JPH07199030A - 望遠鏡 - Google Patents

望遠鏡

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JPH07199030A
JPH07199030A JP5337330A JP33733093A JPH07199030A JP H07199030 A JPH07199030 A JP H07199030A JP 5337330 A JP5337330 A JP 5337330A JP 33733093 A JP33733093 A JP 33733093A JP H07199030 A JPH07199030 A JP H07199030A
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JP
Japan
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diopter
focus
lens
dial
drive
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Pending
Application number
JP5337330A
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English (en)
Inventor
Kenji Ishibashi
賢司 石橋
Kazuo Kimura
和夫 木村
Iwahisa Ishida
岩央 石田
Kiyoshi Nishitani
清 西谷
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/365,506 priority patent/US5610761A/en
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B23/00Telescopes, e.g. binoculars; Periscopes; Instruments for viewing the inside of hollow bodies; Viewfinders; Optical aiming or sighting devices
    • G02B23/16Housings; Caps; Mountings; Supports, e.g. with counterweight
    • G02B23/18Housings; Caps; Mountings; Supports, e.g. with counterweight for binocular arrangements
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/04Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification
    • G02B7/06Focusing binocular pairs

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Astronomy & Astrophysics (AREA)
  • Telescopes (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】物体を見ながらでも迅速、かつ、容易に、視度
0に視度の初期位置設定を行うことができる望遠鏡を提
供する。 【構成】左右鏡胴1,2内には、観察者の視度に対応し
た視度調整を行うフォーカスレンズが設けられている。
メインスイッチダイヤル7をノーマルポジションNにセ
ットすると、マイコンは、視度0に対応する位置までフ
ォーカスレンズが移動するように、モータを駆動制御し
て、フォーカスレンズを視度0に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は望遠鏡に関するものであ
り、更に詳しくは、双眼鏡,単眼鏡等の望遠鏡に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】双眼鏡の使用者が正視眼であるか又は眼
鏡,コンタクトレンズ等を使用している場合、双眼鏡の
視度が0に設定されていれば、視度調整を行う必要はな
い。しかし、これら以外の場合は視度調整を行う必要が
ある。
【0003】フォーカシングと視度調整とを手動操作で
行う一般的な双眼鏡は、左右鏡胴の対物レンズを両方共
繰り出すことによってフォーカシングを行う。また、視
度調整機構に設けたディオプター目盛りの視度0の指標
に基づいて、左右いずれかの対物レンズ(又は接眼レン
ズ)を移動させることによって、左右の視度差の調整を
行う構成となっている。従って、上述のような場合に
は、視度0の指標位置に視度調整機構をセットすること
によって、前記視度0の設定を行うことができる。
【0004】これに対し、対物レンズ側のフォーカスレ
ンズをモータで駆動することによって、フォーカシング
と視度調整とを行う双眼鏡(例えば、フォーカシングを
AF(autofocus)で行う双眼鏡)では、左右両方の視度調
整が必要となる。
【0005】例えば、本出願人が特願平3−18571
1号で提案している技術によれば、操作者によって手動
設定された視度を複数メモリしておくことができるの
で、視度を変更しても、メモリされている視度調整位置
に自動でフォーカスレンズを再設定することができる。
しかし、予め使用者が視度0をメモリしておかなけれ
ば、視度0の視度調整位置に自動で設定することはでき
ない。
【0006】また、特開平63−206731号や特願
平3−313355号のように、視度を自動検知し自動
補正する装置においては、コストアップ・大型化の原因
となるセンサや光学系を別途設ける必要がある。しか
も、双眼鏡の使用者が正視眼であるか又は眼鏡,コンタ
クトレンズ等を使用している場合には、視度調整の必要
がないので、間違った視度が検出されることもありう
る。これを考慮すれば、自動検知された視度に自動補正
されるよりも、視度0位置に調整するほうがより好まし
いといえる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】視度調整とフォーカシ
ングとを手動で行う上記双眼鏡によれば、第1に、双眼
鏡を覗きながら視度0位置が分からないという問題があ
る。これは、双眼鏡を覗いている状態で視度調整機構に
設けられている指標を見ることができないからである。
第2に、人の眼の調節範囲は広いため、指標を見ずに本
来の自分の視度に合うように正確に視度調整を行うに
は、熟練を要するという問題がある。これは、視度調整
を行っているうちにどこが自分の視度なのか良く分から
なくなってしまうことがあるからである。特に、若い人
の場合、眼の調節範囲は広いため、指標がないと視度調
整を正確に行うことは困難である。なお、視度が正確に
調整されていない状態での双眼鏡の使用は、眼の疲れの
原因となる。
【0008】また、フォーカシングと視度調整とを上記
のようにモータ駆動で行う双眼鏡においては、視度調整
を行うための指標を視度調整機構に設けようとすると、
指標の位置を電気的に検出する回路やレンズを駆動する
モータ等の機構が左右共に必要になるため、コストが高
くなるという問題が生じる。従って、このような双眼鏡
に前記指標を持たせることは困難である。
【0009】AFを行う双眼鏡の場合、自動的に焦点が
合うため、観察者の視度とは関わりなく焦点を合わせて
しまう。このため、観察者の視度が0から外れていて
も、余程大きく外れていない限り、観察者にはある程度
焦点が合って見えることになる。
【0010】このような状態の場合、本来であれば多少
焦点がずれて見えるはずであるが、人間の眼の調節能力
によって無意識のうちに無理に焦点を合わせてしまうこ
とになる。このため、観察者には焦点が合って見えるの
で、観察者は視度の調整を怠ってしまう。そうすると、
眼に負担がかかったままで観察を続けることになり、長
時間の観察を行うと眼が疲労し、好ましくない。従っ
て、観察前に一旦視度調節位置を0位置に戻し、自分の
視度にあった状態に調節できることが望ましい。
【0011】ところで、AFを行う双眼鏡では、可動部
分が外に露出していると操作感が悪くなるので、外殻中
に可動部分を収容してしまうのが好ましい。そうする
と、視度0位置を表す指標を設けることができなくなっ
てしまい、上記のような視度の調節が困難になってしま
う。
【0012】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であって、物体を見ながらでも迅速、かつ、容易に、視
度0に視度の初期位置設定を行うことができる望遠鏡を
提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る望遠鏡は、観察者の視度に対応した視
度調整を行う光学系と,該光学系を駆動する駆動手段
と,視度0に対応する前記光学系の位置を指示する指示
手段と,該指示手段の出力によって指示された位置に前
記光学系が位置するように、前記駆動手段を駆動させる
ことによって、前記光学系を視度0に設定する制御手段
と,から構成されている。
【0014】
【作用】このような構成によれば、使用者の操作によ
り、指示手段で視度0に対応する光学系の位置が指示さ
れると、制御手段は、指示手段の出力によって指示され
た位置に光学系が位置するように、駆動手段を駆動させ
ることによって、光学系を視度0に設定する。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例に係る双眼鏡を図面を
参照しつつ説明する。なお、本発明は、本実施例のよう
な双眼鏡に限らず、その他の望遠鏡にも適用可能であ
る。
【0016】まず、本実施例の操作部を説明する。図1
は、本実施例のオートフォーカス双眼鏡(以下「AF双
眼鏡」という)を対物側から見た斜視図である。このA
F双眼鏡は、右眼への結像光学系を備えた右鏡胴1と,
左眼への結像光学系を備えた左鏡胴2とで構成されてお
り、右鏡胴1と左鏡胴2との間にある眼幅軸3を中心
に、観察者の眼幅に合わせて折り曲げることができるよ
うになっている。
【0017】オートフォーカス(AF)操作は、AF釦5
で行われる。AF釦5を押すと、右鏡胴1及び左鏡胴2
内にそれぞれ設けられているフォーカスレンズFL(図
33〜図35)が、後記合焦用モジュール331(図2)
等によって得られた焦点検出結果に応じた位置まで移動
し、合焦状態が得られる。オートフォーカスでピントが
合わない場合は、マニュアルフォーカスダイヤル6を操
作することによって左右鏡胴1,2のフォーカスレンズ
FLを移動させれば、ピント位置へ移動させることがで
きる。
【0018】視度調整操作は、右視度調整釦8及び左視
度調整釦9で行われる。右視度調整釦8を押しながらマ
ニュアルフォーカスダイヤル6を回転操作することによ
って右鏡胴1内のフォーカスレンズFLを移動させる
と、右眼視度に対する適正位置に視度調整することがで
きる。また、左視度調整釦9を押しながらマニュアルフ
ォーカスダイヤル6を回転操作することによって左鏡胴
2内のフォーカスレンズFLを移動させると、左眼視度
に対する適正位置に視度調整することができる。
【0019】本実施例で、マニュアルフォーカシング及
び視度調整を行うために、マニュアルフォーカスダイヤ
ル6を用いた構成としているのは、ダイヤルの操作性が
良いからであり、もちろん他の操作部材を用いた構成と
してもよい。
【0020】上記のように、視度調整は、フォーカスレ
ンズFLを移動させることによって行われる。ここで、
図29〜図35に基づいて、この視度調整についての更
に詳細な説明を行う。視度とは、接眼レンズEL(図3
3〜図35)から出た光線束が収束又は発散する度合い
のことをいい、その単位はジオプトリーである。接眼レ
ンズELから出た光線束は眼に入ることになるが、眼か
ら計って光線束が1点に集まる点までの距離をL(m)と
すると(ここで、Lは眼から物体側へ向かうとき負とす
る)、視度D(ジオプトリー)はD=1/Lで計算され
る。例えば、人が1m先の所にある物体を見ているとき
の視度Dは、D=1/−1=−1(ジオプトリー)とな
り、無限遠(例えば、星等)を見ているときの視度Dは、
