JPH07199792A - カラオケ装置 - Google Patents

カラオケ装置

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JPH07199792A
JPH07199792A JP5335805A JP33580593A JPH07199792A JP H07199792 A JPH07199792 A JP H07199792A JP 5335805 A JP5335805 A JP 5335805A JP 33580593 A JP33580593 A JP 33580593A JP H07199792 A JPH07199792 A JP H07199792A
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Masashi Tashiro
正志 田代
Hirokazu Kato
博万 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】カラオケシステムにMIDIピアノなどの外部
機械装置を接続して、電子回路におけるカラオケの発音
と同期して動作させる。 【構成】シーケンサ11にはMIDIフィルタ25およ
び時間オフセットフィルタ12が接続されている。MI
DIフィルタ25は、MIDIデータをMIDIピアノ
27が読み取り可能な形式に書き直すなどの動作をする
フィルタである。時間オフセットフィルタ12は、MI
DIピアノに比して極めて応答の速い電子回路の動作を
遅延させるためのフィルタである。MIDIピアノの動
作時間差は約500msであり、電子回路のそれはほぼ
0である。したがって、時間オフセットフィルタ12は
入力されたMIDIデータを500ms遅延させて各部
に出力する。時間オフセットフィルタ12で遅延される
データとしてはピアノパート以外の演奏データや歌詞表
示データやDSPに出力される効果制御データなどがあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子的に再生または
合成された伴奏音に加えて、自然楽器の楽音を付加でき
るカラオケ装置に関し、特に、その場合の発音タイミン
グのずれを解消する機能を備えたカラオケ装置に関す
る。
【0002】
【発明の背景】現在、音楽的な娯楽としてカラオケが広
く普及しているが、その普及に伴ってカラオケ装置の構
成に多様化が進んでいる。多様化の一傾向として高級化
の傾向があるが、高級化の態様の例としては、たとえ
ば、従来のスピーカから放音される伴奏音、たとえば、
光ディスク(レーザディスク:LD)にPCM録音され
ている伴奏を再生した伴奏音やMIDIデータで記録さ
れている演奏データを音源回路で合成した伴奏音に加え
て、自然楽器を自動演奏してその自然の楽音を伴奏音に
付加することなどが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記電
子的な楽音の発生(再生・合成)方式に比べて、自動演
奏機能を有する自然楽器、たとえばMIDIピアノ(ピ
アノの鍵を電磁的に駆動する機構を有しMIDIデータ
に基づいて所定の鍵をオン/オフする機能を備えたピア
ノ)ではMIDIデータが入力されてから実際に楽音が
発音されるまでの間に約500msの時間差が生じる。
これに対して、MIDIデータを入力して電子的に楽音
信号を合成する音源回路の動作時間差はほぼ0であるか
ら、同時にMIDIデータを入力しても実際に発音され
るタイミングには約500msの差が生じてしまうこと
になる。このことはPCM再生音とMIDIピアノを同
期させる場合においても同様である。
【0004】同じタイミングに発音されるべき楽音が5
00msずれると歌い手にとって非常に歌いづらく、聞
き手にとっても非常に聞きづらいものとなり、カラオケ
として使用できない欠点があった。
【0005】そこで、この発明の目的は、MIDIデー
タなどの時系列データの入力から発音までの時間差の殆
どない電子回路部分と時系列データの入力から実際の動
作までの時間差を有する機構部分に対して時系列データ
を入力するタイミングに時間差(オフセット時間)を設
