JPH07193116A - 半導体ウエハホルダーおよびその製造方法 - Google Patents
半導体ウエハホルダーおよびその製造方法Info
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- JPH07193116A JPH07193116A JP32196694A JP32196694A JPH07193116A JP H07193116 A JPH07193116 A JP H07193116A JP 32196694 A JP32196694 A JP 32196694A JP 32196694 A JP32196694 A JP 32196694A JP H07193116 A JPH07193116 A JP H07193116A
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- semiconductor wafer
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、従来の如くウエハ自体をホルダー
とする従来の問題点を解決し、ウエハホルダーに必要と
される低コスト、高清浄度、高耐熱特性などの特性をも
つ半導体ウエハホルダーを得ることを目的としている。 【構成】 単結晶板の主面に、半導体ウエハを載置し保
持する窪みを異方性エッチングによって形成し、当該窪
みの底面と側壁とが順テーパを構成している。
とする従来の問題点を解決し、ウエハホルダーに必要と
される低コスト、高清浄度、高耐熱特性などの特性をも
つ半導体ウエハホルダーを得ることを目的としている。 【構成】 単結晶板の主面に、半導体ウエハを載置し保
持する窪みを異方性エッチングによって形成し、当該窪
みの底面と側壁とが順テーパを構成している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LSI製造に用いられ
る半導体ウエハホルダーおよびその製造方法に関する。
る半導体ウエハホルダーおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的なLSI製造に用いられる半導体
ウエハは、100〜200工程で各種材料の堆積、パタ
ーン形成、エッチング等による不用部位の除去、不純物
の添加、アニール、酸化、洗浄等の処理が行なわれる。
この工程処理中、ウエハは各種のホルダーに保持される
ことが一般的である。
ウエハは、100〜200工程で各種材料の堆積、パタ
ーン形成、エッチング等による不用部位の除去、不純物
の添加、アニール、酸化、洗浄等の処理が行なわれる。
この工程処理中、ウエハは各種のホルダーに保持される
ことが一般的である。
【0003】これまで、最も多用されているものは、い
わゆるボートまたはサセプターと呼ばれる石英製の治具
(図示せず)である(第1の従来例)。またこれに代わ
るものとして、多結晶SiやSiC等を主成分とするセ
ラミック系の治具も存在する(第2の従来例)。
わゆるボートまたはサセプターと呼ばれる石英製の治具
(図示せず)である(第1の従来例)。またこれに代わ
るものとして、多結晶SiやSiC等を主成分とするセ
ラミック系の治具も存在する(第2の従来例)。
【0004】また、別のウエハホルダーとして、例えば
図4の(1),(2)の斜視図に示す如きテフロンまた
は、ポリプロピレン等の樹脂を成形加工した、いわゆる
カセット、またはトレイ等の治具9が市販されている
(第3の従来例)。
図4の(1),(2)の斜視図に示す如きテフロンまた
は、ポリプロピレン等の樹脂を成形加工した、いわゆる
カセット、またはトレイ等の治具9が市販されている
(第3の従来例)。
【0005】また、別のウエハホルダーとしてLSI製
造に用いられ半導体ウエハそのものを利用するものがあ
る。例えば、半導体ウエハとして最も低コストなSiウ
エハを旋盤等を用いて加工し、いわゆる枝葉ホルダーと
することが行なわれている(第4の従来例)。
造に用いられ半導体ウエハそのものを利用するものがあ
る。例えば、半導体ウエハとして最も低コストなSiウ
エハを旋盤等を用いて加工し、いわゆる枝葉ホルダーと
することが行なわれている(第4の従来例)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記第1の従来例に用
