JPH07196640A - 4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2h]−フラノンの製造方法及びその用途 - Google Patents
4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2h]−フラノンの製造方法及びその用途Info
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- JPH07196640A JPH07196640A JP6311546A JP31154694A JPH07196640A JP H07196640 A JPH07196640 A JP H07196640A JP 6311546 A JP6311546 A JP 6311546A JP 31154694 A JP31154694 A JP 31154694A JP H07196640 A JPH07196640 A JP H07196640A
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- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D307/00—Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom
- C07D307/02—Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings
- C07D307/34—Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings having two or three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
- C07D307/56—Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings having two or three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−
フラノンの新たな製造方法及び用途を提供する。 【構成】 松科植物の樹皮又は葉を極性溶媒で抽出する
工程a、抽出液を蒸発させて得られた濃縮液から分配操
作で水層を得る工程b、水層を蒸発させて得られた濃縮
液を逆相分配カラムクロマトグラフィーにかけて4−ヒ
ドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノンを含有す
る活性分画を得る工程c、及び、活性分画を再結晶して
精製4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノ
ンを得る工程d、を含む4−ヒドロキシ−5−メチル−
3[2H]−フラノンの製造方法である。また、有効成
分として4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フ
ラノンを含有する抗酸化剤組成物又は皮膚美白用組成物
である。
フラノンの新たな製造方法及び用途を提供する。 【構成】 松科植物の樹皮又は葉を極性溶媒で抽出する
工程a、抽出液を蒸発させて得られた濃縮液から分配操
作で水層を得る工程b、水層を蒸発させて得られた濃縮
液を逆相分配カラムクロマトグラフィーにかけて4−ヒ
ドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノンを含有す
る活性分画を得る工程c、及び、活性分画を再結晶して
精製4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノ
ンを得る工程d、を含む4−ヒドロキシ−5−メチル−
3[2H]−フラノンの製造方法である。また、有効成
分として4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フ
ラノンを含有する抗酸化剤組成物又は皮膚美白用組成物
である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、4−ヒドロキシ−5−
メチル−3[2H]−フラノンの新たな用途及びそれを
製造する方法に関する。より詳しくは、有効成分として
4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノンを
含有する抗酸化剤組成物及び皮膚美白用組成物、かつ、
松科(Pinaceae species)植物から抽出することを特徴
とする4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラ
ノンの製造方法に関する。
メチル−3[2H]−フラノンの新たな用途及びそれを
製造する方法に関する。より詳しくは、有効成分として
4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノンを
含有する抗酸化剤組成物及び皮膚美白用組成物、かつ、
松科(Pinaceae species)植物から抽出することを特徴
とする4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラ
ノンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の合成抗酸化剤には、それらが合成
過程で混入されるかもしれない有毒性物質を含有すると
いう欠点があった。このような問題を解消するため、合
成抗酸化剤の代替として天然の抗酸化剤が提案されてい
る(Phytochemistry, 27(4), pp969-978(1988))。その
後、多数の天然抗酸化剤が開発され、代表的な例として
は、L−アスコルビン酸やコウジ酸あるいはその誘導体
等が挙げられる。
過程で混入されるかもしれない有毒性物質を含有すると
いう欠点があった。このような問題を解消するため、合
成抗酸化剤の代替として天然の抗酸化剤が提案されてい
る(Phytochemistry, 27(4), pp969-978(1988))。その
後、多数の天然抗酸化剤が開発され、代表的な例として
は、L−アスコルビン酸やコウジ酸あるいはその誘導体
等が挙げられる。
【0003】本発明者らは、優れた抗酸化作用をするだ
けでなく、安全に使用することができる天然の抗酸化剤
を開発するために鋭意研究し、特に各種植物の抗酸化作
用をスクリーニングした。その結果、松科植物が他の植
物に比べて優れた抗酸化作用をすることを発見した。本
発明者たちは、更に研究を継続し、松科植物から抗酸化
作用を示す活性成分を発見し、その活性成分が4−ヒド
ロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノンであること
を突き止め、更にこの活性成分の分離法と精製法を開発
した。
けでなく、安全に使用することができる天然の抗酸化剤
を開発するために鋭意研究し、特に各種植物の抗酸化作
用をスクリーニングした。その結果、松科植物が他の植
物に比べて優れた抗酸化作用をすることを発見した。本
発明者たちは、更に研究を継続し、松科植物から抗酸化
作用を示す活性成分を発見し、その活性成分が4−ヒド
ロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノンであること
を突き止め、更にこの活性成分の分離法と精製法を開発
した。
【0004】その間、松科植物が抗酸化作用をするとい
う若干の報告はあったが、その有効成分が分離されたこ
とはなく、また、同定されたこともなかった。更に、本
発明者らは、4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]
−フラノンが抗酸化作用のみでなく、メラニン形成を強
く抑制する作用をも有するという自らも驚くべき発見を
なした。
う若干の報告はあったが、その有効成分が分離されたこ
とはなく、また、同定されたこともなかった。更に、本
発明者らは、4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]
−フラノンが抗酸化作用のみでなく、メラニン形成を強
く抑制する作用をも有するという自らも驚くべき発見を
なした。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノ
ンの新たな用途を提供することにある。また、本発明の
他の目的は、有効成分として酸化反応を抑止するのに有
効な量の4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フ
ラノンを含有する抗酸化剤組成物を提供することにあ
る。更に、本発明の他の目的は、有効成分として皮膚美
白作用を示すのに有効な量の4−ヒドロキシ−5−メチ
ル−3[2H]−フラノンを含有する皮膚美白用組成物
を提供することにある。更にまた、本発明の他の目的
は、松科植物から4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2
H]−フラノンを抽出する4−ヒドロキシ−5−メチル
−3[2H]−フラノンの新しい製造方法を提供するこ
とにある。
は、4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノ
ンの新たな用途を提供することにある。また、本発明の
他の目的は、有効成分として酸化反応を抑止するのに有
効な量の4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フ
ラノンを含有する抗酸化剤組成物を提供することにあ
る。更に、本発明の他の目的は、有効成分として皮膚美
白作用を示すのに有効な量の4−ヒドロキシ−5−メチ
ル−3[2H]−フラノンを含有する皮膚美白用組成物
を提供することにある。更にまた、本発明の他の目的
は、松科植物から4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2
