JPH07196960A - 金色物品の製造方法 - Google Patents
金色物品の製造方法Info
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- JPH07196960A JPH07196960A JP35367693A JP35367693A JPH07196960A JP H07196960 A JPH07196960 A JP H07196960A JP 35367693 A JP35367693 A JP 35367693A JP 35367693 A JP35367693 A JP 35367693A JP H07196960 A JPH07196960 A JP H07196960A
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- pigment
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ほぼ完全な金色と識別でき、しかもその色調
が長期にわたって保たれる金色の塗膜を有する物品を、
安価で提供する。 【構成】 着色剤として、アゾ顔料、アゾ染料、アニリ
ンブラック、アリザリンレーキ、アルカリブルー、アン
トラノン系顔料、アントラノン系染料、イソインドリン
顔料、イソインドリノン顔料、カーボンブラック、キナ
クリドン顔料、キノフタロン顔料、キノフタロン染料、
ジオキサンジン顔料、ジクロルキノキサリン系染料、ス
チリル系分散染料、チオインジゴ系顔料、トリアジン系
反応染料、ニトロジフェニルアミン系分散染料、ニトロ
ソ顔料、ビニルスルホン系反応染料、ピリミジン系反応
染料、ピロコリン系顔料、フタロシアニン顔料、フルオ
ルビン系顔料、ブロムアクリルアミド系染料、ペリノン
顔料、ペリレン顔料、ホスホン酸系反応染料、金属錯塩
アゾメチン顔料、染付けレーキ、二官能基反応染料、複
合型反応染料の1種以上を含む塗料を、物品の金属面に
塗布する。
が長期にわたって保たれる金色の塗膜を有する物品を、
安価で提供する。 【構成】 着色剤として、アゾ顔料、アゾ染料、アニリ
ンブラック、アリザリンレーキ、アルカリブルー、アン
トラノン系顔料、アントラノン系染料、イソインドリン
顔料、イソインドリノン顔料、カーボンブラック、キナ
クリドン顔料、キノフタロン顔料、キノフタロン染料、
ジオキサンジン顔料、ジクロルキノキサリン系染料、ス
チリル系分散染料、チオインジゴ系顔料、トリアジン系
反応染料、ニトロジフェニルアミン系分散染料、ニトロ
ソ顔料、ビニルスルホン系反応染料、ピリミジン系反応
染料、ピロコリン系顔料、フタロシアニン顔料、フルオ
ルビン系顔料、ブロムアクリルアミド系染料、ペリノン
顔料、ペリレン顔料、ホスホン酸系反応染料、金属錯塩
アゾメチン顔料、染付けレーキ、二官能基反応染料、複
合型反応染料の1種以上を含む塗料を、物品の金属面に
塗布する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この出願の発明は、外装部品、眼
鏡の縁、文房具、装身具、装飾品、光学部品などの物品
の表面に、金色の塗膜を形成する方法に関する。
鏡の縁、文房具、装身具、装飾品、光学部品などの物品
の表面に、金色の塗膜を形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、銅系の合金や、チタンやタン
タルなどの窒化物、炭化物等がある条件の下で金色に類
似した色を呈することが知られており(特公平4−61
071号公報等)、高価な金メッキの代替技術として各
種装飾品や外装ケース等に利用されている。しかし、従
来の材質は、いずれも完全な金色にはなっていない。ま
た、窒化物や炭化物は膜の生成に長時間を要するためコ
スト高である。一方、銅合金は酸化物、塩化物を作りや
すく、耐食性に問題がある。例えば、銅合金を80℃、
80%RHで1000時間保存すると、金色を呈しなく
なってしまう。
タルなどの窒化物、炭化物等がある条件の下で金色に類
似した色を呈することが知られており(特公平4−61
071号公報等)、高価な金メッキの代替技術として各
種装飾品や外装ケース等に利用されている。しかし、従
来の材質は、いずれも完全な金色にはなっていない。ま
た、窒化物や炭化物は膜の生成に長時間を要するためコ
スト高である。一方、銅合金は酸化物、塩化物を作りや
すく、耐食性に問題がある。例えば、銅合金を80℃、
80%RHで1000時間保存すると、金色を呈しなく