D=1/∞=0(ジオプトリー)となる。
【0021】ところで、眼は図29に示すような構造を
有している。同図中、41は物体側主点、42は像側主
点、43は網膜、44は眼軸長(眼の光学系の像側主点
42から網膜43までの距離)である。眼は、その屈折
状態により、正視眼E1(図30),近視眼E2(図31)
及び遠視眼E3(図32)に分類される。
【0022】正視眼E1では、物体が無限遠の距離にあ
るとき、図30に示すようにその光線束は平行光線束で
あるので(視度D=0)、眼の屈折力によって収束した光
線束は、網膜43上で1点に集まった状態となる。この
場合、正視眼E1の人は無限遠の物体がよく見えている
状態にある。
【0023】近視眼E2では、物体が無限遠の距離にあ
るとき、眼の屈折力によって収束した光線束は、図31
中の実線で示すように近視眼E2の網膜43より手前側
(物体側)で1点に集まり、網膜43上では拡がった状態
となる。この原因は、「眼の屈折力が強すぎる」又は
「眼軸長44が長すぎる」ことにある。物点OPが眼に
近づいてくると、眼に入る光線束は発散状態になるので
(視度<0)、光線束が網膜43上で1点に集まるように
なる(図31中の点線)。言い換えれば、近視眼E2にお
いては遠点(ここでは、物点OP)は眼の前方有限距離の
所に位置する。従って、近視眼E2の人は、遠くの物体
がよく見えず、近くの物体しか見えないことになる。
【0024】遠視眼E3では、物体が無限遠の距離にあ
るとき、眼の屈折力によって収束した光線束は、図32
中の実線で示すように網膜43より後側で1点に集ま
り、網膜43上では拡がった状態となる。この原因は、
「眼の屈折力が弱すぎる」又は「眼軸長44が短すぎ
る」ことにある。遠視眼E3では、物点OPを眼より後
ろにあるようにすれば、眼に入る光線束が収束状態とな
り(視度>0)、網膜43上で1点に集まるようになる
(図32中の点線)。言い換えれば、遠視眼E3において
は遠点(ここでは、物点OP)は眼の後方に位置する。こ
の状態を作り出すには、眼E3の前に凸レンズ(いわゆ
る老眼鏡)を置けばよい。
【0025】本発明でいう視度調整とは、同一距離の物
体でも人の眼の状態(正視眼E1,近視眼E2,遠視眼
E3)によって、よく見えたり見えなかったりするの
を、眼に入射する光線束の状態(平行,発散,収束)を変
化させることによって、よく見えるように調節すること
をいう。
【0026】図33は、本実施例のAF双眼鏡の使用者
が正視眼E1である場合に、使用者がAF双眼鏡を通し
て無限遠物体を見ている状態を示している。簡単のため
に正立プリズムは省略してある。物体は無限遠にあり、
物体上の1点から出た光は、平行光線束となって対物レ
ンズOLに入射する。光は、対物レンズOLによって収
束され、視野絞りFSの位置で1点に集まり、物体の像
OI(破線矢印)を形成する。光は、その後、発散しなが
ら接眼レンズELに入射し、再び平行光線束となって眼
球(正視眼E1)に入る。正視眼E1に入った平行光線束
は、前述したように網膜43上で1点に集まるので、使
用者には像OIがよく見えている状態となる。
【0027】図34(a)は、AF双眼鏡の使用者が近視
眼E2である場合に、使用者がAF双眼鏡を通して無限
遠物体を見ている状態を示している。物体位置や光学構
成要素の位置は、図33と同じである。眼球(近視眼E
2)に入射した平行光線束は、前述したように網膜43
(図29)上で拡がった状態となるので、使用者には像O
Iがボケて見えている状態となる。近視眼E2で網膜4
3上に光を収束させるには、発散光線束が眼球に入射す
ればよい。そのためには、物体の像OI(破線矢印)を図
33又は図34(a)の位置から接眼レンズELに近づけ
てやればよい。
【0028】図34に示すように本実施例では、対物レ
ンズOLは正の屈折力を有する固定レンズ(群)と,負の
屈折力を有するフォーカスレンズ(群)FLとから成って
おり、接眼レンズELも固定となっている。つまり、視
度調整もフォーカシングもフォーカスレンズFLのみを
移動させることによって行う構成となっている。このよ
うに構成すると、光学系の移動に必要な機構が簡単にな
り、操作性も良くなる。
【0029】対物レンズOLにテレフォトタイプのイン
ナーフォーカス方式を採用しているので、視度調整の前
後(図34(a)(b))で物体までの距離は変わらない。従
って、上記のように像OIを接眼レンズELに近づける
には、図34(b)に示すようにフォーカスレンズFLを
物体側に移動させればよい。対物レンズOLに全体繰り
出し方式を採用した場合には、対物レンズOLを物体側
と反対側(即ち、接眼レンズEL側)に移動させればよ
い。また、接眼レンズELが移動可能であれば、接眼レ
ンズELを物体側に移動させてもよい。
【0030】図35(a)は、AF双眼鏡の使用者が遠視
眼E3である場合に、使用者がAF双眼鏡を通して無限
遠物体を見ている状態を示している。遠視眼E3は、近
視眼E2とは逆の状態なので、図35(b)に示すように
フォーカスレンズFLを眼側に移動させれば、網膜43
上に光線束を収束させることができる。
【0031】上記のように、光学系を対物レンズOL,
接眼レンズELで構成し、対物レンズOL又はその一部
から成るフォーカスレンズFL(フォーカシング及び観
察者の視度に対応した視度調整を行う光学系)で視度調
整を行うことによって、オートフォーカスと視度調整と
を同一の光学系の駆動で行うことが可能になる。その結
果、双眼鏡の構成が簡単になるというメリットがある。
【0032】図1に戻って操作部の説明を続ける。メイ
ンスイッチダイヤル7は、OFFと,ノーマルポジショ
ンN,視度メモリ1,視度メモリ2及び視度メモリ3の
4つの視度ポジションとを持っている。メインスイッチ
ダイヤル7をOFFにセットすると、電源がOFFさ
れ、AF双眼鏡は動作不能状態となる。その他のポジシ
ョンにメインスイッチダイヤル7をセットすると、電源
がONされ、AF双眼鏡は動作可能状態に設定される。
【0033】ノーマルポジションNにメインスイッチダ
イヤル7をセットすると、左右鏡胴1,2共に視度が0
に設定される。即ち、先に説明したように、正視眼E1
に対して網膜43上で鮮明な像が結像されるように設定
される。
【0034】視度メモリ1,視度メモリ2及び視度メモ
リ3は、それぞれ独立に操作者が調整した視度をメモリ
するためのポジションであり、視度メモリ1,視度メモ
リ2又は視度メモリ3のポジションにメインスイッチダ
イヤル7をセットすると、その視度ポジションにメモリ
されている値に視度が設定される。例えば、視度メモリ
1のポジションにメインスイッチダイヤル7をセットし
て、前述の操作によって視度調整を行った後、視度メモ
リ釦10を押し下げれば、視度調整量が視度メモリ1に
メモリされる。そして、一度他のポジションで操作され
ても、再び視度メモリ1のポジションに戻されれば、視
度調整量も視度メモリ1にメモリされている値に設定さ
れる。
【0035】目当てゴム4は、眼の周囲に直接当たるた
め、ゴム部材等の弾力性のある材料で構成されている。
また、眼鏡着用・非着用にかかわらずクリアな像を見る
ことができるように、光軸方向へスライド可能になって
いる。11aは、ローバッテリー警告表示を行うのに使
用されるLED(light emitting diode)であり、メイン
スイッチダイヤル7のセット位置を表す指標を兼ねてい
る。なお、不図示の双眼鏡視野内又はその近傍にも後述
するLED11b(図6参照)が用いられており、合焦表
示,焦点検出不能(即ち、ローコントラスト)のときの警
告表示,ノーマルポジションで視度メモリ操作を行った
ときの警告表示をいう。
【0036】次に、本実施例の内部構造を図2〜図5を
参照しつつ説明する。図2は本実施例の平面透視図、図
3はその正面透視図、図4は右鏡胴1の透視図(図3の
CR−CR線断面図)、図5は左鏡胴2の透視図(図3の
CL−CL線断面図)である。
【0037】301,302は、それぞれ後述する光学
系を内部に有する右鏡筒,左鏡筒である。303,30
4は、それぞれ右鏡筒301,左鏡筒302の上カバー
である。これらの上カバー303,304は、合成樹脂
で形成されている。上カバー303は、合焦用(AF)モ
ジュール331,自動合焦用のモータ321,回路基板
(不図示)を覆っている。また、上カバー304は、電源
用電池600(図6)が装填される電池室332,自動合
焦用のモータ322,回路基板(不図示)を覆っている。
さらに、上カバー303には前記AF釦5,マニュアル
フォーカスダイヤル6等の操作部材が配置されており、
上カバー304には前記メインスイッチダイヤル7等の
操作部材が配置されている。なお、右鏡胴1に設けられ
ている合焦用モジュール331と、左鏡胴2に設けられ
ている電池室332とは、左右でほぼ対称に位置するよ
うに、それぞれ後記駆動機構の後方に配置されている。
【0038】右鏡胴1及び左鏡胴2は、それぞれの鏡筒
301,302及び眼幅軸3(図1)等で構成されるひん
じ部305によって、回動自在に連結されており、互い
に接近したり離間したりして眼幅調整しうるように、前
記眼幅軸3の左右に配置されている。右鏡胴1と左鏡胴
2との電気的連結は、不図示の連結部材によって、ひん
じ部305の軸中心付近で行われる。
【0039】右鏡筒301には、図4に示すように対物
レンズ311(図33〜図35中の対物レンズOLに相
当する)が前方に配置されており、プリズム313が中
間に配置されており、接眼レンズ315(図33〜図3
5中の接眼レンズELに相当する)が後方に配置されて
いる。
【0040】左鏡筒302には、図5に示すように対物
レンズ312(図33〜図35中の対物レンズOLに相
当する)が前方に配置されており、プリズム314が中
間に配置されており、接眼レンズ316(図33〜図3
5中の接眼レンズELに相当する)が後方に配置されて
いる。
【0041】前記対物レンズ311,312のフォーカ
スレンズ(図33〜図35中のフォーカスレンズFLに
相当する)は、自動合焦のために同時に、また、視度調
整のために互いに独立に、各鏡筒301,302内を光
軸方向に沿って移動し得るようになっている。
【0042】次に、駆動機構を説明する。図2,図4及
び図5に示すように、鏡筒301,302には、それぞ
れ前述のレンズ駆動のための自動合焦用のモータ32
1,322及び駆動カム軸323,324が、対物レン
ズ311,312の周りに配置されている。駆動カム軸
323,324には、それぞれカム溝323a,324
aが形成されており、フォーカスレンズ枠(不図示)のピ
ン325,326とそれぞれ係合している。従って、モ
ータ321,322の回転により、駆動カム軸323,
324が回転すると、対物レンズ311,312が前後
に移動することになる。また、各鏡胴1,2には一対の
バネ性の接片(不図示)が設けられている。この一対の接
片は、ピン325,326が当接したとき互いに接触す
ることによって、駆動系の駆動終端を検知するスイッチ
片を成している。
【0043】モータ321,322は、ステッピングモ
ータであるのが望ましいが、これに限るものではない。
また、モータ321,322と駆動カム軸323,32
4との間に減速機構を設けてもよい。本実施例では、モ
ータ321,322の回転運動を直線運動に変換するた
めに、駆動カム軸323,324とそれに係合するピン
325,326を用いているが、例えば、モータ側に雄
ネジ、移動側に雌ネジを設け、雄ネジの回転を回転止め
された雌ネジに伝達するように構成してもよい。また、
雌ネジをラックで構成してもよい。
【0044】次に、図6の全体回路図に基づいて、本実
施例の回路構成を説明する。601は回路全体の制御を
行うマイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)で
ある。マイコン601には、図示の如く11個のスイッ
チが接続されている。
【0045】SW7は、メインスイッチダイヤル7の操
作に連動するスイッチである。このスイッチSW7は、
端子SMに接続されており、開いている時はメインスイ
ッチダイヤル7のOFF、閉成時はONを意味する。S
W3は、AF釦5に連動したスイッチである。このスイ
ッチSW3は、端子SAFに接続されており、AF釦5
の操作時に閉成される。
