JPH0719620A - 冷凍装置の運転制御装置 - Google Patents

冷凍装置の運転制御装置

Info

Publication number
JPH0719620A
JPH0719620A JP16061193A JP16061193A JPH0719620A JP H0719620 A JPH0719620 A JP H0719620A JP 16061193 A JP16061193 A JP 16061193A JP 16061193 A JP16061193 A JP 16061193A JP H0719620 A JPH0719620 A JP H0719620A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compressor
low pressure
refrigerant circuit
lpt
liquid pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16061193A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Iwasaki
圭志 岩崎
Noriyasu Kawakatsu
紀育 川勝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP16061193A priority Critical patent/JPH0719620A/ja
Publication of JPH0719620A publication Critical patent/JPH0719620A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/19Pumping down refrigerant from one part of the cycle to another part of the cycle, e.g. when the cycle is changed from cooling to heating, or before a defrost cycle is started

Landscapes

  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷凍装置の圧縮機の起動時、冷媒回路の低圧
が高いことに起因する起動不良を防止する。 【構成】 冷媒回路の液管を開閉する液電磁弁LSVを設
け、圧縮機1の起動時に、低圧値Lp が設定値Lpds よ
りも高いときには、ポンプダウン起動制御手段101に
より、LSVを閉じた状態で、ポンプダウン起動を行う。
このポンプダウン作用により、低圧値を低下させ、圧縮
機1の負荷を低減して、圧縮機1の起動不良を防止し、
起動後安定状態に達するまでに要する期間を短縮する。
ポンプダウン起動に併せ、低容量起動制御手段102に
より、圧縮機1をアンロード状態に制御する低容量制御
を行うことで、圧縮機1の負荷を低減する効果が大きく
なる。特に、発電機電源を持った圧縮機に生じやすい起
動不良を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷媒が循環する冷媒回
路を備えた冷凍装置の運転制御装置に係り、特に低圧の
不適性状態に起因する圧縮機の起動不良の防止対策に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば実公昭57−2100
3号公報に開示されるごとく、圧縮機、凝縮器、減圧弁
及び蒸発器を順次接続してなる冷媒回路を備え、冷媒回
路の液管に開閉弁を介設してなる冷凍装置において、圧
縮機の起動時には、一定時間の間開閉弁を閉じて冷媒の
循環量を制限するいわゆるポンプダウン運転を行ってか
ら、開閉弁を開いて通常運転を行うことにより、液冷媒
の圧縮機への流入に起因する液圧縮やオイルフォーミン
グ等を防止しようとするものは公知の技術である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、別の問題と
して、圧縮機の起動時に冷媒回路の低圧側圧力(低圧)
が高いと、圧縮機の起動時間が長くなったり、起動不良