H]−フラノンを抽出する4−ヒドロキシ−5−メチル
−3[2H]−フラノンの新しい製造方法を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、下
記a〜dの工程 (a)極性溶媒で松科植物の樹皮又は葉から4−ヒドロ
キシ−5−メチル−3[2H]−フラノンを抽出してそ
の抽出液を得る工程、(b)工程aで得られた抽出液を
蒸発させ、得られた濃縮液を水と脂溶性溶媒とで分配し
て水層を得る工程、(c)工程bで得られた水層を蒸発
させ、得られた濃縮液を水:アセトニトリル:メタノー
ル=70〜90:0〜20:2.5〜30%の混合物を
溶離液とする逆相分配カラムを用いたカラムクロマトグ
ラフィーにより4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2
H]−フラノンを含有する活性分画を得る工程、(d)
得られた活性分画を水又はメタノ−ルで再結晶して精製
された4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラ
ノンを得る工程、を含む4−ヒドロキシ−5−メチル−
3[2H]−フラノンの製造方法である。
記a〜dの工程 (a)極性溶媒で松科植物の樹皮又は葉から4−ヒドロ
キシ−5−メチル−3[2H]−フラノンを抽出してそ
の抽出液を得る工程、(b)工程aで得られた抽出液を
蒸発させ、得られた濃縮液を水と脂溶性溶媒とで分配し
て水層を得る工程、(c)工程bで得られた水層を蒸発
させ、得られた濃縮液を水:アセトニトリル:メタノー
ル=70〜90:0〜20:2.5〜30%の混合物を
溶離液とする逆相分配カラムを用いたカラムクロマトグ
ラフィーにより4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2
H]−フラノンを含有する活性分画を得る工程、(d)
得られた活性分画を水又はメタノ−ルで再結晶して精製
された4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラ
ノンを得る工程、を含む4−ヒドロキシ−5−メチル−
3[2H]−フラノンの製造方法である。
【0007】また、本発明は、有効成分としてこの4−
ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノンを含有
する抗酸化剤組成物若しくは皮膚美白用組成物である。
ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノンを含有
する抗酸化剤組成物若しくは皮膚美白用組成物である。
【0008】本発明の他の特徴及びその用途等は以下の
詳細な説明によって当業者らに明らかにされる。4−ヒ
ドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノンは下記構
造式で表される化合物である。
詳細な説明によって当業者らに明らかにされる。4−ヒ
ドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノンは下記構
造式で表される化合物である。
【化1】
【0009】この4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2
H]−フラノンは、従来より食品の香味剤として用いら
れており、現在までこの4−ヒドロキシ−5−メチル−
3[2H]−フラノンを抗酸化剤等として用いる試みは
されていなかった。すなわち、本発明者らが始めて4−
ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノンが強力
な抗酸化作用及び皮膚美白作用を有することを見出した
ものである。
H]−フラノンは、従来より食品の香味剤として用いら
れており、現在までこの4−ヒドロキシ−5−メチル−
3[2H]−フラノンを抗酸化剤等として用いる試みは
されていなかった。すなわち、本発明者らが始めて4−
ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノンが強力
な抗酸化作用及び皮膚美白作用を有することを見出した
ものである。
【0010】ここで、皮膚の美白を目的として通常用い
られる物質としてアスコルビン酸やコージ酸あるいはそ
の誘導体が例示される。しかしながら、アスコルビン酸
又はその誘導体には、水性媒質に対する安定性がないだ
けでなく、酸価し易くまた皮膚を刺激するという欠点が
あり、また、コージ酸についても肌美白作用が充分でな
く不安定であるという欠点がある。
られる物質としてアスコルビン酸やコージ酸あるいはそ
の誘導体が例示される。しかしながら、アスコルビン酸
又はその誘導体には、水性媒質に対する安定性がないだ
けでなく、酸価し易くまた皮膚を刺激するという欠点が
あり、また、コージ酸についても肌美白作用が充分でな
く不安定であるという欠点がある。
【0011】また、従来より、種々の植物や薬草の抽出
物が皮膚に対する美白作用をするという報告がある。し
かしながら、これらは何れもそれ自体の色が濃厚であ
り、例えば化粧料組成物に配合して使用すると、最終製
品の色に影響してその外観を損なうという欠点があっ
た。しかも、これらの活性成分が分離又は精製されず、
また、同定されなかったので、一定の効果を期待できな
いという問題があった。
物が皮膚に対する美白作用をするという報告がある。し
かしながら、これらは何れもそれ自体の色が濃厚であ
り、例えば化粧料組成物に配合して使用すると、最終製
品の色に影響してその外観を損なうという欠点があっ
た。しかも、これらの活性成分が分離又は精製されず、
また、同定されなかったので、一定の効果を期待できな
いという問題があった。
【0012】本発明によれば、4−ヒドロキシ−5−メ
チル−3[2H]−フラノンは、上述した従来技術の問
題点が見られない。すなわち、4−ヒドロキシ−5−メ
チル−3[2H]−フラノンは、強力な抗酸化作用及び
優れたメラニン生成抑制作用を示し、長期間安定であ
る。加うるに、肌に対して刺激を与えない。
チル−3[2H]−フラノンは、上述した従来技術の問
題点が見られない。すなわち、4−ヒドロキシ−5−メ
チル−3[2H]−フラノンは、強力な抗酸化作用及び
優れたメラニン生成抑制作用を示し、長期間安定であ
る。加うるに、肌に対して刺激を与えない。
【0013】4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]
−フラノンの抗酸化活性は、従来より抗酸化剤として広
く用いられてきたマルトール(maltol)、コージ酸(ko
jicacid)あるいはアスコルビン酸より強力である。こ
れは、マルトール又はコージ酸と4−ヒドロキシ−5−
メチル−3[2H]−フラノンとの構造上の差異に基因
すると考えられる。すなわち、マルトールとコージ酸は
何れも6−員環を持つのに対して4−ヒドロキシ−5−
メチル−3[2H]−フラノンは5−員環を有し、か
つ、4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノ
ンが、同じく5−員環を有するアスコルビン酸よりも優
れた抗酸化作用をするのは、4−ヒドロキシ−5−メチ
ル−3[2H]−フラノンが抗酸化作用を発揮する上で
最も適切な構造を有することを示唆している。
−フラノンの抗酸化活性は、従来より抗酸化剤として広
く用いられてきたマルトール(maltol)、コージ酸(ko
jicacid)あるいはアスコルビン酸より強力である。こ
れは、マルトール又はコージ酸と4−ヒドロキシ−5−
メチル−3[2H]−フラノンとの構造上の差異に基因
すると考えられる。すなわち、マルトールとコージ酸は
何れも6−員環を持つのに対して4−ヒドロキシ−5−
メチル−3[2H]−フラノンは5−員環を有し、か
つ、4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノ
ンが、同じく5−員環を有するアスコルビン酸よりも優
れた抗酸化作用をするのは、4−ヒドロキシ−5−メチ
ル−3[2H]−フラノンが抗酸化作用を発揮する上で
最も適切な構造を有することを示唆している。
【0014】本発明によれば、4−ヒドロキシ−5−メ
チル−3[2H]−フラノンは、抗酸化物質として医薬
品、化粧料、又は食品等に好適に用いられる。4−ヒド
ロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノンの使用量に
ついては、特に限定されるものではなく、使用する製品
の対象や目的、用途等に応じて抗酸化作用を示す量が添
加され、その量は当業者において適宜に決定される。
チル−3[2H]−フラノンは、抗酸化物質として医薬
品、化粧料、又は食品等に好適に用いられる。4−ヒド
ロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノンの使用量に
ついては、特に限定されるものではなく、使用する製品
の対象や目的、用途等に応じて抗酸化作用を示す量が添
加され、その量は当業者において適宜に決定される。
【0015】更に、4−ヒドロキシ−5−メチル−3
[2H]−フラノンは、皮膚の老化を遅延させ、皮膚を
美白化する目的で化粧料に配合することができる。4−
ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノンの使用
量は特に限定されない。しかし、組成物の総重量を基準
にして、0.1〜3重量%の範囲内で選定されるのがよ
い。本発明の方法によって製造された4−ヒドロキシ−
5−メチル−3[2H]−フラノンだけでなく、この製
造過程中で得られる部分的に精製された抽出物も化粧料
組成物に配合することができる。後者の場合において
も、その抽出物の配合量は、4−ヒドロキシ−5−メチ
ル−3[2H]−フラノンの量が組成物総重量を基準に
して0.1〜3重量%の範囲内となるように決定するの
がよい。4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フ
ラノンの使用量が上記範囲の下限値より少ない量で使用
