JPH07196929A - フタリド化合物及びこれを用いた記録材料 - Google Patents

フタリド化合物及びこれを用いた記録材料

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JPH07196929A
JPH07196929A JP6000122A JP12294A JPH07196929A JP H07196929 A JPH07196929 A JP H07196929A JP 6000122 A JP6000122 A JP 6000122A JP 12294 A JP12294 A JP 12294A JP H07196929 A JPH07196929 A JP H07196929A
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JP
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group
compound
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electron
formula
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JP6000122A
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English (en)
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Masanobu Takashima
正伸 高島
Masajiro Sano
正次郎 佐野
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07196929A publication Critical patent/JPH07196929A/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B11/00Diaryl- or thriarylmethane dyes
    • C09B11/04Diaryl- or thriarylmethane dyes derived from triarylmethanes, i.e. central C-atom is substituted by amino, cyano, alkyl
    • C09B11/26Triarylmethane dyes in which at least one of the aromatic nuclei is heterocyclic

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 新規なフタリド化合物及びこれを用いた記録
材料を提供する。 【構成】 下記一般式(1)のフタリド化合物一般式
(1) 【化1】 式中、Aは置換4−アミノフェニル基、置換インドリル
基又は水素原子を、R1は水素原子、アルキル基又はア
リール基を、R2 はアシル基又は一般式(2)で示され
る基を、R3 〜R6 、R9 は水素原子、アルキル基、ア
ルコキシ基又はハロゲン原子を、R7 、R8 、R10、R
11は、水素原子、アルキル基又はアリール基を、環Bは
アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子又はジアルキ
ルアミノ基で置換していてもよいベンゼン環又はピリジ
ン環を表す。一般式(2) 【化2】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なフタリド化合物及
びその記録材料としての使用に関する。
【0002】
【従来の技術】電子供与性無色染料としてはトリフェニ
ルメタンフタリド系、インドリルフタリド系、フルオラ
ン系などが既によく知られており、記録材料に用いた際
に赤〜緑、黒等幅広い色相を提供している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は新規なフタリ
ド化合物に関し、発色部が紫〜緑色の幅広い色相を有す
る記録材料を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題は、下記一般式
(1)のフタリド化合物及びこれを用いた記録材料によ
り達成された。一般式(1)
【0005】
【化5】
【0006】式中、Aは一般式(2)で示される置換4
−アミノフェニル基、一般式(3)で示される置換イン
ドリル基又は水素原子を、R1 は水素原子、アルキル基
又はアリール基を、R2 はアシル基又は一般式(4)で
示される基を、R3 〜R6 、R9 は水素原子、アルキル
基、アルコキシ基又はハロゲン原子を、R7 、R8 、R
10、R11は、水素原子、アルキル基又はアリール基を、
環Bはアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子又はジ
アルキルアミノ基で置換していてもよいベンゼン環又は
ピリジン環を表す。一般式(2)
【0007】
【化6】
【0008】一般式(3)
【0009】
【化7】
【0010】一般式(4)
【0011】
【化8】
【0012】詳細には、R1 、R7 、R8 、R10、R11
は水素原子、炭素原子数1から12のアルキル基、炭素
原子数6から12のアリール基を示す。更にR7 とR8
は互いに結合して、それらの結合している窒素原子を含
めて5員ないし8員のヘテロ原子を含んでいてもよい
環、たとえばピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チ
オモルホリン、ピペラジン、カプロラクタム、インドリ
ン環を形成してもよい。又R7 、R8 は、NR1 2
オルト位の炭素原子と結合してテトラヒドロキノリン、
インドリン、ジュロリジン環を形成してもよい。
【0013】R1 としては水素原子、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、フェニル基、トリル基、メ
トキシフェニル基があげられる。
【0014】NR7 8 としてはジメチルアミノ基、ジ
エチルアミノ基、ジプロピルアミノ基、ジブチルアミノ
基、ジペンチルアミノ基、ジヘキシルアミノ基、ジオク
チルアミノ基、ジフェニルアミノ基、ジトリルアミノ
基、ジベンジルアミノ基、N−メチル−N−エチルアミ
ノ基、N−メチル−N−ブチルアミノ基、N−エチル−
N−ブチルアミノ基、N−エチル−N−β−メトキシエ
チルアミノ基、N−エチル−N−β−エトキシエチルア
ミノ基、N−エチル−N−β−フェノキシエチルアミノ
基、N−メチル−N−β−シアノエチルアミノ基、N−
メチル−N−β−クロロエチルアミノ基、N−エチル−
N−シクロヘキシルアミノ基、N−エチル−N−ペンチ
ルアミノ基、N−エチル−N−テトラヒドロフルフリル
アミノ基、N−エチル−N−トリルアミノ基、N−エチ
ル−N−メトキシフェニルアミノ基、N−エチル−N−
ベンジルアミノ基、N−エチル−N−クロロベンジルア
ミノ基、ピロリジノ基、ピペリジノ基、モルホリノ基、
ピペラジノ基があげられる。
【0015】R10は水素原子、炭素原子数1から12の
アルキル基、炭素原子数6から12のアリール基を示
す。R10としては水素原子、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、ドデシル
基、フェニル基、トリル基、メトキシフェニル基があげ
られる。R11としては水素原子、メチル基、エチル基、
プロピル基、フェニル基があげられる。
【0016】R9 、R3 〜R6 としては、水素原子、メ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、メトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、オクチル
オキシ基、メトキシエトキシ基、エトキシエトキシ基、
ベンジルオキシ基、フェノキシエトキシ基、塩素原子、
臭素原子、フッ素原子があげられる。
【0017】R2 は炭素原子数2から13のアシル基、
前述の一般式(4)の基を示す。アシル基としてはアセ
チル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル
基、ピバロイル基、ラウロイル基、ベンゾイル基等があ
げられる。環Bの置換基としては、メチル基、エチル
基、塩素原子、臭素原子、フッ素原子、メトキシ基、エ
トキシ基、ブトキシ基、フェノキシ基、ジメチルアミノ
基、ジエチルアミノ基、ジブチルアミノ基、メチルエチ
ルアミノ基があげられ、これらは1から4個置換してい
ても良い
【0018】本発明の化合物でR2 がアシル基のものは
下記一般式(5)で示されるインドリジン化合物をアシ
ル化して下記一般式(6)で示される化合物を得た後、
下記一般式(7)で示される置換カルボニル安息香酸類
と反応させることにより製造できる。R12は炭素原子数
1から12のアルキル基、アリール基を示す。アシル化
は脂肪族及び芳香族カルボン酸の無水物を反応させる方
法、または酸クロライドをトリエチルアミン、ピリジン
等の塩基を併用して反応させる方法により行われる。ア
シル化剤はインドリジン化合物の1等量以上特に1.1
〜5等量用いることが好ましい。反応温度は0℃〜13
0℃、特に30〜80℃が好ましい。または本発明の化
合物でR2 が前述の一般式(4)で示される基のものは
下記一般式(5)で示されるインドリジン化合物を2等
量以上の下記一般式(7)で示される置換カルボニル安
息香酸類と反応させることにより製造できる。一般式
(5)
【0019】
【化9】
【0020】一般式(6)
【0021】