を起こしやすいという問題があった。
【0004】図6(a),(b)は、それぞれ従来の圧
縮機の起動時にモータに印加される電圧V及び電流Iを
示し、同図(a)は商用電源の場合、同図(b)は発電
機電源の場合であって、いずれも冷媒回路の低圧が高い
条件下における挙動を示す。同図(a),(b)に示す
ように、いずれの電源であっても、圧縮機の起動時には
大きな起動電流が流れるので、ある程度の電圧降下が生
じる(各図の時刻to参照)。そのとき、商用電源で
は、同図(a)に示すように、比較的短時間で電圧降下
から回復し、所定時間H1 が経過した時刻ti1には安定
状態に達するが、発電機電源では、同図(b)に示すよ
うに、起動後所定時間H1 が経過しても、電流が安定せ
ず電圧も回復しないことがある。特に、低圧が高い条件
下では、圧縮機に加わる負荷が大きくなるので、電流も
大きくなる。そのため、所定時間内に安定状態に達せ
ず、起動不良を生じる虞れがあった。
【0005】そこで、上記公報の技術を利用し、圧縮機
の起動時には一律に所定時間の間ポンプダウン運転を行
うポンプダウン起動を実行することで、圧縮機の起動後
に低圧を下げ、電流及び電圧を安定状態にすることが考
えられる。
【0006】しかしながら、通常の条件下でポンプダウ
ン起動を行うと、かえって、低圧が過低下して、低圧カ
ットによる圧縮機の停止を招く虞れが生じる。
【0007】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、圧縮機の起動時に、冷媒回路の低圧
をモニターし、低圧が高い条件下でのみ圧縮機の負荷を
低減する手段を講ずることにより、低圧の過低下による
圧縮機の異常停止を回避しながら、圧縮機の円滑な起動
を図ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明の講じた手段は、図1に示すよう
に、圧縮機(1)、凝縮器(2)、減圧弁(4)及び蒸
発器(5)を順次接続してなる冷媒回路(A)を備えた
冷凍装置を前提とする。
【0009】そして、冷凍装置の運転制御装置として、
上記冷媒回路の凝縮器(2)−減圧弁(4)間の液管に
介設された液管開閉弁(LSV)と、冷媒回路(A)にお
ける低圧を検出する低圧検出手段(LPT)と、上記圧縮
機(1)の起動時、上記低圧検出手段(LPT)の検出値
が設定値よりも高いときに、上記液管開閉弁(LSV)を
閉じて、圧縮機(1)を起動させるよう制御するポンプ
ダウン起動制御手段(101)とを設ける構成としたも
のである。
【0010】請求項2の発明の講じた手段は、アンロー
ダ機構(1a)を付設してなる圧縮機(1)、凝縮器
(2)、減圧弁(4)及び蒸発器(5)を順次接続して
なる冷媒回路(A)を備えた冷凍装置を前提とする。
【0011】そして、冷凍装置の運転制御装置として、
冷媒回路(A)における低圧を検出する低圧検出手段
(LPT)と、上記圧縮機(1)の起動時、上記低圧検出
手段(LPT)の検出値が設定値よりも高いときには、圧
縮機(1)をアンロード状態で起動させるよう制御する
低容量起動制御手段(102)(図1の点線部分参照)
とを設ける構成としたものである。
【0012】請求項3の発明の講じた手段は、上記請求
項1の発明において、上記圧縮機(1)は、アンローダ
機構(1a)を付設したものとする。そして、上記圧縮
機(1)の起動時、上記低圧検出手段(LPT)の検出値
が設定値よりも高いときには、上記圧縮機(1)をアン
ロード状態で起動させるよう制御する低容量起動制御手
段(102)を設けたものである。
【0013】請求項4の発明の講じた手段は、上記請求
項1,2又は3の発明において、上記圧縮機(1)を駆
動するためのモータを、発電機電源により電力を供給さ
れるものとしたものである。
【0014】
【作用】以上の構成により、請求項1の発明では、圧縮
機(1)の起動時、低圧検出手段(LPT)で検出される
低圧値が設定値よりも高いときには、ポンプダウン起動
制御手段(101)により、液管開閉弁(LSV)を閉じ
た状態で圧縮機(1)が起動されるので、その間ポンプ
ダウン作用によって、冷媒の循環量が低減し、低圧が低
下する。したがって、圧縮機(1)に加わる負荷が低減