【0046】SW1,SW2は、マニュアルフォーカス
ダイヤル6に連動したスイッチである。スイッチSW
1,SW2は、それぞれ端子SPF1,SPF2に接続
されており、マニュアルフォーカスダイヤル6の回転に
応じてON/OFFされる。後述するように端子SPF
1,SPF2のON/OFFの位相をみることによっ
て、マニュアルフォーカスダイヤル6の操作回転方向が
わかるように構成されている。
【0047】SW4は、右視度調整釦8に連動したスイ
ッチであり、端子SSDRに接続されている。SW5
は、左視度調整釦9に連動したスイッチであり、端子S
SDLに接続されている。スイッチSW4,SW5は、
いずれも右視度調整釦8,左視度調整釦9の操作時にそ
れぞれ閉成される。SW6は、視度メモリ釦10に連動
したスイッチであり、端子SDPMに接続されており、
視度メモリ釦10の操作時に閉成される。
【0048】SW8,SW9は、メインスイッチダイヤ
ル7の各ポジションに連動したスイッチであり、それぞ
れ端子SDMD1,SDMD2に接続されている。スイ
ッチSW8,SW9のON/OFFの状態は、後述する
ようにメインスイッチダイヤル7の各ポジションに連動
して決定される。
【0049】SW11は、右鏡胴1のフォーカスレンズ
FL(図33〜図35)の基準位置を示すスイッチであ
り、SW10は左鏡胴2のフォーカスレンズFLの基準
位置を示すスイッチである。スイッチSW11,SW1
2は、前述の駆動終端を検知する一対のバネ性の接片か
ら成るスイッチであり、それぞれ端子SENDR,SE
NDLに接続されている。
【0050】602は、電源が切れても内容を保持し電
気的に書き換え可能なメモリ、即ちE2PROMであ
り、E2バスでマイコン601と接続されている。60
3は、焦点検出に用いるCCD(Charge Coupled Devic
e)であり、CCDバスでマイコン601と接続されてい
る。
【0051】605は、モータ駆動回路であり、モータ
バスでマイコン601に接続されている。MLは左鏡胴
2のフォーカスレンズFL(図33〜図35)の駆動用ス
テッピングモータ(上述のモータ322に相当する)であ
り、MRは右鏡胴1のフォーカスレンズFLの駆動用ス
テッピングモータ(上述のモータ321に相当する)であ
る。11aは前述したローバッテリー警告表示用のLE
Dであり、11bは不図示の双眼鏡視野内又はその近傍
(好ましくは、接眼レンズELのピント面)に設けられて
いる合焦表示,焦点検出不能(即ち、ローコントラスト)
のときの警告表示,ノーマルポジションで視度メモリ操
作を行ったときの警告表示を行うLEDである。
【0052】600は、電池である。604は、3Vの
電池電圧を昇圧し、マイコン601,E2PROM60
2,CCD603に電源を供給するDC−DCコンバー
タ(以下「D/Dコンバータ」という)である。このD/
Dコンバータ604の出力であるアナログ電源用電圧V
CC1,VCC2は、マイコン601,CCD603に
供給され、ディジタル電源である5VのVDD1は、マ
イコン601,E2PROM602,LED11a,1
1bに供給される。D/Dコンバータ604は、マイコ
ン601の端子PWC5,PWC12から出力される信
号によって制御される。端子PWC5をローレベルにす
るとVDD1が供給され、ハイレベルでは供給されな
い。同様に、端子PWC12がローレベルのときVCC
1,VCC2が供給され、ハイレベルでは供給されな
い。マイコン601がスリープしたり、低消費電力で動
作したりするときは、端子PWC5,PWC12共ハイ
レベルとし、マイコン601には電源電圧(即ち、電池
600の電圧)が供給されるよう構成されている。
【0053】次に、図7に基づいて、前記マニュアルフ
ォーカスダイヤル6の構成を説明する。71は、マニュ
アルフォーカスダイヤル6に連動して回転する基板であ
る。72は、基板71上に設けられたエンコーダパター
ンである。エンコーダパターン72は、グランドレベル
に接地されている。73,74はそれぞれ端子SPF
1,SPF2に接続される接片である。それぞれVDD
1レベルにプルアップされている。
【0054】図8は、マニュアルフォーカスダイヤル6
の回転により変化する端子SPF1,SPF2の状態を
示すタイムチャート(横軸:時間)である。図7に示す基
板71の時計方向mA又は反時計方向mBに、マニュア
ルフォーカスダイヤル6を回転させると、端子SPF
1,SPF2に出力される信号の状態は、図8に示すよ
うに変化する。端子SPF1,SPF2に入力される信
号の位相をみることにより、マニュアルフォーカスダイ
ヤル6の回転方向を判定すること(時計方向mAか反時
計方向mBかの判定)ができる。即ち、SPF1の位相
がSPF2の位相よりも90°進んでいるときは、時計
方向回転であり、90°遅れているときは反時計方向回
転である。
【0055】次に、図9に基づいて、前記メインスイッ
チダイヤル7の構成を説明する。91はメインスイッチ
ダイヤル7に連動して回転する基板である。92は端子
SMに接続される接片である。93,94は、それぞれ
端子SDMD1,SDMD2に接続される接片である。
95は、グランドに接続される接片である。96は、接
片92,93,94,95に対応した電極パターンで、
全回動範囲a〜eで接片95と接触し、グランド電位に
なる。なお、各視度ポジションa,b,c,dでクリッ
クがあり、各クリックの位置でメインスイッチダイヤル
7の回転が止まるようになっている。
【0056】また、端子SM,SDMD1,SDMD2
は、VDD1レベルにプルアップされている。基板91
の位置eが接片92〜94の接点位置まで回転すると、
端子SM,SDMD1,SDMD2はそれぞれ1,1,
1となり、OFFのポジションを示す。基板91の位置
dが接片92〜94の接点位置まで回転すると、端子S
M,SDMD1,SDMD2はそれぞれ0,0,0とな
り、電源ONでノーマルポジションNを示す。基板91
の位置Cが接片92〜94の接点位置まで回転すると、
端子SM,SDMD1,SDMD2は、それぞれ0,
1,0となり、電源ONで視度メモリ1のポジションを
示す。同様に、基板91の位置a,bは、それぞれ視度
メモリ3,視度メモリ2のポジションとなる。これらの
関係を表1に示す。このように、メインスイッチダイヤ
ル7やスイッチSW8,SW9を構成する各部要素等に
よって、視度0に対応するフォーカスレンズFLの位置
を指示する指示手段が構成される。
【0057】本実施例の特徴の一つは、メインスイッチ
ダイヤル7の操作によって所定のスイッチがONされる
と、視度0位置に設定できるモードを持つ点にある。後
述するように、メインスイッチダイヤル7をノーマルポ
ジションNにセットすると、フォーカスレンズFLが視
度0に設定されるようにマイコン601で制御が行われ
るため、使用者は物体を見ながらでも迅速、かつ、容易
に、視度0に視度の初期位置設定を行うことができる。
【0058】先に述べたように、双眼鏡の使用者が正視
眼であるか又は眼鏡,コンタクトレンズ等を使用してい
る場合、既に視度は0又はその近くに補正されているの
で、細かい視度調整は必要ないため、ノーマルポジショ
ンNに設定するメリットがある。従来の双眼鏡には視度
調整するときの目安となる指標がないので、視度0位置
に復帰するモードは無かったが、本実施例ではそのモー
ドを持たせている。
【0059】前述したように、操作部材(即ち、マニュ
アルフォーカスダイヤル6と左右視度調整釦8,9)を
操作することによって、駆動手段(モータ321,32
2等)を動作させることができるが、これによって、視
度を大きくずらしたときでも、メインスイッチダイヤル
7をノーマルポジションNにセットすることによって、
直ちに視度0の初期位置に戻すことができる。なお、本
実施例では、対物レンズOLをフォーカシングと視度調
整とに兼用させているが、いずれの場合も手動操作によ
る機械的な駆動ではなく、モータ駆動により行ってい
る。
【0060】また、上記のように視度メモリポジション
に、それぞれユーザーに応じた左右の視度量をメモリす
ることができる。なお、視度0に対応するフォーカスレ
ンズFLの位置を指示する指示手段として、ONすると
視度0に設定するプッシュスイッチを用いてもよい。
【0061】
【表1】
【0062】次に、図10の全体シーケンスのフローチ
ャートに基づいて、マイコン601による制御動作を説
明する。まず、メインスイッチダイヤル7がOFFから
ONに切り換えられる(即ち、4つの視度ポジションの
いずれかにダイヤルセットされる)と、端子SMと接続
しているスイッチSW7が閉成される。これにより、マ
イコン601は、スリープ状態(スタンバイ1)から低消
費電力動作モードに遷移して、起動1の処理を開始する
(#1101)。
【0063】ここで、スリープ状態(スタンバイ1)と
は、メインスイッチダイヤル7がOFFのときの状態で
あり、マイコンが機能していない状態をいう。この状態
でも電源はマイコンに与えられているが、消費電力が最
も低く抑えられている。また、低消費電力動作モードと
は、低速のクロックでマイコンが動作している状態(D
/Dコンバータ604は、まだ立ち上がっていない。)
をいい、この状態では、低い電圧(3V)でマイコンは動
作することができる。メインスイッチダイヤル7がON
の状態で、一定時間スイッチ操作がなかったら、電池の
消耗を防ぐため、スリープ状態(スタンバイ2)に入る。
スタンバイ1のときとは違い、スタンバイ2の状態では
他のスイッチ(AFのスイッチSW3,マニュアルフォ
ーカスのスイッチSW1,SW2等)が動かされると、
起動しなければいけないので、スタンバイ2のときは定
期的にタイマーの割り込みをかけることによって、スリ
ープ状態から定期的に抜け出て立ち上がるようになって
いる。そして、他のスイッチに動きがなければ、再びス
リープ状態に戻る。メインスイッチダイヤル7がOFF
のとき、この動作は行われない。スタンバイ2では定期
的にスイッチの状態を見に行くので、その分消費電力は
大きくなる。なお、マイコン601には、高速動作用の
速いクロックと,低速動作用の遅いクロックとの2系統
のクロックが付いており、通常、高速でクロックを動か
している。高速状態以外のとき(低消費電力状態やスリ
ープ状態)では、高速クロックの発振子をハード的に止
めて、低速クロックのみ動かしている。
【0064】端子PWC5をローレベルにすることによ
って、D/Dコンバータ604からVDD1を供給させ
る(#1102)。これにより、マイコン601は高速動
作が可能となり、電池600が所定電圧より下がってい
るか否かのバッテリーチェックを行う(#1103)。バ
ッテリーチェックは、不図示の抵抗に電源電圧をかけ、
その抵抗の両端電圧をモニタすることによって行われ
る。
【0065】バッテリーチェックによりローバッテリー
か否かの判定(#1104)を行った結果、電源電圧が所
定値よりも低ければ、ローバッテリー警告処理(LOW
BAT,#1110)へ進む。ここでは、まずLED1
1aを点滅させ警告を行う(#1111)。次に、PWC
5をハイレベルにし、VDD1をOFFにした後(#1
112)、スタンバイ1へ移行する(#1113)。すな
わち、メインスイッチON状態ではあるが、他のスイッ
チを受けつけない状態となる。
【0066】一方、ステップ#1104の判定でローバ
ッテリーでなければ、続いて無限リセットを行う(#1
105)。これは、左・右鏡胴2,1のフォーカスレン
ズFL(図33〜図35)を無限側に駆動し、端子SEN
DR,SENDLに接続しているスイッチSW11,1
0が閉成されるまで、フォーカスレンズFLを駆動する
ことによって行われる。続いて、1秒間の時間待ちを行
う(#1106)。これは、メインスイッチダイヤル7の
操作により、操作者が所望の視度ポジションに操作を終
了するのを待つためである。
【0067】続いて、設定された視度メモリポジション
の視度に視度を設定する視度復帰処理(#1107)を行
う。この処理によって、選択された視度メモリポジショ
ンに従ってメモリされていた視度に、視度調整される。
視度復帰処理については、図19に基づいて後ほど詳し
く説明を行う。続いて、端子PWC5をハイレベルにす
ることにより、VDD1をOFFにし(#1108)、ス
タンバイ2に移行する(#1109)。