されるとその効果が十分でなく、反対に、その使用量が
上記範囲の上限値より多いときは皮膚に刺激を与えるこ
とがある。
[2H]−フラノンは、皮膚の老化を遅延させ、皮膚を
美白化する目的で化粧料に配合することができる。4−
ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノンの使用
量は特に限定されない。しかし、組成物の総重量を基準
にして、0.1〜3重量%の範囲内で選定されるのがよ
い。本発明の方法によって製造された4−ヒドロキシ−
5−メチル−3[2H]−フラノンだけでなく、この製
造過程中で得られる部分的に精製された抽出物も化粧料
組成物に配合することができる。後者の場合において
も、その抽出物の配合量は、4−ヒドロキシ−5−メチ
ル−3[2H]−フラノンの量が組成物総重量を基準に
して0.1〜3重量%の範囲内となるように決定するの
がよい。4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フ
ラノンの使用量が上記範囲の下限値より少ない量で使用
されるとその効果が十分でなく、反対に、その使用量が
上記範囲の上限値より多いときは皮膚に刺激を与えるこ
とがある。
【0016】4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]
−フラノンを含有する化粧料としては、特に限定される
ものではないが、基礎用又はメイクアップ用の化粧料剤
型がある。このような化粧料組成物の剤型は、当業者に
より容易に選択し、調製することができ、本発明の範囲
を限定するのではない。
−フラノンを含有する化粧料としては、特に限定される
ものではないが、基礎用又はメイクアップ用の化粧料剤
型がある。このような化粧料組成物の剤型は、当業者に
より容易に選択し、調製することができ、本発明の範囲
を限定するのではない。
【0017】4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]
−フラノンは、植物や薬草から抽出することができる。
特に、4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラ
ノンを抽出するため、松科植物を有利に用いることがで
きる。この松科植物の例としては、特に限定するもので
はないが、Pinus densiflora Siebold et Zuccarini、P
inus rigida Mill 等を挙げることができる。松科植物
のどの部位も4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]
−フラノンを抽出するために使用でき、特に樹皮、葉、
根皮等が好適に用いられる。
−フラノンは、植物や薬草から抽出することができる。
特に、4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラ
ノンを抽出するため、松科植物を有利に用いることがで
きる。この松科植物の例としては、特に限定するもので
はないが、Pinus densiflora Siebold et Zuccarini、P
inus rigida Mill 等を挙げることができる。松科植物
のどの部位も4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]
−フラノンを抽出するために使用でき、特に樹皮、葉、
根皮等が好適に用いられる。
【0018】4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]
−フラノンを製造するための幾つかの合成法も提案され
ているが(EP 0,532,120 A1 及びEP 0,398,417 A1 )、
これらの方法においては最終の反応生成物に有毒物質が
混入する場合もあり得るという問題がある。
−フラノンを製造するための幾つかの合成法も提案され
ているが(EP 0,532,120 A1 及びEP 0,398,417 A1 )、
これらの方法においては最終の反応生成物に有毒物質が
混入する場合もあり得るという問題がある。
【0019】松科植物から4−ヒドロキシ−5−メチル
−3[2H]−フラノンを抽出する際の方法については
特に限定されることはない。しかしながら、本発明者ら
は松科植物から高収率かつ高純度の4−ヒドロキシ−5
−メチル−3[2H]−フラノンを抽出し精製する方法
を提供するため、鋭意研究した結果、以下に示すような
方法を確立した。
−3[2H]−フラノンを抽出する際の方法については
特に限定されることはない。しかしながら、本発明者ら
は松科植物から高収率かつ高純度の4−ヒドロキシ−5
−メチル−3[2H]−フラノンを抽出し精製する方法
を提供するため、鋭意研究した結果、以下に示すような
方法を確立した。
【0020】先ず、松科植物の樹皮又は葉を、水、メタ
ノール、エタノール、プラパノール、又はアセトン等の
極性溶媒から選ばれた1種又は2種以上の混合物に浸漬
して抽出する。この抽出操作は温室で数日間あるいは加
熱下で数時間実施する。
ノール、エタノール、プラパノール、又はアセトン等の
極性溶媒から選ばれた1種又は2種以上の混合物に浸漬
して抽出する。この抽出操作は温室で数日間あるいは加
熱下で数時間実施する。
【0021】次に、得られた抽出液を蒸発させて濃縮
し、得られた濃縮液に水と脂溶性溶媒とを添加して分配
し、水層を得る。このような分配操作は、一回又は数回
行うことができる。この際に用いる脂溶性溶媒として
は、ブタノール、エチルアセテート、トルエン、n−ヘ
キサン等が挙げることができるが、これらに限られるも
のではない。この分配操作を2回以上反復して実施する
場合、各分配操作で用いる脂溶性溶媒は、互いに同じで
あっても、また、異なるものであってもよい。
し、得られた濃縮液に水と脂溶性溶媒とを添加して分配
し、水層を得る。このような分配操作は、一回又は数回
行うことができる。この際に用いる脂溶性溶媒として
は、ブタノール、エチルアセテート、トルエン、n−ヘ
キサン等が挙げることができるが、これらに限られるも
のではない。この分配操作を2回以上反復して実施する
場合、各分配操作で用いる脂溶性溶媒は、互いに同じで
あっても、また、異なるものであってもよい。
【0022】水層を蒸発させて得られた濃縮物を逆相分
配カラム(reverse phase distribution column )を用
いたカラムクロマトグラフィにかけて4−ヒドロキシ−
5−メチル−3[2H]−フラノンを含有する活性分画
を集める。この際の溶離液(溶出溶媒)としては、水:
アセトニトリル:メタノール(混合比;70〜90:
2.5〜20:2.5〜20重量%)の混合溶媒である
のがよい。また、逆相分配カラムとしては、好ましくは
オクタデシル化シリカが充填されたリクロソルブRP−
18カラム(Lichrosorb RP-18 column )を使用する。
配カラム(reverse phase distribution column )を用
いたカラムクロマトグラフィにかけて4−ヒドロキシ−
5−メチル−3[2H]−フラノンを含有する活性分画
を集める。この際の溶離液(溶出溶媒)としては、水:
アセトニトリル:メタノール(混合比;70〜90:
2.5〜20:2.5〜20重量%)の混合溶媒である
のがよい。また、逆相分配カラムとしては、好ましくは
オクタデシル化シリカが充填されたリクロソルブRP−
18カラム(Lichrosorb RP-18 column )を使用する。
【0023】4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]
−フラノンを含有する活性分画を水やメタノールで再結
晶し、精製された無色結晶状の4−ヒドロキシ−5−メ
チル−3[2H]−フラノンを得る。
−フラノンを含有する活性分画を水やメタノールで再結
晶し、精製された無色結晶状の4−ヒドロキシ−5−メ
チル−3[2H]−フラノンを得る。
【0024】本発明の方法による場合は、合成法の場合
とは異なり、如何なる有毒物質も存在しない精製された
4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノンを
提供することができるという利点を有する。また、本発
明の方法によれば、蒸留の際に適用される高温が4−ヒ
ドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノンを分解
し、また、収率を低下させるような蒸留工程からなる通
常の4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノ
ンの精製法とは異なり、逆相分配カラムを使用するクロ
マトグラフィを採択することにより、ロス無く高度に精
製された4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フ
ラノンを製造し得るという長所がある。
とは異なり、如何なる有毒物質も存在しない精製された
4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノンを
提供することができるという利点を有する。また、本発
明の方法によれば、蒸留の際に適用される高温が4−ヒ
ドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノンを分解
し、また、収率を低下させるような蒸留工程からなる通
常の4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノ
ンの精製法とは異なり、逆相分配カラムを使用するクロ
マトグラフィを採択することにより、ロス無く高度に精
製された4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フ
ラノンを製造し得るという長所がある。
【0025】本発明方法において適用された逆相分配カ
ラムクロマトグラフィは、通常の有機合成法により製造
された4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラ
