JPH07195744A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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Publication number
JPH07195744A
JPH07195744A JP33762493A JP33762493A JPH07195744A JP H07195744 A JPH07195744 A JP H07195744A JP 33762493 A JP33762493 A JP 33762493A JP 33762493 A JP33762493 A JP 33762493A JP H07195744 A JPH07195744 A JP H07195744A
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JP
Japan
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paper
roller
ink
conveyor belt
printing
Prior art date
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Pending
Application number
JP33762493A
Other languages
English (en)
Inventor
Kikunosuke Tsuji
菊之助 辻
Takashi Watanabe
剛史 渡辺
Kenichi Satake
健一 佐武
Koichi Baba
弘一 馬場
Yoshiko Kawachi
嘉子 河内
Setsuo Hori
節夫 堀
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印字幅が増大しても高い印字品質を有する。 【構成】 搬送ベルト38は、前後端で従動ローラ38
2及び駆動ローラ381に張架された無端状を有し、給
紙カセットから装置上部に給送され、従動ローラ38
2、ピンチローラ384間でニップされた用紙を、静電
気やエア吸引力等により吸着して搬送する。搬送ベルト
モータ383は、例えばステッピングモータからなり、
モータギア383a及びギア381aを介して駆動ロー
ラ381を回転駆動して搬送ベルト38を駆動する。な
お、駆動ローラ381の回転量、すなわち用紙の搬送量
は、搬送ベルトモータ383に供給される駆動パルスに
より設定される。また、駆動ローラ381の外周長L
は、印字幅をD、正の整数をnとするとき、L=D/n
に設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ、複写
機、プリンタやコンピュータの出力装置等に用いられる
画像記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、記録ヘッドのノズルからインクを
吐出して用紙に印字するインクジェット方式の画像記録
装置が提案され(特開平3−27949号公報)、ま
た、このような画像記録装置を備えた画像形成装置が提
案されており(特開平1−129667号公報)、現在
では、A0サイズの用紙に対して印字が可能な装置が実
用化されている。このような画像記録装置では、用紙の
搬送と停止とを交互に繰り返し、停止中に記録ヘッドを
用紙の幅方向にシリアル走査して記録ヘッドの有する所
定の印字幅で印字を行うようになっている。この場合に
は、用紙の搬送は上記印字幅分だけ行われる。一方、高
速で印字するために、ノズル数を増加することにより長
尺化された記録ヘッドを用いて、上記印字幅を大きくす
ることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、記録ヘ
ッドの印字幅が増大すると、印字毎の用紙の搬送量も増
大するので、用紙搬送量の精度を維持することが困難に
なる。例えば、記録ヘッドの解像度が400DPIで、
印字幅が210mm(A4短辺)であれば、1ドットの
間隔は0.0635mmであるので、210mm搬送し
た上で、用紙搬送量の精度を0.0635×1/2mm
以下にしなければならない。この精度が低下すると、2
回のシリアル走査による印字の間に白筋(ドットの空
き)、または黒筋(ドットの重なり)が生じ、印字品質
が低下することとなる。
【0004】本発明は、上記問題を解決するもので、印
字幅が増大しても高い印字品質を有する画像記録装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、所定の印字幅を有する記録ヘッドを用紙