いられる治具は、耐熱温度が400〜1150℃程度と
高く、各種の高温成長薄膜(熱酸化膜、化学的気相成長
技術を用いたいわゆるCVD膜等)をウエハに被着ある
いは、成長させる際のホルダーとして利用されている
が、これは、フッ酸等に侵され易く加工の精度に乏し
く、洗浄に際しては専用の槽を必要とする難点があっ
た。
いられる治具は、耐熱温度が400〜1150℃程度と
高く、各種の高温成長薄膜(熱酸化膜、化学的気相成長
技術を用いたいわゆるCVD膜等)をウエハに被着ある
いは、成長させる際のホルダーとして利用されている
が、これは、フッ酸等に侵され易く加工の精度に乏し
く、洗浄に際しては専用の槽を必要とする難点があっ
た。
【0007】また第2の従来例においても上述した石英
製治具と比較して、耐薬品性の改善以外は利害得失に大
差はない。更に第3の従来例は上記石英製治具と異なり
耐薬品性に優れているものの、耐熱性が約200℃程度
と低く、約100℃の高温処理に耐えられず用途が限定
されている。
製治具と比較して、耐薬品性の改善以外は利害得失に大
差はない。更に第3の従来例は上記石英製治具と異なり
耐薬品性に優れているものの、耐熱性が約200℃程度
と低く、約100℃の高温処理に耐えられず用途が限定
されている。
【0008】更に第4の従来例は、耐熱性や清浄度の点
では最も望ましいものと言えるが、機械加工された面の
平滑度が乏しく、ウエハの保持に際してウエハとウエハ
ホルダーが接触すると、大小、さまざまな破片がウエハ
およびウエハホルダーから生ずる。これらの破片はLS
Iレベルでの汚染やパタン欠陥の原因となり、汎用的な
半導体ウエハホルダーとしては、ほど遠いものであっ
た。
では最も望ましいものと言えるが、機械加工された面の
平滑度が乏しく、ウエハの保持に際してウエハとウエハ
ホルダーが接触すると、大小、さまざまな破片がウエハ
およびウエハホルダーから生ずる。これらの破片はLS
Iレベルでの汚染やパタン欠陥の原因となり、汎用的な
半導体ウエハホルダーとしては、ほど遠いものであっ
た。
【0009】本発明は、上述したウエハそのものをホル
ダーとする従来の問題点を解決し、一般的なウエハホル
ダーに必要とされる低コスト、高清浄度、高耐熱特性等
の特性を備えた半導体ウエハホルダーおよびその製造方
法を得ることを目的とする。
ダーとする従来の問題点を解決し、一般的なウエハホル
ダーに必要とされる低コスト、高清浄度、高耐熱特性等
の特性を備えた半導体ウエハホルダーおよびその製造方
法を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1に示す如
く、半導体ウエハ(6)を保持する半導体ウエハホルダ
ー(1)を単結晶板で構成すると共に、半導体ウエハ
(6)を載置するための窪み(2)を異方性エッチング
によって形成し、当該窪み(2)の底部(4)と当該窪
み(2)の側壁とが連続するよう当該側壁が順テーパを
なすよう構成される。
く、半導体ウエハ(6)を保持する半導体ウエハホルダ
ー(1)を単結晶板で構成すると共に、半導体ウエハ
(6)を載置するための窪み(2)を異方性エッチング
によって形成し、当該窪み(2)の底部(4)と当該窪
み(2)の側壁とが連続するよう当該側壁が順テーパを
なすよう構成される。
【0011】
【作用】例えば結晶面(100)を主面とする単結晶板
に、半導体ウエハ(6)の形状に見合う形状の窪み
(2)を異方性エッチングによって加工し、当該加工さ
れた窪み(2)上に半導体ウエハ(6)を載置して保持
する。
に、半導体ウエハ(6)の形状に見合う形状の窪み
(2)を異方性エッチングによって加工し、当該加工さ
れた窪み(2)上に半導体ウエハ(6)を載置して保持
する。
【0012】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例による半導体ウ
エハホルダーを示し、図1の(1)は平面図、図1の
(2)はそのX−X′断面図(繁雑にしないため斜線は
省略)である。
エハホルダーを示し、図1の(1)は平面図、図1の
(2)はそのX−X′断面図(繁雑にしないため斜線は
省略)である。
【0013】図1において1は半導体ウエハホルダー
で、(100)を主面11とする単結晶Siを主成分と
している。2は異方性エッチング処理で形成された破線
図示のウエハ6の保持部位となる窪みで、3はその側