ノンの精製にも使用できる。
ラムクロマトグラフィは、通常の有機合成法により製造
された4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラ
ノンの精製にも使用できる。
【0026】なお、本発明の方法は、天然物を供給源と
して利用する方法であるが、本発明の目的物を含有する
松科植物は豊富に存在し、多量に4−ヒドロキシ−5−
メチル−3[2H]−フラノンを得る上で何らの問題も
ない。
して利用する方法であるが、本発明の目的物を含有する
松科植物は豊富に存在し、多量に4−ヒドロキシ−5−
メチル−3[2H]−フラノンを得る上で何らの問題も
ない。
【0027】本発明の方法によって製造される4−ヒド
ロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノンは、優れた
メラニン生成抑制力を有する。4−ヒドロキシ−5−メ
チル−3[2H]−フラノン、L−アスコルビン酸又は
コージ酸を添加した培地で繊維細胞を48時間培養した
ところ、アスコルビン酸は50ppmの濃度で細胞毒性
を示すのに対し、4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2
H]−フラノンやコージ酸は500ppm以下の濃度で
は全く細胞毒性を示さない。更に、コージ酸が約400
ppmの濃度で抑制作用を示すのに対し、4−ヒドロキ
シ−5−メチル−3[2H]−フラノンは僅か10〜2
0ppmの濃度でメラニン生成を顕著に抑制する。それ
故、4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノ
ンは、L−アスコルビン酸より生体においてより一層安
全であるだけでなく、メラニン生成の抑制においてコ−
ジ酸よりもより効果的であることが立証される。
ロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノンは、優れた
メラニン生成抑制力を有する。4−ヒドロキシ−5−メ
チル−3[2H]−フラノン、L−アスコルビン酸又は
コージ酸を添加した培地で繊維細胞を48時間培養した
ところ、アスコルビン酸は50ppmの濃度で細胞毒性
を示すのに対し、4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2
H]−フラノンやコージ酸は500ppm以下の濃度で
は全く細胞毒性を示さない。更に、コージ酸が約400
ppmの濃度で抑制作用を示すのに対し、4−ヒドロキ
シ−5−メチル−3[2H]−フラノンは僅か10〜2
0ppmの濃度でメラニン生成を顕著に抑制する。それ
故、4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノ
ンは、L−アスコルビン酸より生体においてより一層安
全であるだけでなく、メラニン生成の抑制においてコ−
ジ酸よりもより効果的であることが立証される。
【0028】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を詳細に説明
するが、本発明はこれらの例によって限定されるもので
はない。
するが、本発明はこれらの例によって限定されるもので
はない。
【0029】実施例1 風乾した松(Pinus densiflora Siebold et Zuccarini
)の樹皮50gに1000mlの50%エタノール水
溶液を添加し、その混合物を70℃前後の温度で4時間
加熱し、濾過して抽出液を得た。得られた抽出液を蒸発
させて濃縮し、この濃縮抽出液(約12g)に500m
lづつの水とトルーエンとを添加し、分配操作を行って
水層を得た。
)の樹皮50gに1000mlの50%エタノール水
溶液を添加し、その混合物を70℃前後の温度で4時間
加熱し、濾過して抽出液を得た。得られた抽出液を蒸発
させて濃縮し、この濃縮抽出液(約12g)に500m
lづつの水とトルーエンとを添加し、分配操作を行って
水層を得た。
【0030】この水層を蒸発させて得られた8gの濃縮
物を、水:アセトニトリル:メタノール(80:10:
10重量%)を溶離液とするリクロソルブRP−18カ
ラム(3.5×35cm、メルク社製)上で逆相分配カ
ラムクロマトグラフィを行い、4−ヒドロキシ−5−メ
チル−3[2H]−フラノンを含有する活性分画を回収
した。回収された活性分画の溶剤を蒸発させ、メタノー
ルで再結晶して約0.2g(収率0.4%)の4−ヒド
ロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノンを得た。
物を、水:アセトニトリル:メタノール(80:10:
10重量%)を溶離液とするリクロソルブRP−18カ
ラム(3.5×35cm、メルク社製)上で逆相分配カ
ラムクロマトグラフィを行い、4−ヒドロキシ−5−メ
チル−3[2H]−フラノンを含有する活性分画を回収
した。回収された活性分画の溶剤を蒸発させ、メタノー
ルで再結晶して約0.2g(収率0.4%)の4−ヒド
ロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノンを得た。
【0031】実施例2 風乾した松(Pinus densiflora Siebold et Zuccarini
)の葉50gに1000mlの50%アセトン水溶液
を添加し、その混合物を室温で約7日間浸漬した後濾過
して抽出液を得た。得られた抽出液を蒸発させ濃縮し、
この濃縮抽出液(約14g)に500mlづつの水とシ
クロヘキサンとを添加し、分配操作を行って水層を得
た。
)の葉50gに1000mlの50%アセトン水溶液
を添加し、その混合物を室温で約7日間浸漬した後濾過
して抽出液を得た。得られた抽出液を蒸発させ濃縮し、
この濃縮抽出液(約14g)に500mlづつの水とシ
クロヘキサンとを添加し、分配操作を行って水層を得
た。
【0032】水層を蒸発させて得られた約10gの濃縮
物を、水:アセトニトリル:メタノール(95:2.
5:2.5重量%)を溶離液とするリクロソルブRP−
18カラム(3.5×35cm、メルク社製)上で逆相
分配カラムクロマトグラフィを行い、4−ヒドロキシ−
5−メチル−3[2H]−フラノンを含有する活性分画
を回収した。回収された活性分画の溶剤を蒸発させ、水
で再結晶して約0.2g(収率0.4%)の4−ヒドロ
キシ−5−メチル−3[2H]−フラノンを得た。
物を、水:アセトニトリル:メタノール(95:2.
5:2.5重量%)を溶離液とするリクロソルブRP−
18カラム(3.5×35cm、メルク社製)上で逆相
分配カラムクロマトグラフィを行い、4−ヒドロキシ−
5−メチル−3[2H]−フラノンを含有する活性分画
を回収した。回収された活性分画の溶剤を蒸発させ、水
で再結晶して約0.2g(収率0.4%)の4−ヒドロ
キシ−5−メチル−3[2H]−フラノンを得た。
【0033】実施例3 風乾した松(Pinus rigida Mill )の樹皮50gに10
00mlの50%メタノール水溶液を添加し、その混合
物を約70℃で4時間加熱した後濾過して抽出液を得
た。得られた抽出液を蒸発させて濃縮し、この濃縮抽出
液(約15g)に500mlづつの水とベンゼンとを添
加し、分配操作を行って水層を得た。
00mlの50%メタノール水溶液を添加し、その混合
物を約70℃で4時間加熱した後濾過して抽出液を得
た。得られた抽出液を蒸発させて濃縮し、この濃縮抽出
液(約15g)に500mlづつの水とベンゼンとを添
加し、分配操作を行って水層を得た。
【0034】水層を蒸発させて得られた約10gの濃縮
物を、水:アセトニトリル:メタノール(70:20:
10重量%)を溶離液とするリクロソルブRP−18カ
ラム(3.5×35cm、メルク社製)上で逆相分配カ
ラムクロマトグラフィを行い、4−ヒドロキシ−5−メ
チル−3[2H]−フラノンを含有する活性分画を回収
した。回収された活性分画の溶剤を蒸発させ、メタノー
ルで再結晶して約0.3g(収率0.6%)の4−ヒド
ロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノンを得た。
物を、水:アセトニトリル:メタノール(70:20:
10重量%)を溶離液とするリクロソルブRP−18カ
ラム(3.5×35cm、メルク社製)上で逆相分配カ
ラムクロマトグラフィを行い、4−ヒドロキシ−5−メ
チル−3[2H]−フラノンを含有する活性分画を回収
した。回収された活性分画の溶剤を蒸発させ、メタノー
ルで再結晶して約0.3g(収率0.6%)の4−ヒド
ロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノンを得た。
【0035】実施例4 風乾した松(Pinus rigida Mill )の葉50gに100
0mlの50%メタノール水溶液を添加し、その混合物
を約70℃で4時間加熱した後濾過して抽出液を得た。
得られた抽出液を蒸発させて濃縮し、この濃縮抽出液
(約13g)に500mlづつの水とn−ヘキサンとを
添加し、分配操作を行って水層を得た。
0mlの50%メタノール水溶液を添加し、その混合物
を約70℃で4時間加熱した後濾過して抽出液を得た。
得られた抽出液を蒸発させて濃縮し、この濃縮抽出液
(約13g)に500mlづつの水とn−ヘキサンとを
添加し、分配操作を行って水層を得た。
【0036】水層を蒸発させて得られた約11gの濃縮
物を、水:メタノール(70:30重量%)を溶離液と
するリクロソルブRP−18カラム(3.5×35c
m、メルク社製)上で逆相分配カラムクロマトグラフィ
を行い、4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フ
ラノンを含有する活性分画を回収した。回収された活性
分画の溶剤を蒸発させ、水で再結晶して約0.3g(収
率0.6%)の4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2
H]−フラノンを得た。
物を、水:メタノール(70:30重量%)を溶離液と
