JPH07195734A - Ledプリントヘッド - Google Patents

Ledプリントヘッド

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JPH07195734A
JPH07195734A JP33820093A JP33820093A JPH07195734A JP H07195734 A JPH07195734 A JP H07195734A JP 33820093 A JP33820093 A JP 33820093A JP 33820093 A JP33820093 A JP 33820093A JP H07195734 A JPH07195734 A JP H07195734A
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led
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 LEDプリントヘッドを感光ドラムに組み付
ける時に調整を必要とせず、しかも、容易にフォーカス
合わせを行うことが可能であり、組み立て効率の向上や
製造コス削減を行うことができるLEDプリントヘッド
を提供する。 【構成】 LED14と結像系レンズアレイ20との対
面距離を結像系レンズアレイ20のLED対向面を基準
面としてヘッドカバー18によって決定し、結像系レン
ズアレイ20と感光ドラム64との対面距離を結像系レ
ンズアレイ20の感光体対向面を基準面とした突当部を
有する突当部材22によって決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタ、ファクシミ
リ等に用いられるLEDプリントヘッド、特にLEDプ
リントヘッドのフォーカス調整に関するものである。
【0002】
【従来の技術】LEDプリントヘッドは所定の制御信
号、例えばイメージセンサで読み取った画像やファクシ
ミリの受信部で受信した情報に応じて得られる制御信号
に従って複数のLEDを選択的に発光させ、その光をロ
ッド状の結像系レンズアレイ(例えば、屈折率分布型レ
ンズ)等によって集光して、感光体上に画像を結像させ
ている。
【0003】図5に、従来プリンタやファクシミリ等に
用いられているLEDプリントヘッド50の断面図を示
す。
【0004】LEDプリントヘッド50は、アルミニウ
ム等から成る放熱板52の上面に複数のLED54をラ
イン状に配列した基板56を載置している。さらに、こ
の基板56には、LED54を駆動するためのドライブ
IC等の電子部品やヘッドカバー58が固定されてい
る。このヘッドカバー58は埃や印刷に用いるトナー等
の微細粒子がLED54の光路上に侵入して発光の妨げ
に成らないように基板56を覆うと共に、LED54の
配列方向に延びてLEDからの光を集光するロッド状の
結像系レンズアレイ60を支持する機能を有している。
従って、LED54と結像系レンズアレイ60との位置
関係、すなわち組み立て精度はヘッドカバー58の成型
精度に左右される。ヘッドカバー58はABS(アクリ
ロニトリルアクリル酸樹脂)等で成型され、その成型誤
差は±30μm程度に収めることができるので、LED
54と結像系レンズアレイ60との対面距離は、ほぼ一
定となり良好に位置決め固定することができる。
【0005】図6は、LEDプリントヘッド50と感光
体62を有する感光ドラム64との従来の組み付け例を
示すものであり、2種類の組み付け例を左右に分けて示
している。
【0006】まず、右側の組み付け例では、LEDプリ
ントヘッド50の放熱板52はライン状に配列されたL
ED54を有する基板56と、結像系レンズアレイ60
と、該結像系レンズアレイ60を支持するヘッドカバー
58と、を有する共に、感光ドラム64のドラムブラケ
ット66のV溝66aに突き当てられる突当ピン68を
有している。この突当ピン68には固定可能なネジ部が
形成され、放熱板52からの突出長さを調整することに
よってLEDプリントヘッド50と感光体62との対面
距離、つまり、結像系レンズアレイ60の上面から感光
体62までの距離を決め、結像系レンズアレイ60の固
有のフォーカス調整を行っている。一方、左側の組み付
け例では、ベアリング70aを有するドラム支持体70
が放熱板52上に配置されている。従って、LEDプリ
ントヘッド50はベアリング70aが感光体62の端部
に突き当たることによって、結像系レンズアレイ60の
上面から感光体62までの距離を決めると共に、感光ド
ラム64の回転に不必要な抵抗を与えることなく接触
し、結像系レンズアレイ60と感光体62との対面距離
を決めている。
【0007】このように構成されるLEDプリントヘッ
ド50は放熱板52の下面に設けられたスプリング72