【化10】
【0022】一般式(7)
【0023】
【化11】
【0024】前述の一般式(5)または(6)のインド
リン化合物と一般式(7)で示される置換カルボニル安
息香酸類と反応させる際、脱水縮合剤例えば無水酢酸、
オキシ塩化リン、塩化亜鉛等を用いることが出来る。特
に無水酢酸が好ましく一般式(7)で示される置換カル
ボニル安息香酸類の2等量以上特に3〜10等量用いる
ことが好ましい。反応温度は20℃〜130℃、特に4
0〜80℃が好ましい。
【0025】次に本発明の具体例を示すが、本発明はこ
れらに限定されるものではない。
【0026】
【化12】
【0027】
【化13】
【0028】
【化14】
【0029】
【化15】
【0030】
【化16】
【0031】
【化17】
【0032】また、これらの無色染料は既によく知られ
ているトリフェニルメタンフタリド系化合物、フルオラ
ン系化合物、フェノチアジン系化合物、インドリルフタ
リド系化合物、ロイコオーラミン系化合物、ローダミン
ラクタム系化合物、トリフェニルメタン系化合物、トリ
アゼン系化合物、スピロピラン系化合物、フルオレン
系、トリメチン系化合物、ペンタメチン系化合物など各
種の化合物と併用して記録材料を組み立てることも出来
る。その際好ましくは前述の無色染料が30%以上にな
るように使用されることが特性改良の点から望まれる。
【0033】これらについて、たとえばフタリド類の具
体例は米国再発行特許23,024号、米国特許3,4
91,111号、同3,491,112号、同3,49
1,116号および同3,509,174号、フルオラ
ン類の具体例は米国特許3,624,107号、同3,
627,787号、同3,641,011号、同3,4
62,828号、同3,681,390号、同3,92
0,510号、同3,959,571号、スピロジピラ
ン類の具体例は米国特許3,971,808号、ピリジ
ン系およびピラジン系化合物類は米国特許3,775,
424号、同3,853,869号、同4,246,3
18号、フルオレン系化合物の具体例は欧州特許27
8,614号、トリメチン系化合物の具体例は欧州特許
433,024号、ペンタメチン系化合物の具体例は特
開平2−103265号等に記載されている。
【0034】電子供与性無色染料と接触して着色を与え
る電子受容性化合物としては、既によく知られているフ
ェノール誘導体、サリチル酸誘導体、安息香酸誘導体、
芳香族カルボン酸の金属塩、酸性白土、活性白土、ベン
トナイト、ノボラック樹脂、金属処理ノボラック樹脂、
金属錯体、ゼオライト、合成ゼオライト等が用いられ、
これらは併用して用いても良い。これらの例は特公昭4
0−9309号、特公昭45−14039号、特開昭5
2−140483号、特開昭48−51510号、特開
昭57−210886号、特開昭58−87089号、
特開昭59−11286号、特開昭60−176795
号、特開昭61−95988号、米国特許3,767,
449号、同4,219,219号、同4,269,8
93号、同4,374,671号、同4,687,86
9号等に記載されている。特にサリチル酸誘導体、フェ
ノール誘導体、金属錯体との組合せが好ましい。
【0035】これらを記録材料に適用する場合には微分
散物ないし微小滴にするか又はフィルム状にして用いら
れる。更に、その際には、記録材料の分野、高分子樹脂
の分野で良く知られている種々の添加剤、たとば顔料、
ワックス、帯電防止剤、紫外線吸収剤、消泡剤、導電
剤、蛍光染料、界面活性剤などの添加剤が用いられる。
【0036】感圧紙に用いる場合には、米国特許2,5
05,470号、同2,505,471号、同2,50
5,489号、同2,548,366号、同2,71
2,507号、同2,730,456号、同2,73
0,457号、同3,103,404号、同3,41
8,250号、同4,010,038号などの先行特許
に記載されているように種々の形態をとりうる。最も一
般的には電子供与性無色染料および電子受容性化合物を
別々に含有する少なくとも一対のシ−トから成る。
【0037】カプセルの製造方法については、米国特許
2,800,457号、同2,800,458号に記載
された親水性コロイドゾルのコアセルベーションを利用
した方法、英国特許867,797号、同950,44
3号、同989,264号、同1,091,076号な
どに記載された界面重合法あるいは米国特許3,10
3,404号に記載された手法等がある。カプセル壁材
としては合成樹脂系の壁材が好ましく例えばポリウレタ
ンおよび/またはポリウレア系、メラミン樹脂系が好ま
しい。
【0038】感熱紙に用いる場合には、英国特許2,2
00,220号等に記載されているような形態をとる。
具体的には、電子供与性無色染料および電子受容性化合
物は分散媒中で10μ以下、好ましくは3μ以下の粒径
まで粉砕分散して用いる。分散媒としては、一般に0.