搬送方向に直交する方向にシリアル走査させ、上記印字
幅分の用紙搬送と上記シリアル走査とを交互に行って用
紙にドット印字を行う画像記録装置において、駆動ロー
ラ及び従動ローラからなり、上記用紙搬送を行う用紙搬
送手段と、上記駆動ローラを回転させる駆動手段とを備
え、上記駆動ローラは、上記駆動ローラの外周長をL、
上記印字幅をD、正の整数をnとするとき、L=D/n
となる外周長を有するものである(請求項1)。
【0006】また、請求項1記載の画像記録装置におい
て、上記印字幅を記憶する記憶手段を備え、上記駆動手
段は、上記記憶手段の記憶内容を用いて制御されるもの
である(請求項2)。
【0007】
【作用】請求項1記載の発明によれば、印字幅分の用紙
搬送とシリアル走査とが交互に行われ、シリアル走査の
ときに所定の印字幅Dで用紙に印字される。そして、用
紙搬送のときに、駆動ローラはn回駆動手段により回転
されて、印字幅Dだけ用紙が搬送される。
【0008】また、請求項2記載の発明によれば、印字
幅が記憶されており、この記憶内容を用いて制御される
駆動手段により駆動ローラが回転される。
【0009】
【実施例】本発明に係る画像記録装置の一実施例につい
て、図面を用いて説明する。図1は同実施例の装置の内
部の概略構成を示す図で、(a)は正面図、(b)は右
側面図である。図2は印字部の概略構成を示す斜視図で
ある。
【0010】この装置は、例えば外部装置から入力され
る画像データ等を印字するプリンタで、図1(a)中、
右方に後述する広幅モードの印字を行う第1記録部1
1、左方に後述する高速モードの印字を行う第2記録部
12を備えてなり、それぞれ上部に印字部、下部に用紙
収納部を備えるとともに、その間に用紙を下方から上方
に搬送する用紙搬送系を備えている。また、装置の表面
適所には、表示部85が配設され、各給紙カセット内の
用紙の有無やインク残量の不足等を表示するようになっ
ている。なお、図2中、P1及びP2は、それぞれ第1
記録部11及び第2記録部12の用紙搬送方向を示して
いる。
【0011】各用紙収納部には、カット紙が収納できる
サイズの異なる給紙カセット21,22及び23〜25
が、それぞれ積層的に配設されている。各給紙カセット
21〜25には、例えば、給紙カセット21にA4サイ
ズ、給紙カセット22にB5サイズ、給紙カセット23
にB4サイズ、給紙カセット24にA3サイズ、給紙カ
セット25にA2サイズの用紙が収納されている。
【0012】各用紙搬送系には、それぞれ各給紙カセッ
ト21〜25に対応して設けられた用紙を給紙する給紙
ローラ31〜35や、画像記録のタイミングに応じて用
紙搬送を行うレジストローラ対41,43が配設され、
更に第1記録部11の印字位置には搬送ベルト38が、
第2記録部12の印字位置には搬送ベルト36が配設さ
れている。
【0013】搬送ベルト38は、前後端で従動ローラ3
82及び駆動ローラ381に張架された無端状を有して
いる。従動ローラ382の真上には、搬送ベルト38と
接してピンチローラ384が配設されている。駆動ロー
ラ381、従動ローラ382及びピンチローラ384
は、側板58a,59aに回動自在に支持されている。
【0014】搬送ベルトモータ383は、例えばステッ
ピングモータからなり、モータギア383aが駆動ロー
ラ381の軸に固定されたギア381aに歯合してお
り、駆動ローラ381を回転駆動して搬送ベルト38を
駆動するものである。そして、搬送ベルト38は、給紙
カセット23〜25から装置上部に給送され、従動ロー
ラ382、ピンチローラ384間でニップされた用紙
を、静電気やエア吸引力等により吸着して搬送する。
【0015】なお、駆動ローラ381の回転量、すなわ
ち用紙の搬送量は、搬送ベルトモータ383に供給され
る駆動パルスにより設定される。また、駆動ローラ38
1の外周長Lは、後述する印字幅をD、正の整数をnと
するとき、L=D/nに設定されている。
【0016】また、搬送ベルト36は、前後端で搬送ロ
ーラ361,362に張架された無端状を有し、搬送ベ
ルトモータ363により回転され、給紙カセット21,
22から装置上部に給送されてきた用紙を、静電気やエ
ア吸引力等により吸着して搬送するものである。
【0017】排出ローラ対37は、搬送ベルト36によ
り搬送ガイド371に沿って搬送された用紙を排出トレ
イ19側に導いて排出するものである。排出ローラ対3
9は、搬送ベルト38により搬送された用紙を排出トレ
イ29側に導いて排出するものである。
【0018】次に、印字部の構成について図2、図3を