壁、4は同じく底部である。5はウエハ6をこのホルダ
ーの保持部位へ装填したり、取り出すための穴である。
で、(100)を主面11とする単結晶Siを主成分と
している。2は異方性エッチング処理で形成された破線
図示のウエハ6の保持部位となる窪みで、3はその側
壁、4は同じく底部である。5はウエハ6をこのホルダ
ーの保持部位へ装填したり、取り出すための穴である。
【0014】上記窪み2は、単結晶Siを異方性エッチ
ングにより特定の結晶面(異方性エッチング面)と、主
面11と平行な別の(100)面の主面11′とが側壁
を介して連続する順テーパを構成するようにされる。し
たがって主面11′は底部4を形成する。
ングにより特定の結晶面(異方性エッチング面)と、主
面11と平行な別の(100)面の主面11′とが側壁
を介して連続する順テーパを構成するようにされる。し
たがって主面11′は底部4を形成する。
【0015】ここで、上記異方性エッチング面とは、例
えばKOHと水およびアルコールの混合液等の異方性エ
ッチング液が示す結晶の面方位に依存したエッチング速
度の差によって得られるものであり、この種の液に対し
て遅いエッチング速度を示す。
えばKOHと水およびアルコールの混合液等の異方性エ
ッチング液が示す結晶の面方位に依存したエッチング速
度の差によって得られるものであり、この種の液に対し
て遅いエッチング速度を示す。
【0016】単結晶Siの(nn1)で表される面が遅
いエッチング速度を示す。ここに、nは整数である。代
表的な面としては、(111),(331)等の面をあ
げることができる。
いエッチング速度を示す。ここに、nは整数である。代
表的な面としては、(111),(331)等の面をあ
げることができる。
【0017】本発明においては、主面11に連続するよ
うに、(nn1),(n′n′1),(n″n″1)・
・・が形成され、これらが相互に連続した部位がおおむ
ねウエハ保持部位の側壁3を形成し、図1の(2)の断
面図に示すように加工によって設けた別の(100)
面、即ち主面11′がウエハ保持部位の底部4を形成す
る。
うに、(nn1),(n′n′1),(n″n″1)・
・・が形成され、これらが相互に連続した部位がおおむ
ねウエハ保持部位の側壁3を形成し、図1の(2)の断
面図に示すように加工によって設けた別の(100)
面、即ち主面11′がウエハ保持部位の底部4を形成す
る。
【0018】この底部4の中央部にはウエハホルダー1
を貫通する穴5を設ける。この穴5はウエハ6をウエハ
ホルダー1に装填したり、取り出したりするとき、ウエ
ハ6をその底部でアームまたはマニュピレータ(図示せ
ず)で保持・移動することができ、ウエハ表面への汚染
や欠陥の導入を避けることができる。
を貫通する穴5を設ける。この穴5はウエハ6をウエハ
ホルダー1に装填したり、取り出したりするとき、ウエ
ハ6をその底部でアームまたはマニュピレータ(図示せ
ず)で保持・移動することができ、ウエハ表面への汚染
や欠陥の導入を避けることができる。
【0019】次に図1に示す半導体ウエハホルダー1の
製作方法の一例を図2の工程順序を示す断面図を用いて
説明する。図2の(1)に示すように(100)面を有
する単結晶Si片101を酸化し、その表面に副部材と
してSiO2 膜102を成長させる。そのSiO2 膜は
その後の異方性エッチングのマスクとなるものである
が、そのSiO2 膜に限定されず、Si3 N4 膜,SI
POS,多結晶Si等でよく、これらを総称して薄膜層
と呼ぶことにする。
製作方法の一例を図2の工程順序を示す断面図を用いて
説明する。図2の(1)に示すように(100)面を有
する単結晶Si片101を酸化し、その表面に副部材と
してSiO2 膜102を成長させる。そのSiO2 膜は
その後の異方性エッチングのマスクとなるものである
が、そのSiO2 膜に限定されず、Si3 N4 膜,SI
POS,多結晶Si等でよく、これらを総称して薄膜層
と呼ぶことにする。
【0020】上記単結晶Si片101は単結晶Siのイ
ンゴットから切り出した小片でもよく、量産効果を考慮
すればダミーウエハと呼ばれる大口径のSiウエハでも
良い。
ンゴットから切り出した小片でもよく、量産効果を考慮
すればダミーウエハと呼ばれる大口径のSiウエハでも
良い。
【0021】次に図2の(2)に示すようにホトリソグ