5ないし10%程度の濃度の水溶高分子水溶液が用いら
れ分散はボールミル、サンドミル、横型サンドミル、ア
トライタ、コロイダルミル等を用いて行われる。
【0039】使用される電子供与性無色染料と電子受容
性化合物の比は、重量比で1:10から1:1の間が好
ましく、さらには1:5から2:3の間が特に好まし
い。その際、熱可融性物質を、併用することが好まし
い。これらは電子供与性無色染料と同時又は電子受容性
化合物と同時に微分散して用いられる。これらの使用
量、電子受容性化合物に対して、20%以上300%以
下の重量比で添加され、特に40%以上150%以下が
好ましい。
【0040】熱可融性物質の例としては特開昭58−5
7989、特開昭58−87094等に開示されてい
る。その様な化合物の例としては2−ベンジルオキシナ
フタレン、4−ベンジルビジェニル、1,2─ジ−m−
トリルオキシエタン、1,2−ジフェノキシエタン、
1,4−ジフェノキシブタン、1−フェノキシ−2−p
−エチルフェノキシエタン、1−p−メトキシフェノキ
シ−2−フェノキシプロパン、1−フェノキシ−2−p
−メトキシフェノキシプロパン、1,2−ビス−p−メ
トキシフェノキシプロパン、1,3−ビス−p−メトキ
シフェノキシプロパン、1−p−メトキシフェノキシ−
2−o−クロロフェノキシエタン、1−フェノキシ−2
−p−メトキシフェニルチオエタン、1,2−ビス−p
−メトキシフェニルチオエタン、1−p−メチルフェノ
キシ−2−p−メトキシフェニルチオエタン、ビス−
〔β−(p−メトキシフェノキシ)エチル〕エーテル、
4−(4−クロロベンジルオキシ)エトキシベンゼン、
4−(p−メトキシベンジルチオ)アニソールなどのエ
ーテル化合物、ステアリン酸アミド、メチレンビスステ
アロアミド、ステアリン酸アニリド、ベヘン酸アミド、
ステアリン酸アニシド、ステアリルウレアなどがあげら
れる。
【0041】
【実施例】以下に実施例を示すが、本発明はこれに限定
されるものではない。%は特に指定のない限り重量%を
表す。
【0042】(実施例1) 具体例(1)の化合物の製造 かきまぜ機のついた三口フラスコに2−メチルインドリ
ジン65.5g、無水酢酸100mlをはかりとり60
℃で5時間攪拌した。冷却後10%苛性ソーダ水で中和
した。析出した結晶をろ過、乾燥した。得られた結晶は
1H−NMRより1−アセチル−2−メチルインドリジ
ン(収率95%)であることを確認した。次に得られた
1−アセチル−2−メチルインドリジン8.6g、2−
(4−ジエチルアミノベンゾイル)安息香酸14.9
g、無水酢酸30mlをはかりとり60℃で2時間攪拌
した。冷却後、10%苛性ソーダ水で反応液を中和し
た。析出した結晶をろ過、水洗、エタノールより再結晶
することにより目的物20.3g(融点209〜11
℃)を得た。この結晶の酢酸エチル溶液はシリカゲル上
鮮やかな青緑発色を示した。
【0043】(実施例2) 具体例(2)の化合物の製造 かきまぜ機のついた三口フラスコに1−アセチル−2−
メチルインドリジン4.3g、2−(2−エトキシ−4
−ジエチルアミノベンゾイル)ニコチン酸8.6g、無
水酢酸15mlをはかりとり60℃で2時間攪拌した。
冷却後、10%苛性ソーダ水で反応液を中和した。析出
した結晶をろ過、水洗、エタノールより再結晶すること
により目的物9.6g(融点152〜4℃)を得た。こ
の結晶の酢酸エチル溶液はシリカゲル上鮮やかな青緑発
色を示した。
【0044】(実施例3) 具体例(3)の化合物の製造 かきまぜ機のついた三口フラスコに2−メチルインドリ
ジン26.2g、無水プロピオン酸40gをはかりとり
60℃で8時間攪拌した。冷却後10%苛性ソーダ水で
中和した。析出した結晶をろ過、乾燥した。得られた結
晶は 1H−NMRより1−プロピオニル−2−メチルイ
ンドリジン(収率86%)であることを確認した。次に
得られた1−プロピオニル−2−メチルインドリジン
4.7g、2−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノベ
ンゾイル)ニコチン酸8.6g、無水酢酸15mlをは
かりとり60℃で2時間攪拌した。冷却後、10%苛性
ソーダ水で反応液を中和した。析出した結晶をろ過、水
洗、エタノールより再結晶することにより目的物12.