によって、感光ドラム64、または感光体62に一定圧
力で付勢され組み付け精度の向上と安定化を図ってい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】LEDプリントヘッド
に用いられている結像系レンズアレイは、図7に示すよ
うに、結像系レンズアレイ60の光軸方向の中心が、対
面するLED54と感光体62との中間に位置する時に
最良のフォーカスが得られる特性を有する構造に成って
いる。つまり、LED54と感光体62との距離をTC
と表し、結像系レンズアレイ60の光軸方向の寸法をZ
で表した場合、TC/2の位置に結像系レンズアレイ6
0の幾何学上の中心Z/2が一致するようにLEDプリ
ントヘッドの取り付け位置を調整する必要がある。
【0009】しかし、結像系レンズアレイ60の寸法Z
はバラツキが大きいため、放熱板52を基準面にした突
当ピン68やドラム支持体70の高さ調整は結像系レン
ズアレイ毎に異なり、TC/2の位置とZ/2との位置
を一致させることは困難であり、容易にフォーカスを合
わせることができず、組み立て効率の低下や製造コスト
の上昇を招くという問題があった。
【0010】そこで、本発明はLEDプリントヘッドを
感光ドラムに組み付ける時に調整を必要とせず、しか
も、容易にフォーカス合わせを行うことが可能であり、
組み立て効率の向上や製造コス削減を行うことができる
LEDプリントヘッドを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題点を
解決するため、第1として、入力信号に応じて選択的に
発光するLEDの光によって、該LEDに対向配置され
た感光ドラム上の感光体に画像を結像させるLEDプリ
ントヘッドにおいて、複数のLEDをアレイ状に配列し
た基板と、前記基板と感光ドラムの間に設けられLED
からの光を集光するロッド状の結像系レンズアレイと、
前記基板に固定され前記結像系レンズアレイのLED対
向面端部を支持すると共に、LEDと結像系レンズアレ
イとの対面距離を決定するヘッドカバーと、前記結像系
レンズアレイの感光体対向面の一部に載置され、前記感
光ドラムと感光体との少なくとも一方に突き当てられる
と共に、結像系レンズアレイと感光体との対面距離を決
定する突当部を有する突当部材と、を有することを特徴
とするものであり、第2として、第1において、結像系
レンズアレイは感光ドラムの軸方向に沿って形成される
と共に、感光ドラムの感光体の軸方向の長さより長く延
出形成され、この延出部に突当部材が載置されると共
に、突当部が感光ドラムの両端部分に突き当られている
ことを特徴とするものである。
【0012】また、第3として、複数のLEDがアレイ
状に配列され、入力信号に応じて選択的に発光するLE
Dの光をロッド状の結像系レンズアレイを介して集光
し、感光ドラム上の感光体に画像を結像させるLEDプ
リントヘッドにおいて、結像系レンズアレイとLEDと
の対面距離は結像系レンズアレイのLED対向面を基準
面として決定され、結像系レンズアレイと感光体との対
面距離は結像系レンズアレイの感光体対向面を基準面と
して決定されることを特徴とするものである。
【0013】
【作用】本発明において、LEDと結像系レンズアレイ
との対面距離は結像系レンズアレイのLED対向面を基
準として基板に載置されるヘッドカバーによって決定
し、結像系レンズアレイと感光体との対面距離は結像系
レンズアレイの感光体対向面を基準として、結像系レン
ズアレイ上に載置される突当部を有する突当部材によっ
て決定する。
【0014】従って、LEDから感光体までの距離、つ
まり、LEDと結像系レンズアレイとの距離、及び結像
系レンズアレイと感光体との距離は結像系レンズアレイ
の各基準面に直接接触するヘッドカバーと突当部材によ
って容易に決定することが可能であり、結像系レンズア
レイの幾何学的な中心をLEDと感光体との対面距離の
中心に容易に合わせることができる。
【0015】また、結像系レンズアレイが感光ドラムの
軸方向に長さより長く延出形成され、この延出部に突当
部材が載置され、感光ドラムを支持している。
【0016】従って、感光体の感光領域を有効に利用す
ることが可能であると共に、安定した感光体ドラムの支
持が可能であり、LEDと感光体との対面距離をより正
確に維持することができる。
【0017】従って、LEDプリントヘッドの結像系レ
ンズアレイの固有のフォーカスを容易に合わせることが
できる。
【0018】
【実施例】本発明の一実施例を図を用いて説明する。
【0019】図1は、本実施例のLEDプリントヘッド
10を感光体62とドラムブラケット66から成る感光
ドラム64に組み付けた状態を示す略概念図である。
【0020】LEDプリントヘッド10の放熱板12は