用いて説明する。図3は記録ヘッドアレイ51及びキャ
リッジ52の概略構成を示す図で、(a)は平面図、
(b)は右側面図である。
【0019】印字部は、記録ヘッドアレイ51を往復移
動させる走査系、インクを記録ヘッドアレイ51に供給
するインク供給系及び記録ヘッドアレイ51のインク吐
出性能を維持する吐出回復機構から構成されている。
【0020】記録ヘッドアレイ51は、多数の微小径ノ
ズルが配設されたノズル部511を備え、各ノズルに設
けられた、例えば圧電素子で構成されるインク吐出機構
によりインクを吐出して、用紙上に画像を印字するもの
である。また、記録ヘッドアレイ51のホームポジショ
ンは、図1(a)中、実線で示す位置に設定されてい
る。
【0021】ノズル部511は、図3(a)に示すよう
に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及
び黒(K)のインクを吐出するノズル部51Y,51
M,51C,51Kが4列並設されている。ノズル部5
1Y,51M,51C,51Kは、例えば微小径ノズル
が一列に所定ピッチで配設されたノズル列からなり、図
3(a)中、右方向に走査することにより、これらが順
次吐出されて、印字幅Dでカラー印字されるようになっ
ている。
【0022】なお、上記ノズル列は、微小径ノズルが碁
盤目状や千鳥状に配列されたマトリクス構成をアレイ状
に配列したものでもよい。また、ノズル部511は、黒
(K)のインクを吐出するノズル部51Kのみを備え、
白黒印字が可能なものでもよい。
【0023】また、記録ヘッドアレイ51は、本実施例
では、ノズル列の寸法がA4サイズの短辺に等しい長さ
を有するように構成されている。
【0024】駆動回路512は、ラッチ部を有し、信号
線513で送られてきた例えば1ライン分のシリアルの
2値あるいは多値の画像信号を一旦ラッチし、パラレル
信号に変換した後、ノズル部511の対応する圧電素子
にパルス駆動信号として同期出力するものである。
【0025】例えば、「0」,「1」の2値信号の場
合、「1」の信号に対してはそのパルス幅の間、圧電素
子に電圧が印加されて液圧が急激に高まることで、ノズ
ルから定量のインクを吐出するようになっている。
【0026】上記1ライン分の画像信号は、所定周期で
順次伝送されてくるようになっており、これにより2次
元の画像記録がなされる。
【0027】キャリッジ52は、記録ヘッドアレイ51
を保持するもので、搬送ベルト38の幅方向に並設され
たステー54,55に貫通孔520a及び嵌合溝520
bが嵌合されて、往復動可能にされている。
【0028】ステー54は、雄ねじからなり、一端がス
テッピングモータ等からなるキャリッジ駆動モータ56
に直結され、他端が装置本体の側板59に回動可能に支
持され、ステー55は、両端が装置本体の側板58,5
9に支持されている。
【0029】キャリッジ52は、嵌合溝520bがステ
ー55上を摺動するようになっており、一方、貫通孔5
20aは、雌ねじが形成され、いわゆるボールねじ構造
としており、キャリッジ駆動モータ56によるステー5
4の回転に応じて、キャリッジ52が移動するようにな
っている。
【0030】キャリッジ52の移動量及び速度は、キャ
リッジ駆動モータ56へ供給される駆動パルスにより設
定可能になっている。なお、ホームポジションの近傍に
例えば反射型光センサからなる位置センサを配設し、キ
ャリッジ52、すなわち記録ヘッドアレイ51のホーム
ポジションへの復帰を検出するようにしてもよい。
【0031】なお、キャリッジ52の幅を記録ヘッドア
レイ51の幅と同一寸法まで短縮させることにより、キ
ャリッジ52の移動による必要なスペースを最小限に抑
えることができるので、装置の小型化が図れる。
【0032】次に、インク供給系及び吐出回復機構につ
いて図2を用いて説明する。インクは、インクカートリ
ッジ61からインク供給チューブ60を介して記録ヘッ
ドアレイ51に供給されるようになっている。
【0033】インクカートリッジ61は、カートリッジ
61C、カートリッジ61M、カートリッジ61Y及び
カートリッジ61Kからなり、それぞれシアン、マゼン
タ、イエロー及び黒のインクが封入されており、インク
供給チューブ60の基端に取り付けられたインク針から
インクが供給される。
【0034】なお、インク供給チューブ60は、シア
ン、マゼンタ、イエロー及び黒のインク用の4本を一束
にした状態で構成されている。また、黒のみの場合に
は、1本になっている。
【0035】また、A点(図1(a))から記録ヘッド
アレイ51までのインク供給チューブ60aは、例えば
