JPH0719784U - 蛍光表示管駆動装置 - Google Patents

蛍光表示管駆動装置

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JPH0719784U
JPH0719784U JP5387993U JP5387993U JPH0719784U JP H0719784 U JPH0719784 U JP H0719784U JP 5387993 U JP5387993 U JP 5387993U JP 5387993 U JP5387993 U JP 5387993U JP H0719784 U JPH0719784 U JP H0719784U
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JP
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filament
voltage
input voltage
display tube
fluorescent display
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JP5387993U
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Inventor
耕三 宇賀
Original Assignee
ジェコー株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低発熱として機器の小型化を促進する。輝度
むらが目立たないようにする。 【構成】 フィラメント4−1への入力電圧Epの供給
通路にトランジスタ5を設け、トランジスタ5をパルス
信号によってオン・オフ駆動し、降圧した値としてフィ
ラメント4−1へ実効電圧(フィラメント電圧)Efを
印加する。この際、フィラメント電圧Efとして所定値
(1.4V)が得られるように(フィラメント4−1の
発熱温度が600〜650℃の温度範囲に保たれるよう
に)、トランジスタ5のオン時間tONが10μs以下で
あることを条件として、パルス信号のデューティDuを
定める。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、車両に搭載される機器に用いて好適な蛍光表示管駆動装置に関す るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両に搭載される機器(例えば、自動車時計)には、蛍光表示管が 用いられている。この時計には、蛍光表示管のフィラメントを駆動するために、 バッテリ電圧(DC13V)を所定電圧(例えば、1.4V)に降下する降圧回 路が設けられている。 図5に従来の蛍光表示管駆動装置の要部を示す。この駆動装置では、降圧回路 として抵抗1とツェナーダイオード2とを組み合わせた回路を用いており、車載 バッテリ3からの供給電圧(入力電圧)Epをツェナーダイオード2により1. 4Vとして、蛍光表示管4のフィラメント(直熱型カソード)4−1に印可する ものとしている。これにより、フィラメント4−1は、自己発熱し、その発熱温 度が600〜650℃となり、格子電極4−21〜4−24に正電圧が与えられ ていることを前提として、セグメント(アノード)4−31〜4−34へ電子を 放射し、セグメント4−31〜4−34を発光動作させる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の蛍光表示管駆動装置によると、抵抗1に11 .6Vの電圧が印加されるものとなり、抵抗1での電力消費が激しく(フィラメ ント電流が0.1Aとすると抵抗1での消費電力は1.16W)、この駆動装置 を組み込む機器の小型化に伴い、ここでの発熱が大きな問題となる。 すなわち、機器を小型化しようとすると、抵抗1や抵抗1を搭載する回路基板 の表面積が減少し、大気中への熱放出が充分に行えなくなり、常温での抵抗1の 半田部温度が上昇する。発明者の確認したところでは、抵抗1としてチップ抵抗 を用いた場合、その半田部温度は約90℃となった。このため、過電圧試験(2 0V)において、抵抗1の半田部温度が半田共晶温度を超え、半田が溶けてしま うという虞れがあった。 また、従来の蛍光表示管駆動装置によると、フィラメント4−1とセグメント 4−31〜4−34との電位差が異なるため、左右の輝度にむらが生じるという 問題があった。すなわち、フィラメント4−1とセグメント4−31とではその 電位差が(Ep−1.4)Vとなり、フィラメント4−1とセグメント4−34 とではその電位差が(Ep−0)Vとなる。このため、セグメント4−31から 4−34へ向かって、明るくなるという輝度むらが生じる。
【0004】 本考案はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的とすると ころは、低発熱として機器の小型化を促進することができ、また輝度むらの目立 たない蛍光表示管駆動装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、その第1考案(請求項1に係る考案)は、 蛍光表示管のフィラメントへ印加する入力電圧Epを間欠的に供給・遮断するこ とにより、降圧した値としてフィラメントに実効電圧Efを印加し、フィラメン トの発熱温度を所定温度範囲に保つ降圧手段を備えたものである。 また、その第2考案(請求項2に係る考案)は、第1考案において、フィラメ ントへの入力電圧Epの印加時間を、セグメントの発光動作停止後の残光時間よ りも短く設定するようにしたものである。 また、その第3考案(請求項3に係る考案)は、蛍光表示管のフィラメントへ 印加する入力電圧Epを間欠的に供給・遮断することにより、降圧した値として フィラメントに実効電圧Efを印加する一方、その実効電圧Efを入力電圧Ep の変動に拘らず所定値に保つ降圧手段を備えたものである。