けることにより、実際の動作タイミングを一致させたカ
ラオケ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この出願の請求項1の発
明は、電子的に楽音を発生する電子回路部と、機械的に
楽音を発生する、または、機械的に動作する機構部とを
有し、前記電子回路部および前記機構部を互いに同期し
た第1および第2の時系列データで駆動するカラオケ装
置であって、前記第1の時系列データの読み出しタイミ
ングを前記第2の時系列データの読み出しタイミングよ
りも所定のオフセット時間だけ遅らせるオフセット手段
を備えたことを特徴とする。
【0007】この出願の請求項2の発明は、前記オフセ
ット手段を前記第1の時系列データの読出開始時に前記
オフセット時間待機させる手段としたことを特徴とす
る。
【0008】この出願の請求項3の発明は、前記オフセ
ット手段を前記第1の時系列データを前記第2の時系列
データに対して前記オフセット時間遅れたデータに書き
換える手段としたことを特徴とする。
【0009】この出願の請求項4の発明は、前記オフセ
ット時間を、複数記憶したオフセット時間テーブルと、
該オフセット時間テーブルに記憶されているオフセット
時間から1つを選択して前記オフセット手段に供給する
手段とで構成したことを特徴とする。
【0010】
【作用】この発明のカラオケ装置では、従来より一般的
なカラオケ装置の機能部である伴奏音の再生部(PCM
録音された演奏音をD/A変換して再生する電子回路
部)および伴奏音の合成部(MIDIデータで記録され
た演奏データを音源装置に入力して楽音信号を合成する
電子回路部)および歌詞を画面に表示する電子回路部に
加えて、機械的に発音するMIDIピアノなどの機械的
音源部を含む機構部を備えている。従来の電気的に(ス
ピーカから)発音される伴奏音に加えて機械的に発音さ
れる機械音を付加することにより、カラオケ伴奏をより
高級なものにすることができる。また、機構部として照
明調整システムやロボットを設け、曲の進行に合わせて
照明の対応(照明色や輝度)を調整したり、ロボットに
種々の動作をさせることにより、カラオケに新たな演出
を加えることができる。
【0011】一方、このような機構部は電子回路部と異
なり動作を指示する時系列データが入力されたのち実際
に動作を行うまでに所定の時間差(タイムラグ)があ
る。この時間差を解消するため前記電子回路部の駆動タ
イミングをMIDIピアノなどの機構部の駆動タイミン
グよりも前記時間差に対応するオフセット時間だけ遅ら
せるようにした。これにより、実際の動作タイミングが
一致し、歌い手にとっても心地よく、且つ、高級感のあ
るカラオケ装置を構成することができる。
【0012】さらに、この場合において、電子回路部の
時系列データ(第1の時系列データ)の読出開始時に前
記オフセット時間だけ待機させることによって上記機能
を実現することができる。また、時系列データの読み出
し(カラオケ演奏)を開始するまえに第2の時系列デー
タをオフセット時間遅らせて書き換えておいてもよい。
【0013】また、MIDIピアノや照明システムな
ど、このカラオケ装置に接続される機構部が複数種類あ
る場合には、そのそれぞれの動作時間差(オフセット時
間)をオフセット時間テーブルに記憶しておき、接続さ
れる機器に合わせたオフセット時間を読み出して上記動
作を行えば、どのような機構部が接続されてもタイミン
グの同期した動作を行わせることができる。
【0014】
【実施例】図1はこの発明の実施例であるカラオケシス
テムのブロック図である。このカラオケシステムは、図
2に示す楽曲データを読みだしてカラオケ伴奏音を発生
し、且つ、歌詞をモニタに表示するシステムである。こ
のカラオケシステムは、発音源として、MIDIデータ
に基づいて楽音信号を合成する音源装置13,PCM録
音されている音声データをD/A変換によりアナログの
楽音信号に変換するD/A変換回路18を備えていると
ともに、MIDIコネクタを介して外部のMIDIピア
ノ27を接続している。また、歌詞トラックから読みだ
される歌詞は、歌詞表示部20,表示制御部22を介し