ラフィ(光触刻法)技術を用いてSiO2 膜102を加
工するマスク103を形成し、これをマスクとしてSi
O2膜102を選択的に除去する。
ラフィ(光触刻法)技術を用いてSiO2 膜102を加
工するマスク103を形成し、これをマスクとしてSi
O2膜102を選択的に除去する。
【0022】続いて図2の(3)に示すようにマスク1
03を除去した後、異方性エッチング液中に浸し、単結
晶Si片101を加工する。異方性エッチング液のもつ
特徴により単結晶Si片101は図1の(1),(2)
に示す特定の結晶面(nn1),(n′n′1)・・・
が出現するように加工させる。
03を除去した後、異方性エッチング液中に浸し、単結
晶Si片101を加工する。異方性エッチング液のもつ
特徴により単結晶Si片101は図1の(1),(2)
に示す特定の結晶面(nn1),(n′n′1)・・・
が出現するように加工させる。
【0023】図2の(3)の例では、図面の右側では単
結晶Si片101を貫通して加工した例を示し、左側で
は単結晶Si片101の一部が残存し、新たな(10
0)面が形成された状態まで加工した例を示す。この場
合、単結晶Si片101の裏面のSiO2 膜102を残
存させているが、これは裏側からの単結晶Si片101
の加工を防止するためであり、所望の加工後は除去して
も良い。
結晶Si片101を貫通して加工した例を示し、左側で
は単結晶Si片101の一部が残存し、新たな(10
0)面が形成された状態まで加工した例を示す。この場
合、単結晶Si片101の裏面のSiO2 膜102を残
存させているが、これは裏側からの単結晶Si片101
の加工を防止するためであり、所望の加工後は除去して
も良い。
【0024】なお、高精度を必要としない場合は、裏面
のSiO2 膜102は不要である。上記工程に従い(n
n1),(n′n′1)・・・が連続する側壁3を形成
させる実験結果によれば、マスク103を円形状にパタ
ーン形成し、これを転写したSiO2 膜102をマスク
として単結晶Si片101を加工すると、この単結晶S
i片のもつ異方性エッチング面が出現し、図1の(2)
に示すような加工形状を得ることができた。この時の実
験はKOHの20%水溶液を80℃に保って加工を行な
い、異方性エッチングの制御を目的として若干のイソプ
ロピルアルコールを添加した。
のSiO2 膜102は不要である。上記工程に従い(n
n1),(n′n′1)・・・が連続する側壁3を形成
させる実験結果によれば、マスク103を円形状にパタ
ーン形成し、これを転写したSiO2 膜102をマスク
として単結晶Si片101を加工すると、この単結晶S
i片のもつ異方性エッチング面が出現し、図1の(2)
に示すような加工形状を得ることができた。この時の実
験はKOHの20%水溶液を80℃に保って加工を行な
い、異方性エッチングの制御を目的として若干のイソプ
ロピルアルコールを添加した。
【0025】上述した実施例によれば、主部材としてL
SIの材料となる単結晶Siを用いているので、低コス
トで高品質な素材が簡単に得られる。そしてホトリソグ
ラフィ技術を用いて同一形状のものを大量に生産でき低
コストとなり、ホトリソグラフィ技術の有する1μm以
下の高精度加工品質も合わせて有する。
SIの材料となる単結晶Siを用いているので、低コス
トで高品質な素材が簡単に得られる。そしてホトリソグ
ラフィ技術を用いて同一形状のものを大量に生産でき低
コストとなり、ホトリソグラフィ技術の有する1μm以
下の高精度加工品質も合わせて有する。
【0026】また、ホルダーは単結晶Siで形成されて
いるため、通常のLSIの製造工程の洗浄手段が全て使
用でき、保持するSiウエハと同レベルの清浄度を容易
に得ることができる。また、耐熱性も必要充分な特性を
有する。
いるため、通常のLSIの製造工程の洗浄手段が全て使
用でき、保持するSiウエハと同レベルの清浄度を容易
に得ることができる。また、耐熱性も必要充分な特性を
有する。
【0027】また、ホルダーはウエハを保持する面が高
精度であるので、突起、小孔等の塵埃となる原因を皆無
とし、低発塵性を有する。また、ウエハと接する部分が
側壁を構成する(nn1)の一部に限定されるため、図
1の(2)に示すようにウエハ6を装填した状態で薄膜
堆積や成長を行なっても主面11とウエハ6が固着する
ことがない。
精度であるので、突起、小孔等の塵埃となる原因を皆無