【0068】次に、図11の全体シーケンスのフローチ
ャートに基づいて、更にマイコン601による制御動作
を説明する。スタンバイ2では、不図示のタイマ(この
タイマはマイコン内に存する)によって、50msec
ごとに起動2(#1200)の処理の実行を行う。
【0069】まず、各スイッチの操作が行われたか否か
をスイッチの状態を見て行う(スイッチセンス,#12
01)。このスイッチセンスはサブルーチンになってお
り、サブルーチン内にてAF釦5,マニュアルフォーカ
スダイヤル6,メインスイッチダイヤル7,左・右視度
調整釦9,8,視度メモリ釦10が操作されたか否かが
判定され、フラグAFF,PFF,DRF,DAF,D
MFの設定が行われる。スイッチセンスについては、図
12に基づいて、後ほど詳しく説明を行う。
【0070】ステップ#1202で、スイッチセンスに
てすべてのフラグが0であると判定した場合(いずれも
操作されていない場合)、メインスイッチSW7のON
/OFFを判定する(#1212)。ONであれば再びス
タンバイ2へ移行し(#1215)、OFFであればスタ
ンバイ1へ移行する(#1214)。そして、メインスイ
ッチSW7がONであれば、50msec周期で各操作
スイッチの状態が繰り返しチェックされる。
【0071】ステップ#1202で、いずれかの操作ス
イッチの操作が行われたと判定した場合、フラグAF
F,PFF,DAF,DMF,DRFのいずれかが1で
あるので、この場合はステップ#1202で分岐して、
まず、端子PWC5をローレベルとすることによりVD
D1を供給するとともに、使用するフラグをイニシャラ
イズする(#1203)。
【0072】続いて、バッテリーチェックを行い(#1
204)、ステップ#1205の判定でローバッテリー
であればLOWBATのルーチン(図10のステップ#
1110)へと移行する(#1213)。ステップ#12
05の判定でローバッテリーでなければ、AF釦5の操
作を示すフラグAFFが1か否か判定する(#120
6)。
【0073】フラグAFFが1であれば、オートフォー
カス(AF)処理を行う(#1216)。このAF処理につ
いては、図13に基づいて、後ほど詳しく説明を行う。
次いで、再び各操作スイッチのスイッチセンスを行う
(#1221)。スイッチセンスについては、図12に基
づいて、後ほど詳しく説明する。ここで、各フラグを再
び設定して、ステップ#1206に進み、各操作に応じ
た処理を行う。スイッチセンス(#1221)以降の処理
については、以下同様にして行う。ステップ#1206
の判定でフラグAFFが0であれば、マニュアルフォー
カスダイヤル6の操作を示すフラグPFFが1か否かを
判定する(#1207)。
【0074】フラグPFFが1であれば、マニュアルフ
ォーカス・視度調整処理(#1217)を行った後、スイ
ッチセンスへと進む(#1221)。マニュアルフォーカ
ス・視度調整については、図14及び図15に基づい
て、後ほど詳しく説明を行う。ステップ#1207の判
定でフラグPFFが0であれば、続いて視度調整釦8,
9の操作を示すフラグDAFが1か否かを判定する(#
1208)。
【0075】フラグDAFが1であれば、マニュアルフ
ォーカス・視度調整処理(#1217)を行った後、スイ
ッチセンスへと進む(#1221)。ステップ#1208
の判定でフラグDAFが0であれば、視度メモリ釦10
の操作を示すフラグDMFの判定を行う(#1209)。
【0076】フラグDMFが1であれば、視度メモリ処
理(#1218)を行った後、スイッチセンスへと進む
(#1221)。視度メモリ処理については、図18に基
づいて、後ほど詳しく説明を行う。フラグDMFが0で
あれば、メインスイッチダイヤル7の操作を示すDRF
フラグの判定を行う(#1210)。
【0077】フラグDRFが1であれば、視度復帰処理
(#1219)を行った後、スイッチセンスへと進む(#
1221)。視度復帰処理については、図19に基づい
て、後ほど詳しく説明を行う。フラグDRFが0であれ
ば、いずれの操作も行われていなくなったため、端子P
WC5,PWC12をハイレベルとすることによって、
VDD1,VCC1,VCC2をOFFとし(#121
1)、ステップ#1212に進み、メインスイッチSW
7のON/OFFを判定する。SW7がONであれば再
びスタンバイ2へ移行し(#1215)、OFFであれば
スタンバイ1へ移行する(#1214)。
【0078】以上の処理により、いずれかの操作が行わ
れているときは操作に応じた処理が行われ、操作が行わ
れなくなるとステップ#1221のスイッチセンスによ
り各フラグがすべて0にリセットされ、いずれの処理も
行われなくなり、メインスイッチSW7の状態に応じて
スタンバイ1又はスタンバイ2へと移行する。
【0079】続いて、図12に基づいて、前記スイッチ
センス(図11のステップ#1201,#1221に該
当する)の具体的処理を説明する。このスイッチセンス
サブルーチンに入ると(#1300)、まず、初めにそれ
までに設定されていたフラグ(AFF,PFF,DA
F,DMF,DRF,DL)を全てクリアする(#130
1)。
【0080】次に、メインスイッチダイヤル7の状態を
判定する(#1302)。メインスイッチダイヤル7がO
FF(SM=1)であれば、そのままいずれのフラグも立
てることなく、リターンする(#1310)。これによっ
て、図11にて説明した如く、マイコン601はスタン
バイ1状態へ移行する。
【0081】ステップ#1302の判定でメインスイッ
チダイヤル7がON(SM=0)であれば、続いて端子S
AFをチェックする(#1303)。AF釦5が押されて
いれば(SAF=0)、フラグAFFを1にセットし(#
1311)、リターンする(#1310)。AF釦5が押
されていなければ(SAF=1)、続いてマニュアルフォ
ーカスダイヤル6の操作を示す端子SPF1の判定を行
う(#1304)。ここでは、現在の端子SPF1の状態
と,前回のマニュアルフォーカスダイヤル6操作終了時
の端子SPF1の状態を示すフラグLSPF1との比較
を行う(#1304)。
【0082】ステップ#1304の判定で端子SPF1
の状態とフラグLSPF1の値とが異なっていれば(L
SPF1≠SPF1)、マニュアルフォーカスダイヤル
6が操作されているので、フラグPFFを1にセットし
(#1317)、リターンする(#1310)。端子SPF
1の状態とフラグLSPF1の値とが同じであれば(L
SPF1=SPF1)、マニュアルフォーカスダイヤル
6は操作されていないので、続いて端子SSDLの判定
を行う(#1305)。
【0083】ステップ#1305の判定で端子SSDL
がローレベルであれば(SSDL=0)、左視度調整釦9
が操作されているため、左右いずれの視度調整を行うか
を示すフラグDLにLを設定し(#1315)、フラグD
AFを1にセットし(#1316)、リターンする(#1
310)。
【0084】ステップ#1305の判定で端子SSDL
がハイレベルであれば(SSDL=1)、端子SSDRの
判定を行う(#1306)。端子SSDRがローレベルで
あれば(SSDR=0)、右視度調整釦8が操作されてい
るため、フラグDLにRを設定し(#1314)、フラグ
DAFを1にセットし(#1316)、リターンする(#
1310)。
【0085】続いて、ステップ#1306の判定で端子
SSDRがハイレベルであれば(SSDR=1)、端子S
DPMの判定を行う(#1307)。端子SDPMがロー
レベルであれば(SDPM=0)、視度メモリ釦10が操
作されているので、フラグDMFを1にセットし(#1
313)、リターンする(#1310)。
【0086】ステップ#1307の判定で端子SDPM
がハイレベルであれば(SDPM=1)、端子SDMD
2,SDMD1の判定を行う(#1308,#130
9)。端子SDMD2,SDMD1は、既に説明した通
り視度メモリのポジションを表している。これらと前回
のポジションを示すLSDMD2,LSDMD1とをそ
れぞれ比較する(#1308,#1309)。
【0087】SDMD2,SDMD1のいずれかの状態
が変化していれば(LSDMD2≠SDMD2,LSD
MD1≠SDMD1)、視度メモリポジションが変更さ
れているため、フラグDRFを1にセットし(#131
2)、リターンする(#1310)。いずれも操作されて
いなければ(LSDMD2=SDMD2,LSDMD1
=SDMD1)、全てのフラグがクリアされたままリタ
ーンする(#1310)。この場合、図11にて説明した
如く、マイコン601はスタンバイ2に移行する。
【0088】次に、図13に基づいて、オートフォーカ
ス(AF)処理(図11のステップ#1216に該当する)
を説明する。AF処理に入ると(#1400)、まず、以
下のようにして焦点検出を実行する(#1401)。ここ
では、端子PWC12をローレベルにすることによっ
て、電源VCC1,VCC2の供給を行う。これによ
り、焦点検出用のCCD603が駆動される。CCD6
03の積分及びCCD603の各画素出力をアナログ−
ディジタル変換し、マイコン601内にデータを取り込
む。
【0089】このデータに基づいて焦点検出演算が行わ
れ、焦点のズレ量を示すデフォーカス量DF及び焦点検
出が不能であった場合はローコントラスト情報を出力す
る。このDFは、符号付きであり、前記フォーカスレン
ズFLが合焦位置よりも接眼レンズEL(315,31
6)側(近物体側、即ち遠視眼E3側)にズレている方向
が正になる。また、ここでいう焦点は、前記対物レンズ
OL(311,312)の焦点であり、正視眼E1(視度
調整量=0)に対して最も鮮明な像が得られるときにデ
フォーカス量=0となるように調整されている。
【0090】焦点検出後、ローコントラストであったか
否かの判定を行う(#1402)。ローコントラストであ
れば、そのままレンズを駆動することなく、リターンす
る。ローコントラストでなければ、DFに変換係数kを
乗じてLENSPを求める(#1403)。LENSPと
は、デフォーカス量DFをフォーカスレンズFLを駆動
するパルスモータ(ステッピングモータ)のパルス数に変
換した値である。
【0091】ステップ#1404で、合焦判定(合焦し
ているか否か)を行う。ここで、合焦であるとは、双眼
鏡の使用者の眼に鮮明な像が観察される状態をいう。既
に説明した通り、視度調整量が0で操作者が正視眼E1
である場合は、LENSPが0になる位置にフォーカス
レンズFLがあればよい。しかし、近視眼E2の場合は
フォーカスレンズFLをLENSPが0になる位置から
対物レンズOL側に、遠視眼E3の場合は接眼レンズE
L(315,316)側に、視度調整量だけずらして設定
されている。
【0092】図36に基づいて、この視度調整量とフォ
ーカスレンズ位置との関係を更に詳しく説明する。ま
ず、視度補正を行わない場合の無限遠物体に対する合焦
フォーカスレンズ位置を基準0とする。距離Dの物体に
対して視度補正しない場合の合焦フォーカスレンズ位置
(視度0に置き換えたときのレンズ位置)は、パルスモー
タのパルス単位でPCNTに設定される。最近接物体に
対して視度補正なしの合焦フォーカスレンズ位置は、L
IMAFに設定される。PCNTはLIMAFを越える
ことはなく、また、視度補正量はSIDOR,SIDO
Lで設定される。なお、PCNTは、フォーカスレンズ
FLを左右共駆動したときのレンズ位置であり、そのと
きPCNTは変化し、視度調整時には変わらない。つま
り、マニュアルフォーカスかAFのとき(両方のレンズ
が動くとき)、PCNTが変化する。
【0093】図36に示す場合には、距離Dの物体に対
して、右鏡胴1ではMPSN−SIDORの視度補正
(近視眼E2に対する補正)を示しており、左鏡胴2でS
IDOL−MPSNの視度補正(遠視眼E3に対する補
正)を示している。SIDOR,SIDOLは、0から
LIMSIまでの値を取る。即ち、SIDOR,SID
OLが0のとき、近視眼E2に対する最大補正となり、
視度補正量はMPSNとなる。遠視眼E3の場合は、S
IDOR,SIDOLがLIMSIの時、最大補正とな
り視度補正量はLIMSI−MPSNとなる。SIDO
R,SIDOL,MPSN,LIMSIは、それぞれパ
ルスモータのパルス単位である。
【0094】視度補正なしの場合は、SIDOL,SI
DOR=MPSNに設定されることが明らかである。こ