し、圧縮機(1)の起動後安定状態に達するまでの期間
が短縮される。また、圧縮機(1)が安定に達すること
ができずに起動不良となるのが防止されることになる。
【0015】請求項2の発明では、圧縮機(1)の起動
時、冷媒回路の低圧値が設定値よりも高いときには、低
容量起動制御手段(102)により、圧縮機(1)がア
ンロード状態で起動されるので、圧縮機(1)に加わる
負荷が低減する。したがって、圧縮機(1)の起動後安
定状態に達するまでの期間が短縮されるとともに、圧縮
機(1)の運転が安定に達することができずに起動不良
となるのが防止されることになる。
【0016】請求項3の発明では、ポンプダウン起動制
御手段(101)及び低容量起動制御手段(102)の
制御により、冷媒回路の低圧値が高い条件下における圧
縮機(1)の負荷の低減作用が顕著となる。
【0017】請求項4の発明では、特に、圧縮機(1)
モータの電源が発電機電源である場合、冷媒回路(A)
の低圧が高い条件下では圧縮機(1)の起動不良が生じ
やすいが、かかる場合にも、ポンプダウン起動又は低容
量起動によって圧縮機(1)の負荷が低減されるので、
圧縮機(1)の起動不良が防止される。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図2以下の
図面に基づき説明する。
【0019】図2は、本発明の実施例に係るコンテナ用
冷凍装置の冷媒配管系統を示す。主冷媒回路(A)に
は、アンローダ機構(1a)により100%,67%,
33%ロードの3段階に容量制御される圧縮機(1)
と、庫外に配置され、圧縮機(1)から吐出された吐出
ガス冷媒を凝縮,液化する空冷凝縮器(2)と、該空冷
凝縮器(2)で凝縮された液冷媒を貯溜するとともに水
冷凝縮器としても機能可能なレシーバ(3)と、主冷媒
回路(A)の液ラインの通路を開閉する液電磁弁(LS
V)と、吸入ガスラインに感温筒(4a)を配設してな
る感温式膨張弁(4)と、庫内に配置され、庫内空気と
の熱交換により液冷媒を蒸発させるための蒸発器(5)
とが配置され、上記各機器(1)〜(5)は、冷媒配管
で順次接続され、冷媒が循環する閉回路の主冷媒回路
(A)を構成している。なお、空冷凝縮器(2)及び蒸
発器(5)には、それぞれ1対の凝縮器ファン(CF
1),(CF2)及び蒸発器ファン(EF1),(EF2)が
付設されている。すなわち、空冷凝縮器(2)で庫外空
気との熱交換により得た冷熱を、蒸発器(5)で庫内空
気に付与することにより、庫内を所定の低温状態まで冷
却するようになされている。
【0020】また、上記主冷媒回路(A)の圧縮機
(1)−凝縮器(2)間の一部位と、膨張弁(4)−蒸
発器(5)間の一部位(ここでは蒸発器(5)の入口配
管)との間は、冷媒配管によってバイパス接続されてお
り、吐出ガス冷媒を蒸発器(5)の入口側までバイパス
させる吐出ガスバイパス路であるホットガスバイパス路
(10)が設けられている。そして、このホットガスバ
イパス路(10)には、ドレンパンを加熱するためのド
レンパンヒ−タ(11)が介設されているとともに、主
冷媒回路(A)とホットガスバイパス路(10)との分
岐点には、三方比例弁(MV)が配設されている。この
三方比例弁(MV)は、全閉状態ではすべての吐出ガス
冷媒を主冷媒回路(A)の凝縮器(2)側にバイパスさ
せる一方、全開状態ではすべての吐出ガス冷媒をホット
ガスバイパス路(10)側にバイパスさせるように構成
されている。そして、中間開度では、主冷媒回路(A)
側とホットガスバイパス路(10)側との流量比を可変
に調整するようになされている。
【0021】さらに、主冷媒回路(A)のレシーバ
(3)−液電磁弁(LSV)間の一部位(P)と、吸入ラ
インの一部位(Q)との間は、冷媒配管によってバイパ
ス接続されていて、液ラインの冷媒を吸入ラインに注入
するためのインジェクションバイパス路(15)が設け
られている。このインジェクションバイパス路(15)
には、インジェクション電磁弁(ISV)が介設されてい
て、該インジェクション電磁弁(ISV)は、吐出管に取
付けられた吐出管温度センサ(Thd)の信号に応じて開
閉されるものである。
【0022】また、冷凍装置には、多くのセンサ類が配