1g(融点179〜81℃)を得た。この結晶の酢酸エ
チル溶液はシリカゲル上鮮やかな青緑発色を示した。
【0045】(実施例4) 具体例(4)の化合物の製造 かきまぜ機のついた三口フラスコに2−メチルインドリ
ジン26.2g、イソ酪酸無水物50gをはかりとり9
0℃で8時間攪拌した。冷却後10%苛性ソーダ水で中
和した。析出した結晶をろ過、乾燥した。得られた結晶
1H−NMRより1−イソブチリル−2−メチルイン
ドリジン(収率80%)であることを確認した。次に得
られた1−イソブチリル−2−メチルインドリジン5.
0g、2−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノベンゾ
イル)ニコチン酸8.6g、無水酢酸15mlをはかり
とり60℃で2時間攪拌した。冷却後、10%苛性ソー
ダ水で反応液を中和した。析出した結晶をろ過、水洗、
エタノールより再結晶することにより目的物11.8g
(融点143〜5℃)を得た。この結晶の酢酸エチル溶
液はシリカゲル上鮮やかな青緑発色を示した。
【0046】(実施例5) 具体例(7)の化合物の製造 実施例4の2−メチルインドリジンを6−エチル−2−
メチルインドリジンに変えた他は実施例4と同様に反応
を行い目的物12.0g(融点168〜70℃)を得
た。この結晶の酢酸エチル溶液はシリカゲル上鮮やかな
青緑発色を示した。
【0047】(実施例6) 具体例(11)の化合物の製造 実施例2の2−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノベ
ンゾイル)ニコチン酸8.6gを2−(4−ジメチルア
ミノベンゾイル)−5−ジメチルアミノ安息香酸7.8
gに変えた他は実施例2と同様に反応を行い目的物9.
3g(融点201〜3℃)を得た。この結晶の酢酸エチ
ル溶液はシリカゲル上鮮やかな青紫発色を示した。
【0048】(実施例7) 具体例(15)の化合物の製造 実施例2の2−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノベ
ンゾイル)ニコチン酸8.6gを(1−エチル−2−メ
チルインドール−3−イル)−(2−カルボキシフェニ
ル)ケトン7.7gに変えた他は実施例2と同様に反応
を行い目的物9.8g(融点196〜8℃)を得た。こ
の結晶の酢酸エチル溶液はシリカゲル上鮮やかな赤紫発
色を示した。
【0049】(実施例8) 具体例(18)の化合物の製造 実施例2の2−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノベ
ンゾイル)ニコチン酸8.6gを(1−エチル−2−メ
チルインドール−3−イル)−(3−カルボキシピリジ
ン−2−イル)ケトン7.7gに変えた他は実施例2と
同様に反応を行い目的物9.8g(融点192〜5℃)
を得た。この結晶の酢酸エチル溶液はシリカゲル上鮮や
かな紫発色を示した。
【0050】(実施例9) 具体例(24)の化合物の製造 かきまぜ機のついた三口フラスコに2−(4−ジエチル
アミノベンゾイル)安息香酸7.5g、無水酢酸30m
lをはかりとり60℃で2時間攪拌した。続いて2−メ
チルインドリジン1.6gを添加し更に2時間攪拌し
た。冷却後、10%苛性ソーダ水で反応液を中和し、酢
酸エチル50ml添加10分攪拌後酢酸エチル層を分取
した。濃縮後残留物をシリカゲルカラムにより精製し目
的物4g(融点165〜7℃)を得た。この結晶の酢酸
エチル溶液はシリカゲル上鮮やかな緑発色を示した。
【0051】(実施例10) 具体例(25)の化合物の製造 かきまぜ機のついた三口フラスコに2−(4−ジエチル
アミノベンゾイル)安息香酸7.5g、無水酢酸30m
lをはかりとり60℃で2時間攪拌した。続いて2−フ
ェンニルインドリジン2.4gを添加し更に2時間攪拌
した。冷却後、10%苛性ソーダ水で反応液を中和し、
酢酸エチル50ml添加10分攪拌後酢酸エチル層を分