とし、低発塵性を有する。また、ウエハと接する部分が
側壁を構成する(nn1)の一部に限定されるため、図
1の(2)に示すようにウエハ6を装填した状態で薄膜
堆積や成長を行なっても主面11とウエハ6が固着する
ことがない。
【0028】また、(nn1)面は(100)面と特定
の角度〔図1の(2)のθ、例えば(111)の場合約
54°〕をなすが、ウエハ6のホルダーからの脱着に際
して、しやすい角度となっている。即ち、側壁3の開口
部の広さは、「2×dtan (90−θ)」だけ広がり、
装填時のウエハ6の位置ずれの吸収が可能である。なお
dは主面11と主面11′の高さ寸法である。
の角度〔図1の(2)のθ、例えば(111)の場合約
54°〕をなすが、ウエハ6のホルダーからの脱着に際
して、しやすい角度となっている。即ち、側壁3の開口
部の広さは、「2×dtan (90−θ)」だけ広がり、
装填時のウエハ6の位置ずれの吸収が可能である。なお
dは主面11と主面11′の高さ寸法である。
【0029】次に本発明の第2の実施例を図3に示す。
これは前述した図2に示す方法で得られたウエハホルダ
ー1とそれと接着剤7で接着されたウエハホルダー1′
との間に他の素材8を埋め込んだ複合構造のウエハホル
ダーである。2枚のウエハホルダー1,1′の接着は低
融点ガラスやSiH4 系のガスを酸化・還元して得られ
るフレーク状のSiO2 (いわゆるスート)で接着され
る。
これは前述した図2に示す方法で得られたウエハホルダ
ー1とそれと接着剤7で接着されたウエハホルダー1′
との間に他の素材8を埋め込んだ複合構造のウエハホル
ダーである。2枚のウエハホルダー1,1′の接着は低
融点ガラスやSiH4 系のガスを酸化・還元して得られ
るフレーク状のSiO2 (いわゆるスート)で接着され
る。
【0030】この接着については、上述の如き高精度、
高純度を保証する方法に限定されるものではなく、必要
に応じて接着剤を用いたり、単に圧着(例えば、ファン
デァワールス力等)で可成り強固に固定可能である。
高純度を保証する方法に限定されるものではなく、必要
に応じて接着剤を用いたり、単に圧着(例えば、ファン
デァワールス力等)で可成り強固に固定可能である。
【0031】本実施例はウエハホルダー1,1′と異な
った材質の素材8とすることによって、ウエハホルダー
1の位置の検出に応用することができる。例えば、比較
的高抵抗のSiを用いると赤外線等を良く通すが、金属
を用いると赤外線を遮断するため、赤外線によるウエハ
ホルダー1の高精度の位置検出ができる。また、金属で
あると渦電流を外部からの交流磁界で生じさせることが
でき、金属はヒータの役割を果たすことが可能となる。
また、金属の代わりに磁性材料を用いれば、磁力を利用
したウエハホルダー1の移動、保持等の駆動制御が可能
である。
った材質の素材8とすることによって、ウエハホルダー
1の位置の検出に応用することができる。例えば、比較
的高抵抗のSiを用いると赤外線等を良く通すが、金属
を用いると赤外線を遮断するため、赤外線によるウエハ
ホルダー1の高精度の位置検出ができる。また、金属で
あると渦電流を外部からの交流磁界で生じさせることが
でき、金属はヒータの役割を果たすことが可能となる。
また、金属の代わりに磁性材料を用いれば、磁力を利用
したウエハホルダー1の移動、保持等の駆動制御が可能
である。
【0032】また、本発明の応用例として、図1に示し
た枝葉形のホルダーを上記接着技術で複数枚のホルダー
とすることができる。また、ウエハホルダー1は単結晶
Siを主部材としているので、これにSiO 2 ,Si3
N4 ,SiOx Ny 、いわゆるSIPOS膜、多結晶S
i膜、またはこれらの複合膜の副部材をウエハホルダー
1の表面に堆積することができるので、次のような利点
がある。例えば、表面をその下層にSiO2 、上層にS
i3 N 4 からなる二層膜を堆積すると、ウエハホルダー
1は、Siであるにもかかわらず汚染に強く、かつ、酸
化されにくくなり、高温雰囲気中でのホルダーとし高性
能、高信頼性を増す。また、表面をSiO2 膜で被覆す
るとウエハホルダー1の中へ汚染物質の侵入が困難とな
り、高純度な特性を長く維持することができる。
た枝葉形のホルダーを上記接着技術で複数枚のホルダー
とすることができる。また、ウエハホルダー1は単結晶
Siを主部材としているので、これにSiO 2 ,Si3