のように、フォーカスレンズFLで視度調整を行うた
め、正視眼E1の場合はLENSPが0のとき合焦であ
るが、近視眼E2又は遠視眼E3の場合はLENSPが
視度補正量と同じになるとき操作者に最も鮮明な像が見
える合焦となる。
【0095】図13に戻って、AF処理の説明を続け
る。ステップ#1404では、|LENSP−(SIDO
R−MPSN)|が所定量INFN以内であるか否かを判
定する。即ち、視度補正量を考慮した残りズレパルスが
所定パルス以内か否かを判定する。メインスイッチダイ
ヤル7がノーマルポジションNにある場合は、視度調整
量を0にするため、SIDOR−MPSN=0となり、
|LENSP|が所定量INFN以内か否かを判定するこ
とになる。SIDORを用いるのは、AFモジュール3
31(図2)が右鏡胴1に配置されているからである。
【0096】ステップ#1404の判定で所定パルス以
内であれば合焦設定を行い(#1405)、所定パルスを
越えれば非合焦設定を行う(#1413)。そして、ステ
ップ#1406で合焦判定を行う。非合焦であれば、L
ENSP−(SIDOR−MPSN)の正負を判定する
(#1407)。
【0097】ステップ#1407の判定で正(0以上)の
場合は、CCWFに1を設定することによって、フォー
カスレンズFLの対物レンズOL側の駆動(無限遠物体
側)を設定した後(#1408)、ステップ#1409に
進む。負の場合は、CCWFに0を設定することによっ
て、接眼レンズEL側(近物体側)とした後(#141
7)、ステップ#1409に進む。
【0098】ステップ#1409では、駆動パルス数M
OVPに駆動量|LENSP−(SIDOR−MPSN)|
を設定し(#1409)、駆動速度PMAXに700pp
sを設定し(#1410)、レンズ駆動ルーチンのMOT
ORをコールした後(#1411)、リターンする(#1
412)。MOTORについては、図20及び図21に
基づいて、後ほど詳しく説明を行う。
【0099】一方、ステップ#1406で合焦であれ
ば、フラグLINFが1であるか否かの判定を行う(#
1414)。フラグLINFは、起動2(図11)中のフ
ラグイニシャライズ処理(#1203)によって、0にリ
セットされている。ここで、フラグLINFが0であれ
ば、これはAF釦5が操作されてから初めて合焦したこ
とを意味する。従って、LED11bを点灯することに
よって合焦表示を行う(#1415)。続いて、一度合焦
したことを示すフラグLINFに1をセットし、500
msec時間待ちした後(#1416)、リターンする
(#1412)。ステップ#1414でLINFフラグが
1にセットされていれば、一度合焦したことを示してい
るので、そのままリターンする(#1412)。
【0100】この制御動作によって、AF釦5が操作さ
れると、合焦になるまでフォーカスレンズFLが駆動さ
れ、初めて合焦されれば合焦表示がなされ、500ms
ec時間待ちされる。さらに、AF釦5が操作されてい
れば、以降連続的にAF動作を行う。AF釦5を操作し
た後、直ちにAF釦5を非操作にした場合でも、一度は
焦点検出を行い、AF動作が行われる。
【0101】続いて、図14及び図15に基づいて、マ
ニュアルフォーカスダイヤル6が操作された場合のマニ
ュアルフォーカス処理(図11のステップ#1217に
該当する)を説明する。マニュアルフォーカスダイヤル
6が操作されると、図11のステップ#1217にて既
に説明した通り、マイコン601はマニュアルフォーカ
スに制御を移す(#1500)。マニュアルフォーカスの
処理を開始すると、既に説明した通り、このルーチンは
視度調整時と共用されているので、フラグDAFを判定
することによって、視度調整かマニュアルフォーカスか
の判定を行う(#1501)。
【0102】マニュアルフォーカス時(DAF=0)に
は、操作開始レンズ位置ILPSNに現在レンズ位置P
CNTを設定する(#1502)。視度調整時(DAF=
1)には、右鏡胴1か左鏡胴2かの判定を行う(#152
1)。右鏡胴1の場合(DL=R)はILPSNにSID
ORを設定し(#1522)、左鏡胴2の場合(DL=L)
はILPSNにSIDOLを設定する(#1523)。続
いて、マニュアルフォーカスダイヤル6の操作によって
操作開始から端子SPF1に発生したパルス数の累積値
を示すARCNTを0にクリアする(#1503)。
【0103】そして、TIMERに入っている現在時刻
をTM2OMに設定する。さらに、20msec間に端
子SPF1に発生したパルス数を示すCNTPを0にク
リアする(#1504)。次に、現在の端子SPF1の値
と、前回の端子SPF1の値であるLSPF1と、を比
較することによって、端子SPF1の状態が変化したか
否かを判定する(#1505)。
【0104】ステップ#1505の判定で、LSPF1
≠SPF1であればパルスエッジが発生しているので、
まず、次回のステップ#1505の判定のために、フラ
グLSPF1に端子SPF1の状態を設定する(#15
06)。(ここでは、ダイヤルが回されたか否かを判定す
る。そのために、毎回、現在のスイッチの状態をメモリ
しておいて、次にここに来たときに変わっているか否か
を判定する。)続いて、端子SPF1の状態と端子SP
F2の状態を比較することによって、2つのパルスの位
相を判定する。SPF1=SPF2=1(#1507,
#1524)、又はSPF1=SPF2=0(#150
7,#1508)の場合はフォーカスレンズFLを近接
物体側に駆動するように、マニュアルフォーカスダイヤ
ル6が操作されており、SPF1≠SPF2の場合は無
限遠物体側に駆動するよう操作されていることを示して
いる(#1507,#1508,#1524)。
【0105】SPF1=SPF2=1又はSPF1=S
PF2=0の場合、それまでの駆動方向が設定されてい
るLDRの判定を行う(#1509)。前回と今回のダイ
ヤル操作方向の変化がなく(LDR=0)、前回も近物体
側に駆動するようダイヤル操作されていれば、CNTP
にCNTP+1を設定することによって1加算し(#1
510)、ステップ#1511に進む。他方、ステップ
#1509の判定で、前回と今回のダイヤル操作方向が
変化していれば(LDR=1)、反転処理へと進む(#1
528)。
【0106】また、SPF1≠SPF2の場合も同様
に、LDRの判定を行う(#1526)。前回と今回のダ
イヤル操作方向が変化し(LDR=1)、今回・前回共無
限遠物体側に駆動されている場合は、CNTPにCNT
P−1を設定し(#1527)、ステップ#1511に進
む。LDR=0では、今回と前回のマニュアルフォーカ
スダイヤル6の操作方向が変化しているので、反転処理
へと進む(#1528)。
【0107】反転処理(#1528)では、フォーカスレ
ンズFLの駆動が終了するまで時間待ちをして(#15
29)、駆動方向を示すLDRにLDRの補数をセット
する(#1530)。続いて、マニュアルフォーカスダイ
ヤル6の回転によって端子SPF1に発生するパルスの
パルス幅測定のため、LTIMEに現在の時刻TIME
Rを設定する(#1531)。この後、再び、マニュアル
フォーカス(#1501)へと制御を移す。以上の反転処
理(#1528)によって、マニュアルフォーカスダイヤ
ル6の操作方向が反転しても、フォーカスレンズFLは
それまでに設定されていた駆動量の駆動をそれまでの方
向に終了させた後、反対方向駆動の制御に移行する。
【0108】ステップ#1509でマニュアルフォーカ
スダイヤル6の操作方向が反転されていないときには、
先に述べたようにCNTPを1増加させた後(#151
0)、端子SPF1が1か0かを判定する(#151
1)。SPF1=1の場合は、今回立ち上がりエッジが
発生しているので、端子SPF1に入力されるパルスの
パルス幅を示すRPWにTIMER−LTIMEを設定
する(#1512)。続いて、次回のパルス幅設定のた
め、LTIMEに現在時刻TIMERを設定する(#1
513)。ステップ#1511でSPF1=0の場合
は、パルス幅の更新は行わず、ステップ#1514にス
キップする。
【0109】続いて、ステップ#1514で現在時刻T
IMERからTM20Mを減算し、20msec経過し
たか否か(TIMER−TM20M<20msecか否
か)の判定を行う。20msec経過していなければ(T
IMER−TM20M<20msec)、ステップ#1
505に戻る。20msecが経過していれば(TIM
ER−TM20M≧20msec)、LDRIVEへと
進む(#1515)。
【0110】LDRIVEの処理(図15のステップ#
1515)では、まずCNTPが0か否かの判定を行う
(#1516)。CNTPが0であるということは、20
msec間に端子SPF1にパルスが入力されておら
ず、マニュアルフォーカスダイヤル6が操作されていな
いことを示す。CNTPが0でないということは、マニ
ュアルフォーカスダイヤル6が操作されていることを示
す。
【0111】CNTP≠0の場合は、マニュアルフォー
カスダイヤル6の操作量に対するフォーカスレンズFL
の駆動量を計算する(#1517)。このフォーカスレン
ズ駆動量計算の処理については、図16に基づいて、後
ほど詳しく説明する。続いて、フォーカスレンズFLの
駆動速度を計算する(#1518)。このフォーカスレン
ズ駆動速度計算の処理については、図17に基づいて、
後ほど詳しく説明する。
【0112】マニュアルフォーカスダイヤル6の操作方
向に応じて、フォーカスレンズFLの駆動方向を設定す
るため、フラグCCWFにLDRを設定する(#151
9)。この後、モータ駆動サブルーチンMOTORをコ
ールする(#1520)。これによって、設定された駆動
量,設定された速度で、設定された方向にフォーカスレ
ンズFLが駆動される。視度調整かマニュアルフォーカ
スかは、サブルーチンMOTOR内で判定され、この場
合は、視度調整を行う鏡胴側のフォーカスレンズFLの
み駆動される。なお、視度調整もマニュアルフォーカス
もモータの駆動は同じであるが、マニュアルフォーカス
ならば両方のレンズを駆動し、視度調整ならば左・右い
ずれか一方のフォーカスレンズFLを駆動する。モータ
駆動サブルーチンMOTORについては、図20及び図
21に基づいて、後ほど詳しく説明する。MOTOR処
理後、ステップ#1504に戻る。
【0113】ステップ#1516でCNTP=0の場合
は、フォーカスレンズFLが駆動中か否かを示すフラグ
ACTFの判定を行う(#1532)。まだフォーカスレ
ンズFLが駆動中であれば(ACTF=1)、続いてマニ
ュアルフォーカスダイヤル6の操作を判定すべくステッ
プ#1504へと戻る。フォーカスレンズFLの駆動が
終了している場合は(ACTF=0)、視度調整か否かの
判定を行う(#1533)。
【0114】マニュアルフォーカス時には(DAF=
0)、リターンする(#1539)。視度調整時(DAF=
1)には、ここで、焦点検出を行う(#1534)。次
に、焦点検出不能(即ち、ローコントラスト)か否かを判
定する(#1536)。焦点検出不能であれば、視度調整
が適切に行われなかったおそれがあるので、LED11
bに警告表示(点滅表示)を行う(#1538)。焦点検出
不能でなければ、検出デフォーカスDFをLDFに設定
し(#1537)、リターンする(#1539)。
【0115】続いて、図16に基づいて、マニュアルフ
ォーカスダイヤル6を操作したときのフォーカスレンズ
FLの駆動量の計算(図15のステップ#1517に該
当する)を説明する。フォーカスレンズ駆動量計算の処
理に入ると(#1600)、まず、20msecの間にマ
ニュアルフォーカスダイヤル6の回転によって端子SP
F1に入力されたパルスのエッジ数CNTPに、(1+
K2/RPW)をかけてP2OMに設定する(#160
1)。RPWは端子SPF1のパルス幅であり、K2は
定数である。RPWはマニュアルフォーカスダイヤル6
の回転操作速度に逆比例しているため、操作速度が速け
ればフォーカスレンズFLの駆動量が大きくなるよう
に、遅ければ小さくなるように設定される。また、端子
SPF1にパルスエッジが入力されれば、1パルス分は
必ずフォーカスレンズFLは駆動されることになる。こ
こで、P2OMは、20msec間のマニュアルフォー
カスダイヤル6の操作によって駆動されるフォーカスレ