なってしまう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ほぼ完全な
金色と識別でき、しかもその色調が長期にわたって保た
れる金色の塗膜を有する物品を、安価で提供することを
目的とする。
金色と識別でき、しかもその色調が長期にわたって保た
れる金色の塗膜を有する物品を、安価で提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(5)の発明によって達成される。 (1)着色剤として、アゾ顔料、アゾ染料、アニリンブ
ラック、アリザリンレーキ、アルカリブルー、アントラ
ノン系顔料、アントラノン系染料、イソインドリン顔
料、イソインドリノン顔料、カーボンブラック、キナク
リドン顔料、キノフタロン顔料、キノフタロン染料、ジ
オキサンジン顔料、ジクロルキノキサリン系染料、スチ
リル系分散染料、チオインジゴ系顔料、トリアジン系反
応染料、ニトロジフェニルアミン系分散染料、ニトロソ
顔料、ビニルスルホン系反応染料、ピリミジン系反応染
料、ピロコリン系顔料、フタロシアニン顔料、フルオル
ビン系顔料、ブロムアクリルアミド系染料、ペリノン顔
料、ペリレン顔料、ホスホン酸系反応染料、金属錯塩ア
ゾメチン顔料、染付けレーキ、二官能基反応染料および
複合型反応染料から選択される少なくとも1種を含む塗
料を、物品の金属面に塗布することを特徴とする金色物
品の製造方法。 (2)前記塗料が、黄色系の色調を示す着色剤を含有す
る上記(1)の金色物品の製造方法。 (3)前記塗料が、赤色系の色調を示す着色剤を含有す
る上記(2)の金色物品の製造方法。 (4)前記塗料が、墨色または藍色系の色調を示す着色
剤を含有する上記(2)または(3)の金色物品の製造
方法。 (5)前記塗料が、紫外線硬化型樹脂を含む上記(1)
〜(4)のいずれかの金色物品の製造方法。
(1)〜(5)の発明によって達成される。 (1)着色剤として、アゾ顔料、アゾ染料、アニリンブ
ラック、アリザリンレーキ、アルカリブルー、アントラ
ノン系顔料、アントラノン系染料、イソインドリン顔
料、イソインドリノン顔料、カーボンブラック、キナク
リドン顔料、キノフタロン顔料、キノフタロン染料、ジ
オキサンジン顔料、ジクロルキノキサリン系染料、スチ
リル系分散染料、チオインジゴ系顔料、トリアジン系反
応染料、ニトロジフェニルアミン系分散染料、ニトロソ
顔料、ビニルスルホン系反応染料、ピリミジン系反応染
料、ピロコリン系顔料、フタロシアニン顔料、フルオル
ビン系顔料、ブロムアクリルアミド系染料、ペリノン顔
料、ペリレン顔料、ホスホン酸系反応染料、金属錯塩ア
ゾメチン顔料、染付けレーキ、二官能基反応染料および
複合型反応染料から選択される少なくとも1種を含む塗
料を、物品の金属面に塗布することを特徴とする金色物
品の製造方法。 (2)前記塗料が、黄色系の色調を示す着色剤を含有す
る上記(1)の金色物品の製造方法。 (3)前記塗料が、赤色系の色調を示す着色剤を含有す
る上記(2)の金色物品の製造方法。 (4)前記塗料が、墨色または藍色系の色調を示す着色
剤を含有する上記(2)または(3)の金色物品の製造
方法。 (5)前記塗料が、紫外線硬化型樹脂を含む上記(1)
〜(4)のいずれかの金色物品の製造方法。
【0005】
【作用および効果】本発明によれば、多数の人に金であ
ると映るような擬似金色を呈する膜を、各種物品の表面
に形成できる。この膜は耐食性が良好であるため、金色
の色調が長期にわたって保たれる。そして、この膜は塗
布法により形成できるため、本発明の物品は低コストで
製造することができる。
ると映るような擬似金色を呈する膜を、各種物品の表面
に形成できる。この膜は耐食性が良好であるため、金色
の色調が長期にわたって保たれる。そして、この膜は塗
布法により形成できるため、本発明の物品は低コストで
製造することができる。
【0006】
【具体的構成】以下、本発明の具体的構成について詳細
に説明する。
に説明する。
【0007】本発明では、着色剤を含む塗膜を物品の金
属面に形成することにより、金色物品を製造する。
属面に形成することにより、金色物品を製造する。
【0008】本発明で用いる着色剤は、アゾ顔料、アゾ
染料、アニリンブラック、アリザリンレーキ、アルカリ
ブルー、アントラノン系顔料、アントラノン系染料、イ
ソインドリン顔料、イソインドリノン顔料、カーボンブ
ラック、キナクリドン顔料、キノフタロン顔料、キノフ
タロン染料、ジオキサンジン顔料、ジクロルキノキサリ
ン系染料、スチリル系分散染料、チオインジゴ系顔料、
