JPH07193163A - キャビティ付き多層ブロックのプレス方法 - Google Patents

キャビティ付き多層ブロックのプレス方法

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JPH07193163A
JPH07193163A JP5331853A JP33185393A JPH07193163A JP H07193163 A JPH07193163 A JP H07193163A JP 5331853 A JP5331853 A JP 5331853A JP 33185393 A JP33185393 A JP 33185393A JP H07193163 A JPH07193163 A JP H07193163A
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JP
Japan
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cavity
medium
block
ceramic
pressing
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JP5331853A
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Inventor
Norio Sakai
範夫 酒井
Takeshi Saito
毅 斎藤
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャビティ付きセラミック多層ブロックをプ
レスするとき、キャビティの部分に不所望な変形が生じ
ることを抑制する。 【構成】 キャビティ付きセラミック多層ブロック31
を与えるセラミックグリーンシート33,35,37,
39を構成する材料と同じかほぼ同じ塑性変形曲線を有
するたとえばセラミックスラリのような材料からなる媒
体42を、キャビティ40内に充填し、この媒体42を
介して多層ブロック31をプレスする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数のシートを積重
ねることによって得られた多層ブロックを積重ね方向に
プレスする方法に関するもので、特に、積重ねられるシ
ートのうちの特定のものに設けられた穴によって与えら
れたキャビティを備える、キャビティ付き多層ブロック
のプレス方法に関するものである。この発明は、たとえ
ばICパッケージとなるべきキャビティ付きセラミック
多層回路基板を得るために用意されるキャビティ付きセ
ラミック多層ブロックをプレスするのに有利に適用され
る。
【0002】
【従来の技術】セラミック多層回路基板は、それを構成
するセラミック層の界面において配線パターンや導電パ
ターン等を形成するとともに、特定のセラミック層を貫
通するようにビアホールを設けることによって、その上
下の配線パターン等を接続する構造を有していることか
ら、各種電子機器の回路構成の高密度化に貢献してい
る。このような多層回路基板の一層の高密度化および複
合化を達成するため、キャビティ付き多層回路基板が提
案されている。キャビティ付き多層回路基板によれば、
そのキャビティ内に、たとえばICのような別の部品を
配置することができ、高密度化だけでなく、複合化をも
容易に達成することができる。
【0003】上述したようなキャビティ付きセラミック
多層回路基板を得るには、キャビティ付きセラミック多
層ブロックを製造しなければならない。このようなブロ
ックは、基本的には、複数のセラミックグリーンシート
を積重ねて得られるものである。そして、複数のセラミ
ックグリーンシートを順次積重ねる際、積重ね後におい
てキャビティを形成している状態となるように、積重ね
の途中から、キャビティとなるべき穴が既に設けられた
セラミックグリーンシートを積重ねることが行なわれ
る。このようにして得られたキャビティ付きセラミック
多層ブロックは、それを構成する複数のセラミックグリ
ーンシートの互いの間の密着性を高めるため、次いで、
積重ね方向にプレスされなければならない。図4に、従
来のプレス方法の一例が断面図で示されている。
【0004】図4に示したキャビティ付きセラミック多
層ブロック1は、穴が設けられていない複数のセラミッ
クグリーンシート2と、その上に積重ねられ、穴3が設
けられた複数のセラミックグリーンシート4と、その上
に積重ねられ、穴3より大きな穴5が設けられた複数の
セラミックグリーンシート6と、その上に積重ねられ、
穴5より大きな穴7が設けられた複数のセラミックグリ
ーンシート8とを備える。そして、多層ブロック1に
は、穴3、5および7の集合からなるキャビティ9が形
成されている。
【0005】上述した多層ブロック1は、図4(a)に
示すように、金型10内に入れられる。次いで、図4