軟質合成樹脂で形成され、同一長を有するフレキシブル
基板上に配線された信号線513と一体で構成されてい
る。また、その長さは、記録ヘッドアレイ51のホーム
ポジションからの往復動幅、すなわち図1(a)の二点
鎖線で示す第2記録部12の印字位置において、インク
の供給が可能な寸法に設定されている。
【0036】インク残量検知部62は、インクカートリ
ッジ61内の各インクの残量を検知するもので、残量が
所定レベル以下になると表示部85(図1(a))に表
示されるようになっている。フィルタ63は、インクカ
ートリッジ61内の異物やインクカートリッジ交換時に
インク針からの異物の混入を防止するものである。
【0037】ダンパ64は、キャリッジ52上部に配設
され、キャリッジ52の往復動時にインク供給チューブ
60内のインクの慣性力が作用することにより生じる大
きな圧力変動を吸収し、気泡混入や吐出量のバラツキを
防止するものである。
【0038】吐出回復機構は、キャッピング部材65や
ポンプ66等から構成される。キャッピング部材65
は、記録ヘッドアレイ51のホームポジションに配設さ
れ、ノズルに対向する面に、例えばゴム製のキャップが
形成されて、記録ヘッドアレイ51に密着してノズルを
覆い、インクの乾燥及び異物、気泡等のノズル内への侵
入を防止するものである。
【0039】そして、印字を行うときはキャップ駆動モ
ータ84(図4参照)によりキャッピング部材65を下
降させ、記録ヘッドアレイ51から退避した後にキャリ
ッジ52が移動を開始し、印字を終了してキャリッジ5
2がホームポジションに戻ってくると、上昇して記録ヘ
ッドアレイ51に装着され、ノズル先端のインクの固化
を防止する蓋の役目を果たすようになっている。
【0040】また、印字中は、所要の間隔で記録ヘッド
アレイ51をホームポジションに戻し、キャッピング部
材65に向けて全ノズルからインクを吐出する空吐出を
行うことにより、印字中に使用されないか、または使用
頻度の低いノズルの目詰まりを防止するようにしてい
る。なお、上記空吐出は、キャッピング部材65を記録
ヘッドアレイ51に装着して行ってもよい。
【0041】ポンプ66は、キャッピング部材65のキ
ャップに連通され、記録ヘッドアレイ51との装着状態
で吸引力を発生して記録ヘッドアレイ51のノズル先端
に形成されたメニスカスを正常な位置に復帰させたり、
ノズル内の気泡や異物をインクとともに取り除いて、イ
ンクの吐出不良を解消するものである。ポンプ66によ
り吸引されたインクは、廃インクチューブ67を介して
廃インクタンク68内部のインク吸収体に吸収されるよ
うになっている。
【0042】次に、この装置の制御構成について、図4
のブロック図を用いて説明する。この装置は、パソコン
等の外部装置から入力される操作信号及び画像信号に基
づいて各部の動作が行われるようになっている。
【0043】制御部81は、マイクロコンピュータ等か
ら構成され、装置全体の動作を制御するものである。ま
た、制御プログラムが記憶されたROMや一時的にデー
タを保管するRAM等からなる記憶部82を内蔵してい
る。
【0044】外部装置からは、画像信号が記録制御部8
11に、用紙サイズや後述する記録モード等の操作信号
が走査制御部812に入力される。走査制御部812
は、入力された記録モードに応じて、所要の指示信号を
記録制御部811に出力する。そして、記録制御部81
1と走査制御部812とは、互いに同期して制御動作を
行うようになっている。
【0045】記録制御部811は、入力された画像信号
を信号線513を介して駆動回路512にシリアル送信
するものである。また、駆動回路512で変換されたパ
ラレル信号を、走査制御部812に同期してノズル部5
11の各ノズルに設けられた圧電素子に出力し、インク
の吐出を制御するものである。なお、インク吐出の周
期、すなわち圧電素子への信号出力の周期は、記録モー
ドに応じて好適に設定される。
【0046】走査制御部812は、入力された操作信号
に基づき、駆動回路83を介して給紙ローラ等の給紙
系、排出系86を駆動して所定のカセットから給紙を行
わせるとともに、駆動パルスを供給して搬送ベルトモー
タ383等の各モータを駆動させるものである。
【0047】表示制御部813は、各給紙カセット内の
用紙の有無やインク残量の不足等を検出し、その検出結
果を表示部85に表示させるものである。
【0048】次に、印字動作について説明する。入力さ
れた用紙サイズの横幅がA4の短辺より大きいとき、す
なわち給紙カセット23〜25の用紙を用いるときは、
搬送ベルトモータ383は、用紙の搬送と停止とを繰り
返し、停止中にキャリッジ駆動モータ56によりキャリ