トリアジン系反応染料、ニトロジフェニルアミン系分散
染料、ニトロソ顔料、ビニルスルホン系反応染料、ピリ
ミジン系反応染料、ピロコリン系顔料、フタロシアニン
顔料、フルオルビン系顔料、ブロムアクリルアミド系染
料、ペリノン顔料、ペリレン顔料、ホスホン酸系反応染
料、金属錯塩アゾメチン顔料、染付けレーキ、二官能基
反応染料、複合型反応染料から選択される少なくとも1
種を含む。上記顔料および染料は様々な色調を示す。例
えば、同じアゾ顔料であっても黄色系の色調を示すもの
や赤色系の色調を示すものなどがある。本発明では、上
記した光透過率が得られるように、これらの顔料および
染料から適宜選択すればよいが、特に、上記顔料および
染料のうち、黄色系の色調を示すものを用いるか、これ
に加え、赤色系の色調を示すものおよび/または墨色ま
たは藍色系の色調を示すものを加えて用いることが好ま
しい。
染料、アニリンブラック、アリザリンレーキ、アルカリ
ブルー、アントラノン系顔料、アントラノン系染料、イ
ソインドリン顔料、イソインドリノン顔料、カーボンブ
ラック、キナクリドン顔料、キノフタロン顔料、キノフ
タロン染料、ジオキサンジン顔料、ジクロルキノキサリ
ン系染料、スチリル系分散染料、チオインジゴ系顔料、
トリアジン系反応染料、ニトロジフェニルアミン系分散
染料、ニトロソ顔料、ビニルスルホン系反応染料、ピリ
ミジン系反応染料、ピロコリン系顔料、フタロシアニン
顔料、フルオルビン系顔料、ブロムアクリルアミド系染
料、ペリノン顔料、ペリレン顔料、ホスホン酸系反応染
料、金属錯塩アゾメチン顔料、染付けレーキ、二官能基
反応染料、複合型反応染料から選択される少なくとも1
種を含む。上記顔料および染料は様々な色調を示す。例
えば、同じアゾ顔料であっても黄色系の色調を示すもの
や赤色系の色調を示すものなどがある。本発明では、上
記した光透過率が得られるように、これらの顔料および
染料から適宜選択すればよいが、特に、上記顔料および
染料のうち、黄色系の色調を示すものを用いるか、これ
に加え、赤色系の色調を示すものおよび/または墨色ま
たは藍色系の色調を示すものを加えて用いることが好ま
しい。
【0009】上記顔料および染料のうち、黄色系の色調
を示すものを包含するのは、アゾ顔料、アゾ染料、染付
けレーキ、ピリミジン系反応染料、ニトロジフェニルア
ミン系分散染料、アントラノン系顔料、アントラノン系
染料、ジオキサンジン顔料、フルオルビン系顔料、ピロ
コリン系顔料、ニトロソ顔料、アリザリンレーキ、金属
錯塩アゾメチン顔料であり、赤色系の色調を示すものを
包含するのは、アゾ顔料、アゾ染料、キノフタロン顔
料、キノフタロン染料、イソインドリン顔料、ペリレン
顔料、キナクリドン顔料、イソインドリノン顔料、チオ
インジゴ系顔料、ペリノン顔料、スチリル系分散染料で
あり、墨色または藍色系の色調を示すものを包含するの
は、アニリンブラック、カーボンブラック、アルカリブ
ルー、ビニルスルホン系反応染料、トリアジン系反応染
料、ジクロルキノキサリン系染料、ホスホン酸系反応染
料、ブロムアクリルアミド系染料、複合型反応染料、二
官能基反応染料、フタロシアニン顔料である。
を示すものを包含するのは、アゾ顔料、アゾ染料、染付
けレーキ、ピリミジン系反応染料、ニトロジフェニルア
ミン系分散染料、アントラノン系顔料、アントラノン系
染料、ジオキサンジン顔料、フルオルビン系顔料、ピロ
コリン系顔料、ニトロソ顔料、アリザリンレーキ、金属
錯塩アゾメチン顔料であり、赤色系の色調を示すものを
包含するのは、アゾ顔料、アゾ染料、キノフタロン顔
料、キノフタロン染料、イソインドリン顔料、ペリレン
顔料、キナクリドン顔料、イソインドリノン顔料、チオ
インジゴ系顔料、ペリノン顔料、スチリル系分散染料で
あり、墨色または藍色系の色調を示すものを包含するの
は、アニリンブラック、カーボンブラック、アルカリブ
ルー、ビニルスルホン系反応染料、トリアジン系反応染
料、ジクロルキノキサリン系染料、ホスホン酸系反応染
料、ブロムアクリルアミド系染料、複合型反応染料、二
官能基反応染料、フタロシアニン顔料である。
【0010】なお、本明細書において、黄色系の色調と
は、肉眼で、青黄、中黄、赤黄と識別される色調のこと
である。そして、黄色系の色調を示す顔料や染料を単体
で含む膜は、通常、550〜600nmの波長域にピーク
を有する反射スペクトルを示す。また、赤色系の色調と
は、肉眼で、オレンジ、明るい赤、赤、紅、牡丹色と識
別される色調のことである。そして、赤色系の色調を示
す顔料や染料を単体で含む膜は、通常、600〜700