てモニタ23に表示される。
【0015】楽曲データ記憶部10は数百〜数千の楽曲
データを記憶するハードディスク記憶装置(HDD)を
備えている。各楽曲データはその曲名の一部からなるフ
ァイル名で識別される。この楽曲データ記憶部に新たな
楽曲データを追加記憶する場合、このカラオケシステム
からの要求に応じてホスト局がISDN回線を介して該
楽曲データをダウンロードする。この楽曲データは、A
DPCMで記録されている音声データを除けば殆どがM
IDIデータ,文字コードデータ等のイベントデータで
記述されており、全曲がPCM録音されたLDのカラオ
ケ曲に比べて圧倒的にデータ量が小さく、1曲あたり約
500KBである。HDDを1GBの記憶容量のものに
すれば最大2000曲の楽曲データを記憶しておくこと
ができる。
【0016】図示しない選択手段により、楽曲データ記
憶部10に記憶されている楽曲データのなかから1曲が
選択されると、その楽曲データが楽曲データ記憶部10
からシーケンサ11に取り込まれる。シーケンサ11は
この楽曲データを曲の進行に従って順次読み出し、所定
の回路部に出力してゆく。シーケンサ11には、時間オ
フセットフィルタ12、MIDIフィルタ25、およ
び、LDプレーヤ21が接続されている。LDプレーヤ
21には、1シーンあたり5分程度の動画背景画像を1
0シーンずつ記録したLDが5枚程度収納されており、
シーケンサ11からの指示に基づいて所定の背景画像を
再生してその映像信号を表示制御部22に送り込む。シ
ーケンサ11はLDプレーヤ21に対して、楽曲データ
のヘッダに書き込まれているジャンルデータを出力す
る。LDプレーヤ21はそのジャンルデータに基づいて
楽曲の背景として適当な動画を選択して再生する。
【0017】楽曲データの楽音トラックには複数パート
(ピアノ,リズム,ギター等)のトラックが形成されて
おり、そのうちピアノパートのシーケンスデータ(MI
DIイベントデータ)のみがMIDIフィルタ25に入
力される。他のパートのシーケンスデータは時間オフセ
ットフィルタ12に入力される。また、歌詞トラックに
書き込まれている歌詞表示データやDSPコントロール
トラックに書き込まれているDSPコントロールデータ
も時間オフセットフィルタ12に入力される。
【0018】MIDIフィルタ25は、入力されたピア
ノトラックのMIDIデータを、MIDIピアノ27が
読み取り可能な形式に書き換える。たとえば、MIDI
ピアノには、受信チャンネル番号が固定されているもの
があり、このチャンネル番号と前記ピアノトラックのM
IDIの指定チャンネル番号とが不一致の場合がある。
このような場合には、このMIDIフィルタ25がMI
DIデータの指定チャンネル番号をMIDIピアノの受
信チャンネル番号に合わせて書き換える。MIDIフィ
ルタ25で形式を書き換えられたMIDIデータはMI
DI出力回路26に入力される。MIDI出力回路26
は、MIDIデータをMIDIケーブルを介して伝送で
きるようにパラレル/シリアル変換やMIDI規格に準
拠した電圧をオン/オフするなどの処理動作を実行す
る。
【0019】MIDIピアノ27は、受信したMIDI
データが鍵オンのイベントデータであった場合には、そ
のデータで指定された鍵のソレノイドを、そのデータで
指定された強さ(ベロシティ)で弾いて打弦し、ピアノ
音を発音する。
【0020】一方、時間オフセットフィルタ12は入力
されたMIDIデータを一定時間(外付けのMIDI機
器がMIDIピアノ27の場合には500ms)ディレ
イしたのち、次段の音源装置13,D/A変換回路18
および歌詞表示部20に出力する回路である。ピアノト
ラック以外の楽音トラックデータおよびDSPコントロ
ールトラックのデータは音源装置13に入力される。音
声トラックで指定された音声データはD/A変換回路1
8に出力される。また、歌詞トラックの歌詞表示データ
は歌詞表示部20に入力される。
【0021】この時間オフセットフィルタ12で一定時
間(500ms)MIDIデータをディレイさせたの
ち、次段に出力することにより、MIDIピアノ27に
MIDIデータが入力されてから実際に動作するまでの