【0006】
【作用】
したがってこの考案によれば、その第1考案では、入力電圧Epが間欠的に供 給・遮断され、降下した値としてフィラメントに実効電圧Efが印加され、フィ ラメントの発熱温度が所定温度範囲に保たれる。 また、その第2考案では、フィラメントへの入力電圧Epの印加時にフィラメ ントとセグメントとの電位差が小さくなってセグメントの発光動作が停止したと しても、その印加時間がセグメントの発光動作停止後の残光時間よりも短いので 、セグメントは連続的に発光動作しているように見える。 また、その第3考案では、入力電圧Epが間欠的に供給・遮断され、降下した 値としてフィラメントに実効電圧Efが印加される一方、その実効電圧Efが入 力電圧Epの変動に拘らず所定値に保たれる。
【0007】
【実施例】
以下、本考案を実施例に基づき詳細に説明する。図1はこの考案の一実施例を 示す蛍光表示管駆動装置の要部を示す回路図である。同図において、図5と同一 符号は同一構成要素を示し、その説明は省略する。
【0008】 この駆動回路では、抵抗によるブリーダ方式に変えて、トランジスタを用いた スイッチング方式を採用している。すなわち、車載バッテリ3からのフィラメン ト4−1への入力電圧Epの供給通路にトランジスタ5を設け、このトランジス タ5をパルス発生部6の発生するパルス信号によってオン・オフ駆動するものと し、降圧した値としてフィラメント4−1へ実効電圧(フィラメント電圧)Ef を印加するものとしている。そして、フィラメント電圧Efとして所定値(1. 4V)が得られるように(フィラメント4−1の発熱温度が600〜650℃の 温度範囲に保たれるように)、トランジスタ5のオン時間(フィラメント4−1 への入力電圧Epの印加時間)tONが10μs以下であることを条件として、パ ルス発生部6の発生するパルス信号のデューティDuを定めている。すなわち、 フィラメント電圧Efと入力電圧Epとの関係は、Aを定数とした場合、Ef= AEpSQR(1/Du)で表され、デューティDuを適当に定めることにより 、フィラメント電圧Efとして所定値(1.4V)を得ることができる。
【0009】 本実施例によれば、図1から明らかなように、トランジスタ5を用いたスイッ チング方式を採用しているため、入力電圧Epをフィラメント電圧Efに降下す る際の変換効率が高く、発熱の絶対量が低減する。これにより、低発熱となり、 機器の小型化を促進することができるようになる。また、低消費電力化が可能と なり、放熱板等も不要となる。
【0010】 また、本実施例によれば、入力電圧Epをトランジスタ5によりオン・オフし てダイレクトにフィラメント4−1に印加するようにしているため、大容量のコ ンデンサによる平滑回路を用いてフィラメント電圧Efを得る方法に比して、ス ペースをとらず、コスト的にも安価となる。
【0011】 また、本実施例によれば、フィラメント4−1への入力電圧Epの印加時間t ON が10μs以下(駆動周波数20kHz付近でデューティDuは10%以下)と 短いことから、フィラメント4−1とセグメント4−31〜4−34との電位差 が異なることによる左右の輝度むらの発生時間も短いものとなり、輝度むらが目 立たなくなる。
【0012】 また、本実施例によれば、フィラメント4−1への入力電圧Epの印加時に、 フィラメント4−1とセグメント4−3との電位差が小さくなって、セグメント 4−3の発光動作が停止しても、入力電圧Epの印加時間tONがセグメント4− 3の発光動作停止後の残光時間tfよりも短いので、セグメント4−3は連続的 に発光動作しているように見え、実用上問題は生じない。
【0013】 すなわち、セグメント4−31で代表して説明するに、セグメント4−31に はバッテリ3からの入力電圧Epが印加されている。今、セグメント4−31の フィラメント4−1の発熱温度が600〜650℃の範囲にあるものとすると、 トランジスタ5がオフとされている場合、フィラメント4−1とセグメント4− 31との電位差は(Ep−0)Vであることから(図2(b)に示すt1点)、 セグメント4−31は発光動作状態にある(図2(a)に示すt1点)。このよ うな状態から、トランジスタ5がオンとされフィラメント4−1へ入力電圧Ep が印加されると(図2(c)に示すt2点)、フィラメント4−1とセグメント 4−31との電位差が零となり、セグメント4−31の発光動作が停止する。
【0014】 この際、セグメント4−31は、その発光動作が停止しても、すぐにはその輝 度が零とならない。すなわち、セグメント4−31は、発光動作停止後、徐々に その輝度が低下し、所定時間(残光時間)tfが経過した後、零となる。この残 光時間tfは10μs以上あり、tONがtfよりも短く設定されていることから 、残光時間tf中にトランジスタ5がオフとされ(図2(c)に示すt3点)、 フィラメント4−1とセグメント4−31との電位差がEpに戻って、セグメン ト4−31の発光動作が再開される。これにより、セグメント4−31は、その 輝度が若干低下するものの、連続的に発光動作しているように見える。
【0015】 図3は図1に示した蛍光表示管駆動装置を自動車時計へ組み込んだ例を示すブ ロック回路構成図である。同図において図1と同一符号は同等構成要素を示す。 この自動車時計では、1チップマイコン(8ビット)7を用いており、これによ り時計機能とフィラメント駆動の制御を行っている。すなわち、マイコン7が、 表示管ドライバ8を介し、蛍光表示管4のセグメント4−31〜4−34および 格子電極4−21〜4−24の駆動制御を行う。また、マイコン7が、そのPW M端子より出力するパルス信号により、トランジスタTr1,Tr2をオン・オ フ駆動し、フィラメント4−1へ印加する入力電圧Epの間欠的な供給・遮断を 行う。