nmの波長域にピークを有する反射スペクトルを示す。ま
た、墨色または藍色系の色調とは、肉眼で、黒色、青
色、群青色、緑色と識別される色調のことである。そし
て、墨色または藍色系の色調を示す顔料や染料を単体で
含む膜は、通常、可視光波長の全域で反射がほぼゼロで
あるか、400〜550nmの波長域にピークを有する反
射スペクトルを示す。
は、肉眼で、青黄、中黄、赤黄と識別される色調のこと
である。そして、黄色系の色調を示す顔料や染料を単体
で含む膜は、通常、550〜600nmの波長域にピーク
を有する反射スペクトルを示す。また、赤色系の色調と
は、肉眼で、オレンジ、明るい赤、赤、紅、牡丹色と識
別される色調のことである。そして、赤色系の色調を示
す顔料や染料を単体で含む膜は、通常、600〜700
nmの波長域にピークを有する反射スペクトルを示す。ま
た、墨色または藍色系の色調とは、肉眼で、黒色、青
色、群青色、緑色と識別される色調のことである。そし
て、墨色または藍色系の色調を示す顔料や染料を単体で
含む膜は、通常、可視光波長の全域で反射がほぼゼロで
あるか、400〜550nmの波長域にピークを有する反
射スペクトルを示す。
【0011】本発明において、顔料および染料の好まし
い組み合わせとしては、ホスタバームイエローH3G
(黄色系アゾ顔料)とクロモフタルレッドBRN(赤色
系キナクリドン顔料)との組み合わせが挙げられ、この
組み合わせに、さらにカーボンブラックまたはフタロシ
アニンブルーを添加したものも好ましい。また、ジスア
ゾ系顔料とイソインドリノン系顔料との組み合わせ、こ
の組み合わせにさらにカーボンブラックを添加したも
の、ジスアゾ系顔料とアントラキノン系顔料との組み合
わせ、この組み合わせにさらにカーボンブラックを添加
したものなども好ましい。
い組み合わせとしては、ホスタバームイエローH3G
(黄色系アゾ顔料)とクロモフタルレッドBRN(赤色
系キナクリドン顔料)との組み合わせが挙げられ、この
組み合わせに、さらにカーボンブラックまたはフタロシ
アニンブルーを添加したものも好ましい。また、ジスア
ゾ系顔料とイソインドリノン系顔料との組み合わせ、こ
の組み合わせにさらにカーボンブラックを添加したも
の、ジスアゾ系顔料とアントラキノン系顔料との組み合
わせ、この組み合わせにさらにカーボンブラックを添加
したものなども好ましい。
【0012】なお、本発明で用いる顔料は、平均粒子径
が15μm 以下であることが好ましい。
が15μm 以下であることが好ましい。
【0013】塗膜の厚さは、金属面上に形成したときに
金色を呈するように適宜決定すればよく、特に限定され
ないが、塗膜を通過して金属面で反射した光を、再び塗
膜に通すことにより擬似金色とするので、塗膜が薄すぎ
ても厚すぎても、透過光を金色に近似させることが難し
くなる。
金色を呈するように適宜決定すればよく、特に限定され
ないが、塗膜を通過して金属面で反射した光を、再び塗
膜に通すことにより擬似金色とするので、塗膜が薄すぎ
ても厚すぎても、透過光を金色に近似させることが難し
くなる。
【0014】塗膜の強度を高くするためには、塗料にア
クリル系やエポキシ系等の紫外線硬化型樹脂を含ませ、
塗布後に紫外線等により硬化することが好ましい。塗料
調製に用いる溶剤は特に限定されないが、例えば、酢酸
エチル、MEK、キシレンなどが好ましい。なお、塗布
液には、必要に応じ、粘度調整用として光反応性モノマ
ー等を添加してもよい。塗布法は特に限定されず、塗布
面の形状や塗膜厚さなどの各種条件に応じて、スクリー
ン印刷、スプレー塗布等の方法を適宜選択すればよい。
塗料の粘度は、塗布方法などに応じて適宜決定すればよ
い。
クリル系やエポキシ系等の紫外線硬化型樹脂を含ませ、
塗布後に紫外線等により硬化することが好ましい。塗料
調製に用いる溶剤は特に限定されないが、例えば、酢酸
エチル、MEK、キシレンなどが好ましい。なお、塗布
液には、必要に応じ、粘度調整用として光反応性モノマ
ー等を添加してもよい。塗布法は特に限定されず、塗布
面の形状や塗膜厚さなどの各種条件に応じて、スクリー
ン印刷、スプレー塗布等の方法を適宜選択すればよい。
塗料の粘度は、塗布方法などに応じて適宜決定すればよ
い。
【0015】塗膜が形成される物品の表面は金属面と
し、好ましくは光沢面とする。波長450〜800nmの
範囲すべてにおいて80%以上の反射率を示す金属面の
上に塗膜を形成すれば、金色に著しく近似した色調が得
られる。なお、本発明では、金属からなる物品の表面に
塗膜を形成してもよく、樹脂等の非金属からなる物品の