ライン状に複数個のLED14を配列した基板16を載
置している。また、ヘッドカバー18は、結像系レンズ
アレイ20をLED14から所定の距離だけ隔てて支持
すると共に、埃や印刷に用いるトナー等の微細粒子がL
ED14の光路上に侵入して発光の妨げに成らないよう
に基板16を覆うように固定されている。
【0021】本実施例の特徴的事項は、結像系レンズア
レイの感光体対向面と感光体との対面距離を結像系レン
ズアレイの端部に設けられた突当部材によって決めてい
るところである。
【0022】図1において、結像系レンズアレイ20は
感光体62の軸方向の長さより長く延出形成され、この
延出部に突当部材22が嵌め込まれている。この突当部
材22は、図2に示すように、ABS等の樹脂によっ
て、成型誤差±30μm程度の高精度に成型されてい
る。そして、突当部材22は内部に結像系レンズアレイ
20の端部を収納する空間を有すると共に、1側面に結
像系レンズアレイ20を嵌め入れるための開口22aを
有する略直方体形状を呈している。また、突当部材22
の上面には図1に示すドラムブラケット66のV溝66
aに突き当てられる突当部24、例えば、ピン状の突当
ピンを有している。この突当部24の成型寸法によっ
て、結像系レンズアレイ20と感光体62との対面距離
が決定される。さらに、図2、図3に示すように突当部
材22の突当部24と対面する側には結像系レンズアレ
イ20に設けられた凹部20aと係合する凸部26aを
有する係合片26を有している。この係合片26はバネ
性を有し、結像系レンズアレイ20を支持・固定すると
共に、結像系レンズアレイ20の上面20bを突当部材
22の内側上壁面22aに密着するように付勢し、突当
部材22の突当部24が常に結像系レンズアレイ20の
上面20bを基準に立脚するようにしている。
【0023】そして、LEDプリントヘッド10は放熱
板12の下面に設けられたスプリング72によって、感
光ドラム64に一定圧力で付勢・密着され、結像系レン
ズアレイ20と感光体62との対面距離を突当部材22
の寸法精度に応じた距離とし、組み付け精度の向上と安
定化を図っている。
【0024】以上のように構成されるLEDプリントヘ
ッド10のフォーカス合わせについて図1を用いて説明
する。
【0025】LED14の上面から結像系レンズアレイ
20の下面までの距離LB は、ヘッドカバー18におけ
る結像系レンズアレイ20の支持高さ、つまり、結像系
レンズアレイ20の下面(LED対向面)を基準とした
ヘッドカバーの成型精度で決めることができる。一方、
結像系レンズアレイ20の上面から感光ドラム64の感
光体62までの距離LT は、結像系レンズアレイ20の
上面(感光体対向面)を基準とした突当部材22の突き
当て高さで決めることができる。この場合の高さも突当
部材22の成型精度で決めることができる。すなわち、
結像系レンズアレイ20の光軸方向の寸法をZ´とすれ
ば、LED14から感光体62までの距離TC´は、T
C´=LB +Z´+LT となる。この時、距離LB =距
離LT となるようにヘッドカバー18と突当部材22と
を成型し、結像系レンズアレイ20の下面を基準面とし
てヘッドカバー18によって、結像系レンズアレイ20
とLED14との対面距離を決定し、また、結像系レン
ズアレイ20の上面を基準面として突当部を有する突当
部材22によって、結像系レンズアレイ20と感光ドラ
ム64との対面距離を決定する。つまり、結像系レンズ
アレイ20はヘッドカバー18と突当部材22とによっ
て上下に等間隔を有することになり、結像系レンズアレ
イ20の寸法Z´に左右されることなく、幾何学的中心
をTC´/2の位置に一致させることができる。
【0026】従って、結像系レンズアレイ20の下面及
び上面をそれぞれ基準とする2つの部材、すなわち、ヘ
ッドカバー18と突当部材22とによって結像系レンズ
アレイ20をLED14から感光体62までの距離TC
´の中央位置に配置することが可能になり、LEDプリ
ントヘッド組み付け時にフォーカス調整を行うことなく
良好なフォーカス合わせを行い、LEDプリントヘッド
の迅速な組み付けを行うことができる。
【0027】なお、本実施例においては、突当部材の上
面に形成される突当部をピン状の突当ピンを例に取って
説明したが、この形状はピン形状に限定されることな
く、感光ドラムに接触して所定距離を維持できる形状で
あればよく、例えば、図4(a),(b),(c)に示
すように蒲鉾形状、先端ボール形状、ローラ形状等にし
ても同様の効果を得ることができる。また、突当部を平
面として、ピン形状や蒲鉾形状等を感光ドラム側に付け
てもよい。
【0028】また、本実施例では結像系レンズアレイを
感光体より長く延出形成し、その延出部に突当部材を載