ッジ52を第1記録部11の印字位置の範囲で走査させ
て、1ライン毎の画像印字を行う(広幅モード)。この
とき、用紙は、1ライン毎に印字幅Dずつ搬送される。
【0049】広幅モードでは、インクの吐出周期は、記
録ヘッドアレイ51が走査中に印字を行うため、インク
供給チューブ60aにおけるインク圧の変化の影響を受
けることなく好適に維持可能な走査速度に対応して設定
されている。
【0050】一方、入力された用紙サイズの横幅がA4
の短辺以下のとき、すなわち給紙カセット21,22の
用紙を用いるときは、キャリッジ駆動モータ56により
キャリッジ52を第2記録部12の所定の印字位置まで
移動させ、停止させて、搬送ベルトモータ363で用紙
を停止させることなく搬送しつつ、画像の印字を行う
(高速モード)。
【0051】高速モードでは、用紙搬送速度が広幅モー
ドと同等であれば、記録ヘッドアレイ51の走査中、す
なわち用紙が停止している時間だけ印字速度を広幅モー
ドに比して上昇させることができる。また、記録ヘッド
アレイ51が停止状態にあり、インク供給チューブ60
aにおけるインク圧の変化の影響を受けることがないこ
とから、インクの吐出周期と用紙搬送速度とは対応して
設定されているので、吐出周期をその能力内で短縮する
ことにより用紙搬送速度も上昇し、結果的に印字速度を
更に上昇させることができる。
【0052】次に、広幅モードの印字において用紙を印
字幅Dずつ搬送するときの搬送量の精度について図5を
用いて説明する。駆動ローラ381の回転により用紙を
搬送する場合には、用紙搬送量は、駆動ローラ381の
回転による外周の移動量によって決まる。従って、用紙
搬送量の精度は、駆動ローラ381の直径精度と、ロー
ラの回転軸の振れによって決定される。
【0053】例えば、駆動ローラ381の直径公差が±
0.05mmのとき、外周長は、最大と最小で0.31
4mmの差が生じる。しかし、外周長は、直径によって
決まるので、それぞれの装置で固有の値になる。よっ
て、1回転したときの用紙搬送量は、ローラの回転開始
位置に関わりなく、それぞれの装置で一定になる。
【0054】図5は駆動ローラ381の回転軸の振れに
より生じる用紙搬送量の差を示す説明図で、点Oがロー
ラ外形の中心、点O´が回転軸を示し、半径Rが15m
m、振れOO´が0.1mmである。
【0055】駆動ローラ381が180°回転すると、 弧ac1b=46.92mm 弧ad1b=47.32mm となり、0.4mmの差が生じる。
【0056】 一方、駆動ローラ381の回転が5°の場合には、 弧c1c2=1.318mm 弧d1d2=1.300mm となり、その差は0.018mmで非常に小さい値にな
る。
【0057】このように、回転軸の振れがある場合に
は、ローラ外周の移動量は、駆動ローラ381の回転開
始位置によって異なってくる。また、回転軸の振れによ
り生じるローラ外周の移動量の差は、回転角度が大きく
なると増大する。
【0058】しかし、1回転した場合のローラ外周の移
動量は、振れによる差を全て包含してしまうので、ロー
ラが決まると一定になる。よって、1回転したときの用
紙の搬送量は、ローラの回転開始位置に関わりなく、そ
れぞれの装置で一定になる。
【0059】従って、駆動ローラ381の外周長L=D
/nとすることにより、駆動ローラ381の回転開始位
置に関わりなく、1ライン毎の用紙搬送量を同一にする
ことができる。
【0060】なお、駆動ローラ381の回転角度が小さ
ければ、上記のように、直径公差及び回転軸の振れによ
る用紙搬送量の差は大きくならない。従って、L≒D/
nであってもよい。この場合において、L≒D/nの許
容範囲は、解像度に必要な搬送量精度に応じて決定され
る。例えば、L≒D/nであっても、用紙搬送量の精度
が0.0635×1/2mm以下になる範囲であれば、
400DPIの解像度を得ることができる。
【0061】また、装置毎に、搬送ベルト38上の用紙
を印字幅Dだけ搬送するために搬送ベルトモータ383
に供給すべき駆動パルス数を確認し、これを記憶部82
に記憶させ、走査制御部812は、記憶部82に記憶さ
れた駆動パルス数に基づいて搬送ベルトモータ383を
制御するようにしてもよい。この場合には、各装置にお
いて、高精度の用紙搬送量が得られ、印字品質を向上す
ることができる。
【0062】なお、上記実施例では、搬送ベルト38を
用いて用紙を搬送しているが、印字位置に平板状の搬送
ガイドを配設するとともに、その上流側と下流側とに駆
動ローラ及び従動ローラからなる搬送ローラ対を配設し
て用紙搬送を行うようにしてもよい。この場合には、上