(b)に示すように、多層ブロック1は、金型10とと
もに、袋11内に入れられ、この袋11によって真空パ
ックされる。次いで、真空パックされた多層ブロック1
は、静水圧プレス装置の水槽内に入れられ、水槽内の水
が加圧されることにより、図4(b)において矢印で示
すように、多層ブロック1に静水圧が及ぼされる。その
結果、セラミックグリーンシート2、4、6および8が
積重ね方向にプレスされ、それによって互いの間の密着
性が高められる。
【0006】次いで、上述のようにしてプレスされた多
層ブロック1は、袋11を破った後、金型10から取出
され、焼成される。これによって、所望のキャビティ付
きセラミック多層回路基板が得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た多層ブロック1のプレス工程において、以下に述べる
ような問題に遭遇することがある。図5は、図4(b)
に示したプレス工程において多層ブロック1に及ぼされ
る圧力の状態を示す図解的断面図である。
【0008】多層ブロック1がプレスされるとき、図5
に示すように、矢印12で示すような積重ね方向に向く
圧力が及ぼされるだけでなく、矢印13で示すようなキ
ャビティ9をその径方向に拡げる方向にも圧力が及ぼさ
れる。その結果、多層ブロック1において、以下に述べ
るような不所望な変形等が生じることがある。
【0009】まず、キャビティ9の平面形状において、
各辺が外方へわずかに湾曲する形状に変形する。このた
め、多層ブロック1の内部にある配線パターンやビアホ
ールが不所望に変形したり、変位したりすることがあ
る。より具体的には、図6の領域14において図示する
ように、配線パターン15とビアホール16との位置関
係がずれ、互いの間の導通が所望のごとく達成されない
ことがある。また、図6の領域17で示すように、複数
のビアホール18および19の縦列状態が崩され、導通
不良を招くことがある。また、図7に示すように、互い
に関係する配線パターン20および21の間の距離22
が設計からずれ、それによって、特性の不良を招くこと
がある。
【0010】また、図8に示すように、キャビティ9内
に形成される段23の稜24の部分が丸く変形されるこ
とがある。このような段23上には、キャビティ9内に
配置される電子部品との間でワイヤボンディングにより
結線される配線パターン等が形成されるが、この配線パ
ターン等が形成された面に、上述したような丸みが形成
されると、ボンディングワイヤ25による結線を所望の
ごとく達成することが困難になる。他方、段23の稜2
4が丸くされても、配線パターン等に影響を及ぼさない
ように、段23の幅を広げることも考えられるが、この
場合には、多層回路基板の設計に余裕が必要となり、そ
の結果、高密度化および小型化の障害となる。
【0011】また、図9に示すように、セラミック多層
ブロック1の特定の箇所において、複数の配線パターン
26または27の厚みが比較的大きく重畳された場合、
プレス後において、多層ブロック1の特定の箇所に比較
的大きな凸部28および29が形成されてしまうことが
ある。このような凸部28および29の存在は、たとえ
ばキャビティ9内に配置される電子部品の高さの変動を
もたらし、ワイヤボンディングによる配線のミスを引起
こしたり、また、表面の配線パターン30上に、たとえ
ば抵抗膜を印刷するとき、抵抗膜のにじみまたは厚みの
ばらつきをもたらしたりすることがあり、その結果、抵
抗膜によって与えられる抵抗値をばらつかせることがあ
る。
【0012】それゆえに、この発明の目的は、上述した
ような種々の問題を解決し得る、キャビティ付き多層ブ
ロックのプレス方法を提供しようとすることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、複数のシー
トを積重ねることにより得られるものであって、これら
シートのうちの特定のものに設けられた穴によって与え
られたキャビティを備える、キャビティ付き多層ブロッ
クを積重ね方向にプレスする方法に向けられるものであ
って、上述した技術的課題を解決するため、前記シート
を構成する材料と同じかほぼ同じ塑性変形曲線を有する
材料からなる媒体を用意し、この媒体によって前記キャ
ビティを充填し、媒体を介して、キャビティ付き多層ブ
ロックをプレスする、各工程を備えることを特徴として
いる。
【0014】上述した媒体によってキャビティを充填す
る工程において、好ましくは、媒体とキャビティの内面
との間に、キャビティの内面に沿うように変形可能なフ
ィルムが位置される。
【0015】また、この発明による典型的な実施例で
は、前記シートはセラミックグリーンシートであり、か
つ、前記媒体はセラミックスラリである。
【0016】
【作用】この発明では、プレスするにあたり、キャビテ
ィ内に媒体が充填される。この媒体は、シートを構成す
る材料と同じかほぼ同じ塑性変形曲線を有する材料から
なるので、それに対して及ぼされる外力による塑性変形