ンズFLの駆動量であり、パルスモータの1パルス単位
となっている。
【0116】続いて、視度調整かマニュアルフォーカス
かの判定を行う(#1602)。マニュアルフォーカスの
場合(DAF=0)、ステップ#1603に進む。視度調
整の場合(DAF=1)、P2OMの1/2をP2OMに
再設定した後(#1607)、ステップ#1603に進
む。即ち、視度調整時は、マニュアルフォーカスと同じ
マニュアルフォーカスダイヤル6の操作を行っても、マ
ニュアルフォーカスに比較して半分しかフォーカスレン
ズFLが駆動されないことになる。このため、高精度な
視度調整が可能となる。
【0117】ステップ#1603では、P2OMの累積
値ARCNTに、ARCNT+P2OMを設定する(#
1603)。つまり、ARCNTにはマニュアルフォー
カスダイヤル6の操作開始時からのフォーカスレンズF
Lの駆動必要パルスの累積値が設定される。
【0118】次に、ステップ#1604で視度調整かマ
ニュアルフォーカスかの判定を行う(#1604)。マニ
ュアルフォーカス時(DAF=0)には、マニュアルフォ
ーカスダイヤル6操作開始時のフォーカスレンズ位置I
LPSNにARCNTを加算し、現在のレンズ位置PC
NTを減じて絶対値化し、MOVPに設定し(#160
5)、リターンする。
【0119】視度調整時(DAF=1)には、右鏡胴1か
左鏡胴2かを判定する(#1608)。そして、右鏡胴1
時には(DL=R)、|ILPSN+ARCNT−SID
OR|をMOVPに設定し(#1609)、左鏡胴2時に
は(DL=L)、|ILPSN+ARCNT−SIDOL|
をMOVPに設定し(#1610)、リターンする。つま
り、MOVPには目標レンズ位置から現在レンズ位置を
引いた、操作開始からの残り駆動パルス数が設定され
る。これにより、レンズ駆動ルーチンMOTOR(図2
0)内にて、MOVPに設定されたパルス数だけ駆動さ
れることになる。
【0120】本実施例の特徴の一つは、フォーカスレン
ズFLの駆動範囲が広いモードであるマニュアル(パワ
ー)フォーカスモード(高速)と,フォーカスレンズFL
の駆動範囲が狭いモードである視度調整モード(低速)
と,でレンズ駆動のスピードを変える点にあり、図16
の駆動量計算中の#1602,1607等に対応する。
【0121】使用者が、右視度調整釦8又は左視度調整
釦9を押しながら、マニュアルフォーカスダイヤル6を
操作すると、レンズの駆動範囲が狭いモードである視度
調整モードに切換え設定されるため、駆動範囲が広いモ
ードであるマニュアルフォーカスモードの場合よりも、
マニュアルフォーカスダイヤル6の操作に対応するレン
ズ駆動量が小さくなるように、マイコン601によって
モータ321,322等が制御されるので、フォーカス
レンズFLは低速で駆動されることになる。
【0122】また、使用者が右視度調整釦8又は左視度
調整釦9を押すことなく、マニュアルフォーカスダイヤ
ル6を操作すると、レンズの駆動範囲が広いモードであ
るマニュアルフォーカスモードに切換え設定されるた
め、駆動範囲が狭いモードである視度調整モードの場合
よりも、マニュアルフォーカスダイヤル6の操作に対応
するレンズ駆動量が大きくなるように、マイコン601
によってモータ321,322等が制御されるので、フ
ォーカスレンズFLは高速で駆動されることになる。
【0123】従って、視度調整時には、マニュアルフォ
ーカスダイヤル6の操作に対してフォーカスレンズFL
の駆動量が小さく、駆動速度が遅くなるため、高精度に
視度調整を行うことができる。また、マニュアルフォー
カス時には、マニュアルフォーカスダイヤル6の操作に
対してフォーカスレンズFLの駆動量が大きく、駆動速
度が速くなるため、少ない操作量で広い範囲のフォーカ
シングを高速で行うことができる。以上のように、フォ
ーカスレンズFLの駆動範囲が狭いモード(視度調整モ
ード)と広いモード(マニュアルフォーカスモード)とに
切換えられる双眼鏡においても、迅速、かつ、高精度の
レンズ駆動を行うことができる。
【0124】従来のレンズ駆動装置では、本実施例のよ
うに駆動範囲が狭いモードを持たず、駆動範囲に対して
操作に対する駆動量を決定するものでもない。また、高
精度を要求されるモードの時、操作に対する駆動量を少
なくするものでもない。
【0125】次に、図17に基づいて、フォーカスレン
ズFLの駆動速度計算(図15のステップ#1518に
該当する)を説明する。フォーカスレンズ駆動速度計算
の処理に入ると(#1700)、フォーカスレンズ駆動用
のパルスモータの速度を設定するPMAXに、a×MO
VP/80msecを設定する(#1701)。MOVP
は駆動パルス数である。aは係数であり、設定されたM
OVPで80msecの間に駆動される速度を設定する
ものである。レンズ駆動サブルーチンMOTOR(図2
0)は、既に説明した通り(図14の#1514等)、2
0msec周期で駆動量MOVP,駆動方向CCWF,
駆動速度PMAXを設定してコールされる。
【0126】MOTORサブルーチンでは、パルスモー
タの駆動開始の処理が行われ、すぐにMOTORサブル
ーチンからリターンされる。実際のパルスモータの駆動
は、パルスレートに対応したタイマの割り込み処理によ
って行われる。このように設定されたパルス数を80m
sec間に駆動することによって、マニュアルフォーカ
スダイヤル6の操作によるフォーカスレンズ駆動量が大
きいときも、80msec以内に駆動終了するように速
度を上げるため、応答性が良い。また、制御周期の20
msecよりも長い80msecで駆動が終了するよう
に設定しているので、フォーカスレンズ駆動が連続的に
行われ感触が良い。
【0127】続いて、設定された駆動速度PMAXが2
00pps(パルス・パー・セカンド)より遅い(PMA
X<200pps)か否かの判定を行う(#1702)。
遅い場合には、PMAXに200ppsを再設定するこ
とによって、最低速度の制限を行い(#1703)、ステ
ップ#1704に進む。速い場合には、そのままステッ
プ#1704にスキップする。
【0128】続いて、駆動速度PMAXが700pps
よりも速い(PMAX>700pps)か否かの判定を行
う(#1704)。速い場合には、PMAXに700pp
sを再設定することによって、最高速度の制限を行い
(#1705)、リターンする(#1706)。遅い場合に
は、そのままステップ#1706にスキップしてリター
ンする。
【0129】以上の説明から明らかなように、マニュア
ルフォーカスダイヤル6の操作量が同じでも、視度調整
時のフォーカスレンズFLの駆動量は、マニュアルフォ
ーカス時の駆動量のフォーカスレンズFLの駆動量の半
分(図16の#1602,#1607)になり、フォーカ
スレンズ駆動速度も遅くなる。つまり、パルス数P20
Mが80msecで終了できるようにスピード設定して
いるので、P20Mが小さくなるほどスピードは遅くな
り、マニュアルフォーカスダイヤル6の操作量に比べて
フォーカスレンズFLの移動量が減る結果、精度が向上
することになる。
【0130】図18に基づいて、視度メモリ処理(図1
1のステップ#1218に該当する)を説明する。視度
メモリ処理に入ると(#1800)、まず、SDMD1,
SDMD2の状態を判定し、どの視度ポジションが選択
されているかを判定する。SDMD1,SDMD2の状
態とユーザーポジションとの関係は、先に表1に示し、
説明した通りである。
【0131】ステップ#1801でSDMD1=0,S
DMD2=0か否かを判定する。ノーマルポジションモ
ード(SDMD1=0,SDMD2=0)が選択されてい
る場合、ノーマルポジションは視度補正を行わないポジ
ションであるので、視度メモリ操作も受け付けない。こ
のため、LED11bを点滅させて警告表示をした後
(#1808)、リターンする(#1804)。
【0132】ステップ#1801でSDMD1=0,S
DMD2=0でないと判定した場合、ステップ#180
2でSDMD1=1,SDMD2=0か否かを判定す
る。視度メモリ1(SDMD1=1,SDMD2=0)が
選択されている場合、右鏡胴1のフォーカスレンズFL
の視度補正位置SIDORをEU1Rにメモリし、左鏡
胴2のフォーカスレンズFLの視度補正位置SIDOL
をEU1Lにメモリする(#1803)。また、視度調整
終了時点のデフォーカス量であるLDFをEUDF1に
メモリする(#1803)。そして、リターンする(#1
804)。
【0133】ステップ#1802でSDMD1=1,S
DMD2=0でないと判定した場合、ステップ#180
5でSDMD1=0,SDMD2=1か否かを判定す
る。視度メモリ2(SDMD1=0,SDMD2=1)が
選択されている場合、EU2RにSIDORをメモリ
し、EU2LにSIDOLをメモリし、EUDF2にL
DFをメモリする(#1806)。そして、リターンする
(#1804)。
【0134】ステップ#1805でSDMD1=0,S
DMD2=1でないと判定した場合は、視度メモリ3
(SDMD1=1,SDMD2=1)が選択されているこ
とになる。そこで、EU3RにSIDORをメモリし、
EU3LにSIDOLをメモリし、EUDF3にLDF
をメモリする(#1807)。そして、リターンする(#
1804)。なお、EU1R,EU1L,EUDF1,
EU2R,EU2L,EUDF2,EU3R,EU3
L,EUDF3は、E2PROM602にストアされる
データである。
【0135】続いて、図19に基づいて、視度復帰処理
(図10のステップ#1107,図11のステップ#1
219に該当する)の説明を行う。既に説明した通り視
度復帰は、メインスイッチダイヤル7をONにして、視
度ポジションを設定したとき、又はスタンバイ2の状態
で視度ポジションを変更したときに行われる。本実施例
の特徴の一つは、先に述べたように、視度0位置に設定
できるモードを持つ点にあり、この視度復帰処理中のス
テップ#1901〜#1909等の処理がこれに対応す
る。
【0136】視度復帰処理に入ると(#1900)、ま
ず、SDMD1=SDMD2=0か否かを判定する(#
1901)。SDMD1,SDMD2共に0の場合は、
ノーマルポジションが選択されている。この場合、視度
調整を行わないため、視度調整量=0の所にフォーカス
レンズFLを設定する。即ち、SPSNRにMPSNを
設定し、SPSNLにMPSNを設定し(#1902)、
ステップ#1903に進む。MPSNは視度0の正視眼
E1に対応するフォーカスレンズ位置を示す。なお、S
PSNR,SPSNLは、現在設定されているSIDO
R,SIDOLと,メモリされているものとの差を求め
るために、一時的にユーザーの視度を格納するためのも
のである。
【0137】ステップ#1901の判定で、SDMD1
=SDMD2=0でない場合、ステップ#1919でS
DMD1=0,SDMD2=1か否かを判定する。SD
MD1=1,SDMD2=0の場合は、視度メモリ1が
選択されている。この場合、視度メモリ処理(図18)に
よってE2PROM602にメモリされている視度に対
応するフォーカスレンズ位置EU1R,EU1L(即
ち、視度0のときのパルス数)を、それぞれSPSN
R,SPSNLにセットする(#1920)。また、同様
に視度メモリ処理によってE2PROM602にメモリ
されているデフォーカス量EUDF1をDDFにセット
する(#1920)。そして、ステップ#1903に進
む。
【0138】ステップ#1919の判定で、SDMD1
=0,SDMD2=1でない場合、ステップ#1921
でSDMD1=1,SDMD2=0か否かを判定する。
SDMD1=0,SDMD2=1の場合、視度メモリ2
が選択されている。このときはEU2R,EU2L,E
UDF2を、ステップ#1920と同様に、SPSN
R,SPSNL,DDFにそれぞれセットし(#192
2)、ステップ#1903に進む。
【0139】ステップ#1921の判定で、SDMD1
=1,SDMD2=0でない場合(即ち、SDMD1=
1,SDMD2=1の場合)、視度メモリ3が選択され
ている。このときはEU3R,EU3L,EUDF3
を、SPSNR,SPSNL,DDFにそれぞれ設定し
(#1923)、ステップ#1903に進む。
【0140】続いて、右鏡胴1の視度復帰のためのレン
ズ駆動を行う。まず、ステップ#1903でSPSNR