置されている。(HPT)は、圧縮機(1)の吐出管に配
置され、冷媒回路(A)の高圧を検出する高圧センサで
ある。(LPT)は、圧縮機(1)の吸入管に配置され、
冷媒回路(A)の低圧Lp を検出する低圧検出手段とし
ての低圧センサである。(DCHS )は、圧縮機(1)の
吐出管に配置され、吐出管温度を検出する吐出管センサ
である。(EOS)は、蒸発器(5)の出口側の冷媒配管
に配置され、冷媒の蒸発器出口温度を検出する蒸発器出
口センサである。(SS)は、蒸発器(5)の空気吹出
口に配置され、庫内への吹出空気温度を検出する吹出空
気センサである。(RS)は、蒸発器(5)の空気吸込
口に配置され、吸込空気温度Tr を検出する吸込空気セ
ンサである。(HPS)は、高圧が上限値以上になると作
動して、圧縮機(1)を異常停止させる高圧スイッチで
ある。(LPS)は、低圧Lp が下限値以下になると作動
して、圧縮機(1)を異常停止させる低圧スイッチであ
る。(AMBS )は、空冷凝縮器(2)の空気吸込側に配
置され、冷凍庫が配置される周囲の温度を検出する周囲
温度センサである。
【0023】次に、図3は、冷凍モードにおける庫内温
度(吸込空気温度Tr )と圧縮機(1)の起動時の容量
都の関係を示し、庫内温度が上昇している条件下では、
Tr≦−10.0℃のときに100%ロードで、Tr >
−10.0℃のときに67%ロードでそれぞれ起動する
一方、庫内温度が下降している条件下では、Tr ≦−
5.0℃のときに100%ロードで、Tr >−5.0℃
のときに67%ロードでそれぞれ起動するように予め設
定されている。
【0024】また、冷蔵モード及び部分冷凍モードで
は、制御温度Tco(冷蔵モードでは吹出空気温度Tss、
部分冷凍モードでは吸込空気温度Tss)と設定温度Sp
との関係に応じ、下記のように、圧縮機(1)のロード
率を定めている。
【0025】 Tco>Spのとき 67%ロード Sp−1.5(℃)≦Tco≦Spのとき 33%ロード Tco<Sp−1.5(℃)のとき 100%ロード 次に、圧縮機(1)の起動制御の内容について、図4の
フロ―チャ―トに基づき説明する。なお、以下に説明す
る制御は通常の冷却運転の制御だけを示し、三方比例弁
(MV)は全閉状態にあり、全ての吐出冷媒を主冷媒回
路(A)の凝縮器(2)側に流通するようにしている。
【0026】まず、ステップST1で、庫内ファン(E
F1),(EF2)をオンにした後、ステップST2で、庫
外ファン(CF1),(CF2)をオンにし、例えばカウン
トアップ時間が3秒程度に設定された圧縮機遅延タイマ
CRTのカウントを開始し、アンローダ機構(1a)に容
量制御信号を出力して、圧縮機(1)の容量を条件に応
じて100%ロード又は67%ロードに制御する。な
お、液電磁弁(LSV)は、圧縮機(1)のサーモオフ等
の停止の際に閉じられている。
【0027】そして、ステップST3で、低圧センサ
(LPT)で検出される低圧値Lp が第1設定値Lpds
(例えば3kg/cm2 程度の値)よりも高いか否かを判別
し、Lp>Lpds でなければつまり低圧値が第1設定値
以下のときには圧縮機(1)の起動不良を招く虞れはな
いと判断して、ステップST4に進み、閉じられていた
液電磁弁(LSV)を開いて、ステップST5で、圧縮機
遅延タイマCRTがカウントアップするまで待ってからス
テップST6に進み、圧縮機(1)を起動させる。つま
り、ポンプダウンをすることなく、通常の起動を行う。
【0028】一方、上記ステップST3の判別で、Lp
>Lpds のときには、圧縮機(1)の起動不良等を招く
恐れがあると判断して、ステップST7に移行し、アン
ロード信号が出力されているか否かを判別する。そし
て、アンロード信号が出力されているときにはそのまま
で、アンロード信号が出力されていないときにはステッ
プST8で強制67%ロード信号を出力した後に、それ
ぞれステップST9に進み、圧縮機遅延タイマCRTがカ
ウントアップするまで待ってからステップST10で、
圧縮機(1)を起動させる。つまり、液電磁弁(LSV)
を閉じたままで圧縮機(1)を起動させることで、液冷
媒をレシーバ(3)に貯溜するポンプダウン運転を行う
ことになる。同時に、アンロード信号が出力されていな