の挙動は、シートのそれと実質的に同様である。したが
って、プレスされるべきキャビティ付き多層ブロック
は、塑性変形に関しては、キャビティを備えない多層ブ
ロックと実質的に同様の挙動を示し、そのため、キャビ
ティ付き多層ブロックは、キャビティの部分も含めて、
全体として均等にプレスさせることができる。
【0017】
【発明の効果】このように、この発明によれば、キャビ
ティ付き多層ブロックをプレスするとき、キャビティの
部分が不所望に変形されることが抑制される。その結
果、この発明をキャビティ付きセラミック多層回路基板
を得るためのキャビティ付きセラミック多層ブロックの
プレスに適用すれば、前述した図6ないし図9に示した
問題を解決または緩和することができる。
【0018】すなわち、キャビティの周囲の配線パター
ン等の不所望な変形が抑制されることになるため、配線
パターン等とビアホールとの導通信頼性が向上する。ま
た、ビアホールの縦列状態のずれが抑制されるため、縦
列するビアホールの導通信頼性が高められる。また、配
線パターン等またはビアホール相互の間隔の変化が小さ
くなるため、所望の特性を安定して得られるようにな
る。これらのことから、ビアホールの小径化、配線パタ
ーン等の細線化および狭ピッチ化が図れ、セラミック多
層回路基板の高密度化および小型化の促進が可能とな
る。
【0019】また、この発明を同様にキャビティ付きセ
ラミック多層回路基板を得るためのキャビティ付きセラ
ミック多層ブロックのプレスに適用すれば、キャビティ
に備える段の稜が丸くならないため、ワイヤボンディン
グの信頼性が高められる。また、ワイヤボンディングさ
れるべき配線パターン等の形成領域が、段の稜が丸くな
ることによって狭められることがないので、ワイヤボン
ディングされるべき配線パターン等を効率的に配置する
ことができ、このことも、多層回路基板の高密度化およ
び小型化に寄与する。
【0020】また、この発明を同様にキャビティ付きセ
ラミック多層ブロックのプレスに適用すれば、当該多層
ブロックの表面上の配線パターン等の不所望な変形が抑
制される。その結果、導通信頼性が高められ、製品の歩
留りが向上されるばかりでなく、たとえば抵抗膜を印刷
する場合、その膜厚が安定し、抵抗値のばらつきが生じ
にくくなる。また、多層ブロックの内部に形成される配
線パターン等の厚みの重畳による凸部が生じにくくな
り、その結果、得られた多層回路基板に実装される電子
部品の高さが安定し、そのため、ワイヤボンディングの
信頼性が高められるとともに、製品の歩留りも向上す
る。
【0021】また、この発明によれば、プレス工程を、
前述した静水圧プレスだけでなく、剛体プレスによって
も実施することができる。剛体プレスによれば、真空パ
ック等の自動化の困難な工程がないので、複数のシート
の積重ねからプレスに至るまで、各工程を連続化および
自動化することが容易になり、その結果、キャビティ付
き多層ブロックの製造コストを低減することができる。
【0022】この発明において、媒体とキャビティの内
面との間に、キャビティの内面に沿うように変形可能な
フィルムが位置されると、プレス後において、キャビテ
ィ付き多層ブロックと媒体とを分離することが容易にな
る。
【0023】また、この発明が、複数のセラミックグリ
ーンシートを積重ねたキャビティ付きセラミック多層ブ
ロックのプレスに適用され、かつ、媒体としてセラミッ
クスラリが用いられるとき、セラミックスラリは、セラ
ミックグリーンシートを与えるセラミックスラリと同じ
ものとすることができる。そのため、媒体のための材料
は、容易に入手することができ、また安価であるばかり
でなく、媒体とシートとのそれぞれの塑性変形曲線の一
致を保証することができる。
【0024】
【実施例】この発明に係るプレス方法は、キャビティ付
きセラミック多層回路基板を得るためのキャビティ付き
セラミック多層ブロックに限らず、たとえば樹脂シート
の積重ねにより得られたキャビティ付き樹脂多層ブロッ
ク等の任意の材料からなる多層ブロックのプレスに適用
することができる。しかしながら、この発明は、セラミ
ックグリーンシートのように、プレスされたとき、比較
的容易に塑性変形する材料からなるシートを積重ねて得
られた多層ブロックのプレスに対して特に有利に適用さ
れることができる。以下には、この発明が、キャビティ
付きセラミック多層ブロックのプレスに適用された場合
について説明する。
【0025】図1は、この発明の一実施例によるキャビ
ティ付きセラミック多層ブロックのプレス方法に含まれ
るいくつかの工程を示している。
【0026】まず、図1(a)に示すように、キャビテ
ィ付きセラミック多層ブロック31が、金型32内に入
れられる。多層ブロック31は、図4に示した多層ブロ
ック1と同様、穴が設けられていない複数のセラミック
グリーンシート33と、その上に積重ねられ、穴34が
設けられた複数のセラミックグリーンシート35と、そ