時間差(500ms)をこの時間オフセットフィルタ1
2で吸収することができ、同じタイミングのMIDIイ
ベントを実際の動作においても同時に行うことができ
る。
【0022】音源装置13は基本波合成音源や波形メモ
リ音源などの従来より一般的な音源回路と残響などの効
果を付与するDSP回路で構成されている。音源回路は
複数チャンネルの楽音合成回路を備えており、時間オフ
セットフィルタ12から入力されたMIDIデータの音
色(パート)の楽音信号を合成する。音源装置13で合
成された楽音信号はアンプ14を介してスピーカ15か
ら放音される。なお、アンプ14には効果装置16を介
して歌い手用のマイク17も接続されている。効果装置
16はマイク17から入力された音声信号を増幅すると
ともに残響などの効果を付与するものである。
【0023】一方、歌詞表示部20は、入力された歌詞
表示データをビットマップに展開して表示制御部22に
入力する。歌詞表示データは、曲の進行に従って表示切
換や色変化をするものであり、これらの動作を指示する
データも全て歌詞表示データに含まれている。歌詞表示
データはMIDIフォーマットのシステム・エクスクル
ーシブ・メッセージとして記録されている。表示制御部
22においては、この歌詞の画像とLDプレーヤ21か
ら入力される背景映像とをスーパーインポーズで合成し
てモニタ23に出力する。
【0024】また、D/A変換回路18は、時間オフセ
ットフィルタ12から入力される音声データをD/A変
換してアナログの音声信号にする。入力される音声デー
タは、バックコーラスやハーモニーメロディの声などの
人声信号である。これらのデータはADPCM方式によ
ってディジタルコード化されている。
【0025】ここで、図2および図3を参照して楽曲デ
ータの構成を説明する。1つの楽曲は、ヘッダ,楽音ト
ラック,歌詞トラック,音声トラック,DSPコントロ
ールトラックおよび音声データ部からなっている。ヘッ
ダは、この楽曲データに関する種々のデータが書き込ま
れる部分であり、曲名,ジャンル,発売日,曲の演奏時
間(長さ)などのデータが書き込まれている。楽音トラ
ックは図3に示すように、ピアノトラック,リズムトラ
ックを初めとして種々のパートのトラックが形成されて
いる。各トラックには、イベントデータとデュレーショ
ンデータΔtからなるシーケンスデータが書き込まれて
いる。
【0026】歌詞トラックは、モニタ23上に歌詞を表
示するためのデータであり、楽音データではないが、イ
ンプリメンテーションの統一をとり、作業工程を容易に
するためこのトラックもMIDIデータのシステム・エ
クスクルーシブ・メッセージの形式で記述されている。
歌詞トラックのデータ記述において、通常は1行の歌詞
を1つの歌詞表示データとして扱っている。歌詞表示デ
ータは1行の歌詞の文字データ(文字コードおよびその
文字の表示座標)、この歌詞の表示時間(通常は10秒
前後)、および、ワイプシーケンスデータからなってい
る。ワイプシーケンスデータとは、曲の進行に合わせて
歌詞の表示色を変更してゆくためのシーケンスデータで
あり、表示色を変更するタイミング(この歌詞が表示さ
れてからの時間)と変更位置(座標)が1行分の長さに
わたって順次記録されているものである。
【0027】音声トラックは、音源装置13で合成しに
くいバックコーラスやハーモニーメロディの声などの人
声を発生するためのデータであり、実際のADPCMデ
ータ(音声データn(n=1,2,…))が書き込まれて
いる音声データ部と組み合わされてこのカラオケシステ
ムにおいてバックコーラスやハーモニーメロディを発生
する。音声トラックでは、音声データをD/A変換回路
18に出力してアナログの音声信号に変換するタイミン
グがデュレーションデータΔtで指定され、そのタイミ
ングに音声指定データが書き込まれている。この音声指
定データは、音声データ番号,音程データおよび音量デ
ータからなっている。音声データ番号は、音声データ部
に記録されている各音声データの識別番号nであり、こ
の番号の音声データがこのときD/A変換回路18に出
力される。また、D/A変換回路18は音量データに基
づいて出力レベルを設定し、音程データに基づいてD/