いときには、強制的にアンロードに設定する。
【0029】そして、ステップST11で、低圧値Lp
が第2設定値Lpde (例えば2kg/cm2 程度の値)以下
になるまで、このポンプダウン運転を行ってから、ステ
ップST12に進んで、液電磁弁(LSV)を開き、圧縮
機(1)の容量を吸込空気温度Tr 等に応じた制御容量
に戻す。
【0030】以上のフローにおいて、ステップST10
の制御により、液電磁弁(LSV)を閉じて圧縮機(1)
を運転するポンプダウン起動制御手段(101)が構成
され、ステップST8及びST10の制御により、圧縮
機(1)をアンロード状態で起動させる低容量起動制御
手段(102)が構成されている。
【0031】上記実施例では、低圧センサ(LPT)で検
出される低圧値Lp が第1設定値Lpds よりも高いとき
には、ポンプダウン起動制御手段(101)により、液
電磁弁(LSV)を閉じた状態で圧縮機(1)が起動され
るので、その間ポンプダウン作用によって、冷媒の循環
量が低減し、低圧が低下する。つまり、圧縮機(1)に
加わる負荷が低減する。
【0032】図5(a),(b)は、上記実施例におけ
る圧縮機(1)起動時の電圧V及び電流Iの挙動を示
し、同図(a)は商用電源を使用した場合、同図(b)
は発電機電源を使用した場合をそれぞれ示す。すなわ
ち、商用電源では、同図(a)に示すように、圧縮機
(1)の起動時刻to から所定期間H2 が経過したとき
(時刻ti2)に安定するが、この安定に要する期間H2
はポンプダウン起動を行わないときの安定期間H1 (図
5(a)中の破線部分及び図6(a)参照)よりも短
い。したがって、圧縮機(1)の起動後安定状態に達す
るまでの期間を短縮することができ、信頼性の向上を図
ることができる。
【0033】特に、図5(b)に示すように、圧縮機
(1)モータの電源が発電機電源である場合、冷媒回路
(A)の低圧が高い条件下でも、ポンプダウン起動によ
って圧縮機(1)の負荷が低減されるので、起動後所定
期間H3 が経過した時刻ti3には速やかに安定状態に達
し、所定時間内に安定状態に達しないことによる起動不
良が防止される。
【0034】また、上記実施例では、低圧Lp が第1設
定値Lpds よりも高いときに、ポンプダウン起動ととも
に、圧縮機(1)を強制的にアンロード状態にしている
(図4のフロー中におけるステップST8の制御)が、
ポンプダウン起動を行う場合はこの制御は必ずしも必要
ではなく、ポンプダウン起動単独でも上述の効果が得ら
れる。
【0035】さらに、ポンプダウン起動を行わずに、低
容量起動制御手段(102)により、低圧Lp が高い条
件下で圧縮機(1)を強制的にアンロード状態にする制
御を行うだけでも、圧縮機(1)モータへの負荷が低減
されるので、安定に要する期間の短縮と起動不良の防止
効果を得ることができる。
【0036】ただし、上記実施例のごとく、冷媒回路に
おける低圧値Lp が高いときに、ポンプダウン起動と低
容量起動とを併せて行うことで、著効を発揮することが
できる。
【0037】なお、上記実施例では、圧縮機(1)の起
動後、ポンプダウン起動及び低容量起動を行った後、低
圧値Lp が第2設定値Lpde よりも低くなったときに通
常運転に入るようにしているが(図4のステップST1
1からST12への制御)、通常運転への移行判断は、
必ずしもこの制御に限定されるものではなく、一定時間
の間ポンプダウン運転あるいは低容量運転をするように
してもよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、冷凍装置の運転制御装置として、冷媒回路の液
管を開閉する液管開閉弁を設け、圧縮機の起動時、冷媒
回路の低圧値が設定値よりも高いときには、液管開閉弁
を閉じた状態で圧縮機を起動させるポンプダウン起動を
行うようにしたので、ポンプダウン作用により低圧を低
下させて圧縮機に加わる負荷を低減することができ、よ
って、圧縮機の起動後安定状態に達するまでの期間の短
縮と、圧縮機の起動不良の防止とを図ることができる。
また、圧縮機の負荷の低減によって、使用電力の低減を
も図ることができる。
【0039】請求項2の発明によれば、アンローダ付き
圧縮機を備えた冷凍装置の運転制御装置として、圧縮機