表面に金属膜を形成し、この金属膜の表面に塗膜を形成
してもよい。
し、好ましくは光沢面とする。波長450〜800nmの
範囲すべてにおいて80%以上の反射率を示す金属面の
上に塗膜を形成すれば、金色に著しく近似した色調が得
られる。なお、本発明では、金属からなる物品の表面に
塗膜を形成してもよく、樹脂等の非金属からなる物品の
表面に金属膜を形成し、この金属膜の表面に塗膜を形成
してもよい。
【0016】金属面を構成する金属は特に限定されない
が、銀色系の金属、特に銀を主体とする金属または合金
を用いることが好ましい。銀を主体とするとは、銀の含
有率が80〜100原子%、特に85〜100原子%で
あることが好ましい。
が、銀色系の金属、特に銀を主体とする金属または合金
を用いることが好ましい。銀を主体とするとは、銀の含
有率が80〜100原子%、特に85〜100原子%で
あることが好ましい。
【0017】塗膜は金属面上に直接形成してもよいが、
塗膜と金属面との間に透明層を形成してもよい。また、
塗膜の上に、ほぼ透明な保護層を設けてもよい。
塗膜と金属面との間に透明層を形成してもよい。また、
塗膜の上に、ほぼ透明な保護層を設けてもよい。
【0018】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を示し、本発明
をさらに詳細に説明する。
をさらに詳細に説明する。
【0019】銀板の表面に、「UV OPTシリーズ
透明黄色」(帝国インキ製造株式会社製)100重量部
とカーボンブラック1重量部とを含む塗膜をシルクスク
リーン印刷により形成した。「UV OPTシリーズ
透明黄色」は、ジスアゾ系顔料(ジスアゾイエローH1
0G)7重量%とUV OPTクリヤー(ウレタンアク
リレートオリゴマーとアセトフェノン系光開始剤とを含
む)93重量%とからなるものである。次いで、1J/cm
2 の紫外線照射により塗膜を硬化し、サンプルを得た。
このサンプルと金板とを比較したところ、このサンプル
の塗膜形成面は金板に極めて近い色調を呈していた。
透明黄色」(帝国インキ製造株式会社製)100重量部
とカーボンブラック1重量部とを含む塗膜をシルクスク
リーン印刷により形成した。「UV OPTシリーズ
透明黄色」は、ジスアゾ系顔料(ジスアゾイエローH1
0G)7重量%とUV OPTクリヤー(ウレタンアク
リレートオリゴマーとアセトフェノン系光開始剤とを含
む)93重量%とからなるものである。次いで、1J/cm
2 の紫外線照射により塗膜を硬化し、サンプルを得た。
このサンプルと金板とを比較したところ、このサンプル
の塗膜形成面は金板に極めて近い色調を呈していた。
【0020】この他、(a)ジスアゾ系顔料(サンドリ
ンイエローH3G)とイソインドリノン系顔料(イルガ
ジンオレンジBLT)との組み合わせ、(b)ジスアゾ
系顔料(ジスアゾイエローHR)とイソインドリノン系
顔料(イルガジンレッド2BLT)とカーボンブラック
との組み合わせ、(c)ジスアゾ系顔料(ジスアゾイエ
ロー87)とアントラキノン系顔料(クロモフタルレッ
ドA3B)との組み合わせ、(d)ジスアゾ系顔料(ジ
スアゾイエローH10G)とアントラキノン系顔料(ジ
アントラキノニルレッド)とカーボンブラックとの組み
合わせを用いた場合でも、上記実施例と同様に、塗膜面
は金板に極めて近い色調を呈していた。なお、これらの
組み合わせでは、黄色系:赤色系:墨色または藍色系=
7:1:1(重量比)とした。
ンイエローH3G)とイソインドリノン系顔料(イルガ
ジンオレンジBLT)との組み合わせ、(b)ジスアゾ
系顔料(ジスアゾイエローHR)とイソインドリノン系
顔料(イルガジンレッド2BLT)とカーボンブラック
との組み合わせ、(c)ジスアゾ系顔料(ジスアゾイエ
ロー87)とアントラキノン系顔料(クロモフタルレッ
ドA3B)との組み合わせ、(d)ジスアゾ系顔料(ジ
スアゾイエローH10G)とアントラキノン系顔料(ジ
アントラキノニルレッド)とカーボンブラックとの組み
合わせを用いた場合でも、上記実施例と同様に、塗膜面
は金板に極めて近い色調を呈していた。なお、これらの
組み合わせでは、黄色系:赤色系:墨色または藍色系=
7:1:1(重量比)とした。
【0021】また、この他、表1に示す組み合わせでも
金板に極めて近い色調を呈する塗膜が得られた。
金板に極めて近い色調を呈する塗膜が得られた。
【0022】
【表1】
【0023】以上の結果から、本発明の効果が明らかで
ある。