A変換時のサンプリングクロックを変換し出力されるア
ナログ信号の音程を設定する。
【0028】またDSPコンロールトラックには、音源
装置13の後段に内蔵されているDSP14の制御デー
タが書き込まれている。このDSP14は主として楽音
にリバーブなどの残響系の効果を付与するためのもので
あり、DSPコントロールトラックに記録されている効
果の種類データと変化量データに基づいて、その効果が
楽曲演奏中に時間的に調整される。
【0029】なお、図1では同カラオケシステムをハー
ド回路構成の装置として説明したが、30の二点鎖線で
示す部分がカラオケ装置として一体構成され、且つ、楽
曲データ記憶部10,シーケンサ11,時間オフセット
フィルタ12,MIDIフィルタ25および歌詞表示部
20がプログラムROM,ワークRAM,CPU,ハー
ドディスク等からなるマイクロコンピュータ部31で構
成される。
【0030】図4は該マイクロコンピュータ31の構成
を示す図である。CPU40には、バスを介して、メモ
リ41,HDD42,通信ポート43,音源ポート4
4,ピアノポート48,D/Aポート49,画像ポート
50,ピアノトラックカウンタ55,その他トラックカ
ウンタ56が接続されている。メモリ41はROM,R
AMを含み、ROMにはこのカラオケ装置の動作を制御
するための種々のプログラムが記憶されている。そのプ
ログラム中にはMIDIデータを時間経過を追って読み
出し出力しシーケンサ11に対応するシーケンスプログ
ラム、MIDIデータのMIDIチャンネルを書き換え
るなどの処理を行いMIDIフィルタ25に対応するM
IDIフィルタプログラム、および、読み出された歌詞
表示データをビットマップに展開する歌詞表示プログラ
ムが含まれている。RAMにはカラオケ演奏中に発生す
る各種のデータを一時記憶するエリアが設定されてい
る。HDD42は1GBの記憶容量を有し、数百〜数千
のカラオケ曲の楽曲データが記憶されている。
【0031】通信ポート43はISDN回線に接続さ
れ、ホスト局から新曲の楽曲データのダウンロードをう
けるものである。音源ポート44およびピアノポート4
8はいわゆるMIDIプロセッサボードで構成され、M
IDIデータの伝送規格に合わせた信号を音源装置13
およびMIDIピアノ27に出力する。D/Aポート4
9は所定のタイミングに音声データをD/A変換回路1
8に出力する。画像ポート50は歌詞表示データをもと
に作成した文字画像データを表示制御部22に含まれて
いるVRAM50に書き込む回路である。
【0032】ピアノトラックカウンタ55はピアノトラ
ック55のMIDIデータ(イベントデータ)の読み出
しタイミングを検出するためのデュレーションデータΔ
tをカウントする。カラオケ演奏が開始されると、最初
のデュレーションデータΔtがこのカウンタにセットさ
れる。このΔtのカウントが終了すると、その次に記録
されているMIDIデータを読みだしてピアノポート4
8から出力するとともに、その直後に記録されている次
のデュレーションデータΔtをこのピアノトラックカウ
ンタ55にセットする。
【0033】一方、その他トラックカウンタ56は、同
図においては1つのみ記載しているが、各トラック(他
のパート,歌詞トラックなどを含む)に対応して複数設
けられている。その他トラックカウンタ56はカウンタ
本体60に加えてオフセット時間レジスタ61および加
算器62を備えている。オフセット時間レジスタ61に
は楽曲データの読出開始時(カラオケスタート時)にオ
フセット時間Δoffがセットされる。この値は加算器
62によってデュレーションデータΔtと加算されてカ
ウンタ本体60にセットされる。これにより、カウンタ
56は、最初のデュレーション時間のみΔoffだけ長
くカウントする。こののち、オフセット時間レジスタ6
1は即座にリセットされるため、オフセット時間が加算
されるのは読出開始時のみである。なお、曲の開始がイ
ベントデータ(MIDIデータ)である場合には、最初
にオフセット時間Δoffのみがカウントされ、そのの
ち該最初のイベントデータが読みだされる。
【0034】なお、外付けされるMIDI機器がMID
