JPH07199235A - エレクトロクロミック素子用セルへの電解液注入方法 - Google Patents

エレクトロクロミック素子用セルへの電解液注入方法

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JPH07199235A
JPH07199235A JP35372293A JP35372293A JPH07199235A JP H07199235 A JPH07199235 A JP H07199235A JP 35372293 A JP35372293 A JP 35372293A JP 35372293 A JP35372293 A JP 35372293A JP H07199235 A JPH07199235 A JP H07199235A
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cell
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space
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Yasushi Mizusaki
康史 水嵜
Takahisa Fukuzawa
孝久 福澤
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Nidec Instruments Corp
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Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 粘度が高い電解液でも確実に気泡を残すこと
なく封入空間へ流入させ得るようにする。 【構成】 エレクトロクロミック素子用セル1を真空槽
7内に収容して該真空槽7内を真空にした後、セル1を
真空槽7内で電解液8に注入口6を上側に向けた状態で
かつ注入口6が電解液8中に完全に浸漬されるように没
入させ、その後真空槽7内を常圧に戻して注入口6から
封入空間5内へ電解液8を注入するようにし、電解液8
の粘度が高い場合にも容易にセル1内へ流入するように
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレクトロクロミック
素子用セル内に電解液を注入する方法に関する。更に詳
述すると、本発明は、セル内部の封入空間とセル外部と
の圧力差によって電解液をセル内に注入する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】液状の電解質(本明細書では単に電解液
という)を用いるエレクトロクロミック素子用セルにお
いて電解液をセル内に封入するには、セルを組み立てた
後にセル内の電解液を封入する空間(以下、封入空間と
呼ぶ)の圧力を変化させることによって電解液を注入す
るようにしている(例えば、実開平3−39725号公
報参照)。セル1は、例えば図2に示されるように、一
対のエレクトロクロミック基板2,3の周縁部を環状封
止部4によって密閉することによりエレクトロクロミッ
ク基板2,3間に電解液を封入するための空間5を形成
し、その封入空間5とセル外部とを環状封止部4に形成
された注入口6で連通させるようにしている。
【0003】そこで、このセル1を真空槽7内に移して
同真空容器7内を上圧と真空圧とに変化させる間に収容
されている電解液8をセル1内へ吸い込ませるようにし
ている。即ち、真空槽7内にセル1を搬入した後、真空
槽7内を真空引きしてセル1内の封入空間5を真空にす
る。次いで、注入口6を下にしてセル1を電解液8の中
に僅かに沈める。その後、真空槽7内を常圧に戻すこと
によって真空状態にあるセル1の封入空間5にセル外部
との圧力差を利用して電解液8を注入させる。その後、
図示していないが電解液8の中ので注入口6に栓をして
封入空間5を密封する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな電解液注入方法によると、重力に逆らい電解液が流
れるため、圧力差のみによってはセル1の封入空間5へ
電解液が流入し難い問題がある。例えば、プロピレンカ
ーボネートのように粘度を有する溶媒を用いた電解液の
場合、水溶液系電解液に比べて粘性抵抗が大きいため、
電解液が流入し難く封入空間5を電解液8で満たすこと
ができない場合がある。このとき、電解液が満たされな
い分が気泡として残留してしまう問題がある。
【0005】本発明は粘度が高い電解液でも封入空間へ
の流入が確実で気泡が残留することのない電解液注入方
法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明のエレクトロクロミック素子用セルへの電解
液注入方法は、エレクトロクロミック素子用セルを真空
槽内に収容して該真空槽内を真空にした後、セルを真空
槽内で電解液に注入口を上側に向けた状態でかつ注入口
が電解液中に完全に浸漬されるように没入させ、その後
真空槽内を常圧に戻して注入口から封入空間内へ電解液
を注入するようにしている。
【0007】
【作用】したがって、セル内の封入空間への電解液の流
入は下向きとなり、電解液にかかる重力の方向と電解液
の流れの方向とが同一となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の構成を図面に示す実施例に基
づいて詳細に説明する。
【0009】図1に本発明のエレクトロクロミック素子
用セルへの電解液注入方法の一例を示す。この電解液注
入作業は、例えば図2に示すような構成のエレクトロク
ロミック素子用セル1が組み立てられた後、真空槽7を
用いて行われる。
【0010】まず、真空槽7内にはエレクトロクロミッ
ク素子用セル1を完全に没入させ得る深さ以上の量の電
解液8が収容されている。この真空槽7内にエレクトロ
クロミック素子用セル1を搬入して電解液8の上方の空
間に吊り下げた状態で真空槽7内を密閉する。この状態
で封入空間5が十分な真空状態となるまで、例えば15
〜30分程度減圧して真空にする(図1の(A)参
照)。これによって、セル1内の封入空間5もセル1の
外と同じく真空になる。
【0011】その後、このセル1を注入口6を上に向け
て電解液8の中へ沈める。セル1を没入させ注入口6が
電解液8中に沈んだ後、真空槽7内を常圧に戻す(図1
の(B)参照)。これにより、セル1の封入空間5と外
部の真空容器7内の空間との間に圧力差が生じ、電解液
8がセル1の封入空間5へ吸引されるようにして注入さ
れる。同時に、封入空間5はその注入口6が上を向いて
いるため電解液8にかかる重力の方向と電解液8が封入
空間5へ流れ込む方向とが一致するため電解液8の粘性
が高くとも容易に封入空間5へ流入する。封入空間5を
電解液8が完全に満たした後、セル1を電解液8中から
引き上げ環状封止部4の注入口6に封止部4と同一材料
からなる栓(図示省略)を圧入して封止材例えばUVエ
ポキシ変性アクリレートなどをポッティングし紫外線照
射によって硬化させ注入作業を完了する。
【0012】尚、上述の実施例は本発明の好適な実施の
一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の
要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能であ
る。
【0013】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
のエレクトロクロミック素子用セルへの電解液注入方法
によると、注入口が上になるようにしてセル全体を電解
液に没入させ、電解液にかかる重力の方向と電解液の流
れる方向とが同一となるようにしているので、電解液の
粘度が高い場合にも容易にセル内に流入する。このた
め、効率の良い電解液の注入が可能となると共に比較的
粘性の高い電解液でも気泡を残すことなく封入空間内を
電解液で満たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエレクトロクロミック素子用セルの電
解液注入方法の一例を示す工程図で、(A)は減圧工程
を、(B)は注入工程を示している。
【図2】一般的な電解液型エレクトロクロミック素子用
セルの構造を示す斜視図である。
【図3】従来のエレクトロクロミック素子用セルの電解
液注入方法を示す工程図で、(A)は減圧工程を、
(B)は注入工程を示している。
【符号の説明】
1 セル 5 封入空間 6 注入口 7 真空槽 8 電解液

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のエレクトロクロミック基板とこれ
    らエレクトロクロミック基板間の周縁部に設けられた環
    状封止部とによって形成される電解液が封入される空間
    に前記封止部に設けられた注入口を介して電解液を注入
    する方法において、前記エレクトロクロミック素子用セ
    ルを真空槽内に収容して該真空槽内を真空にした後、前
    記セルを前記真空槽内で電解液に前記注入口を上側に向
    けた状態でかつ注入口が電解液中に完全に浸漬されるよ
    うに没入させ、その後前記真空槽内を常圧に戻して前記
    注入口から前記封入空間内へ電解液を注入することを特
    徴とするエレクトロクロミック素子用セルへの電解液注
    入方法。
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