の起動時、冷媒回路の低圧値が設定値よりも高いときに
は、圧縮機をアンロード状態で起動させるようにしたの
で、圧縮機に加わる負荷を低減することができ、よっ
て、圧縮機の起動後安定状態に達するまでの期間の短縮
と、圧縮機の起動不良の防止とを図ることができる。ま
た、圧縮機の負荷の低減によって、使用電力の低減をも
図ることができる。
【0040】請求項3の発明によれば、上記請求項1の
発明において、冷媒回路の低圧値が設定値よりも高いと
きには、圧縮機をアンロード状態で起動させるようにし
たので、圧縮機の負荷の低減効果を顕著に発揮すること
ができ、よって、圧縮機の円滑な起動を確実に行うこと
ができる。
【0041】請求項4の発明によれば、上記請求項1,
2又は3の発明を、圧縮機モータの電源が発電機電源で
あるものに適用したので、特に低圧が高い条件下で圧縮
機の起動不良が生じやすい場合にも、ポンプダウン起動
又は低容量起動によって圧縮機の負荷が低減すること
で、圧縮機の起動不良を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の構成を示すブロック図である。
【図2】実施例に係る冷凍装置の冷媒配管系統図であ
る。
【図3】冷凍モードにおける圧縮機の起動時の容量設定
を示す図である。
【図4】圧縮機の起動制御の内容を示すフロ―チャ―ト
図である。
【図5】実施例の起動制御における圧縮機起動時の電圧
及び電流の時間変化を示す図である。
【図6】従来の起動制御における圧縮機起動時の電圧及
び電流の時間変化を示す図である。
【符号の説明】
A 主冷媒回路 1 圧縮機 2 凝縮器 4 膨張弁(減圧機構) 5 蒸発器 101 ポンプダウン起動制御手段 102 低容量起動制御手段 LSV 液電磁弁(液管開閉弁) LPT 低圧センサ(低圧検出手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(1)、凝縮器(2)、減圧弁
    (4)及び蒸発器(5)を順次接続してなる冷媒回路
    (A)を備えた冷凍装置において、 上記冷媒回路の凝縮器(2)−減圧弁(4)間の液管に
    介設された液管開閉弁(LSV)と、 冷媒回路(A)における低圧を検出する低圧検出手段
    (LPT)と、 上記圧縮機(1)の起動時、上記低圧検出手段(LPT)
    の検出値が設定値よりも高いときに、上記液管開閉弁
    (LSV)を閉じて、圧縮機(1)を起動させるよう制御
    するポンプダウン起動制御手段(101)とを備えたこ
    とを特徴とする冷凍装置の運転制御装置。
  2. 【請求項2】 アンローダ機構(1a)を付設してなる
    圧縮機(1)、凝縮器(2)、減圧弁(4)及び蒸発器
    (5)を順次接続してなる冷媒回路(A)を備えた冷凍
    装置において、 冷媒回路(A)における低圧を検出する低圧検出手段
    (LPT)と、 上記圧縮機(1)の起動時、上記低圧検出手段(LPT)
    の検出値が設定値よりも高いときには、圧縮機(1)を
    アンロード状態で起動させるよう制御する低容量起動制
    御手段(102)とを備えたことを特徴とする冷凍装置
    の運転制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の冷凍装置の運転制御装置
    において、 上記圧縮機(1)は、アンローダ機構(1a)を付設し
    たものであり、 上記圧縮機(1)の起動時、上記低圧検出手段(LPT)
    の検出値が設定値よりも高いときには、上記圧縮機
    (1)をアンロード状態で起動させるよう制御する低容
    量起動制御手段(102)を備えたことを特徴とする冷
    凍装置の運転制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3記載の冷凍装置の運
    転制御装置において、 上記圧縮機(1)を駆動するためのモータは、発電機電
    源により電力を供給されるものであることを特徴とする
    冷凍装置の運転制御装置。