N4 ,SiOx Ny 、いわゆるSIPOS膜、多結晶S
i膜、またはこれらの複合膜の副部材をウエハホルダー
1の表面に堆積することができるので、次のような利点
がある。例えば、表面をその下層にSiO2 、上層にS
i3 N 4 からなる二層膜を堆積すると、ウエハホルダー
1は、Siであるにもかかわらず汚染に強く、かつ、酸
化されにくくなり、高温雰囲気中でのホルダーとし高性
能、高信頼性を増す。また、表面をSiO2 膜で被覆す
るとウエハホルダー1の中へ汚染物質の侵入が困難とな
り、高純度な特性を長く維持することができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、低
コストにして高清浄度、高耐熱性を有し、実用に供して
高信頼性が得られる。
コストにして高清浄度、高耐熱性を有し、実用に供して
高信頼性が得られる。
【0034】また、複合構造とした場合のウエハホルダ
ーは、その中に埋め込まれた素材によりウエハホルダー
の位置検出、移動、保持等の駆動制御が可能であり、L
SIの製造工程に利用して更に自動化、低コスト化に有
利となる。
ーは、その中に埋め込まれた素材によりウエハホルダー
の位置検出、移動、保持等の駆動制御が可能であり、L
SIの製造工程に利用して更に自動化、低コスト化に有
利となる。
【図1】本発明の第1の実施例の平面図(1)および断
面図(2)を示す。
面図(2)を示す。
【図2】本発明に係る半導体ウエハホルダーの製作方法
例を示す。
例を示す。
【図3】本発明の第2の実施例の断面図を示す。
【図4】従来のウエハホルダーの一例を示す斜視外観図
である。
である。
1 半導体ウエハホルダー 2 窪み 3 側壁 4 底部 5 穴 6 ウエハ 7 接着剤 8 素材 9 治具 11,11′ 主面 101 単結晶Si片 102 SiO2 膜 103 マスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/31 F
Claims (2)
- 【請求項1】 半導体ウエハを保持する半導体ウエハホ
ルダーにおいて、 前記半導体ウエハを保持する窪みを有する単結晶板から
構成されると共に、 当該単結晶板に構成された前記窪みは当該窪みの底面が
結晶面をもつよう構成され、 当該窪みの側壁が、当該側壁の下端が前記底面と連続的
に連結する順テーパを形成しているよう構成されている
ことを特徴とする半導体ウエハホルダー。 - 【請求項2】 半導体ウエハを保持する窪みを有する半
導体ウエハホルダーの製造方法において、 1つの結晶面を主面とする単結晶板に対して、当該主面
に、後続する工程におけるエッチングのためのマスクを
構成せしめる薄膜層を形成する第1の工程と、 当該薄膜層に対して当該薄膜層を加工するマスクを形成
した後に、当該マスクを用いて、当該薄膜層を前記窪み
の形状に対応させて選択的に除去する第2の工程と、 第2の工程において利用した前記マスクを除去した後
に、前記選択的に除去された薄膜層を利用して異方性エ
ッチングにより前記単結晶板を所定深さ分だけ除去せし
めて、前記窪みの底面と当該窪みの側壁とを形成する第
3の工程とをそなえ、 前記第1の工程ないし第3の工程が順に実行されること
を特徴とする半導体ウエハホルダーの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32196694A JP2588377B2 (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 半導体ウエハホルダーおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32196694A JP2588377B2 (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 半導体ウエハホルダーおよびその製造方法 |
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- 1994-12-26 JP JP32196694A patent/JP2588377B2/ja not_active Expired - Fee Related
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