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青井 利樹 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 高田 直人 東京都荒川区西尾久8丁目43番2号 帝国 インキ製造株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 着色剤として、 アゾ顔料、 アゾ染料、 アニリンブラック、 アリザリンレーキ、 アルカリブルー、 アントラノン系顔料、 アントラノン系染料、 イソインドリン顔料、 イソインドリノン顔料、 カーボンブラック、 キナクリドン顔料、 キノフタロン顔料、 キノフタロン染料、 ジオキサンジン顔料、 ジクロルキノキサリン系染料、 スチリル系分散染料、 チオインジゴ系顔料、 トリアジン系反応染料、 ニトロジフェニルアミン系分散染料、 ニトロソ顔料、 ビニルスルホン系反応染料、 ピリミジン系反応染料、 ピロコリン系顔料、 フタロシアニン顔料、 フルオルビン系顔料、 ブロムアクリルアミド系染料、 ペリノン顔料、 ペリレン顔料、 ホスホン酸系反応染料、 金属錯塩アゾメチン顔料、 染付けレーキ、 二官能基反応染料および複合型反応染料から選択される
少なくとも1種を含む塗料を、物品の金属面に塗布する
ことを特徴とする金色物品の製造方法。 - 【請求項2】 前記塗料が、黄色系の色調を示す着色剤
を含有する請求項1の金色物品の製造方法。 - 【請求項3】 前記塗料が、赤色系の色調を示す着色剤
を含有する請求項2の金色物品の製造方法。 - 【請求項4】 前記塗料が、墨色または藍色系の色調を
示す着色剤を含有する請求項2または3の金色物品の製
造方法。 - 【請求項5】 前記塗料が、紫外線硬化型樹脂を含む請
求項1〜4のいずれかの金色物品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35367693A JPH07196960A (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | 金色物品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35367693A JPH07196960A (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | 金色物品の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07196960A true JPH07196960A (ja) | 1995-08-01 |
Family
ID=18432466
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35367693A Pending JPH07196960A (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | 金色物品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07196960A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6572670B1 (en) | 2000-11-14 | 2003-06-03 | Board Of Trustees Of University Of Illinois | Colored metal clay and colored metals |
JP2018189929A (ja) * | 2017-05-11 | 2018-11-29 | 孔太郎 平井 | 眼鏡フレーム |
-
1993
- 1993-12-29 JP JP35367693A patent/JPH07196960A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6572670B1 (en) | 2000-11-14 | 2003-06-03 | Board Of Trustees Of University Of Illinois | Colored metal clay and colored metals |
JP2018189929A (ja) * | 2017-05-11 | 2018-11-29 | 孔太郎 平井 | 眼鏡フレーム |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020716 |