するリクロソルブRP−18カラム(3.5×35c
m、メルク社製)上で逆相分配カラムクロマトグラフィ
を行い、4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フ
ラノンを含有する活性分画を回収した。回収された活性
分画の溶剤を蒸発させ、水で再結晶して約0.3g(収
率0.6%)の4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2
H]−フラノンを得た。
【0037】実施例5 風乾した松(Pinus densiflora Siebold et Zuccarini
)の葉500gに10リットルの50%エタノール水
溶液を添加し、その混合物を約70℃で4時間加熱した
後濾過して抽出液を得た。得られた抽出液を蒸発させて
濃縮し、約120gの濃縮抽出液を得た。得られた濃縮
抽出液は、約0.5%の4−ヒドロキシ−5−メチル−
3[2H]−フラノンを含有していた。この濃縮抽出液
に500mlづつの水とn−ヘキサンとを添加し、分配
操作を行って水層を得た。更に、この水層に500ml
づつ3回のn−ブタノールを用いて分配操作を実施し
た。
)の葉500gに10リットルの50%エタノール水
溶液を添加し、その混合物を約70℃で4時間加熱した
後濾過して抽出液を得た。得られた抽出液を蒸発させて
濃縮し、約120gの濃縮抽出液を得た。得られた濃縮
抽出液は、約0.5%の4−ヒドロキシ−5−メチル−
3[2H]−フラノンを含有していた。この濃縮抽出液
に500mlづつの水とn−ヘキサンとを添加し、分配
操作を行って水層を得た。更に、この水層に500ml
づつ3回のn−ブタノールを用いて分配操作を実施し
た。
【0038】得られたn−ブタノール抽出物を減圧下に
蒸発させ、部分的に精製された抽出液24gを得た。こ
の部分的に精製された抽出液は約9%の4−ヒドロキシ
−5−メチル−3[2H]−フラノンを含有していた。
この部分的に精製された抽出液を、水:アセトニトリ
ル:メタノール(80:10:10重量%)を溶離液と
するリクロソルブRP−18カラム(3.5×35c
m、メルク社製)上で逆相分配カラムクロマトグラフィ
を行い、4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フ
ラノンを含有する活性分画を回収した。回収された活性
分画の溶剤を蒸発させ、メタノールで再結晶して約2g
(収率0.4%)の4−ヒドロキシ−5−メチル−3
[2H]−フラノンを得た。
蒸発させ、部分的に精製された抽出液24gを得た。こ
の部分的に精製された抽出液は約9%の4−ヒドロキシ
−5−メチル−3[2H]−フラノンを含有していた。
この部分的に精製された抽出液を、水:アセトニトリ
ル:メタノール(80:10:10重量%)を溶離液と
するリクロソルブRP−18カラム(3.5×35c
m、メルク社製)上で逆相分配カラムクロマトグラフィ
を行い、4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フ
ラノンを含有する活性分画を回収した。回収された活性
分画の溶剤を蒸発させ、メタノールで再結晶して約2g
(収率0.4%)の4−ヒドロキシ−5−メチル−3
[2H]−フラノンを得た。
【0039】上記実施例1〜5で得られた活性分画を同
定し、その物理化学的特性を調べた。結果は以下の通り
であり、活性成分は4−ヒドロキシ−5−メチル−3
[2H]−フラノンであることが確認された。
定し、その物理化学的特性を調べた。結果は以下の通り
であり、活性成分は4−ヒドロキシ−5−メチル−3
[2H]−フラノンであることが確認された。
【0040】実験例1:構造の分析 実施例1〜5で得られたヒドロキシ−5−メチル−3
[2H]−フラノンについて、その融点、元素分析、U
Vスペクトル、IRスペクトル、NMRスペクトル及び
MSスペクトルを測定した。
[2H]−フラノンについて、その融点、元素分析、U
Vスペクトル、IRスペクトル、NMRスペクトル及び
MSスペクトルを測定した。
【0041】各測定に使用した分析機器は次の通りであ
る。 融点(m.p.):トーマスフーバーキャピラリー融点測定
装置(Thomas Hoover capillary melting point appara
tus ) 元素分析:カルロエルバ元素分析機モデル1106(Ca
rlo-erba elemental analyzer model 1106) UVスペクトル:セシルCE5500スペクトロメータ
ー(Cecil CE5500 spectometer) IRスペクトル:バイオラッドFTS−40スペクトロ
メーター(BioRad FTS-40 spectometer )1 H及び13C−NMRスペクトル:ブラッカーAM500 ス
ペクトロメーター(Bruker AM500 spectometer) MSスペクトル:ジオールJMS−DX303スペクト
ロメーター(Jeol JMS-DX303 spectometer)
る。 融点(m.p.):トーマスフーバーキャピラリー融点測定
装置(Thomas Hoover capillary melting point appara
tus ) 元素分析:カルロエルバ元素分析機モデル1106(Ca
rlo-erba elemental analyzer model 1106) UVスペクトル:セシルCE5500スペクトロメータ
ー(Cecil CE5500 spectometer) IRスペクトル:バイオラッドFTS−40スペクトロ
メーター(BioRad FTS-40 spectometer )1 H及び13C−NMRスペクトル:ブラッカーAM500 ス
ペクトロメーター(Bruker AM500 spectometer) MSスペクトル:ジオールJMS−DX303スペクト
ロメーター(Jeol JMS-DX303 spectometer)
【0042】各測定結果を以下に示す。また、各スペク
トル測定結果を図1〜図4に示す。 融点(m.p.):120〜121℃ C5 H6 O3 の元素分析: 計算値:C(52.62%)、H(5.30%)、O
(42.08%) 実験値:C(52.48%)、H(5.50%) UVλmax (MeOH):290nm(ε=9150) IRνmax cm-1 (KBr):3190、2953、169
8、1639、1461、1315、1195、114
5、999、920、7041 H−NMR(DMSO-d6) δ, ppm from TMS:2.11(3
H, s) 、4.51(2H, s) 、8.31(1H, s)13 C−NMR(DMSO-d6) δ:13.12、72.58、
134.56、173.03、195.48 MS,m/z(%):114(85.8)、85(1.9) 、71(4.8)
、55(16.0)、43(100)
トル測定結果を図1〜図4に示す。 融点(m.p.):120〜121℃ C5 H6 O3 の元素分析: 計算値:C(52.62%)、H(5.30%)、O
(42.08%) 実験値:C(52.48%)、H(5.50%) UVλmax (MeOH):290nm(ε=9150) IRνmax cm-1 (KBr):3190、2953、169
8、1639、1461、1315、1195、114
5、999、920、7041 H−NMR(DMSO-d6) δ, ppm from TMS:2.11(3
H, s) 、4.51(2H, s) 、8.31(1H, s)13 C−NMR(DMSO-d6) δ:13.12、72.58、
134.56、173.03、195.48 MS,m/z(%):114(85.8)、85(1.9) 、71(4.8)
、55(16.0)、43(100)
【0043】実験例2:4−ヒドロキシ−5−メチル−
3[2H]−フラノンの抗酸化作用(1) 4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノンの
抗酸化作用を次のようにして測定した。2mg/mlの
リノレン酸及び10mg/mlの非イオン界面活性剤T
ween−20を含む0.2M燐酸カリウム緩衝液(p
H7.4)1.0mlに実施例1のリクロソルブRP−
18カラムから得られた活性分画を添加した。この活性
分画は、4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フ
ラノンを10〜2000ppmの範囲内で段階的に含有
するものである。対照としては、同じく10〜2000
ppmの範囲内で段階的にマルトール又はコージ酸を含
有する溶液を使用した。
3[2H]−フラノンの抗酸化作用(1) 4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノンの
抗酸化作用を次のようにして測定した。2mg/mlの
リノレン酸及び10mg/mlの非イオン界面活性剤T
ween−20を含む0.2M燐酸カリウム緩衝液(p
H7.4)1.0mlに実施例1のリクロソルブRP−
18カラムから得られた活性分画を添加した。この活性
分画は、4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フ
ラノンを10〜2000ppmの範囲内で段階的に含有
するものである。対照としては、同じく10〜2000
ppmの範囲内で段階的にマルトール又はコージ酸を含
有する溶液を使用した。
【0044】得られた混合物を37℃で24時間放置し
た。その後反応液の0.1mlを取り、9.7mlのエ
タノールで希釈した。更に30%アンモニウムチオシア
ニド(ammonium thiocyanide)0.1ml、及び5%硫
酸鉄アンモニウム(ferrousammonium sulfate)と3.
5%塩酸との混合物0.1mlを加え、その3分後に5
00nmにおける吸光度を測定して不飽和脂肪酸の自動
酸化度を評価した。
た。その後反応液の0.1mlを取り、9.7mlのエ
タノールで希釈した。更に30%アンモニウムチオシア
ニド(ammonium thiocyanide)0.1ml、及び5%硫
酸鉄アンモニウム(ferrousammonium sulfate)と3.