置した例を用いて説明したが、結像系レンズアレイと感
光体とを同じ長さにして、ベアリング等を有する突当部
材を直接感光体に突き当てても同様の効果を得ることが
できる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において、
LEDと結像系レンズアレイとの対面距離は結像系レン
ズアレイのLED対向面を基準として基板に載置される
ヘッドカバーによって決定し、結像系レンズアレイと感
光体との対面距離は結像系レンズアレイの感光体対向面
を基準として、結像系レンズアレイ上に載置される突当
部を有する突当部材によって決定することが可能であ
り、LEDから感光体までの距離、すなわち、LEDと
結像系レンズアレイとの距離、及び結像系レンズアレイ
と感光体との距離は結像系レンズアレイの各基準面に直
接接触するヘッドカバーと突当部材によって容易に決定
することが可能であり、結像系レンズアレイの幾何学的
な中心をLEDと感光体との対面距離の中心に容易に合
わせることができる。
【0030】また、結像系レンズアレイが感光ドラムの
軸方向に長さより長く延出形成され、この延出部に突当
部材が載置され、感光ドラムを支持しているので、感光
体の感光領域を有効に利用することが可能であると共
に、安定した感光体ドラムの支持が可能であり、LED
と感光体との対面距離をより正確に維持することができ
る。 従って、LEDプリントヘッドを感光ドラムに組
み付ける時に結像系レンズアレイと感光体との距離合わ
せの微調整が不要になり、容易にフォーカス合わせを行
うことが可能になると共に、組み立て効率の向上や製造
コス削減を行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るLEDプリントヘッドを感光ドラ
ムに組み付けた状態を示す略概念説明図である。
【図2】本発明に係るLEDプリントヘッドの突当部材
の斜視図である。
【図3】本発明に係るLEDプリントヘッドの突当部材
の断面図である。
【図4】本発明に係るLEDプリントヘッドの突当部材
の突当部の他の形状を示す説明図である。
【図5】従来のLEDプリントヘッドの断面図である。
【図6】従来のLEDプリントヘッドを感光ドラムに組
み付けた状態を示す略概念説明図である。
【図7】LEDプリントヘッドに用いる結像系レンズア
レイのフォーカス特性を説明する説明図である。
【符号の説明】
10 LEDプリントヘッド 12 放熱板 14 LED 16 基板 18 ヘッドカバー 20 結像系レンズアレイ 22 突当部材 62 感光体 64 感光ドラム 66 ドラムブラケット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号に応じて選択的に発光するLE
    Dの光によって、該LEDに対向配置された感光ドラム
    上の感光体に画像を結像させるLEDプリントヘッドに
    おいて、 複数のLEDをアレイ状に配列した基板と、 前記基板と感光ドラムの間に設けられLEDからの光を
    集光するロッド状の結像系レンズアレイと、 前記基板に固定され前記結像系レンズアレイのLED対
    向面端部を支持すると共に、LEDと結像系レンズアレ
    イとの対面距離を決定するヘッドカバーと、 前記結像系レンズアレイの感光体対向面の一部に載置さ
    れ、前記感光ドラムと感光体との少なくとも一方に突き
    当てられると共に、結像系レンズアレイと感光体との対
    面距離を決定する突当部を有する突当部材と、 を有することを特徴とするLEDプリントヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のLEDプリントヘッドに
    おいて、 結像系レンズアレイは感光ドラムの軸方向に沿って形成
    されると共に、感光ドラムの感光体の軸方向の長さより
    長く延出形成され、この延出部に突当部材が載置される
    と共に、突当部が感光ドラムの両端部分に突き当られて
    いることを特徴とするLEDプリントヘッド。
  3. 【請求項3】 複数のLEDがアレイ状に配列され、入
    力信号に応じて選択的に発光するLEDの光をロッド状
    の結像系レンズアレイを介して集光し、感光ドラム上の
    感光体に画像を結像させるLEDプリントヘッドにおい
    て、 結像系レンズアレイとLEDとの対面距離は結像系レン
    ズアレイのLED対向面を基準面として決定され、結像
    系レンズアレイと感光体との対面距離は結像系レンズア
    レイの感光体対向面を基準面として決定されることを特
    徴とするLEDプリントヘッド。
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