Iピアノに限定されている場合にはオフセット時間を5
00msに固定しておけばよいが、他のMIDI機器が
接続される場合には、接続される機器の動作時間差に合
わせたオフセット時間を設定する必要がある。このた
め、このマイクロコンピュータのメモリには図6に示す
ようなオフセット時間テーブルが設けられており、各種
の外付け機器の動作時間差が記憶されている。マイクロ
コンピュータはカラオケ演奏スタート時に、外付けされ
ている機器の種類を外部MIDIポート(図4の場合に
はピアノポート48)に入力される信号に基づいて判断
し、所定のオフセット時間をオフセット時間レジスタに
設定する。
【0035】図5のフローチャートを参照して該マイク
ロコンピュータ部の動作を説明する。この動作は楽曲デ
ータが1つ選択されて、そのカラオケ曲の演奏をスター
トするときの動作を示している。まず、楽音トラックの
複数のパートを検索してこの曲にピアノパートがあるか
否かを判断する(n1)。ピアノパートがある場合に
は、このカラオケ装置にMIDIピアノが接続されてい
るか否かを判断する(n2)。この判断はピアノポート
45の接続検出端子が“L”であるか否かで判断するこ
とができる。曲にピアノパートがあり、且つ、このカラ
オケ装置にMIDIピアノが接続されている場合には、
MIDIピアノの動作時間差を解消するため、他のパー
トや歌詞表示をオフセット時間だけ遅らせる必要があ
る。そのため、ピアノパート以外のトラックに対応する
カウンタ56のオフセット時間レジスタ61にオフセッ
ト時間をセットする(n3)。このオフセット時間はオ
フセット時間テーブルからMIDIピアノに対する値
(500ms)を読み出してセットする。
【0036】こののち、全トラックのシーケンスデータ
を読みだしてカラオケの自動演奏を開始する。自動演奏
動作はイベントデータを読みだして、所定のポートに出
力し、そのイベントデータに続いて記憶されているデュ
レーションデータΔtをそのトラック(パート)に対応
するカウンタにセットする動作である(n4)。このの
ち、いずれかのカウンタがカウントを終了してCPU4
0に対して割り込みをかけるまでn5で待機する。割り
込みがあると、その割込パルスを出力したカウンタがピ
アノパートのカウンタ(ピアノトラックカウンタ55)
であるか否かを判断する(n6)。ピアノパート以外の
カウンタであれば、まず、オフセット時間レジスタ61
をリセットする(n7)。次に、そのトラックのイベン
トデータを読み出して対応するポートに送ったのち次の
デュレーションデータを読みだしてカウンタにセットす
る(n8)。ピアノパートであれば、n6から直接n8
に進みイベントデータを読みだしてピアノポート48に
送ったのち次のデュレーションデータΔtを読みだして
ピアノトラックカウンタ55にセットする。曲が終了し
たことを検出するまでn4以下の動作を繰り返し実行す
る。なお、この動作ではイベントデータの読出時に毎回
n7を実行してオフセット時間レジスタ61をリセット
しているが、オフセット時間は曲の最初(n3)にセッ
トされるのみでその直後のn7の動作でリセットされる
ため、それ以後はn7をスキップするようにしてもよ
い。
【0037】このように、上記実施例では、マイクロコ
ンピュータ31にオフセット時間レジスタ61を備えた
その他トラックカウンタ56を設け、このオフセット時
間レジスタ61にオフセット時間をセットして時間差を
解消するようにしているが、カラオケ演奏を開始するま
えに、その他トラックのデータをオフセット時間を含ん
だものに書き換えてしまえば(図8参照)、その他トラ
ックカウンタ56をピアノトラックカウンタ55と同様
の簡略な構成にすることができる。
【0038】その場合の動作は図7に示す。まず、楽音
トラックの複数のパートを検索してこの曲にピアノパー
トがあるか否かを判断する(n11)。ピアノパートが
ある場合には、このカラオケ装置にMIDIピアノが接
続されているか否かを判断する(n12)。この曲にピ
アノパートがあり、且つ、このカラオケ装置にMIDI
ピアノが接続されている場合には、ピアノトラック以外
のトラックの先頭にオフセット時間(OFSTtim