【0016】 また、この自動車時計では、トランジスタTr2のオン時にフィラメントフィ ラメント4−1へ流れる瞬間的な電流(間欠電流)供給を、電解コンデンサC1 によって行うものとしている。また、バッテリ(BATT)端子にインダクタンスL 1を接続することにより、インダクタンスL1と電解コンデンサC1とでLCロ ーパスフィルタを構成している。このLCローパスフィルタにより、バッテリ( BATT)端子に間欠電流変化が現われず、ラジオノイズの低減が図られる。
【0017】 なお、図3において、アース(Earth )端子に接続されたダイオードD1は、 蛍光表示管4の輝度洩れ防止のためのバイアス電圧発生用として設けられている 。また、図3において、9は定数設定用スイッチであり、マイコン7のPWM端 子より出力するパルス信号のデューティDuを決定する際の定数Aの設定用とし て設けられている。
【0018】 また、図3においては入力電圧Epの変動を考慮に入れなかったが、図4に示 すように、マイコン7’において、Ein端子(A/Dコンバータ入力)への供 与電圧からフィラメント4−1への入力電圧Epの変動を検出するものとし、入 力電圧Epの変動に拘らずフィラメント電圧Efが所定値(1.4V)となるよ うに、PWM端子より出力するパルス信号のデューティDuを制御するものとし てもよい。このようにすることにより、入力電圧Epの低電圧時の表示むら、高 電圧時のフィラメント4−1の赤熱などが防止され、長寿命,高品位の自動車時 計を提供することができるようになる。 また、図3ではマイコンを用いたが、カスタムICを用いるものとしてもよい 。
【0019】
【考案の効果】
以上説明したことから明らかなように本考案によれば、その第1考案によると 入力電圧Epが間欠的に供給・遮断され、降圧した値としてフィラメントに実効 電圧Efが印加され、フィラメントの発熱温度が所定温度範囲に保たれるものと なり、入力電圧Epを降下する際の変換効率が向上する。これにより、発熱の絶 対量が低減し、低発熱となり、機器の小型化を促進することが可能となる。また 、フィラメントに間欠的に入力電圧Epが印加されることから、その印加時間が 短いものとすれば、フィラメントとセグメントとの電位差が異なることによる左 右の輝度むらの発生時間も短いものとなり、輝度むらが目立たなくなる。 また、その第2考案によると、フィラメントへの入力電圧Epの印加時にフィ ラメントとセグメントとの電位差が小さくなってセグメントの発光動作が停止し たとしても、その印加時間がセグメントの発光動作停止後の残光時間よりも短い ので、セグメントは連続的に発光動作しているように見え、実用上問題は生じな い。 また、その第3考案によると、入力電圧Epが間欠的に供給・遮断され、降圧 した値としてフィラメントに実効電圧Efが印加される一方、その実効電圧Ef が入力電圧Epの変動に拘らず所定値に保たれるものとなり、第1考案の効果に 加えて、入力電圧Epの低電圧時の表示むら、高電圧時のフィラメントの赤熱な どが防止され、長寿命,高品位の機器を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による蛍光表示管駆動装置の要部を示す
回路図である。
【図2】図1においてフィラメントへの入力電圧Epの
印加時のフィラメントとセグメントとの電位差およびセ
グメントの発光状況を説明するタイムチャートである。
【図3】図1に示した蛍光表示管駆動装置を自動車時計
に組み込んだ例を示すブロック回路構成図である。
【図4】フィラメントへの入力電圧Epの変動に拘らず
フィラメント電圧Efを所定値に保ようにした自動車時
計の要部を示すブロック回路構成図である。
【図5】従来の蛍光表示管駆動装置の要部を示す回路図
である。
【符号の説明】
3 車載バッテリ 4 蛍光表示管 4−1 フィラメント 4−21〜4−24 格子電極 4−31〜4−34 セグメント 5 トランジスタ 6 パルス発生部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛍光表示管のフィラメントへ印加する入
    力電圧(Ep)を間欠的に供給・遮断することにより、
    降圧した値として前記フィラメントに実効電圧(Ef)
    を印加し、前記フィラメントの発熱温度を所定温度範囲
    に保つ降圧手段を備えたことを特徴とする蛍光表示管駆
    動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、フィラメントへの入
    力電圧(Ep)の印加時間が、セグメントの発光動作停
    止後の残光時間よりも短く設定されていることを特徴と
    する蛍光表示管駆動装置。
  3. 【請求項3】 蛍光表示管のフィラメントへ印加する入
    力電圧(Ep)を間欠的に供給・遮断することにより、
    降圧した値として前記フィラメントに実効電圧(Ef)
    を印加する一方、その実効電圧(Ef)を前記入力電圧
    (Ep)の変動に拘らず所定値に保つ降圧手段を備えた
    ことを特徴とする蛍光表示管駆動装置。
JP5387993U 1993-09-10 1993-09-10 蛍光表示管駆動装置 Pending JPH0719784U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010045039A (ja) * 2004-12-01 2010-02-25 Nanopacific Inc 両極型パルス電源によって駆動される電界放出装置

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