JP16061193A 1993-06-30 1993-06-30 冷凍装置の運転制御装置 Pending JPH0719620A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16061193A JPH0719620A (ja) 1993-06-30 1993-06-30 冷凍装置の運転制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16061193A JPH0719620A (ja) 1993-06-30 1993-06-30 冷凍装置の運転制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0719620A true JPH0719620A (ja) 1995-01-20

Family

ID=15718684

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16061193A Pending JPH0719620A (ja) 1993-06-30 1993-06-30 冷凍装置の運転制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0719620A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1183215A (ja) * 1997-09-02 1999-03-26 Daikin Ind Ltd 空気調和機
US7603872B2 (en) 2005-03-24 2009-10-20 Hitachi Appliances, Inc. Heat-pump hot water supply apparatus
WO2023105731A1 (ja) * 2021-12-10 2023-06-15 三菱電機株式会社 冷凍サイクル装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1183215A (ja) * 1997-09-02 1999-03-26 Daikin Ind Ltd 空気調和機
US7603872B2 (en) 2005-03-24 2009-10-20 Hitachi Appliances, Inc. Heat-pump hot water supply apparatus
WO2023105731A1 (ja) * 2021-12-10 2023-06-15 三菱電機株式会社 冷凍サイクル装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2007029802A1 (ja) 冷凍装置
JPH05106922A (ja) 冷凍装置の制御方式
JP2004077000A (ja) 冷蔵庫
JP2003322437A (ja) ホットガスバイパス開閉弁の故障診断方法及び冷媒回路
JPH0719620A (ja) 冷凍装置の運転制御装置
JP3603514B2 (ja) 冷凍装置
JP2745828B2 (ja) 冷凍装置の運転制御装置
JPH04214158A (ja) 冷凍装置の運転制御装置
JP3311432B2 (ja) 凝縮器用送風機の速度調整装置
JP2910849B1 (ja) 空気調和機の除霜制御装置
JPH11142003A (ja) 冷凍装置
JPH07305903A (ja) 冷凍装置の制御装置
JP2002364937A (ja) 冷蔵庫
JPH0821665A (ja) 冷凍装置のスクロール圧縮機の吐出ガス温度制御方法及び装置
JP4301546B2 (ja) 冷凍装置
JPH0634224A (ja) 暖冷房機
JPH0719621A (ja) 冷凍装置の運転制御装置
JPH05308943A (ja) 冷凍装置
JPH0682122A (ja) 冷凍装置
JP3208925B2 (ja) 冷凍装置
JPH1137616A (ja) 冷媒回路の制御方法
JP3182206B2 (ja) 冷凍装置
JP2927230B2 (ja) 二元冷凍装置
JP3033260B2 (ja) 冷凍装置の除霜制御装置
JP2536359B2 (ja) 冷凍装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020507