と現在の視度調整位置SIDORの大小を比較する。S
PSNR>SIDORの場合、近側にレンズを駆動する
ため、COWFに0を設定し(#1924)、SPSNR
≦SIDORの場合、無限側にレンズを駆動するためC
CWFに1をセットする(#1904)。
【0141】次に、右鏡胴1のフォーカスレンズFLを
駆動を示すため、DLにRを設定する(#1905)。レ
ンズ駆動量MOVPに|SPSNR−SIDOR|を設定
する(#1906)。レンズ駆動速度PMAXに200p
psを設定し(#1907)、サブルーチンMOTORを
コールし(#1908)、レンズ駆動の終了を待つ(レン
ズ停止待ち,#1909)。これにより右鏡胴1の視度
が、視度メモリ処理(図18)によってメモリされていた
視度に復帰される。なお、サブルーチンMOTORにつ
いては、図20及び図21に基づいて、後ほど詳しく説
明する。
【0142】続いて、左鏡胴2の視度復帰を行う。ステ
ップ#1910でSPSNL>SIDOLか否かを判定
する。SPSNL>SIDOLのときは、CCWFに0
を設定し(#1925)、SPSNL≦SIDOLのとき
は、CCWFに1を設定する(#1911)。これによ
り、レンズ駆動の方向が設定される。次いで、DLにL
を設定することにより、左鏡胴2のフォーカスレンズ駆
動を指定し(#1912)、駆動パルス数MOVPに|S
PSNL−SIDOL|を設定する(#1913)。
【0143】そして、駆動速度PMAXに200pps
を設定し(#1914)、サブルーチンMOTORをコー
ルし(#1915)、レンズ停止待ちを行う(#191
6)。なお、サブルーチンMOTORについては、図2
0及び図21に基づいて、後ほど詳しく説明する。
【0144】以上の処理により、左鏡胴2の視度も復帰
され、左右両鏡胴1,2共、視度メモリ処理(図18)に
よってメモリされた視度に復帰される。ノーマルポジシ
ョンが選択されているときは、左右鏡胴1,2のフォー
カスレンズFL共にMPSNの位置に設定され視度補正
量が0となる。
【0145】この後、LSDMD2にSDMD2を設定
し、LSDMD1にSDMD1を設定してから(#19
17)、リターンする(#1918)。このように設定す
るのは、前述のスイッチセンス(図12)で視度ポジショ
ンが変更されたことを検出するためである。つまり、こ
れによって今回の視度ポジションをメモリしているので
ある。
【0146】次に、図20及び図21に基づいて、サブ
ルーチンMOTOR(図13のステップ#1411,図
15のステップ#1520,図19のステップ#191
5,#1908に該当する)の説明を行う。MOTOR
の処理が開始されると(#2000)、まず、現在駆動中
(ACTF=1)か否かの判定を行う(#2001)。現在
フォーカスレンズ停止中であれば(ACTF=0)、ステ
ップ#2002の処理をスキップしてステップ#200
3に進む。現在フォーカスレンズ駆動中であれば(AC
TF=1)、今回設定された駆動方向が現在駆動されて
いる方向と同じ(CCWF=CWF)か否かを判定する
(#2002)。
【0147】今回設定された駆動方向が現在駆動されて
いる方向と同じでない場合(CCWF≠CWF)、そのま
まリターンする(#2019)。即ち、現在の駆動状態を
変更しない。今回設定された駆動方向が現在駆動されて
いる方向と同じ場合(CCWF=CWF)、設定された駆
動パルス数MOVP=0か否かを判定する(#200
3)。駆動パルス数MOVP=0であれば、そのままリ
ターンし(#2019)、駆動パルス数MOVP≠0であ
れば、ステップ#2004に進む。
【0148】続いて、レンズ駆動範囲の制限を行う。現
在視度復帰処理中(DRF=1)か否かの判定を行う(#
2004)。視度復帰処理中でない場合(DRF=0)、
視度調整中(DAF=1)か否かの判定を行う(#200
5)。視度調整中でないときは(DAF=0)、TにPC
NTを設定し、LにLIMAFを設定し(#2006)、
ステップ#2007(図21)に進む。
【0149】視度復帰処理中のとき(DRF=1)又は視
度調整中のときは(DAF=1)のときは、LにLIMS
Iを設定する(#2020)。続いて、左右鏡胴1,2の
いずれのフォーカスレンズFLを駆動するかの判定を行
う(#2021)。右鏡胴1の場合(DL=R)、TにSI
DORを設定し(#2023)、ステップ#2007(図
21)に進む。左鏡胴2の場合(DL=L)、TにSID
OLを設定し(#2022)、ステップ#2007(図2
1)に進む。
【0150】ステップ#2007(図21)で設定駆動方
向(CCWF=1か0か)の判定を行う。無限遠方向駆動
の場合(CCWF=1)、T=0か否かの判定を行う(#
2008)。T=0の場合、オートフォーカス,マニュ
アルフォーカスのときは現在無限遠位置にレンズが位置
している。従って、これ以上無限遠側に駆動することを
禁止するため、このままリターンする(#2027)。ま
た、視度補正,視度復帰においては、近視眼E2の最大
補正位置にレンズが位置している。従って、これ以上の
近視眼E2の補正を禁止するためリターンする(#20
27)。
【0151】T=1の場合、Tが駆動設定パルス数より
大きい(T≧MOVP)か否かの判定を行う(#200
9)。T≧MOVPの場合、ステップ#2011にスキ
ップし、T<MOVPの場合、MOVPにTの値を再設
定した後(#2010)、ステップ#2011に進む。こ
の処理により、オートフォーカス,マニュアルフォーカ
ス時には、無限遠位置を越えてレンズ駆動を行わず、視
度補正,視度復帰の場合には、近視眼E2に対する設定
最大補正量以上に補正を行わないことになる。
【0152】ステップ#2007の判定で近方向駆動の
場合(CCWF=0)、TとLとの比較(T≧Lか否か)を
行う(#2024)。T≧Lの場合、オートフォーカス,
マニュアルフォーカス時は、現在のフォーカスレンズ位
置が最近フォーカスレンズ位置にあるか、それよりも近
側にあることを示しているので、それ以上の近側への駆
動を禁止するため、リターンする(#2027)。また、
視度調整,視度補正時は、現在の視度補正位置が遠視眼
E3に対する最大補正量位置か、それを越えた位置にあ
ることを示しているので、それ以上の補正を禁止するた
め、リターンする(#2027)。
【0153】T<Lの場合、L−TとMOVPとの比較
(L−T≧MOVP)を行う(#2025)。L−T≧MO
VPの場合、ステップ#2011にスキップし、L−T
<MOVPの場合、MOVPにL−Tを再設定し(#2
026)、ステップ#2011に進む。これにより、オ
ートフォーカス,パワーフォーカスの場合は、最近フォ
ーカス位置を越えて、レンズ駆動することを禁止し、視
度調整,視度復帰時は、遠視眼E3に対する設定最大視
度補正量を越えて、補正駆動することを禁止する。
【0154】ステップ#2011で、設定駆動パルス数
MOVPをDRIVEに設定し、設定駆動方向CCWF
をCWFに設定する。続いて、現在、レンズ駆動中(A
CTF=1)か否かを判定する(#2012)。現在レン
ズ駆動中ならば(ACTF=1)、駆動の連続性を保つた
め、ステップ#2013,#2014,#2015の処
理をスキップしてステップ#2016に進む。現在レン
ズが止まっていれば(ACTF=0)、現在モータ電源は
OFFされているので、1パルス目のステッピングモー
タの駆動を確実に行うため、前回のモータバスの出力を
そのまま出力する(#2013)。
【0155】続いて、設定時間周期で割り込みを発生す
る割り込みタイマに1/(PMAX×2)を設定する(#
2014)。これにより、割り込みタイマは、設定され
た速度PMAXを出すパルスモータの制御周期の倍の周
期で割り込みを発生させることになる。次に、ALTF
を0に設定する(#2015)。これは、後述する左右鏡
胴1,2のフォーカスレンズFLを駆動する際に、通電
タイミングをずらすための処理であり、詳しくは割り込
みタイマの割り込み処理ルーチンにて説明する。続い
て、現在駆動中を示すACTFに1を設定し(#201
6)、割り込みタイマの割り込みを許可し(#201
7)、リターンする(#2018)。
【0156】次に、図22に基づいて、割り込みタイマ
による割り込み処理について説明する。タイマ割り込み
処理に入ると(#2100)、まず、設定駆動パルス数の
駆動が終了した(DRIVE=0)か否かの判定を行う
(#2101)。駆動が終了している場合(DRIVE=
0)、ステッピングモータドライバ(図6のモータ駆動回
路605)の出力をOFFにし(#2113)、駆動中を
示すフラグACTFを0にクリアし(#2114)、割り
込みタイマの割り込みを禁止して(#2115)、リター
ンする(#2116)。
【0157】ステップ#2101の判定で、まだ駆動量
が残っている場合(DRIVE≠0)、フラグALTFの
判定を行う(#2102)。ALTF=0の場合は、フラ
グALTFの0,1を反転し(#2124)、ステップ#
2109に進む。フラグALTF=1の場合、DRIV
Eを1減ずる(#2103)。続いてフラグALTFの
1,0を反転する(#2104)。反転処理は、ALTF
=0のとき左鏡胴2のパルスモータを駆動し、ALTF
=1のとき右鏡胴1のパルスモータを駆動するように制
御して、左右鏡胴1,2を交互に1パルスずつ駆動する
ために行う。DRIVEは既に説明した通り、左右鏡胴
1,2のステッピングモータ共1パルス駆動されたとき
1減じられる。
【0158】続いて、視度復帰処理中(DRF=1)か否
かの判定を行う(#2105)。視度復帰処理中でない場
合(DRF=0)、視度調整処理中(DAF=1)か否かの
判定を行う(#2106)。視度調整処理中でもない場合
(DAF=0)、駆動方向(CWF=1か0か)を判定する
(#2107)。無限遠方向駆動時(CWF=1)はPCN
Tを1減じ(#2112)、近方向駆動時(CWF=0)は
PCNTに1を加えた後(#2108)、ステップ#21
09に進む。また、図36で説明した通り、フォーカス
レンズFLが無限遠位置に設定されたとき、PCNTは
0に設定され、既に説明したように、左右鏡胴1,2に
フォーカスレンズ位置を示す。
【0159】視度復帰処理中の場合(DRF=1)又は視
度調整処理中の場合(DAF=1)、まず、右鏡胴1の駆
動か(DL=R)、左鏡胴2の駆動か(DL=L)を判定す
る(#2117)。左鏡胴2の駆動時は(DL=L)、駆動
方向(CWF=1か0か)を判定する(#2118)。無限
方向駆動時は(CWF=1)、SIDOLから1を減じ
(#2120)、近方向駆動時は(CWF=0)、SIDO
Lに1を加えた後(#2119)、ステップ#2109に
進む。右鏡胴1の駆動時は(DL=R)、駆動方向(CW
F=1か0か)を判定する(#2121)。無限遠方向駆
動時は(CWF=1)、SIDORから1を減じ(#21
23)、近方向駆動時は(CWF=0)、SIDORに1
を加えた後(#2122)、ステップ#2109に進む。
【0160】ステップ#2109では、モータIC(モ
ータ駆動回路605)を駆動すべくモータバスにデータ
を出力するサブルーチンポートデータ出力をコールする
(#2109)。ポートデータ出力については、図23に
基づいて、後ほど詳しく説明する。さらに、割り込みタ
イマに1/(PMAX×2)を設定することにより、次回
の割り込み周期を設定し(#2110)、リターンする
(#2111)。
【0161】以上のタイマ割り込み処理によって、ステ
ッピングモータの駆動が行われる。PCNTは左右鏡胴
1,2のフォーカスレンズ位置を示し、SIDOR,S
IDOLはそれぞれ右鏡胴1の視度補正,左鏡胴2の視
度補正の位置を示す。
【0162】次に、図23に基づいて、ポートデータ出
力(図22のステップ#2109に該当する)のサブルー
チンを説明する。ポートデータ出力の処理に入ると(#
2200)、まず、視度復帰処理中(DRF=1)か否か
の判定を行う(#2201)。視度復帰処理中でない場合
(DRF=0)、続いて、視度調整処理中(DAF=1)か
否かの判定を行う(#2202)。視度調整中でない場合
(DAF=0)、フラグALTF=1か否かの判定を行う
(#2203)。フラグALTF=0の場合、フォーカス
レンズFLの駆動方向を示すフラグCWFの判定(CW
F=1か0か)を行う(#2204)。CWF=0であれ