5%塩酸との混合物0.1mlを加え、その3分後に5
00nmにおける吸光度を測定して不飽和脂肪酸の自動
酸化度を評価した。
【0045】その結果、本発明の抽出物は、4−ヒドロ
キシ−5−メチル−3[2H]−フラノンの濃度が32
ppmの時、不飽和脂肪酸であるリノレン酸の自動酸化
を90%抑制したのに対し、マルトール又はコージ酸は
それぞれ460ppm又は600ppmの濃度において
それぞれその抑制率を示した。それ故、4−ヒドロキシ
−5−メチル−3[2H]−フラノンを含有する本発明
の実施例1の抽出物は、マルトール及びコージ酸に比べ
て、それぞれ14倍及び19倍の高い抗酸化作用を示し
たことになる。
キシ−5−メチル−3[2H]−フラノンの濃度が32
ppmの時、不飽和脂肪酸であるリノレン酸の自動酸化
を90%抑制したのに対し、マルトール又はコージ酸は
それぞれ460ppm又は600ppmの濃度において
それぞれその抑制率を示した。それ故、4−ヒドロキシ
−5−メチル−3[2H]−フラノンを含有する本発明
の実施例1の抽出物は、マルトール及びコージ酸に比べ
て、それぞれ14倍及び19倍の高い抗酸化作用を示し
たことになる。
【0046】実験例3:4−ヒドロキシ−5−メチル−
3[2H]−フラノンの抗酸化作用(2) 4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノンの
抗酸化作用を次のようにして測定した。2mg/mlの
リノレン酸、10mg/mlの非イオン界面活性剤Tw
een−20、及び200ppmづつのL−アスコルビ
ン酸、トコフェロール、又は、4−ヒドロキシ−5−メ
チル−3[2H]−フラノンを含有する1.0mlの
0.2M燐酸カリウム緩衝液(pH7.4)を37℃で
24時間放置した後、上記実験例2と同様の手順で各試
料の抗酸化作用を測定した。対照としては、2mg/m
lのリノレン酸と10mg/mlのTween−20と
を含有する1.0mlの0.2M燐酸カリウム緩衝液
(pH7.4)を使用した。
3[2H]−フラノンの抗酸化作用(2) 4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノンの
抗酸化作用を次のようにして測定した。2mg/mlの
リノレン酸、10mg/mlの非イオン界面活性剤Tw
een−20、及び200ppmづつのL−アスコルビ
ン酸、トコフェロール、又は、4−ヒドロキシ−5−メ
チル−3[2H]−フラノンを含有する1.0mlの
0.2M燐酸カリウム緩衝液(pH7.4)を37℃で
24時間放置した後、上記実験例2と同様の手順で各試
料の抗酸化作用を測定した。対照としては、2mg/m
lのリノレン酸と10mg/mlのTween−20と
を含有する1.0mlの0.2M燐酸カリウム緩衝液
(pH7.4)を使用した。
【0047】結果を図5に示す。この図5において、縦
軸は500nmでの吸光度で表した過酸化物の量を示
し、横軸は日数で表した時間を示す。図5でみられる如
く、4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノ
ンは、同じ量のL−アスコルビン酸やα−トコフェロー
ルに比べて、より効果的に不飽和酸の酸化を抑制するこ
とができる。
軸は500nmでの吸光度で表した過酸化物の量を示
し、横軸は日数で表した時間を示す。図5でみられる如
く、4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノ
ンは、同じ量のL−アスコルビン酸やα−トコフェロー
ルに比べて、より効果的に不飽和酸の酸化を抑制するこ
とができる。
【0048】製剤例1〜3及び比較製剤例1〜2 種々の濃度の4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]
−フラノンを含有する下記の表1に示す成分組成の化粧
料製剤を調製した。
−フラノンを含有する下記の表1に示す成分組成の化粧
料製剤を調製した。
【0049】
【表1】
【0050】比較製剤例3〜7 種々の濃度のアスコルビン酸又はコージ酸を含有する下
記の表2に示す成分組成の化粧料製剤を調製した。
記の表2に示す成分組成の化粧料製剤を調製した。
【0051】
【表2】
【0052】実験例4:生体における安全性 4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノンを
含有する製剤の生体における安全性を検証するため、上
記製剤例1〜3及び比較製剤例1〜7の製剤を用いて人
体貼布試験を実施した。
含有する製剤の生体における安全性を検証するため、上
記製剤例1〜3及び比較製剤例1〜7の製剤を用いて人
体貼布試験を実施した。
【0053】すなわち、年齢20〜30歳の健康な男女
志願者40名の上腕を70%イソプロピルアルコールで
きれいに拭い、そこに25ミクロリットルづつの各試料
を含有するフィンチャンバ(finn chamber)を接着テー
プを用いて付着させ、パッチテストを行った。24時間
後にテープとチャンバとを剥し、これらが付着していた
部位をガーゼでよく拭き取って残された製剤を取り除い
た後、紅斑、膨潤、水泡等の有無を観察した。評価は次
の基準により行った。
志願者40名の上腕を70%イソプロピルアルコールで
きれいに拭い、そこに25ミクロリットルづつの各試料
を含有するフィンチャンバ(finn chamber)を接着テー
プを用いて付着させ、パッチテストを行った。24時間
後にテープとチャンバとを剥し、これらが付着していた
部位をガーゼでよく拭き取って残された製剤を取り除い
た後、紅斑、膨潤、水泡等の有無を観察した。評価は次
の基準により行った。
【0054】− :陰性〔得点(Score) =0〕 +/−:疑わしい陽性(得点=0.5) + :若干の紅斑(得点=1) ++ :明瞭な紅斑(得点=2) +++:膨潤を伴う激しい紅斑(得点=3) 結果を表3に示す。
【0055】
【表3】
【0056】上記表3の結果から知られる如く、4−ヒ
ドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノンを含有す
る製剤は、アスコルビン酸やコージ酸を含有する製剤よ
り刺激が少ない。本発明による一部の製剤が弱陽性反応
を示したが、これは、実際の通常の化粧料に添加される
量より10倍ほど多量の4−ヒドロキシ−5−メチル−
3[2H]−フラノンを適用したことに起因する。
ドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノンを含有す
る製剤は、アスコルビン酸やコージ酸を含有する製剤よ
り刺激が少ない。本発明による一部の製剤が弱陽性反応
を示したが、これは、実際の通常の化粧料に添加される
量より10倍ほど多量の4−ヒドロキシ−5−メチル−
3[2H]−フラノンを適用したことに起因する。
【0057】4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]
−フラノンを0.1〜3.0重量%の量で含有する製剤
例1〜3の製剤とは異なり、5.0重量%の4−ヒドロ
キシ−5−メチル−3[2H]−フラノンを含有する比
較製剤例2の製剤は、ある程度の反応を示したが、これ
は4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノン
の適当な配合量が0.1〜3.0重量%の範囲内にある
ことを示唆する。一方アスコルビン酸を含有する製剤
は、他の製剤に比べて激しい刺激を示した。
−フラノンを0.1〜3.0重量%の量で含有する製剤
例1〜3の製剤とは異なり、5.0重量%の4−ヒドロ
キシ−5−メチル−3[2H]−フラノンを含有する比
較製剤例2の製剤は、ある程度の反応を示したが、これ
は4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノン
の適当な配合量が0.1〜3.0重量%の範囲内にある
ことを示唆する。一方アスコルビン酸を含有する製剤
は、他の製剤に比べて激しい刺激を示した。
【0058】実験例5:チロシナーゼ(tyrosinase)抑
制作用 4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノンに
よるチロシナーゼ抑制作用をコージ酸による抑制作用と
比較した。酵素は、SIGMA社から購入したチロシナ
ーゼを用いた。基質のチロシンを0.3mg/mlの濃
度で蒸留水に溶解し、得られた溶液を1.0mlづつ試
験管に入れた。1.0mlの燐酸カリウム緩衝液(0.
1M、pH6.8)及び段階的に希釈した4−ヒドロキ
シ−5−メチル−3[2H]−フラノン又はコージ酸の
溶液0.9mlを添加した。
制作用 4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノンに
よるチロシナーゼ抑制作用をコージ酸による抑制作用と
比較した。酵素は、SIGMA社から購入したチロシナ
ーゼを用いた。基質のチロシンを0.3mg/mlの濃
度で蒸留水に溶解し、得られた溶液を1.0mlづつ試
験管に入れた。1.0mlの燐酸カリウム緩衝液(0.
