JP2560947B2 - セラミック多層配線基板の製造方法 - Google Patents
セラミック多層配線基板の製造方法Info
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Description
板の製造方法に関する。
ク多層は配線基板の製造方法は、セラミックスラリーを
ドクターブレード方を用いてキャリアフィルム上にキャ
スティングし、乾燥させ、セラミッググリーンシートに
した後に、キャリアフィルムからセラミックグリーンシ
ートを剥離し、所望の大きさに切断し、その1枚、1枚
のセラミックグリーンシートに位置合わせ用の穴の打ち
抜き、スルーホール形成、ヴィアフィル、導体ペースト
印刷、積層熱圧着した後に焼成しセラミック多層配線基
板としていた。
多層配線基板の製造方法では、セラミックスラリーをキ
ャスティングし、セラミックグリーンシートにした後、
セラミックグリーンシートはキャリアフィルムより剥離
され、その後の工程を施されるため、スルーホール形
成、スルーホールへの導体ペーストの埋込み及び導体パ
ターン印刷の各工程での変形、あるいはセラミックグリ
ーンシートの保管状態の良し悪しでセラミックグリーン
シートが変形しやすく、積層後にスルーホールの位置ズ
レが生じるという欠点があった。
ト法によるセラミック多層配線基板の製造方法に於い
て、キャリアフィルム上にキャスティングされたセラミ
ックグリーンシートに有機樹脂フィルムを貼り付ける第
1の工程と、前記第1の工程の後に前記キャリアフィル
ムおよび有機樹脂フィルムで挟んだ前記セラミックグリ
ーンシートにスルーホールを形成し、前記スルーホール
への導体ペーストの埋込みを前記有機樹脂フィルムをマ
スクとして行う第2の工程と、前記第2の工程の後に前
記有機樹脂フィルムだけを引き剥し、前記セラミックグ
リーンシートをベースとなるセラミックグリーンシート
の積層体上に積層し、圧着して一体化させた後に裏面の
キャリアフィルムを引き剥す第3の工程を含んで構成さ
れる。
る。
ック多層配線基板の製造方法を示す。
レード法を用いてキャスティングされたセラミックグリ
ーンシート1を示す。この時のグリーンシートの厚さは
100μmであり、キャリアフィルムの厚さは100μ
mである。
ティングするグリーンシートの幅によって変える必要が
ある。即ち、広い幅でキャスティングする(幅〉300
mm)場合は、キャリアフィルムの厚さが薄いとキャリ
アフィルムを巻きとる為のテンションによって、キャリ
アフィルム自身がセラミックグリーンシートの成膜方向
に引っ張られ波打ってしまう傾向があるために、100
μm厚程度のキャリアフィルムを用いるのが良い。
ート1の厚さは、できあがったセラミック多層配線基板
の構造及び、電気的、機械的特性によって決められる
が、大体50〜400μmである。
リーンシート1の表面に有機樹脂フィルム3を貼り付け
た物の断面図である。この有機樹脂フィルムは、セラミ
ックシグリーンシート1に貼る事によってこの後のプロ
セスを施す事によるセラミックグリーンシート1の寸法
変化、プロセス中の温度、湿度等の環境条件による寸法
変化を抑える役目をする。
るための接着剤にはセラミックグリーンシート1のバイ
ンダーにダメージを与えない特性を持ち、なおかつ後工
程で剥離する事も考えあわせて、適当な粘着力に調整さ
れた物を選択する必要がある。さらに有機樹脂フィルム
3はセラミックグリーンシート1にぴったりと貼り付け
気泡が入らないようにするのがよい。
μであり、材料としては、ポリエステルの他、延伸ポリ
プロピレン、ポリエチレン等が考えられるが吸水率、耐
熱性、耐候性に優れ、寸法変化が少ない物を選択するの
が良い。
キャリアフィルム2および有機樹脂フィルム3と共に所
望の大きさに切断し、そのキャリアフィルム2の側の周
辺部をプロセスハンドリング用のフレーム4に接着剤で
貼り付けた状態を示す(図には5層のセラミックグリー
ンシートの分を相互の関係が明瞭となるように位置を揃
えて示してある。以下の図においても同様)。この状態
でセラミックグリーンシート1はキャリアフィルム2と
有機樹脂フィルム3で挟まれた状態になっている。
り、大きさは基板のできあがり寸法によって決められ、
外形400mm×400mm、内形300×300mm
で厚さは1mmである。この工程以降のプロセスの各工
程でのパターンの基準となる位置合わせは、すべてこの
フレーム4を位置合わせすることによって行われる。
グリーンシート1に、キャリアフィルム2と表面に貼っ
た有機樹脂フィルム3ごとスルーホール5を形成したも
のの断面図である。この時のスルーホールの直径は、そ
のスルーホールが基板内で信号配線として用いられると
きは直径50〜200μmであり、電源用のスルーホー
ルとして用いられるときは、200〜400μmであ
る。
したスルーホールに導体ペースト7を有機樹脂フィルム