取した。濃縮後残留物をシリカゲルカラムにより精製し
目的物5.1g(融点261〜3℃)を得た。この結晶
の酢酸エチル溶液はシリカゲル上鮮やかな緑発色を示し
た。
【0052】(実施例11) (1)電子供与性無色染料含有マイクロカプセルシート
の調製 電子供与性無色染料として具体例(1)の化合物7.5
部をジイソプロピルナフタレン100部に溶解する。こ
の油性液にカルボジイミド変性ジフェニルメタンジイソ
シアネート10部とヘキサメチレンジイソシアネートの
イソシアヌレート体5部とエチレンジアミンのブチレン
オキサイド付加物(エチレンジアミンに対するブチレン
オキサイドの付加モル数16.8モル、分子量126
7)3部を溶解し1次溶液を調整した。
【0053】次に水140部にポリビニルアルコール1
0部及びカルボキシメチルセルロース5部を溶解し2次
溶液を調整した。2次溶液を激しく攪拌しながら上記1
次溶液を注ぎ水中油滴型エマルジョンを形成させた。オ
イルドロップレットのサイズが5.0μmになったとこ
ろで攪拌を弱め、次いでこの乳化物中に20℃の水10
0部とテトラエチレンペンタミン1.6部を添加した
後、系の温度を徐々に75℃まで上昇させ、この温度で
90分保った。
【0054】この様にして得られたカプセル液にポリビ
ニルアルコールの15%水溶液80部、カルボキシ変性
SBRラテックスを固形分にて30部、澱粉粒子(平均
粒径5μm)60部を添加した。次いで、水を添加して
固形分濃度を20%に調節し、塗布液を得た。この塗布
液を乾燥重量で4g/m2 となるように、40g/m 2
原紙上にエアーナイフ塗布機にて塗布乾燥し、電子供与
性無色染料含有マイクロカプセルシートを得た。
【0055】(2)電子受容性化合物シートの調整 3,5−ビス−α−メチルベンジルサリチル酸亜鉛塩1
0部を1−イソプロピルフェニル−2−フェニルエタン
20部に加え溶解した。これを2%ポリビニルアルコー
ル水溶液50部、及び10%ドデシルベンゼンスルホン
酸トリエタノールアミン塩水溶液0.1部と混合し平均
粒径が3μになるように乳化した。次に、炭酸カルシウ
ム80部、酸化亜鉛20部、ヘキサメタリン酸ナトリウ
ム1部と水200部とからなる分散液を、上記乳化液と
混合した後更に、バインダーとして、10%PVA水溶
液100部とカルボキシ変性SBRラテックス10部
(固形分として)を添加し固形分濃度が20%になるよ
うに加水し、塗液(A)を得た。
【0056】次に前記電子受容性化合物10部、シルト
ンクレー20部、炭酸カルシウム60部、酸化亜鉛20
部、ヘキサメタリン酸ナトリウム1部と水200部とか
らなる分散液を、サンドグラインダーにて平均粒径が3
μになるように分散した。この分散液に10%PVA水
溶液16部と10%PVA水溶液100部およびカルボ
キシ変性SBRラテックス10部(固形分として)を添
加し固形分濃度が20%になるように加水し、塗液
(B)を得た。塗液(A)と塗液(B)を電子受容性化
合物換算で1対1に混合して、50g/m2 の原紙に、
5.0g/m2 の固形分が塗布されるようにエアーナイ
フコーターにて塗布、乾燥し電子受容性化合物シートを
得た。
【0057】電子供与性無色染料含有マイクロカプセル
シート面を、電子受容性化合物シートに重ねIBM67
47型電子タイプライターでアルファベット小文字のm
を連続的に打圧印字し発色させたところ、シアン色に発
色した(λmax 620nm)。この画像は濃度が高く耐
光性に優れていた。
【0058】(実施例12)実施例11の具体例(1)
の化合物の代わりに、具体例(2)の化合物を用いた他
は実施例11と同様に電子供与性無色染料含有マイクロ
カプセルシートを得た。このシートを実施例11と同様
に発色させたところシアン色に発色した(λmax 630
nm)。この画像は濃度が高く耐光性に優れていた。
【0059】(実施例13)実施例11の具体例(1)
の化合物の代わりに、具体例(16)の化合物を用いた
他は実施例11と同様に電子供与性無色染料含有マイク