1M、pH6.8)及び段階的に希釈した4−ヒドロキ
シ−5−メチル−3[2H]−フラノン又はコージ酸の
溶液0.9mlを添加した。
【0059】得られた混合物を37℃の恒温槽で60分
間反応させた。試験化合物を水を用いて希釈した。対照
には、エタノールと水との1:1混合物0.9mlを使
用した。0.1mlのチロシナーゼ溶液〔2500単位
(units )/ml〕を添加し、得られた混合物を37℃
恒温槽で10分間反応させた。試験管を氷水浴ですばや
く冷却して反応を中断させ、475nmにおける吸光度
を測定した。チロシナーゼ抑制活性は、チロシナーゼ抑
制率(%)=100−{(試験化合物の吸光度)÷(対
照の吸光度)×100}の式で計算した。
間反応させた。試験化合物を水を用いて希釈した。対照
には、エタノールと水との1:1混合物0.9mlを使
用した。0.1mlのチロシナーゼ溶液〔2500単位
(units )/ml〕を添加し、得られた混合物を37℃
恒温槽で10分間反応させた。試験管を氷水浴ですばや
く冷却して反応を中断させ、475nmにおける吸光度
を測定した。チロシナーゼ抑制活性は、チロシナーゼ抑
制率(%)=100−{(試験化合物の吸光度)÷(対
照の吸光度)×100}の式で計算した。
【0060】段階的希釈濃度をもつ試験化合物によるチ
ロシナーゼ抑制率(%)から、チロシナーゼを50%抑
制する濃度、すなわちIC50を計算した。結果を表4に
示す。
ロシナーゼ抑制率(%)から、チロシナーゼを50%抑
制する濃度、すなわちIC50を計算した。結果を表4に
示す。
【0061】
【表4】
【0062】実験例6:黒色腫細胞におけるメラニン生
成を抑制する効果 10%の牛胎児必須培地(fetal calf essential mediu
m )を含有するイーグル培地(Eagle's medium)30m
lを含むT型フラスコに鼠の黒色腫細胞を5×104 細
胞/30mlの量で添加した。段階別濃度の4−ヒドロ
キシ−5−メチル−3[2H]−フラノン又はコウジ酸
を培地に加え、37℃で48時間培養した。対照群に
は、4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノ
ン又はコウジ酸を添加しなかった。培養の後、細胞を回
収して細胞の色を観察してメラニン生成を調べた。
成を抑制する効果 10%の牛胎児必須培地(fetal calf essential mediu
m )を含有するイーグル培地(Eagle's medium)30m
lを含むT型フラスコに鼠の黒色腫細胞を5×104 細
胞/30mlの量で添加した。段階別濃度の4−ヒドロ
キシ−5−メチル−3[2H]−フラノン又はコウジ酸
を培地に加え、37℃で48時間培養した。対照群に
は、4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノ
ン又はコウジ酸を添加しなかった。培養の後、細胞を回
収して細胞の色を観察してメラニン生成を調べた。
【0063】その結果、4−ヒドロキシ−5−メチル−
3[2H]−フラノンは、10〜20ppmの濃度でメ
ラニン生成を効果的に抑制し、細胞の色は白色に近かっ
た。これに対して、コージ酸は、20ppmの濃度にお
いても何らの効果も示さず、細胞の色は黒色を示した。
3[2H]−フラノンは、10〜20ppmの濃度でメ
ラニン生成を効果的に抑制し、細胞の色は白色に近かっ
た。これに対して、コージ酸は、20ppmの濃度にお
いても何らの効果も示さず、細胞の色は黒色を示した。
【0064】実験例7:皮膚美白作用 4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノンの
皮膚美白作用を評価するため、製剤例1〜3及び比較製
剤例1〜7の製剤を用いて次のような実験を行った。
皮膚美白作用を評価するため、製剤例1〜3及び比較製
剤例1〜7の製剤を用いて次のような実験を行った。
【0065】すなわち、30名の健康な男女志願者の両
方の下腕のある特定の部分(2×2cm2 )を、70%
のイソプロピルアルコールでよく拭い取った後、被験部
位を除いてアルミニウムフォイルで包んだ。FL20S
BLBランプ(東芝製)とFL20S E−30ラン
プ(東芝製)とを用い、被験部位から10cmの距離を
おいてこの被験部位に1日3回づつ3日間続けて0.8
×10-7 erg/cm3の紫外線(UV-Ray)を照射した。
方の下腕のある特定の部分(2×2cm2 )を、70%
のイソプロピルアルコールでよく拭い取った後、被験部
位を除いてアルミニウムフォイルで包んだ。FL20S
BLBランプ(東芝製)とFL20S E−30ラン
プ(東芝製)とを用い、被験部位から10cmの距離を
おいてこの被験部位に1日3回づつ3日間続けて0.8
×10-7 erg/cm3の紫外線(UV-Ray)を照射した。
【0066】その後、一方の下腕の被験部位には一日3
回づつ3週間続けて試験組成物を適用し、また、他方の
下腕の被験部位には何らの処置もしなかった。3週間の
後に両下腕の被験部位の黒色程度を肉眼で観察し、試験
組成物を適用した方の皮膚がどの程度白くなったかを比
較し、効果なし、効果あり、顕著な効果ありの3段階で
評価した。結果を表5に示す。
回づつ3週間続けて試験組成物を適用し、また、他方の
下腕の被験部位には何らの処置もしなかった。3週間の
後に両下腕の被験部位の黒色程度を肉眼で観察し、試験
組成物を適用した方の皮膚がどの程度白くなったかを比
較し、効果なし、効果あり、顕著な効果ありの3段階で
評価した。結果を表5に示す。
【0067】
【表5】
【0068】上記表5から知られる如く、4−ヒドロキ
シ−5−メチル−3[2H]−フラノンを含有する本発
明の組成物は、アストルビン酸やコージ酸を含有する比
較組成物よりも皮膚美白作用が優れている。特に、4−
ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノンを1.
0〜5.0重量%の割合で含有する製剤例2〜3、また
比較製剤例2の組成物等は特に優れた皮膚美白作用を示
した。
シ−5−メチル−3[2H]−フラノンを含有する本発
明の組成物は、アストルビン酸やコージ酸を含有する比
較組成物よりも皮膚美白作用が優れている。特に、4−
ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノンを1.