3をマスクとして印刷スキージ6を使用して埋め込んで
いる状態を示す。この様に有機樹脂フィルム3をマスク
として利用する事によって、従来スルーホールパターン
毎にメタルマスクを用意していた手間を省く事が出来
る。しかしながらここで問題となるのは、設計データで
作成したメタルマスクを使用しないため、スルーホール
の位置がまちがって形成されてもこの工程で発見する事
が出来ない事である。このためスルーホール形成後の穴
位置の検査は正確に行わなくてはならない。
−パラジウム、銅、タングステン、モリブデン等が用い
られ、そのペースト粘度は300〜500kcpsであ
る。
セラミックグリーンシート1の表面の有機樹脂フィルム
3を剥し、セラミックグリーンシート1の表面を露出さ
せたものの断面図である。
にスクリーン印刷法によって導体パターン8を形成した
物の断面図である。導体ペーストとしてはスルーホール
と同じ材料を使用し、粘度を100〜250kcpsに
したものである。使用するスクリーンは例えばメッシュ
サイズでは325メッシュである。こおで信号パターン
の最小線幅は、100μm、厚さ12μm(乾燥後)で
ある。
ール形成、ビアフィル、導体パターン印刷を施したセラ
ミックグリーンシートを1枚1枚順次、積層のための金
型10に積層し、セラミックグリーンシートの積層体に
しているころである。
め無垢のセラミックグリーンシートを積層して、ベース
基板9とする。ベース基板9は金型の底部の周辺に設け
られた穴によって、ずれないように真空吸着、もしくは
軽く接着されている。
ス基板9の周辺部に有機溶剤13をディスペンサー12
を使用して塗布する。この有機溶剤はその上に積層され
るセラミックグリーンシートを接着するためセラミック
グリーンシートのバインダーと反応する性質を持つ。
ーンシート1をベース基板9に位置合わせしてセット
し、図11の様に上ポンチ11により押圧して接着す
る。これはグリーンシート1を順次積層した後に、金型
10のなかに積層されたグリーンシート同士をその周辺
部で仮接着する事によって動かないようにするためのも
のである。この他、グリーンシート同士を仮接着する方
法としては、シート全面に有機溶剤を霧状にして塗布し
次に積層する方法、グリーンシートとグリーンシートと
の間に焼成段階で熱分解し、しかも接着性のあるシート
を挟む方法などが考えられる。
グリーンシートにキャリアフィルム2を付けたまま切断
する。その後図14、図15の様にグリーンシート1の
裏面のキャリアフィルム2を取り除く。次の層の積層は
図8〜図15の工程を再び繰り返す事になる。
た積層体を作りセラミックグリーンシート同士を動かな
いようにした後に、プレスにより熱圧着させ、図16の
様なセラミックグリーンシートの積層体14にするので
ある。例えば熱圧着する際の条件は温度110°c、圧
力180kg/cm2 である。
セラミック焼成体15にした物の断面図である。この
時、焼成によって、10〜15%程度の基板の収縮が生
じる。この後にベース基板の部分を研削によって取り除
きスルーホールを露出させる事により、図18の様なセ
ラミック多層配線基板16とする事が出来る。
層配線基板製造において、セラミックグリーンシートに
フィルムを付けたままプロセス中の各工程を施す事によ
り、プロセス内でのセラミックグリーンシートの変形を
最小限に抑える事ができる為、従来のグリーンシート単
体でプロセスを行った場合に、各層のスルーホールの位
置ズレが60μm程度生じるのに対して、位置ズレを2
0μm程度に抑える事が出来るようになる。この事は今
後基板の実装密度を更に上げるためにスルーホールが小
さくなるに従いますます重要になってくるものである。
ト法によるセラミック多層配線基板の製造方法に於い
て、グリーンシートに有機樹脂フィルムを貼り付けたま
まスルーホール形成、スルーホールへの導体ペースト充
填、グリーンシート表面への導体パターン形成の各プロ
セスを施し、それぞれのグリーンシートを積層、仮接着
した後に有機樹しフィルムを剥離する事によって、プロ
セス中のグリーンシートの寸法変化を抑え積層後のグリ
ーンシート各層間の積層ズレを最小限に抑える事が出来
る。
上にキャスティングされたセラミックグリーンシート1
の断面図である。
樹脂フィルム3を貼り付けた物の断面図である。
リアフィルム2および有機樹脂フィルム3を切断し、フ
レーム4に貼り付けた状態を示す断面図である。
リアフィルム2および有機樹脂フィルム3ごとスルーホ
ール5を形成したものの断面図である。
め込んでいる状態を示す断面図である。
機樹脂フィルム3を剥した物の断面図である。
を形成したものの断面図である。
る。
塗布している状態を示す断面図である。
ックグリーンシート1を位置合わせしてセットした状態
を示す断面図である。
グリーンシート1を接着している状態を示す断面図であ
る。
金型10および上ポンチ11で切断している状態を示す