e)分のデュレーションデータを付加して書き換える
(n13)。こののち、図5のn4以下の動作に進む。
一方、曲にピアノパートがない場合やカラオケ装置にM
IDIピアノが接続されていない場合には、トラックデ
ータを書き換えることなくn4以下の動作に進む。
【0039】以上の処理により、楽曲データが図8のよ
うに書き換えられ、これを通常どおり読み出すことによ
り、MIDIピアノの動作時間差を解消することがで
き、図4のその他トラックカウンタ56のような特殊な
構成のカウンタが不要になる。なお、図5の動作におい
てもn6,n7のオフセット時間レジスタのリセット動
作が不要になる。
【0040】また、この実施例では外部MIDI機器と
してMIDIピアノのみを接続しているが、これ以外に
も種々のMIDI機器を接続して付加的な伴奏を行うこ
とができる。さらに、伴奏機器以外にも照明システム等
を接続してカラオケに装飾的な彩りを添えることもでき
る。また、動作時間差の異なる複数の外付け機器を接続
した場合には、最も動作時間差の長い機器に合わせたオ
フセット時間をセットし、動作時間差の短い機器に関し
ては、該最も長いオフセット時間と自己のオフセット時
間その差分だけオフセットさせるようにすればよい。
【0041】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、電子回
路部と機構部との動作時間差を解消して同期した動作を
させることができる。たとえば、カラオケ装置の音源と
して電子音源とMIDIピアノを同時に動作させる場
合、タイミングの一致した伴奏を行うことができる。こ
れにより、カラオケの高級感をだすことができる。
【0042】種々の外部機器(機構部)が接続される場
合には、その機器に応じたオフセット時間を記憶してお
くことにより、どのような装置が接続された場合でも、
それに対応したオフセット時間を読みだしてタイミング
の同期をとることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例であるカラオケシステムの構
成を示す図
【図2】同カラオケシステムで用いられる楽曲データの
構成を示す図
【図3】前記楽曲データの詳細な構成を示す図
【図4】同カラオケシステムのマイコン部の構成図
【図5】同マイコン部の動作を示すフローチャート
【図6】同カラオケシステムで用いられるオフセット時
間テーブルの構成を示す図
【図7】同カラオケシステムにおいて楽曲データを予め
書き換える場合の動作を示すフローチャート
【図8】書き換えられた楽曲データを示す図
【符号の説明】
27−MIDIピアノ 12−時間オフセットフィルタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子的に楽音を発生する電子回路部と、
    機械的に楽音を発生する、または、機械的に動作する機
    構部とを有し、前記電子回路部および前記機構部を互い
    に同期した第1および第2の時系列データで駆動するカ
    ラオケ装置であって、 前記第1の時系列データの読み出しタイミングを前記第
    2の時系列データの読み出しタイミングよりも所定のオ
    フセット時間だけ遅らせるオフセット手段を備えたこと
    を特徴とするカラオケ装置。
  2. 【請求項2】 前記オフセット手段は、前記第1の時系
    列データの読出開始時に前記オフセット時間待機させる
    手段である請求項1記載のカラオケ装置。
  3. 【請求項3】 前記オフセット手段は、前記第1の時系
    列データを前記第2の時系列データに対して前記オフセ
    ット時間遅れたデータに書き換える手段である請求項1
    記載のカラオケ装置。
  4. 【請求項4】 前記オフセット時間を、複数記憶したオ
    フセット時間テーブルと、該オフセット時間テーブルに
    記憶されているオフセット時間から1つを選択して前記
    オフセット手段に供給する手段とで構成したことを特徴
    とする請求項1記載のカラオケ装置。
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