ロカプセルシートを得た。このシートを実施例11と同
様に発色させたところ赤紫色に発色した(λmax 575
nm)。この画像は濃度が高く耐光性に優れていた。
【0060】(実施例14)実施例11の具体例(1)
の化合物の代わりに、具体例(24)の化合物を用いた
他は実施例11と同様に電子供与性無色染料含有マイク
ロカプセルシートを得た。このシートを実施例11と同
様に発色させたところ緑色に発色した(λmax 650n
m)。この画像は濃度が高く耐光性に優れていた。
【0061】(実施例15)具体例(3)の化合物、電
子受容性化合物であるビスフェノールA、熱可融性物質
である2−ベンジルオキシナフタレン各々20gを10
0gの5%ポリビニルアルコール(クラレPVA10
5)水溶液とともに一昼夜ボールミルで分散し、体積平
均粒径を1.5μm以下にし、各々の分散液を得た。ま
た炭酸カルシウム80gを、ヘキサメタリン酸ソーダの
0.5%溶液160gとともにホモジナイザーで分散
し、顔料分散液を得た。以上のように作成した各分散液
を、電子供与性無色染料分散液5g、電子受容性化合物
分散液10g、熱可融性物質分散液10g、顔料分散液
15gの割合で混合し、更に21%ステアリン酸亜鉛の
エマルジョン3gを添加して感熱塗液を得た。この塗液
を、上質紙にコーティングバーを用いて塗布層の乾燥重
量が、5g/m2 となるように塗布し、50℃で1分間
乾燥した後、スーパーキャレンダーをかけ、感熱記録紙
を得た。
【0062】得られた感熱記録紙は生保存中のカブリが
なく、経時安定性が優れていた。感熱記録紙を京セラ
(株)製サーマルヘッド(KLT−216−8MPD
1)及びヘッドの直前に100kg/cm2 の圧力ロー
ルを有する感熱印字実験装置にて、ヘッド電圧24V、
パルスサイクル10msの条件で圧力ロールを使用しな
がら、パルス幅を1.0で印字させると、シアン色の画
像が得られた。(λmax 630nm)。
【0063】
【発明の効果】本発明は電子供与性無色染料として新規
なフタリド化合物を用いた事により、発色部が紫〜緑色
の幅広い色相を有する記録材料を提供するものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(1)のフタリド化合物 一般式(1) 【化1】 式中、Aは一般式(2)で示される置換4−アミノフェ
    ニル基、一般式(3)で示される置換インドリル基又は
    水素原子を、R1 は水素原子、アルキル基又はアリール
    基を、R2 はアシル基又は一般式(4)で示される基
    を、R3 〜R6 、R9 は水素原子、アルキル基、アルコ
    キシ基又はハロゲン原子を、R7 、R8 、R10、R
    11は、水素原子、アルキル基又はアリール基を、環Bは
    アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子又はジアルキ
    ルアミノ基で置換していてもよいベンゼン環又はピリジ
    ン環を表す。一般式(2) 【化2】 一般式(3) 【化3】 一般式(4) 【化4】
  2. 【請求項2】電子供与性無色染料と電子受容性化合物の
    接触による発色を利用した記録材料に於いて、該電子供
    与性無色染料として請求項1記載のフタリド化合物を用
    いた事を特徴とする記録材料
JP6000122A 1994-01-05 1994-01-05 フタリド化合物及びこれを用いた記録材料 Pending JPH07196929A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015164208A1 (en) 2014-04-23 2015-10-29 Sun Chemical Corporation Led photoinitiators

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