断面図である。
ーンシート1を示す断面図である。
らキャリアフィルム2を剥離させている状態を示す断面
図である。
ーンシート1の断面図である。
ラミックグリーンシート積層体14の断面図である。
体14を焼成したセラミック焼成体15の断面図であ
る。
基板の部分を取り除いたセラミック多層配線基板16の
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 グリーンシート法によるセラミック多層
配線基板の製造方法に於いて、キャリアフィルム上にキ
ャスティングされたセラミックグリーンシートに有機樹
脂フィルムを貼り付ける第1の工程と、 前記第1の工程の後に前記キャリアフィルムおよび有機
樹脂フィルムで挟んだ前記セラミックグリーンシートに
スルーホールを形成し、前記スルーホールへの導体ペー
ストの埋込みを前記有機樹脂フィルムをマスクとして行
う第2の工程と、 前記第2の工程の後に前記有機樹脂フィルムだけを引き
剥し、前記セラミックグリーンシートをベースとなるセ
ラミックグリーンシートの積層体上に積層し、圧着して
一体化させた後に裏面のキャリアフィルムを引き剥す第
3の工程を含む事を特徴とするセラミック多層配線基板
の製造方法。 - 【請求項2】 第2の工程で有機樹脂フィルムを引き剥
した後に、露出したセラミックグリーンシートの面に導
体パターンを形成する請求項1記載のセラミック多層配
線基板の製造方法。 - 【請求項3】 第1の工程の後にキャリアフィルムおよ
び有機樹脂フィルムで挟んだセラミックグリーンシート
を所望の大きさに切断した後に、前記キャリアフィルム
の周辺部をフレームにはりつける工程を有する請求項1
または2記載のセラミック多層配線基板の製造方法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8381292A JP2560947B2 (ja) | 1992-04-06 | 1992-04-06 | セラミック多層配線基板の製造方法 |
CA002093407A CA2093407C (en) | 1992-04-06 | 1993-04-05 | Method for fabricating a ceramic multi-layer substrate |
DE69300506T DE69300506T2 (de) | 1992-04-06 | 1993-04-05 | Herstellungsverfahren von mehrlagigen keramischen Substraten. |
EP93105622A EP0565033B1 (en) | 1992-04-06 | 1993-04-05 | Method for fabricating a ceramic multi-layer substrate |
US08/043,524 US5271150A (en) | 1992-04-06 | 1993-04-06 | Method for fabricating a ceramic multi-layer substrate |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8381292A JP2560947B2 (ja) | 1992-04-06 | 1992-04-06 | セラミック多層配線基板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05299840A JPH05299840A (ja) | 1993-11-12 |
JP2560947B2 true JP2560947B2 (ja) | 1996-12-04 |
Family
ID=13813092
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8381292A Expired - Lifetime JP2560947B2 (ja) | 1992-04-06 | 1992-04-06 | セラミック多層配線基板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2560947B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2797827B2 (ja) * | 1992-04-07 | 1998-09-17 | 日本電気株式会社 | セラミック多層配線基板の製造方法 |
-
1992
- 1992-04-06 JP JP8381292A patent/JP2560947B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05299840A (ja) | 1993-11-12 |
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