0〜5.0重量%の割合で含有する製剤例2〜3、また
比較製剤例2の組成物等は特に優れた皮膚美白作用を示
した。
【0069】しかし、4−ヒドロキシ−5−メチル−3
[2H]−フラノンを5.0%の割合で含有する比較製
剤例2の組成物が皮膚に対する刺激を示した実験例4の
結果から、その安全性と効果の側面等の全てを考慮に入
れると、0.1〜3.0重量%の割合で4−ヒドロキシ
−5−メチル−3[2H]−フラノンを含有するときが
最も好ましい。
[2H]−フラノンを5.0%の割合で含有する比較製
剤例2の組成物が皮膚に対する刺激を示した実験例4の
結果から、その安全性と効果の側面等の全てを考慮に入
れると、0.1〜3.0重量%の割合で4−ヒドロキシ
−5−メチル−3[2H]−フラノンを含有するときが
最も好ましい。
【0070】製剤例4〜8 表6に示すように、各々0.5重量%又は9.0重量%
の4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノン
を含有する実施例5のエタノール抽出物又はn−ブタノ
ール抽出物を種々の濃度で含有する製剤例4〜8を調製
した。
の4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノン
を含有する実施例5のエタノール抽出物又はn−ブタノ
ール抽出物を種々の濃度で含有する製剤例4〜8を調製
した。
【0071】
【表6】
【0072】これまで記述した発明の詳細な説明は、例
示のためだけのものであり、本発明の要旨及び範囲を外
れない範囲内で各種の変形を与えることができる。
示のためだけのものであり、本発明の要旨及び範囲を外
れない範囲内で各種の変形を与えることができる。
【0073】
【発明の効果】本発明によれば、松科植物から効率良く
4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノンを
抽出して製造することができる。また、本発明によれ
ば、有効成分として4−ヒドロキシ−5−メチル−3
[2H]−フラノンを含有する安全な抗酸化剤組成物及
び皮膚美白用組成物を提供することができる。
4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノンを
抽出して製造することができる。また、本発明によれ
ば、有効成分として4−ヒドロキシ−5−メチル−3
[2H]−フラノンを含有する安全な抗酸化剤組成物及
び皮膚美白用組成物を提供することができる。
【図1】 図1は、4−ヒドロキシ−5−メチル−3
[2H]−フラノンの 1H−NMRスペクトルを示すグ
ラフ図である。
[2H]−フラノンの 1H−NMRスペクトルを示すグ
ラフ図である。
【図2】 図2は、4−ヒドロキシ−5−メチル−3
[2H]−フラノンの 13C−NMRスペクトルを示すグ
ラフ図である。
[2H]−フラノンの 13C−NMRスペクトルを示すグ
ラフ図である。
【図3】 図3は、4−ヒドロキシ−5−メチル−3
[2H]−フラノンのIRスペクトルを示すグラフ図で
ある。
[2H]−フラノンのIRスペクトルを示すグラフ図で
ある。
【図4】 図4は、4−ヒドロキシ−5−メチル−3
[2H]−フラノンのMSスペクトルを示すグラフ図で
ある。
[2H]−フラノンのMSスペクトルを示すグラフ図で
ある。
【図5】 図5は、4−ヒドロキシ−5−メチル−3
[2H]−フラノンが不飽和脂肪酸に対して優れた酸化
抑制作用を発揮することを示すグラフ図である。
[2H]−フラノンが不飽和脂肪酸に対して優れた酸化
抑制作用を発揮することを示すグラフ図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 35/78 B 8217−4C C07B 63/00 E 7419−4H C09K 15/06 (72)発明者 李 炳 坤 大韓民国京畿道水源市長安區亭子洞395− 5 東信アパート201−905 (72)発明者 魯 庚 元 大韓民国京畿道水源市八逹區梅誕3洞900 住公2團地アパート136−506 (72)発明者 金 殷 貞 大韓民国ソウル特別市永登浦區文來洞5佳 23−1 現代アパート501−402
Claims (8)
- 【請求項1】 下記a〜dの工程 (a)極性溶媒で松科植物の樹皮又は葉から4−ヒドロ
キシ−5−メチル−3[2H]−フラノンを抽出してそ
の抽出液を得る工程、(b)工程aで得られた抽出液を
蒸発させ、得られた濃縮液を水と脂溶性溶媒とで分配し
て水層を得る工程、(c)工程bで得られた水層を蒸発
させ、得られた濃縮液を水:アセトニトリル:メタノー
ル(70〜90:0〜20:2.5〜30重量%)の混
合物を溶離液とする逆相分配カラムを用いたカラムクロ
マトグラフィーにより4−ヒドロキシ−5−メチル−3
[2H]−フラノンを含有する活性分画を得る工程、
(d)得られた活性分画を水又はメタノ−ルで再結晶し
て精製された4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]
−フラノンを得る工程、を含むことを特徴とする4−ヒ
ドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノンの製造方
法。 - 【請求項2】 工程aで使用する極性溶媒が、水、メタ
ノ−ル、エタノ−ル、プロパノ−ル及びアセトンから選
ばれた1種又は2種以上の混合物である請求項1記載の
4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノンの
製造方法。 - 【請求項3】 工程cで用いる逆相分配カラムが、オク
タデシル化シリカが充填されたリクロソルブRP−18
カラムである請求項1記載の4−ヒドロキシ−5−メチ
ル−3[2H]−フラノンの製造方法。 - 【請求項4】 4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2
H]−フラノンを天然の抽出源から抽出する方法におい
て、その天然の抽出源が松科植物であることを特徴とす
る4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノン
の製造方法。 - 【請求項5】 有効成分として化粧学的に有効な量の4
−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノンを含
有することを特徴とする化粧料組成物。 - 【請求項6】 4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2
H]−フラノンの含有量が組成物総重量の0.1〜3重
量%の範囲内である請求項5記載の化粧料組成物。 - 【請求項7】 有効成分として酸化反応を抑制するのに
有効な量の4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−
フラノンを含有することを特徴とする抗酸化剤組成物。 - 【請求項8】 有効成分として皮膚美白作用を示すのに
有効な量の4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−
フラノンを含有することを特徴とする皮膚美白用組成
物。
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
KR1019930028308A KR0134641B1 (ko) | 1993-12-17 | 1993-12-17 | 4-히드록시-5-메틸-3[2h]-퓨라논의 제조방법 |
KR1994-8411 | 1994-04-21 | ||
KR1993-28308 | 1994-04-21 | ||
KR1019940008411A KR0120277B1 (ko) | 1994-04-21 | 1994-04-21 | 4-히드록시-5-메틸-3[2h]-퓨라논을 함유하는 피부 미백용 조성물 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07196640A true JPH07196640A (ja) | 1995-08-01 |
Family
ID=26630064
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6311546A Pending JPH07196640A (ja) | 1993-12-17 | 1994-12-15 | 4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2h]−フラノンの製造方法及びその用途 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5602259A (ja) |
JP (1) | JPH07196640A (ja) |
FR (1) | FR2714054B1 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007530606A (ja) * | 2004-03-29 | 2007-11-01 | ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ | ゴーヤー(Momordicacharantia)又はその抽出物、及び、マツ樹皮抽出物を含む皮膚明色化組成物 |
JP2012232976A (ja) * | 2011-04-18 | 2012-11-29 | Toyo Shinyaku Co Ltd | 美白用組成物、それを含む皮膚外用剤及び飲食品、並びにその美白用組成物の生産方法 |
US20190194421A1 (en) * | 2016-08-15 | 2019-06-27 | Bemis Company, Inc. | 3(2h-)-furanone based antioxidant packaging films |
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---|---|---|---|---|
WO1999029294A1 (en) | 1997-12-08 | 1999-06-17 | Arizona Board Of Regents | Long-acting, chemical-resistant skin emollients, moisturizers, and strengtheners |
US6417226B1 (en) * | 2000-12-12 | 2002-07-09 | Nicholas V. Perricone | Skin whiteners containing hydroxytetronic acid |
KR101601024B1 (ko) * | 2009-02-27 | 2016-03-09 | (주)아모레퍼시픽 | 소나무 뿌리 추출물을 함유하는 피부 외용제 조성물 |
US9199102B2 (en) | 2009-07-21 | 2015-12-01 | Oradin Pharmaceutical Ltd. | A3 adenosine receptor ligands for modulation of pigmentation |
JP5504332B2 (ja) * | 2010-02-23 | 2014-05-28 | テルモ株式会社 | 赤血球濃厚液用添加剤および医療用容器 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6442414A (en) * | 1987-08-10 | 1989-02-14 | Kanebo Ltd | Skin-beautifying cosmetic |
JP2565513B2 (ja) * | 1987-09-25 | 1996-12-18 | 三省製薬株式会社 | メラニン生成抑制外用薬剤 |
DE69000329T2 (de) * | 1989-05-18 | 1993-03-04 | Quest Int | Hydroxyfuranon-herstellung. |
IL103075A (en) * | 1991-09-10 | 1998-08-16 | Pfw Flavors Bv | Preparation of 4-hydroxy-3[2h]-furanones |
-
1994
- 1994-12-12 US US08/355,328 patent/US5602259A/en not_active Expired - Fee Related
- 1994-12-15 JP JP6311546A patent/JPH07196640A/ja active Pending
- 1994-12-16 FR FR9415199A patent/FR2714054B1/fr not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007530606A (ja) * | 2004-03-29 | 2007-11-01 | ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ | ゴーヤー(Momordicacharantia)又はその抽出物、及び、マツ樹皮抽出物を含む皮膚明色化組成物 |
JP2012232976A (ja) * | 2011-04-18 | 2012-11-29 | Toyo Shinyaku Co Ltd | 美白用組成物、それを含む皮膚外用剤及び飲食品、並びにその美白用組成物の生産方法 |
US20190194421A1 (en) * | 2016-08-15 | 2019-06-27 | Bemis Company, Inc. | 3(2h-)-furanone based antioxidant packaging films |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
FR2714054B1 (fr) | 1996-12-13 |
US5602259A (en) | 1997-02-11 |
FR2714054A1 (fr) | 1995-06-23 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19990216 |