一例を示すブロック図である。
【図9】本発明にかかる印刷物検査装置の第2実施例を
示す概要図である。
【図10】図9に示した第2実施例に含まれる処理回路
の具体的な構成例を示すブロック図である。
【図11】図10に示したタイミング制御部に含まれる
エッジ抽出手段、サブピクセル演算手段及び内部ゲート
手段の具体的な構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 輪転機 3 印刷用紙 4 ラインセンサ 5 ロータリーエンコーダ 6 処理回路 7 版胴 8 フリーローラ 10 タイミング制御部 11 判定部 13 モニタTV 14 CPU 15 Xアドレスレジスタ 16 Xアドレスカウンタ 17 輝度値レジスタ 18 輝度値読み取りレジスタ 19 分周カウンタ 20 分周レジスタ 21 Xアドレスカウンタ 22 ラインメモリ 23 差分回路 24 積算回路 25 一致度読み取りレジスタ 26 比較器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06F 15/64 E (72)発明者 浅井 信 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 熊谷 良平 東京都世田谷区北沢3−5−18 株式会社 イーゼル内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のピッチで配列され且つ連続的に走
    行する印刷物の絵柄を逐次取り込んで得られた検査画像
    を、ピクセル単位で所定の基準画像と比較し、個々の印
    刷物に発生した異常をインラインで検出する印刷物検査
    装置において、 印刷物の走行速度に応じてタイミングパルスを発生する
    タイミング手段と、 該タイミングパルスに同期したサンプリングパルスに応
    じて動作し線順次で絵柄を読み取り逐次検査画像を生成
    する読み取り手段と、 絵柄内で予め指定された局部パタンを印刷物の配列ピッ
    チに合わせて逐次検査画像から選択的に抽出する抽出手
    段と、 抽出された局部パタンを画像演算処理しサブピクセル単
    位でその位置情報を逐次算出する演算手段と、 該位置情報に応じてサンプリングパルスの位相を微調整
    し印刷物の配列ピッチ毎にサブピクセル単位でタイミン
    グパルスとの同期化を行なう同期手段とを有する事を特
    徴とする印刷物検査装置。
  2. 【請求項2】 印刷物が一ピッチ分走行する毎に所定の
    ゲート信号を外部的に生成するゲート手段を備えてお
    り、 前記抽出手段は該ゲート信号に応じて逐次検査画像から
    前記局部パタンを選択的に抽出する事を特徴とする請求
    項1記載の印刷物検査装置。
  3. 【請求項3】 先に得られた検査画像から検出された局
    部パタンに応答して次の検査画像に含まれる局部パタン
    に対応するゲート信号を繰り返し内部的に発生するゲー
    ト手段を含んでおり、 前記抽出手段は該ゲート信号に応じて逐次検査画像から
    前記局部パタンを選択的に抽出する事を特徴とする請求
    項1記載の印刷物検査装置。
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Cited By (6)

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