の上に積重ねられ、穴34より大きな穴36が設けられ
た複数のセラミックグリーンシート37と、その上に積
重ねられ、穴36より大きな穴38が設けられた複数の
セラミックグリーンシート39とを備える。そして、多
層ブロック31には、穴34、36および38の集合か
らなるキャビティ40が形成されている。なお、セラミ
ックグリーンシート33、35、37および39を積重
ねて多層ブロック31を得てから、これを金型32内に
入れても、金型32内において、セラミックグリーンシ
ート33、35、37および39の積重ねを行なっても
よい。
【0027】次に、図1(b)に示すように、多層ブロ
ック31は、金型32とともに、プラスチック等の袋4
1内に入れられ、袋41によって真空パックされる。
【0028】次に、図1(c)に示すように、キャビテ
ィ40の内面に沿って変形した袋41を介在させた状態
で、セラミックグリーンシート33、35、37および
39を構成する材料と同じかほぼ同じ塑性変形曲線を有
する材料からなる媒体42が、キャビティ40内に充填
される。媒体42としては、好ましくは、セラミックグ
リーンシート33等とを与えるセラミックスラリと同じ
セラミックスラリが用いられる。媒体42としてのセラ
ミックスラリをキャビティ40内に充填するとき、セラ
ミックスラリは、たとえば、ディスペンサによって供給
されたり、あるいは単に流し込まれたりすることができ
る。また、キャビティ40内に充填されたセラミックス
ラリからなる媒体42の表面を平滑にしながら、余分な
セラミックスラリを除去するため、適当な摺り切り手段
をキャビティ40の開口面に沿って作用させてもよい。
また、セラミックスラリ内に、図1(b)に示した構造
物を浸漬して、キャビティ40内にセラミックスラリか
らなる媒体42を充填するようにしてもよい。上述のよ
うにしてキャビティ40内に充填されたセラミックスラ
リからなる媒体42は、次いで乾燥される。
【0029】なお、図1(c)では、媒体42は、キャ
ビティ40内だけでなく、金型32の上端面をも覆うよ
うに付与されているが、媒体42は、最低限、キャビテ
ィ40内にのみ充填されれば十分である。
【0030】次に、図1(d)に示すように、図1
(c)に示した構造物全体が、さらに、第2の袋43内
に入れられ、これによって再び真空パックされる。
【0031】次に、図1(e)に示すように、第2の袋
43によって真空パックされた構造物は、静水圧プレス
装置の水槽内に入れられ、水槽内の水が加圧されること
により、矢印44で示すように、静水圧が付与される。
このとき、多層ブロック31は、そのキャビティ40の
部分においては、媒体42を介してプレスされる。した
がって、前述したように、キャビティ40の部分が不所
望に変形することが抑制される。
【0032】図1(e)に示した工程を終えたとき、多
層ブロック31は、静水圧プレス装置から取出され、第
2の袋43を破り、媒体42を除去し、第1の袋41を
破った後、金型32から取出される。なお、媒体42と
多層ブロック31との間には、第1の袋41が介在して
いるので、媒体42を多層ブロック31から除去するこ
とが容易である。このような利点を与えるため、第1の
袋41に代えて、たとえば樹脂または紙等からなる変形
可能なフィルムをキャビティ40の内面に沿うように位
置させてもよい。
【0033】また、媒体42として、セラミックスラリ
に代えて、セラミックグリーンシート33等を構成する
材料と同じかほぼ同じ塑性変形曲線を有する、たとえば
樹脂等の他の材料を用いてもよい。また、媒体42とし
てセラミックスラリを用いる場合、セラミックグリーン
シート33等を与えるセラミックスラリと組成上同一で
なくてもよい。また、媒体42は、セラミックスラリの
ように、定形性の比較的小さいものに限らず、定形性の
比較的大きい材質から構成されてもよい。
【0034】また、図1に示した実施例のように、静水
圧プレスを適用する場合、図1(b)に示した構造物を
得た段階で、これを静水圧プレス装置に入れ、静水圧プ
レスを付与する液体として、セラミックグリーンシート
33等を構成する材料と同じかほぼ同じ塑性変形曲線を
有するものを用い、この液体自身に媒体42としての機
能を持たせるようにしてもよい。
【0035】図2および図3は、それぞれ、この発明の
他の実施例を示している。これらの実施例では、剛体プ
レスが適用される。図2および図3において、図1に示
した要素に相当するいくつかの要素が図示されている。
したがって、これら要素には、同様の参照符号を付し、
それによって重複する説明を省略する。
【0036】図2および図3にそれぞれ示すように、互
いに近接してプレス作用を及ぼすラム45およびベッド
46の間には、キャビティ付きセラミック多層ブロック
31が金型32に装填された状態で配置される。多層ブ
ロック31のキャビティ40の内面上には、キャビティ