ば、近物体方向に左鏡胴2のフォーカスレンズFLを1
ステップ駆動すべく、左鏡胴2のステッピングモータに
モータバスを通じて通電した後(#2205)、リターン
する(#2206)。
【0163】ステップ#2204でCWF=1であれ
ば、無限遠物体方向に左鏡胴2のフォーカスレンズFL
を1ステップ駆動すべく、左鏡胴2のステッピングモー
タにモータバスを通じて通電した後(#2210)、リタ
ーンする(#2206)。一方、ALTF=1であれば
(#2203)、ステップ#2204と同様にフラグCW
Fの判定を行う(#2209)。CWF=0であれば、近
物体方向に右鏡胴1のフォーカスレンズFLを1ステッ
プ駆動すべく、右鏡胴1のステッピングモータにモータ
バスを通じて通電した後(#2211)、リターンする
(#2206)。
【0164】#2209でCWF=1であれば、無限遠
物体方向に右鏡胴1のフォーカスレンズFLを1ステッ
プ駆動すべく、右鏡胴1のステッピングモータにモータ
バスを通じて通電した後(#2212)、リターンする
(#2206)。
【0165】フラグALTFは、タイマ割り込みの処理
(図22)で説明したごとく、タイマ割り込みが1回発生
するごとに、0と1とが反転される。このためステップ
#2203,#2204,#2205,#2209,#
2211,#2212の処理により、左右鏡胴1,2の
ステッピングモータの駆動は、タイマ割り込み毎に左右
交互に行われ、左右鏡胴1,2のステッピングモータが
同時に1ステップ進められることはない。
【0166】視度復帰処理中(DRF=1)又は視度調整
処理中(DAF=1)であるときには(#2201,#2
202)、分岐してフラグALTFの判定(ALTF=1
か0か)を行う(#2207)。ALTF=1の場合、ス
テッピングモータの通電状態を変えることなくリターン
する(#2206)。ALTF=0の場合、左右鏡胴1,
2のいずれのステッピングモータを駆動するかを示すD
Lフラグの判定(DL=RかLか)を行う(#2208)。
右鏡胴1の駆動を行う場合(DL=R)、ステップ#22
09に進み、前述したステップ#2211又は#221
2の処理を行う。左鏡胴2の駆動を行う場合(DL=
L)、ステップ#2204に進んだ後、前述したステッ
プ#2205又は#2210の処理を行う。
【0167】以上の通り、視度調整又は視度復帰の処理
は、左右鏡胴1,2のいずれか片側のフォーカスレンズ
FLしか駆動しないため、タイマ割り込みの2回に1
回、左右いずれかのステッピングモータの駆動が行われ
ることになる。
【0168】次に、図24に基づいて、モータ駆動回路
605を説明する。2個のステッピングモータ、即ち、
左側のフォーカスレンズ駆動用モータML,右側のフォ
ーカスレンズ駆動用モータMRは、共にバイポーラタイ
プであり、モータ1つに対し2相の巻線(L1とL2,
L3とL4)を持つ。それぞれの巻線L1〜L4は、4
個のスイッチング素子Q1〜Q4,Q5〜Q8,Q9〜
Q12,Q13〜Q16と4個の保護用素子D1〜D
4,D5〜D8,D9〜D12,D13〜D16で構成
された回路によってH型ブリッジでドライブされる。
【0169】次に、本実施例におけるモータ駆動方法に
ついて、2相励磁の例を図25に示す。モータMLの巻
線L1をドライブするHブリッジ(D1〜D4,Q1〜
Q4)の駆動信号をa,bに示す。同様にL2をドライ
ブするHブリッジ(D5〜D8,Q5〜Q8)の駆動信号
をc,dに示す。また、モータMRの巻線L3をドライ
ブするHブリッジ(Q9〜Q12,D9〜D12)の駆動
信号をe,f、巻線L4をドライブするHブリッジ(Q
13〜Q16,D13〜D16)の駆動信号をg,hに
示す。また、このときの電流・電圧波形を図26に示
す。この図26から分かるように、バッテリ(電池60
0)の内部抵抗rにより、モータ通電時、バッテリの端
子電圧も下がってしまう。本実施例においては、この電
圧降下を小さくし、トルク低下を小さくするため、モー
タMRとMLの駆動タイミングをT/4ずらしたもので
ある。
【0170】図27と図28は、それぞれ従来の2個同
時タイミング駆動の駆動タイミングと電圧・電流波形を
示しているが、2個のモータML,MRの電流ピーク時
が重なり、トータルの電流が大きくなり、その結果、端
子電圧がかなり下がってしまうため、モータのトルク低
下を招いてしまう。この従来の駆動方式で、バッテリの
端子電圧が負荷零時の電圧E0に対しΔE2下がるが、本
実施例の駆動方式によれば、図26に示す如くΔE1
がる。このΔE1はΔE2に比し、充分小さい。従って、
モータのトルク低下がその分抑えられる。
【0171】このように、本実施例の特徴の一つは、2
個以上のステッピングモータの通電タイミングをずら
し、それによって2個以上のモータへの各電流のピーク
をずらす点にある。上述の如く左右のモータML,MR
の通電タイミングがずれるため、消費電流が好適に平均
化され、電源変動が小さくなる。この場合、所定単位毎
に、交互に駆動されるが、実質的に2つの光学系が同時
に駆動されているように見え、違和感は生じない。本実
施例によれば、左右モータML,MRの通電タイミング
がずれるため、同時通電に比較して、電源余裕が大き
く、発生トルクを大きくできる。これによって、消費電
流の小さいモータを使うことができ、低消費電流とな
る。
【0172】本実施例では、左右光学系のフォーカシン
グが簡単な構成で実現され、低消費電流,低電源変動で
あるとともに、2つの光学系のフォーカシングをほとん
ど同時に行うことができる。また、アクチュエータとし
て、広く普及しているステッピングモータを用いること
によって、簡単、かつ、ローコストに構成することがで
きる。
【0173】なお、米国特許第4659201号,特開
昭61−183630号では、カメラにおいて、フィル
ム巻上げモータとメカチャージモータの通電開始タイミ
ングをずらす駆動装置が提案されているが、これは機能
の異なる2つのDCモータの通電開始タイミングをずら
すことによって大きな電流が流れるのを防止しているだ
けであって、本実施例のように、駆動中、連続的に制御
(励磁)タイミングをずらすとともに、両方のモータを単
位ステップごと交互に駆動するものとは異なっている。
従って、上記先行技術では左右のステッピングモータを
同時に通電制御したときの激しい電源変動や発生トルク
が小さくなるといった問題を解決することはできない。
【0174】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、観
察者の視度に対応した視度調整を行う光学系と,該光学
系を駆動する駆動手段と,視度0に対応する前記光学系
の位置を指示する指示手段と,該指示手段の出力によっ
て指示された位置に前記光学系が位置するように、前記
駆動手段を駆動させることによって、前記光学系を視度
0に設定する制御手段と,から構成されているので、物
体を見ながらでも迅速、かつ、容易に、視度0に視度の
初期位置設定を行うことができる望遠鏡を実現すること
ができる。正視眼の人や眼鏡,コンタクトレンズ等を使
用している人に対して、視度0に素早く設定できるの
で、視度調整を行う必要がなく便利である。特に、ハイ
アイポイントの双眼鏡では眼鏡をつけたまま視野が見や
すく好適である。また、視度調整中に、適切な調整位置
が分からなくなり、一度視度0にリセットしたいとき等
に便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の外観を示す斜視図。
【図2】本実施例を示す平面透視図。
【図3】本実施例を示す正面図。
【図4】図3のCR−CR線断面図。
【図5】図3のCL−CL線断面図。
【図6】本実施例の回路構成を示すブロック図。
【図7】本実施例を構成するマニュアルフォーカスダイ
ヤルの要部概略構成を示す斜視図。
【図8】本実施例を構成するマニュアルフォーカスダイ
ヤルによって発生する信号を示すタイムチャート。
【図9】本実施例を構成するメインスイッチダイヤルの
要部概略構成を示す平面図。
【図10】本実施例の全体シーケンス(起動1)を示すフ
ローチャート。
【図11】本実施例の全体シーケンス(起動2)を示すフ
ローチャート。
【図12】本実施例のスイッチセンス処理を示すフロー
チャート。
【図13】本実施例のAF処理を示すフローチャート。
【図14】本実施例のマニュアルフォーカス・視度調整
処理(その1)を示すフローチャート。
【図15】本実施例のマニュアルフォーカス・視度調整
処理(その2)を示すフローチャート。
【図16】本実施例のフォーカスレンズ駆動量計算処理
を示すフローチャート。
【図17】本実施例のフォーカスレンズ駆動速度計算処
理を示すフローチャート。
【図18】本実施例の視度メモリ処理を示すフローチャ
ート。
【図19】本実施例の視度復帰処理を示すフローチャー
ト。
【図20】本実施例のMOTOR処理(その1)を示すフ
ローチャート。
【図21】本実施例のMOTOR処理(その2)を示すフ
ローチャート。
【図22】本実施例のタイマ割り込み処理を示すフロー
チャート。
【図23】本実施例のポートデータ出力処理を示すフロ
ーチャート。
【図24】本実施例を構成するモータ駆動回路の構成を
示す回路図。
【図25】本実施例におけるモータ駆動のタイミングを
示すタイムチャート。
【図26】本実施例におけるモータ駆動時の電流・電圧
波形を示すタイムチャート。
【図27】従来例におけるモータ駆動のタイミングを示
すタイムチャート。
【図28】従来例におけるモータ駆動時の電流・電圧波
形を示すタイムチャート。
【図29】眼球の縦断面構造を模式的に示す図。
【図30】正視眼と,正視眼に入射する光線束との関係
を示す図。
【図31】近視眼と,近視眼に入射する光線束との関係
を示す図。
【図32】遠視眼と,遠視眼に入射する光線束との関係
を示す図。
【図33】正視眼と,本発明の実施例との関係を示す光
路図。
【図34】近視眼と,本発明の実施例における視度調整
との関係を示す光路図。
【図35】遠視眼と,本発明の実施例における視度調整
との関係を示す光路図。
【図36】視度調整量とフォーカスレンズ位置との関係
を示す図。
【符号の説明】
1 …右鏡胴 2 …左鏡胴 3 …眼幅軸 4 …眼当てゴム 5 …AF釦 6 …マニュアルフォーカスダイヤル 7 …メインスイッチダイヤル 8 …右視度調整釦 9 …左視度調整釦 10 …視度メモリ釦 11a,11b …LED 41 …物側主点 42 …像側主点 43 …網膜 44 …眼軸長 71 …基板 72 …エンコーダパターン 73,74 …接片 91,92,93,94 …基板 95,96,97,98 …電極パターン 301 …右鏡筒 302 …左鏡筒 303,304 …上カバー 305 …ひんじ部 311,312 …対物レンズ 313,314 …プリズム 315,316 …接眼レンズ 322 …モータ 323,324 …駆動カム軸 323a,324a …カム溝 325 …ピン 331 …合焦用モジュール 332 …電池室 600 …電池 601 …マイコン 602 …E2PROM 603 …CCD 604 …D/Dコンバータ 605 …モータ駆動回路 E1 …正視眼 E2 …近視眼 E3 …遠視眼 OL …対物レンズ FL …フォーカスレンズ FS …視野絞り OI …像 EL …接眼レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 岩央 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者 西谷 清 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタカメラ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】観察者の視度に対応した視度調整を行う光
    学系と,該光学系を駆動する駆動手段と,視度0に対応
    する前記光学系の位置を指示する指示手段と,該指示手
    段の出力によって指示された位置に前記光学系が位置す
    るように、前記駆動手段を駆動させることによって、前
    記光学系を視度0に設定する制御手段と,から成る望遠
    鏡。
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