流側に配設された搬送ローラ対の駆動ローラの外周長を
L=D/nにすればよい。
【0063】また、上記実施例では、記録ヘッドアレイ
51のノズル列の寸法は、A4サイズの短辺に等しいと
したが、これに限られず、例えばB5サイズの短辺に等
しい長さとし、給紙カセット21,22には、A5やB
5サイズ等の用紙を収納してもよい。このように、給紙
カセット21,22には、ノズル列の寸法以下の幅を有
する用紙を収納すればよい。
【0064】また、上記実施例では、高速印字を行うた
めの第2記録部12を備えた装置で説明したが、第1記
録部11のみを備えた装置でもよい。
【0065】また、上記実施例では、インクジェット方
式の画像記録装置を用いて説明したが、これに限られ
ず、インクジェット方式以外の装置で、用紙搬送とシリ
アル走査とを交互に行ってドット印字するものに適用し
ても、印字品質の向上を図ることができる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
駆動ローラは、駆動ローラの外周長をL、印字幅をD、
正の整数をnとするとき、L=D/nとなる外周長を有
するものとしたので、駆動ローラをn回だけ回転させる
ことにより、印字幅Dだけ用紙を搬送することができ、
用紙搬送精度が向上する。従って、印字品質を向上する
ことができる。
【0067】また、請求項2の発明によれば、印字幅を
記憶し、この記憶内容を用いて駆動手段を制御するよう
にしたので、上記印字幅だけ確実に用紙を搬送すること
ができる。また、画像記録装置毎に、駆動手段を最適に
制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像記録装置の一実施例の装置の
内部の概略構成を示す図で、(a)は正面図、(b)は
右側面図である。
【図2】印字部の概略構成を示す斜視図である。
【図3】記録ヘッドアレイ51及びキャリッジ52の概
略構成を示す図で、(a)は平面図、(b)は右側面図
である。
【図4】本実施例の装置の主要制御構成を示すブロック
図である。
【図5】駆動ローラ381の回転軸の振れにより生じる
用紙搬送量の差を示す説明図である。
【符号の説明】
11 第1記録部 12 第2記録部 21〜25 給紙カセット 31〜35 給紙ローラ 36,38 搬送ベルト 41,43 レジストローラ対 51 記録ヘッドアレイ 51Y,51M,51C,51K,511 ノズル部 52 キャリッジ 54,55 ステー 56 キャリッジ駆動モータ 58,59 側板 61 インクカートリッジ 61Y,61M,61C,61K カートリッジ 65 キャッピング部材 66 ポンプ 67 廃インクチューブ 81 制御部 82 記憶部 83,512 駆動回路 84 キャップ駆動モータ 85 表示部 363,383 搬送ベルトモータ 371 搬送ガイド 513 信号線 811 記録制御部 812 走査制御部 813 表示制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 馬場 弘一 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 河内 嘉子 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 堀 節夫 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の印字幅を有する記録ヘッドを用紙
    搬送方向に直交する方向にシリアル走査させ、上記印字
    幅分の用紙搬送と上記シリアル走査とを交互に行って用
    紙にドット印字を行う画像記録装置において、駆動ロー
    ラ及び従動ローラからなり、上記用紙搬送を行う用紙搬
    送手段と、上記駆動ローラを回転させる駆動手段とを備
    え、上記駆動ローラは、上記駆動ローラの外周長をL、
    上記印字幅をD、正の整数をnとするとき、L=D/n
    となる外周長を有するものであることを特徴とする画像
    記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像記録装置において、
    上記印字幅を記憶する記憶手段を備え、上記駆動手段
    は、上記記憶手段の記憶内容を用いて制御されるもので
    あることを特徴とする画像記録装置。
JP33762493A 1993-12-28 1993-12-28 画像記録装置 Pending JPH07195744A (ja)

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