40の内面に沿うように変形可能な、たとえば樹脂また
は紙等からなるフィルム47が位置される。これらフィ
ルム47上には、たとえばセラミックスラリからなる媒
体42が付与され、これによってキャビティ40が充填
される。
【0037】図2に示した実施例では、媒体42とラム
45との間には、媒体42がラム45に粘着することを
防止するため、たとえば樹脂または紙等からなるシート
48が配置される。
【0038】他方、図3に示した実施例では、媒体42
とラム45との間には、たとえばゴム等からなる弾性体
49が配置される。弾性体49は、媒体42の上面が平
坦でない場合であっても、媒体42を介して多層ブロッ
ク31に均等な圧力が及ぼされることを可能にする。な
お、前述した図1に示す実施例のように、静水圧プレス
を適用する場合には、媒体42の上面の平坦性は、それ
ほど重要な問題ではない。
【0039】このように、図2および図3に示した各実
施例によっても、多層ブロック31が媒体42を介して
プレスされ、それによって、キャビティ40の部分での
不所望な変形が抑制される。
【0040】なお、上述した各実施例では、プレスを付
与するとき、多層ブロック31が金型32内に装填され
たが、このような金型は用いられなくてもよい。また、
金型32は、典型的には金属のような剛体から構成され
るが、軟体から構成されてもよい。
【0041】また、この発明において、キャビティ付き
多層ブロックを構成するシートとキャビティ内に充填さ
れる媒体とは、それぞれ、任意の材料から構成すること
ができる。そのため、シートと媒体とは、袋41やフィ
ルム47を介在させなくても、プレス後において容易に
分離できることもあり得るので、このようなシートと媒
体との間に介在されるフィルムは省略されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるキャビティ付きセラ
ミック多層ブロック31のプレス方法に含まれるいくつ
かの工程を示す断面図である。
【図2】この発明の他の実施例に含まれるプレス工程を
示す断面図である。
【図3】この発明のさらに他の実施例に含まれるプレス
工程を示す断面図である。
【図4】キャビティ付きセラミック多層ブロック1の従
来のプレス方法に含まれる工程を示す断面図である。
【図5】図4に示したプレス工程において多層ブロック
1に付与される圧力の状態を示す図解的断面図である。
【図6】図4に示したプレス方法において遭遇する問題
を説明するための多層ブロック1の一部を示す図解的断
面図である。
【図7】図4に示したプレス方法において遭遇する他の
問題を説明するための多層ブロック1の一部を示す図解
的断面図である。
【図8】図4に示したプレス方法において遭遇するさら
に他の問題を説明するためのキャビティ9の周辺部を示
す図解的断面図である。
【図9】図4に示したプレス方法において遭遇するさら
に他の問題を説明するための多層ブロック1の一部を示
す図解的断面図である。
【符号の説明】
31 キャビティ付きセラミック多層ブロック 32 金型 33,35,37,39 セラミックグリーンシート 34,36,38 穴 40 キャビティ 41,43 袋 42 媒体 45 ラム 46 ベッド 47 フィルム
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 3/46 Q 6921−4E

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のシートを積重ねることにより得ら
    れるものであって、前記シートのうちの特定のものに設
    けられた穴によって与えられたキャビティを備える、キ
    ャビティ付き多層ブロックを積重ね方向にプレスする方
    法であって、 前記シートを構成する材料と同じかほぼ同じ塑性変形曲
    線を有する材料からなる媒体を用意し、 前記媒体によって前記キャビティを充填し、 前記媒体を介して、前記キャビティ付き多層ブロックを
    プレスする、各工程を備える、キャビティ付き多層ブロ
    ックのプレス方法。
  2. 【請求項2】 前記媒体によって前記キャビティを充填
    する工程において、前記媒体と前記キャビティの内面と
    の間に、前記キャビティの内面に沿うように変形可能な
    フィルムが位置される、請求項1に記載のキャビティ付
    き多層ブロックのプレス方法。
  3. 【請求項3】 前記シートはセラミックグリーンシート
    であり、かつ、前記媒体はセラミックスラリである、請
    求項2に記載のキャビティ付き多層ブロックのプレス方
    法。
JP5331853A 1993-12-27 1993-12-27 キャビティ付き多層ブロックのプレス方法 Withdrawn JPH07193163A (ja)

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